自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
ABOUT
重要度を増した一戦
大阪ドームでG−S戦。なんと34,039人もの観客を集める。先日の甲子園にはほんのわずかしかいなかった関西のGファンだが、実はこんなにいたのだ。Tファンでもなかなかチケットを確保できないのだから、行きたくても行けないということか。正直言って、甲子園での首位攻防戦のさなか、ここで集客できるのかと思っていたのだが、さすがはGだ。立派なもんだ。だから要らんことすな(笑)。

だが読売グループの社内報ことスポーツ報知で、連日「星野新監督」「清原戦力外」の見出しが続く。今でなくても良いはずの話だ。でも、今でなくてはダメだからやっているのだろう。なんのため、誰のための世論形成なのか、何を狙ったアクションなのか、誰のスケジュールに合わせているのか…。わかりやすいと言えばわかりやすい(笑)。今回の読売のやり方はかなりアグレッシブだ。「アグレッシブ大好き」なターゲットに合わせているのか…(笑)。
だが、選手たちの動揺は隠しきれない。宿舎の食卓から報知が消えたとか…。気が気じゃないのかG3連敗。

恵みの雨で仕切直し。おかげで球児の体調も目覚ましく回復し、不調赤星の打撃も良いイメージになったという。この2戦、Tは井川・福原説と井川・下柳(福原リリーフ待機)説があるようだ。一方のDは、山本昌・川上説が有力だ。
朝からグヮっと盛り上がった緊張感が、ふわっと抜けてしまうような中止決定だったが、選手たちの心理にも多大な影響を与えただろう。一気呵成に迫ってきたDにとっては水を差されたように感じるかも知れないし、ピークは越した感はあるものの、連戦の疲れを隠しきれないTにとっては恵みの雨のように思われる。反面、これまでの流れを見てみると、危機的状況が来るたびに類い希な集中力を発揮し、危機を脱してきたTにとっては、拍子抜けしてしまうような、「危険な雨」だったのでは?という危惧も感じる。さあ吉と出るか凶と出るか。
ものすごい強さは感じない。劇的な勝利も多くない。だが、ここという時の集中力と勝負強さで、少ないチャンスをものにしてわずかなリードを奪い、他を圧倒する質と量を誇る終盤の防御力で逃げ切る。それが今季タイガースの試合運びであり、ペナントレースである。2連戦となり、連勝連敗が生まれやすい状況になったことで、より初戦の重みが増す。今はただ信じるのみ。
緊張の朝二日目、誰が何と言おうと大切な一戦を前に、口数も少なく…(笑)。

Posted by torao at 08:25 | comments(12)
[野球全般]ペナント展望
攻めろ!締めろ!
「清原、自由契約へ」報知にて大見出し。詳しくは新聞を買って読めということだが、もうそれ以上でも以下でもなかろう。ヒザの手術までは面倒を見る、来季はパのDHで頑張れと。清原にとって良いことだと思うし、パのほとんどの球団にとっても、どうしても欲しい選手だろう。しかしなぜこの時期なのか…また憶測を呼ぶわけだ(苦笑)。

スワローズもガタガタしている。球団社長の話からすると、「選手兼任」でも来季から古田監督で行きたいようだ。だが太もも肉離れでリハビリ中の古田は、まだ方向性は決めていない。で、「保険扱い」の7年目若松監督は10/3高校生ドラフトまで続投要請がなければ、辞任する意向だと言う。球団、古田、若松監督による駆け引きが繰り広げられそうだ。まあスワローズを辞したとしても、選手として監督として解説者として引く手あまたの古田が、一番強いのは間違いないのだけれど。
古田は2000本安打も達成し、現役続行へのモチベーションは低下しているように感じる。むしろ労組プロ野球選手会会長という立場の方が監督就任への重石になっているかも知れない。また経営側としても、人気絶大の古田会長を「そっち側」から外してしまえば、何かとやりやすいという思惑も…と穿ってしまう。もう一つの注目人事だ。

星野氏のHPが更新。文末に「[事務局より]ジャイアンツが“星野監督”のアドバルーンをあげてきたことによって、星野さんはご存知の通り目下大変な注目を集めております。」から始まる、「沈黙宣言」がある。ジャイアンツがあげてきたアドバルーンねぇ…この比喩には何やら「深読み好き」心をくすぐるものがあるなあ(笑)。

さて藤川球児は行けるのか、まだなのか。8/29練習参加の段階では、「2、3日で治る病気じゃない」と気弱なコメントを発しているが、大事なシリーズを前に、「細かい三味線」を弾いているのかもしれない。サッカーの代表戦の時に必ず出てくるアレ。「ケガをしている」という情報に、ラッキーと思っていると、必ずその選手が万全のコンディションで現れるアレ(笑)。そうであってくれ。

川上だ。いやあの人のことだから、違っても驚かないけど(笑)。いや川上だ。今回も打ち崩す。繋いで1点を奪い、そしてまた繋いで1点をかすめ取れ。赤星が走る。鳥谷も打つ。シーツが繋ぐ。金本が放り込む。今岡が帰す。桧山が弾き返す。矢野が破る。藤本が上げる、ちゃう転がす(笑)。KOしても気を抜くな。中継ぎたちをも粉砕しろ。そして、万一岩瀬と対戦することになっても決して諦めるな。まだまだ本調子には程遠い岩瀬だ。最後の最後まで諦めなければ、必ず打てる。打てるのだが、もちろん岩瀬の出番などない!攻めろ!

井川だ。先日のカープのように淡泊な攻撃は見込めない。バックを信じ、リリーフを信じ、なにより自分自身を信じて、初回から飛ばせ。力まず、しかも唸りながら、楽しそうにマウンドで舞え。攻めろ!

さあ、締まって行こうぜ!

Posted by torao at 08:08 | comments(12)
[阪神]たわいない話
Q.星野氏がGの監督になるのはイヤorOK? 実際、Gの監督になるorならない?(「評論家たちの声」投票結果)
イヤ&ならない(59%)
イヤ&なる(14%)
OK&ならない(15%)
OK&なる(10%)

Total: 628 votes

※4分の3が「イヤ」で、4分の3が「ならない」。6割の人が、「ならないと信じている!」という感じでしょうか。さあこのNHKアンケートにも匹敵する(笑)628票もの結果、阪神タイガースの中の人や、星野SDにごく近い方がご覧になっていたら、どうぞよろしくお伝え下さい(笑)。

Posted by torao at 21:58 | comments(5)
[管理人より]投票結果
繋ぎに価値あり
星野SDがNHK−BSで解説をするというので、匂いをかぎ取ろうと見てみた。迷ってるのかな?というのが私の印象。タイガースSDと言ったって、閑職というか名誉職というか、実態は大したことをしている訳でもない。ラクして稼ぐのを良しとする人ではないだろうし、燃えるような仕事があれば挑戦したいと思う人なのだろう。だが世の中の流れ、世論を読むことにも長けた人なので、その行動、大義が、世間に受け入れられるのか、独りよがりではないかを、見極めているのではないだろうか。
私は、例え一時的にプロ野球界の現在の枠組みが維持できなくなろうとも、球界において読売という一企業のポジションがもっと低下しない限り、長い目で見た発展はないと考えている。読売の危機は、球界のチャンス。その意味で星野氏は、読売の「対症療法」に加担すべきではないと思う。でもなんだかんだ言いながら、星野氏の球歴は、「巨人」「反巨人」「セ・リーグ」の中だけで彩られてきたのも事実で、その旧時代的な価値観の中で進路を判断しても不思議はない。
さすがに史上希に見る大接戦のペナントレースに、個人的な話題で水を差すのは本意ではなかろうから、これにてしばらく沈静するだろう。だが、なんとなく…な匂いがしないでもなかった。

8/27付けで能見を一軍登録、秀太を抹消。藤川の発熱で薄くなった中継ぎを揃えたのだろう。代走、守備固めとして貴重な秀太をこのタイミングで抹消してしまうのはどうかとも思うのだが、どうせ使ってないから良いのか…。先発陣が崩れることが増えて、序盤で流れを断ち切るという手駒を揃えたいというのはよくわかる。

球児はこの日もベンチ入りせず。練習には参加したということなので、D戦は大丈夫だろう。

先発杉山、ふらふらながらも6回を2失点。今、他の先発投手を見てみれば、この時期に2連勝したのは立派の一言。内容としては1イニングもピシャッと抑えられなかったが、必死さが幸運を招いたのだろう。

カチッとした守備面が目立った試合。
初回、1点取られてなお一死一三塁で打者は怖い阿部。ベースについていた一塁シーツの左を破ろうかというゴロ、ここは昨季までの名ショート、見事にさばいて3−6−3の併殺とした。Gは2回にも併殺があり、立ち上がり制球に苦しむ杉山を楽にした。
また4回は二死から6,7番で好機を作り、8番村田のレフト前ヒットで、二走ねんざ明けの高橋を突っ込ませるも、金本は慌てることなく本塁返球し余裕のアウト。なめんなよ(笑)。
6回は一死二塁から高橋が右中間にタイムリーヒット。だが、赤星が素早く打球に追いつき、間を破らせず、素早い返球で高橋を一塁に戻す。杉山の苦しいところを助けた。
7回はジェフの代わりばな、ジャイアンツの上位につかまりかけたが、藤本が二遊間を抜こうかというゴロを横っ飛び、しどろもどろになりながらも2塁封殺し、試合を落ち着かせた。藤本のエラーなどもあったが、野手の集中力で流れを固めていった。

シーツはすっかり大丈夫みたい。得意なD戦に弾みがつく連日のマルチ安打。波は大きく、その間隔は狭い(笑)。

かなり悪い出来の上原が相手とはいえ、久々の二ケタ11安打でホッと一息。だが赤星が3連戦とも無安打。流せばレフトフライ、引っ張れば一ゴロ、二ゴロ。球児同様、ラストスパート前の一息といったところだろう。

言ったらやるのが金本流か。「明日も勝ちますんで」前日のヒーローインタビューでのフレーズに脅えるタイガースファンに、「ほれみろ」の一発。さすが(笑)。

鳥谷左中間へダメ押しのHR。左岡島のインハイ直球を、体を開きながら上から叩いた。また掛布が乗り移っていた。D戦、頼むよ(笑)。

桧山が良い働きをするとその試合は勝ち…数が少ないのだけど(笑)。4回ウラ、走塁ミスで失いかけた流れを引き戻すタイムリー。フォークを上手く拾った。
素晴らしかったのは6回ウラ、4,5番が作った無死一二塁の好機で、送りバントのサイン。めったにやらないプレーを一発で決め、得点の流れを作った。非常に集中力のある桧山だった。ここからのラストスパート、引っ張っていって欲しい。

ここ数試合の打線不調の中でも、矢野が一番「ノー感じ」だったように思う。まずバットに当たらない。あたっても先っぽ。先っぽも先っぽ、先端をかするような感じ。遠い球が近くに見えていたのだろう。6回の好機、上原の球はまったく良くないのだが、矢野の調子がさらに悪いようで、甘い球を捉えられずファールを重ねる。いつものように右打ちの意識はあるが、まだ距離感が掴めない様子。ここのところ、先発投手がなかなか思うように勝てない。矢野の神経は攻撃までまわっていなかったと思う。だが、4,5,6番で作ってくれた試合を決めるこのチャンスに、打席の矢野にも集中力が帰ってきた。ファールを重ねるたび、左足の踏み込みがわずかながら大きくなっていった。ヘトヘトの上原の8球目、たったの136km/hという力無い直球、これまた捉えたもののたいして力の無い矢野の打球が二遊間を抜ける。一塁上で矢野が大きく息をついた。

Posted by torao at 08:42 | comments(19)
[捕手]矢野
悪霊退散!
L西口、ああ無情…。この人こんなの三度目…。

S青木、ああ非情…。だが、このことがバネになって首位打者のタイトルを確保しそうな、イヤな予感…。

妖術、ここに極まる。ついに本体が現る(笑)。

藤川球児、扁桃炎で戦線離脱。点滴治療で静養。とにかく早く戻ってくれ。

安藤6回を2失点。本人は調子が悪かったと言うように、なかなか狙った所に行かなかったが、打たれても四球を出しても、集中力を欠かさない辛抱強さがあった。藤川がいないという緊張感がそうさせたのかも知れない。目先を変えて、1回でも長く投げさせたいというのは矢野も同じだったのだろう、今季から使い始めたスローカーブを初回から交える。直接的に打ち取る球にはならなくても、意識させるだけでタイミングの取り方に微妙な変化を与えることができたように思う。苦しい試合を、また安藤に助けてもらった。

その安藤を助けたのが赤星。3回表、センター前ヒットで、1塁から一気に3塁を陥れようとした俊足鈴木を、これしかないというコントロールのダイレクト返球で刺した。捕球時はバウンドを合わせていて、赤星特有のダッシュは効いていない。いつもの赤星の送球の様子を考えれば、鈴木の判断は正しかったと思う。俊足外野手第一人者としてのプライドを感じた送球だった。

