2012.04.25 Wednesday
自称阪神タイガース評論家(跡地)かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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2012.04.25 Wednesday
2012.03.15 Thursday
2012.03.03 Saturday
気持ちはわかる。わかるけれども、ちょっとだけクールダウンして聞いてもらえたらと思う。
2011.03.19 Saturday
セ・リーグは、最悪の対応をしてしまったと思う。他の人のために役立ちたいという真心なのか、それとも自分のためのことなのか。人はそれを見定めようとする。人気商売だというのに、国民から反感を買うようなことをしてしまった。私も「善意の解釈」がムダなものだったことを残念に思う。
2010.01.30 Saturday
12球団選手関係委員とプロ野球選手会とで1月26日に事務折衝が行われたという(共同)。
2010.01.28 Thursday
今年台湾で2年ぶりの開催をしようとしていたアジアシリーズが、中国で行われるアジア大会の日程とだぶるというので見送られるのだとか(朝日)。
2010.01.15 Friday
昨日取り上げた、育成混成チームが社会人のクラブチーム登録して活動させたいというイースタンリーグの動きについて続報。
2010.01.14 Thursday
新人合同自主トレ初日!
2010.01.07 Thursday
ばかぼん父さんから、ちょうど1年前の記事にコメントをいただいたことで、すっかり忘れてしまっていた、野球協約の変更について詳細を知った。
2009.12.30 Wednesday
「オリックス 阪急&近鉄のユニW復刻(スポニチ)」。
2009.12.03 Thursday
以前より伝えられていたが、金村大、玉置、高橋勇の3選手が育成選手契約に変更されたという(スポニチ)。
2009.11.01 Sunday
日本シリーズ初戦は、ジャイアンツが接戦を制した。
2009.07.26 Sunday
広島新球場の空中戦はなかなか見ごたえがあった。
2009.05.12 Tuesday
プロ野球12球団による実行委員会にて、オールスター戦とアジアシリーズについて、存続するか否かを含めた抜本的見直しが話し合われたという。
2009.01.24 Saturday
ファイターズがチケットレスのサービスを開始するという。以下サンスポより。
2009.01.06 Tuesday
「NPB、新野球協約を公表 コミッショナー権限を強化」というニュース(共同通信)。
2008.12.30 Tuesday
日米のプロ野球の制度には違いがたくさんあるけれど、中でも「日本はゆるい」と感じるのが「枠」の問題だ。
2008.12.23 Tuesday
中央集権から地方自治に移行すべきという方向性が示されてずいぶん日が経つが、今また中央官庁が地方への財源や権限の委譲に抵抗を示していると話題だ。
2008.12.20 Saturday
ある限られたエリアで力をつけた者が、違う好敵手を求めてさらに広い世界に活躍の場を求めることはごく自然なことだと思う。
2008.12.18 Thursday
プロ野球の球団名から、なんとか親会社の名前を外してもらえないだろうかという話。
2008.12.16 Tuesday
早いもんでもう1年。暮れのご挨拶の定番だが、今のは島野さんの命日(12/15)のご挨拶だ。
2008.12.13 Saturday
スポーツの楽しさの一つは、勝負の楽しさ。文字通り勝ったり負けたり、結果がわからないドキドキの均衡が楽しい。
2008.12.11 Thursday
真弓タイガースへの期待と提言や、「虎暮らし」を売るぞ!は、この冬、当ブログの主要テーマになる。それともう一つ課題を設定したい。それは私なりの「プロ野球の理想的将来像」を固めること。
2008.12.09 Tuesday
ドラ1奈良産大の蕭一傑(しょう・いっけつ)投手(22)と仮契約。
2008.12.07 Sunday
ジャイアンツのやることが正しくなってきたことについては、実にいまいましい思いがある。補強についても、育成についても、球団経営の体制作りついても、伝えられてくる様子がいちいち正しくてムカツク。
2008.11.09 Sunday
日シリは3勝3敗で最終決戦。岸は立派だったねえ!そして平尾、あの平尾がねぇ、いやあ立派になって…。今日はどんな勝負になるかね。
2008.10.24 Friday
クラシリセ2の2試合目はGが勝って、アドバンテージを取り返す。
2008.08.25 Monday
天気のことはわからない部分も多いけれど、客入れ後の中止は基本的に主催球団の不手際だと思って欲しい。
2008.08.02 Saturday
桜井が一軍に上がるんだと。この再スタートはものにしてくれなきゃ困る。
2008.06.27 Friday
甲子園に新しいコラボ弁当5種。サンスポの写真がわかりやすいよ。なかなか選手のイメージを上手くとらえていて楽しいね。
2008.06.03 Tuesday
スポーツ紙サイトはリニューアルブームのようで、毎朝巡回しているサンスポのサイトもリニューアル。
2008.05.31 Saturday
甲子園のアルプスと内野席の通行ができるようになって、人気の「内野グルメ」が大解放されるんだって(公式)。
2008.05.11 Sunday
宮崎オーナー代わっちゃうんだ。かなり情熱的な人だったから、ちょっと残念だな。
2008.04.15 Tuesday
星野ジャパン監督が自身のHPで、来年の第2回WBCについてい、「北京が終ったらそれはそれで、今度は次は、もっと若い監督、若いスタッフでことに当たっていくべき」と述べている(リンク)。
2008.03.15 Saturday
今日は神宮でSとオープン戦。CSはフジテレビ739か。もう今日はいいや、1試合のために千円超は惜しい(笑)。
2008.03.13 Thursday
新甲子園でのGとの無観客練習試合は3安打した鳥谷をキーに、矢野、浅井のタイムリーで2-1と逆転勝利。
2008.03.07 Friday
ああそうか!「2」じゃなくて「2.0」だったのか!と思わずつぶやいてしまったり…。
2008.01.24 Thursday
さすがは工藤ちゃん、だてにトシくってない。
2008.01.23 Wednesday
クライマックスシリーズをCSと略すのはやめようキャンペーン!
2008.01.20 Sunday
ドラゴンズにFA移籍した和田(前L)の人的補償は、岡本投手!けっこうなインパクトがある。
2008.01.19 Saturday
毎年の話題だが、成人式をむかえる選手に球団社長から記念品を贈呈するという行事。今年は若竹、鶴、大和。
2008.01.12 Saturday
今年の野球殿堂入りが発表され、競技者表彰として山本浩二と堀内恒夫、特別表彰として故嶋清一がその栄誉を浴することになった。
2007.12.17 Monday
MLBの指示で作製された薬物使用疑惑に関する報告書。日本駐留の米軍向けラジオ局の放送や、CNNなどを見ていると、この通称「ミッチェル・レポート」がどれだけ米国内で話題になっているかが良くわかる。
2007.12.11 Tuesday
グライシンガーのG入りが決定的だとか。
2007.12.01 Saturday
野球SNSで人気のDIMEさんの日記。日本のプロ野球がどうあるべきか、マスコミや「一般大衆」に媚びない主張と、破綻のない論理展開が魅力だ。
2007.11.25 Sunday
今日の赤松さんは、寮からのお引っ越し。寮を出た後は、彼女と同棲生活を始めるのだそうだ(サンスポ)。
2007.11.22 Thursday
ハワイウィンターリーグが閉幕し、タイガースから派遣されていた玉置が最優秀投手に選ばれたとか。秋季キャンプに負けない財産になるかもね。
2007.11.18 Sunday
ファンの集いとかドラフト直前とか、話題がないわけでもないけど、とりとめもなく球界話を続ける。もはやボヤキだな、こりゃ(笑)。
2007.11.15 Thursday
浦和レッズがアジアを制覇して、クラブ・ワールドカップに出場。
6万近くの観衆で埋まった埼玉スタジアムの熱狂と興奮は凄かった。勝って良かった。 2007.11.12 Monday
アジアシリーズは中日ドラゴンズが苦しんで苦しんで優勝。
2007.11.07 Wednesday
明日からアジアシリーズが始まる。
2007.10.26 Friday
「ドラフト制度検討委員会」が行われ、根来コミッショナー代行の「オモシロ提案」に失笑が漏れたとのこと(報知)。
2007.10.25 Thursday
ダイスケvsカズオの同門対決ワールドシリーズも、2年連続同じ対戦の日本シリーズも、どちらも楽しみ。なんでも良いから早くしてくれ(笑)。
2007.10.23 Tuesday
クラシリが終わって、だいたい思っていたとおりの反応があちこちから。
2007.10.21 Sunday
クラシリセはスイープでドラゴンズが勝利。セ代表として日本シリーズに進むことになった。
2007.10.17 Wednesday
クラシリパ2(4)は、なぜか点の入らない「しのぎ合い」。
2007.07.22 Sunday
関係ないけど、来週は甲子園行きなので参院選の期日前投票をやってきた。
2007.06.19 Tuesday
マリーンズが四国アイランドリーグの高知を買収するかもというニュース。(スポニチ)
2007.04.28 Saturday
特待生制度についてまた書く。
2007.04.03 Tuesday
川柳考えて、アニキ、ハマちゃんの(折れた)バットをもらおう!って話、知ってる?
2007.03.23 Friday
オープン戦8連勝だって?勝ち過ぎだなぁ。
2007.03.18 Sunday
右太もも痛から順調に回復していた安藤が、肩の軽傷でキャッチボールOKまで1週間の診断。(サンスポ)
2007.03.17 Saturday
千葉でマリーンズとオープン戦。
2007.03.14 Wednesday
オープン戦の休みが続くし、負けてばっかりで虎熱が上がって来ないね。まあ、これからだね。
2007.03.13 Tuesday
寒の戻りか、岐阜大雪でGオープン戦中止。
2007.03.12 Monday
【3/11メモ】対Gオープン戦
2007.03.11 Sunday
こっち(神奈川北部)はずーっと雨降りだけど、甲子園はどうかな?今日もどっさり当日券あるみたいだよ(公式)。
2007.03.10 Saturday
券あるよ、券あるよ~
2007.02.21 Wednesday
安芸キャンプ初日。今がキャンプの一番楽しいところだと思う。
2007.02.08 Thursday
まだキャンプイン1週間もたっていないのに、もう実戦型練習が始まっている。
2007.01.27 Saturday
先のオーナー会議で、根来コミッショナーが1月いっぱいで退任し、後任は空位となることが決定した。
2007.01.18 Thursday
2007.01.16 Tuesday
タイガースからアルバイト募集のお知らせが出ている。
2007.01.12 Friday
秋からみっちり守備練習を積んでいる今岡が良いらしい(証言者:前田忠節)。
2007.01.05 Friday
2006.12.28 Thursday
はじめに、NPB2用のイラストをカネシゲタカシさん(with たんたんさん)に書いてもらっちゃって喜んでいることを報告。
2006.12.27 Wednesday
タイガースが金満球団になっていると言えば、多くのTファンが「TはGとは違う」と反論するだろう。
2006.12.25 Monday
NPB2の方でも少し意見交換をしたのだが、そのやりとりをまとめる記事。
2006.12.24 Sunday
2006.12.23 Saturday
「ジャパニーズFA」による外国人シャッフルがまだ続いている。
2006.12.08 Friday
阪神タイガース沼沢本部長の独り言。
2006.12.05 Tuesday
ドーハのアジア大会は、お金持ちの国らしく華々しく行われているらしい。
2006.12.04 Monday
仙台でスローピッチソフトボールの大イベントを楽しんできた。
2006.12.01 Friday
「習慣ベースボール」さんという超有名サイトが最近リンクを貼ってくれて、そちら経由のお客さまが増えているようである。ありがたい話だ。
2006.11.27 Monday
今週は、井川の行き先決定が全国的に多少の話題になるだろう。
2006.11.21 Tuesday
初めにお詫びと訂正。昨日の「エース度」の中で、藤川のWHIPを、「1.11」としてしまったが、「0.86」の誤りだった。以後気をつけます、ごめんなさい。
2006.11.19 Sunday
甲子園ではファン感謝デー。
改修のため数年は甲子園でファン感できないようなので、小雨混じりの寒い日だったみたいだけど、盛況で良かった。演出家岡田監督がちゃんと井川に挨拶させたみたいだし。 2006.11.16 Thursday
松坂は約移籍金60億円でボストン・レッドソックスが交渉権獲得。
2006.11.15 Wednesday
11/14はWBC祝賀会を兼ねたプロ野球コンベンション(表彰式)とオーナー会議があったので話題がたくさん。
2006.11.09 Thursday
2006.11.07 Tuesday
カープ黒田が残留。何の根拠もなく言わせてもらえば、これは黒田本人がもっとも予想外だったんじゃないだろうか。
2006.11.06 Monday
みなさん、貴重な意見ありがとう!決着したので流します。
2006.11.02 Thursday
今日も倉敷からは若手の景気良い話がたくさん届いているね。
2006.10.31 Tuesday
ああ、倉敷では今日紅白戦かぁ。見たいなぁ。
2006.09.07 Thursday
9月7日、あれから1年か。
2006.09.05 Tuesday
さて、勢いに乗って本拠でG戦。「激励せなあかんな」と、宮崎オーナーも駆けつけるという。
2006.08.24 Thursday
2006.07.22 Saturday
ということで、生まれて初めてオールスターゲームに行ってきた。
2006.07.04 Tuesday
2006.06.06 Tuesday
「超満員大作戦」の札幌で、新庄が命がけのパフォーマンスをするとか…。火曜ナイターで超満員になったらスゴイね。なるといいね。
2006.05.30 Tuesday
2006.05.11 Thursday
三度目の雨中は、またしても下柳予定日。そしてまたスライド。
2006.05.02 Tuesday
大型連休中盤、甲子園でG3連戦。
2006.04.21 Friday
新庄に会って来た。東京ドームの外野席、特にファイターズ側は大混雑で、ずっと上の方にしか座れる場所がなかった。
2006.04.18 Tuesday
今日からナゴヤ。すいぶんチケットが売れ残ってるらしいよ!
2006.04.04 Tuesday
先発投手(おそらく下柳)登録のため、まず抹消されたのは町田。
2006.03.28 Tuesday
3/27の取引で阪神電鉄の株主名簿が確定。
2006.03.20 Monday
WBCは日本代表が決勝進出。いよいよ世界一を賭けて、「アマチュア最強」赤い軍団、
2006.03.17 Friday
2006.03.06 Monday
オープン戦は、またまた打ち込まれて5-8負け。いいのいいの、悪いところは今、全部出したらいいの。
2006.01.28 Saturday
E川尻投手が引退。あの頃のタイガースにちらっと希望の光を見せてくれた投手。お疲れ様。
2006.01.26 Thursday
12球団・代表者合同監督会議が開かれた。どうやら監督会議に、実行委員会を構成する代表レベルも同席し、監督会議の部分が終わった後、代表者会議に移行する形のようだ。またあわせてセ・リーグ理事会も開催された。報道から要点をまとめる。
2006.01.24 Tuesday
昨日のアクセス解析で、当ブログへの検索ワードNo.1は、「濱中/離婚」。なんでやねん(笑)。ま、大人なんだから、誰と何したって、誰にも迷惑かけなきゃいいんじゃない(笑)。
2006.01.17 Tuesday
よっさんの「天地会」の集まりがあったらしい。優勝の後のチーム作りに心配なよっさん。わかるわかる(笑)。
2006.01.11 Wednesday
今年の野球殿堂入りが発表された。競技者表彰で、門田博光氏、高木守道氏、山田久志氏、特別表彰で川島廣守氏、豊田泰光氏。
2006.01.09 Monday
正直言って、WBCをとりまくゴタゴタの本質がどこにあるのか、私にはよくわからくなっている。詳しい方がいたらぜひ教えて欲しい。
現象だけを見ていくと、 2005.12.20 Tuesday
仰木さんのこと、清原、中村紀、セラフィニらの補強のことなど、オリックス・バファローズ周辺の話題が尽きない。
2005.12.18 Sunday
「12月20日に食事の約束をしているので、それまでは何とか生かせてほしい」仰木さん、イチローに会う次の約束の日まではと担当医に懇願したとか。来いと言えばイチローだって飛んで来ただろうに…。でもそれではダメなんだろうな。約束の日に、何でもないような、いつも通りの笑顔で会いたかったのだろう。仰木さんらしいなぁ…。
2005.12.07 Wednesday
来期以降、プロ野球はゴールデンタイムの全国放送から随時姿を消していく可能性が高いのだそうだ。
2005.12.06 Tuesday
阪神タイガースが、アトランタ・ブレーブスと業務提携へ。これはビッグニュースだ。選手、コーチの交流、野球留学、(将来の)レンタル移籍など、育成能力の高い強豪チームとの提携は活用のしがいがある。一方、これまでほとんど身のない「姉妹都市」のような関係だった「デトロイト・タイガース」とは提携解消。先に暗黒脱出しちゃった。わりぃ!(笑)
2005.12.03 Saturday
井川が一発で契約更改。年俸現状維持と来オフでのポスティングに道が開けたと伝えられている。これで少なくとも井川のモチベーションはぐんとアップしただろうし、チームは大きな戦力を確保したと言える。私ももう一度エースの投球をしっかりと見たいという思いだったので素直に嬉しい。
2005.11.30 Wednesday
テレ朝がG戦放送を減らすって。少なくとも「不人気」「低視聴率」と言われ続けながら因習にとらわれて我慢するよりは、放映機会を減らし、少しでも貴重に思ってもらえるように、適切なレベルまで供給を絞ることは正しいと思う。
2005.11.28 Monday
少し前の話題になるが、来季のパ・リーグプレーオフ(PO)概要が話し合われ、従来通りPOで勝利したチームをリーグ優勝とすること、第2ステージではレギュラーシーズン1位のチームに1勝のアドバンテージを与える変更、第2ステージの第3試合と第4試合は2位チームの主催試合とする変更などが決まった。あわせて、再来年以降は、セ・パ共通のポストシーズンを検討することも決まっている。
とりあえず、あと1回なのでマイナーチェンジで済ませたのは仕方ないだろう。問題は再来年、どんな仕組みを作るかということ。もう一度考えてみた(笑)。 2005.11.27 Sunday
この日、生観戦した井川も言っているようだが、今はサッカーの季節。Jリーグの優勝争いがエラいことになっていて、最終節を残して勝ち点2差圏内に5チームがひしめく。こりゃオモロイね。ちょっと気になるのが、強くて勢いがあったガンバ。ナビスコ杯で千葉にやられて、リーグでもまさかの3連敗。次節負けだと、●●●●で終わってしまう。なんかイヤだ(笑)。大盛り上がりの最終節は12/3(土)。
2005.11.23 Wednesday
WBC(ワールドベースボールクラシック)をおさらい。そういう時はウィキペディア(Wikipedia)が役に立つ。なんか知的財産の共有って感じがして、「インターネット万歳」って言いたくなる(笑)。
2005.11.18 Friday
今日、大学生と社会人を対象とした「即戦力ドラフト」。しかし最近のドラフト、なんかヘンだぞ。
気になる文字が躍る。それは「強行指名」というヤツ。どうやら、スカウトによる地道な信頼作りによって本人の希望も勝ち取った、いわゆる「相思相愛」の関係に、割って入るような行為を言うらしい。今日のドラフトでは、YB入りを希望している投手をGが「強行指名」するかどうかが注目されているとか、もしそんなことしたらGと相思相愛の投手をYBが「強行指名」するとか、T入り希望の投手が「強行指名」されてしまうのではとか…。「強行」という表現には、「無理矢理」という意味が込められているが、「戦力均衡」がその第一の目的であるはずのドラフト会議で、指名順に従って実力上位の選手を淡々と指名していくことを「強行」と呼ぶことが、どんなにイカレタことなのかを言うメディアがないことに驚く。 2005.11.02 Wednesday
木戸二軍監督の退団が決定。他も含め11/2にコーチングスタッフの正式発表があるという。
