自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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やっちゃいけない点はやっちゃいけない
《22:15追記》バルディリス抹消で、清水を登録。これは清水を登録したというより、「浅井の出場制限を解いた」が近い。バルは回ってきたチャンスを生かせなかった。ただ一番の武器である三塁守備はぜひ見せて欲しかった。
◇4月29日(祝)阪神−横浜5回戦(阪神3勝2敗、18時、甲子園、46431人)
横 浜 006 000 010−7
阪 神 011 020 000−4
【横浜】○ウォーランド(1勝2敗) 真田 山口 S石井(6セーブ)
【阪神】●安藤(2勝1敗) 阿部 アッチソン 渡辺 筒井
[本塁打]新井4号(神) 村田1号(横)

 エース安藤がすんなり立ち上がって、3回表も二死、走者なしで1番石川に戻る。まさかここから6失点するだなんて誰も思わないけど、そうなっちゃうから野球は恐ろしい。二死なんだからなんとかあと一人、大丈夫大丈夫…そんな漠然とした偶然を期待するような気持ちに立つとろくなことはない。守っている野手も安藤なんだから大丈夫だろうと思っていたのだろうが、勢いづいた打線に対し、精神的に守勢に回ってしまった時は、どんな投手でも抑えられるなくなる。横っ面を張って、「何を弱気になっているんだ!この打者に集中して勝負せい!」と叱咤してやって欲しかった。

 走者ためての二塁打で1−2と逆転を許す。そしてまた走者をためての三塁打で1−5と突き放される。気落ちするには十分な状況だ。だけど気落ちしていても仕方ないから、その状況下、できることを精一杯やろうと切り換えるのが野球。二死から突如崩れたエースを盛り立てて、あと一つのアウトを全員で奪い、この三塁走者だけは帰さないようにしよう。これが現在の再設定された目標だ。まだまだ3回、この1点をなんとか防いで、少しずつ反撃すれば試合はわからんぞ!
 ところが盛り立てるべきバックの中でも、一番の協力者たる狩野捕手の捕逸によりあっさりとその6点目が入る。気落ちが集中力の欠如を呼んだプレーだった。

 1−5も1−6も実際はそんなに大差ない。たかが1点の違い。でもチームの目標を再設定した後、抜けたようなプレーで失った6点目は、そこまでの5失点とは全然違う性格の1点になる。そこまでの5点はなんとかなるかもしれないけれど、その6点目だけはなんともならない…そんな「運命」を感じさせてしまう1点。野球にはそんな1点がある。
 予定通りタイガースは二番手阿部が踏ん張っている間に、1点、2点と無理なく反撃をする。合計4点。4−5であれば次は一気にひっくり返せるし、よしんば一休みして相手に1点奪われてもまだまだワンチャンス圏内だ。ところがあの6点目。それは単に数字だけの話ではなく、「絶対にやっちゃいけなかった1点」という性格もあって、追い上げを遠く感じさせた。

 無死一二塁のピンチで登板し、三振&併殺打で理想的なリリーフをしたアッチソン、ナイスピー。その二ゴロはヒット性がミラクルイレギュラーでイージーバウンドになった賜だったのだけれど、関本が必死の飛びつきを試みていたから対応できたもの。いや実際良くあのイレギュラーに反応し、飛びついた態勢のままトスできたものだ。素晴らしいプレーだった。2本のタイムリーも必死さ溢れる泥臭い弾き返し。やれることを精一杯やるという姿勢でチームを良く支えている。
 筒井も丁寧に実戦経験を積ませてもらっているね。

 新井の右への一発も見事。これで新井の外への投球には相当神経を使うようになる。打つことでますます打ちやすい状況ができてくるだろう。
 どん底に見えた金本も少し楽になってきて、また「普通に」頼りになる存在に戻るだろう。

ま、先発の読み違い、エースの乱調、勝負の方向を決めたナベの被弾…負ける時はいろいろ出して、しっかり負けたら良いわ。相手も4番村田の復調で、良い状態になっている。負けられない3戦目、しっかり4月5割をキープしておきたい。

