自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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崩壊は一瞬にして
8月のプレ五輪大会に派遣されるジャパンメンバー発表。(サンスポ)
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Posted by torao at 08:43 | comments(12)
[阪神]試合のポイント
早くも踏ん張りどころ
せっかくの日曜日、雨模様の中甲子園いっぱい集まったタイガースファンには辛い観戦になってしまった。
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Posted by torao at 08:39 | comments(8)
[阪神]試合のポイント
JFKと非JFK
歓喜のサヨナラ初安打から一夜明け、勢いに乗って狩野をスタメン起用。
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Posted by torao at 09:54 | comments(13)
[阪神]試合のポイント
野球は二死からではあるが
千葉マリン、一律料金とビール半額で超満員。わかってるよね。
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Posted by torao at 08:44 | comments(16)
[阪神]試合のポイント
粘着獅子 淡泊虎
全国52万赤松ファンの願いが届き、一軍登録即2番センタースタメン。
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Posted by torao at 10:19 | comments(11)
[阪神]試合のポイント
動揺から生まれたミス
オクスプリングを登録し、吉野を抹消。調子などから判断したのだろうが、また今年も登板なしで抹消か…。
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Posted by torao at 08:44 | comments(16)
[阪神]試合のポイント
いこうぜ!
台風14号が大暴れしているとのこと。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げたい。まだ勢力を保ったまま日本海側にあるようなので引き続き注意を。

D先発中田がアンビリーバブルな投球。空振りを取るフォーク、ストライクを取るフォーク、曲がる球、直球。すべてが狙ったところに決まる。敵ながら天晴れとしか言いようのない投球だった。こんな投手が自由枠じゃなかったのだから面白い。ドラゴンズにとっては背番号20は特別な番号。杉下、権堂、星野、小松と、エースナンバーであることを宣言された上で伝えられてきた。その後、宣、川崎とつけて、今季から中田。誰の目が確かだったのかは知らないが、素直に拍手しておこう。ウチもこういう選手を発掘して欲しいな。

流れを変えるべくして送り込まれた桟原が連続HRを浴びて、試合を固める。何かムキになっているかのように、矢野がインコースの直球を要求していた。おそらく矢野も桟原の力で抑え込むことで、風向きを変えようという考えだったのだろう。桟原の球が決して悪くなかっただけに残念だったが、7回、荒木・井端を含む三者三振で切ったのは遅ればせながら素晴らしかった。6回にその投球をしていたら、ひょっとして…なんてね(笑)。

8回はダーウィンがクリーンナップをバッサリ。良いムードを作った。まだまだ試合は残っている。貴重な戦力になりそうだ。

この日も井川は良くなかった。未だに脳内画像として残る「エース井川」との乖離、相手投手との対比でものすごく悪く見えたが、一応降板までは気持ちを切らさずに投げていたと思う。そんなフォローをしなきゃならないのが情けないのだが(苦笑)。そのおかげで試合の流れを転換させるチャンスは何度もあった。最大のものは2回表。1回ウラ押し出しで1点失ってなお一死満塁、ここを1点で止めたことでTに良いムードが来かけていた。金本ヒット、一塁牽制球の時にボークを取られ無死二塁。今岡は振り切るのではなく、バットの角度を合わせる打撃で一二塁間を狙う。配球の読みも良く、流れも見えている。今日はやりまっせ!(笑)。惜しくも一ゴロとなったが、一死三塁と形を作る。だが桧山で完璧な2アウト目を取られた。守備陣形は、一三塁が前進バックホーム態勢、二遊間はほぼ定位置。配球は緩急、落ちる球を織り交ぜて、徹底的な内攻め。最後フォークを当てるだの一塁ゴロで二死、矢野も遊ゴロに倒れ、「揺り戻し」をものにできなかった。この回の桧山、矢野に限らず、中田はほとんどの打者に対して3球投げて2−1というカウントを作り、ボールゾーンに鋭く落ちるフォークで仕留めた。次回対戦時には、唯一なんとかなりそうな球、カウントを取りに来る緩いスライダーを狙うべきだろう。それによって結果的に淡泊な攻撃になっても仕方ない…というレベルの中田だった。

中田にプロ入り1勝を献上した4月の試合と同じように8回まで零封され、9回にチョロっと反撃。金本四球、今岡ヒット、二死となってからも粘って、矢野が完封阻止のタイムリー。一口に「完封阻止」などと言うが、この攻撃はなかなかできるもんじゃない。暗黒時代のタイガースでは絶対ムリ!比較の対象が悪いか(笑)。ここで明らかに(気持ちの)準備不足の岩瀬を引っ張り出して、濱中がタイムリーで続く。どうしても打てなかった岩瀬から打ったタイムリーは大きい。最後一発出れば同点という場面まで相手の心拍数を上げたことは評価したい。ただスペンサー、初球の真っ直ぐは甘かったなあ。

さてここまでは想定内。3連勝して1つ負けた。きっちりと負けた。ただそれだけのこと。いやとにかくまだまだ厳しい戦いは続くのだ。最後は辛抱強い方が勝つ!
岡田監督最後のひと言。「明日いこうか」いいねぇ(笑)。いこうぜ!

Posted by torao at 08:35 | comments(14)
[阪神]試合のポイント
右打者?違うでしょう…
二軍戦、先発の座を能見に譲ることになったブラウンが6回0封。まだ28歳と若いブラウンだが、慣れが必要な野手と違い、投手は1年目にアドバンテージがある。まだ8月だが、厳しい状況にいるのは間違いない。14号HRを放った喜田、マルチヒットの林は、やはり下では群を抜いているようだ。

ああ、ジャイアンツよ。貴方達はどこまでかつてのダメ虎にそっくりなんだ。もはや死に体だというのに、優勝争いをするタイガースに「だけ」意地を見せるだなんて。ここしばらくそんなしまった試合などまったくしてなかったくせに。やっぱり満員だと燃えるのか?気持ちは良くわかるが、寝ときっ!(苦笑)

なまじカープも途中まで良い感じで勝っていたから、余計がっかり。とにかくペナントの行方はまだまだ混沌としているということだろう。

初回、4連打。2点奪ってなお無死一二塁。金本の殺人ライナーをグラブで弾いた工藤が治療から戻ってきた。あれはね、治療とかいいながら実はウラで投球練習してたんだ、絶対そうだ!(笑)。今岡は明らかに右狙い。見透かされて内を直球で攻められ、外のフォークにつられた。狙いは良いのだが、自分の技に溺れたか。相手の一番苦しいところを助けてしまった。それにしてもウラで投球練習とは汚いぞ!(←勝手に決めつけているw)。

今岡、スペンサー、矢野。ここがブレーキになってしまった。なぜ左打者を嫌う工藤に対し、スペンサー&関本をスタメンにしたのだろう。意図がわからない。タイガース戦今季2度目の先発となった工藤だが、前回(4/13)は、桧山&藤本で臨み、それぞれHR、二塁打を打っていた(試合はT2−4G)。工藤が右打者よりも左打者を苦にしていることは、昨日今日始まったことではなく有名な話。今季もこの試合の前まで対右被打率.270、被本塁打12、対左被打率.354、被本塁打8。この日も、左打者合計は7打数5安打1HR2打点。右打者合計は15打数2安打、併殺打が3つ。これは工藤の球種、配球、性格から考えても理にかなったデータなので活用して欲しかった。

併殺ばかりの拙攻で追加点のチャンスを消していれば、流れが向こうに行くのは必定。しかし、4番の一振りで流れの向きを変え、JQKでその流れを一気に引っ張り込もうと腕ずくで勝負をかけてコケた。痛すぎる。毎度のことだが、早めに傷をふさぎ、残り二つカチッとした野球で勝てば良し。

とかって冷静ぶって書いてきたけど…、キイイイイ!悔じいいいい!なんじゃ?あの「なんちゃってサヨナラHR」は?あんなの凡フライでしょ?フツー。HRってのは、アニキのあのぎゅい〜〜んってやつのことを言うんだっつーの。ギイイイ、グヤジイイイ。やっぱり何といっても、どんなに弱かろうが、スターが全然いなかろうが、いやだからこそ、あのチームに負けるのがイヤなんじゃああああ。今日は何とかしろ!こら、誠!わかっとるな?杉山!ビシっとせいよ。もしも今日あんなことになって、こんなことになったら…どうしよう、壊れるぞ(笑)。