打ったシーツが偉いのか、使った岡田監督が立派なのか、はたまた打たれた桑田が悪いのか。いずれにせよ、今季プロ野球最多48,551人が「たぶん三振、下手すりゃゲッツー」と思った初回一死一塁で、逆転2ランHR。第2打席でもセンター前ヒットを放ち、完全復調かと思われたが、その後、例の三振が二つ。
5得点はすべてクリーンアップの長打。8安打の内、桑田降板後は、岡島から放った金本のHR1本だけ。シーツだけでなく、打線復調とは言い難い内容だった。ただし、大スランプの打者が1本の内野安打から復調するように、1つの勝ちで打線が活発になることも多い。この日、まずは中軸がその役割を果たしたことで、上位、下位も活性化するに違いない。

向こうが妖怪(笑)まで連れ出して、妖術をパワーアップさせるのなら、こっちは護摩炊き祈祷で「悪霊退散」を唱えるわい!金本が全身全霊でチームを動かした。
初回、シーツの2ランに続く一発。そして「2年前のホームランを思い出したよ。」と広報に語ったコメント。首位を走りながらも、ロードの終わりに連敗。戻ってきた甲子園の巨人戦、先制され、自信を失って…。その直後、桑田からHR。優勝した2年前の記憶を、ナインだけでなく、全国のタイガースファンに呼び戻した。
3回無死一塁、「おあつらえ向け二ゴロ併殺」にも全力疾走で一塁に残る。忘れかけていたこの気持ち、シーズン前半に何度も見せた、二人の共同作業。今岡の右中間突破の二塁打で、金本は再び全力疾走。そして「タイムリーは金本さんの走塁のおかげです」今岡のコメントも帰ってきた。
必死さを売り物に、あきらめないジャイアンツが不気味に迫る7回は、文句なしの特大HRで追加点。目の覚めるような打球で、「終わってみれば元の木阿弥」という不穏な雲を切り裂いた。
苦しい時、怖い時、逃げることなく立ち向かう。幻でも、まやかしでもない本当の強さ。最福寺での護摩行、立ち上る火柱の前で鍛えた精神力がチームを引っ張る時が来た。

Posted by torao at 09:15 | comments(14)
[野手]金本
笑顔は虎を救う…か?
マンデー パ・リーグやめちゃうのか。新鮮味がなくなって、デメリットが大きくなってしまったのなら仕方がないか。交流戦の時など、毎週月曜1試合だけやって、NHKあたりに全国中継してもらったりすると良いと思うんだけどなあ。

スワローズ岩村選手、男だね。立派だ。メジャーへの夢は母譲りだったのか…。サヨナラ弾で決めた先輩想いの青木も偉かった。これからは陰ながら岩村を応援したいと思う。ドラゴンズ戦でがんばれ!(笑)。

男と言えばカープ前田。マエダっ!マエダっ!マエダーーー!マエダーーーー!3日で5HRか。スゴイ!今日もがんばれ!マエダーーー!マエダーーーー!(泣)

話題が続かない…(苦笑)。

さしたる根拠もなく、「Gは初物に弱い」という古い呪文に頼ってダーウィン先発。「突然変異」を期待したが、あまり代わり映えしない内容だった。いいヤツなんだけどね(苦笑)。
5回から登板した江草は、四球2つの走者を長打で返される…与えてはいけない点を、やってはいけない方法で与えてしまった。「胃腸炎ショック」をこれでおしまいにしてくれたら良し。
前日「前田ショック」に襲われた桟原は、あれは天災(天才)だから仕方ないと立ち直った様子で2回をパーフェクト。橋本も良い球が戻って来て、「抹消ショック」から立ち直りつつある。小さいながらも後に繋がる希望の光。

タイガースファンよ!3連敗に絶望的な気持ちになるのはわかる。だが、ものごとにはやって良いことと悪いことがあるのだ。いくらひどい試合を中継したからといって、TBSを襲撃するなど、逆恨みにもほどがある!…え?やってない?あ、そう、すまんすまん(笑)。関西地域発の強力な「磁場の乱れ」が、電波と干渉しちゃったかな(笑)。

というのは冗談としても、わざわざ東京から遠征したshuさんや、ichikenさんを始めとする甲子園に詰めかけたタイガースファンには、あまりと言えばあまりの試合。ロード勝ち越しをもって凱旋してきたはずの一戦は、タイガース側に見るべきものがほとんどない試合となってしまった。特に打つ方はまたしても1ケタも1ケタ、わずか3安打、しかも2回までで打ち止めという潔さ。出塁も3回の四球でおしまい。取られた三振は13個。6回まで投げた工藤に7個、シコースキーと林が投げた残り3回で6個…。そりゃ電波も止まるわ(笑)。
42歳でフタ桁10勝を記録した工藤は凄い投手だ。クロスファイヤーの速球と、曲がりが大きく低めにコントロールできるカーブを維持しているのは、ストイックな自己管理のたまものだろう。それに加えて、打者の思考パターンを読む老獪さ、押しては引き、引いては押す駆け引きの上手さ。工藤のペースに乗せてしまうと手がつけられない。だから工藤を攻めるには、立ち上がり、いかにその思考を混乱させるか、それが勝負なのだ。「工藤攻略は一瞬の勝負」その認識が首脳陣に、各打者にあっただろうか…。実に歯がゆい。

Dと1.5差。だが岡田監督は「きょうの話ばかりしてもしゃーない。そんな深刻になるなよ」と作り笑顔。苦しいだろうな…。でも、だからこそ「笑顔」、それで良いと思う。

Posted by torao at 08:32 | comments(16)
[退団者]岡田彰布
湿ったシーツをかえたけど…
祝金本1000得点。祝下柳1000奪三振。先日の井川の1000投球回もあって、この3連戦は「1000ラッシュ」。カープさん、花束をたくさんありがとう(笑)。お礼にホームランをたくさんあげましょう…あかんがな(泣)。ちなみに関空は「1001ラッシュ」だって。

風邪による胃腸炎と伝えられていた江草が登板。そう言われればなんとなくゲッソリした表情だが、いつもどおりの投球だった。

そりゃ、先発の下柳だって、4本もHR打たれちゃいけない。流れが来た直後に、打たれた桟原も悪い。だが、前田をはじめ、カープの攻撃陣の凄かったこと。今にして思えば、初戦井川が97球で完投したが、結局この2,3戦の結果とは裏表の関係だったのだろう。吉と出れば勇猛無敵の「超攻撃的打線」、凶と出れば拙攻続きの「超淡泊打線」。ただし、それをわかった上で、「勝負球から入る」という気持ちがタイガースバッテリーにどれだけあったか。配球の組み立て面では工夫の余地が大いにあったように思う。

今岡今季3本目の満塁HR。球団ではブリーデンや田淵までさかのぼる記録だという。ただ、右手首の状態は依然悪いようで、試合前の練習では、打撃も、送球もほとんど力を入れていないらしい。今後も痛みと折り合いをつけながらの試合出場となる。
赤星がヒットと盗塁、片岡が四球、金本が一塁強襲ヒットとつないだ6回表一死満塁。疲れが見え始めた先発ロマノの110球目。低めやや真ん中に入ったスライダーを完璧にとらえた。今岡の完璧は、本当の完璧。1本のバットの中に、ここに当たればボールが一番飛ぶという「芯」があるとして、その芯の中の中心を、1mmの狂いもなく射抜くようだ。小さな力、小さなスイングでも打球は遠くに飛んでいく。久々に見た今岡の美しいアーチだった。

ここ2試合打撃不調のシーツに代えて3番一塁で片岡を先発させた。まあちょっと休んで頭を冷やせ、代打の連続安打記録が切れた片岡にも良い機会になる…悪くない起用だと思った。だが、追撃ムードの7回表二死3塁、相手投手は佐竹、「格」と言っては何だが、左をさほど苦にしない片岡なら、なんとかなりそうな気がしていた。しかしここで代打シーツ、山本監督待ってましたとスライダーの良い右の森にスイッチ、注文通りの投球で三振に切る。四球を奪うのも上手い片岡で、金本・今岡にチャンスをつなげれば…結果として片岡、シーツをともに殺してしまう、惜しまれる采配だった。もっとも、ロマノ→田中→佐竹→森→広池→佐々岡→ベイルと必死に繋いだ、山本監督の意地に屈したという言い方もできる。

カープの意地、それはそうだ。市民球場で金本、シーツにやられっぱなしでいられるものか。どちらかというと闘志を押し殺す山本監督も、彼らにやられることほど面白くないことはなかったと思う。その意地から出た「シーツ殺し」だったのだろう。この3連戦では、1戦目からインハイの直球と、外へ大きく逃げるスライダーのコンビネーションで、シーツをまんまと「意識過剰状態」に追い込んだ。
タイガースにとって、ここまで3番シーツの果たしてきた役割はことのほか大きい。1,2番の出塁能力、進塁させる能力が低下している時はそれを補う働きをし、4,5番のポイントゲット能力が低下している時はそれを補ってきた。中途半端と言えばそのとおり、だが、試合の流れを意識できる、野球センスのあるプレーヤーだ。
当然、今後は他のチームも同じ攻めを徹底してくるわけで、しっかりと対策する必要がある。対処法は簡単だ。内、外、どちらもボール球のケースが多いのだから、打たなければ良いだけの話。シーツはど真ん中だけを打つ。際どいコースの見逃し三振はOKという気持ちで打席に向かえば相手の攻めを逆手に取れる。

チームがぐらっと揺れる時、「あわてるな、落ち着いて行動しろ」とリードできるのがベテランの力。JQKの三本の矢だけでなく、タイガースには下柳・金本・矢野という投・攻・守の「三大老」がチームの柱として機能してきた。下柳が苦しい時、井川がチームを支えなければいけない。先発陣が苦しい時、攻・守で盛り立てなければいけない。
残り29試合。頂上への長い長い道のりは、ついに八分目を越えた。1試合に例えれば7回あたり、球児を投入しもう1点もやらない、絶対にまけないと打線が集中する…そんな場面を迎えつつある。実際チェンジするにはまだ早いが、トーナメントモードへのシフトチェンジを想定した戦いが求められる。
さあ、久々の甲子園、迎えるはジャイアンツ、投げるは最年長10勝を狙う工藤。切り替えるにはちょうど良いかも知れない。ダーウィンかな?頼むよ!それとカープ、頼むよ(笑)。

Posted by torao at 08:30 | comments(13)
[退団者]シーツ/アンディー
それも含めて「戻った」?
今日は地域によって台風騒ぎになりそう。広島は大丈夫なのかな?

スポニチによれば、読売が要請するのは「星野GM&原監督」なのだそうだ。誰だかわからない「読売関係者の話」によると「チームを変えるには彼の持つ毒が必要だからだ」だとか。もし星野GMが実現して、その毒の力を発揮する時が来たら、たぶん君にもふりかかると思うぞ(笑)。嘘っぱち記事かも知れないが、トップの渡辺氏に改心と反省がなけりゃ、改革はムリ!。

え?イーグルス11連敗してたの?あらら知らなかった、ごめん(笑)。11連敗も悲しいけど、それがまったく話題にならないのはもっと悲しいなぁ。100敗阻止にあと3つか…田尾監督、最後まで頑張れ。

D3連勝か。朝倉が連勝、岡本が復帰、最近不調のウッズが故障したのも好材料と言えるかも知れない。
去年も秋田で昌(山本)と朝倉で勝った。これも何かの因縁だろう」落合監督の妖術は、だんだん井崎修五郎っぽくなってきたが(笑)、まだまだ健在の様子だ。いいじゃない、油断している場合じゃないよ。

たまたま小さい記事が目に入った。「巨人・姜建銘投手(20)が台湾代表として野球W杯(オランダ、9月2〜17日)に参加することが球団から発表された」9月に、オランダで、野球W杯が、ある。知らなかった(笑)。そもそも「野球ワールドカップ」が存在していることを知らなかった。うーむ、己の不明を恥じるほかない(苦笑)。
大会の説明は日本語版MLBサイト、WBCの紹介ページにもあった。ちなみに第36回IBAFワールドカップ日本代表メンバーはこちら
なにか国政の外交政策に似ているが、好む好まざるに関係なく、米メジャーとの一蓮托生しか選択肢はないという意見をよく耳にするが、ろくなことにならないような気がしてしょうがない。アジアとの関係強化、アジアでのガチンコ大会を充実させて、さらに中南米と交流し、米メジャー抜きの「世界一決定戦」を強行し、米メジャーが希望するなら入れてあげるという形がとれないものだろうか。ムリか(笑)。