二軍練習後、選手たちから胴上げされ、また、自分の意志により円満な退団であることを強調した。今回の件で、かえって木戸氏の評価の高さがクローズアップされ、次期監督候補としての位置が強化されたように思う。評論家として見聞を広め、次か、その次。いつになるかはわからないが。 いまさらまとめるまでもないが、プレーオフについてのまとめ。 《歴史》 不入りに悩むパ・リーグが積極的に取り組んできた。1973~82年は前後期制とし5試合制のプレーオフを実施した。1983~85年は5ゲーム差以内だったら最大5試合の延長プレーオフ(実施されず)を経て、一時廃止。2004年から、2位と3位が3試合制、その勝者と1位が5試合制という下克上方式が行われた。Wikipediaに詳しい。 2005年は、首位から28ゲーム差で借金2のLが3位でプレーオフ進出、また、1位と2位が同率なら2位vs3位戦は行わないという規定が「暗黙の了解」を生みかねない事態となり、制度上の問題点が浮かび上がることになる。また、結果として2回連続して2位チームが優勝し(さらに日本一)、待たされる1位チームの悲哀を強調してしまった。 《現在の動き》 これまで高みの見物を決め込んでいたセ・リーグだが、パ以上の危機に見舞われる。頼みの関東G戦視聴率は低下の一途、好調な甲子園、下げ止まりの広島を除き、客入りの低落傾向が止まらない。窮余の策として、2007年からセでもプレーオフを導入することを決議し、その内容を検討することになった。パにも働きかけ、12球団でポストシーズンをつくるという方向性を掲げた。これを受け、いち早くYBから東西地区分けをベースにしたたたき台が提案された(内容はニヤリとさせられる)。 パではHから改正案が出される。上位3チームによる総当たりで、日程の不公平感をなくそうというもの。 なお、プロ野球選手会も独自に「日本チャンピオンシップ」構想を提案している。これはシーズンとは完全に別物としてトーナメントを争うという考え方。 《課題》 ・重要度の順位付け→目的を明確にしないと、自チームに有利な制度は何かだけでもめるだけ。コンセプトが決まれば制度は決まる。 集客力、TV放送、消化試合の減少、より多くのチームにチャンスを与える、世間からの注目、公正なルール、12球団揃える、真の日本一を決める、レギュラーシーズンの価値を高める、面白さ、合理性、格式、競争を激化させる、新味を出す、歴史伝統を守る…。 ・12球団で実施すること。セ、パ独自で検討していっても、最後の摺り合わせで不調に終わることが想像される。当初から12球団で検討すべき。 ・外部からの意見、アイディアが必要。それぞれの利害の対立では、恐ろしい妥協の産物になりそう。 私としては、真の日本一を決めるにふさわしい合理性のある、公正で格式のあるポストシーズンの導入で、レギュラーシーズンの消化試合の減少をもたらして、その価値を高めて欲しいと願う。 2005.10.31 Monday
今岡選手会長が2年の任期を終えて赤星と交代するという。当初、今岡がリーダーでは…などと野村元監督に言われたりもしたが、リーグ優勝するチームを引っ張ったのだから文句なし。肩書きのないリーダーがたくさんいてくれたのはラッキーだったと思うけど(笑)。お疲れさんの拍手と、次期リーダーへ期待の拍手を贈る。
秋季キャンプを前に行われている二軍練習で、期待の俊足外野手・赤松が二塁守備に取り組んでいるとか(このサンスポの写真はどう見ても悪送球だけどw)。二軍盗塁王&首位打者の看板をしょって、来季は華々しく活躍させたいところ。そのチャンスを少しでも広げるためには良いことだろう。 それにしても外野ならライト、内野なら二塁と、入り口が二つしかないかのような雰囲気はよろしくない。あいつだって、あの人だってウカウカしてられない…の方が良いでしょ。ボビーほど激しくなくても、もうちょっとだけ流動性のあるオーダーを見せていれば、いろいろな可能性も広がるのに。そう思う一方で、金本の「出るべき者は全部出ろ」という価値観にも美しさを感じる。でもやっぱり連続フルイニングは一人二人で十分。チームとしての柔らかさは絶対に必要だと思う。 さて、今回の日本シリーズで、腹が立ったことの一つがチケットが取れないということ。それはまあ、人気カードともなれば、とれないのはある意味当たり前として、その後、ネットオークションに大量の「転売屋」が現れ、正価の数倍以上で取引しているのを見ると、こんなことが許されて良いはずがないと思う。結果的に、5~7戦がなくなったため、オークションで法外な値段で買った人は、大きな痛手を被ることになった(もちろん買い手に責任があるのだが)。 私の所にも、チケットを先送りしたが、金を払わずに逃げたタイガースファンを悲しむメールが来たり、チケットを入手したつもりがカラーコピーだったなんていう書き込みがあったり…。「騙される方が悪い」なんて言うけれど、本当にイヤになっちゃうね。 こうした「ネットダフ屋」の存在は、決して今に始まったことではない。何にでも詳しくて、いつもびっくりしちゃうBlog @ Wolfyさんによれば、諸外国でもすでに問題となり、またすでに一定の解決策が実施されているという。単純にコンビニや現地窓口での発券をできるだけ遅くまで引っ張ることと購入時のクレジットカードを照合するだけで、こんなイライラすることは簡単に撃退できるのに…。結局、売る側の人たちにしてみれば、早く確実にたくさん売ることが重要なのであって、売れた後に何が起きても知らんということなのだろう。やれないのではなく、やらないつもりなだけ。 オークションで売る人はなんとでも言い逃れができるからなあ…などと、ぼーっとしていたが、そうか、主催者や販売窓口に対して訴訟を起こせば良い問題なのか。「スポーツファン系法律の人」、ぜひお願いできないだろうか。 2005.10.30 Sunday
昨日のテーマ、「二段モーション禁止」については、深夜に面白いトラックバックをもらった。一つは、ドラフト指名を待ち続けて、はや数十年、私と同じ丙午生まれの現役投手、D-blogのzero-52さんから。途中で止まるような動きになるのは、フォームの矯正であるということを実体験を交えて解説している。もう一つは、ルールや審判事情に詳しそうな(失礼な表現でごめんなさい)東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログの下田さんから。二段モーションとストップモーションの混同や、それぞれの何が問題なのかを説明している。どちらもとても面白かった。同じ問題でも、国際化、投手にとってのフォーム、審判の判断など、あちこちからアプローチしないと、「じゃ結局なんのために、どうしたらいいの?」かが、ぼやけてしまうことを再認識。この件は、どうもあいまいな点が多いので、秋季キャンプなどを注目して行きたい。
で、村上ファンド。現在、このページ右上「評論家たちの声」にて、阪神タイガース球団株上場についてアンケートを行っているのでご協力いただければ幸いだ(今回は、タイガースファン限定、1人1票でよろしく!)。 この問題が発生して1ヶ月ほどか。皆さんの議論を聞きながら得た私の現在の意見は、 (1)阪神タイガース球団株式の「上場」には反対。特にスポーツが「大衆の娯楽」「生活の一部」であるということへの理解がない者、「優良なブロードバンドコンテンツであり、ビジネスとしても有望」などという言葉が先に出てくる連中に、儲けをかっさらわれるのは、感情的にもムカつく。 (2)タイガースに限らず、球団株をファンに持たせたり、出資させることは大賛成。これは工夫次第で上場とは関係なくできること。 (3)全球団とも、不健全、不透明な経営と言われてもしかたないことは素直に認めて、上場企業と同じような情報公開を求めたい。 (4)NPB(社団法人日本野球機構)を株式会社に改組し、上場させることは、大いに検討の価値があると思う。現行の「特殊法人」的いかがわしさより、ギラギラの営利団体の方がよっぽど健全だと思う。とにかく球界全体で上昇しようという視点がなけりゃ、これからは何をやってもダメ。と、まぁこんなところか。 で、それを軽く踏まえてもらって、星野仙一阪神タイガース・シニアディレクターのHPや、読売新聞での発言について。 まず、シリーズ惨敗と村上ファンド問題を結びつけていることについてどう思う?私はたとえ関係があったとしても、言って欲しくないな。おそらくファンの沈んだ気持ちを慰めようという優しい気持ちもあるのだろうが、私はよけいに惨めな気持ちになる。加えて、これから星野SDを前面に出した電鉄対村上ファンドの世論戦争が始まることは明白で、シリーズの悲しみを利用しているようにも感じてしまう。かなり違和感を覚える。 次に、「天下の公器」をとっつかまえて失礼な物言いになるが、読売新聞でこういう記事を載せられると、かなり冷めた気分になる。私がずっと求めているのは、読売によるNPB支配を打破すること。NPBを民主的なものにし、そこに権限を集中させること。星野SDの今後の行動が、『「阪神」を守るためなら退行も辞さず』になってしまうのであれば、私は全面的には支持できない。当面、「敵の敵は味方」ということなのだろうが、何かちょっとひっかかって仕方ない。それは、最後の「企業にとって一番大事なのは社員、その次が株主。社員が頑張るから、株主も恩恵を受ける。村上さんの考え方は、まず株主ありき。そう考えるのは構わないけど、僕は違う」という一文にも感じる。おそらく一番大切なのは「選手」というホンネなのだろうが、「客」が出てこないのがおかしい。普通ここは「客」が入ってよさそうなところで、まるっきり登場しなかったことは大いに不満だ。 2005.10.29 Saturday
そうそう、このオフは「大混乱のオフ」になること必至なのだが、その内の一つに「二段モーション禁止」の嵐が吹き荒れるということを忘れていた。
野球を見ていて、それはズルいんじゃないの?と思うことがいくつかある。例えば牽制球。ランナーがイヤになっちゃうまで投げ続けたらどうなの?とか(実際は審判が遅延行為と注意、警告することになるだろうが、その基準は審判まかせ)。セットポジションで異様にボールを長く保持してから投げるとか(これもあまりひどければ審判から注意を受けるだろうが、注意されたのを見たことがない)。二段モーションもそう。それぐらい良いじゃんという人もいるが、ダメダメ。もし三段、四段やられてごらんよ、バッターは吉本新喜劇みたいな動きになっちゃうから(笑)。だから二段もダメ!で、秋季キャンプに入っている他球団では、すでにその対策に入っているという。どうやら思っていた以上に厳密に適用されるようで、脚だけでなく、腕についてもよどみない一連の動きをしないとボークを取られるということで、現場は混乱している。 カープの黒田も思わず「違反になるなら、セットで投げる投手が増えるかも。それは見ているチビっ子たちにとって、(投球フォームの)魅力はどうなのか、と思う」と意味のわからぬことを口走ってしまったようだ。別に俊介のアンダースローが禁止されるわけでもなく、野茂のトルネードが禁止されるわけでもない。「手足の動きを止めること」がルールブック通り禁止されるだけなのだから、チビっ子も何も関係ない。みなさーん、自己都合でちびっ子とかファンとか持ち出すのは禁止ですよー、注意注意。 ただ、「打者を惑わすからか、(試合の)スピードアップが目的で違反なのか、今のところ意図が分からない」という部分にはちょっと肩入れしよう。というか、これは国際試合で困らないように、「世界の常識」に合わせようということが目的なのだが、その「世界の常識」自体があいまいだったりするので困ってしまうと言い換えたい。 ざっくり調べたところ、野球には「国際審判」という概念が今のところないらしい。これまでのオリンピックなどでは、各国から経験豊富な審判が集まり、対戦チーム以外の審判が担当するというような形でやってきたそうだ。で、実際どんな感じなのかというと、一応目安として真ん中にあるのはMLBなのかな。MLBの審判は、厳格な競争の中で優秀な人だけがトップにいるような仕組みができているので、非常に「品質」が高い。またエンターテインメント市場の本場でもあり、見せ方、ルールの適用についても観客中心主義で一本スジが通っている。だから、各国の審判とも一応お手本としていることだろう。 それにしても国際野球連盟(IBAF)で「国際審判」の資格や基準を定める必要はあると思う。とにかく各国好き勝手に味付けしてしまっていては、国際大会で不平不満が出続けるだけだもの。昨年の五輪壮行試合のキューバ戦、ものすごく広いストライクゾーンや、そんなのアリ?な牽制球に大笑いした記憶も新しい。同じルールブックを使っていても、解釈の違いでこれほど別物になるスポーツも珍しい。 野球の国際化自体に是非論がある。私は国際化は不可欠だと思う。だとするなら、まずはIBAFの権限、機能の強化が必要で、特にルール、審判について、管理を強化しなければいけない。アメリカで一定の能力を得た審判に、国際審判資格を与える。その基準を常に各国同じように保つために、連携を取り合う…こういった現実的な取り組みがその第一歩として必要だろう。 2005.10.24 Monday
第2戦、●T0-10M。みなが言うとおり、次も負けたら、「ロッテより弱い」あ、これじゃ当たり前か、「楽天より弱い」と言われても仕方ない。戦前、似たようなチームカラーの両チームと言われたが、2試合を見る限り似ても似つかぬ両チーム。ただ、Tがもっとも調子良い時は、やはり序盤・中盤のもみ合いから、流れを一気に掴んで、一気に大差をつけるような試合がよくあった。確かにそんな雰囲気に似ている。そう、マリーンズは絶好調オブ絶好調。一方のタイガースは、打ってダメ、守ってダメ、投げてダメのどん底オブどん底。なんとも恥ずかしい限り。いずれにせよ、多くのタイガースファンが待ちに待って、楽しみにしていたシリーズの開幕2戦が、ワンサイドになってしまったことは残念としか言いようがない。
パの燃えるようなプレーオフ期間中、すっかり冷めてしまったかのような心と体。しかしそれは、金本が言うとおり言い訳にならない。昨季から始まったこの制度、同じ条件でドラゴンズは、初戦を完封で失ったといっても接戦(0ー2)だったし、第2戦には勝利して、最終戦まで持ち込んでいる。だから、それを言い訳にすることはできないし、第一、そんなカッコ悪いこと願い下げだ。その間、十分体を休ませ、練習を積み、コンディションを整えて来たのではないか。どんな結果が出ようとも、それは自分の責任として受け入れなければならない…………。あれ?ちょっと待って。 去年、シリーズはセ主催の順番、本拠地ナゴヤドームの第1戦は10/16だった。で、優勝が決まったのは10/1、最後とびとび日程になったとは言え、最終戦が10/11だ。 04 D 最終戦~シリーズ開幕=5日間(初戦:ナゴヤ) 05 T 最終戦~シリーズ開幕=17日間(初戦:千葉マリン) うえ~!昨年よりまるっきり厳しい条件じゃないのよ。なんだよ、この日程は!雨がなかったから?知るかよ。うぎゃあ、ダメだよ、こんなの!去年ですら落合監督が「待たされたのは不利」っていってたのに、それより12日も多く待ったなんて、不利すぎるぞ!ズルい!うぎゃあああ!パ・リーグズルイ!パ・リーグズルイ!パ・リーグズルイ!…… カッコ悪いからやめろ?でも、ほんのちょっとだけ言い訳しても良くない?ダメ?あっそう…ケチ(笑)。 しかしここ数十年、本当にズルかったのはセ・リーグだ。自分たちにはG戦放映権という安定した収入があるからといって、パをないがしろにし続けてきた。どれだけSOSを出されても、見て見ぬふりをし続けた。そこでパは窮余の一策、ある意味の制度矛盾を抱えながら、プレーオフ開催に踏み切った。球団消滅の悲劇を経てようやくセも危機感を持ち、交流戦を実施。今度はパに刺激され12球団でのポストシーズンのあり方を検討なんて言って、どちらかというとパに擦り寄るような姿勢が見え隠れ。ゴタゴタしながらも地域密着路線を真面目に進めているのはパ・リーグ。球場に足を運んでもらえるよう、努力をしているのもパ・リーグ。 だから2つまではいいよ。でも、もうダメだったらダメだったらダメだったらダメっ!はんじんがんばれー、ぐやじ~~~(泣) 2005.10.12 Wednesday
いよいよパ優勝をかけて最終決戦。千葉マリンの暴風が福岡上陸だ。考えれば考えるほどおかしなルールのプレーオフだが、無責任に見ている分には面白い。レギュラーシーズンでは10勝10敗のタイ。先発は杉内とセラフィニ。おそらく物凄い熱戦になるだろう。ドキドキワクワク。
中継は、スポーツi ESPN(CS局)、BS-i(TBS系BSデジタル局)のみで地上波全国ネットはなし。嘆かわしい限りだが、責められるべきはTV局側ではなく、プロ野球界側だろう。まったく金の使い方を知らない。「根来経費」その他の「死に金」かき集めて、プレーオフ放送のために拠出せいちゅーの。いつまでも殿様商売してるな! その裏で消化試合と片づけられない一戦、C-YBもある。。C黒田は単独最多勝に挑む。前回の中継ぎ登板でケチがついたが、なんといっても最下位カープとしては、できるバックアップは最大限やろうということだったのだろう。対するYBもSとの激しいAクラス争いが続いていてマジック1。なんとしてもこのC戦で決めないと、神宮での若松監督勇退試合が決定戦なってしまう。新井の球団タイとなる44号、野村の引退試合など、この試合はいろいろなものがかかっていて面白い。さあ、下柳最多勝なるか? フェニックス・リーグにて不死鳥が復活(笑)。濱中逆転満塁HR。グリップを修正中だとか。見たいねぇ、大爆発。 どうやら私は見誤っていた。村上氏は、投資した1000億円もの金を長期スパンで運用するつもりらしい。阪神電鉄という会社はそこまで魅力ある会社だということか。電鉄会社の中でダントツの優良企業なんだってさ。しかし、1口10億円単位で各国の大口資金を集めるファンドグループのリーダーが、「阪神ファンにきいてほしい」などと発言するとは思わなかった。なんとも現実感がないなぁ(笑)。 で、ファンの意見はどうかというと、星野SDが「上場には反対。言いかたは悪いけれど“水と油”だな」「阪神タイガースはファンのもの。電鉄が預かってるだけなんや。本当にタイガースが好きなら、こんな時期にこんなこと、せえへんよ」と発言したことで、上場反対に一気に収斂しそうだ。 で、まともなことを言っているように見える村上氏だ。その行動の裏には「世の中こうあるべきだ」という信念があるかのごとく。でもそれは、多分にまやかしだ。いくら大義名分があろうとも、この人は儲けがなければ動かない。儲けがあればなんでもやるという「死の商人」よりははるかにマシだが、「義のためなら損をしてでも」という人では絶対にない。そして儲けが最大になるタイミングは見誤らないが、そのことがかえって対人関係を悪くしていることに気づかない。子供のような精神構造が見受けられる。今回、良かれと思ってやったことで、憧れの星野SDと面会し、対立したことが悲しかったらしい。天才村上少年よ、ここで人の心の機微を学んでくれ。君のような勤勉でまじめな人間は、それがわかればもっと社会の役に立つ人になれる。 で、それに対する渡辺氏の発言が「偽善者のインチキ野郎だ」。素晴らしい!まったく議論すべき余地なし。もう日本プロ野球界はこの人にまかせておけば間違いない。 でさらに、「ゴロネさん」こと辞任した根来前コミッショナー、え?辞職したのにまだ現職?これはまた不思議な…。でその根来コミッショナーの私的諮問機関「プロ野球有識者会議」が会合し、球団の上場について否定的な意見が大勢を占めたと発表。それを受けて、根来氏は「我が意を得た。間違いではなかった」と語ったそうだ。さすが根来氏、その行動の迅速さたるや、日本プロ野球界のリーダーにふさわしい。 球団と離れた話では、阪神電鉄と村上ファンドは共同チームを作って、不動産の有効活用など、企業価値を高めるための検討を進めていくという。阪神電鉄は安定した株主を得て、さらに良い企業になっていくかも知れない。なにごとも一面だけを捉えてわーわー騒ぐべきではない。 「敵」「味方」「善い人」「悪い人」という単純な尺度ではなく、奥の方、その人が何を大切にしている人なのかを見ていきたいものだ。 2005.10.11 Tuesday
祝杉山投手御結婚。もう一花咲かせれば完璧だ。
決まっていたこととはいえ日本シリーズまでのこの時間で、どのように疲れを取り、調子を整え、気持ちを高めていくか。選手、コーチにとって難しい問題だろう。だが、スポーツニュースで伝えられた、全体練習での各選手の表情を見れば大丈夫。必ず万全の状態で福岡入りするだろう。とにかく今年はみんな腹が据わっていて、自信に満ちている。そうだ、最後は勝つんだから、ジタバタすることはない! 一部セで残り試合もあるが、改革元年といわれた今年のプロ野球も、あとはプレーオフ第2ステージと、日本シリーズを残すのみとなった。改革として実際に形になったのは、「交流戦」と「観衆の実数発表」だけか。まったく歯がゆい元年だったと思う。 特にドラフトについては、改革どころか「マイナーチェンジ」でしかなく、実務的な変更が加わっただけ、そこに何の思想も見いだせない。 あとは、07年から両リーグで行うポスト・シーズンを検討するとか、国内と海外とを分けたFA期間の短縮を検討するとか、そんな話題が例えば「リーグ理事会」、例えば「選手会」、例えば「実行委員会」、それぞれの会合で話題になったとかなんとか。とにかく締まりがない。いったいプロ野球はどこへ向かうのか、その理想も掲げられなかったばかりか、それをだれがどうやって決めるのかも示せなかった。それで既存の機関がバラバラに思いつきを言うばかりなのが現実なのだ。でたぶん今後は結局、元の木阿弥、特定の力のある人が出てきて大声を出して、バラバラな各機関がなんとなく同じ方へ向いていくという形に戻ってしまうのだろう。去年のストライキに労した時間とエネルギーの大半がムダになってしまったような気がする。 簡単に言ってしまえば、現在のプロ野球を取り巻く、人と金が腐りきってしまっていて、その中枢より少しでも外にいる人にはなんとも手の下しようがないという状況なのではないか。正しいかどうかわからないが、「それ以上は私にはムリです」というシガラミが存在していて、顧客たる野球ファンに正直になれず、改革をしているフリしかできないのではないか。例えばアマチュア球界との接触にしても、スター選手との年俸契約にしても、有望新人選手とのウラ約束にしても、球団の会計にしても…。 で、結局その辺の不実な姿や、不正直な挙動を見て、ファンがファンでなくなっていったり、新しくファンになるべき層に訴えることができなくなっていたりしているのが現状なのではないかと思う。 もしそうなら、それはそれで良いじゃないか。済んだことは仕方ない。「正直すまんかった」と謝って、新しい時代のやり方に任せても良いじゃないか。プロ野球再生なんて難しい話じゃないだろう。 2005.10.07 Friday
どうなっちまうんだ?大阪ドーム。Bs監督に中村勝?どうなっちまうんだ?