Posted by torao at 08:37 | comments(17)
[阪神]試合のポイント
カープの意地に屈す
確かにベイスターズは、またも競り負けた。しかし、私がふて寝した後(笑)、驚異的な粘りでドラゴンズを苦しめた。そこまでいったらサヨナラ勝ちせいよと、心の底から言いたいが(笑)、彼らも必死でやったということは、よくわかった。

胃腸にくる風邪が流行っているようで、今岡が途中交代。振り返ればカープ先発デイビーを崩すチャンスは立ち上がりしかなく、今岡がキーになってしまった。頭から片岡で行けばよかったと岡田監督が悔やんだのも無理はない。
今岡会長が今後発奮する材料が一つ増えたということにしよう。

赤星・鳥谷の上昇気運はマルだ。「自信」と「余裕」によって、結果が大きく変わってくるタイプなだけに今後が期待できる。気が早いが、赤星にはD戦各試合1つ以上、ウッズへのドラッグバントを狙ってほしいな。

打ち疲れだか、湯あたりだか、食い過ぎだか知らないが、大方の悪い予想通り「貧打線」への揺り戻し。原因としてカープ攻略法の不徹底を挙げねばなるまい。前日の猛打爆発から一夜明け、首脳陣としても打撃が粗くなることを恐れたはず。結果としてまさにバラバラな攻撃で、繋がりを呼ぶことができなかった。カープの長所は外国人投手が良いこと。短所は外国人投手を含む、センターラインの守備の弱さだ。だから、強引に引っかけたり、ムリに押っつけたりせずに、投手の足元目がけて打ち返せと和田コーチは指示していたハズ。だが前日のこともあり、緩い球でカウントを取ってくるような組み立てをされると、ついつい大振りしてしまう。「ヒザに爆弾を抱えている」のラロッカと、「グラブに爆弾を抱えている」東出の二遊間をしつこく攻めるべきだった。次回対戦時は忘れるな。

四国愛媛は、どちらかといえばカープの「縄張り」。老舗温泉旅館を貸し切って、長期ロード中だからと、こころづくしのもてなしを受けるタイガースに対し、長期ロードなんて当たり前、温泉旅館なんてもっての他という低予算球団カープ。13−2という大敗で、胸に期するものがあったに違いない。最近のカープには珍しいスキのない試合運びに、カープの意地を見た思いがする。
タイガースが赤星のセーフティバント&盗塁と、金本のタイムリーという華々しい黄金セットで先制した直後、カープの逆転劇は、東出の地味なヒットから始まる。先発・杉山は、変化球の制球がイマイチながら、直球に力があり、まずまずの内容。
4回表先頭の東出はカーブと直球で簡単に追い込まれたが、ここからしぶとく粘る。フォークを見送り、直球に遅れながらなんとかファール2つ。目先を変えた変化球3つもしのいで2−3というカウントを作る。ただしここまでは矢野も計算通り、最後の最後、直球で打ち取るための周到な配球だった。しかし、東出はその内角の直球を、どんづまりながらも2塁ベース付近まで運ぶ。ヒットというにはあまりにも不細工なヒットだが、カープの意地がいっぱい詰まったヒットだった。杉山の気落ち、動揺は、次打者・嶋への初球、膝元を狙ったスライダーがど真ん中に入ることに現れた。ライト前ヒットで無死一三塁となり逆転機を与えてしまった。
デイビー・横山・永川・ベイルと繋いだ投手たち、首脳陣にも意地を感じた。特に二番手の横山は、度胸のある投球で打者を攻め、流れを作った。
心せよ。金本を生んだメンタリティが生き続ける球団、「広島東洋カープ」を決して侮ることなかれ。

さあ、待ちに待った直接対決。JQKもフル充電完了、井川・福原・安藤もここでやらなきゃ何時やるんだという心境だろう。敵将・落合監督の口癖は、「投手が良いチームが勝つことになっている」。私もそう思う。

Posted by torao at 08:43 | comments(9)
[阪神]試合のポイント
オールスター戦ではなかった
選手会の臨時大会が7/22に開かれ、古田会長がコメント。ポイントは、(1)オーナー会議で承認された「暫定ドラフト案」の中身に対してダメ出し、(2)同じく、悪条件を強いられる中での「WBC基本的に参加」に対してダメ出し、(3)それらの議論プロセスに対する不満(スト妥結の際に、経営側と選手会側双方でプロ野球改革を協議する場として設けられたはずの構造改革協議会を経ないで、オーナー会議の承認を先決事項としたこと)というところか。
おそらくドラフトの改革案については、選手会の方がより良い対案を示せるだろう。また、WBCについては、将来に禍根を残すような条件下なら参加しない方が良いという主張に正論を感じる。
一方で、FA取得期間短縮の条件として経営側が提示している条件に、選手会側が反対しているものの中には、経営側を支持したいものもある。例えば事実上、外国人枠の増となる「アジア枠の導入」などは、好アイディアだと思うし、むしろ外国人枠撤廃の方向性に向いてほしい。
いずれにしても、オーナー会議の承認をタテに、経営側が一方的にごり押しする手法は、昨年の経緯を無視した蛮行。まして中身も「問題先送り」のダメダメなので、ゴタゴタは必至だろう。おそらく、今季ドラフトは「オーナー会議承認」の暫定案で実施、来季については白紙とし、選手会の対案の内容を加味するというような方向になるのでは…と予想する。

12球団監督会議が7/23に開催され、来季からの2段モーション禁止、公認球の統一(縫い糸は麻糸ではなく錦糸に)、交流戦予備日日程の見直し、試合時間短縮(両リーグの記録部、審判部によるルール作りを要望)などについて協議、確認した。
前半終了直前の数試合、好調タイガース投手陣(ベイスターズも)のテンポの良い投球のおかげで、キビキビと締まったゲームになった。試合時間短縮のポイントは、やはり投球間隔が第一だと思う。バレンタイン監督から、バスケットボールの24秒ルールのように、カウントダウンタイマーを表示したらどうかなど、具体的な提案もあったようだが、牽制球の取扱も含め、駆け引きの面白さとの兼ね合いが難しい部分でもある。
ただし、観客もテンポの良い投球を望んでいるということを忘れないで欲しい。リズムの良いゲームは観客をどんどん引きつけていき、その雰囲気がさらに良いプレーを生むという好循環になるが、逆もまた真なり。間の悪い投手には敵味方関係なくブーイングを浴びせるなどの「意思表示」をすることが一番手っ取り早い解決策のように思う。

さて、オールスター第2戦。どうでも良い話から順にしていくと(笑)、(1)球宴の清原って、紅白の和田アキ子と同じ意味だなぁ、(2)同じ朝日系でも東京のテレビ朝日と大阪の朝日放送では、野球に対する愛情が全然違うなぁ、これは問題があるなぁ、(3)野球そのものが面白いとSHINJOの「セレブ趣味」は浮くなぁ(笑)。

城島は役者やのぅ(笑)。工藤に真っ直ぐ放らせて、レフトスタンドに特大HR。愉快なやっちゃ(笑)。

MVPの前田、本当に良い顔していた。だっていつも「納得できん」ていう顔してるんだもんねぇ(笑)。今岡、金本とのMVP争いを演出してくれた落合監督も良かった。「阪神の選手ばかり酷使した」なんて言うのは止めにしよう。みんな納得して球宴を楽しんでいたんだから。それは選手の顔を見ればわかることだ。

下柳は試合の盛り上げ役で2ランHRを李にプレゼント。矢野は盗塁2つ刺してヒットも記録、藤本は2タコでお役御免、今岡は2安打2打点で優秀選手賞、鳥谷は2試合3安打打率.500で新人賞獲得!、金本は3安打猛打賞、赤星は初安打初盗塁。以上ダイジェスト(笑)。

優秀選手に選ばれた、藤川球児はなんとプロ初セーブのクロージング。最後は直球で三振を取りにいったが、当てられて苦笑い。それでも幸せそうな球児のスマイルを見て、こっちも幸せな気持ちだ。この球宴で球児はさらにさらに進化を遂げたと思う。