この日も広島市民球場は、二軍戦との親子ゲーム。中村泰が先発で4回を投げ、3失点。一軍首脳も見つめるチャンスだったのだが、毎回のように失点をしているので、あまり良い投球ではなかったのだろう。赤松は3安打か。今年は上げないのなぁ…。

前日の橋本に続いて、この日は野口を登録復帰。太陽抹消。心配なのは江草が風邪による胃腸炎でダウン、様子見だそうだ。
で、上がったばかりの橋本が2番手で登板。二死から火の点いたカープ主力につかまってしまった。チェンジアップの沈み方がゆるく狙われてしまった。動揺すると弱い橋本も悪いが、こうなっちゃうとカープの打線て怖いわ。

試合は中盤まで1−2の投手戦、終盤に反撃の予感がある展開だったが、6回ウラに福原が不用意な失投を打ち込まれ惨敗した。

「うぎゃあああ、それでおしまいかよ!おい、それしか言うことこないのかよ!相手投手はプロ2戦目の大島だろ?ストライク入らなくて困ってたところで簡単にゲッツー打ちくさった鳥谷のことはいいのか?おい!だいたい2安打ってなんだよ、昨日は井川の時、カンカラカンカラ打ったくせによ!お前ら、オレが投げる時、明らかにやる気ないだろ、え?浅井よ、何とか言えっ!ぎぃいい!あの回もよぅ、本当は嶋は三振だったんだよ、あの球審がボールとか行ってよぅ、それにあの前田のファーストゴロでチェンジだったんだよ、本当はよぅ、イレギュラーしなけりゃよぅ、こら、アンディ、あんぐらい何とかせんか!うぎゃああああ!」と福原が荒れまくったかどうかは伝えられていないが、ほんの数球で接戦が大敗に変わる恐ろしさ味わった。またしても。降板後、ベンチ奥にどんよりした表情で座る福原には、もともと暗い市民球場の照明の光は届いていなかった。

Posted by torao at 08:41 | comments(15)
[投手]福原
ぶっきらぼう結構
スポーツ新聞風に11・11・22・66などと数字を並べてみる。なーんだ?
答えは「井川完投11勝目で11年ぶりのロード勝ち越しを決める。これで貯金は22となり、今季66勝目。これは昨季の最終勝利数と同じ」。

良いものをもっているのになぁ…と相手のことながら思ってしまうカープ先発大竹の投球。もっと強気に責めればどんどん勝てるだろうに。6回167球!11奪三振!7四球で9安打。惚れ惚れするような直球とスライダーと、うんざりするような制球と投球間隔の悪さを併せ持つ。なかなか攻撃の順番が回ってこなかったカープ野手陣は、待ちきれなかったかのように打席で早打ち。「ボール支配率」は、80%対20%くらいではなかったか。

鳥谷この日もヒット2本。ラッキーな当たりも含めて、調子良い。打率も.290台間近まで上げてきた。

勢いとラッキーに満ちた試合だったが、それを呼び込むだけのものはある。
試合開始直後はあまり良い流れではなかった。赤星を出すまいと意識しすぎて四球、走者赤星を意識しすぎて鳥谷も四球というのは、若手投手によくあるパターン。だがこの後、シーツには逃げるスライダーと、高めの直球を上手く配され三振。金本は膝元へのキレの良いスライダーにバットを根本から折られ一ゴロ、二塁鳥谷封殺。二死一三塁で、今岡は0−3となってから三振でチェンジ。荒れ球投手に手を焼く展開になるのかと思われた。
1回ウラ一死、山崎の当たりはセンターへのポテンヒット、普通は。だが赤星がこれをスーパーキャッチ。イヤな流れに陥りそうなところを未然に防ぐ。10mほど高く上がった打球なら、この人全部取っちゃうかも知れない(笑)。その直後、嶋が先制HR(普通、こういうところで打たれないと思うがw)。井川の「おかげでソロですみました」というのは素直な心境だろう。0−1。

取られた直後、2回表、桧山の打席は価値があった。ファーストストライクを積極的に振りに行き(空振り)、相手投手にプレッシャーをかけながら、ボール球はしっかり見極め、良いコースへの球に食らいついてファールで逃げる。今までできていなかった、カッチリとした打席を作って先頭打者として四球で出塁する。桧山はこの日、2安打2得点。三振に倒れた打席を含め、1球1球やるべきことをしっかりやっていた。
結果的に赤星のショート正面へのゴロが大きくイレギュラーし、桧山が同点のホームを踏む。1−1。

同点にされた2回ウラは、わずか5球でチェンジ。イヤらしいはずのカープ打線、積極策が裏目に出ていく。

3回表は、一死から4,5番が連続ヒット。さらに暴投と、三塁に送球した捕手倉の悪送球で金本生還。2−1と逆転。

試合の流れはまだわからない状態。「ごっつぁんゴール」はもらっているものの、最少に抑えられている。3回ウラは、先頭倉が二塁内野安打。大竹が送って一死二塁。だが緒方のライナーは藤本の正面、走者戻れず併殺。やはりツキはこちらにあり。

5回表、一死から今岡レフト前ヒット。力感はないが、それはいつものこと。ややスイングがしっかりしてきたように思う。桧山がレフト線への二塁打、一死二三塁。これが大きかった。二死後、藤本敬遠で満塁。井川は初球をフルスイング。打球は大きく弾み、内野安打。3−1。続く赤星は、よく球を見て圧力をかけ、カウント2−3からレフト前ヒット。5−1。ようやく出た綺麗なタイムリーヒットで、試合の大勢は決した。

8回表、二死一二塁の好機では、大活躍の桧山に、しっかりチームとしての方針を伝えた上で、代打濱中。濱中にも上昇してもらわなきゃ困るということだ。ここらあたりなかなかコーチングスタッフの細やかさが感じられた。濱中、意気に感じたか久々のタイムリーヒットで応える。6−1。矢野もライト前ヒットで続き7−1とダメのダメを押す。

井川にとっては楽な投球。7回終了時点で、1000投球回も記録。記念の花束ももらう。直球は148km/hを計時。最近抜け気味だったチェンジアップも良かったのだが、130km/h半ばの半速球(ツーシーム)を、初球や打者有利のカウントで投げたのが効果的だった。変化が一定しておらず、かつ打つ直前で変化するため、面白いように凡打になった。
ヒーローインタビューは、まったくぶっきらぼうに対応した井川。こんなもんじゃ満足できない。まだ全然足りないということだろうと思う。来週のD戦が楽しみだ。

Posted by torao at 08:51 | comments(6)
[退団者]井川慶
家人、問題発言
日程の都合上、6連戦は今週ので最後。先週は安藤が解決した「谷間問題」だが、木曜のC戦、または金曜のG戦(その場合下柳が中5日)で誰をもってくるのか。C戦で太陽が本命か?G戦でダーウィンも良いし、その二人でなく桟原でも良い。今週はもう勢いでいってしまえ(笑)。

8/22狩野抹消。8/23から橋本が上がってくるようだ。野口も最短で上げられる見込み。8/21欠場の藤本は、前日のヘッドスライディングで手首を痛めていたのか。これも軽傷とのこと。

移動日の岡田監督トーク。藤川の活躍について語る。
「貢献度はメチャクチャ大きい。思ってた以上にやってくれたしな」
…過去形ヤメレ。
さらに最多登板記録を取らせることについて、
「そうや、そうなるやろ。」続けて「もっとすごいものがついてくる。MVP? そやな」
…いらん予想スナ。

星野G問題について、T手塚オーナーが否定、静観の構え。今節はこの件について投票受付中だ。右上の「評論家たちの声」までよろしく。

さて、最近家人にちょっとした異変が起きた。これまで毎日のようにテレビ観戦する私をなじり続けてきたのだが(笑)、タイガースに興味を持ち始めたのだ。なんでも、何試合かまじめに見たらちょっと面白くなってきたとかで、一緒になってテレビを見たりしている(といっても、私ほど集中して見ているわけではないが)。どんな心境の変化があったのか知るよしもないが、「きゃー矢野さんかっこいー」とか、「シモーがんばれー」とか「鳥谷はどっちでも良い」とか口走っているので、今のTにはミーハー心をくすぐる何かがあるのだろう。私が「今のは矢野のリードが…」などとつぶやこうものなら、「矢野さんを悪く言わないでー、一所懸命やってるんだからー」
…いやみんな一所懸命やってるのは知っとるがな(苦笑)。これはこれで疲れる(笑)。
で、金本が打席の時、例によって「あにきー、ホームラン打ってー」などと言った後、しきりに「あにきって、誰かに似てるんだけど思い出せない」という。みんなが知ってるような有名人のような気がするのだけど、誰だったっけ…と。その日は、結局思い当たらず、その話題は流れて行ったのだが、翌日テレビ観戦中、画面の金本を見て家人が突然大声を出す。
「わかった!」びくっ…「な、なにが?」「あにきが誰に似てるか」「誰誰?」…
…この続きを書くのは、かなりはばかられるのだが…
家人「歌丸!」私「うたまるっ?」家人「そう、みんな言ってるんじゃない?」
いや、そんなの初めて聞いたわ(笑)。筋骨隆々の金本をつかまえて、あんなやせっぽちの桂歌丸師匠(画像)に似ているだなんて…まったくもう…あ、…(以下略)。

Posted by torao at 08:06 | -
[阪神]たわいない話
Q.ご愛読者実態調査にご協力を!w。唐突ですがお歳は?(「評論家たちの声」投票結果)
19歳以下(9%)
20歳代(21%)
30歳代(37%)
40歳代(20%)
50歳代(6%)
60歳代以上(5%)

Total: 390 votes

※ご協力ありがとうございました。貴重な資料として、今後の記事執筆に生かしていこうと思います。ホントか?(笑)。でも、とても幅広い年齢層の皆さんに読んでいただいていることがわかって、とても嬉しく思っています!

Posted by torao at 21:42 | comments(11)
[管理人より]投票結果
7分間のボディブロー
金本、幻のHR。フジテレビの一塁側からのカメラでは、ポールを横切るボールの姿が確認できた。小林塁審、お見事。岡田監督も謝ったそうだ(笑)。

濱中が二度目の先発起用。守備機会もなく、打っても良いところがなかった。そういえば最近濱中らしい打撃が見られない。

片岡が代打で三振。代打連続安打記録は6で止まる。3−0でリードの8回では、アドレナリンが足りなかったかな(笑)。

やはり今岡の体調は万全に程遠いらしい。手首に問題があり(だから言うなっちゅうに…)、この日打撃練習を休んだという。それでもこの日も先制は今岡の打点。素直に評価したい。
3回表、鳥谷は超ラッキーな「こすり」内野安打。シーツがクリーンヒットで繋いで、金本は追い込まれながら進塁打に等しい一ゴロ併殺崩れ。一死一三塁の好機で、今岡はライト前狙いのスイング。打ち損ねたが、結果はラッキーなポテン。チームの勢いでかすめ取った先制点だった。

先発の谷間。出てきたのは中2日前回KOの安藤だった。この日の安藤はスライダーが絶好調。ベルト付近の高さから、ワンバウンドになるくらい鋭く曲がり落ちていた。キレの良い直球も狙ったところに決まっていて楽に組み立てられた。さらにフォークやカーブも織り交ぜて、的を絞らせない矢野のリードも良かった。
らしかったのは初回の守備。青木の内野安打でいきなりプレッシャーのかかる場面。イヤな走者にイヤな打者。だが続く宮本をポンポンと追い込み、インサイドのシュートで3球三振。続く岩村へは、走者を警戒しすぎて0−3とするものの、外角低めへ直球を集め、遊併殺に切る。この遊ゴロは、普通ならセンターに抜けるコースへの強い当たりだったが、アウトローへの配球をもとに、鳥谷はあらかじめ二塁ベース寄りに守備位置を取っていた。安藤の制球の良さが生んだ併殺だった。

連投連投の日々から、2日の休みをもらって、JQKもパワー満タン(Jはちょっとやられたが)。6回から2イニングの藤川は6人でピシャリ4三振。各打者が、低めの直球を呆然と見送り、球のはるか下を空振りするのが楽しかった。なんか、当てられたのが悔しくなっちゃうような、ストライク取るたび「たあっ」と声が出てしまうような、三振取るたび「どぅわあ」と叫んでしまうような投球だった。計測Max155km/h。いや、あれは175km/hは出ていた(笑)。

実はかなり危なかった8回ウラのピンチ。先頭リグスの打球は、ウィリアムスのつま先に当たって高く跳ね上がる。カバーした関本がやや握り直して、丁寧に一塁送球するも俊足リグスが勝り内野安打。記録はそうでも、関本のエラーに近いプレーだった。続く城石は3球三振に仕留めるものの、好調小野に左中間を破られ二三塁、さらに代打畠山にはセンター前に弾き返され、1点失ってなお一死一三塁、打者青木となる。青木の足を考えれば、良いシナリオでも内野ゴロの間にもう1点失って、一塁に青木が残るという展開が想像される。鉄壁の楽勝ムードにヒビが入ると、一気に瓦解する恐れがある…。だが、結果は誰も予想できなかった二ゴロ併殺、球を捕った関本の前にいた一塁走者にタッチして、一塁送球というもの。まさにこれしかないという打球が飛んできたのも、チームの勢いと言うことだろうか。

