2012.05.17 Thursday
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虎バカパーティー5/25(金)
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待っていた交流戦初日は「良くない一日」。城島の症状についての発表があり、T負けG勝ちで順位入れ替わり、4位に後退。ぶー。
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待っていた交流戦初日は「良くない一日」。城島の症状についての発表があり、T負けG勝ちで順位入れ替わり、4位に後退。ぶー。
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栗山新監督が率いるファイターズ、噂や記録に違わぬ勝負強さ。糸井の先頭打者に始まり、4番の長打にで中押し、足を絡めてエンドランで好機を拡げてダメ押し。たった3点ながら、先発吉川が4回までノーヒットに抑える無難な立ち上がりから、安定したリリーフ陣の継投で逃げ切り。タイガースとしてはあの金本の一打が稲葉のグラブの上を越えていけば逆転も…という試合だが、現実はそうならず、振り返れば盤石な試合運びをされたような形。ホント悔しいよな。
結果的に決勝打となった中田の打球を捕球しきれなかったり、逆転2点二塁打になりそうでならなかったチャンスでの凡退であったり、4番レフト金本が目立った試合だった。しかし金本はできることを精一杯やっている。
スタンリッジ、福原の各失点も相手が一枚上で、まあしゃあないという感じ。しゃあないと言ってしまえばおしまいだけど、バッテリーと二遊間を中心とした守りは、きちんと機能している。
阪神タイガースの「層の薄さ」は異常だと言える。椎間板ヘルニアの手術を受けることになった城島に「右の代打二枚目」を頼らざるを得ない。デイリースポーツ紙の西山氏との対談で語っていたように、本人としては少し守備につかないようにして練習で追い込めば、もう一段肩の状態を上げられると思っている金本に、4番レフトとしてできるだけ長いプレーイングタイムを求めざるを得ない。運営予算、選手年俸総額はトップクラスのはずだというのになんという層の薄さ…。
もちろん皮肉だ。ここ数日のうちに相次いで明らかになったこと、城島、金本が万全ではないコンディションの中でプレーしていた(いる)という事実は、私にとって非常に重く、衝撃的だ。そして首脳陣がそれをチームのために最良の選択だと思っていて、同時にその選手のために正しい選択をしているのだと思っていそうなのが恐い。
もちろん過酷な野球選手のこと、どの選手も持病や痛みを抱えていて、常に100%のコンディションなんていうものはないと聞く。そのつきあい方やバランスを探りながらやっているのだという。だからこそ首脳陣が選手の状態、特に休ませるべきか、使うべきかについて正しい判断をしていかなければいけない。和田タイガースはそれがヘタ、いやまるでできていないというのが実証されてしまった。
「4番は金本にやってもらうしかない」「たとえ万全の状態でなくても他の選択肢よりマシ」これ本当だろうか。先入観、思いこみにすぎないのではないか。、
今季もここまで順調なファイターズは、ここまで全試合で中田を4番に据えている。昨日2安打したが、打率.170、得点圏打率.146、打点9だ。「四番道」に重きを置きすぎる「昭和の常識」では、それでもファイターズ打線が他球団をしのぐ得点能力を有している事実を一切説明できないだろう。
「4番打者」も、「1番打者」「2番打者」「8番打者」と同じように機能の一つだと考える必要がある。しかも無視できない大きな機能の一つは「投手心理に与える重圧」だ。相手投手は、1番には1番の、2番には2番の、8番には8番のそれぞれ別な重圧を感じる。それぞれに意味があって、それが連続することでまた別の意味を生んで、結果として得点しやすくする。
その意味、ストーリーを独りよがりではなく、データの裏付けも取りながら構築していくのがオフェンス・コーディネーターの仕事だ。私の和田&片岡ラインへの期待感は下がる一方だ。
大和が久々にスタメンで7番(ここらへんの6番、7番、8番の扱いが「古くさい」のがどうにもこうにも気に入らないというのが、この一連の文句タラタラの原因だと言うことは自覚している)。なぜ6番浅井だったものが7番大和なのか。まあ、吉川の持ち球なら大和の方が打てるチャンスがある(ような気がする)、ブラゼルも先日のタイムリーで気をよくして調子を上げる(ような気がする)、でも大和が打てる(ような気がする)ったって、所詮は非力だから7番やな…って、まあそんなところだろう。