吉田義男氏が始球式を行う少年を連れてマウンドへ。裏返った大声で「プレーボール!」と宣言して始まったこの試合。いつもと同じように和やかな空気。ところが、3アウトチェンジになると、微妙に雰囲気が変わる。
打席に入る赤星、表情こそ軟らかいが、眼光は前日と違う。バッテリーは杉内−城島。舞台は甲子園。観客の多くはいつものタイガースファン。赤星が、そしてこの日2,3番に入った今岡、金本が、何を考えているのかは容易に想像がつく。
立ち上がり、杉内は制球が定まらなかったが、キレの良い直球はいつもどおり。赤星は差し込まれながらファールでタイミングをはかっていく。粘った8球目、コンパクトなスイングで杉内の足元に弾き返す。センター前ヒット。
続く今岡の初球、赤星絶好のスタート。肩に違和感を感じ数日休んでいた城島も、座ったままの送球で魅せるが盗塁成功。これは双方、結果はわかっているけれど、「やらなきゃいけない仕事」だ。なにはともあれ無死二塁。今岡の目が杉内を睨む。一昨年の日本シリーズでは杉内に2敗。まったく攻略の糸口を見出せなかった。ゆったりとしたフォームから繰り出される直球にどうしてもタイミングが合わない。2球ボールの後、今岡がファーストストライクから振っていく。直球を2つファール、なんとか赤星を返したい、先制点を奪いたいという意欲が表れる。5球目のチェンジアップが外に浮いたところを逆らわずにセンター前に落とす。今岡らしい柔らかい打撃だ。1点先制、沸き上がる甲子園。
続く3番金本。前日の打席とはまったく違う気合。今年の交流戦でも杉内には、わずか2安打の完封を許している。その時4番に入っていた金本には3回しか打席が回ってこなかった。この投手を攻略することなくして日本一などあり得ない。初球から振っていく。体調を崩していた最近の金本には見られなかった積極性。追い込まれた後、外角低めに逃げるスライダーにも必死に対応しファール。いつしかオールスターの空気など微塵もなくなっている。粘って2−3となった8球目、鋭い打球が右中間を破る。マウンド上の杉内は、「オールスター的」な苦笑いを浮かべるしかなかったが、甲子園のマウンドで連打された時、大歓声の中、どんな思いをするか初めて知ったことだろう。3人で杉内に21球を投げさせ、3人とも得点となった。
この日も関西は蒸し暑かったようだが、一瞬、10月の風を感じた。

Posted by torao at 09:12 | comments(15)
[阪神]試合のポイント
違う!見たいのはコレじゃない
7/19に行われたオーナー会議で、WBCへの出場問題について、オーナー団による専門チーム(Bs宮内オーナー=委員長、H孫オーナー、M重光オーナー代行)が直接米側との交渉に乗り出すという。オーナー会議がこのような覇気を見せることは非常に良いことだと思う。ぜひ、やり手経営者の交渉をして来て欲しい。ただ、どうしても「G渡辺会長の命を受け」という一文が思い浮かんでしまうのはうがちすぎだろうか(笑)。

前半終了して、ホークスがマリーンズにつけた「4.5ゲーム差」を見ると、「安全圏」と思う。タイガースがドラゴンズにつけた「5.0ゲーム差」を見ると、「逆転寸前」に思える(笑)。大丈夫、球宴休みを挟んで、まだ当分は間違いなく首位でいられるぞ(笑)。

そのドラゴンズ落合監督、妖術に余念がない。「前半最後は去年と同じ投手起用」という呪文を唱えた。巧みだ…。

などと冗談を言っているうちは、まだまだ余裕だ。Tは特に打撃陣の調子が悪かった、Dは絶好調だった。このタイミングで中休みだ。ちょっと不利な態勢だなあと思っていたら、足元にロープがあって、ブレーク!という感じ。
甲子園雨天中止なしという奇跡的な試合消化もあってか、主力野手がバテ気味、振りが鈍かった。救援投手陣も口にしなくても、ちょっとかったるくなるころだったろう。
それでも先発投手陣が上昇気運なのが大きい。ここさえしっかりしていれば、大きく崩れることはない。

この日の福原も、世が世なら完封勝利のお立ち台に立っていたはずだ。最近そんなのばかりだが。ここ数試合の好調そのままに、テンポ良く淡々と投げ込んだ。本人曰く「調子は悪かった」。ストレートの走りに不満があったようだ。しかし、スライダー、カーブで丹念にコーナーをつく組み立ては、直球が良い時にも増して、打者を翻弄していた。健闘を称え、私から「ココロの勝利投手」を差し上げたい。おそらくこれで今季「ココロの12勝4敗」ぐらいだったと思う。目指せココロの最多勝!むなしい…。

それにしてもベイスターズは強かった。1勝1敗1分け。打てないのはお互い様だが、投手力の素晴らしさは絶品だ。加えて、牛島監督のソツのない采配。この日は金本の体調不良を見透かしたような敬遠策も決まった。次当たる時は、勝負をつけよう。

「前半最後だから全員投げるつもりで…」と岡田監督は言っていたが、結局いつものメンバーしか出さなかった。試合展開でこれしかなかったと言うかも知れないが、ちょっと硬直化しすぎではないだろうか。もし12回まで行っていれば、前日3回の久保田が登場し、あまり良くないことになっていたような気もする。いや、その前にあまり良くないことになったんだけど(笑)。
何をやっても勝ってしまう時期は過ぎ去り、ちょうど良いブレーク。救援投手の使用ポリシー、2番打者と6番以下の並び順、控えメンバーの再構築など、本来あるべき姿についてしっかり考え直す好機だと思う。

懐かしく、そしてイヤーな感じに覆われたのは、10回ウラだった。桧山打ったー、あー伸びないレフトフライ。矢野打ったー、惜しいあと少しレフトフライ。藤本打ち上げたー(ええ加減にせいよw)、意外に伸びる、しかしレフトフライ。あ、見たことある…というより、十年いや二十年ほど見続けてきた…。これは、弱いタイガースではないのか…。ぶるんぶるん…岡田監督、違うと言ってくれ!「そらそうよ」と言ってくれ!(笑)。

せつない決勝点だった。例えば前日、金本「幻のレフト前サヨナラタイムリー」が村田の好守に阻まれた場面を想像して、その後にこの日の11回表先頭小池が放った「レフト前ヒット」を思い出してみる。いや、そんなまどろっこしいことせんで良い。ただのサードゴロだ!あれはっ!ふぅ…ふぅ…。
金城送って、打者佐伯。さっきまでウィリアムスが投げていたその場所にゴロが転がる。だが、クロスステップして投球後は一塁側に立ち位置が変わるジェフの横をボールが通過する…赤星がバックホーム…クロスプレーにもならない。あんなん、ピーゴロやんっ!あんなん、ホームタッチアウトやんっ!はぁ…はぁ…。
強くなったからこそ、もっともっと上を目指して欲しい。平凡な守備じゃ、もう満足できなくなってしまったのだ(笑)。

8回ウラは一死から矢野が二塁打、ポップ(もうこれで人名と打席結果が表せてしまう)の後二死となって、福原の代打片岡。凡退すれば、福原の勝ちはない。厳しい場面だった。5球見送って2−3となり、ベイ先発斉藤の渾身のインローを見逃し三振。確かに一球としてヒットにできる球は来なかった。だが、まったくスイングしないで終わる代打はあり得ない。福原のためにも3つ振って来て欲しかった。

9回ウラは先頭赤星が四球。続く鳥谷が一発でバントを決めた。これがセオリーだろう。でもそれは強いタイガースの野球ではない。タイガースファンが求める野球はそれではない。たとえアウトになろうとも赤星が盗塁し、もし生きたのなら、鳥谷がセカンドゴロで走者を進め、一死三塁。これが見たかったし、これができるのがタイガースの強さだと思う。

Posted by torao at 08:25 | comments(18)
[阪神]試合のポイント
桧山の課題は皆の課題
「松坂の速球を打て」と王監督がマスコミを通じて指令。三冠王松中が見事にそれを実行し先制HR。逆転してもらった松坂にも意地がある、またしても真っ直ぐ勝負に出るが、松中逆転2ラン。ますます大輔意地になり、同点の9回ウラ渾身の速球、松中みたびサヨナラHR!
なんてバカな勝負なんだろう。そしてなんて面白い野球なんだろう。好きだぞ!