この日スワローズの先発は藤井。6回表、すでに球数は100を越えている。次の回には打席が回る…この回でお役御免だ。防御率は2点台前半をキープ、セ1位。だが勝ち数は7勝と伸びない。今季各チームに目立つ「援護をもらえない投手」の一人だ。この日も5回までタイガース打線を1点に抑えていた。今日も勝ちがつかないのか…マウンド上で虚しい疲労を感じていただろう。
直球が甘くなったところを矢野に痛打され、一死一塁。打者は8番関本。藤井にとってこれほどイヤな打者はいないだろう。最近ではすっかりコンパクトなスイングで、どんなコースにも対応するようなおっつける打撃をこころがけているのがわかる。
初球、セーフティバントを試みる。わずかにファール。マウンドを駆け下りる藤井が大きく息をつく。不用意に内に行けば、レフト線を破る長打もあるし、かといって踏み込まれれば右方向に強い当たりも打てる。藤井−小野のバッテリーはたっぷり時間を使い、慎重に組み立てた。3球で2−1と追い込んだが、関本はここから粘る。手元まで引きつけて、右へのおっつけでファールを重ねる。ストレート、スライダー、チェンジアップ…上手く目先を変えているのに、関本は食らいついた。一瞬たりとも気を抜けないという緊張感が藤井を苦しめる。そして9球目、スライダーがやや甘く入った所を、関本は完璧にとらえた…だが、痛烈な打球は二塁城石の正面へ。慌てて一塁に戻る走者矢野。バッテリーはどんなにほっとしただろう。関本が打席に入り、凡退するまで7分間もかかった。
二死一塁。安藤の打順で代打スペンサー。藤井から2本HRを打っている「天敵」を岡田監督はあえて先発から外していた。藤井は、ほっとした気持ちをもう一度締め直し、丁寧に慎重に組み立てる。2−2から決め球のチェンジアップはうまく低めに沈めたが、難なく見切られ、2−3。もう一つ続けたチェンジアップが真ん中高めに浮く…スペンサーこの失投を見逃さずレフトスタンドに放り込む。気づけば藤井の127球目だった。

Posted by torao at 08:24 | comments(14)
[野手]関本
杉山が大好きだ
前日の大敗を完全払拭してタイガース快勝。前日の惜敗を引きずるかのようにドラゴンズ大敗。ゲーム差は4.0となる。まだまだ勝負はこれからで、ここで油断してはならない。だが、今季の最終結果について、おぼろげなイメージを抱かせるのに十分な結果。この日の結果はとても大きい。

以前に「杉山が好きだ」と告白したが、訂正することにする(笑)。おそらく今まで、杉山はにやけ顔のせいで損をしてきただろう。何度となく「何ヘラヘラ笑ろとんねん」と責められたに違いない。以前ドラゴンズ戦で死球をぶつけた後、笑いながら謝っている様子を見て、底知れぬ怖さを感じたが、どうやら緊迫したり、注目が集まったりすると、タラ〜っとひとしずくの冷や汗をかきながら、表情が笑顔になってしまう男のようだ。だが、このヘラヘラしたあんちゃんの評価は急上昇、「あの人、いつもはただヘラヘラ笑ってて何考えてるかさっぱりわかんないんだけど、ああ見えてけっこういいところあるのよ、こないだも…」と近所のおばちゃんも大絶賛という感じ(笑)。

この日は、あたかも杉山とバックを守る野手陣が信頼関係を構築していく一日のようだった。杉山の調子はあまり良い方ではなかった。指にかかった良い球もあるが、やや甘めに入る傾向が出ていた。初回は藤本の個人技に助けられた。青木をセンター前安打で出し、続く宮本は高いバウンドで二遊間のゴロ。藤本追いついて、そのまま二塁ベースを踏み、ジャンピングスローで併殺を完成させた。だがその後も岩村四球、ラミレス二塁打と、ピリッとしない。しっかりせい!なんとか宮出を打ち取る。
二回ウラは、一死一塁で小野の遊ゴロを鳥谷がトンネル。打球が速くあっというまに左中間を抜ける…一塁走者一気に生還。併殺で終了のはずが、1点失ってなお一死二塁となる。これまで好守を続けてきた鳥谷にしては珍しすぎる軽率なプレー。なにか前日の捨てゲームから、集中力を戻し切れていないような印象を受けた。続く館山はバントを失敗し、追い込まれながらも、高いバウンドのゴロで、二死三塁、内野安打王青木に繋ぐ。がんばれ、ここで点を失ったら鳥谷がなお凹む…。イージーなサードゴロに踏ん張る。

スワローズ先発の館山は、前回甲子園で三塁を踏めぬ完封を喫した相手。この日も手を焼いていた。右打者へは懐に食い込むシュート、外角へ直球とスライダー。左打者へは逃げていくシュート、さらにやっかいなのが体に向かってくるような投げ方から、最後インローいっぱいに曲がって入って来るシュート。1回二死三塁の好機で、あの金本が腰を引いて逃げた球で見逃し三振を取られている。加えて、どちらにも有効な、タイミングを外すチェンジアップがあるのだから、打ちづらいことこの上ない。それでも3回表には、鳥谷、シーツがしっかりミートして打ち返すも、踏み込みが今ひとつ弱く、相次いでセンター青木の正面へのライナーとなる。流れはスワローズにあった。

3回ウラ、先頭宮本のどん詰まりのボテボテ。どうしようもない内野安打が今岡の前へ。無死一塁。続く岩村の地を這うような打球は二塁手藤本の正面へ、完全な併殺コース…だが送球を焦り、グラブからボールがこぼれる…二塁送球をあきらめ、あわてて一塁に投げるが大きく捕手寄りに逸れ悪送球。無死二三塁とピンチを拡げてしまう。久保コーチが出てきて集まる内野手。すまん、杉山…1点は捨てろ、この後しっかり行こう。
だが続くラミレスへは初球を死球で、無死満塁。ところが、ここで杉山の「意外といい人」魂に火が点いた。ここで点を取られたら、藤本がなお凹む。宮出への入り、ここしかないという外角低めいっぱいにキレの良いスライダーを二つ続けて決める。続く3球目はストライクからボールになるチェンジアップで泳がせ、二飛、一死。リグスへは予定通り外直球のボールから入り、高めのスライダーで釣って遊飛、二死。最後は懸命な杉山にツキも味方して、城石を一ライナーに仕留め、大ピンチを切り抜ける。

ここで岡田監督が動く。選手をベンチに集め、その中心から檄を飛ばす。「今までやってきたことを忘れたらアカン。1つ1つ集中していけ」。何と言うことはない。言葉の内容が重要なのではない。いつもは選手、コーチに任せきりの構えを取り続ける岡田監督自身が試合中に直接指示を与えたことが重要なのだ。6/29米子でのカープ戦、走塁ミスが重なった試合で、「何じゃお前ら! 何を慌てとんねん! どしっと構えて、野球せんかい!」と怒鳴ったことがある。この日もエラーに加え、桧山の牽制死もあり、集中力の欠如、焦りが見え隠れしていた。あの日と同じように、この檄が逆転の流れを呼び込んだ。

解説の加藤博一氏によれば、試合前、桧山は岡田監督にかなり手厳しく「オマエはもっと初球から打ちに行かんかい!」と叱責されていたという。この日は第1打席(中安)から積極的な姿勢が見えていた。4回表二死、初球の直球を強振、振り遅れて空振り。良い感じだ。2,3球目、低めのボールゾーンに落ちる球を見切る。4球目は、インハイへの直球、これはコースが良すぎる、手を出さず。カウント2−2からの5球目は沈む球がストライクゾーン低めへ。「桧山攻略法」どおりの勝負球だが、同じ球種のボール球を2つ見ていたこと、前のインハイの直球で、落ちる球に山を張れたことが大きかった。やや泳ぎながらもフルスイングした打球は、タイガースファンが溢れるバックスクリーン右に飛び込んだ。「今日も館山にやられるのか」という恐怖と焦りを吹き飛ばす同点HRだった。

4回ウラ、アクシデント。打撃の良い館山が放ったピッチャー返しが、杉山の足に当たる。治療の後、マウンドに戻る杉山は、例の照れたような笑い顔。掴みかけた流れを離してなるものかという平常心で後続を断つ。

5回表、桧山の一発から館山のリズムが狂い始める。藤本へはバランス崩れて0−3とする。なんとか持ち直して三ゴロを打たせるが、これを岩村が悪送球し、無死一塁。それまでピタッと締まっていたスワローズ側に気流の乱れが生じている。
当然バントの構えの杉山に対して、館山の初球は顔にまっしぐら直球。杉山も必死で逃げるも避けきれず…うつぶせに倒れ込んで動かない杉山。いったいどこに当たったんだ!しばらくすると杉山は立ち上がり、またしても治療のため裏に下がる。当たったのは胸の上部、細い骨のあるところだけに心配が募る。
ほどなく、杉山が小走りでダグアウトから表れ、例の笑い顔で館山に会釈しながら一塁ベースに立つ。私はいまだかつて、深刻な死球を受けて、笑い顔で相手投手に会釈をする選手など見たことがない。敵も味方も全員が心配した、異様な球場の空気を一瞬にして振り払い、清々しい気持ちにさせたのはもちろんのこと、もう勝ち負けなんてどっちでも良い、ああ良かった!と、皆に、ことにスワローズ側に思わせた、最高の笑顔だった。
打席に向かう赤星は、集中を増している。投手に死球?許すまじ。鬼の形相である。無死一二塁、初球をまるで復讐のようなセンター返し、当たりが良く無死満塁。
タイムリーエラーを犯した鳥谷からも珍しく気迫を感じた。もはや館山には鳥谷を下に見る余裕はなくストレートの四球、押し出しで2−1と逆転。続くシーツはインハイに詰まっても、もう勢いの違いでライト前にぽとりと落ちる、3−1。
そして金本はもちろん第1打席で見逃した、シュート気味のインサイドのボールを待っていた。必ず来るその球を打つ。集中力は極限状態だ。3球目にやってきたその球をコンパクトにミートしただけで、打球は右中間深くへ消えていった。タイガースで初めての満塁HRで7−1とし、試合を決めた。

他にどんなことがあったかというと、満身創痍の杉山は5回のマウンドに上がり、ラミレスに一発を献上するも、ど根性で投げ切り、勝利投手の権利を取って降板。検査を受け、足、胸とも打撲、軽傷の診断を受ける。
代わって6回を桟原、7,8回を江草、9回を太陽が繋ぐ。桟原、江草はいつも通りの素晴らしい投球。太陽は小野にHRを打たれるなど、あまり良い内容ではなかった。
7回表には矢野がソロHRで加点。低めのスライダーを矢野特有の美しいスイングでバックスクリーンに運ぶ。2日間の休養で、矢野の打撃は完全に復調した。
8回表の追加点は、鳥谷のヒットと今岡の凡フライを青木とラミレスがお見合いしたという、本当はエラーの「なんちゃって打点」。鳥谷の打撃が良くなっている。この日、第4,5打席で打ったヒットは、いずれも強いゴロでライト前へ。ライト側への長打も近そうな、予感のある2安打だった。一方、今岡は相変わらず良くない。後ろ重心が強すぎで、差し込まれることが多すぎる。それでも出しておけば打点がつくから不思議なのだが(笑)。

この日の試合、見られなかった方が多いようなので、今日はダラダラと試合経過を追ってみたのだが、コーチングスタッフ、投手、野手の結束強化を感じた大きな1試合だったように思う。

Posted by torao at 09:01 | comments(15)
[投手]杉山
G戦視聴率を語るってほどでもないけど
へー。0−0の8回二死二三塁で投手斎藤をそのまま打席へか。牛島監督カクイイ!(笑)

古田が故障で離脱して、引退説もまことしやかに。代わりの捕手小野が大活躍で、代わって登録された代打畠山がプロ入り初HR。あれ?こんなはずでは…。

対戦成績でスワローズに負け越し(7勝8敗)、神宮球場で0勝4敗か。ロード終盤、6連戦の移動試合、休みナシの中継ぎ陣、疲れが目立つベテラン陣…序盤からの開店休業モードも悪くはないが、この日を楽しみにしていた関東のタイガースファンのためにも、なにより大目標を手に入れるためにも、今日はカッチリした野球を頼む。