だから当然大和は「打たなきゃ試合に出られない」と感じている。感じなければプロ野球選手としての感覚がおかしい。食っていくために何をしなきゃいけないか。大和はヒットを打たなきゃ食っていけないと悟ったので、第1打席、3回の先頭打者として打てる球を早めに仕掛けに行った(結果中飛)。
私がこの試合で今後のタイガースにとってもっとも重要だと思ったのが、大和の第2打席だ。
5回ウラ、0-2と2点のビハインド。先頭5番新井がチーム初ヒット。ブラゼル三振で一死一塁、打席に大和。大和は状況判断ができる。バントはない。あるならエンドラン。しかもアウトカウントは増やしたくない。この場面、死ななければヒットと同じ評価になる。大和は2球で追い込まれながら、ファールで粘り、ボールは見極めてフルカウントまで持っていき、11球投げさせた。最後はギリギリでファールにできなかった三ゴロで、スタートした新井を二進させただけに終わった。
しかしこの打席で吉川は精神的にも肉体的にもダメージを受けた。そりゃそうだろう非力な7番を振り切るのにきゅうきゅうとしたのだから自信も失う。ここまでの順調そのものという状態から雰囲気が変わり、次の6回は初四球と初長打で失点、イニング終了で降板した。私に言わせれば、選びやすくしたのも、打ちやすくしたのも大和の打席があったからこそで、大和が吉川攻略のきっかけをつくったのだ。得点を取りやすくする打線へのポイントがあったのだ。
ファイターズ首脳が中田翔に打率を求めないように、今の段階で大和に「ヒットを打て」「打率を上げろ」と求める必要はない。とにかく打席で粘れ、バッテリーが嫌がることをやれ、出たら走れと要求し、それだけで評価すればいい。あの粘りを回数が多くまわる2番でやられると思えば、投手はそれだけで心理的重圧を感じる。それが意味のある打線、点を取りやすい打線を作っていく。大和はその力があることを打席で見せた。だからこの試合だけでなく、今後にとっても重要だったと思うのだ。
しかしこの大和の打席に対して、和田&片岡ラインがどういう受け取り方をして、今後にどう活用していくかについて、非常に悲観的な予測しかない。局面としては仕方ないのかもしれないが、1-2の7回ウラ、投手が右の森内に代わって二死走者なしという大和の3巡目は、あっさり代打林が送られた(左前へナイスバッティング、状態良さそう)。大和に何が求められ、何がどう評価されるのか。本人にもさっぱりわからなくなったのではなかろうか。
中田翔を4番に使うのと同じ意味、同じ気持ちで、大和を2番に使えないのか。長々と書いたが、今日私が言いたいのはその一行だけだ。
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結果的に決勝打となった中田の打球を捕球しきれなかったり、逆転2点二塁打になりそうでならなかったチャンスでの凡退であったり、4番レフト金本が目立った試合だった。しかし金本はできることを精一杯やっている。
スタンリッジ、福原の各失点も相手が一枚上で、まあしゃあないという感じ。しゃあないと言ってしまえばおしまいだけど、バッテリーと二遊間を中心とした守りは、きちんと機能している。
阪神タイガースの「層の薄さ」は異常だと言える。椎間板ヘルニアの手術を受けることになった城島に「右の代打二枚目」を頼らざるを得ない。デイリースポーツ紙の西山氏との対談で語っていたように、本人としては少し守備につかないようにして練習で追い込めば、もう一段肩の状態を上げられると思っている金本に、4番レフトとしてできるだけ長いプレーイングタイムを求めざるを得ない。運営予算、選手年俸総額はトップクラスのはずだというのになんという層の薄さ…。
もちろん皮肉だ。ここ数日のうちに相次いで明らかになったこと、城島、金本が万全ではないコンディションの中でプレーしていた(いる)という事実は、私にとって非常に重く、衝撃的だ。そして首脳陣がそれをチームのために最良の選択だと思っていて、同時にその選手のために正しい選択をしているのだと思っていそうなのが恐い。
もちろん過酷な野球選手のこと、どの選手も持病や痛みを抱えていて、常に100%のコンディションなんていうものはないと聞く。そのつきあい方やバランスを探りながらやっているのだという。だからこそ首脳陣が選手の状態、特に休ませるべきか、使うべきかについて正しい判断をしていかなければいけない。和田タイガースはそれがヘタ、いやまるでできていないというのが実証されてしまった。