カープ投手陣の大乱調により、中盤で試合がぶち壊しになってしまった。出てくる投手がビビりまくり…。大差の試合でも一つ一つの勝負に面白さがあれば、興業になる。奮起せよ、カープの若者たち!

というわけで、脇役たちに活躍の場。橋本はもう二度とベースカバーを忘れないだろう。桟原、あまりに久しぶりで調子が出なかった。
浅井のライトヒッティングは素晴らい。使いたい、いや、使おう(笑)。中村豊、やるねぇ!打って良し守って良し。6番ライト戦争に参入する?スペ山豊?(笑)

カープ先発ロマノは、低めの変化球を投げ分ける好投手で、先発転向後、チームで一番安定した投球をしている。直球は140km/h台前半だが、手元で微妙に動くイヤらしい球筋で打たせるタイプだ。しかしこの日は、先頭打者・赤星がその土台を揺るがした。
初球の外角低めへの直球は際どい球だったが、この日異常なほど左右のストライクゾーンが狭かった球審吉本にボールとコールされる。この球より内に入れないとボールになる、ただしもう少しでも甘くなると狙われている…ロマノはこの1球に振り回された感がある。「今日のジャッジは広い」「狭い」「ばらついている」などと感じて調べてみると、必ず吉本球審なので笑う。この日、下柳を早々に引っ込めたのも、この狭いストライクゾーンが影響していると思う。
赤星への2球目は、ど真ん中から低めに沈む変化球。これをあっさり見逃し1−1。まだ対戦の少ない新外国人投手に対して、「低めの変化球は見極めろ」という指示が出ていたのかも知れない。3球目のスライダーは低く完全にはずれ、赤星は軽く見切る。赤星は決して待球策に出ているわけではない。むしろ甘い球が来るのを狙っている。4球目、やや外よりの直球に振り遅れてファール、2−2。この時点で捕手・倉は、次の膝元へのスライダーか、その次の外角高めへの直球で討ち取れると思っただろう。5球目、スライダーがやや浮き赤星ファールで逃げる。しかし6球目の直球はほぼど真ん中、待ってましたと三遊間を抜いた。

ストライクゾーンの左右が狭い。タイガース打線は、生命線である低めの変化球に手を出さず、甘いコースの半速球を狙っている。チーム状態は悪い。中継ぎ投手に不安がある。先取点はやれない。そして今、一塁上には盗塁王がいる…。
この時すでにロマノは内部から崩壊しつつあった。

「初球から甘い球を狙う」至ってシンプルな金言だが、実行するとなると雑念が混じって難しい。その雑念のドツボにはまっていたのが桧山だ。その桧山の苦悩をチーム全員が共有し、一緒に解決しようとした、そんな試合ではなかったか。初球から狙っているからこそ相手を威圧する金本。初球から狙っていたからこそ打てた赤星、今岡、桧山…。敵の自滅による勝利ではあったが、自滅を呼び込むだけのものは確かにあった。

Posted by torao at 09:12 | comments(18)
[阪神]試合のポイント
ミスより川島の気迫
12球団代表者会議が行われ、ドラフト、FAについての集中審議が行われたが、結論を見なかったという。頼むから、自分の球団のことを脇に置いて、まずは未来の野球界を語ってくれ。

必死に食らいついてきたスワローズに1勝1敗は仕方がない。それにしても、なぜ井川が勝ちで、福原が負けなのか。なぜ井川がハーラートップで、福原が10敗目なのか。げに野球は難しい…。

確かにミスがあったから負けたと言うこともできる。5回表ドラッグバントで出た藤本を福原が送れなかった。「バント特訓」などと、思わず普段からやっとけと突っ込みたくなる記事もあったが、回の先頭で8番打者が出塁するという、もっとも期待させる場面を自ら潰してしまった。まあ、特訓せい(笑)。

失点した5回ウラ、きっかけの小野の二塁打は桧山の真正面を襲う難しい当たり、始めの一歩で逆をとられた桧山の頭を越した。ミスといってしまっては可哀想な打球だった。
前日、一死満塁から代打で3球三振。「消極的」「立ち後れ」を指摘する声も多かった。そしてこの日の第一打席、今岡四球でまたも二死満塁の好機。川島もこれが勝負球とばかり、インハイに直球を投げ込む。だが桧山はこの「四球の後の初球」を見逃し。真剣による斬り合いなら、この時点で絶命だ。どうした桧山、そんなに思い切りの悪い打者ではあるまい…。あの守りでの「小さなミス」は、今の桧山を象徴するようだった。

7回表その桧山がヒット。代走に上坂。この場面の代走は「武器」ではなく「防具」だ。だから上坂でなく中村豊だった。チーム一安定したバントをする矢野だから、走力はそこそこで良い。あとはボーンヘッドが少なく、打球判断の良い者に、確実な走塁で返ってきて欲しかった。ストレートに言ってしまうが、上坂のボーンヘッド癖は、今に始まったものではないのだから、起用した岡田監督のミス。

だが、0−1の敗戦、ミスで負けたというのは当たらない。それは川島とスワローズに失礼で、川島の意地がタイガースの勢いを上回ったということだろう。敗戦の本質は、タイガースのキモである、1,2番を出塁させなかったこと、4番の一発、5,7番の勝負強さを封じたことにつきる。
前日、赤星が腿ウラに死球を受けた。赤星は騒いでいたが、足元を狙ったのは間違いなかったとしても、当てるつもりはなかったと思う。そうでもしなければ抑えられないという気持ちがそうさせたのだろう。スワローズはどんな手を使ってでも2連勝したかった、そしてたとえ初戦を落としてもこの日だけは勝つという強い気持ちで臨んでいた。川島にしても、石井にしても、そしてこの日もスクイズを試みた若松監督にしても、必死でタイガースに立ち向かってきた。気迫で負けていたと言って良い。若松監督のコメント「オールスターまで(阪神と)もう少し差を縮めたい」。大した人だ。

Posted by torao at 08:34 | comments(14)
[阪神]試合のポイント
型をおろそかにして流れを呼べず
この日試合前、金本のもとを視覚障害や肢体不自由などの難病で苦しむ13歳少年が訪れたという。メイク・ア・ウィッシュ・オブ・ジャパンは、難病で苦しむ子供たちやその家族の夢を叶えるという団体で、今回は金本の大ファンだという少年の、金本選手に会いたい、野球場に行きたいという夢を叶えた。HR1本、2得点。少年に良いところを見せた。人を感動させることができる人は、人の健康や生命にも大きく影響を与えることができるのだ。
メイク・ア・ウィッシュ・オブ・ジャパンの活動については、以前にテレビ番組の特集を見て泣いた。興味のある方はぜひHPもご覧を

普通の試合で、少々「劇的」にしてやったが、普通に負けた。ナゴヤドームという場所、中日ドラゴンズというチームへの意識は確実に薄らいだと言える。
岡田監督談話「全部勝つつもりでおるんか。あっさり負けてよかった。しんどい思いせんでいいし」。だんだんこの「真っ直ぐ」に慣れてきた。ひょっとして、選手にとってもかなりリラックスできる監督なのかも知れない。

鳥谷連続試合安打止まる。8回のバントミス→凡退は敗着の一つ。まだまだ、まだまだ。

両先発、背番号も同じ、立ち上がりの制球難も同じ、良いんだか悪いんだかハッキリしないところも同じ。杉山は、二死を取ってホっとした後に、2本のソロHR。立ち上がりに球が高くなるという課題が改善されないまま。
3回ウラ、先頭の荒木の肩口に死球。相当イヤな局面を迎えたのだが、ぶっつけてニヤニヤ笑っていた。やっぱり「血を見ると燃えるナイフ使い」の顔だった(笑)。ただ続く井端にも四球で無死一二塁のピンチ。だがここから福留を空振り三振、ウッズを併殺に切り取る。特に福留を仕留めたスライダーのキレはものすごかった。左打者の膝元へ鋭いブレーキで曲がり落ちた。イイ!(笑)

久々の橋本、当たり前のように抑える。まさに「ひょうひょう」(笑)。

江草、痛恨の被弾。2−0と追い込んでから、誘って誘って見極められて、苦しくなって喰らった立浪のサヨナラHR。3球目に膝元直球のボール球さえ投げられれば、その後どんな失投をしても、長打を打たれる確率は低くなる。そこに投げられる技術と勇気がないのなら、あるいは信用してサインを出してもらえないというのなら、それは練習が足りないということ。