ダーウィンは、ナイスガイだ。見ていて、イイヤツぶりが伝わってきた。でもこんな試合で経験を積ませて、少しずつ良い場面で使っていこうという考えなら、ベンチに置いておく人選が違うのではないか。今年で33歳のテスト生に今後何を求めるのか。あ、日本シリーズでの秘密兵器?そりゃ悪くないねぇ(笑)。でもこんな日には、若い先発候補が見たかった。
太陽はとりあえずガチガチに緊張していたようで評価保留。日曜、先発があるなら、そこではなんとしても本領発揮しなければならない。あるかわからないけど。

7回から狩野捕手出場。わずか2回でも二軍戦を何試合やっても得られない経験値を積んだだろう。9回表打席に立ち、三球三振。好球に手が出ず、釣り球に止まらず。こと打撃に関しては、結果を恐れず初球からフルスイングの浅井を見習え。

このサイトをブログ化した頃から人気ブログランキングというのに参加しているのだが、最近はずっと過分なほど上位にランクさせてもらっていた。毎日クリックしてくれる、顔も存じ上げない読者の方には感謝の気持ちでいっぱいだ。あらためてこの場を借りて御礼。
さて、そのランキングを「プロ野球の視聴率を語るblog」というブログが駆け上がってきた。
「当サイトは、プロ野球の視聴率を通してスポーツ全体のあり方を考えていく(誇張)/2ちゃんねるプロ野球板 プロ野球の視聴率を語るスレ(通称『視スレ』)の内容を紹介しつつ、僕が個人的に考えていることも場つなぎ的に書いていきます。」という紹介文の通り、2ちゃんねるとの「メディアミックス」なブログで、テーマが物凄く特化されているところが新しい。
昨年の球界騒乱の中で、今後のプロ野球についてあれやこれやと考えることも多かったが、ことテレビ中継についても議論の分かれるところ。こんな日なんで、そんなことでも(笑)。
関東に住むタイガースファンとして、なぜG戦だけが常に全国放送されるのか。その不公平さについて子供の頃から不満を持っていた。クラスの子は、何も考えずに、自然にGファンになっていく。Gの選手名は自然と覚えても、他球団の選手は知らない。そんな自然なようで、実に不自然な、作られた「野球ファン」「巨人ファン」を子供の頃からずっと見てきた。ドラフト会議で、「巨人じゃなきゃ行かない」とか言うヤツを何人か見るにつけても、すべてはテレビが悪いと子供ながらに思っていた。だから、ことその問題については、根本的に私は過激な思想の持ち主である(笑)。
関東G戦視聴率が低迷するのを私は歓迎している。それによって、現在の野球界がもたなくなってしまって、経営が難しくなる球団が出てしまう可能性があることは、大変忍びないと思うが、仕方ないことだと思う。ジャイアンツが超人気球団ではなくなって、12分の1になって初めて、プロ野球界を一私企業である読売が支配するという異常な構造が打破できると信じている。そこではじめて商業から文化への昇華が始まると思っている。そのためには一度壊れるべきものは壊れても仕方ないのではないか。それで終わる日本プロ野球なら、それもまた仕方ないのではないか。
地域密着というのは簡単な道筋ではないが、また好むと好まざるとに関わらず、そう進まなくてはならないものだろう。だから、各球団とも地元地上波局(U局含む)が当面もっとも重要なメディアになることだろう。BSを含む全国放送については、機構が掌握し、特定の球団ではなくプロ野球人気全体の向上に役立つようなプログラムを、厳選して放送すべきだと思う。NFLのマンデーナイトフットボールのように、貴重な全国放送に選手たちも燃えるというようなものになった方がメリハリがあって良い。
まったくまとまらないが、結論。今までが異常。これが当たり前。今後は地元がないジャイアンツが一番危険だ。ああ、まとまらない(笑)。

Posted by torao at 08:09 | comments(18)
[野球全般]球界
負けられない試合
大阪桐蔭の平田って、大きくないのにスゴイね。欲しいね(笑)。

試合後、牛島監督は選手一人一人に声を掛けながら見送っていた。次のD戦、頑張れ!

D川上−G西村。負けられない試合をDは落とした。一方、T安藤−B岸本、タイガースにとっても負けられない一戦だった。

初回から制球に苦しむ岸本。四球3つで一死満塁から、今岡は巧くセンター前へ2点タイムリー。結果は最高、内容は…という打撃だった。二死後、浅井がやっぱり初球を叩き三塁線を抜く二塁打。3−0と負けられない一戦を上々の滑り出し。

初回を見る限り、安藤は良かった。球に力もあり、変化球のコントロールも良い。しかし2回表無死一塁、種田の打席から精神的に乱れていく。2球目、種田は意表をつくセーフティバントを三塁前に転がす。今岡慌てて前進し一塁に送球するもセーフ。さらに三塁ベースが空いているのを見つけた多村が三塁まで進む。投手、捕手、どちらかがカバーしなければいけないプレー。ここで安藤は自らのミスを悔やんでしまったように見えた。負けられない。打者だけでなく、安藤はこの重圧と戦い続けていたように思う。
結局、この回さらに連打を浴び2失点、続く3回表には佐伯、多村に連続HR。3−4と逆転され、まさかの3回ノックアウトとなってしまった。

一時退却。負けられない試合の流れを変える、桟原、江草が試合を組み立て直す。内容は悪かったが、運もあり2イニングずつ、0で抑える。

3−4、1点ビハインドのまま試合は膠着状態。7回ウラ、先頭の江草に代えて片岡。好投を続ける加藤は、絶妙の変化球をコーナーに決め、2−1と追い込む。だが決めに来た145km/hの直球が甘い高さに浮くと、まったく迷いなく強振、大きな弧は右中間フェンスを越えた。追い込まれても動じることなく、失投を一撃で仕留めた。これで代打6打席連続安打とか。03年、優勝を決めた試合でも片岡の代打同点HRがあったっけ。
この一発を空砲にできるか、負けられない。

続く赤星の三塁ゴロは、イージーバウンド。だが、赤星はいつにも増して全力疾走…負けられない。送球する村田の視界の隅に、尋常じゃない速度で動く小さい人がかすめる…悪送球。その小さい人は、バックアップの遅れを匂いで感じ取っていて、2塁手前で一瞬の目視確認をするや、再度トップスピードに加速。その時すでに3塁に滑り込んでいた。

無死三塁。この日も鳥谷は、左方向にしか飛ばない、弱々しい打球と格闘していた。強く引っ張りたいと意識すればするほど、微妙に右肩の開きが早くなる。つられて右膝も開き、ヘッドは走らず、バットの角度も「ショートフライアングル」になってしまう。
それでも負けられない。ただがむしゃらに振るしかない。強く振ればショートフライもレフトフライになるかもしれない。加藤が投じた初球は、「鳥谷攻略法」にないはずの低めの直球、この失投を見逃さず、思いっきり振り切った打球は、ポテン警戒で前目に守っていたレフトの頭上を越えた。ついに負けられない試合、再逆転に成功した。

さらに無死二塁からクリーンナップを迎える。だがシーツ三振、金本四球、今岡三振、桧山ヒットで二死満塁としながら、浅井の代打濱中が捕邪飛に倒れ、試合を決められなかった。
8回表、5−4。負けられない。岡田監督は、1点で勝つと心に決める。ウィリアムス&矢野を投入、加えて今岡に代えて秀太を守備固めに起用する。トドメを刺せなかったという悪い流れ、移動日以外休みのないJQKへの不安を考えれば、片岡を三塁に残すという手もあったと思う。だが、1点で勝とうというのなら、それはそれで良い。ならばライトも中村豊にしなければいけなかったとは思うが…。
先頭代打内川は、低めの球を右方向に弾き返すことしか考えていないような振りだった。思えば外国人野手がいないベイスターズ打線は、低い球をいわゆる逆方向に打ち返す打撃で繋いでくるイヤな打線だ。内川の打球は際どくライト線を破る二塁打。続く石井は、粘りに粘って技でライト定位置やや後方へのフライ。なんなくタッチアップを許してしまった。一死三塁から小池も外低めを大きなライトフライ。このあたり、ウィリアムスと矢野の配球は完全に読まれていた。右打者にとってウィリアムスの何がイヤなのか…。矢野を問い詰めたい気分になった。負けられない試合は振り出しに戻る。

両チーム決め手なく延長へ。藤川は文句なし、久保田は先頭を出し、ピンチを迎えたが抑える。10回ウラ一死後、守備固めで入れたはずの秀太を代えざるを得なくなり、三塁に入っていた関本。だが岡田監督の運も戻って来たか、左中間へのヒット。続く藤本はバントの構え、マウンド上はこの回から上がった木塚、送らせまいとするあまりに最悪の四球、一死一二塁。
負けられない。疲労にも、死球の残像にも負けるわけにはいかない。打席に向かう矢野は、闘志満々だった。浅井にスタメンをゆずって2試合目。疲れなどそう簡単に取れるものではあるまいが、心のリフレッシュには十分だったようだ。考えても仕方ない、初球から思いっきり振るのみ。木塚の投じた、気持ち良いど真ん中の直球を、矢野が絶好調時と同じライト前へのライナーで弾き返すと、前進する金城のわずか手前でバウンドした。
苦しみながらの勝利。一つのキーワードで繋がった勝利だった。

Posted by torao at 08:46 | comments(15)
[捕手]矢野
ないようである差
登録状況のおさらい。8/14野口抹消(腰痛)、太陽登録(先発?)。8/15能見抹消。8/16狩野登録。

先発福原、この日は初回から振りかぶっての投球。このところずっとノーワインドアップ投法にしていたのは、投球間隔を短くしてリズム良く投球することで守備&攻撃にリズムを作りたいという思い、コントロールを重視し、失投をなくしたいという理由からだろう。だが、そんな願いも虚しく敗戦が重なってしまう。前回登板から見せたこのワインドアップは、「うぎゃああ」という叫びにも似た、開き直りの一策なのだろう。狙い通り、直球の力が増した。反面、心配したとおり制球が悪く、先制点以後、味方の援護もイマイチ(笑)。ただ全体ではプラスマイナス、ちょっと良い方に向いたと思う。この日は、従来の「まとまり」ではなく「荒々しさ」で抑えることができた。ただしベイスターズ打線の淡泊さに助けられた感も否めない。直球で決めようとした時、力みからか体の開きが早くなり、シュート気味に高く抜ける球が多かった。この一点だけでも修正できれば、完投&完封できると思う。もっと開き直っていい。

ちょっと遅すぎだが、浅井先発マスク。福原が意図したコースに投げられない中、良く粘り強さを引き出した。
福原をリードする時、面白いのはカーブを要求するタイミングだろう。投げても絶対に手を出してこないという間を、いかに見逃さないか。それが捕手の腕の見せ所。狙われれば長打にもなる「諸刃の剣」、打者心理を読む観察眼が試される。浅井は2,3回でその間を見逃さずカーブを投げさせ、各打者の脳裏に、印象と残像を残すことに成功した。イイじゃない。浅井もカーブもどんどん使わなきゃ。

さあ、今度は赤星のフルスロットルが近そうだ。8回ウラ無死から貴重な追加点を呼ぶ右中間突破三塁打。いよいよ次は、リーグ開幕直後何度も見た、一二塁間を破るゴロヒット、一塁線を破る三塁打も出始めるだろう。超ワイドな打撃が帰ってくれば、首位打者争いトップを行く青木をかわせる!