ブラウンが帰国。V戦士ありがとう! 「むかつくことが多くても資本主義は受け入れる。ただし人の心は金で買えない。野球とタイガースを愛さないヤツが、タイガースに危害を加えるつもりなら許さない」村上ファンド問題についての私のスタンスを今日も明示した上で、ちょっと様子を見てみよう。 「あんなのはファンじゃない!本当のタイガースファンはあんなことしない」 暴れたり、マナーの悪いヤカラが現れた時、私も口にする言葉だ。万一、自分がこの言葉を言われる側にまわったら…そんなことだけはしたくないと心に決めているが、そう考えると恐ろしい。 デイリーの「 村上氏 星野SDと会談したい」という記事は、例の、関係者の話で構成された、しかも発言の時系列もよくわからない、ヒドいものなのだが、言いたかったことはわかる。それは、村上氏は、ビジネスとして買収に動いているものの、阪神タイガースやその周辺を好意的に見ている、阪神ファンを意識して行動しているということだ。真実なら。 ただここにきて「敵対的ではない」と双方が公式に発表していることから、なんとなくそんな匂いもあると思う。 一昨年の大ブームでもなかった、この9月の株価の急上昇は、阪神電鉄にとって「神風」だった。9月末償還期限の転換社債250億円は、ほとんど株式に転換された。簡単に言ってしまえば、株が上がって、事業拡大のために行った莫大な借金を返さなくて良くなったのである。電鉄として、そう簡単に敵対などできるはずがない。 一方の村上氏も(記事が本当かどうかわからないが)星野氏の言動が気になっていたりするところを見るとタイガースファンを敵に回したくないという心情が見える。電鉄と球団をもっと良くするために、建設的な話し合いがなされてもまったく不思議でないと思う。 運営基盤が安定しているのはもちろんのこと、球団が企業の支配を離れることは、今後プロ野球界が発展していく上で必要な方向性だ。その時に、その球団のファンが出資できるようにすることは素晴らしいことだ。親会社の広告手段として球団が存在している限り、本当の安定した球団経営はあり得ず、常に消滅や親会社の都合による売買、合併などに脅えることになる。 そこで出てきた、「球団の上場」というアイディア。これ自体はとても面白い発想だと思う。ただし、阪神電鉄筆頭株主が出してきたというものには大いに警戒をした方が良い。 筋骨隆々なホークス系ブログ「鷹の戯れ言 【勝ちどきあげろ!】」のDAIさんからTBをいただいた。球団株上場すればファンが球団を所有することになるという主張、また、それに対して野球賭博まで持ち出して経営安定が重要とする主張、双方のウソを見抜いている。数多くの修飾語は別にして(笑)、ただ感情的になるだけではく、「何かおかしい」と感じた時、それを突き止める姿勢が素晴らしいと思う。まさにそう、どっちもペテンなのだ。だからいたずらに「村上も正しい」だとか「ナベツネも良いことを言う」とか、どっちが正義でどっちが悪かというところだけ見ない方が良い。 完成形には程遠いかも知れないが、広島東洋カープにその理想の姿を見ることができるのではないか。地元企業がスポンサーとなっているものの、親会社を持たない市民球団。完全独立採算で、新球場設立のためにはタル募金で市民の援助を仰ぐ。だが、正義を貫いていても、常に厳しい現実にさらされている。金持ちが青天井に戦力を補強できるという仕組みと、現にそれをやってしまった数球団によって、苦しんでいると言って良い。 「出資したい」と思わせることにかけては、おそらく国内スポーツチームNo.1のタイガースが、企業の支配を離れる新しい理想的なビジネスモデルを作り、それがカープや他の球団にも広がっていくようになれば言うことはない。 「あっちが良くてこっちが悪い」という考え方は短絡的。「すべてこのままが良い」という考え方も進歩がない。向上を目指した議論は大いに結構、理想の姿を掲げてそこに向かうことは大歓迎。ただし、ペテンで儲けようとするのはノーサンキュー。多少感情的になるのはOKだが、感覚は鋭く保っていたい。 阪神電鉄と阪神球団の経営についても言いたいことは多々あるが、それはまたしっかりまとめてからにしようと思う。 (追記) このブログは阪神電鉄系の会社のご厚意にいろいろと甘えて、運営していたことを忘れていた(笑)。帳尻を合わせるようで悪いが、今現在の阪神電鉄はかなり好きだ。これからも阪神タイガースをお任せしたいと思っている。頑張って欲しい! 別に言わされてないからね(笑)。 2005.10.04 Tuesday
高校生ドラフトは、えらい騒ぎがあったようで、頼むよ。
近大付・鶴投手、育英・若竹投手、樟南・前田内野手の指名権を獲得。おいおいいろいろな記事も出てくるだろう。後日、それらをまとめて記事にしようと思う。 村上ファンドよ、いったい日本シリーズのチケットを何枚欲しいのだ?そんなまどろっこしいことしてないで、ヤフオクで買え!(笑)。しかし金さえあれば阪神タイガースも買えるんだなぁ。人間も買えるって感じだなぁ。資本主義だなぁ。 投資家の間では村上ファンドはありがたがられているそうだ。企業の持つ資産や実力に、株価が見合っていない、あるいは株主の利益が少ないような企業を見つけ出しては、株を大量に保有し、経営陣に改革を迫るというのがその手法だという。「村上ファンド銘柄」になると株価が上がるんだってさ、たいしたもんだ。 村上ファンドとしては異例のことだそうだが、今回の大量株保有についてコメントを出している(PDF)。阪神タイガースを上場させ、株主利益を得ることが目的などという噂もあるが、真意はわからない。ただなんとなく、野球への関心は感じられるし、タイガースへの好意も感じられるような気がする。 阪神電鉄の価値を高めることは、阪神タイガースの価値を高めることとほぼ同義だと思う。優良な不動産、電鉄、球団が主な事業だろうが、いずれも地域で愛されているかどうかが重要。阪神タイガースが愛されるかどうかが決め手だ。 阪神タイガースの価値を高めるためには、他球団の価値も高くなくてはならない。現在のプロ野球各球団が、その価値を生かし切れていないというのは私も同感なので、期待する気持ちもある。そのためには「プロ野球」が価値を高める必要がある。ものを言う株主が、間接的にでも球界発展のためにものを言ってくれるなら、そうだとするのなら、この動き歓迎しなくもない。 (追記9:00) ニュースではこの一連の投資額が1000億円にものぼることから、背後に阪神タイガースの経営に並々ならぬ意欲を持つものの存在が噂されているとか。どうものっぴきならぬ状況のようだ。 2005.09.15 Thursday
島野総合コーチが一時戦線離脱。すぐに復帰予定。今後のことはさておき、とにかく一緒にゴールして欲しい。
あの大一番から1週間、ナゴヤドームのマウンドには同じ川上。しかしエアポケットに陥ったかのように集中打を浴び4点を献上、打線の反撃も力弱く、最多投球回&最優秀防御率をうかがう三浦の前に敗退した。この瞬間、タイガースに優勝へのマジックナンバー13が点灯した。 あの試合が始まるまで2.0だったゲーム差は、一気に6.5まで開いた。理屈の上では、その裏返しがあっても不思議はない。しかし両チームの「矢印」が指し示す方向があまりにも違っている。 誰が呼んだかマジック「点灯」。初めのうちは、遠くほの暗く明滅している光。だが進むべき方向にチームみんなで向かって行く喜びに、疲れ切った足取りにも勇気が沸いてくる。そしてその光は、近づくにつれ、くっきりと鮮やかに輝いてくる…。 「何が起きるかわからない」それは真理。だが、なにも恐れることはない。なにも震えることはない。そこにあるはずの歓喜の輪だけを思い描いて一歩一歩進めば良い。そこにあるはずの笑顔だけを思い描いて、目の前の試合に集中すれば良い。 このブログは、驚くほど沢山の方に読んでもらっている。特に「The Game」の後、実に多くのサイトで紹介してもらったため、読者が急増した昨今である。書き手としてはこんなに嬉しいことはない。心より感謝申し上げたい。 その沢山の読者を意識ながら発したいメッセージがある。 「球場に行ったら、一人一人の力で、球場を夢のような空間にして欲しい」 一番最初に球場に行った時のことを思い出して欲しい。家族と一緒だった?友達と?大切な人と?まばゆい照明灯の光、グラウンドの緑色、ボールのスピード、音、観客の熱気…。この時の素晴らしい思い出があったからこそ、人は何度も球場に足を運ぶのだ。もし球場に初めて来た子供が、怖い思いやイヤな思いをしたらどうなるだろう…。 だから、自分勝手な行動で、その素晴らしい思い出を汚さないで欲しい。いや、むしろ一人一人の力で、球場を夢のような空間にして欲しい。 (参考ページ) Rookie’s BAR「まったく・・」 旅は人生の道標「もう一度マナーを考えてみないか?」 Home Steal「9/10 対広島戦 観戦レポ☆勝ったのに気分が悪すぎる!!!」 虎式カネシゲタカシ「「熱狂的であることが個性」なのはいいが、「狂っていることが個性」になってもいいのか?」 2005.08.20 Saturday
へー。0-0の8回二死二三塁で投手斎藤をそのまま打席へか。牛島監督カクイイ!(笑)
古田が故障で離脱して、引退説もまことしやかに。代わりの捕手小野が大活躍で、代わって登録された代打畠山がプロ入り初HR。あれ?こんなはずでは…。 対戦成績でスワローズに負け越し(7勝8敗)、神宮球場で0勝4敗か。ロード終盤、6連戦の移動試合、休みナシの中継ぎ陣、疲れが目立つベテラン陣…序盤からの開店休業モードも悪くはないが、この日を楽しみにしていた関東のタイガースファンのためにも、なにより大目標を手に入れるためにも、今日はカッチリした野球を頼む。 ダーウィンは、ナイスガイだ。見ていて、イイヤツぶりが伝わってきた。でもこんな試合で経験を積ませて、少しずつ良い場面で使っていこうという考えなら、ベンチに置いておく人選が違うのではないか。今年で33歳のテスト生に今後何を求めるのか。あ、日本シリーズでの秘密兵器?そりゃ悪くないねぇ(笑)。でもこんな日には、若い先発候補が見たかった。 太陽はとりあえずガチガチに緊張していたようで評価保留。日曜、先発があるなら、そこではなんとしても本領発揮しなければならない。あるかわからないけど。 7回から狩野捕手出場。わずか2回でも二軍戦を何試合やっても得られない経験値を積んだだろう。9回表打席に立ち、三球三振。好球に手が出ず、釣り球に止まらず。こと打撃に関しては、結果を恐れず初球からフルスイングの浅井を見習え。 このサイトをブログ化した頃から人気ブログランキングというのに参加しているのだが、最近はずっと過分なほど上位にランクさせてもらっていた。毎日クリックしてくれる、顔も存じ上げない読者の方には感謝の気持ちでいっぱいだ。あらためてこの場を借りて御礼。 さて、そのランキングを「プロ野球の視聴率を語るblog」というブログが駆け上がってきた。 「当サイトは、プロ野球の視聴率を通してスポーツ全体のあり方を考えていく(誇張)/2ちゃんねるプロ野球板 プロ野球の視聴率を語るスレ(通称『視スレ』)の内容を紹介しつつ、僕が個人的に考えていることも場つなぎ的に書いていきます。」という紹介文の通り、2ちゃんねるとの「メディアミックス」なブログで、テーマが物凄く特化されているところが新しい。 昨年の球界騒乱の中で、今後のプロ野球についてあれやこれやと考えることも多かったが、ことテレビ中継についても議論の分かれるところ。こんな日なんで、そんなことでも(笑)。 関東に住むタイガースファンとして、なぜG戦だけが常に全国放送されるのか。その不公平さについて子供の頃から不満を持っていた。クラスの子は、何も考えずに、自然にGファンになっていく。Gの選手名は自然と覚えても、他球団の選手は知らない。そんな自然なようで、実に不自然な、作られた「野球ファン」「巨人ファン」を子供の頃からずっと見てきた。ドラフト会議で、「巨人じゃなきゃ行かない」とか言うヤツを何人か見るにつけても、すべてはテレビが悪いと子供ながらに思っていた。だから、ことその問題については、根本的に私は過激な思想の持ち主である(笑)。 関東G戦視聴率が低迷するのを私は歓迎している。それによって、現在の野球界がもたなくなってしまって、経営が難しくなる球団が出てしまう可能性があることは、大変忍びないと思うが、仕方ないことだと思う。ジャイアンツが超人気球団ではなくなって、12分の1になって初めて、プロ野球界を一私企業である読売が支配するという異常な構造が打破できると信じている。そこではじめて商業から文化への昇華が始まると思っている。そのためには一度壊れるべきものは壊れても仕方ないのではないか。それで終わる日本プロ野球なら、それもまた仕方ないのではないか。 地域密着というのは簡単な道筋ではないが、また好むと好まざるとに関わらず、そう進まなくてはならないものだろう。だから、各球団とも地元地上波局(U局含む)が当面もっとも重要なメディアになることだろう。BSを含む全国放送については、機構が掌握し、特定の球団ではなくプロ野球人気全体の向上に役立つようなプログラムを、厳選して放送すべきだと思う。NFLのマンデーナイトフットボールのように、貴重な全国放送に選手たちも燃えるというようなものになった方がメリハリがあって良い。 まったくまとまらないが、結論。今までが異常。これが当たり前。今後は地元がないジャイアンツが一番危険だ。ああ、まとまらない(笑)。 2005.08.02 Tuesday
郵政やら道路行政やら、本当の政治も騒がしい割にはどこに向かっているのかわかりにくいが、野球界の政局もまたしかり。実行委員会が、選手会が反省不十分とダメ出ししている暫定制度の運用を着々と詰めていたり…。振り返ってみれば、この暫定案は、実行委員会の作業部会がとりまとめたのを、実行委員会→オーナー会議と承認して既成事実化してしまっている。誤魔化しているが、一部の意志決定者が決めているという状態は旧態依然。そんなこんなもひっくるめての「野球離れ」だということがまだわからない。怒れ!選手会。
「G-T戦関東5.2%事件」は、セ関係者によっぽどショックを与えたらしく、セにもプレーオフ導入を検討するらしい。何をいまさらオタオタするか。すぐに目につくそんな数字なんぞに右往左往すれば、余計ドツボにはまることがわからない。ジャイアンツ戦の放映権による収入が激減するという覚悟を決めなきゃ何も始まらないのに…。 さてプレーオフだが、昨季パのプレーオフを見て、新鮮さもありとても面白いと思った。もちろんペナントレースを制したホークスが日本シリーズに出られないという状況は、なんとも複雑だったが、あれほど熱い戦いはそうそう見られない。日本シリーズとはまた違う、本当のガチンコを堪能した。私はどちらかというと、プレーオフ導入には肯定的。ただその仕組みが難しい。 たったの6チームで正当性を維持したままプレーオフをやろうとすれば、前後期制などシーズンを分ける方法しかない。さもなければ現行のパと同様、「なんのための長いペナントレース?」という矛盾を含みながらのものとなる。以前に「新プレーオフ制度」を考えたこともあったのだが、今読み直してみるとあまり良くないなぁ(苦笑)。今度また考えてみよっと。ちなみにこちらが昨年10月のプレーオフについての投票結果(総数47ってのがサンプルとして問題ありますがw)。 ああ、これはなんとも言えない話題だなあ。「甲子園内野も全面芝へ」。確かに内野にも芝がある方が美しくて、カッコ良くて、メジャーっぽいんだけど、この歴史と伝統と血と汗と涙の染みこんだ、鏡のように黒光りした土のグラウンドがなくなってしまうのは悲しい。晴れ続きの日は高く跳ね上がるゴロ、無情のイレギュラーバウンド、横っ飛びのファインプレーの後、ユニホームが土まみれになる姿の誇らしさ…。80余年もの長きにわたって当たり前のようにそこにあったものがなくなるのは寂しいことだ。ああやっぱりイヤだ。土の方が良い!このままが良いよー!(泣) さて、そんな甲子園球場を高校生に明け渡して、いよいよ長期遠征のスタート。しかし今季は8/9~8/18の間、ナゴヤ・東京・大阪とドームが続くなど、体にはやさしい日程だ。中程に大阪ドームが入ることで、一息もつける。また甲子園に帰ってくる時、ペナントレースはどうなっているのだろう、ドキドキわくわく…。良い旅を! 2005.07.05 Tuesday
島野総合コーチと板東氏の対談。要チェック。
やって来ました。第三回前半のヤマ場(笑)。S(甲子園)D(ナゴド)の6連戦、1日おいてまたS(千葉)2連戦。分の悪い2球団との8試合。スポニチの予想先発はこちら。筒井和も見てみたかったのだが、やっぱりブラウンとのこと。さて、ドドドっと行ってしまおうか(笑)。 プロ野球実行委員会及びセ・パそれぞれの理事会が4日に開催された。伝えられるところでは、セ理事会にてプレーオフ導入の検討、パ理事会ではプレーオフの(少なくとも再来季までの)継続などが話し合われたという。セのプレーオフ提案者がベイスターズだというところが面白い。 実行委員会では、交流戦の今季と同じ36試合での継続、WBC不参加の可能性が話題になったという。船頭さんはどこにいるのだろう…。 セ・パ及びコミッショナー事務局の統合、特に優先して審判部の統合も議題になったという。米メジャーでもコミッショナー権限の拡大、一元管理を目的とした統合が行われ、それについてはデメリットなしという評価らしい。特に公平・公正のみを追求すべき審判部については、リーグごとの違いは不要だ。また事務局全体についても、分裂直後の2リーグと違い、今は単なる制度上の2リーグ。事務方はひとまとめにして、統一性とスピードを向上させるメリットはあるだろう。選手たちは、大いに相手リーグに対して、ライバル心を持ってもらいたいが、運営側は協調の方が重要なのが現在だ。 今季改革の目玉、ドラフトについては作業部会が草案とりまとめの段階らしい。伝えられる雰囲気では、それなりの根回しも進んでいそうだ。ポイントは、①自由獲得枠は現行の最大2人から1人に減らす、②9月下旬~10月上旬の日程で「高校生ドラフト」を分割開催するというもの。サンスポの記事では、かなりつっこんだ内容まで触れている。 これまでドラフト改革については「完全自由競争」と「完全ウェーバー制」を両極に、持てるものと持てないものの対立として論議されることが多かった。しかし成功ビジネスモデルと考えていた米メジャーで、独立リーグなどを利用した、ずる賢い「ウェーバー抜け」や、進学希望選手への「青田買い」が増えてきて、完全ウェーバーの大義が揺らいでいるという。どうやら日本発の良い制度を考えた方が良さそうだ。 ドラフトの目的は、①戦力均衡化、②過剰な競争による年俸高騰の抑制にあると思う。一方、その問題点は、①指名される選手の希望・意志が無視される、②競争原理・市場原理が働かないことによる活力減、③指名順位への意識がペナントレースに影響を与えかねないということになるのだろうか。これまでは、後段の問題点ばかりが強調され、ドラフトの目的がないがしろにされてきた。そして目的とはかけ離れた、不正が横行するに至った。 こういった経緯を踏まえ、常に本筋としてその原点である目的に立ち返り、あわせて問題点を解決しようという意志を持つこと。それぞれのエゴを捨てれば、試行錯誤の時間は必要だとしても、バランス感覚だけの問題であり、皆が納得できる制度は必ず作れるはずだ。とりあえずはどんなものが出てくるか、過度な期待はせずに見守ることにする。 今後の「政治日程」は、7/13に代表者会議で集中審議、7/19のオーナー会議で中間報告が了承されれば、一気に新制度が動き出す。 2005.06.20 Monday
ああ、野球はまだか~!(笑)。ヤキュが切れる~…ヤキュをくれ~~(ぷるぷる)。
赤星いける?ホッ。で、この日も二軍戦で先頭打者HRなど3安打、3連戦で14打数7安打と暴れまくった赤松は、今回はお呼びがかからない模様だ。さらに妄想をふくらませる時間を与えられたことを喜ぼう(笑)。守備と雰囲気を買われて中村豊が一軍復帰となりそうだ。ということは、守備面では豊が上ということか…いやそんなはずは(笑)。おそらくは、より鮮烈なデビューを飾るために、さらなる仕上げが必要だということに違いない。ってことで(笑)。 交流戦の面白さは「新鮮味」につきる。まずは見慣れないものを見る楽しさ。そしてそれよりも大きかったのが、そんな「非日常的な勝負」を楽しんでいる、いつもと違う目をしたいつもの選手たちを見る楽しさ。 同じリーグの試合では、「常識」が試合を支配してしまうことが多い。例えば、だいたいあの打者はどのような配球をすれば打ち取りやすいかという「攻略法」ができあがっている。打者も自分がどう責められるかわかっているので、今度はその常識をベースに表と裏のダマし合いが始まる…。確かにその継続性にも面白さがある。 しかし交流戦のように常識が浸透していない場合は、ガラッと様相が異なる。投手は自分の持てる最高のボールを生かす配球を常にメインに考え、打者はその術中にはまるまいと、初球から打てるボールを弾き返すことに集中する。これがまさに野球というスポーツの神髄で、そのエッセンスが強調されることで観る者の心を惹き付けたと思う(また、そういう野球に金本、今岡、濱中らタイガースの選手たちが上手いことハマったもんだから余計面白かったのだがw)。 プロ野球改革という観点から、その「営業成績」等を検証する記事も多く見られる。どの球団に有利に働いただとか、減収だとか、増収だとか、放映権料だとか、不公平だのなんだの…。金の勘定などは早々に済ませて、まずは交流戦でファンが喜んだのかどうか、どの部分に喜ばれる要素があったのかを徹底分析することだ。そして、来季以降の交流戦にその面白い要素をもっと生かす工夫が必要。そして、通常のリーグ戦に足りないものは何なのかという視点で交流戦を見直すことも大切だ。 私個人の意見とすれば、交流戦は「ああもっと見たいのに、もう終わり?」というくらい少ない方が良いと思う。「まだ(また)交流戦やってるのか」と思わせてはダメだと思う。特にリーグ間の収入格差を埋める道具としてしまうと、魅力を損ねてしまいかねない。それには別の方策で対処して欲しい。 2005.06.19 Sunday
今季初めて行われた交流試合、様々な思いが去来する。