なんとももどかしい試合だった。初回、赤星にしては珍しいボーンヘッド。無死一塁、鳥谷のカウント2−3、投球と同時にスタートを切るというところで、牽制球にひっかかってしまった。単独盗塁ほど良いスタートは求められない場面で、立ち上がり不安一杯のD先発朝倉を助けてしまった。
加えて福留のHRで先制された直後、2回表は、先頭の金本が二塁打。続く今岡が0−2からレフトフライ。相手バッテリーもそうはさせじと組み立ててはいたが、右方向への打撃を心がけて欲しい場面だった。ライト前ヒットなら言うことなし、右方向へのゴロや大きなライトフライでも、一死三塁の形を作れる。型どおりのことを型どおりにやることでチームに勢いをつけ、一気に主導権を握ることができたかも知れない。結局この回、4本の長短打がありながら、内野ゴロの間の1点しか奪えなかったことが後に悔やまれた。

Posted by torao at 08:55 | comments(22)
[阪神]試合のポイント
化けの皮を剥ぐ
ロンドン五輪から、野球とソフトボールが除外。日本代表の「ドリームチーム」が金メダルを目指す興奮がなくなるという単純な理由で残念。また、世界各地で野球をプレーすることの楽しさを伝えようと地道に活動をしている人たちにとって、これほど悲しい決定はないだろう。
しかしその競技の最高峰と言われる米メジャーが、ドーピング疑惑に断固たる姿勢を示さないという現実を見ると、圧倒的多数の野球に興味のない国々からNoと言われても仕方ないように思う。
「残念」と言えるのは、五輪出場を夢見て努力している人だけ。それによって利権を失うだけの人々や、メダルが減るなどと発言しているナントカ委員の「残念」などは取るに足らない。
最後に、WBCの利権獲得に邁進している、巨人・渡辺恒雄球団会長のお言葉。「ワールドカップとか、いろいろなのをじゃんじゃんじゃんじゃんやればいいんだよ」

オールスター監督推薦が発表され、出場選手が決まる。下柳と矢野が加わり、タイガースは総勢8人。マリーンズ10人は多すぎ、イーグルス1人は寂しい。苦労人33歳の宮地(H)の初選出は嬉しいだろう。藤川、鳥谷、青木、西岡らの若々しさも楽しみだ。

すでに医師からは完治宣言が出ているという濱中だが、いよいよ本格的な守備練習を始め、後半戦からライトスタメンが予想されるとか。スペンサー、桧山とも打撃は上昇気配、三人の中ではもっとも代打適性があり、もっとも守備面での不安がある濱中だけに、その構想に万歳を叫べないのは私だけだろうか。と言いながらも、ズレータに負けない6番となると、やはり濱中しかいないと思う。

監督推薦された下柳と矢野は、試合前早々に選んでくれた落合セ・リーグ監督にお礼を言ったのだろう。しかし決して目を合わさないよう細心の注意を払ったに違いない。あやうくこの試合を丸め込まれるところだった(笑)。
山本昌と下柳による芸術的投げ合い。またの名を「狐と狸の化かし合い」、そう言えばそんな顔してるなぁ(笑)。和田コーチ曰く、「ほとんどの投球がストライクゾーンの四隅にしか来ない」。こんな面白い投手戦ならいつまでも見ていたいと思った。
3回表、昌対策として入れた関本がザワザワと風を起こす、ストレートの四球。下柳が一発で送る。チームの調子が良いと犠打も決まり出すから不思議。得点には結びつかなかったが、こういう「形」が少しずつパワーバランスを変えていく。そして4回表二死から今岡、スペンサー、矢野の繋ぎ3本で、この日も山本昌唯一の得点機で2点をものにする。強いとしか言いようがない。
9回表、投手が平井に変わる。前回対戦時に打ち崩している投手。一死から出た走者を関本が進められず、好機ついえたかに思われた。しかし二死一塁から代打桧山がヒット、代打濱中が四球、連続安打記録が止まってしまったと思われていた鳥谷に繋ぎ、ものの見事にタイムリーヒット。これを何という?強いとしか言いようがない。
6回ウラ先頭の荒木がヒットで出塁。カウント1−2で下柳−矢野のバッテリーは、エンドランを警戒し、4つも牽制球。絶対にストライクしか投げられないからこその警戒と思わせておいて、クイック&ウェスト、井端空振り、荒木を二塁で完璧に刺した。その瞬間、ナゴヤドームを覆っていた、モヤモヤした薄い膜がシャキーンと消えた。落合妖術敗れたり!

Posted by torao at 08:33 | comments(11)
[阪神]試合のポイント
鱈とレバーの盛り合わせ
お、懐かしい名前を発見。ジョージ・アリアスはメキシコでプレーしていたのか。

お株を奪われた。7,8,9回は、ホルツ−川村−クルーンと小刻みに繋ぎ、無安打3人ずつでピシャリ。横浜側から見れば、会心の勝利だったろう。
ベイスターズは波のあるチームだ。3連敗→4連勝→4連敗のあとでこの結果。3連勝が止まった波のないタイガースにしてみれば、落ち着いて流れを断ち切っておきたい。
やっている方はどうだかわからないが、見ている側として、ベイスターズ戦はなぜかノンビリしてしまう。実際、ドラゴンズ、スワローズと並び第2集団を形成しているわけだから、強い弱いの話ではない。しかしなぜかDやSと同じだけのアドレナリンが分泌されないような気が…(笑)。万一やっている側にもそういう感覚があるのであれば、若手を起用するなどしてピリッとした刺激を与えた方が良いかも知れない。
と、そんなことを考えさせられる和田コーチの「今日のひとりごと」だった。ちなみに正しくは「崎陽軒のシウマイ(×シュウマイ)弁当」。食いたくなって来た(笑)。

今岡がどん底。打っても守っても良いところがなかった。えてしてその翌日はすっかり切り替えてヒーローになったりするのだが、体調面の心配すらしたくなるような鈍さだった。

江草がリードされた2イニングスをへろへろになりながら切り抜ける。まだまだ経験値が必要なようだ。

言ってはいけない「タラ・レバ」だが、言いたくなるような試合展開だった。ええい、言いまくってやれ(笑)。
放ったのはわずか7安打。その内4本を5回に集中して3点を奪った攻撃は見事だった。しかし同点にした後、シーツが併殺に倒れなければ、流れは一気に決していたかも知れない。
同点にしてもらった直後の5回ウラ、先発下柳は先頭打者の土肥投手に四球を出してしまう。この四球さえなければ、3回、4回と良い形で抑えていた流れに乗れて、少なくとも6回まではマウンドを降りることもなかったろうに。佐伯の良い当たりが正面をつくラッキーな併殺打で無失点に切り抜けたものの、満塁にしてしまったことで交代期が早まってしまった。
それでも一人で流れを決められる男、金本の一発で逆転。さらにスペンサー四球で加藤に投手交代、直後矢野の2塁打で、一死二三塁の好機。ここで右サイドハンドの加藤に対し、左で四球を取るのが上手い片岡を代打に出す手もあったが、外のさばきが上手い関本に賭けた。ここで2点タイムリーが出ていれば、いや犠飛の1点でも勝負が決まっただろうに。いやいやせめて満塁で濱中という局面が作れれば…。
6回表、内川のサード内野安打は、今岡が前に出てさばいていれば刺せただろう。続く村田の打席、矢野がもっと強気のリードでカウント2−3にしなければ、ランナーを動かせず、進塁は防げただろう。そしてその直後、相川への初球…なにげなく投げたストレートが、矢野の構える外低めではなく、シュート回転しながら真ん中高めに行きさえしなければ…。
レバニラ炒めが食いたくなって来た(笑)。

Posted by torao at 08:02 | comments(16)
[阪神]試合のポイント
魔物はガムシャラがお好き
交流戦明け初めての土曜日、パが繁盛している。L−E(長野)12,312人、B−M(神戸)22,411人、H−F(福岡)33,204人。夏だ!ビールだ!野球だ!