その赤星を返したのが鳥谷。内角にやや詰まりながら、前進守備のショートの頭の上をライナーで越えるタイムリーヒット。その球をライト線に引っ張れるようになったら褒めたげる(笑)。

無安打にして千金の価値。金本は、初回、内角球に詰まりながらも狙い通り犠牲フライで2点目。6回は無死二塁から、絶対にボテボテ気味の二塁ゴロにしかならないような打ち方で二ゴロ。得点にはならなかったが、やるべきことをやるという姿勢を率先して見せた。

やるたびに延長戦のイメージがある、対ベイ戦。前日の両チームとも点が入らない展開を受けて、初回の守りから相手を同じムードに引きずり込み、初回の攻めで、ワンチャンスを2点にした。その差は実に微妙なものでしかなかったが結果的に山のように大きい2点となった。
1回表先頭石井のポテン・コースを関本が好捕。続く小池のライト線への大フライをスペンサーがフェンス寸前まで追って好捕。無死二三塁あるいはそれより悪い状況になっていてもおかしくない二つの打球を、ギリギリのところでアウトにした。
一方、赤星のヒット、鳥谷のバント安打(おそらくサインによる犠打ではない。良く守備位置を見ていた)の無死一二塁からシーツが放ったゴロは、ショート名手石井の右へ。飛び付いたグラブのわずか下を抜け、先制タイムリーヒットになる。石井&種田の守備力をもってすれば、ダブルプレーになってもおかしくない打球だったが、それ故に打球への集中力を欠いたか。ただ、本来イージーな併殺打になりそうな、難しいチェンジアップに対して、完全に泳ぎながらも、センター返しの意識でミートしたシーツの粘りのあるスイングが、石井の一歩を遅らせたとも言える。
対戦成績やゲーム差ほど、両チームの力に差はない。ただこの日、厳然と存在したのは、1点を生み、1点を防ぐ、ほんのわずかな集中力の差だ。

Posted by torao at 08:23 | comments(10)
[退団者]シーツ/アンディー
Q.終盤戦「勝つのはコレが強い方」一つだけ選ぶとすれば?(「評論家たちの声」投票結果)
攻撃力(11%)
防御力(22%)
指導力(4%)
結束力(25%)
精神力(36%)

Total: 365 votes

※精神力と結束力で6割強ですね。あとは「心」という訳ですね。「指導力勝負」が少ないのは……色々深読みしたりして(笑)。

Posted by torao at 22:15 | comments(0)
[管理人より]投票結果
夏も終わり



東北で大地震。お見舞い申し上げたい。

京都御所を散策し、金閣寺やら銀閣寺やら、修学旅行生のように(笑)。
夜は大文字の送り火を見る。

雪辱の 燃える心が 大なりて
Kに見えないこともないかな

で、中継を見たのはほんの一瞬。球児が古木を三振に切ったところから。時間稼ぎっぽい種田の治療を待ちながら中継終了。最後に映っていた兄貴の激怒した顔が印象的。
井川はどうだったのだろう、良かったのかな?。
携帯よりポスト

Posted by torao at 06:48 | comments(9)
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残暑お見舞い申し上げます


昨夕、嵐山にて。桂川の鵜飼を見たりして、風雅に(笑)。
この後、京都には雷をともなった強い雨が降った。

雷は 四番五番の 連打かな
光一閃 やがて咆哮

散歩がてら立ち寄ったコンビニで、新聞の一面見出しを斜め読み。デイリー=新甲子園球場はアルプスに大屋根、サンスポ=井川、ニッカン=下柳、スポニチ=赤星。
関西って良いねぇ(笑)。
携帯よりポスト

Posted by torao at 08:04 | comments(4)
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もし桟原が…ぞっとする
G桑田投手、おつかれさま。素晴らしい投手だった。もう良いだろう。

シーツの駄目押し弾はありがたかった。まさにジョージ的一発。

先発能見は、厳しい内容。5点のリードをもらって逆に気負ったか、メリハリなく、制球力なく。
もともと力投型ではなく、ぴゅっとキレの良い球を内外に出し入れすることが生命線の投手。もう一度頭を整理させるところから。

今岡3打点。ただし、いずれも楽に行ける場面だった。次は厳しいところでキツイのを頼む。

JQには感謝。毎日お勤めご苦労さま。これから台所をどうするのか、ベンチの腕の見せ所。

両軍とも良い守備がたくさん。でもあえて苦言(笑)。
今岡はいっぱいいっぱいだろうが倒れすぎ。反応の悪さ、足の運びと腰高を解決するために倒れてしまう。送球が良いわけでもないのだから…よろしく(笑)。実は藤本もそう。悔しいが、転ばないで処理できる範囲はD荒木の方が広い。
鳥谷は逆シングルをものにすれば、もっとアウトにできる。でもまだ上があるのは楽しい。

とにかく桟原。強い球を内角へ。シビれたよ。矢野もナイスリード!
携帯よりポスト

Posted by torao at 07:57 | comments(5)
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初回の1球で負けることもある
東京ドームの結果は二夜続けての延長サヨナラの熱戦となったのだが、セ・リーグ他の2試合もそれはそれは大熱戦だったようだ。
広島市民球場では、9回ウラ二死から緒方がサヨナラHR。完投王・黒田の粘投に応えた。ドラゴンズは、好投の先発野口をついだ平井が被弾。おそらく「俺の人」が[延長12回とかならなくてムダに投手をつかわなかったから良かった]とか何とか言うに決まっているので(笑)、そんな記事は探さないようにしよう(涙)。
他方、横浜スタジアムもものすごい試合。2−1でベイがリードの9回表、クルーン登場。しかし岩村に逆転三塁打を打たれて2−3。9回ウラはスワローズ石井が登板。だが村田が逆転サヨナラ二塁打で4×−3。ブラボー!素晴らしい!
セの3試合ともが素晴らしいサヨナラ劇。日頃からタイガースファンの前に野球ファンと広言している私にとって、こんなに素晴らしい日はない。…かとも思ったが…ぜんぜん高揚感がないのだっ!やっぱり虎が勝たなきゃ面白くもなんともないっ!なーんだ、結局自分さえよければ良いだけじゃないかって?…そらそうよ(泣)。

どうした今岡。この日「鉄人28号」を打った絶好調金本の後だけに見ちゃいられない。体調面に不安があるにせよ、ないにせよ、バットをしっかり振れないそんな状態なら、調子の良い片岡起用を考えるべきかも。

まずもって走者を進められない試合だった。バントは失敗、エンドランのサインはない、フルカウントで動かして三振ゲッツー…。無死の走者を二塁に進める。ただこれだけのことになぜそこまで動こうとしないのだろう。
一方、相手は負けてもともと、失うものなど無い強み、高校球児のような選手たちが、高校野球戦術で果敢に挑戦してくる。
ところでウチはそんなに強いのか?Gとの対戦成績は?なんのことはない。これで7勝7敗のイーブンだ。去年の順位は向こうが上だ。なにをふんぞり返っているんだろう…。
対抗策として、ウチも必死に挑戦しなきゃいけない立場の選手を使ってみたらどうだろう。いや、それぐらい、この2試合のGの選手たちは強い気持ちでかかってきている。

11回表、入れ替わり走者で一塁に残った今岡、二塁に進んでから代走秀太。
12回ウラ、もう攻撃はない。無死からライト前ヒットを打たれ、それを桧山が処理したのを見て、思い出したかのように中村豊と交代。
確かにやった。それは認める。だが、なぜことごとく一歩遅い?島野コーチに教えてもらったから?サヨナラヒット打たれた後にピッチャー交代するんじゃないかと心配したよ(笑)。このあたりの動き方に不安を感じた。ベンチはもっとグラウンド全体を見て、先を読んで欲しい。集中せい!

「あの1点が余分だった」というのを突き詰めていくと、「あの1球が失敗だった」というのに行きあたる。この日で言えば、杉山の投げた29球目、1回表二死満塁、打者は原、2ナッシングから投じた3球目だったと思う。
この日も杉山は立ち上がりにつかまってしまった。特に一死一塁から川中&二岡のコンビで決められたエンドランで一死一三塁とされたのが痛かった。ここらあたり、まるで[このメンバーなら、こういう野球ができるんだ。これをやりたかったんだよ]という堀内監督の声が聞こえてきそうだった。続く小久保のタイムリーで1点先制。なお走者は一二塁、いきなり杉山の踏ん張り所だった。だが怖い阿部が初球のインハイを捕邪飛、助かった。なんとか1点で済むか。ところが仁志への投球は、惜しいコースをことごとくボールと判定され、結局ストレートの四球、二死満塁としてしまう。
良い流れと悪い流れが交錯するまま、続く原への初球、外角に逃げるスライダー。ボール球を原はまったく合っていないスイングで空振り。矢野はこれで助かったと思っただろう。同じ球、同じ場所で勝負できる!2球目はインハイの直球。良い当たりのファールは計算通り。簡単に2ナッシングに追い込んだ。ここまでは絶対討ち取れる組み立てだった。
だが、次の3球目、矢野はスライダーを外角のボールゾーンに要求する。つまり矢野は勝負球を「弱気サイド」に投げさせた。この打者は外のスライダーを打てない。追いかけてくるから厳しいコースも要らない、そのうち振るだろう。3球目のスライダー、原はつられながらも見送る。2−1。原だって空振りしたスライダーでつってくることぐらいわかっている。4球目、さすがに続けるのは怖い。フォークを振らせよう、原の意識の中に直球はない。だから低めのフォークは見送れる2−2。次で決めなきゃいけない、もちろん外角スライダー、原はすでに外角の変化球の見定めだけに集中している、杉山もその気配に押され手元が狂う2−3。いや、とにかくスライダーは打てないんだから!矢野は真ん中よりに構える。しかしなんとか振らせよう、かわしてやろうとしている内に、杉山の精神的バランスは狂ってしまっている。最後は大きく外れて押し出し。2ナッシングから4球ボールでの失点。この2点目が最後の最後まで響いて、延長12回の末、サヨナラ負けに繋がっていく。
なんのことはない。原への3球目、直球を打者の膝小僧狙って投げておけば良かっただけだ。そう、ドラゴンズ戦で谷繁にやられたあの攻め。古田だって必ず使うあの球。その後は少々甘いスライダーでも打ち取れる。絶対大丈夫な決め球を見つけたのだから、それをさらに大丈夫にさせる組み立てが必要。一言で言うなら、バッテリーは原をナメすぎた。

Posted by torao at 01:52 | comments(10)
[捕手]矢野
【お知らせ】夏休みモード
(しばらく一番上に掲げておきます。最新記事は一つ下です)
8月14日朝から17日まで、親類のある関西方面へ行ってきます。8月15日からは、携帯から何か書くつもりですが、質・量とも「夏休みモード」になると思います。ひょっとしたらまともに試合を見られないかも知れません。どうか人助けだと思って(笑)、いつも通り鋭いコメントを入れておいて下さい。ラクガキ帳は見られないので無反応になっちゃいます(通常でも無反応的なこともあるのですがw)。それとコメント、TBの削除などできません。スパムなども入っちゃうかも知れませんが、あまり気にしないように(笑)。
8月18日から通常通りに戻る予定です。

Posted by torao at 21:00 | comments(13)
[管理人より]お知らせ
右打者?違うでしょう…
二軍戦、先発の座を能見に譲ることになったブラウンが6回0封。まだ28歳と若いブラウンだが、慣れが必要な野手と違い、投手は1年目にアドバンテージがある。まだ8月だが、厳しい状況にいるのは間違いない。14号HRを放った喜田、マルチヒットの林は、やはり下では群を抜いているようだ。

ああ、ジャイアンツよ。貴方達はどこまでかつてのダメ虎にそっくりなんだ。もはや死に体だというのに、優勝争いをするタイガースに「だけ」意地を見せるだなんて。ここしばらくそんなしまった試合などまったくしてなかったくせに。やっぱり満員だと燃えるのか?気持ちは良くわかるが、寝ときっ!(苦笑)

なまじカープも途中まで良い感じで勝っていたから、余計がっかり。とにかくペナントの行方はまだまだ混沌としているということだろう。

初回、4連打。2点奪ってなお無死一二塁。金本の殺人ライナーをグラブで弾いた工藤が治療から戻ってきた。あれはね、治療とかいいながら実はウラで投球練習してたんだ、絶対そうだ!(笑)。今岡は明らかに右狙い。見透かされて内を直球で攻められ、外のフォークにつられた。狙いは良いのだが、自分の技に溺れたか。相手の一番苦しいところを助けてしまった。それにしてもウラで投球練習とは汚いぞ!(←勝手に決めつけているw)。

今岡、スペンサー、矢野。ここがブレーキになってしまった。なぜ左打者を嫌う工藤に対し、スペンサー&関本をスタメンにしたのだろう。意図がわからない。タイガース戦今季2度目の先発となった工藤だが、前回(4/13)は、桧山&藤本で臨み、それぞれHR、二塁打を打っていた(試合はT2−4G)。工藤が右打者よりも左打者を苦にしていることは、昨日今日始まったことではなく有名な話。今季もこの試合の前まで対右被打率.270、被本塁打12、対左被打率.354、被本塁打8。この日も、左打者合計は7打数5安打1HR2打点。右打者合計は15打数2安打、併殺打が3つ。これは工藤の球種、配球、性格から考えても理にかなったデータなので活用して欲しかった。

併殺ばかりの拙攻で追加点のチャンスを消していれば、流れが向こうに行くのは必定。しかし、4番の一振りで流れの向きを変え、JQKでその流れを一気に引っ張り込もうと腕ずくで勝負をかけてコケた。痛すぎる。毎度のことだが、早めに傷をふさぎ、残り二つカチッとした野球で勝てば良し。

とかって冷静ぶって書いてきたけど…、キイイイイ!悔じいいいい!なんじゃ?あの「なんちゃってサヨナラHR」は?あんなの凡フライでしょ?フツー。HRってのは、アニキのあのぎゅい〜〜んってやつのことを言うんだっつーの。ギイイイ、グヤジイイイ。やっぱり何といっても、どんなに弱かろうが、スターが全然いなかろうが、いやだからこそ、あのチームに負けるのがイヤなんじゃああああ。今日は何とかしろ!こら、誠!わかっとるな?杉山!ビシっとせいよ。もしも今日あんなことになって、こんなことになったら…どうしよう、壊れるぞ(笑)。