読売への造反と阪神の裏切りによって起きたセパ分裂。当初対立の図式があったからこそ、切磋琢磨してきた。対立が氷解した時、「分裂」が「和解」「融合」になることもできただろうが、そこにはすでに大きな人気の格差が存在し、利害の対立が生まれていた。そして「分裂」はいつしかメジャーの2リーグを模したような「制度」になっていた。 かつて永きに渡り「実力のパ」と呼ばれた時代があった。南海の全盛期、西鉄の天下、阪急の黄金期。全国的にはプロ野球=巨人、関西においては野球=阪神という時代に、ガラガラの球場にも歯を食いしばって鍛えてきた選手たち。チームプレーはもちろん、常に稼ぐプレーを意識した武士たち。プロ野球全盛のあの時期に、交流試合が行われていたら、その後の球界はどうなっていただろうか。セの経営者たちが、閑古鳥のパも含めて全体でプロ野球だという発想を持ち得ていたら…。考えても仕方ないことだが、現在のパ6球団は別の親会社を持っていただろう。 近鉄(この際親会社はどうでも良いのだが)バファローズの歴史と伝統を消滅させてしまったことは悔やんでも悔やみきれないが、東北地方に球団が生まれ、地方への拡散、地域密着というモデルが確立された。そして交流戦が始まり、野球好き一人一人が、普段見慣れぬ選手とチームと野球を見ることができた。それぞれの立場で懸命にプロ野球界を支える人間たちと、その姿に感動して支援し続ける人間たちを見ることができた。 何を感じたか…。プロ野球という熱狂的で専門的でノスタルジックな、この優良な娯楽が、未来永劫続いてくれという願い。私企業の利益に束縛されない、慈愛に満ちた文化形成への願い。 2005.04.05 Tuesday
4/5からは3連勝で意気上がる広島と3連戦。下柳の登録にともない、葛城は登録抹消。3試合を終わって、ベンチメンバー(先発予定投手除く)で「開幕」していないのは、江草、浅井、中村豊。またスタメン以外の野手に初ヒットが出ていない。江草が出場する展開はあまり希望しないが、良いところで早めに「開幕」してもらいたい。
先発投手の順番は一応隠している。下柳は5日か6日、安藤は6日か7日、太陽はいつくるかわからないといったところか。新聞各紙は下柳5日と決め打ちしているようだ。 広島はラロッカの故障(太ももウラ・全治約2週間)が痛いが、新井の大活躍でカバーした。最大の弱点は選手層の薄さだが、開幕直後のこの時期は、まだ健康な選手が揃っていてチーム力は他と遜色ない。それにしても岡田監督「広島の内角攻め? 負けへんよ。打ち勝つ? そうやな。広島はいつも春先だけや」…よう言うわ、「春先だけ」にかけては上を行くくせに(笑)。 打線好調同士、主砲引き抜きや内角攻めの「遺恨」あり、舞台は狭い市民球場。ガチンコの叩き合いが楽しみだ。 相も変わらぬ巨人戦視聴率史上最低報道。そういう一部ローカルの話題を大問題化するのはもう結構。どうせなら「楽天が東北地方で平均視聴率24.2%」の方に脚光を当ててもらいたいし、同じ巨人-広島戦でも広島・中国地方ではどうだったのかを知りたい。 各球団とも、地域に密着した営業努力を重ねているところ。CSやケーブルテレビ、ネットの普及で、ひいき球団の放送がないから「代わりに」巨人戦を見て、時々伝えられる途中経過を楽しみに待つということもなくなった。日テレの視聴率だけを取って野球人気を云々するのはまったくナンセンスだ。BS、CSを含んだ、各球団別、各地域別の視聴率を見せてくれるのなら、その中に色々な意味を読み出すことができるだろう。 それでも、急降下しているとはいえ、まだまだ全国で多くのファンが巨人戦を楽しんでいることも事実で、球界はその「全国区ブランド」が健在なうちに、それを有効に利用しながらローカル化を進行させて行く必要がある。 2005.03.26 Saturday
3/26パ・リーグ開幕。何を隠そう私もそうだが、これまでパ・リーグの動きに不熱心だったタイガースファンも多いと思う。しかし今年はそうも言ってられない。5~6月の重要な36試合をパ6球団と行う交流試合があるからだ。
以下交流試合のポイントを羅列。 (1)対戦し慣れてない相手 初めての今年は、情報戦の巧拙で差が出そう。スコアラーの能力、実戦で修正するベンチワーク、情報を実戦に生かす能力(捕手のインサイドワーク)。 (2)梅雨時の強行試合消化 期間内に消化しなければならないので、少々の悪コンディションでも決行される。屋根なし球場のチームには不利な面が多々あり。故障、体調管理の重要性が増す。月曜に予備日あり、選手層の厚さが重要。その点、タイガースは上位ランク。 (3)営業的に狙われる? 集客力、マスコミ露出度ともトップクラスのタイガース戦は、パ各チームにとって大事な大事なアピールの場。ここで主力選手を売り出したい考えを強く持っている。エース級が出てくる率は高まり、いつもより客の多いスタンドに、選手のモチベーションも上がってくる。 (4)旅行続き 行き慣れない場所への旅行が続く。上手く気分転換したり、遊んじゃったり、疲れちゃったり、選手のキャラによって結果に良し悪しが出そう。昔の近鉄・南海・阪急の時代だったらウチは有利だったなぁ。 で、パ・リーグは依然として二強時代が続いているようだ。簡単にプレビュー。 昨年日本一のライオンズは、超高校級・涌井投手もローテ入りするということで上積みがありそう。とにかく伊東監督が西武にいる限り、崩れそうにないという安定感がある。最大の不安定は経営母体。 実力ナンバーワンの呼び声高い新生ホークスも文句なく強い。これまで心配視されてきた選手層の薄さも育成能力の高さで解消されている。王監督の指導者としての、いや人間としての強さがチームの隅々まで行き渡っているという印象がある。しかし、開幕を直前にして投打の核、斉藤・松中の故障が伝えられ(松中は軽傷か)、暗雲の下での船出だ。 昨年、盛り上げるだけ盛り上げてくれたファイターズも楽しみ。売れ行き不振の甲子園チケットだが、ファイターズ戦は早々に完売。やっぱ新庄が好きなんだね、みんな(笑)。金村・小笠原も不思議と北海道がよく似合うような気がしてきた。不安のタネは新庄の飽きっぽさと選手層の薄さ。しかしヒルマン監督のチーム運営、選手操縦方法は、辛抱強く誠実。今年も新庄とヒルマン監督のキャラが微妙な化学反応を見せそう。 久保・手嶌と初めて自由枠を(それも二枚とも)使って勝負を賭けてきたマリーンズも上昇気配。経営側の決意を感じる。ベテランと若手が噛み合えば一躍話題の中心に来る。もし黒木・小宮山が奇跡のカムバックを果たせば、熱いマリサポが燃え上がり、さらにチームを向上させる。奇人バレンタイン監督が浮いちゃうことが心配。 新生バファローズは「不人気」というマイナスイメージからのスタート。仰木監督にしたら逆にやりやすいかも知れない。勝つことに専念するのみ。実際二つの良いところを一つにまとめたわけだから、相当な戦力を有している。オープン戦の流れで勝ち続ければ、監督の求心力もあり、一気に優勝争いまで躍り出る「伝統の」爆発力がある。ただ、大阪なのか神戸なのかこの先どうなるのかを「遠慮して」打ち出せない状況ではなかなか新しいファンがつきにくい。せっかくの「元年」に中途半端な状況なのがいかにも残念。 仙台のイーグルスには楽しい野球を期待したい。酸いも甘いも知り尽くしたベテランが多い。野球ができる喜びを表現したくてたまらないメンバーたちだ。純粋にその想いを全力プレーにぶつけたら良いと思う。田尾監督もそういう人間臭い性格の持ち主だ。注目選手をあげたらキリがないが、私としては川尻投手が「一球団プチ・マスターズリーグ」の主役だ。慣れない東北のファンをどうやって定着させるかは、経営側の腕の見せ所。祈成功。 さあ、みなさ~ん!プロ野球の時間ですよ! 2005.03.15 Tuesday
ホワイトデーにバレンタイン監督発案のチャリティマッチ。ヒルマン監督にしても、バレンタイン監督にしても、いつもどこかに余裕があって、ファンや社会への感謝の気持ちを表そうとする。日本人の監督も大いに見習いたいところだ。勝負の世界だから、目はつり上がって、苦虫かみつぶした顔になっちゃうのはわかるけど…ね。そこへ行くと今年の岡田監督、いつも笑顔で良いと思う。無理してるんだろうけど(笑)。
桧山も戻って、今岡・狩野も合流予定。いよいよオープン戦も残り10試合。最後の5,6試合が予行演習とすれば、セレクションはここ数試合で終わる。先発ローテ、ベンチ入り投手、3人目の捕手、先発ライト、控え野手…勝負はクライマックスだ。予想表更新。 デプス・チャート 3/15版 プロ野球改革元年の統一スローガンは「フルスイング!」だそうだ。良いと思う。まずは目一杯振ってみて、空振りしたって恥じることなく、全力を出し尽くすことから始めようということだろう。 3/14構造改革協議会が開催され、方向性を出せない経営側に対し、選手会側から改革の優先順位付けとスピードアップが要求される。ドラフト改革については8月末を期限として改革案をまとめることが確認されたということだ。 残念ながらまだ改革の足取りは重い。しかし経営側と選手側が同じテーブルでプロ野球界の発展について話し合う場が作られたことは本当に意義深い。1年前にプロ野球界がこのような方向に変化するなどとは予想もしなかった。ストライキで構造改革協議会を得たことと、巨人・渡辺前オーナーが球団経営の第一戦から退いたことで、大きな山が動きつつある。野崎さん、期待してますよ! 2005.02.19 Saturday
安芸合同キャンプ初日。いやいや賑やかで楽しい。
桜井選手(ヒジ手術)と林選手(右指骨折)はもう大丈夫だ。快打連発。喜田選手も元気。上がった太陽投手、狩野捕手もハツラツ。いいよいいよ!(笑) 巨人が国内でのレンタル移籍を推進させるという話題。どうやら流れはできたようで、いろいろな課題はありながらも、近く国内レンタル移籍制度はスタートすることになりそうだ。大歓迎したい。 レンタル移籍の対象にせよという意味ではないことを予めお断りした上で、例えば沖原選手や、秀太選手。試合に出ればそれなりの結果を残す実力があるのは誰もが認める。さらに試合に出続け、自信をつけることで、想像もしない活躍をする可能性も大いにある。内野手が思うように成長していないチームにとっては即戦力として欲しいだろう。 例えば中村泰投手。ブルペンではキレ良し、コントロール良しでナンバーワンでも、本番に登板するとノーコンになってしまう。また、例えば喜田選手。二軍では頭一つ二つ飛び出る強打者も、一軍で代打起用すると気負いが先に立ちボール球に手が出る。ならばとボールを見に行けば甘い球にも手が出ない。そうなると使う方も「ダメだこりゃ」となってしまう。中村投手、喜田選手がどうだかはわからないが、同じような境遇から、移籍して楽な場面から成功体験を積み重ね、自信を掴み、エース級・主力級に成長するなどという話はけっこう良くある話だ。 言いたいことは、一軍の試合にでることこそがプロ野球選手の「唯一の仕事」であり、その仕事をした人間だけが「プロ野球選手としての精神的な成長」を得ることができるということ。準レギュラークラスの実力を持ちながら出場機会を与えられない選手を二軍で待機させるくらいなら、他球団で大舞台を踏ませた方が何倍も、いや何十倍も何百倍もの経験値を積むことができる。 プロ野球選手としての自信と誇りが身に付いてはじめて、一流への階段を登り始めることができるのだと思う。レンタル移籍制度に賛成。 2005.01.27 Thursday
http://www.sponichi.co.jp/osaka/base/200501/27/base175758.html
井川側蒸し返し。さすがに交渉のプロはやることがえげつない。FA以外の移籍は認めないという球団の方針で決着すると思わせて、安心させておいてコレだ。巨人・上原投手の動きと連携しているのか気になるところではあるが、とにもかくにも、あとは球団側さえ少しでも譲歩すれば、すぐにでも解決する用意があるという形を作りあげて、ボールは球団側に手渡された。 井川サイドは、すべてのカードを切った。もうファンやチームメイトから、ワガママと言われようが、チームの士気を低下させる馬鹿野郎と言われようがかまわない。3/1までのキャンプ費用を負担してもかまわないと居直った。もはや「無敵状態」だ。 こうなってしまうと、あとは球団が解決させるか、させないかを選択するしかない。解決させる方法は、ポスティングの条件について話し合いに乗ること。解決して得られるものは、(1)戦力としての井川、(2)一見平穏な空気。失うものは、(1)スジと道理、(2)ポスティングは認めないという方針。 もう一つの選択肢は解決させないこと。方法としては、井川側が言っている3/1までまったく譲歩しないということになるか。この場合は、毅然とした態度に対し世間から喝采を受けることがあるかも知れないが、一部からは個人の希望を無視する集団管理主義的な思想と非難されることもあるだろう。また、望みを失った井川が戦力にならなくなる可能性もかなりある。 井川側の選択したこの交渉方法は、キャンプイン寸前のチームの士気を「人質」にとった極論すれば卑劣な「テロリズム」だ。率直な感情を言えば、怒り意外の何も感じない。 だがその一方で、井川は他に何の手段も持ち得ない(と本人が思い込む程)追いつめられていたということにも考えをめぐらせるべきかも知れない。なぜ自分だけは、なぜ阪神だけは、ポスティングを一切認めてくれないのか?条件すら与えてもらえないのか…。制度の曖昧さ、不公平さに対して、球団の言い分だけを黙って受け入れることがどうしてもできないのだろう。事実、もし譲歩を一歩でも引き出そうとしたら、この方法しかなかったかも知れない。 お互いの立場を尊重し合う交渉ができず、双方、加えて他の選手やファンなど周囲がダメージを受けるような事態になってしまった。これは不幸としか言いようがない。今後どのような結論が出ようとも、円満な解決とはならないだろう。繰り返しの主張になるが、ポスティングという制度の周辺を解決しなければ、各球団の熱心なファンが冷めていくことになるだろう。 2005.01.17 Monday
http://www.sponichi.co.jp/osaka/base/200501/17/base175349.html
あちこちから本格的な自主トレの報告が入ってきた。ポジションが安泰な者はフルシーズンの活躍を目的に、一方、キャンプインから戦争になる者は、スタートダッシュで差をつけるために、強い決意を胸に動き始める。 八木氏、初インタビューを岡田監督に。岡田構想の二塁が藤本であることが判明。鳥谷の無条件起用もにおわせる。…これは自分だけ思っていれば良いことで、発言すべきことではないだろう。ただしこの時期に、このような発言をするウラは、「腐らない関本」と「腐りやすい藤本」の性質を考えてのことかも知れない(ということにしておかない限り理解不能)。まぁポジション争いは、やっていく中で自然と決まるものなので、そんなに心配しなくても良いか。 辻本少年の育成に関係者が神経を使っている様子が連日報じられる。おっかなびっくり接しているのを伝えられると、やっぱりこの指名はおかしかったのではないかと思ってしまう。辻本の側に、プロとして耐えられるかが問われているのではなく、球団の側に、有望な少年を育成する能力があるのかを問われているように感じる。 話は飛躍するが、去年の球界ゴタゴタのさなか、どうして球団の経営が苦しいのかという議論の中で、必ず出てくるのがファームのあり方だった。 二軍戦を興業しても収入はほとんどなし。遠征費用はかかるし、ものになるかどうかわからない選手をたくさん抱え、寮に入れ、メシを食わせて、十分な給料を払い…。確かにアメリカのマイナーとは決定的に違う部分ではある。 今後、球界の方向性として、NPBのあり方とは無関係に、独立リーグやクラブチームなど、地域密着&多球団化が進んでいきそうな機運がある。当然、NPBが抱え込んでいる「育成」について、社会人やクラブチーム、独立リーグに「委託」する方向性も出てくるだろう。球団経営改善のために出てこなければおかしいアイディアのはずだ。 とすれば、「辻本育成」のようなことは経営状態の良い阪神だからこそできることであり、球界全体にとっては、不均衡の助長にもなり、あまり良い事ではないようにも思う。有望な若者は、早い段階で金持ち球団に刈り取られ、アマで大きく育った新人も金持ち球団に高値で持って行かれる。これではこれまたドラフトの矛盾になりかねないと思うのだ(もちろん辻本には何の罪もなく、大きく育って欲しいと願っている)。 2005.01.12 Wednesday
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2005/01/12/06.html
巨人・堀内監督が初期がん(大腸)だったことを明かした。早く見つかって良かった。若い時の「悪太郎」のままのわけはないが、かなり抑えているのだろうなぁ。この人も決して侮ってはいけない実力の持ち主だと思っている。今年はフロントのバックアップも正常になり恐いと思う。 鳴尾浜に新人選手が続々入寮。話題の辻本選手もやってきた。「長期滞在」記録を作ることになるのかな(笑)。 一部に井川軟化の報道がある。駆け引きでなく、その方向性でことが進んでくれればなぁと思う。ネット上で見る限り、阪神ファンの反応は「怒り」「冷ややか」というものが多く、またチームの士気低下を懸念する声が多い。年末年始を挟み、問題発生からかなりの時間が経過していることも雰囲気を悪くしている。ただ、井川自身の言動としては、たった一度の会見とバカな自身のHPから発したものだけで、まだそれほど傷は深くないと思う。「今オフ」というのは、初めから無理な話。そんなことは井川サイドだって百も承知。解決のためにはまず今季の契約を決着させ、来期以降の方針を双方確認する作業は必要となる。しかしポスティングは、「なぜダメなのか」を子供でも納得できるような言葉で説明できない制度である。そうである限りは、形を変えながら駆け引きが続いていくのだろう。 今年の野球殿堂入りが発表。村田兆治氏、森祇晶氏(ともに競技者表彰)と、元NHKアナウンサーの志村正順氏(特別表彰)がその栄誉に浴した。とても良い選考だと思う。 ところで、こちらが野球殿堂こと(財)野球体育博物館のHP。なかなか行くことの出来ない遠方の方にとっては面白いページだと思う。 しかし眺めていると、なにかイヤな感じもしてきた。野球殿堂は、東京ドームに隣接する場所にある。そしてロゴマークも日テレ系の野球中継のそれと見まがうばかり。まさに「読売による支配」という、日本プロ野球界の「歴史と伝統」を見せつけている(笑)。 そういえば豊田泰光氏の著書「サムライたちのプロ野球」によれば、コミッショナー事務局長や事務局内の要職も伝統的に読売出身者によって固められてきたのだという。 球界構造改革のためには、コツコツと目の前の問題を解決していく努力と同時に、この根っこの問題、「私企業による機構支配」を排除しなければならない。しかし、球界内部にはその手立てがないだろう。やはり球界を変えていく力は顧客たる野球ファンにしかないと思うのだ。 2004.12.31 Friday
大晦日だ。新潟、スマトラ沖、そして球界…「激震」の2004年が終わる。1966年生まれの私にとって、69~71年の「黒い霧事件」は記憶にない。間違いなく私がプロ野球を見るようになって、もっとも危機的な年だった。そしてその危機は依然として内包されたまま2005年を迎える。
これまでこの「危機」は、極論すればナベツネ氏によりもたらされたものとして捉えられてきた。自分のことしか考えず、強者の理論でルールをねじ曲げ、弱者から搾取を繰り返すものとして。本質的にそこに一番の病理があったとするのは、そう大きな間違いではないと思う。しかしそれを取り除いた後、小さい病気が多数隠れていたことにも気づいた。来る年は、芽生え始めた互助の精神で、それらを快方の道に向ける年であってほしい。 ただしあくまでも経済成長期・日本プロ野球の全盛期を目標モデルにしてくれるな。それは金融・証券界が未曾有のバブル景気時代を目標モデルにしないことと同じだ。爆発的な輝きの後には、暗黒しか訪れない。こつこつと清らかに、先人の教えに時代の変化を慎重に取り入れながら、一歩一歩前進するような、ふと気づいて後ろを振り返れば、輝かしい歴史と伝統に彩られるような、そんなプロ野球界になってほしい。その第一歩となるような2005年であってほしい。 合併問題、スト問題、岩隈問題、井川問題…。プロ野球界は問題に直面した時に、「ファンの声」に過敏とも言える程、注目するようになった。マスコミをも牛耳って「情報操作」を行ってきた球界でも、「ファンの声」をコントロールできなくなっている。 背景にあるのがインターネットであることは間違いないだろう。マスコミに対する信用失墜という側面もあるが、今「考える人」は全員、考える材料をマスコミだけではなく、口コミや、ネット上の掲示板、ブログからも求めていると言って良いだろう。もちろんサイトによって影響力に大小はあるかも知れない。それでも技術の進歩によって、確実に少数意見をも尊重できるだけのインフラが整いつつある。その代表格がブログだと思う。 スト問題をマスコミが取り上げると、「85%の人がストに賛成」というアナウンスと、「街の声」と称して数秒間・数人のインタビューを流す。まったくステレオタイプのものにしかならない。だがブログにその声を求めれば、一瞬にして、コメントやトラックバックで繋がった生の声が聞こえてくる。様々な理由と根拠に基づく主張や、心からの叫びや、罵詈雑言や、怒りや、嘆き悲しみが肉声として伝わってくる。「何%の人」は関係ない。○○さんの声なのだ。マスコミが作る「真実味」ではなく、「真実」そのものがそこにある。 そんな訳で、このつたないブログも、たくさんの方に読んでいただいている。感謝感激。そして面白い時代になってきた…そう感じる大晦日の朝…。 2004.12.29 Wednesday
http://www.sponichi.co.jp/osaka/base/200412/29/base174621.html
スマトラ津波、死者5万?7万?一瞬にして平和に暮らす人が命を落とすだなんて…。年の瀬のバカンス・シーズンなのに…。 赤星&鳥谷クリスマストークショーの参加レポを連載している鳥谷ファン・敬華さんのHAPPY☆TO-LUCKYが驚きの展開に!いやいやエラいことになりました(笑)。必読。 阪神球団が御用納め。野崎社長が事実上、社長として最後の一日を終え、来年からは「ヒラトリ」連盟担当として球界構造改革に専念する。「愛されつつある」フロントの舵取りは、野崎氏直系の後輩、牧田新社長に委ねられる。 他に来年からの人事異動が発表。総合コーチとして現場復帰の島野氏に代わり、沼沢正二広報部長が管理部長を兼任。上田管理部付部長に「寮担当」が加えられ、フロントとしての寮の管理責任が明確化された。また広報の村山久代氏が球団初の女性課長になるのだそうだ。 ベテランの野田スカウトが退団。新任として前奈良産大野球部部長の新田泰士氏、二軍コーチだった山口高志氏らがスカウト入りする。 昨日の井川の記事にたくさんのトラックバックをいただいた。また他のブログや掲示板などでも「井川問題」について様々な意見を見た。井川の主張に対し、反対に賛成、スジ論に感情論、罵声に激励と入り乱れていた。年末年始を挟み、マスコミによる「煽り」も予想され、ファンにとっても、「チームの和」にとっても、心配な問題になってしまいそうだ。 この件について、頭の中にモヤモヤとしていることがある。なぜ松坂は良くて、井川はダメなのか。もちろん「どっちもダメ」「どっちもOK」という方も多いだろうが、私の印象では、松坂はOKで井川はNGというのが大勢のように思うのだが、どうだろうか。井川になくて松坂にあるものとはなんなんだろう?実力・実績の違い?入団時から大物だった松坂にはメジャー行きの密約があったから?十分チームに貢献したから?周到に円満に交渉してきたから?チームの経営状況が違うから? いやいや、球団がYESなのかNOなのかの問題ではなく、「ファンがどう思っているのか」一点に問題を絞ったとしてだ。 同じ夢を持ち、同じような年代で、実績もそう大きくは違わない(人気という面では微妙な違いがあるかも知れないが)。しかしキャラクター、パーソナリティの違いや、大成する時期(プロ入り前か後か)などでその存在感はまったく異質のものとなり、歩む道も違ってくる。不公平なようでも、これが現実である。 今回の件について決して井川を擁護する気にはなれないが、不公平感が生まれるような制度不備は早急に解決すべきだと思う。初回FAまでの条件変更(期間短縮)、それとセットとなる契約金の減額、FAでのメジャー移籍時の補償制度(メジャー球団から日本球団への移籍金支払い)、レンタル移籍制度などを来年中に決めてしまいたい。そしてポスティングという不備な制度は早いとこ廃止にして欲しい。 2004.12.11 Saturday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200412/tig2004121101.html