そして甲子園は前日より増えて48,548人。今「5万観衆」と言って良いのはココだけだ。前日の「信頼度抜群対決」から、うってかわって「何回もつか対決」。結果は、ブラウン、高橋尚ともに3 2/3で引き分け〜、レベル低ぅ(苦笑)。

鳥谷先制4号2ランHRと、逆転2点タイムリー。またもやお立ち台かと思われたが残念。そんなことは関係ないとばかりに、試合後、室内練習場で打ち込み黙々小一時間。頼もしい。

ジリジリして、やがて悔しい敗戦の中で、スッキリ爽快だったのが、藤川対清原の勝負。2ヶ月前のあの時とは、世の中すっかり変わっていて、もはや真っ直ぐだけでも清原が空振り三振することは誰でもわかっていたが、実際やってくれてありがとう。あの変化球一つ余分だったな(笑)。大阪スポニチ「清原を三振?タマタマです…」、カタカナで書くな(笑)。

まさかの3点ビハインドとなった9回ウラ二死から、金本、今岡で1点。相手のリリーフエースに簡単に勝たせなかったことは、どうでも良いことのようで、自軍にとっても敵軍にとっても、ものすごく大きいこと。これで「明日明日!」という言葉に真実味が出る。

ジャイアンツの意地。弱くてもYGマークにだけは負けたくないと立ち向かった、かつてのダメ虎同様、がむしゃらにかかってきた。そうこなくちゃ。
中継ぎ投手陣の意地。シコースキー、前田、久保、木佐貫。どの名前を聞いても怖さを感じない。打てそうな気がしてならない。しかしこの日、彼らは悔しさをぶつけるように、思いっきり腕を振っていた。中盤から後半、押しに押したタイガースだったが、あと1点が取れなかった。

とはいえ、点を取られるような気もしなかった。同点の7回表、藤川がマウンドに上がると、ジャイアンツは初球攻撃を敢行してきた。元木=初球をライトフライ、ローズ=初球を一塁ゴロ、小久保=3球目を三塁ゴロ。登板過多を気にし、この日も2イニング投げることになるだろうと気がかりな相手軍に対して、わずか5球でチェンジ。戦術の未熟さを感じた。
9回に登場したウィリアムスにも同じような攻撃。二岡=2球目をショートゴロ、江藤=初球を三塁ゴロ。その姿はまるで勝ち目のない相手に、やられてもやられても、泣きながら破れかぶれで突っかかっていく子供相撲のようだった。しかし…だ。そんな稚拙ながむしゃらさに、野球の神様、またの名を、甲子園に棲むという魔物が気まぐれを起こす。清水がまたしても初球を叩きつけると日照り続きで堅くなったグラウンドに高く跳ね上がって内野安打。続く元木も初球を振りにいくと、かすったような打球が、セーフティバントでもそうは転がらないという軌道を描く…。魔物はまずスタンドをファンの心に、嫌な予感となって蔓延し、その後ゆっくりと選手たちに襲いかかる。まったく打てないはずのローズを追い込みながら、「ここしか打てない」という真ん中低めに直球が吸い込まれる…。恐るべし魔物…ウィリアムスは餌食になってしまった。
甲子園を本拠にする限り、常に傲慢にならぬよう戒めること。魔物はいつでも狙っている。

Posted by torao at 08:45 | comments(11)
[阪神]試合のポイント
濁流は食い止めたが…
5/25の交流試合は、引き分けに終わった阪神−オリックス以外、すべてパが勝つ準パーフェクト。しかもすべてセの本拠地でだ。交流戦前半はあと1試合、「パは強いなぁ」というのが実感だ。ほんの数年前まで、パのスターがFAでセに移籍して来ても、思うように活躍できない様子を評して、「パの野球はセでは通用しない」などとする声があった。その頃はオールスターでも日本シリーズでもセが強かったこともあり「セは緻密、パは大味」というのは「定説」ですらあった。その「定説」が大間違いだったのか、その後の数年間で事態に変化があったのか、正直に言うと私は知らない。しかし選手を金漬けにしてモチベーションを低下させるFA制度そのものの問題や、リーグが変わり対戦相手がわからなくなるという条件を考えれば、当時の声が無責任な風評に過ぎなかったように思われる。
少なくともパのどの球団も、チームを強くして、面白いゲームをして、少しでも多くのファンを惹き付けようと、セの球団よりはるかに一所懸命努力してきたということだけはよくわかった。
何事もふだんからどっぷり浸かっているのとは別の世界を垣間見るのは面白い。きっとパ・リーグファンも、セ・リーグ各チームとの対戦で、普段とは違う発見や楽しみを得ているだろう。
今後も阪神戦で手一杯で、なかなかパのチームは観られないだろうが、相当に意識を変えさせられた交流戦である。

甲子園の観衆は、37,451人。超満員のいつもより10,000人少ない?もっと少ないように見えたような…。ああ、ちょっと前の阪神戦はこんな感じだったなぁ、と思っていたら、ちょっと前の阪神戦のような立ち上がりボコボコの井川投手…。こうして「史上最長の大凡戦」が始まってしまった。井川もそろそろ「負け時」ではあったが限度がある。その後なんとか試合にした点はまあアレだが、一つも褒められはしない。
オリックスもオリックスだ。相手のエースを攻略したんだからすっと勝てばいいものを、エラーあり、主軸にHRを打たれ、またエラー…あっさりと逆転を許す。
阪神は阪神で、「ごっつぁん勝利」目前でクローザー久保田が相手主砲ブランボーに同点HRを配給。「どっちがより勝ちたくないのか」を見せ合うような試合になってしまった。後は守備固めをしたことで、赤星の盗塁と、金本のHR以外に得点方法がなくなった阪神が、久保田、江草で守りきるという延長戦を12回まで。笑っちゃうほど双方締まらないゲームだった。阪神の選手は、ちょっとぐらい空席があるからといって、いじけないこと!(笑)。

今岡選手の1000本安打を勝ち試合にできなかった久保田投手。外角低めに狙った速球が高く浮いた。前の試合からコントロールが安定してきたと思っていただけに、非常に残念な1球。この試合さえ勝てれば…という登板だっただけに大きかった。

凡戦の中にも、オリックス加藤投手と代打濱中選手の対決は見ごたえがあった。MAX156km/hの速球と、ナックルを駆使し、最後は打ち取られたが、濱中は速さに徐々に順応しつつ、抜いたナックルにも対応するという打撃技術の高さを見せてくれた。この試合で唯一ぐっと惹き付けられるようなシーンだった。

Posted by torao at 08:44 | comments(11)
[阪神]試合のポイント
色気の3失点も「良い負け」
「癒し・その1」。中日が楽天に負ける。山本昌が登板を回避したようだ。本格的に浮き足立ってくるのか?立て直せるのか?。

「癒し・その2」。長野に連れてこられたロッテ怒る。G上原を粉砕、真田をボコボコ。

さすが仰木マジック。オーダーの妙で初回の3得点をつくりだした。笑顔の素敵な北川選手の活躍はなんだか嬉しい。阪神戦以外でガンバレ。

「ばね指」というのがあるのか。今岡が故障を押して出場しているのだという。ところでこういう情報をひた隠しに隠す落合流と全部しゃべっちゃう岡田流はどちらが良いのだろう(笑)。どちらも行き過ぎか(笑)。

決して負けて良いということはないが、全部は勝てない長丁場のペナントレース、どう勝つかはもちろん、どう負けるかもかなり重要だ。
良い負けといものがあるとするなら、失点しても土台を崩されることなく、終盤に反撃があり、休めるべきを休め、出すべきを出し、試すべきを試す…ということになるだろうか。この日は中盤以降、控え捕手や控え選手にもう少しチャンスを与えても良かったように思うが、全体としては良い負けの部類だろう。
杉山がプランどおり7回まで好投、プランどおりブラウンに「1イニングぴしゃり」のテスト成功、プランどおり牧野を試して、結果も想定の範囲内か。もう一度我慢して使えば良化しそう。

2回以降の杉山投手の投球は素晴らしかった。特にほどよく荒れた速球が威力を示した。何を考えているかわからない外見も手伝って、打者を不気味な恐怖感で支配した。
それだけに初回が悔やまれるのだが、ある意味でツキもなかった。先頭打者に三塁打を打たれ無死三塁。オイオイという立ち上がりだが、阪神サイドとしてみれば、1点はあげていいので、傷口を拡げてくれるなという場面。2番早川が三振、続く谷がセカンドフライ。思惑以上に首尾良くいったわけだが、二死まで来てしまったことでバッテリーに「色気」が出た。ブランボーに変化球を見切られ四球、後藤で切ろうと試みるもあえなく裏目。後藤、北川に連続タイムリーを浴び、結局3失点となってしまった。もし早川がショートゴロでも打って、とっとと1点入って、一死走者なしとなっていれば、試合展開は全然違っていただろう。何が幸いし、何が災いするかわからないものだ。ただ矢野捕手も杉山の扱い方がこれでわかっただろう。攻めさせて「大吉」、逃げさせて「大凶」なのだ。