Posted by torao at 08:37 | comments(17)
[阪神]試合のポイント
金本・今岡ほど目立たないが
ウッズも金本もスゴイなあと思っていたが、Bsのガルシアが2試合連続3本ずつ計6発だって。だけどこれって…まあ「楽天参考記録」?(笑)。

橋本抹消で、ダーウィン登録。対D1戦目を見る限り、橋本は直球、チェンジアップとも良くなかった。二度目の抹消だが、また最短で調子を上げてきて欲しい。ダーウィンはずっと下で良い投球をしていた。自信持って行けよ。どっちにしたって「進化!」とか「進化せず」とか書かれるんだけど(笑)。

岡田監督の心理を必死で揺さぶろうとした落合妖術。だが、揺さぶられたのは岡田監督の首だけ(画面に抜かれると岡田監督はいつも首を動かしているのはなぜ?)。虚々実々の駆け引きは、ドラゴンズの苦しい投手事情を浮き彫りにしたに過ぎなかった。
落合監督「中継ぎも抑えも使わずに、1勝2敗なら上等じゃないか。これだけ休ませれば、立ち直ってくれるだろう。みんな疲れはある」。OK、これぐらいのことを言わせるようなら、上等じゃないか(笑)。
「(続き)ゼニを稼ぐやつはこれから。ここから落ちるヤツは、お金が上がらない」きゃー怖い!妖術は捨てて、脅迫?(笑)。

それにしてもウッズは抑えられなかった。やはりこういう状態になってしまうと、投手も手元が狂ってしまうのだろう。ぶつけたり、甘くなったり。でも、この日も立浪を切ったことでソロで済んだ。最後の止めたバットでヒットの場面では、天真爛漫な笑顔で、明らかに「勝負は終わっている」というムードを醸し出してくれた。
好調の今季もやっぱり得点圏打率.284。まだ早いがあえて言っちゃう。「シーツで良かった」(笑)。

赤星3安打2得点。5回の内野安打が効いた。
鳥谷カヤの外も好守連発。守備位置、打球の追い方、グラブへの収め方、送球動作、向上心をもって、必死に攻めているのがよくわかる。
シーツ2安打2打点。5回の繋ぎ、8回のダメ押し、サンキューアンディー。
金本3安打3打点、今岡2安打2打点。タイガースの山田&岩鬼復活(笑)!祝1000試合連続出場、アニキ!
桧山1安打2三振1二ゴロ。らしくてイイ(笑)。
矢野1安打&ナイスリード。内角を上手く使った!
藤本3安打1打点。グレートジョブ。
安藤6回3失点は、上出来。決め球が甘く入る苦しい立ち上がり。だが2点先制されるも併殺を取れたのが大きかった。途中から球審渡真利のストライクゾーンが異常に広いことに気づき(笑)、安定した投球に持ち込んだ。もう、安藤はこれぐらい投げて当たり前という信頼を完全に勝ち得た。
JQK、当たり前のように抑える。特にウィリアムスは、イヤな内野安打を打たれ、打球処理の際に足元を引っかけたりしたが、落ち着いていた。球児はちょっとアンラッキーだったけど、まあ良し。久保田も緊張感が欠けそうな場面でもよく投げた。

終盤、岡田監督はどんどん選手を代えた。これはとても良いことだと思う。この3連戦は、ベンチを含めた総力戦で、これまで好調だった時を思い出し2勝1敗で勝ち越す。その勝利を皆で掴んだという気持ちを共有できる選手起用だった。ちょっと中村豊は照明が目に入る不運があったけどね。

序盤からリードを許す展開となったが、ひっくり返したのは今岡の芸術的な一打。いや、芸術だとしたら、これは相当な前衛芸術だ(笑)。5回表、1点取って1点差、なお一死二三塁のチャンスでカウントは2−3。勝負球のシュートがインハイ、というより顔の前に浮く。四球で満塁…かと思ったら、手先だけでポンと払うと、頭を越すのに十分な高さを保ったハーフライナーがサードの上を越していく。ドラゴンズ自慢の外野陣でも二者の生還をどうすることもできないマンガみたいな2点タイムリー。岩鬼というより殿馬かな?(笑)。

試合を支配したのは金本。4回のソロHRは、好調な立ち上がりだった川上を動揺させ、味方に勇気を与えた4番の仕事。タイミングをずらされながらも、右肩、右足の開きを我慢してヘッドの速度を保った技ありの一発。
5回の左中間フェンスダイレクトのタイムリー二塁打は、ウッズのHRでいやな流れになりかけたが、またしても点差を詰めるとともに、猛反撃に油を注いだ。あとちょっとでHRだったが、逆に入らなくて良かった。低めの落ちる球を腕の伸びるところで素直に打ち返した力強い打撃だった。
7回先頭打者として放ったHRは、ナゴヤドームの天井をかすめるような驚きの弾道。人間離れした金本の打撃が完全に復活した。推定飛距離150mという5階席に飛び込んだ、点差以上に試合の流れを決定づける驚弾。
エース対4番、やや甘かったかも知れないが、いずれも失投という球ではない。良い勝負だった。

この日、川上は中5日での登板。川上の力を持ってすれば、スタミナ的にもなんの不安もなかろうが、心の片隅に、いつもと違う中5日で登板しているという意識は絶えずあったに違いない。ましてや、自分も含め先発投手陣は打たれ続けている。自分がという強い意識もあったはずだ。そして、岩瀬を始めリリーフ陣に不安がある。長い回を投げなければ…。
1回、2回と順調に飛ばす。左右の厳しいところにビシビシと勝負球を決めた。2回ウラには2点の援護をもらい、あとは淡々とイニングを進めるのみ…川上はそんな心境だったろう。
3回表は、8番の藤本から。この回は問題ないはずだった。しかし、前2戦で先発を関本に奪われていた藤本は、冷静に戦況が読めていた。
2年前の優勝戦線では、8番ショートのレギュラーとして、3割の打撃成績を残した。快進撃、最後の連敗、すべてを体験してきた。1勝1敗で迎えた、この3連戦の3戦目、誰が何と言おうと、物凄く大事だということが感覚的にわかっている。藤本は、2点を失った直後のこの打席で、いつもの思い切りの良い(または、何も考えてない)打撃を捨て、「粘る」ことに決めた。
川上−谷繁バッテリーも気配を感じ、決め球を厳しいところに配してくる。ところが、スライダー、直球、カーブ、カットボール…すべて手元まで引きつけてファールにした。そう、藤本はこの技術をもっているんだ。持っているのになぁ…。
7球目、空振りを取りにいったフォークを難なく見送り、2−2。こうなれば力勝負、インハイ直球…ファール。ならば低めに直球…ファール。こんな打者にこんなことやっている場合じゃない!10球目のフォークは高めに抜け、藤本はライト前に弾き返した。
川上は、今日は本調子ではないかも知れない…そんな不安を持ったかも知れない。。
タイムリーを含む3安打した藤本だが、この1本目のボディブローが与えたダメージは計り知れなかった。
試合後の藤本「きょうの勝ちは大きい。かなり大きいよ」。そのとおりだ。

Posted by torao at 08:56 | comments(16)
[退団者]藤本敦士
ジコチュー結構!福原振りかぶる
ベイの三浦、G戦2年ぶり勝利?ちょっとそれどういうこと?通算対T30勝9敗、対G9勝22敗って…。そうか、彼の中では、まだダメ虎のままで見下されているということか。けっこう頭古そうだもんな(笑)。次の時こそ、こっちも「けっ、Gにからっきし勝てないクセに」と見下してやろう(笑)。

二軍戦で良いデータが並ぶ。太陽が5回17人2安打、自責1。金澤が1回3人0安打。中村泰が3回12人2安打、自責1。特に3月にヒジを手術した金澤の回復は驚異的だ。まだまだ続く厳しい戦い。この中から、上でびっくりするような投球を見せる投手が出るような気がする。

【ちゅうい】これから書くことには、妖術の呪文が含まれています。読む時は部屋を明るくして、モニターに近づきすぎないようにしましょう。
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試合後の落合監督。「向こう(阪神)は泡食ってたんだろうな。負けられないと思ったんだろう。最後まで苦しめたんだから、いいんじゃない。そういう意味で言えばな」。
泡なんか食ってないもん。予定通りだもん。イ〜〜〜だ!ベ〜〜〜だ!(幼児退行現象)。

スタメン6番ライト桧山が、貴重なダメ押し点を招く一打を含む2安打。加えて、この日のために日々改良を加えてきた、ボテボテ二ゴロのゲッツー崩れで4点目をゲット(笑)。いやいや本当の話、満塁からのゲッツー崩れは犠牲フライよりも良いという説もあるのだから(一三塁に走者が残る、相手に「失敗した」というダメージを与える)、ナイスボテボテ!本当にスペ山どっちでもOKモードに入ってきたかな?(笑)

ここのところ、シーツの功績大。第1打席、第2打席とも得点を呼ぶ好打。そして、金本のヒットで、一塁から三塁に進んだ3回の走塁も大きいプレーだった。満塁でゲッツー2つは褒められはしないが、思いっきり振るしかない場面だから気にしなくて良いと思う。

7回、二死から今岡二塁打(もう普通なら楽勝二塁打なのだが、会長激走ギリギリセーフw)、桧山ライト前(普通ギャンブルで突っ込ませようか迷うところだが、二走会長のおかげでノーチョイスw)で一三塁の好機。ここから落合−谷繁バッテリー対打者&捕手矢野の対決は見物だった。インローへのシュートを執拗に続ける谷繁。次こそ外かと思わせる配球だが、ついに初球から6球続けたところを、自信を持って振り抜いてセンター前へ。素人考えでは、そこらへんで、ひょいとスライダーを投げれば絶対に打たれないと思うのだが、そうとも言えないのだろう。オモロイね、谷繁捕手。

さてその矢野がリードする側に回って、敵主砲ウッズに2発。前日から3発。腕の伸びる外しか打たれていないが、それでも外を攻める。ただこの配球は、3戦目の安藤との対決を見た上で良し悪しを言いたい。ここまでは「打たれてもソロ」という判断の上で「撒き餌」をしているのかも知れない。みものみもの(笑)。

球児、言うなぁ(笑)。久々登板で、制球に苦しみながらも2回ぴしゃりなんだから言って良し。(1)「中日は逆転が多い?僕は逆転されてませんから」聞いたか?井川。(2)「福原さんに白星が付いたことが一番」聞いたか?福原。
でも「優勝が早く決まったら、おもしろくない。楽じゃないところで投げたほうがいいじゃない」という球児の奥さんの発言がいちばん素晴らしい(笑)。Qのケツをひっぱたく本当のクイーン発見(笑)。これからもビシビシたのんます(笑)。

遅い。遅いよアニキ、少なく見積もって2試合遅い(笑)。その一発が出なかったおかげでみんな苦労しちゃったんだから。尻に火がつかなきゃ…とは言っていたが、本当に尻が燃えてからだもんなぁ(笑)。でも、本当にここで頼むというところの3ランHRだった。朝倉からは4本目のHRだという。荒れ球が特徴の朝倉だが、金本に対してはビビっているもんだから、安心して踏み込めるのだろう。インタビュアーから「ホッと」したかと問われ、「ホッとしたというか…」と考えた末、「ホッとしましたね」と言った。本当にホッとしたんだと思う。

青いユニフォームを着た選手たちと戦うだけでなく、敵将の術、球場の妖気とも戦わなければならない。加えてこの日は、前日の幻とも戦わなければならなかった。5回ウラ、代打大西からの打順。そんなバカな話はあるはずがないといくら頭で打ち消しても、「もしや」「ひょっとして」と疑念が浮かんでしまう妖術。
だが福原は、それをふっきろうとした。それまでのノーワインドアップから、振りかぶるモーションに変更。この回、なんとしてもという気合を見せた。矢野も丁寧な組み立てで大西を遊ゴロに取る。
次の回、打順が回る。この5回で交代か、福原もわかっていただろう。好投も援護なく負けがかさむという日々が続き、気づけば投球内容そのものも悪くなっていた。今の自分に対する信用度なら、5回までリードを保てばそれで十分という評価なのは仕方ない。とにもかくにもこの回、リードを保つ。これまで打者のリズムをよくしようと、気を使ったりもしたが、この場面、後悔したくないという気持ちから思いっきり振りかぶったのかも知れない。
外寄りにボールが集まったところを荒木に踏み込まれ右前へ。一死一塁。セットポジションから放った143km/hの直球を井端に叩かれ、遊内野安打、一死一二塁。再び頭をもたげる疑念と不安。しかし打席の立浪もまた疑念と不安にとらわれていた。打撃好調のチームにあって、打撃の名手の調子が一向に上がってこない。特に直球で攻め込まれることが多いのは、精神的に追い込まれているからではないか。5球目のボール気味の直球で一ゴロ、ただし併殺は取れず、二死一三塁。そしてバッテリーはウッズとの勝負を避け、満塁で福留勝負を選択する。
意外だったのだが、福原は福留にHRを打たれたことがないのだそうだ。そして打点もあげられたことがないのだそうだ。そういう優位な心理状態もあったのだろう、福原は満塁となったこの場面で、またワインドアップで投げ込んでいった。初球胸元の変化球で注文通りファールを取り、2球目は外角低めこれ以上ないというコースに146km/hの直球を決めた。周到に外に2球直球と変化球を見せて、最後はストライクからストライクへのフォークボールでタイミングを狂わせた。福原の開き直りとも言える「振りかぶり」が流れを引き込んだ。