「4番は金本にやってもらうしかない」「たとえ万全の状態でなくても他の選択肢よりマシ」これ本当だろうか。先入観、思いこみにすぎないのではないか。、
今季もここまで順調なファイターズは、ここまで全試合で中田を4番に据えている。昨日2安打したが、打率.170、得点圏打率.146、打点9だ。「四番道」に重きを置きすぎる「昭和の常識」では、それでもファイターズ打線が他球団をしのぐ得点能力を有している事実を一切説明できないだろう。
「4番打者」も、「1番打者」「2番打者」「8番打者」と同じように機能の一つだと考える必要がある。しかも無視できない大きな機能の一つは「投手心理に与える重圧」だ。相手投手は、1番には1番の、2番には2番の、8番には8番のそれぞれ別な重圧を感じる。それぞれに意味があって、それが連続することでまた別の意味を生んで、結果として得点しやすくする。
その意味、ストーリーを独りよがりではなく、データの裏付けも取りながら構築していくのがオフェンス・コーディネーターの仕事だ。私の和田&片岡ラインへの期待感は下がる一方だ。
大和が久々にスタメンで7番(ここらへんの6番、7番、8番の扱いが「古くさい」のがどうにもこうにも気に入らないというのが、この一連の文句タラタラの原因だと言うことは自覚している)。なぜ6番浅井だったものが7番大和なのか。まあ、吉川の持ち球なら大和の方が打てるチャンスがある(ような気がする)、ブラゼルも先日のタイムリーで気をよくして調子を上げる(ような気がする)、でも大和が打てる(ような気がする)ったって、所詮は非力だから7番やな…って、まあそんなところだろう。
だから当然大和は「打たなきゃ試合に出られない」と感じている。感じなければプロ野球選手としての感覚がおかしい。食っていくために何をしなきゃいけないか。大和はヒットを打たなきゃ食っていけないと悟ったので、第1打席、3回の先頭打者として打てる球を早めに仕掛けに行った(結果中飛)。
私がこの試合で今後のタイガースにとってもっとも重要だと思ったのが、大和の第2打席だ。
5回ウラ、0-2と2点のビハインド。先頭5番新井がチーム初ヒット。ブラゼル三振で一死一塁、打席に大和。大和は状況判断ができる。バントはない。あるならエンドラン。しかもアウトカウントは増やしたくない。この場面、死ななければヒットと同じ評価になる。大和は2球で追い込まれながら、ファールで粘り、ボールは見極めてフルカウントまで持っていき、11球投げさせた。最後はギリギリでファールにできなかった三ゴロで、スタートした新井を二進させただけに終わった。
しかしこの打席で吉川は精神的にも肉体的にもダメージを受けた。そりゃそうだろう非力な7番を振り切るのにきゅうきゅうとしたのだから自信も失う。ここまでの順調そのものという状態から雰囲気が変わり、次の6回は初四球と初長打で失点、イニング終了で降板した。私に言わせれば、選びやすくしたのも、打ちやすくしたのも大和の打席があったからこそで、大和が吉川攻略のきっかけをつくったのだ。得点を取りやすくする打線へのポイントがあったのだ。
ファイターズ首脳が中田翔に打率を求めないように、今の段階で大和に「ヒットを打て」「打率を上げろ」と求める必要はない。とにかく打席で粘れ、バッテリーが嫌がることをやれ、出たら走れと要求し、それだけで評価すればいい。あの粘りを回数が多くまわる2番でやられると思えば、投手はそれだけで心理的重圧を感じる。それが意味のある打線、点を取りやすい打線を作っていく。大和はその力があることを打席で見せた。だからこの試合だけでなく、今後にとっても重要だったと思うのだ。
しかしこの大和の打席に対して、和田&片岡ラインがどういう受け取り方をして、今後にどう活用していくかについて、非常に悲観的な予測しかない。局面としては仕方ないのかもしれないが、1-2の7回ウラ、投手が右の森内に代わって二死走者なしという大和の3巡目は、あっさり代打林が送られた(左前へナイスバッティング、状態良さそう)。大和に何が求められ、何がどう評価されるのか。本人にもさっぱりわからなくなったのではなかろうか。
中田翔を4番に使うのと同じ意味、同じ気持ちで、大和を2番に使えないのか。長々と書いたが、今日私が言いたいのはその一行だけだ。
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