さて、のんびりムード、倉敷での「休養」もおしまい。家にいる家族と、甲子園のスタンドにいる「家族」の元に帰って、また戦いが始まる。この場所では、気を抜こうと思ったって、そう簡単に抜けるもんじゃない。
先発は、福原説と井川説があるが、きっちりとした野球を継続して行けばそれで良い。前2カード同様、今回も●○○といきたいものだ。

Posted by torao at 08:35 | comments(10)
[阪神]試合のポイント
打線良し 救援良し ベンチ良し
アスレチックスで特別オーナー補佐をしていて、モッカ監督とともに藪投手の移籍に関係していたと伝えられていた元阪神のキーオ氏が逮捕?何やってんだか…。

伊良部が3月に引退会見を予定していたが、日程の都合で止めたとか。今、何をしているのだろう…。

終わってみれば4戦連続9得点で4連勝、リリーフ陣の厚み、打線の破壊力で広島を圧倒した。しかし終盤までどっちに転んでもおかしくない熱戦だった。褒め称えたい選手が大勢いるが、その仕事はichikenさんに任せよう(笑)。

この日も繊細でそつのない選手起用が冴えた。調子が出ないながらも5回2失点の太陽になんとか白星をつけよう、岡田監督の意志は明確だった。3点リードの6回から、スパっと継投策をスタートさせる。6〜9回を吉野・藤川・ウィリアムス・久保田で繋ぎきる算段。しかし広島打線に勢いがあると見るや、「保険」の橋本まで計算に入れつつ、早め早めに手を打つ。そのタイミングは私の予想より常に一歩ずつ先を行っていた。
7回表、広島の中継ぎで抜群の働きを見せてきた広池が、テンポ良く阪神打線を三者凡退に切り、イヤな予感が立ちこめる。案の定その裏、先頭尾形のヒットで、2点を追う広島の反撃ムード。しかし藤川の球は決して悪くない。シーツの好守もあり、なんとか二死まで持ってきた。よし、多少ブレたが軌道を戻した…この回をしのげば、あとの2回は、ジェフと久保田で行ける…。二死一塁、打者は嶋。この場面でも岡田監督は一歩先に動いた。1イニング予定のジェフを1/3早めに投入。嶋にまったく仕事をさせず、大ボールで空振り三振に仕留める。もしこの場面、二死ながら嶋が繋いでいれば…振り返ると、このスイッチが勝負を決定づける一手だったかも知れない。
もちろん、岡田監督は次の回に打順が回る投手のところに中村豊を入れ、前の回の最後の打者スペンサーのところにジェフを入れることを忘れていない。ジェフにはもう1回投げてもらうのだから。そのきめ細かさがまた8回表に幸運を呼ぶ。広池は相変わらず好調、あっという間に二死。打席にはオープン戦終盤、わずかなチャンスにファインプレーを見せ、一軍枠に滑り込んだ中村豊が入る。優勝した一昨年は常に一軍で、「戦うベンチ」を牽引してきたが、昨季はほぼ通年二軍暮らし。それでもやるべきことをやり続けてきた中堅がレフト前ヒットでうれしい「開幕」だ。スタメン以外の初ヒットが記録されると、ここからまたもや怒濤の流れがやって来る。赤星がボテボテの二塁ゴロを内野安打にすれば、藤本・シーツ・金本の3長短打でダメ押しの3点を追加。今岡の四球で打順は回らないはずのジェフに。5点差で岡田監督はすでに構想を変えていた。ジェフに代えて代打町田。結果は前田意地のファインプレーでレフトライナーに終わったが、確かに代打町田は、貴重な代打の切り札に勢いをつけようとする妙手だった。
試合は8,9回を橋本が抑えて(さすがに急ごしらえだったかフラフラだったが)無事終了、闘志溢れるカープ・ナインにまったくひるむことのない横綱相撲だった。
結果、良い投球をしながら広島打線に襲われた吉野、藤川も「やられた」という印象を受けることなく任務を終えた。セーブの付かない大差の場面で、ジェフ、久保田に投げさせ、隙を見せるようなこともなかった。相当に味わい深い継投だった。

Posted by torao at 08:14 | comments(6)
[阪神]試合のポイント
北でカラっと開き直り
ウィリアムスはアテネに発ち、キンケードが一軍登録。8/10から札幌で横浜と後ろボロボロ対決二連戦。
返す返すも悔しい8/8の敗戦。決勝となった二岡の一打は、飛び込んだ桧山が精一杯伸ばした腕の、その先のグラブの下で無情に弾んだ。極限の緊迫感の中、ミリ単位の攻防だった。
失った「大きな流れ」を取り戻すためには、虚脱感に陥ることなく、開き直った明るさで行こう。
(携帯よりポスト)

Posted by torao at 08:05 | comments(1)
[阪神]試合のポイント
阪神4連勝!イッキ6点大逆転ラッキー7 アリ砲トドメ弾
http://www.sponichi.com/base/200407/04/base161422.html
新外国人投手トレイ・ホッジス来日。背番号50で先発ローテーション入りを期待される。獲得に尽力したオマリー駐米スカウトも来日、約1週間の滞在予定。さらにチームを盛り上げて欲しい。
ウィリアムスが乱調で心配させる。腕にしびれがあったということだ。本人は「よくあること」と問題ないことを強調しているようだが、ここは慎重に対応して欲しい。
低迷期のタイムリー欠乏症、対広島3タテのつながり、対中日連敗の貧打、対巨人3タテの爆発力…はたして打線の状態は良いのか悪いのか。エース級を攻略してこそ打線好調という確信が持てる、観ている方もやっている方もそんな気持ちだっただろう。この日のベバリンは良かった。長身からの直球は適度に荒れて威圧感があり、変化球のキレも抜群で、6回までは完全に抑えられた。やはり良い投手を打ち崩すまでではないのか?そんな疑念が浮かんできたが、6回裏の守備から流れは大きく変わる。次の7回表は9番井川からの攻撃、次戦中4日予定の井川だから、この回で降板だろう。ああ、また6回1失点で勝てないのか、また逆戻りなのか…。そしてそんなイニングには得てして追加点が入ってしまうものだ。先頭の岩村こそ制球を乱しながら三振に打ち取ったが、ラミレスに安打、鈴木健にこの日初の四球で一死一二塁、イヤなムードが漂う。ここでここまで先制タイムリーを含む2打数2安打の古田の打球が鋭く三遊間を襲う。藤本素早く反応して逆シングルで好捕、バランスを崩しひざまずくようにしながらも二塁送球フォースアウト、今岡走者をヒラリと交わしながら矢のような送球で一塁もアウト、併殺完成!このビッグプレーが流れを変えた。もしゲッツー崩れになっていれば追加点を奪われて負けていただろう。
続く7回表、「井川の負けを消そう、勝ちをつけよう」と意気上がる。そして少年野球の時から言われ続けている「ボール球を打たない」「甘い球を思いっきりたたく」「打ったら一塁に全力疾走」を実践しただけで6点も入った。勝ち運はこうしてやってくる。打ちたい気持ちと冷静に折り合った鳥谷、なにはともあれ1点を作りだした葛城、両左代打の殊勲を称えたい。
失投を1球で仕留めたアリアス、隙のない守備から流れを呼び込み、エース級を1イニングで攻略した打線。「前半残り全部勝つつもり」という指揮官に応え、打線にも自信が芽生える良い勝利だった。