以前にも触れたが、サンスポの未来図IIという連載特集は面白い。今回は社会人野球について。確かにアメリカ球界にはない、「マイナーリーグ」の一形態と言うことができるのかも知れない。高校卒の好素材をドラフトで指名しても、モノにできるのはほんの一部というのが現在のプロ各球団。一方で「遅咲きの花」を毎年確実にプロに供給しているのが社会人。高卒時点の評価を考えれば、育成面では社会人チームの方が上と言って良いのではないか。あわせて、企業人として給料を得るという実社会の経験の場でもあり、その他諸々文字通り「社会人」としての基本教育の場にもなっている。阪神編成部でも近畿圏の強豪社会人チームとのパイプ強化を戦略的に行っているようだ。阪神の主力選手をぐるっと見渡しても、藪、下柳、安藤、桟原、藤本、赤星…社会人出身者は多い。 ノンプロ球団としての存在価値が低下していること、企業の業績が悪化していることで、休・廃部する社会人チームが多い。プロ球界は、社会人チームから受けている恩恵に感謝し、双方が支え合う仕組みを考えたい。いや本当にいい記事書くなぁ、サンスポ楠山正人さん。 更改を前に近未来のポスティング・メジャー移籍を議題にしたいと伝えられる井川投手サイドを、牧田ネクスト球団社長が「FAでということです」と牽制。 他球団の有能な選手には「行かしたれや」と無責任にものを言い、自分んちのこととなると「ワガママ言うな」となる人、はーい、私です(笑)。たぶん「岩隈問題」で「去る者追わずで行け」と言う星野氏もそうじゃない?(笑) しかしFAでしかメジャー行きを認めないということになれば、その時はタダでくれてやるということ。井川のように何をどうしても行ってしまいそうな選手については、FA1年前にポスティングというのも現実的な選択の一つではあるだろう。 いずれにせよ今後もまだまだ「夢」を語る選手が後を絶たないだろう。「日本を去るわけにはいかない」そう思わせるだけの球界にならなければ。 2004.11.28 Sunday
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20041127ie21.htm
いやいや、故意に見ないようにしている読売新聞だが(苦)、時々他紙にない情報や表現があったりするので放置できないなぁ。同じような虎党のみなさんも多いと思うので(笑)、今日はそちらから二題。 車椅子寄贈などで赤星選手が表彰されたゴールデンスピリット賞表彰式について。他紙ではゲストの上戸彩が阪神ファンで、赤星のヒッティング・マーチを歌ったことなどがメインで取り上げられていて、それはそれでちょっと嬉しかったのだが、これは載っていなかったぞ。ホークス・王監督と阪神・野崎球団社長との軽妙な掛け合い。いいじゃないですか(笑)。野崎社長ファンの私として、見落とさずに良かった(笑)。 巨人が東京ドームの入場者数「水増し発表」を止めるという。これは良いニュースだと思う。あえて読売新聞にて見てみれば、他紙のように「実際は空席が目立つ」などの表記はなく、なんだか変に言い訳がましい気もするが、決意の程は見てとれ、姿勢は評価できる。 以前にも紹介したが、Narinari.com「東京ドームの満員発表は本当か」によれば、消防署に届けられている東京ドームの観客収容人数は「46,314人」だそうだ。来季からどういう数字を発表するのか興味深い。 これは巨人だけの問題ではなく、すべての球場で行われていることだ。どうせやるなら、ハンパなことをしないで、全球団で実数発表すべき。そりゃ球団によっては辛い部分もあるだろう。例えば「945人」などと発表したくない時もあるだろう。だが正直になってこそ立つ瀬もあるというものだ。 格闘技イベントでは、平気で東京ドームに7万人と発表しちゃう。これは見ている側も了解した「お約束」なので良しとする。これをイカンと考えるのが「近代的企業経営」で、Jリーグではすでに実数公表が定着している。プロ野球が一番タチが悪く、もっともらしいウソを発表するのが「慣習」となっている。ここに改革が加わるとすれば、ひょっとすると近代的経営者であり、Jリーグの経営にも携わる「三木谷効果」が表れてきたのかも知れない。 「プロ野球の経営者や親会社は、インチキばっかりやっていて、言うこともウソばっかり」。残念ながら、プロ野球界の再編と呼ばれる一連のごたごたで、顧客たる野球ファンに残された感想である。ここですべてのウソを開示してあやまっちゃえば一番良い。あくまでシラをきって、どんどん話を面白くして「ウソもひっくるめてプロ野球」とプロレス型の居直りをしちゃうのも良い。一番ダメなのが、ホントっぽいウソを塗り重ねていくことだと思う。 2004.11.17 Wednesday
さて11/17ドラフト会議。事前の情報では阪神は10人も指名するとか。楽しみだ。
今日は特別な話題もないようなので、にわか日ハムファンのブログ(by ルパート・ジョーンズさま)の記事と、そちらに紹介のあったハムぞーの「職業野球研究所」さまの記事に触発され、プロ野球構造改革協議会・小委員会の出席者になった気分で、メモを作成してみた(笑)。といっても野球好きが誰でも思い浮かべるようなまとめにすぎないが。 ---- (出席にあたって) 過渡期には議論百出、経営的に旨味がなく、撤退する親会社も出るだろう。それでも、21世紀型日本プロ野球へ転換しなければ未来がないと思う。 -- ◇理念 「国民的娯楽として末永く愛される野球界に」 ・共存共栄 ・公正な競争 ・地域密着 ・情報開示 ・社会貢献 ◇戦略 ・企業広告から独立採算へ ・世界最高峰の技術を見せる ・公正で白熱した競争を見せる ◇運営 ・意志決定機関の再定義 ・公正な競争と利益の適正分配 →コミッショナー、コミッショナー事務局による指揮、管理の強化 ・アマチュア球界とプロ球界の関係修復、底辺拡大(再定義) ・国際関係の整理(アメリカにはより強く、アジアにはやさしく) ◇球団 ・地方へ ・企業スポーツからの脱却(親会社からスポンサーへ) ・資金調達方法(自治体/地元スポンサーとの協力体制、株式公開、社債など) ・経営情報の開示 ◇選手契約 ・不正支出厳禁 ・選手への賃金抑制、引き下げ ・ドラフト、FAの規則見直し ◇試合 ・試合時間短縮 ・プレーオフなど消化試合対策 -- いつまでも楽しい野球がありつづけてくれることを! 2004.11.07 Sunday
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/11/07/02.html
倉敷秋季キャンプ、中西太臨時打撃コーチの指導が終了。一同礼「ありがとうございました」「また春にお願いします」。 西武大売り出し(ただし優勝セールにあらず)。ここにいたる株式の不正については、こちらをご参照。売り抜けようとした株を高値で買い戻すよう要求されているため、現金が必要だ。そして買い戻せたとして、つぎには西武鉄道が上場廃止にならないように、安値で売りさばかなければならない。資本金1億円という「怪企業」コクドは、グループの資産を処分し、堤氏がためこんだはずの個人資産を注ぎ込まなければ立ちゆかない。堤氏はそれを巧みにかわそうと奮闘しているところだと想像する。しかし堤氏個人に刑事罰が与えられる可能性も高いだろう。さようなら。西武球団については、保持してあと1シーズンだという。本心は早く処分して現金化しなければヤバイというところだろう。グループ全体の存続すら危ぶまれる。 ちなみに日テレ株についても、本当は読売新聞の持ち分であるのに、ナベツネが所有していると公表していたものがあったということで「監理ポスト」に入れて調査中だと伝えられている。声を大にして言おう。「インチキ野郎どもは野球界から完全に去りな」。 負けて悔しい日米野球。赤星気を吐くナイス・バッティング。11/7は井川先発予定。投球に集中する静かなスタンド、内野スタンドにはファールを捕ろうとグラブを構えるファン。いいじゃないですか。おそらくメジャースタイルと言いたいのだろうが、なんのことはない昔の日本プロ野球スタイル。それでええやん!鳴り物要らんぞ!(ただし気詰まりしそうという気持ちもわかる。今の世の中、あんまり静かなことないからねぇ。「沈黙恐怖症」かなw)。そうだ、鳴り物は試合前、試合後、イニングのインターバル、投手交代時のみにすればいいと思う。ただし、プレー中も「自然発生的」アカペラ合唱は良しとしましょう。このあたりで手をうちませんか?ダメ?(誰と交渉してるのかわからないがw)。 2004.11.03 Wednesday
http://www.nikkansports.com/osaka/obu/p-obu-040705-01.html
ん?なんかあったの?ヘイ、トム!そういうわけで、これからも駐米スカウトよろしく頼む(笑)。 新球団が正式に誕生!だというのに、「あ~やっぱり楽天だよ」と言われるのは自業自得。地元の支持率もかなり低いそうだ。だがこれは逆にやりやすい状況とも言える。そう岡田阪神の来季と同じ。支持率が低ければ低いほど、上がり目に入った時の加速度的爆発力が期待できるからだ。高支持率の中で船出すれば、下手を打てばあっという間に沈んで行く。人気なんてそんなもんだ。三木谷オーナー、キーナートGM、田尾監督には、ぜひとも面白いチームを作ってもらいたい。 ライブドア堀江氏の本質は「意外と純粋な山師」だと思う。そもそもは「今なら野球チームが安く買えるかも知れない。買えなくてもかなり宣伝にはなる」くらいの発想からスタートしたのだと思う。リンクは7/5の大阪ニッカン紙面。初めて大阪ドームで野球を見て感動し、「ナベツネさんも宮内さんも1回ここに来て応援してほしい」と発言したほど、野球とは無縁の男。「オーナーたるもの絶対的に野球を愛すべし」という私の選考基準からすれば、この時点で疑問符がついていた。しかしそれでもなお今回の球界のゴタゴタにおいて、堀江氏の果たした役割はとてつもなく大きく、ヒーローとして扱われることに文句はない。もともと自分のサクセスストーリーを本にして売って、カリスマ性に投資させてきた会社。これだけ注目を浴びれば、もう後には引けない。望むところだ、とことんやってやろうとなったのだろう。そういう意味では良くがんばったと思う。山師としても、そうとうハクがついた。 これで騒動の第一波は一段落。あとは、球団マスコットはチーム名とは無関係の「ネッピー」「リプシー」のまま、おそらく数年後にはブルーウェーブに戻し、柱にしようとしていたエース岩隈にも出て行かれそうな合併新球団、オリックス・バファローズが、どん底の人気をどう巻き返すのか注目したい。 本日は特筆すべき虎ネタなし(笑)。11/3東京ドーム13:00開始(テレビ東京13:55~・ネット局の状況は知りませんw)の12球団東西対抗戦には阪神から久保田、鳥谷、今岡、関本、赤星が出場予定。あ、岡田監督も(笑)。 2004.11.02 Tuesday
http://www.daily.co.jp/baseball/2004/11/01/148808.shtml
11/2実行委員会とオーナー会議。新球団が決定する。あわせてドラフトをめぐる不祥事を受けて、ドラフト制度改革をはじめとした球界浄化策についても話し合われるだろう。話し合え。 それを前に星野SDが発言。「報道ステーション」でドラフト改革(完全ウェーバー、ドラフト獲得選手のトレードなど)、メジャーとの関係(ポスティング廃止、レンタル移籍など)について持論を展開。さらに自身のHPで外国人選手をめぐるマネーゲーム反対を訴えた。いつもながら正論だ。ぜひ手塚新オーナーには「星野案」実現のためにオーナー会議をリードしてもらいたい。 星野SDの声が届いて、状況に変化が出るのか?マネーゲームをしないはずの中日と阪神で「現ナマ戦争」。2年で10億円(公称)というレベルになれば、どっちに転んでもウッズは活躍するだけのモチベーションを維持できるだろうか。この契約さえ取れれば、働こうが休もうが、ストイックなトレーニングしようが、ケガしたフリして食っちゃ寝ぇしようが、一生ぜいたくできるのである。ウッズが、松井やイチローのような人格者なら別だが、少なくとも私なら働かない(笑)。 「ウッズ?現場としては絶対にとってほしい選手よ」岡田監督の発言は、現場監督としては当然かも知れない。それでも星野SDの見地と比較してしまうと小さい。己のことしか見えないのでは、一球団の現場長として物足りない。 球団として近鉄バーン投手、広島ラロッカ内野手にも触手を伸ばしているという報道もある。本当になんでもアリなのが最近の外国人市場だ。 この悪しき「金にまかせて何でも買っちゃう行動」をとり続けた結果、チームとしての団結力と魅力を失い、不人気を晒しているのが巨人である。日曜日、宮崎キャンプの観衆は300人だったという。雨だから仕方ないと思ったら、同じ宮崎のダイエーキャンプには4000人の人出があった…。 阪神にはプチ巨人にはなって欲しくない。(小声で)いやラロッカは欲しいけど(笑)。 2004.10.31 Sunday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200410/tig2004103101.html
セ・リーグ覇者、中日が名古屋でパレード。なぜかやっぱり雨。 今年のドラフト会議は11/17(水)。阪神はフラれまくって迷走中。自由枠は岡崎捕手(松下電器)一人にして、高校生(横浜・涌井、済美・鵜久森、宇治山田商・江川など)を2巡目で指名するというプランが浮上している。4巡目候補を繰り上げるより、そっちの方が夢がある。たとえ4巡目候補の能見(大阪ガス)を「強奪」されたとしても。それよりも来年からは完全ウェーバーが実施される可能性が高い。せっかくだから最後の記念に12球団で「ダルビッシュくじ」引いてみない?みんなで盛り上がろうよ(笑)。 今日の太さん。鳥谷フォーム改造中。バットの構えは顔の前、そこから弓を引いて放つ「掛布スタイル」導入とのこと。タイミングの取り方に難があった鳥谷には効果的かも。関本にはホームランのすすめ。打てるものを打てなくするのはもったいないとのこと、ごもっとも。 今日の久保コーチ。期待の若手左腕、田村投手に「長距離投」のすすめ。まだ良いフォームが固まっておらず、全力投球するとバランスが悪くなるので、まずは半分程度の力で1000球でも放れるように投げろと。わかりやすい(笑)。 ベネズエラ出身のテスト生、クビアン投手は、クイック投法テストで優秀な成績をおさめ、合格内定!晴れてタイガースの格安ガイジンとして迎え入れられることになりそう。めったにないことだが活躍して欲しい(笑)。ん…ちょっと待てよ。メジャーも人材難で、なかなか良い投手がいないと聞くが、テストを受けに来ると言うことは、彼はフリーの身のはず。なぜそんなに良い投手が「クビやん」?どこかに落とし穴ない(笑)? 「日本のメジャー」にチャレンジしに来てくれるクビアンのような人はまだまだ少数派だ。しかし米メジャーも中南米出身者が多数になるにつれ、アメリカだけではないという発想がだんだんと強くなってくる可能性は高い。 一方で、今年もたくさんの日本人プレーヤーが、本場のメジャーにチャレンジする。人それぞれいろいろな理由があるだろうが、一番大きな理由は「もっとレベルの高いところでプレーしたい」という向上心だろう。プロに入るような選手は、子供の頃からその気持ちを推進力にして上り詰めてきたのだから。 とにもかくにもこの「国際化」に対応するために、まずは外国人枠を撤廃することが必要だ。そして野球の実力でも興行的魅力でもメジャーに負けないレベルになりたい。最強を争うヨーロッパ各国のサッカーリーグのようになれれば良い。そうでなければ、若手がスタープレーヤーに成長していく姿を見て、その後はヨーロッパへ送り込むブラジルやアルゼンチンの国内リーグのような立場しかない。それはそれで面白いとも思うが。 2004.10.13 Wednesday
【趣旨】
単に盛り上がるからやる。ただし長丁場のペナントレースの順位は最大限尊重したい。 このルールで負けちゃったら仕方ないと諦められるくらいにしたい。 【ルール】 (基本ルール)ペナント順位の上の者がホーム(主催)。相星は上の者の勝ち。 (1) 6位と5位で1勝先取(1試合) (2) 4位と(1)の勝者が1勝先取(1試合) (3) 3位と(2)の勝者が2勝先取・3位にアドバンテージ1(1~2試合) (4) 2位と(3)の勝者が3勝先取・2位にアドバンテージ1(2~4試合) (5) 1位と(4)の勝者が4勝先取・1位にアドバンテージ2(2~5試合) 試合数は、7~13試合となる(今年のルールだと5~8試合)。 5・6位のチームがリーグ優勝するためには11勝、 4位のチームは10勝、3位のチームは8勝、 2位のチームは6勝、1位のチームは2勝が必要。 題して「なーるほどザ・プレーオフ(古い)」(笑)。 どう? --- これはマンガウルフの野球と漫画☆夢日記「プレーオフは西武が死闘を制して日本シリーズ進出!でもプレーオフって、やっぱりどうなん…?」のコメントとして書いたものですが、せっかくなので記事としてエントリします。 2004.09.28 Tuesday
藪抹消。防御率タイトルに挑戦していたが、さすがに諦めた。9/28からの11連戦は若手投手にチャンスが与えられることになる。杉山、筒井らの名前があがる。 2004.09.26 Sunday
3回までで勝負が決まる。打線は初回から巨人先発林を打ち込み7得点。一方、阪神先発三東は、思い切りの良い腕の振りで攻め込み3回をパーフェクト。この時点で巨人は諦めていた。三東は4回、5回と打ち込まれ6失点。大量リードに守られながらも疲労困憊だった。やはり長距離砲ばかりが並ぶ打線に精神的に追い込まれていたのだろう。自信も得ただろうし、課題も見つかった。良い経験だ。
二番手桟原が巨人の反撃ムードを鎮火して態勢決し、藤川、久保田、安藤で幕。特に藤川が素晴らしかった。低めへの直球が重力に反するようによく伸びていた。さらに遅いカーブ、曲がりの鋭いスライダーをテンポ良く配し、打者をたちまち追い込んでいた。この伸び方なら、ドラ1で選んでくれたスカウトに恩返しできるぞ! ここに来て、打線にモチベーションが満ちてきた。金本に打点王を!関本に規定打席を!人のことを考えると、不思議なことに打線は繋がる。 ♪フルタ フルタ いけいけフルタ♪(by Baseball Bloggers)という声によりストライキがなくなったこの日の試合。日テレの中継も、次から次へとスタンドの子供たちを映し出して、ファンに支えられているプロ野球を演出していた。意図は買うが突然のメッセージ色にちょっとヒイタ。ていうか「お前がいうな」(苦)。そしてあまりの大差の展開、次の放送予定番組が相当率が取れそうなものだったために、いわば予定を変更して放送終了。巨人-阪神といえども、この時期にこんな試合してちゃいかんわ。「超満員」「誰一人帰りません」と伝える、客席の青さも大いに気になった。 今後、読売の「あるべき野球界の姿」は、国際化(アジアリーグ→メジャーリーグ挑戦)で行くらしい。こうしてあの手この手で、読売独占支配への攻撃を忘れさせるつもりだ。「今はそんなことを言っている場合ではない、一致団結して世界チャンピオンを目指すのだ!」というわけ。これは、中国や北朝鮮など、内部に矛盾をはらんだ状態で支配を続ける王朝が、その末期的状況の中で必ずとる手法、すなわち「外敵をつくる」というやつだ。国際化は国内リーグの健全な発展の上に成り立つ。もう誰も暴君の恫喝に屈する者はいないだろう。それより読売グループ内部の「北朝鮮化」が本気で心配だ。 2004.09.25 Saturday
http://hoshino.ntciis.ne.jp/
ストの代替試合はありなのか、なしなのか。終わりの決まらない締まらなさ。ストはストなんだから「なし」!はっきりせい! 明大・一場投手は阪神入りで確定。実力を発揮してすべてを払拭するしかない。 伝えられていた島野管理部長の「助監督」現場復帰が、体調面への不安からまだ正式決定していないという。この動向は来季の阪神に大きな影響がありそうだ。 センチメンタルな日。近鉄が最終戦、満員の大阪ドームで最高のサヨナラ勝利。 合併球団がオリックス・バファローズと名乗り、本拠地を大阪ドームとすることが発表された。見た目には「大阪にバファローズがある」形になるが、中身はオリックスだ。一方この日北海道日本ハムにプレーオフ出場をプレゼントしたオリックスも最終戦。イチローがいたブルーウェーブというチームが神戸から消えゆく。 日本プロ野球がファンを大事にするというのなら、もっと歴史・伝統・記録、先人たちの偉業に敬意を払うべきだ。合併球団、新設球団ともに、現バファローズ、現ブルーウェーブの選手を多数擁することになるのだろうから、球団の歴史と記録の引き継ぎについて考慮してもらいたい。球団記録すべてを消してしまって平気なのは、野球を愛していない証拠だ。 子供の頃にプロ野球の本をよく読んだ。球団の歴史(親会社やチーム名の変遷)、偉大な選手たちの功績を知った。ああ、このチームは、稲尾投手がいた西鉄ライオンズだったのか、昔は松竹も東映も大映も野球チームをもっていたのか、スワローズは国鉄の特急つばめからとったのか…。今回の騒動の中で、「子供たちに夢を」という言葉が良く聞かれた。子供たちに夢を与える一番の方法は、子供たちが憧れる大人であることだと思う。「俺たちはこんなにダメにしちゃったけど、君たちはがんばれ」ではなく、「俺たちがつくってきたこんな素晴らしいものを、君たちはもっともっと素晴らしくしてくれ」と繋げていくことを大切にしたい。 世間の注目は「仙台IT戦争」に移った。両社(特に楽天)をめぐって様々な意見があるのは承知した上で、私の意見。 「どっちでもええわい。よくぞ起ってくれた。成功の可能性は十分ある。ただし読売中心のプロ野球体制維持派にまわれば将来はないぞ。情熱と愛情をもってしっかりやってくれ!グッドラック!」 そんなことより星野SDのページで書かれていることこそ本質。これでほっとしている人がいることを忘れるな!と言いたいのだろう。「読売のプロ野球」が読売によって滅ぼされる前にプロ野球を救わなければならない。選手会は一気にコミッショナーの選出方法に攻め込むべきだ。 2004.09.23 Thursday