Posted by torao at 08:45 | comments(9)
[阪神]たわいない話
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三回は狩野もあれだけ連打されて、配球の事で頭がパニクっての捕逸でしょう。
『正捕手』への試練ですかねー…
まあ、とにかく今日勝って四月(矢野、岩田、久保田抜きで)五割なら、チームとしては御の字だと思いますが…
| ジジィ | 2009/04/30 9:29 AM |
5点と6点の違い、トラオさんの解説で素人の私の悔しさのわけが分かりました。そうなんですね、5−4なら、ほんと逆転可能と思いますもの、まあ人間のすることですから、予期せぬことが起こります。野球もいろいろですね。面白い!でも今日はなんとしても勝ってもらわなきゃ!!
| 虎こそ命 | 2009/04/30 9:47 AM |
「相手の主砲に仕事をさせてはいけない」
その格言通りの試合でした。
主砲が試合を引っ繰り返し、縋る相手を突き放す一打を放つ。
横浜にとっては、これ程痛快で勢いの出る展開もないでしょう。
特に逆転タイムリーの一打は、バッテリーに後悔と動揺を生むには充分なもの。
しかも、四球の後に4番に対し警戒心も何も無いかの如くスッとストライクを取りに行った球を弾き返されている。
チーム全体のテンションが、音を立てて下がった気がします。
こういう試合を再び引っ繰り返すには、普段の逆転試合の倍以上の労力が必要になる。
たった1球の怖さが身に沁みた試合でした。
| 西田辺 | 2009/04/30 10:42 AM |
まだ早いけど、デーゲームで巨人が負けているのに
エースの乱調で落とした一敗は、痛いです。

安藤は先発に転向してから一度も一年間ローテを守った時がありません。

そして必ず調子を落とすか故障をするのが、この初夏の季節から梅雨にかけてです。

頼りになるエースにまだなれないのは、その点ですかね。

今年こそ一年間ローテで回ってほしいです。
| クリキントン飛雄馬 | 2009/04/30 11:16 AM |
おはようございます。

toraoさんの仰るとおり、点差を見ればあの1アウトが・・・とかあの時1点取れていれば・・・というようなスコアではないんですが、安藤の失点はtoraoさんに任せるとして阪神の五回裏の攻撃は1アウト1,3塁で5番打者がゲッツーじゃいただけませんね。私は阪神に勝ちの目があるとしたらあの場面で加点した場合だけだったと思いました。

そして、狩野。
プロのキャッチャーのサインってどのくらいの内容なんでしょうか? 球種、コース、ボール・ストライクの別・・・くらいなのかな? 先日の球児のとき以外、どの投手も狩野がミットを止める前に、寧ろまだ土台の足が動いている時点で投球動作に入りますよね。あれは投げにくそうというか、ピッチャーがコースを決めているようなもんで昨日のようにピンチで投手に余裕がなくなるとしっかりしたコースを狙うでなく漫然とボールが甘くなり続けるような気がします。

失点後の淡白な打席の佇まいも含めて可能の茫然自失ぶりと投手との信頼関係が本気で心配になりました。9番に今岡を残した真弓采配も狩野があれだと機能しないんですよね。
| 熊虎 | 2009/04/30 11:57 AM |
安藤まさかのKOでしたね。
まあでも登板5試合中7回以上を3試合投げてくれてるのはチームの中で安藤ただ1人だし、昨日の事だけでどうこう思いません。

ただ、何故わざわざ中5で安藤を前倒しにし、逆に久保に中7日休養与える必要があったんでしょうか?疲れ考慮なら久保より多く投げてる安藤の方が疲れてるだろうに。
まさか9連戦に安藤を2回入れようとして無理矢理前倒ししたのだとしたら、真弓監督は無謀すぎます。
もしそうなら安藤の次回登板は中4日、その次デーゲーム中4日半で投げないといけない。
現状ローテの軸は安藤だけなのにその安藤にこの時期から無茶させる必要がどこにあるのだろうか。

来月下旬に岩田が復帰するようですが、真弓監督は当初安藤と岩田を軸にする予定だったでしょうから、今の時期からその安藤に無理させてるのと同様、故障明けの岩田にまで初っ端から配慮せずに無茶させそうで凄く心配です。
| 1 | 2009/04/30 12:22 PM |
昨日の3回。あれは、安藤が、横浜の1,2番を甘く見たんです。特に、2番に打たれて、パニックになったんです。
| apatite | 2009/04/30 3:34 PM |
新井さんのゲッツ−が痛かったって思いが強かったんですが、冷静に考えると
あのパスボ−ルがなければ「犠牲フライでもいい」という気楽さが好結果を生んでいたのかもしれませんね。

狩野捕手もちょっと疲れが出てきたような気がするので、今日はゆっくり休んで欲しいです。
| けいわい | 2009/04/30 4:37 PM |
去年のクラシリの印象から、浅井とバルに過剰な期待をしている自分としては嬉し悲しやという感じです。
バルはファームで2塁もやっていましたっけ?
| まつたか | 2009/05/01 8:09 AM |

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