Posted by torao at 08:12 | comments(0)
[阪神]試合のポイント
福原もトンネルに? 勝てない…5敗目に目もうつろ
flag
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200406/tig2004062703.html
早ければマイヤーズ28日、ホッジス7月1日にも来日の予定、善は急げ。藪、練習再開。もう痛みはないそうだ。浜中がリハビリ再開。ゆっくり、じっくり。久保田がキャッチボール再開。焦るな。
移籍の立川が初先発。移籍後初安打を含む2安打と気を吐く。今岡が自己最多の16号HR。
ともに4連勝と好調で、今一番強いのはどっち?と意気込んだ初戦だったが、軽くひねられた。好調の上位打線、センターラインの守備力、脚力、投手(というより山本昌)のバント技術と中日のキチッとしたところを見せつけられた。
この日のポイントは2回裏。下位打線で作られた無死満塁のピンチ、併殺崩れで1点は失ったが、福原はここで切らなければいけなかった。得点機の天才バッター立浪に小手先の細工は無用。「どあああ」と叫びながらど真ん中に一番速い球を投げるのが有効と心得よ。
「山本昌にまたやられた」ということがクローズアップされるが、この日の反省は守備だ。初回、一走荒木が盗塁。この投球が暴投となり走者は一気に三塁へ。だがこの投球、矢野が二塁送球を焦ったために後逸しただけで止められない球ではない。また追い方が緩慢だったため、荒木は躊躇なく三塁へ行った。一回表、いい形を作りながら無得点に終わっていただけにこのプレーで少なからず士気の低下があっただろう。バント処理の投内連携、外野からの中継プレーもピリッとしない。まだペナント半ば、勝ち負けよりも「侮られない野球」をしないといけない。
これまでの流れがそのまま結果に表れてしまった。しかしどんな大敗でも1敗は1敗でしかない。6/27井川で勝てれば、何も問題はない。むしろこの大敗を必要以上に深刻に受け止めすぎることの方が今の阪神には恐い。相手の監督に倣って、ここは「気楽におやんなさい、ただの野球じゃないの」とニヤニヤしながら言ってやれ。

Posted by torao at 08:32 | comments(1)
[阪神]試合のポイント
【猛虎劇場】「ハタ楽タイガース」がドタン場で魅せた(SANSPO.com 5/24)
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200405/tig2004052411.html
もしも「予定通り」の連覇を果たしたら、この勝利がターニングポイントだったと言われるかも知れない。
素晴らしい試合だった。ひいきの阪神が勝ったのはうれしい。そして9回10回に両軍が点を取り合うという展開には大興奮した。ただ私が受けた感動は、両チームひとりひとりの選手が、精一杯集中して全力を出し切ったことが生み出したものだ。
敗れた巨人では、「あと1球」を放り込んだ小久保、平下の三遊間の当たりをギリギリでとびつき、あと一瞬で試合終了というところまでもっていった二岡。赤星のサヨナラ打にしても、ダイビングした鈴木のグラブと、抜けていった打球は50cmと離れていなかったろう。
そして勝利した阪神では、9回代打で登場し追い込まれてからミートに専念したアリアス、「あと1球」を同点二塁打にした今岡、もっとも重圧のかかる「ピンチバンター」をこなした久慈、「あと1球」を転がし間一髪一塁を駆け抜けた平下、不調にあえぎながらサヨナラを決めた赤星。皆、ものすごい集中だった。
久々に「野球の神様」が降臨した試合を見たような気がした。

Posted by torao at 08:21 | comments(0)
[阪神]試合のポイント
スポニチOSAKA 5/8 阪神、惜しい!!あと1点 ネバサレ魂で天敵・岩瀬を追いつめた
http://www.sponichi.com/base/200405/08/base155301.html
得意なはずのマスカットで惜敗。しかし悔しい中にも光明がいくつもあった。
苦手投手への手がかり。山本、岩瀬をあと一歩まで追い込んだ。次に期待が持てる内容だった。
福原は悪いながらも6回を4失点。最低限の仕事をした。いつもいつも良いわけじゃないのだから、悪い時に粘れたのは大きい。
桟原、モレル好投。どのチームも終盤の投手に決め手がない中で、負け試合の中盤を抑えていけば、この日のような反撃ムードが生まれてくる。
金本、久々のホームラン。四番の一撃は流れを変える。ファールで粘ったあとの一発だっただけに価値がある。
キンケード上昇気配。初の猛打賞。来日当初のインパクトまでもう少しか。
八木初安打。相変わらずスタンドのムードを変えられる男だ。
そしてベンチの表情がいい。集中した雰囲気の中で、「和み系」沖原がいい笑顔を見せていた。
混セはさらに激しくなって、首位から5位まで0.5ゲーム、最下位まで1.5ゲーム差にひしめく。最高に面白いペナントレース序盤になった。これだから勝負はやってみないとわからない。

Posted by torao at 07:30 | comments(0)
[阪神]試合のポイント
SANSPO.com 4/8 【遠山奨志】マウンド上で投手を孤独にしちゃアカン
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200404/tig2004040807.html
まぁ、こんな日もあるさと言いたいところだが、こんな日はあまりない。明日は明日と切り替えることが大切だが、反省はしっかりしよう。打たれた、打てなかったは、この際良しとして、遠山氏の言うようにチームとしての機能だけは働かせて欲しい。久しぶりに首位ではなくなった。中日と横浜に勢いがあり、レース展開としては面白くなってきた。この日、阪神はこのザマ、巨人も惨敗でスポーツ紙一面は松井稼頭央のものとなるだろう。そんな松井稼頭央について、新庄発言「あすの(ブ軍先発)ハンプトンは、自分もかなり打ったし、カズオ君なら“4打数5安打”はいける」。少し和んだ。

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[阪神]試合のポイント
SANSPO.com 4/5 【猛虎劇場】「WEイズム」阪神は脇役までがしぶい
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200404/tig2004040510.html
NHK BSハイビジョンで解説をしていた広沢氏が「阪神の敵は、巨人ではないかもしれませんね」と発言していたが、去年から続く苦手意識をさらに強くしたことで、もうすでに「勝負付け」が終わってしまった可能性すらある。堀内監督の発言のように一言でいえば「チーム力の差」ということだが、捕手力、守備力、チームワークなど、阪神と巨人との間には大きな違いと差があったように思う。特にこの日のキーワードは「脚力」だ。初回、タイムリー二塁打の金本と四球の桧山がダブルスチール。小久保の2点タイムリーエラーは、走者が三塁にいる状況と、打者走者鳥谷の脚力を意識してのものだ。またキンケードの来日初安打となる2ランホームランも、一塁走者赤星を警戒する配球によってもたらされたものだと言える。7安打でも8点獲って、10安打5点のチームに勝つ。これぞ野球。

Posted by torao at 13:39 | comments(0)
[阪神]試合のポイント
SANSPO.com 4/3 【勝ちまっせ!】「じっと待つ」今年1年を暗示する試合
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200404/tig2004040311.html
まさに1点をめぐる息詰まる攻防だった。7回2失点、リードしてマウンドを降りた上原だったが、7回3失点、リードされていた井川に勝星がついた。この意味、影響は、計り知れないほど大きいと思う。勝負師岡田監督は流れを見切っていた。1点ビハインドでも競り合いになれば勝てる、上原は7回まで、8回は左投手が来る…。すべて準備できていた。堀内監督もけっこうな勝負師だが、相手に読まれている正攻法で対抗するには駒が弱すぎた。終わってみれば浮かれるような大勝となったが、厳しい我慢比べの末に掴んだ勝ちだったことを忘れず、「まだ1試合だけ」「まだ始まったばかり」と謙虚にいきたい。くれぐれも「巨人が強くないと野球がつまらない」などと大口をたたいてはいけない。

Posted by torao at 15:34 | comments(0)
[阪神]試合のポイント
SANSPO.com 3/30 200億円軍団を猛虎打線が転がした!歴史的大金星や!
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200403/tig2004033001.html
最後の実戦、あのヤンキースに勝ってしまった。ちょっと前までは、シダックスに負けた、女子ソフトボールチームに負けた、たけし軍団に負けたと話題になったチームだったのだが…。MLBのページでは経過を淡々と伝えるだけだが、矢野のランニングHRもストリーミングもあるし、記念にとっておこう。昨日も書いたことだが、赤星のセイフティが今日も冴えた。一死一、三塁での赤星のドラッグバントは脅威になるはずだ。あのA・ロッドに「イチローみたいな選手ばかりだ」と言わせたのは痛快。投手陣では藪が光っていた。この日の投球いかんでは、ローテーションから外される瀬戸際で踏ん張った。あとは開幕を待つばかり、DEPTH CHARTはこんな感じか。

Posted by torao at 17:06 | comments(0)
[阪神]試合のポイント
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