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200409/bt2004092302.html
今日も阪神情報短信から。また逆転負け。以上(落涙)。 さて、先に「号外」で伝えたように、読売が不承不承ながらも敗北を認めた。「団交」の落としどころとなる来季からの新規参入は、ライブドア対楽天の仙台対決で決着へ。このITベンチャー(というか「IT買収屋」さん?)対決、いったい裏がどうなっているの知らないが、要するに財務力、政治力ともに楽天が強いのだそうだ。楽天・三木谷氏、ライブドア・堀江氏二人とも「時代の寵児」ということで噂にはことかかないが、その人となりなど正直良く知らない。楽天・三木谷氏はナベツネ&宮内ラインと繋がりがあるのは事実らしいが、ジジイらが楽天に助けを請うたというところではないか。いずれにせよ、野球好きによって実現されたこの展開だ。新加入する球団には、大いなる責任がある。球界革新の旗手となってもらわなければ話が違う。野球好きのパワーを忘れることなかれ。ちなみに本サイトの投票コーナー「評論家たちの声」では9/23 9:00現在ライブドアが大量リード。 話がそれるようだが、経営側が「仙台に新球団」という方向で納得する背景には、今週の新庄いや、SHINJO選手の活躍が大きく影響していると思う。野球不毛の大都市には成功の可能性が満ちていることを存分にわからせた。SHINJO選手、日ハム&ダイエーの各選手、札幌ドームを一杯にした北海道の野球好きの皆様、グッジョブ!大感謝。 さて、読売はこれにて一件落着、「もう新聞解約しないでぇ~!巨人ファンのみなさぁん」というところだろう。まあ新聞の解約はともかく、残念ながら蠢いてしまった野球好きのモチベーションは、こんなことで許してはやらない(笑)。選手会は9/23の「団交」では、合併球団、新規球団の選手の処遇などを詰めるところまでだろうが、今後もこの熱があるうちに交渉を重ねておくべきだ。少なくともナベツネがすべてを決められるような仕組みは改めておかなければならない。今回、ストを決行したことで、経営側は相当応えたとは思う。しかし基本的にヤツらは本当に「懲りないジジイたち」なのだ。そのことを絶対忘れてはいけない。 今後も課題は山積みだ。より良いプロ野球の姿は、今回の騒動で多くの人から良いアイデアが出ている。それらを実現していくために、この地滑り的大勝利を将来的に活用できるきちんとした形として残しておこう。9/20記事の繰り返しになるが、議論の場、意志決定方法、リーダーの選出方法まで詰めれば、100点満点だと思う。 2004.09.23 Thursday
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040923i403.htm
まずはリンク記事「『パ6球団が理想』滝鼻・巨人軍オーナー、参入に期待」を読んでいただきたい。読売が選手会の希望をほぼ完全に受け入れる内容を公言している。 新聞契約の激減、ネット上での読売新聞社説バッシングなどが影響していると、相当な確信をもって推測する。皆様はどうお考えだろう。ひとまず野球好きの完全勝利と言えよう! しかし、経営側の責任に触れていないこと、新規参入球団に関しても読売の関与が囁かれていることなどから、今後も読売の「悪巧み」には、野球好きが監視の目を光らせ続ける必要がある。 2004.09.22 Wednesday
http://www.sponichi.com/socc/200409/22/socc169757.html
阪神関連短信から。キンケード治療のため帰国、再来日はないだろう。さようならキンちゃん。狩野をもう一度登録。消化試合に入り、ようやく「矢野の次」とか「野口の処遇」とかに気づいた模様。星野SDは来季もSD職を続行、その一方で、世間では星野仙一をコミッショナーにという「星野待望論」なるものが形成されつつある。すぐにというのはないだろうが、今回のストの結末同様、世の中の空気というものは侮れない。今後の展開が楽しみだ。 試合は行われた6試合のうちもっとも少ない1万2千人観衆の中、「今年の阪神」らしい負け。井川が「今年の井川」の投球。点をもらっては与え、もらっては与え、四球の後にHR。この日200奪三振を達成したが、高い評価は得られない。打線は金本、桧山が3安打、矢野、鳥谷が2安打するなどよく振れていた。ただし鳥谷の2安打はいずれも走者なしの楽な場面で、二死で走者がたまった3度の好機ではいずれも凡退だったのが、大痛トリターニ。 それよりも、4万3千人が熱狂の札幌ドームでは新庄がまたまた逆転HR。北海道盛り上がってるなぁ。セ・リーグの閑古鳥を見れば…、こりゃ来季はセもプレーオフかな?(笑) 紹介したリンク、Jリーグでは全クラブの経営情報を開示するという。「理想ばかり言って、うまく行くはずがない」と言われたJリーグは、プロ野球を置き去りにせんばかりの発展を遂げ、いつの間にか10歩も20歩も先を行っていると思う。「野球をサッカーと一緒にしてもらっちゃ困る。規模が違う」などと発言している人々は、ありとあるゆる数字を見直した方が良い。熱狂的な支持者数では、すでにサッカーの方が多いのではないだろうか。そして経営側は、Jリーグの理念、活動方針、100年構想を謙虚に読むが良い。 川淵キャプテンは、よろこんでコミッショナーを引き受けてくれるというので、ここはナベツネによる三顧の礼で迎えようではないか(笑)。 2004.09.20 Monday
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040919ig90.htm
久しぶりの野球だ。古田会長といえども手加減はしないぞ!3位をかけて思いっきり行け!凡戦なんかしたらただじゃおかない!野球が出来るうれしさを全身で表現してくれ!我がタイガースの選手たちよ!スワローズの選手たちよ!そして全プロ野球選手たちよ! なんということだろう、読売新聞の社説を読むのが日課になってしまった(苦笑)。 根来コミッショナーの「名誉回復」か…。どうも社説を私物化してるな(笑)。 経営側と選手会側による、新規参入を「2005年以降」とするか「2005年から」とするかの対立は、もちろん言葉選びの問題ではなく、次のどちらを選択するかということである。 (A) 「巨人を中心としたプロ野球」を維持する。ある程度の衰退は計算の内として、縮小しながら均衡を保つ (B) 「巨人を中心としたプロ野球」では衰退を止められないので、新しい基軸をつくる オーナーの多数は(A)を選んだ。衰えているとはいえ、いまだに巨額の放映権料を生み出す「究極のコンテンツ」巨人戦を大切にしようという考え方。安定感があり、徐々に変化させることができる。少なくとも5年、うまくいけば10年ぐらいは計画的な収益が見込める。交流戦、1リーグ化、国際交流試合と、その場その場で新しい施策を打っていけば、衰退は止められるかも知れないという考え方。現実的な選択肢の一つだとは思うが、そのやり口、交渉方法に問題があり、リーダーシップ、実現能力のなさを露呈した。 一方、野球好きの大半は(B)を期待している。ナベツネが巨人オーナーに就任してから、自治独立の思想が否定され、「大巨人共栄圏」実現の方向に引っ張られた。それに対する野球好きの反応は如実で、巨人ブランドの輝きは急速に薄れた。もはや多くの野球好きは、巨人中心の考え方から脱却しない限り、プロ野球に未来がないことを見抜いている。恫喝に屈しなかった巨人選手会の動向に、「巨人さえ強ければ…」と考える古典的巨人主義者も考えを変えたのではないだろうか。。 結論として、ストライキでこれだけの世論を喚起してしまったからには、(B)が選択されなければ収束しないだろう。その変化は急激ではなくとも。「中央集権」から「地方分権」へ、「扶養」から「独立」へ、「全国制覇」から「地域密着」へ…。 しかしその道はいばらの道である。いや、道なき道を行かねばならない。新機軸での運営は、常に利害の対立がつきまとい、常に抵抗勢力が現れる。一時的にプロ野球総生産がガタンと減り、選手年俸が減る事態が来る。変革の道は、歩み始める前の意気揚々とした気分と裏腹に、なにがあってもやり遂げるという、相当の覚悟がなければ簡単にとん挫してしまうだろう。それは、古い道を壊しながら新しい道を創る作業であり、ただひたすらに新道を創るだけだったJリーグよりもはるかに辛い作業だ。 まずは、覚悟を決めるだけの議論と、団結してやりぬくための民主的意志決定機関と、リーダーの選定をどのように決められるかがポイントとなる。口で言うほど「巨人中心からの脱却」はたやすくない。 2004.09.19 Sunday
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040918ig90.htm
紹介した通り読売新聞は、連日に渡り自己正当化の記事を掲載している。 そっちがその気なら、今さらながら話をおおもとに戻し、闘う相手を明確にしたい。 そもそも近オリ合併は、お金の話である。1リーグ化や球団数減による縮小均衡もお金の話である。経営側が問題にしているのは終始一貫「経済問題」だ。 一方、ファンとその代弁者たる選手会が問題にしているのは「理想」であり「文化」の問題なのだ。この際、自分のこと、お金のことは放っておいても良いと思っている。 したがって議論が噛み合うハズがないのだ。 しかし、本当はどちらも「一番言いたいこと」が言えないから、噛み合わない議論になってしまうだけで、本当は同じところに原因があるということを忘れないで欲しい。 すなわち、「諸悪の根元は、読売によるプロ野球支配」であるということを! まず「理想」「文化」の問題。どこの国のどんなプロスポーツでも、成功しているものは、みな地域密着、マイタウン・フランチャイズなのだ。全国放送で「国民的チーム」ができることはままあるが、あくまでスーパー・マイタウン・フランチャイズなのだ。これからのプロ野球の理想にとって、タダで見られる地上波テレビの全国放送が特定のチームに偏ることは百害あって一利なし。地域放送で地元チームの試合を放映することを基本とし、全国放送については、機構の戦略に基づいて行う必要がある。 「そんなこと言ったって、全国放送で不人気カードをやったって誰も見ない」という諦めから入っていては問題は解決しない。例えばアメリカン・フットボールでは、毎週月曜の夜にただ1試合だけを行い、「マンデーナイト・フットボール」とイベント化して、全米の注目を集めている。日本プロ野球でも、地方放送と全国放送を上手く使い分ける必要があるだろう。諦める前に、野球好きの琴線に触れる企画を考える工夫の余地はあるはずだ。 まとめると、ファンが求める「文化としての理想のプロ野球」を実現するためには、読売(日本テレビ系)から巨人主催試合を自由に放映する権利を剥奪し、プロ野球全体のためになるメディア戦略を実行する必要があるということだ。 次にお金の問題。まず、機構で収入を一元管理し、分配する仕組みとルールを整えれば、自分だけ良ければ良いという悪しき風潮に歯止めがかかる。ドラフトの完全ウェーバーと、それによる問題を相殺するFA期間短縮も必要。 まとめると、経営側が求める「収益性」を高めるには、読売への富の集中を解消する仕組みを作ることが必要ということだ。 ということで、選手会側、経営側は、本来同じテーマで語り合わなければならないのに、それを言えないために、おかしな論争になってしまう。なぜ言えないのかは、日本プロ野球発展の歴史の中で果たした読売の役割が大きかったことにある。あえてここでは詳しく書かないが、もうそろそろ、そのことによる既得権益を放棄してもらわないとたちゆかないということなのだ。場合によっては、野球好きの声、力で、読売に球団経営から手を引いてもらうよう働きかけなければならない場面が来るかも知れない。 2004.09.18 Saturday
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040917ig90.htm
野球好きの皆様、ここが相手方の総本山です。この「社説」とやらを読んで、大いに怒りましょう。そして、このストライキをまだ「労使対立」に仕立て上げたがっているアホさ加減を嗤いましょう。もはやこの闘争は、野球好き vs 野球好きを利用しようとしているヤツら という図式になっていることがまだわかっていないとは…。 とにかく、この「総本山」に野球好きの鉄槌を下さぬ限り、もうスッキリしないのです。 そして、読売関係社員の皆様!Gファンの皆様!皆様の決起を促します。皆様が起てば、大山は必ず動きます。野球好きそれぞれが、選手会に負けない、勇気ある行動をとる時です! 2004.09.17 Friday
ついに話し合いは決裂し、ストライキに突入することになった。
ストライキは避けられたかもしれないという悔いは残る。経営側も大幅な譲歩を見せたが、選手会を納得させるには至らなかった。ライブドア、楽天など新規参入候補が続々と名乗りをあげる展開となり、もはや選手、ファンとも、スピーディーかつドラスティックな改革でなければ満足できないというところなのだろう。なによりここまで問題がこじれたのは、経営側があまりにも不誠実な態度をとり続けたことが根底にある。 こうなれば、私は選手会を支持する。もはや世論を味方につけ、来季の12球団化まで徹底抗戦あるのみだ。熱く戦いながら、冷静に実現可能な新規参入計画案を構築すべし。 2004.09.17 Friday
http://www.tamakimasayuki.com/nanyara.shtml
中日戦は予備日を使うことなく終了したため木・金と試合なし。ああ、今年ももうじき野球シーズンが終わるんだなぁ。 スト不可避の流れが「進退を賭けたコミッショナー案」で変わるのか。新規参入障壁撤廃、運営への選手会発言権の向上、再来季の12球団(以上)化まで譲歩が得られたことで手打ちの可能性が出てきた。「コミッショナー案」とは経営側も考えたものだ。しかしかなり有効な一手だとは言える。 本来「構造赤字」の根本的な原因である、「巨人への富の集中」と「不明瞭な会計」と「選手年俸の高騰」については、まったく触れられることがなかったのが残念だが、少なくともほんの一部の関係者による一方的な意志決定を排除し、今後も対話の場を確保したことは大きい。よく「変化はスピードが大切」と言われるが、私は議論の積み重ねと、理想に向けて少しずつ進歩し続けることの方が大切だと思う。細部を詰めれば、妥結して良い内容ではないか。 最後の攻防は(1)再来季ではなく、来季の12球団化、(2)合併球団との契約を希望しない選手への特別措置、(3)「プロ野球有識者会議(仮)」において、選手会側発言権をどう確保するかに絞られそうだ。ことここにいたっては(3)に注力し、新球団設立については、ドタバタやらずに混乱がないようにしっかり議論をした方が良いかも知れない。 ライブドアがNPBに正式参加申請。仙台を確保したのは大きい!今後の選別で有利に働くだろう。 楽天も来週には申請するという。本拠地は神戸をあきらめ、松山にすると大予想(笑)。 リンクは、おなじみヒゲの玉木正之氏の日記。9/16にご注目。まさしく私の妄想と合致する。『この先に起こる「大事件」』て何?それ本当?おっさん、私と一緒でただの妄想ちゃうん?なんだか楽しみになってきた。 2004.09.09 Thursday
http://www.asahi.com/sports/baseball/TKY200409080306.html
アリアス先制、金本追加点の2発と、効果的なHR。井川が悪いなりに好投、久保田が締めて快勝。ただ、正直なところ、野球に入り込めていない自分がいる…。そんな状況に、腹が立つ。 すべてが決まるはずの9/8オーナー会議で、何も決まらなかった。発表された近鉄・オリックスの合併による11球団2リーグは、現実にならない可能性の方が高いのではないだろうか。奇数球団による運営が最終形であるわけはなく、12か10かをめぐる攻防が続くことになる。今後、新規参入の現実化についてどこまで突っ込んでいけるかが一つの焦点となりそうだ。 9/8東京高裁から、選手会による仮処分申請に対する最終決定がなされた。要約すれば、 ・合併は経営者の判断。差し止めはできない。 ・選手会は労働組合であり、労働条件に関して団体交渉をする権利がある。 ・NPBが交渉で誠実さを欠いていたことは否定できない。 ・誠実に交渉しなければ、不当労働行為に問われる。 ・誠実に交渉しなければ、野球の権威に対する国民の信頼の失墜を招く。 ということ。 機構側は、司法から発せられたこの言葉の重さを十分に認識する必要がある。 せいじつ 【誠実】 (名・形動)[文]ナリ 偽りがなく、まじめなこと。真心が感じられるさま。 (goo 国語辞書 三省堂提供「大辞林 第二版」より) 2004.09.08 Wednesday
http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2004/09/08/03.html
9/8、臨時オーナー会議。もう一つの合併は決まらなかったのでは?という噂だ。ダイエーに絡むものなら、本社の経営上の問題という理屈が通るが、それ以外は「偶数化」「市場縮小」という理由しかない。セ・リーグ側が時間切れを主張する中、それでもパ・リーグ側は期限延長を求める構えなのは、ダイエー問題が間もなく決着することを想定している。一般には、ダイエー本社単独での再生計画が了承され、球団を所有し続けられる可能性は低いと見られている。おそらくオーナー団は、産業再生機構活用受諾を発表する前に、ダイエーとロッテの統合を決めたいのだろう。産業再生機構活用が決まってからでは、売却しかあり得なくなるからだ。一方、どうしても自主再建を目指したいダイエー本社としては、球団は事業展開の上で絶対必要なツールだ。自主再建を主張する限り、単独所有と言い続けるしかない。ダイエー本社の予想外の粘りで、オーナー団の思惑が狂ってきているというのが実情だと思う。 さて、いよいよスト突入の期限(8/10夕五時)が迫る。これまでの経緯から、選手会の要求が丸々飲まれるとは思えない。(1)新規参入の条件緩和、(2)近鉄・オリックス合併スタートの延期、(3)選手会発言権の向上、のいずれかに顕著な歩み寄りがあれば、おとしどころになるのではないか。また、今回の件でストを行うこと自体が違法という高裁判断が出る可能性もあり、その場合は打ち切るしかない。選手会の頼みの綱は、世論の盛り上がり。そして、意外と政治家の動きが重要になるかも知れないが、こんな時ばっかり役に立つ政治家ってのもどうなんだか…(苦)。 2004.09.04 Saturday
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/pro/news/20040903ddm001050120000c.html
藪のメジャー行きが囁かれている。本当にそうなるのなら、9/4が甲子園での巨人戦最終登板になる。当たり前になってしまっていることも、「最後」と言われると胸が騒ぐ。 2件の仮処分申請は、ともに「敗訴」。これで9/6実行委員会の承認は不可避となった。 ナベツネが毎日新聞(!)の単独取材に応えて、巨人がパ・リーグへ移籍、5-5の2リーグについて語っている。このご老人は、すでに球界とは無関係なので、完全無視することっ!ああ、これだけ堂々と「陰で」牛耳られると、腹立つワ。 しかし、おそらく意図してのことだろう、毎日新聞というのが趣深くはある。 その昔、パ・リーグは、読売の独裁に反発した阪急・南海らが、毎日新聞を盟主に分裂したことに端を発する。その後、「毎日主導で盛り上がるパ・リーグ構想」はとん挫。球団経営から手を引く。時代は巡り、毎日は系列の放送局がセ・リーグの不人気球団を経営することとなり、かつての毎日オリオンズは、「もう一つの合併」の主役と目されている。 なお、この件について調べている際、素晴らしいサイトに出会うことが出来た(というより私が遅すぎただけで、皆さんはご存知だろう)。阪神タイガースや球界の歴史、現在の球界の混乱について、分かりやすく記述されている。また、プロ野球のあるべき姿については、私と意見を一にするものだ。ご一読をお薦めする。 Tigers Retrospect 2004.08.31 Tuesday
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200408/bt2004083101.html
8/31、8連勝の阪神は8連敗中のナゴヤドームで首位・中日に挑む。予想先発は、川上対井川。3つ勝ってもまだ遠い首位だが、奇跡を夢見るには十分な展開になる。広島戦の大勝を忘れて、ひたむきにつなげ。 選手会の出した仮処分申請の判断を待つために、代表者会議は何も決められず、事実上の延期。9/8のオーナー会議直前、9/6に持ち越しとなった。選手会も必死の抵抗を続けるだろう。 「もう一つの合併」という「おいおいまだあるのかよ」的な言葉が定着してしまっているが、正しくは「ダイエー問題」と言えるだろう。産業再生機構活用による再建となれば、球団を保有し続けることはあり得ないし、例え自主再建ということになっても、債権者との交渉上、難しい部分が多い。身売りすれば良いことだが、今どき球団を買いに来る企業群(新興企業、外資系、消費者金融など)を仲間に入れるのがイヤというところなのではないか。特に「会計収支をガラス張りに」なんてのをやられることを嫌がっているのかも知れない。せっかく「話のわかるやつら」でまとまっているのに、時代の先端を行く改革者などに来てもらっては困ると…。そこで身内による事態収拾しか手がないということではないだろうか。 ここまでプロ野球は、豪族が創り、育ててくれた。これは事実だ。豪族たちは日本にプロ野球が根付くようにと、莫大な投資をしてくれた。だから多少不明朗な形であろうとも豪族に儲けが入っても誰も文句はなかった。 しかし時代は変わった。豪族がロマンのために金を注ぎ込む時代は終わり、プロ野球をビジネスとして成立させなければいけない時代になった。このゴタゴタが、いかにしてビジネスとして成立させるかを探る動きなのであれば、豪族時代の旨味とは決別し、正確な経営情報の開示に踏み切らざるを得ないだろう。 2004.08.28 Saturday
http://www.sponichi.com/base/200408/28/base167342.html
6連勝。どうやら優勝する気らしい。火が点くの遅すぎ。 コーチ人事、島野ヘッド、正田打撃、久保投手の噂。他チームで任に就いている人もいる。誰がなんのためにこういう情報を流すのか…。ストーブリーグ、火が点くの早すぎ。 若者たちが良い。エラーやミスもあったけれど、守備でハツラツとしたところを見せてくれている。特に、前日といいこの日といい、内野安打性の当たりをアウトにする関本の状況判断の良さには驚いた。福原11回、久保田1回の好投リレーもしびれた。やっぱり「岡田阪神」は、若々しさをウリにすべきだ。 「球界再編」「合併」「1リーグ化」などという、きれいな言葉は似合わない。これはもはや「球界のゴタゴタ」以外はない。五輪停戦が明けて、もはや関係のないハズのナベツネが何かを語ったり、合併推進派がどさくさ紛れの既成事実積み上げをしたり、対抗手段として選手会による仮処分申請があったり…。 この諸問題、一貫して感じるのは多くのオーナー、代表から「野球への愛情」が感じられないこと、そして野球好きとの温度差があまりにも大きすぎることなのだ。 プロ野球ファンの内、少なからぬ割合の者は「野球中毒患者」である。ひいき球団の中継があればもちろん見る。そうでなくてもヒマな時間にメジャー中継があれば見るし、高校野球があれば見るし、ひょっとしたらソフトボール県大会でも見ちゃうかも知れない。家族からは「毎日毎日野球ばっかり…」と言われているかも知れないし、本人も「野球さえなければだいぶ違う人生だったかも…」などと責任転嫁しているかも知れない。心のどこかに、「もう野球なんか見るのやめにしようかな」と思っているかも知れないのだ。 でもやめられないし、やっぱりやめてたまるか。それは、長年の生活習慣であるということもさることながら、選手への愛情、球団への愛情、野球への愛情、そして野球好きである自分への愛情を裏切れないからなのだ。自分の愛し続けてきたものを、どうして簡単に捨てられるだろう。 「もう財政がしんどいから、球団経営から降ります」「そうですね、ファンの数も頭打ちで縮小均衡でいくしかないですね」 プロ野球経営者も時代を経て質が変わってきたのだろう。プロ野球チームもビジネス・ツール。それはそれで大いにけっこう。「愛」だの「夢」だの「ロマン」だのという余分なものに関わっているヒマはないかも知れない。「オリックスと近鉄のファンを合計して、2割減って」などと、他の業界と同じようにM&Aの効果を計算しているかも知れない。 ただし野球ファンを「普通のカスタマー」と思ったら大間違いだ。もはや野球を見捨てた「賢明なる者ども」は遠くに去り、昔気質の愛情溢れる「野球バカ」だけが、煮詰まって残っているのだから。バカの反撃を思い知るが良い。 2004.08.25 Wednesday
http://www.sponichi.com/spe1/200408/25/spe1167020.html
のらりくらりの下柳がつかまりかけて、金澤が鎮火に失敗するも同点までで踏みとどまり、藤川がアップアップしながらも持ちこたえて、久保田がびしっと締めていたら、勝利が転がり込んできた。横浜もエース格と主戦捕手を召集され、リリーフエースが脱走してしまっては、チーム力も士気も低下しているようだ。我がタイガース選手諸君、もはや優勝争いは他人事だが、「最低銅メダルを持ち帰る」精神で、「5割越えAクラス」を狙うのだ。 「藤本がウィリアムスにやられて日本敗れる」阪神ファンなら誰もが思い浮かべた最悪のネガ・イメージが現実に…。オーストラリアに二度までもやられるとは思ってもみなかったが、これがオリンピックなのだろう。今後は、五輪の時だけ結成するチームではなく、サッカーの代表のように常に代表チームが存在して、常に活動しているような運営をして欲しい。 負けた後で言うのもなんだが、そもそも「決勝トーナメント」という一発勝負の仕組みが野球っぽくない。相性の良し悪しで勝ち抜け順位を操作したりできてしまうのも良くないし…。その点ソフトボールのページ・システムという決勝方法はよく出来ている。考えた人偉い。次回はそれ採用希望。しかし国際的には「五輪に野球はいらない」という意見が多数で、いつ削られてもおかしくない状況だ。プロリーグを持つ各国は、交流を深め、国際的な関心を高める努力を怠るべからず。 2004.08.20 Friday
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/08/20/01.html
勝って当たり前というのは、相当なプレッシャーなのだろう。あの井上康生が二度も続けて一本負けを喰らうのだ。勝負というのは恐ろしい…。去年の王者阪神タイガースが連敗するのも仕方ない…、いやいやそんな立派なもんか(泣)。気が付けば、上位3チームは遙か彼方に去り、下位2チームはすぐ背後に迫り、このままでは並ぶ間もなく…。あの85年の後でさえ、もう少し緩やかに落ちていったものだが。しかし、なんだかこんなバカげたことも阪神らしくて良いかな?などと思ってしまったり…(自失)。 相手先発投手読み違えのせいで先発出場した赤星が3安打2盗塁。鳥谷二塁打1本。以上、おしまい、それだけ(泣)。 ライブドア堀江社長が会見。近鉄&オリックスの合併が進んでいくのなら、新球団「バファローズ」を大阪に設立するという。規定上、「大阪ライブドア・バファローズ」誕生への道は極めて険しいが、ナベツネの「いない」球界では、何がどう転んでも不思議はない。 阪神久万オーナーが、その「新参者」に偉そうな発言をしている。阪神タイガースというチームは、球団経営者の努力によって人気球団の地位を得たのでないことだけは、この際しっかりと認識しておいて欲しい。 さてその会見で、球団名「バファローズ」を近鉄から買い取るというアイデアが出た。できれば名前だけでなく、過去の記録など「フランチャイズの歴史」すべてを買い取ったら良い。アメリカン・フットボールNFLのクリーブランド・ブラウンズが一時消滅・再設立の際に、そんな措置がとられたのを思い出す。プロスポーツは単なるビジネスではなく、ファンの生活・精神をも巻き込んだ文化であると言われる。会社は合併できても、精神・文化はそう簡単に「合併」などできない。できてたまるか。 2004.08.14 Saturday
ナベツネの突然の辞任。そのあまりにもあっさりした引き際に胡散臭さを感じる向きも多いと思う。わからないことだらけだが、自分なりに見解をまとめてみる。
-- 【事実関係】 8/13、巨人の渡辺オーナーが、土井球団社長、三山代表、高山副代表を解任し、自らも代表取締役オーナーを辞任した。その理由は、明大・一場靖弘投手(22)に現金約200万円を与えたスカウト活動の違反行為(学生野球憲章)に対し、その道義的責任を負うというもの。ちなみにその学生野球憲章の抵触する部分は以下の通り。 ----以下「日本学生野球憲章」より引用---- 第十三条 選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、他から選手又は部員で<あることを理由として支給され又は貸与されるものと認められる学費、生活費その他の金品を受けることができない。但し、日本学生野球協会審査室は、本憲章の趣旨に背馳しない限り、日本オリンピック委員会から支給され又は貸与されるものにつき、これを承認することができる。 2. 選手又は部員は、いかなる名義によるものであつても、職業野球団その他のものから、これらとの入団、雇傭その他の契約により、又はその締結を条件として契約金、若しくはこれに準ずるものの前渡し、その他の金品の支給、若しくは貸与を受け、又はその他の利益を受けることができない。 ----引用おわり---- 【胡散臭い理由】 ・大げさ過ぎる責任の取り方 常識的な考え方として、その程度のことで最高経営責任者、上位4名がそろって辞任、解任すべきだろうか。 ・持続される実質支配 道義的責任を負うといいつつも読売グループにおける役職等は辞さないという。球団経営の実権を握り続けることは明白。 ・なぜ今? 逆指名が認められて以来、有望新人の家族、所属野球部関係者らに多額の金品が渡っているという報道は、具体的な例も含めて、これまでも幾度となくされて来た。メディアとしても週刊誌、夕刊紙、スポーツ紙だけでなく、テレビ、新聞などでも伝えられているし、例えば星野SDなども公然の秘密として発言している。仮に今回、特定のメディアによって報道の準備が進んでいたとしても、例によって黙殺・抹殺できるように思うが…。読売側の説明によれば、「外部からタレコミがあり調査したところ発覚した。他のマスコミから報道される前に、自ら発表した」とのことだが、何を今さら…。 ・「裏金」は裏金にあらず 「裏金」などと表現されるが、本当の裏金なら税法上の問題になる。渡されている金品は、帳簿に記載されている歴とした球団の経費である。読売側が問題にしているのは、まだ社会のなんたるかも知らぬいわば子供としての「学生」に直接金品を渡したことのみで、関係者ら「大人」への買収工作に対する倫理観の欠如については問題視していない。何が道義的責任か…。 【邪推の材料】 ・巨人(ナベツネ)が失うもの 一場選手。明治大学とのコネクション。クリーン・イメージ、「球界の紳士」「球界の盟主」としての信用(相当以前より失墜済)。金バラマキによる選手強奪法(の一部)。球界のドンとしての「顔」。 ・巨人(ナベツネ)が得るもの いち早く球界浄化に取り組んでいるというイメージ。巨人が良くなるというイメージ。必要以上にアマチュアに積まなければならなかった「裏金」の廃止。院政(責任なき口出し)。 ・批判に耐えかね 大衆から嫌われることは、ペンに生きた人にとって受け入れやすいものとは思えない。「コケにしやがって」「好き勝手書きやがって」と群がる報道陣に吐いていたのも、自身が大衆からどう評価されているかを常に気にしていることのあらわれ。表舞台から消えたくなったとしても不思議はない。どうせ辞めるなら効果のある辞め方をと狙っていた…。 また、一時は後継者まで指名して、オーナー交代を明言していたが、後継候補の体調不良により頓挫。その後、後継者については迷走していた。跡目をめぐって内部抗争があった?今回緊急交代の形でケリをつけたのかも…。 あるいは、今回のプロ野球再編に絡み、新聞の売り上げ減少も相当あると思われる。そうなれば、いかに王様に恐れを抱いていた社員たちでも、批判、反発が強まっていただろう。そのあたりを交わす目的も考えられる…。 ・選手会への恨み 賢く、人気もある古田への恨みは根強い。ストライキについて大衆が支持している状況の中、選手への脅しか。また巨人選手会署名活動では、自らが可愛がってきたヨシノブ、上原にも反旗を翻されたような思いになったのかも知れない。今回、巨人のやり口を公にすることで、旨味をしゃぶりつくしている選手へのプレッシャーにはなりそうだ。 ・アマチュア側への脅し きれい事をならべながら、実際は貰う(せびる)というのが現在のプロアマ関係。この際、もらう側のリスクを示したというところか。 ・目くらまし 「球団経営を圧迫する裏金」というところにスポットあてることで、巨人一極集中からの脱却という「球界の革命」から目をそらすことが最大の目的かも…。 【まとめ】 ナベツネも、自分では読売のため、球界のためと思い、一所懸命やってきた。ところがそれが球界のためにも、読売のためにもなっていない現実を見るにいたった。政治家の身の引き方を参考に、読売のためになる方法を画策しながら、上手く責任を放棄した。ちょっとだけ皆に好かれる余生も想像してみた。しかし責任を放り出しはしたが、実権は死ぬまで手放す気はない、断じてない。 2004.07.31 Saturday
http://ohnishi.livedoor.biz/archives/5091444.html
上坂降格、立川昇格。ところで矢野はフルイニング記録でも狙っているのか?出場イニングでインセンティブ契約でもしているのか?右の代打をとっかえひっかえするなら3人目の捕手を入れれば、内外野がこなせて、打撃も良い野口を代打で使えたり、試合展開によって矢野を休ませたりと、ここまでくれば良いことずくめだと思うが…。 金本…。一回たりとも休めないとは、なんと因果な記録であることか。新記録達成後はどうするのだろう。私はたとえ片腕でヒットを打てる技術を持っていても、また、それで他の選手より好結果が残せるとしても、走攻守に全力が出せないのなら出るべきではないと思うが、いかがだろう。 2004.07.25 Sunday
http://blog.livedoor.jp/honeywar/archives/4848289.html
ホッジス悪いなりに手堅くまとめたのは○。相手投手(石川)がちっこくて可愛らしいからって手加減しちゃった打線は×。くじけかけたけど星野SDに励ましてもらって、やっぱり改革案を実行委員会に提案することを決意した野崎社長は○。いろいろ言われているが、私は星野SDに惚れた男の行動だと最後まで信じるぞ。星野SDはまだまだ後方から援護してあげてくれ! 読売新聞なぞは、かれこれ数十年も手にしたことすらなかったので(それはそれで問題ある?)、Honeywarさんの記事を読んでとても情けない思いになった。この情けない思いはなんだろう。新聞という本来「庶民に物事を教えてあげる賢い存在」が、庶民でもわかっているものの道理を曲げてまで、「自分の親」に媚びを売る頭の悪さ…。この記事で親分の「正当性」を主張できると本気で考えているとしたら、庶民をバカにしすぎ、または、本人がバカすぎ…。庶民にもわかっている道理をあえて書かせていただく。 巨人戦の視聴率が1ケタ目前なのが問題なのでもなければ、ガラガラの東京ドームを5万5千と発表し続けるのが問題なのでもない。ましてや今現在プロ野球で一番人気のあるチームが阪神タイガースであるという事実が問題なのでもない。極論すれば、リーグの数や球団数が問題なのでなければ、近鉄&オリックス、さらにもう一組の合併が問題なのですらない。根本的問題は、どうしたら一部の球団(その大部分は読売巨人)だけが、全日本的規模でのメディアスペースを独占し続け、裏金を使ってでもスター選手を集め続け、それによる選手年俸の高騰を招き続けるという、その仕組みを改めることができるかにあるのだ。パ・リーグをはじめ、経営難にあえぐ球団を救済し、プロ野球の衰退を避けるためには、この仕組みを改めなければ、何をやっても一時しのぎにしかならない。そんなことは、野球好きなら誰でもわかっているのだ。 天下の公器たる大新聞が、上を見たきり下を見ずでは情けなさすぎる。巨人ファンだから読売新聞をとっているというお方(そのような方がこの記事を読んでいるはずないか)、ちょっとわからせてやる必要があると思いませんか? 2004.07.24 Saturday
http://www.sponichi.com/base/200407/24/base163614.html
鳥谷が二軍戦でレフトにHR。守っても強肩を披露したという。もうすぐ出番、思いっきり暴れてくれよ。 マイヤーズは三振を取れる球がなく、クローザーとしての適正は…。まぁもう少しだけ見てあげようか。 確かにヤクルトのルーキーエース川島は素晴らしい投球だった。良い投手は立ち上がりのチャンスを逃すと尻上がりに良くなるのだから、もっと序盤を大切にしたい。「まだ序盤だから…」とハマっていく試合の多いこと。岡田監督に要猛省。 井川気迫あふれる投球。しかし打線の援護なく不運な敗戦。後半「井川は全部勝つつもりで」2つ負け、7勝8敗とまさかの黒星先行。屈辱から這い上がるしかない。 剛速球五十嵐157km/hとアリアス意地の一発。この日はこれで「プロ野球万歳!」と叫んでおしまいにしよう(笑)。 「野崎球団社長の一番長い日」は終わった。マスコミにより、無力感&虚脱感が伝えられる。どうか野球好きなら、当たり前の時期に当たり前の行動をした人を責めないで欲しい。星野SD&野崎球団社長の主張は、 (1)全体の将来に関わるようなことは経営側の都合だけで性急に進めず、多方面の意見を聞いてよく議論せよ。 (2)球団数とリーグ数が減っても、構造改革をしなければ経営破綻する球団が出続ける。人気の平準化や年俸抑制について今季と来季、多少の時間をかけて議論せよ。 ということで、非難される余地などどこにもないはずだ。 星野SDもここまでは織り込み済みだと思う。球団社長レベルの人間も、せめて「考える」ことぐらいはしようということになった。一般常識からすればあまりにも遅くて小さいが、今までの考えることすらしなかった彼らにしてみれば巨大な一歩なのだ。次はコミッショナーの役割について、さらなる世論の喚起を目指せ。 星野SD&野崎球団社長が真っ正面から戦っている様子を応援しながら、それでも正直言って、プロ野球界、いや経営陣の自浄能力のなさに対して絶望に近い感覚を覚えている…。もはや妄想の中にしか理想のプロ野球の姿が見えてこない。プロ野球の素晴らしさは、人並み外れた能力を持つ選手たちとそれを尊敬する野球好きたちさえいれば成立するものだ。「やる者」と「見る者」で新しい興行主を創らない?マスターズリーグさん、手伝ってくれない? 2004.07.23 Friday
http://www.asahi.com/sports/update/0722/144.html
それにしても横浜・山下監督の「サイン盗み」言いがかり事件はなんだったのか?冷静で人の良い山下監督らしくない。「元木&仁志」なら巧妙にやっているかもしれないが(イメージ)、うちのクソマジメ「赤星&金本」に限ってやれるはずがない、いや、やれるもんならやってもらいたい(笑)。しかし、これで両名のプライドに火が点いたぞ。 7/23より甲子園で3カード。ヤクルト、中日、巨人。雨がなければ、兄貴の祝賀試合で締め。「勝負の8月(岡田監督)」前の滑走路、ここまでの展開は思惑通りに来ている。態勢は上々、思い切って加速しろ! 今年のドラフト戦略の基本方針、野間口、一場両獲りは、同じ方針を掲げていた巨人にしてやられた。順位にふさわしい即戦力が追いつかない場合は、久々の高校生ドラ1もあり得る。それもまた良し。 いよいよ「野崎球団社長の一番長い日」が始まる。ヤクルト&横浜→巨人→セ会長→パ会長と相次いで会談する。いずれにせよ、この段階では全貌が明らかになることはないと思う。 そんな中、面白いニュースが2つ。まずは表題の巨人以外動員増という話。もう一つは、日ハム-西武の北海道での視聴率が巨人戦の平均視聴率を超えたという話。関係者は「もう巨人戦がなくてもやっていけそう」とも。二つとも、よく考えて噛みしめたい話題だ。 それを含めて、球界構造改革について思いつくままに書く。 ・「収入=人気」「支出=選手年俸」と考えるとシンプルである。 ・人気商売である。経営状態の差は、人気の差である。 →人気が平準化すれば、経営状態の差はなくなる。 ・人気のキーワードは、「スター」「メディア」「地域密着」である。 →(例)広島動員好調の原因は赤いゴジラ。 →(例)毎試合放送し続けたおかげで巨人は人気球団になった。 →(例)ダイエーの集客力は地域密着の徹底による。 ・すでに十分人気のある球団は、人気のない球団がもっともっと人気が得られるよう協力すること。せめて、人気のない球団の「人気を得るチャンス」を阻害しないこと。 ・人気のない球団は、人気のないことを他者の責任にしないで「スター」「メディア」「地域密着」真剣に取り組むこと。特に地域的に不利な場合は思い切って飛び出してみるのも方法だ。 ・経営者の姿勢、才覚、人柄で人気は浮きも沈みもする。 ・接戦こそ最高の「見せ物」。 2004.07.17 Saturday
http://www.sponichi.com/base/200407/17/base162778.html
伊良部が右ひざ再検査で緊急渡米。V戦士、今後の処遇は厳しくなりそう。 二軍で故障明けの前川、竹下がフリー打撃に登板。急ピッチで戦力化しないと後がない。 後半スタートの大事な一戦は、白熱の接戦、しかし痛すぎる黒星となった。今の中日は落合監督のチーム運営の妙もあって、常に選手個々が実力を発揮できる態勢にある。普段はニヤニヤ笑いながらリラックス、ここという場面では研ぎ澄まされた集中力でも平常心という「落合っぽい」チーム。阪神としては、それに負けない気迫と集中力で立ち向かわなければならなかったが…。ブラックホールのような大きいミスを2つやってしまっては勝てない。ゲッツーを失点にしてしまった藤本。無死で出た代走で盗塁死の上坂。逆に言えばこれほど明かな敗因はないので、切り替えて集中できればどうってことないのだが、いかにも重い…。 井川は悪いなりに粘って接戦を作った。しかしエースならば、「悪いなり」ではなく最高の状態でこの大事な一戦に臨んで欲しかったし、藤本のエラーの後だけはきっちり抑えて欲しかった。 打線は良かった。片岡、金本、桧山は良く振れている。完璧にとらえた打球が、ことごとく野手の正面に行ってしまう不運。この日こそは、山本昌をKOできただろうに…。初回エラーで失った運が返す返すも悔やまれる。 第2戦は、気分一新、打って打って打ち勝てば、まだまだ大丈夫だ。こっちも「岡田っぽい」野球をやろう。 野崎社長、広島・中日と会談、精力的に動く。代表者会議にどんな案をまとめられるか腕の見せ所だ。戦力均衡、年俸抑制に関する項目はなんとか全球団で合意できるだろう。対立軸はただ一点、「(巨人戦の)放映権料」のみ。巨人は「これまでどおりすべて主催者のもの」、阪神(星野SD)は「機構に集中・その後分配」、他のセ・リーグは「とにかく現状通り」、パ・リーグは「何でも良いからこっちにもくれ」。将来的な理想の姿が何なのかは皆がわかっている。それでもこれまでの歴史的背景もあれば、当面の経営もある。すぐに動かすことはできないのだ。巨人、セ・リーグが握る放映権料を、いつ、どのように分配方式に移行させるか、これさえ折り合えば、プロ野球構造改革はできたも同じ。まずは理想を掲げ、対立する利害については、時間をかけて、手続きを踏んで、徐々に徐々に進める。びっくりするような爆弾を仕掛けるようなことはしないで、あくまでもソフトランディングの外交交渉で解決を図る。野崎社長はそのあたりの機微がわかる経営者だと信じて期待している。 2004.07.15 Thursday
http://www.sponichi.com/base/200407/15/base162560.html
キューバとの親善試合も無事終了。お客の入りも悪く、双方手の内を隠し、何のために、誰のためにやっているのかよくわからない。ドリームチームの「安売り」は良くないと思うが。 五輪期間に合わせるがごとく、「死のロード(死語と言われ続けながらも生き続ける呪いの言葉)」に合わせるがごとく、戦力アップの話題が続々。藪(8/5にも先発復帰)、三東(二軍戦で絶好調)、久保田(8月リリーフで復帰)、キンケード(二軍戦で打撃好調、ウィリアムスと交代予定)…。皆好調で合流してくればなかなか期待できそうだ。 一方で浜中が7/13に右肩を再手術していたことが判明。詳細は7/15にも球団より発表される。阪神ファンは4番復活を信じて待っている。 星野SD&野崎社長による「2リーグで構造改革」が世論の圧倒的支持を受けて滑り出す。まずは「交流試合(インターリーグ)の採用」「ドラフト制改革(完全ウェーバーまたはそれに近いもの)」「FA年数の短縮」を挙げてみた。あえて「近オリ合併問題」についてはオーナー会議了承済みにつき反対できないという立場をとったのも◎。野崎社長は、あくまでもしたたかに合法的に進めるつもりだ。商圏として供給過剰な関西地区からヤル気のない近鉄が撤退するのは阪神球団にとっても、今後のリーグ運営にとっても良いという判断があるのだろう。2リーグ維持となれば、5チームで困るのは他ならぬパ・リーグ。「再6チーム化」への議論が自然に始まると同時に、読売、セ・リーグから「利権の放出」を要求して行くことになり、また新たな資本が参入しやすい仕組み作りにも向かっていく。パ・リーグ側からの要求も得ながら、本丸の「加盟料」「放映権料」「コミッショナー権限」にも一気に行ってしまいたいという構想ではないか。 そんな折、岡田監督がとんちんかんな発言(笑)。でもこのように自由な発想で議論することがとても大事で、往々にしてこういう特異なアイディアの中にキラリと輝くものがあったりする。 2004.07.14 Wednesday
http://www.asahi.com/sports/update/0713/144.html
二軍戦でホッジスお披露目、文句なしの投球。コントロールが良く、組み立てで打ち取るタイプらしい。牽制、クイックなど先発としての総合力が高いと、この日マスクの野口や首脳陣の評価も上々。次回は7/20横浜戦で一軍デビュー予定とのこと。 片岡HR含む2の2、キンケードかねてより苦手の内角球をさばいて3の2、葛城左翼方向に4の2、遊撃先発の鳥谷5の2&1打点など、一軍級選手たち暴れる。投げても金澤3回パーフェクト、牧野、桟原と完封リレーで11-0。調整とはいえ、気分良く後半戦に望めそうだ。一人ツイてなかったのが関本で、イレギュラーが顔面直撃、口中を切るケガ。出場に問題はない。 久万オーナーが「8球団で1リーグ」から「2リーグ制維持に向けたアイデアを考えていきたい」へ大転換。「ごめんね、うちのじぃちゃんぼけてて」と言いたくなるような展開だが、要は星野SD&野崎社長コンビが情熱で攻め落としたということだろう。おっちゃんたち遅いよ!ヒヤヒヤしたじゃないか。でも必ず来てくれると思っていたよ。これでもともと出血を嫌がっていたセ4球団は久万に擦り寄るだろうし、「死なばもろとも」の団結で走ろうとしたパのオーナーたちも、大衆を敵にまわしてまで大義なき合併はできないだろう。堤オーナーのハッタリもここまでだ。さて、ここからは大きな流れがドドっと来るかも知れない。いよいよナベツネ失脚の道筋が見えて来たか。あとは星野SDがどこまで「傀儡オーナー」を操って、一気に球界構造改革に持っていけるかに焦点が移って行くだろう。野球好きならみんなが望んでいた、あんなことやこんなことがついに実現するかも知れない。球界のリーダーは野球好きの大きな支持を受けながら、久万(directed by S. Hoshino)に移り、球界をよく知る「真のコミッショナー」を戴くというシナリオになっていくだろう。ズバリ、初代「真のコミッショナー」は長嶋茂雄(directed by S. Hoshino)、または星野仙一その人と予想する。破れかぶれになったナベツネがパ・リーグ引き連れて「新リーグだ!」と騒ぎ出すかも知れないが、その時には「正義の味方」阪神タイガースの国民的人気の前にひれ伏すのであった。本当か?(笑) --00:25投稿に加筆-- 2004.07.11 Sunday
http://www.sponichi.com/base/200407/11/base162160.html
藪投手7/9に抜糸、7/10から近距離キャッチボールを開始した。キンケード、フリー打撃でサク越え連発。来日中のオマリーコーチからメンタル面のアドバイスをもらっとけ。 7/9のフレッシュオールスターでは、鳥谷が3番ショートで先発し1安打1盗塁。しかし早大で同期のヤクルト青木がMVPの大活躍、この刺激がエリート魂に火を点けて欲しい。 ナゴヤドームで「最後の」オールスター第1戦。ここしばらく、球宴はなんとも間の抜けた存在だったが、久々に輝きを取り戻したかのような良いオールスターゲームだった。やはり人間のやること、すべてハートがこもっていないといけないということだろう。7/11は長野で最終戦。 選手会総会で、合併問題について交渉方針案が出され、これまでの選手年棒向上路線から、あるべき球界実現路線への転換を決議。これで問題はすべてオーナー側にあるという状況ができあがった。あとはあの手この手で責任逃れにキュウキュウとするオーナーたちを世論がどう追いつめていくかにかかっている。テレビ、新聞は読売、巨人、渡辺を完全に敵に回すようなことはできるはずもなく、「野球好き」の行動力が世論を形成する。さすがに今回はナベツネやりすぎた。公器たる新聞社の社主として君臨し続けることを世間が許さないという状況が生まれつつある。ナベツネ失脚につながることならなんでもやっていこう、あと一押しだ。選手の団結を感じさせる夢の球宴を見て、「間違いだらけの球界」をただすため野球好きの団結こそ重要と感じた。 2004.07.10 Saturday
本当に残念なことですが、日本プロ野球は行き詰まりました。原因は、運営の最高責任者たるオーナーたちに野球への「尊敬」と「愛情」がなくなったことにあります。このままやっていても、これがない限り、うまくいくはずがありません。
そこで今までのことはすべて忘れて、もう一回、日本プロ野球を作り直すことにしました。ここまで築き上げた伝統を分断するようで少し心苦しいのですが、このまま放置することの方が、日本にプロ野球を作ってくれた先人に申し訳ないと思うのです。 基本理念は、「野球好きの野球好きによる野球好きのための日本プロ野球」として、広く末永く愛されるプロ野球を作っていくことに尽きます。なにしろ新しく作り直すのですから、いろいろな困難や揉め事が予想されます。でもそんな時は、この基本理念に立ち返り、それぞれのエゴを捨てれば解決できると思います。 基本的にアメリカのメジャーリーグの運営方法に倣いたいと思います。特に前回の反省を生かし、コミッショナーに大きな権限を与えること、公平な条件と自由な競争のバランスを保つこと、企業の宣伝を目的としない地域に密着したフランチャイズをつくることに十分気を付けていきたいと思います。この辺については、野球好きのみなさんとなら容易にコンセンサスが得られると思います。 2005年シーズンからの開始となると、すぐに運営母体を決めていかなければいけません。球団名から企業名を外すため、経営者、出資者の皆さんには、前回のような直接の広告効果はなくなりますが、それに勝る喜びがあるはずです。このあたりもメジャーリーグから学ぶ必要があります。 2004年、日本シリーズ終了後、新リーグは発足します。選手、職員の皆さんは一斉に所属チームに辞表を提出して下さい。旧リーグとの間には多くの紛争を残すことになりますが、これは仕方ないこととして長期的に解決していくつもりです。また、旧経営企業の中には、もう一度チャレンジしたいという希望も出ると思いますので、その時は門前払いすることなく、野球への愛情を見極めた上で対応したいと思います。 とりあえず、給料は下がります。そして今までの球場は使えなくなります。選手の皆さんには、待遇面でも環境面でも苦痛をかけますが、それでも理想のプロ野球作りに参画しているのだと思って踏ん張って下さい。またいつかあの大きな球場で3万人、5万人の観衆の中、プレーできる日が必ず来ます。その時までは地方球場で頑張っていきましょう。 最後に、この新プロ野球は、日本中の野球好きの皆さんが頼りです。理想のプロ野球作りへのご支援をよろしくお願いいたします。 2004.07.09 Friday
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/07/09/01.html
広島に気迫負け。井川、安藤の無駄な四球が勝敗を分けた。節目はやっぱり5割。良くもなく悪くもなく、中~途半端やな~という感じで前半終了。後半戦は「競争主義」が原動力となり、もうちっとは上昇していくと見た(願望込)。 片岡復帰初スタメン。HR含む4打数2安打できらりと光る。金本4戦連発。ただし本塁封殺は俊足金本らしからぬ凡走に見えた。せっかくの大記録目前、オールスターは適当に流して大腿の不安を解消せよ。今岡、藤本の不調がロングスパートのラストを鈍らせた。再起動しよう。 パ・リーグを中心に選手会からスト決行の声があがり始める。しかしストを打つだけの原資も団結もないとオーナー連から見透かされているフシもある。人格破綻気味の老人による恫喝や挑発に、感情的に応戦しても虚しいだけで実はなにももたらさないだろう。オーナー連の思惑から、球界再編の時期を「今」と突きつけられたのだから、選手会には賢く、したたかに行動してもらいたい。幸い相手のボスは「日本一の嫌われ者」、この点を上手く活用して、エゴと利権を吐き出させて欲しい。プロもアマも知り尽くした古田会長に、建設的な行動を望む。 2004.07.08 Thursday
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/07/08/02.html
福原炎上。「吉原炎上」(1987東映)とは関係ありそうで関係なし。気持ちよく燃え上がったので切り替えも早かろう。そんな試合展開なので普段ベンチを温めっぱなしの選手も多数 オーナー会議は、予想通りといったところか。ナベツネ&堤コンビが「俺たちがこれから新しい日本プロ野球を作ってやるから、ふるい落とされないようについてきなさい。悪いようにはしないから、ひっひっひ。俺たちの言うことを聞いてりゃ発展間違いなしなんだよ、つべこべ言うな、バカどもめ!ファン?なんだかんだ言ってたって始めちまえば、目新しいものには尻尾を振ってついてくるんだよ、あいつらは」という意味のことを別の言葉で述べたにとどまる。 注目は、三軍制をとり各都道府県にプロ野球チームをあまねく配置するという構想。採算性の面から非現実的で、雇用対策の「口約束」と取るべきだろうが、社会人野球が機能しなくなりつつある現在では検討すべきものだ。少しはサッカーなどのことも参考にしたらしい。 とはいえ、理念(例えば「Jリーグ100年構想」など)という言葉とはほど遠い人たちであることはバレバレだ。最後に印象的な記事を抜粋する。 ○会見でナベツネ「各球団がエゴを越えて、魅力あるプロ野球を作っていかなければならない」 ○会見でナベツネ「現状維持が善であるというのは間違い。エゴを捨てて、富士山型のプロ野球組織をつくっていかなければならない」 ○関係者談「(ヤクルト堀オーナーが)放映権についてメジャー方式と同じコミッショナー管轄にすべきとの意見を出したが、これは渡辺オーナーに『それはのめない』と"一蹴"された」 ---誰か別リーグ作ってくれませんか?その中にタテ縞ユニフォームの「タイガース」っていうのを入れといてくれればそれ応援します…(苦)。 2004.06.29 Tuesday
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200406/bt2004062905.html
みなさーん、巨人戦ですよー!まだ野球終わってないですよー!という火曜日ではある。 球宴ファン投票、阪神からアリアス、今岡、金本。妥当と言えば妥当。巨人から6人はちょっと多すぎ。マイヤーズ来日(速っ)、球宴前にも登板しそうだ。 日テレ氏家会長が仰天発言。テレビ放映権をコミッショナー管理の元、各球団に分配するメジャー式への流れ容認の考え。本当か?首位攻防と言われた札幌ドームの中日戦で、中継の価値無しといわれる1ケタ視聴率を連発してしまったことが相当応えたのか…。阪神中心にウォッチしていると見落としがちだが、全国レベルでの「野球離れ」は相当深刻なものがある。巨人戦の視聴率の低下、かつてプラチナチケットと言われた東京ドーム入場券のダンピング、巨人をビジターに迎える各球場の不入り。これまでセ・リーグ各球団が頑なに守ってきた「巨人戦の利権」が、将来的な安定を意味しなくなったことが、今回の1リーグ化への流れを生んでいるのだろう。読売グループも焦っているのだろう。 経営の採算性を向上し、かつ興業としての魅力を高める。メジャーだってこれと同じ危機を乗り越えて今日がある。完全ウェーバーのドラフト、サラリーキャップ、インター・リーグ、近隣諸国への市場拡大…他にも手本となる政策はたくさんある。試合自体をスリリングにするためには、ストライクゾーンもメジャーなみに広くした方が良いだろう。いずれにせよ「今のままを維持してくれ」という意見には賛同しかねる。 2004.06.19 Saturday
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/06/19/08.html
金澤今季初先発で最高の結果、6回を被安打4、無失点。しかし攻撃に精彩なく無援に泣いた。キレのあるスライダーを見せた牧野、モレルは制球が甘くなったところを連打されたが、投手陣は巨人打線を1点に抑えたのだから立派だ。 鳥谷プロ初マルチ安打。貧打線にもぽつぽつ当たりが出始め、噴火は遠くないだろう。 満塁でタイムリーが出ないのも、併殺になるのも、ある意味しょうがない。しかしガチガチの「萎縮」は良くない。先制機でランナーを止めた福原コーチ、九回一死一塁に鳥谷・二死一塁赤星&三塁鳥谷という局面でも走者を動かす気配すらなかった采配など、「アウトになったってええやないか!前へ行け!」という姿勢が欲しい。なあに、失敗したって命までとられるわけじゃなし、思い切ってやれ! さて、巨人渡辺オーナーが馬脚を現しはじめているようだが、ロッテとダイエーが営業面で業務提携するという。時期も時期こんな話題が出てくると、いらぬ誤解も招くだろう。中身をよく見ると、まずロッテ本社が、福岡ドームに広告を出す。そのお返しに千葉マリンのチケットを買い上げるという。「金ならあるが客がない」ロッテと、「客ならあるが金がない」ダイエーの思惑が一致したのか。だが、もしこのバーター取引、ダイエーが得た広告収入を全部チケット代にあててしまっては、金のないところに何のメリットもない。ロッテがダイエー球団を支援したと見るのが自然だ。うーむ、やはりこれは「そんないきなり」と言われないための布石と見るのが当たり前なのではないだろうか。 2004.06.17 Thursday
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/06/17/01.html
クローザーとして登板したリガンにアクシデント発生、右ヒジ痛で17日に精密検査を受ける。伊良部が右ひざ関節炎で抹消。高見山、小錦、曙と同じように体重を支えきれないことが原因だろう。これでおしまいでは情けない。若い時のようにシェイプアップして再起して欲しい。代わりに上がったのは開幕含め三度目の三東。今日が藪先発なら、週末の巨人戦は井川、福原、金澤か。 「負けに不思議の負け無し」ノムさんの言った通り、ヤクルトは古田と土橋のあり得ないエラー3つで、たった2安打の阪神に2点を献上し、川島を見殺しにしてしまった。「勝ちに不思議の勝ち有り」苦手川島をまたも攻略できずお中元のような勝利。しかし投手陣の踏ん張りは特筆もの。立ち上がりに大量点を取られるクセのある下柳は序盤から飛ばして三振の山を築いた。後を受けた安藤&ウィリアムスはエクセレントの5者連続三振と惚れ惚れするような投球を見せた。 さて合併問題についてこれまで発言を控えていた渡辺オーナーが話をしたらしい。数少ない発言から、渡辺オーナーの腹の中を探るような記事が各紙に並ぶ。とりあえずこの日のポイントは、オーナー会議の議長を根来コミッショナーに委ねるつもりだというところだろう。コミッショナーには、単なる「法の番人」役ではなく、国内最大の興業団体を支えている顧客代表として、「利益団体」である出資者組合と渡り合ってもらうことを期待する。目先の対処に追われるのは避けられないだろうが、ここらで日本プロ野球の目指す姿も掲げなければならない。 2004.06.15 Tuesday
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/06/15/02.html
アリアス回復順調、巨人戦から復帰予定。梅雨も阪神同様中休みだそうで今週はナイター観戦日よりが続きそうだ。 1リーグ制はどうやら既定路線のようで、ヤクルトの球団社長が合併の方向性を示唆する発言をしたらしい。セ・リーグ赤字球団にしてみれば巨人戦、阪神戦が減少することでさらに経営が苦しくなる。ここが潮時という考え方か。 このまま行くと堅実経営の「久万オーナーの理想」通り、8球団による1リーグ制というのが2~3年後にも実現してしまいそうだ。が、本当にそれで良いのか?他にやるべきことはないのか?日本プロ野球のビジョンはどこにあるのか?これ以上私利私欲でしか動かないジイさんたちだけに決めさせていていいのか? 星野さん、HPで書くだけじゃ足りません。なんとかして下さい。 2004.06.14 Monday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200406/tig2004061401.html
またしても三浦と種田にしてやられた。取った2点は1、2番コンビと7、8番コンビ。そのあたりは少しだけ去年の雰囲気が出てきたかも知れない。桟原の疲労、金本の不調が心配。完全試合の明大一場が巨人行きで決定の報あり。 しかしごひいきチームの「勝った負けた」を言っているのが虚しくなるような近鉄オリックス合併のニュースだった。阪神・久万オーナーが報道を受けて、「10球団による1リーグ制OK、理想は8球団」の見解を述べたそうだ。他の球界関係者が発言に慎重なのでとりわけ浮いて見える。同オーナーは開幕前にもまったく同様の話をしており、球界トップの中ではすでに一つの方向性として球団の合併の可能性が語られていたものと思われる。 (参照http://torao.net/archives/614704.html) 私も前回の発言を繰り返すことにする。プロ野球興業の仕組み自体の中にある、「戦力均衡」「メディア戦略」「メディア収入の分配」といった、日本プロ野球史の中で放置されてきた構造的な欠陥を正さなければ、衰退を止められないだろう。しかし残念ながら残る側の球団にとっては「1リーグ制4球団」くらいになるまでは気がつかないだろうが…。 2004.03.24 Wednesday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200403/tig2004032003.html
少し前の話ではあるが、久万オーナーが今後のプロ野球界について個人的見解を示した。いわく、「観客動員力とフランチャイズの観点から、8~10チームによる1リーグ制が適正」とのこと。各球団の首脳が今後の野球界を考え、発言すること自体は良いことであるが、その発言の真意については良くわからない。Jリーグは、日本プロ野球のアンチテーゼとして高尚な理念を掲げ、長期計画で日本サッカーを発展させている。進捗は順調といえる。日本プロ野球ははっきりと目には見えないが、残念ながら衰退の一途を辿っている。特に若年層の競技人口の減少傾向、TV視聴率の低下傾向が止まらない。久万発言は、その衰退に対処して事業規模を小さくしようという発想だと思う。しかしさらなる衰退を招くだけにはなるまいか。巨人・渡辺、西武・堤、両オーナーは、過去のしがらみ、利権にとらわれている現在のプロ野球システムでは、この状況に対応できないため、新リーグとして「リセット」したいという発想だ。しかし正直に申し上げて、お二方の企画力、理念、リーダーシップによって、日本プロ野球が再生するとは到底思えない。安易な切り捨て、リセットではなく、肝心なのは自分の利を捨て、野球界全体の長期的発展に身を投じる姿勢なのだと思う。 2004.03.06 Saturday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200403/tig2004030601.html
「長嶋倒れる」のニュースには驚いた。後遺症に悩まされるようなことのない復帰を心より望む。長嶋氏に代わりアテネ五輪日本代表監督に星野仙一氏が濃厚の報である。思えば夫人の脱税問題で辞任した野村克也氏に代わって阪神監督に就任した時もまったく同じようなシチュエーションだった。この二年間の阪神監督時代をつぶさに見てきた者として、確かにこの局面を取り仕切ることのできるのは星野氏をおいて他にないと思う。健康問題を理由に阪神を辞任した星野氏なので、早期現場復帰にいささかの疑問もあるが、ここは虎ファンも温かい目で見守ろう。長嶋氏の治療はこの数日が重要とのことで、正式な動きは後になるだろう。やはり火中の栗を拾うのは、この男しかいない。 2004.01.31 Saturday
日本プロ野球選手会が12球団の選手が選ぶ2003年のベストナイン、MVP、ベスト審判を発表しセ・リーグでは優勝した阪神から多数選出された。先に発表されている記者投票による連盟表彰との違いが面白い。遊撃は二岡でなく宮本、三塁は鈴木健でなく立浪、左翼はラミレスでなく金本。良く言えば記録だけでなくチームにおけるリーダーシップなどが加味されているようだ(単に見方が保守的とも言える)。もっと興味深かったのがベスト審判。このような調査の存在すら知らなかった。今回は名幸(なこう)一明氏が初選出された。過去2年も規定試合数以下ながらベストの数値を得ていた。今年は注目したい。
日本プロ野球選手会ベストナイン他 連盟表彰 NAKOU FREAK(名幸審判公認ページ) 2004.01.17 Saturday
今秋ドラフトの目玉、明大の一場投手争奪戦は、すでに阪神、巨人、横浜に絞られているらしい。そんな中、横浜の山中専務取締役が、阪神、巨人という「持てるもの」に対し、引っ込んでいて下さいというお願いにも近い牽制球を発したというお話。確かにここ2年の横浜の低迷は深刻だ。昨年の対阪神16連敗など、常識では考えられないことで、飛び抜けて弱いチームがあってはリーグの盛り上がりに影響する。山中氏のお説ごもっともだ。ん?この弱さ、横浜はたったの2年間のこと、阪神はどうだった?私は常々「阪神ファン」である前に「野球ファンで」ありたいと思っているが、にわかに強くなっただけでつい思い上がってしまう。戦力均衡は大事だ。
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