Posted by torao at 09:00 | comments(18)
[投手]福原
【業務連絡】M君へ
会社のM君、今日toraoは直行です。戻りは19:00過ぎるかも知れないので、何かあったら携帯に連絡を。
で、昨日の試合について、何も話さないのもアレなんで、ここに書いとくわ(笑)。あ、別に昨日の試合のせいで会社に来ないんじゃないからね。予定通りだから、くれぐれも(笑)。

いやいや、参ったね。ホント。悔しいから早く寝ようと思ったんだけど、さすがに悔しすぎてなかなか眠れなかったよ、いや、ちゃんと寝たけどね。それでも一晩眠ればどうにかなるかと思ったんだけど、やっぱりショックが大きいな。とても普段通りではいられないや。でもまあ、アレだ。こっちも経験豊富だから(笑)、いろいろ心の逃げ場を持っているから大丈夫っちゃあ大丈夫なんだけどね。いやそれにしても悔しいよ。とにかく落合監督の「内心のニヤニヤ」が悔しい。

岡田采配?下手だよね。相手のミスで大量リードをもらった時の、「にやけ」。良くないことが起きるよな。自分のミスは次に生かし、敵のミスは自分に置き換えなきゃ。井川の代え時、投手の選択も、「そりゃ違う」と100人の内100人に突っ込まれるようなことしちゃったしね。この試合を捨て石にしたとかいうなら物凄いけど、とてもそうは見えないしね。ただ采配下手とかより、チャレンジャーとして立ち向かってないのが気に入らないな。
なんとか「普通の1敗」にしたいんだろうけど、そりゃ無理があるわ。だいたい、「この1試合、この3連戦をどう位置づけるか」、そんな心理的な駆け引きに引きずり込まれた時点で、「落合ペース」「落合妖術」にはまっているんだよ。ただひたすらに「負けず嫌い」を全面に出したら良いのにさ。平気を装うよりも、必死さを出して欲しかった。岡田監督は、本当は死ぬほど負けず嫌いなんだからさ。金本の二塁打でシーツが本塁憤死した時、飛び出していって抗議して欲しかった。「あんなところで無理矢理突っ込ませやがって」と思ったんだろうけど、行かなきゃ。現にシーツのナイス・スライディングでセーフとも言えるタイミングだったんだから。いつでもそう、「打たれやがって」「ヘマしやがって」と内にモヤモヤさせてないで、爆発させて、怒鳴って、椅子蹴飛ばせば良いのよ。星野っぽくてイヤなんだろうけどさ(苦笑)。

でも、もともと根がアマノジャクだから、これで優勝がなくなったなんて思わないよ。こういう大きな試合、たくさんの人の精神的エネルギーが爆発するような試合は、いろんな意味で転機になる。その作用は直後に来るものと、じわじわ後からくるものがあるんだ。悪い方にばかり考えてもしゃあないからね。ここしばらくがどん底で、挽回のチャンスに備えて欲しいね。少なくともあとの2戦は、結果を気にせず、真摯な野球をやってもらいたい。それと、球児が打たれたわけじゃないんだ。ジェフも久保田も投げてない試合なんだ。井川がまたもや自滅して、監督がまたしても下手を打った、またもやもったいない試合をあげちゃったと、選手たちは無理矢理切り替えるしかないじゃないの。

思ったんだけど、この前の時は、ゴールデンウィーク前だったでしょ。あと1日仕事したら連休突入という4/28(木)だった。井川乱調、守備崩壊、岡田監督氷結で大逆転を喰らって、それから連休中ずっと負けて5連敗。あの時も落合監督がなんだかんだ言って悔しかったなあ。うちの会社は今日1日仕事で明日からお盆休み、また困った長期休暇になりそうだなぁ(苦笑)。で、あの時、もう今年は無理だと思ったんだ。どんどん離されて、ドラゴンズがどこまでも行っちゃうと思ったんだ。でもほら、行かなかったでしょ?あれよあれよと言う間に今度はドラゴンズが落ちてきて、堅実なタイガースが一気に行っちゃった。まだ40試合以上あるんだからさ、みんな元気出して欲しいよね。ちょうど同じことの2周目が始まってるんだと思うよ、きっと。ね。もうすぐほら、あっ…もう交流戦はないのか…。
…でもほら、もうペナントとは関係ないところで勝負しているカープとジャイアンツがパ・リーグみたいなもんだからさ。違うか(笑)。

Posted by torao at 07:39 | comments(19)
[野球全般]ペナント展望
先頭を走る者は知っている
降って湧いたようなドーピング疑惑。週刊朝日の報道らしいが果たして…。
来季からドーピング検査を実施するということだが、今までずっとやらなかったものを、はて、なぜ来季からなのか、いろいろと勘ぐりたくもなる(笑)。

大魔神佐々木が引退する。スゴイ投手だった。基本的には出てこないで欲しかったが、例えば観に行った試合で、タイガースが負けてしまうような展開なら、どうせなら佐々木を見たいと思った。直球は早くて重い。フォークは速くて大きい。何にも増して困るのが、コントロールが良いこと。どんなピンチにも動じない気持ちの強さは、投手らしいわがまま、自己中心的な考え方の裏返しだったのだろう。マリナーズの元同僚、長谷川の言葉「野球に関しては尊敬することがあった」が印象的。裏を返せば…(笑)。
病気の母親に見せたいと、地元宮城での最終登板にこだわった。相手は清原が良いという。親会社TBSは、主催試合や放映権の思惑があり、注目の舞台を別にしたがった。エゴがぶつかり合い、渦中の牛島ベイスターズは、「佐々木騒動」が起きてからなぜかさっぱり勝てなくなった。公私とも、最後は周囲を巻き込んで、ドロドロの中、自分のやりたいようにやって「おしまい」。佐々木らしいクロージングということか。いずれにせよ、夏真っ盛りの野球界に、秋冬の話題を振りまく佐々木と清原に、私はあまり興味がない。

和田コーチ、今日のひとりごとは1行。
点滴を打った誠が、明日天敵を打つ!」…気ィ抜けるヮ(笑)。


追い上げられているタイガースが「ここが山ではない」と粘りを強調するのはわかる。だが、かなり無理をしながら一気の追い上げを見せるドラゴンズとしては、イケイケとばかり、並ぶ間もなくかわしていきたいはずだ。落合監督の「天王山というのは昔(平成6年)の10月8日みたいのをいうんだ。146分の3だよ」という言葉には、まだ一気に行けるだけの流れはないという正直な気持ちと、一気に行けなかった時の反動を抑えようという狙いがあるのだろう。
そりゃどっちも3つ取りたい、勝ち越したい。だが、それは時の運。どちらかの3タテさえなければまだまだ勝負は長引くだろう。まだすべてを賭ける時期ではない。これからは敵将同士、また将と自軍兵士との虚々実々の駆け引きが続くことになる。

陳腐だが、マラソンに例える。中盤にかけて独走ムードのT。途中、腹痛でずるずるペースダウンした優勝候補Dは、その後持ち直し驚異的なペースで先頭のTを追う。遠かった背中がぐんぐん近づいてくる…さあいよいよ並びかける…。
よく見るこんなシーンだが、これから起きるパターンは二つある。多いのは、「D追いついた、並んだ、そして並ぶ間もなく抜き去った…3m、5m…あっというまにTを置き去りにした…」というやつ。TにはもうDを追う余力はない。
もう一つ、このパターンも決して少なくない。「D追いついた、並んだ、1m前に出る、Tも必死に食い下がる、Tもペースを上げて、ピタッと後ろについた、D振り切ろうとさらにペースを上げたが、Tもついてくる…」この場合は、大抵残り2km程で、Tが再スパートをかけてDを振り切ることになる。
団体競技の野球と個人競技のマラソンではまったく比較にならないように思えるが、マラソンは気力と体力の残量とその読み合い、野球は気力と流れ・勢いとその読み合い、マッチレースになってしまえばどちらも共通した部分は多い。
どちらのパターンになるか、それは先頭を走るTの状態次第である。追い上げられている段階で、最後にどちらが勝つか、おぼろげながら知っているのは、実はTだけだ。
その時点で、気力・体力ともにいっぱいいっぱいになっていればDに抜かれて、二度と追えない。しかし、次善の策とばかりに、追い上げられながらも、力を蓄え、冷静に展開を読んで、粘って、確実に相手の苦しいところを衝けばTが勝つ。先頭を走るTにはわかっているはずだ。

Posted by torao at 08:06 | comments(11)
[阪神]たわいない話
Q.投高打低の7月。MVPは誰?(「評論家たちの声」投票結果)
井川(4%)
下柳(16%)
安藤(40%)
藤川(20%)
ウィリアムス(2%)
久保田(15%)

Total: 316 votes

※低投票率でした(笑)。ええ、そうでしょう、現実はあそこが持って行っちゃいましたからね。でも、安藤投手の活躍は見事でしたよ。これからも頼むよ!

Posted by torao at 00:26 | comments(0)
[管理人より]投票結果
カープの意地に屈す
確かにベイスターズは、またも競り負けた。しかし、私がふて寝した後(笑)、驚異的な粘りでドラゴンズを苦しめた。そこまでいったらサヨナラ勝ちせいよと、心の底から言いたいが(笑)、彼らも必死でやったということは、よくわかった。

胃腸にくる風邪が流行っているようで、今岡が途中交代。振り返ればカープ先発デイビーを崩すチャンスは立ち上がりしかなく、今岡がキーになってしまった。頭から片岡で行けばよかったと岡田監督が悔やんだのも無理はない。
今岡会長が今後発奮する材料が一つ増えたということにしよう。

赤星・鳥谷の上昇気運はマルだ。「自信」と「余裕」によって、結果が大きく変わってくるタイプなだけに今後が期待できる。気が早いが、赤星にはD戦各試合1つ以上、ウッズへのドラッグバントを狙ってほしいな。

打ち疲れだか、湯あたりだか、食い過ぎだか知らないが、大方の悪い予想通り「貧打線」への揺り戻し。原因としてカープ攻略法の不徹底を挙げねばなるまい。前日の猛打爆発から一夜明け、首脳陣としても打撃が粗くなることを恐れたはず。結果としてまさにバラバラな攻撃で、繋がりを呼ぶことができなかった。カープの長所は外国人投手が良いこと。短所は外国人投手を含む、センターラインの守備の弱さだ。だから、強引に引っかけたり、ムリに押っつけたりせずに、投手の足元目がけて打ち返せと和田コーチは指示していたハズ。だが前日のこともあり、緩い球でカウントを取ってくるような組み立てをされると、ついつい大振りしてしまう。「ヒザに爆弾を抱えている」のラロッカと、「グラブに爆弾を抱えている」東出の二遊間をしつこく攻めるべきだった。次回対戦時は忘れるな。

四国愛媛は、どちらかといえばカープの「縄張り」。老舗温泉旅館を貸し切って、長期ロード中だからと、こころづくしのもてなしを受けるタイガースに対し、長期ロードなんて当たり前、温泉旅館なんてもっての他という低予算球団カープ。13−2という大敗で、胸に期するものがあったに違いない。最近のカープには珍しいスキのない試合運びに、カープの意地を見た思いがする。
タイガースが赤星のセーフティバント&盗塁と、金本のタイムリーという華々しい黄金セットで先制した直後、カープの逆転劇は、東出の地味なヒットから始まる。先発・杉山は、変化球の制球がイマイチながら、直球に力があり、まずまずの内容。
4回表先頭の東出はカーブと直球で簡単に追い込まれたが、ここからしぶとく粘る。フォークを見送り、直球に遅れながらなんとかファール2つ。目先を変えた変化球3つもしのいで2−3というカウントを作る。ただしここまでは矢野も計算通り、最後の最後、直球で打ち取るための周到な配球だった。しかし、東出はその内角の直球を、どんづまりながらも2塁ベース付近まで運ぶ。ヒットというにはあまりにも不細工なヒットだが、カープの意地がいっぱい詰まったヒットだった。杉山の気落ち、動揺は、次打者・嶋への初球、膝元を狙ったスライダーがど真ん中に入ることに現れた。ライト前ヒットで無死一三塁となり逆転機を与えてしまった。
デイビー・横山・永川・ベイルと繋いだ投手たち、首脳陣にも意地を感じた。特に二番手の横山は、度胸のある投球で打者を攻め、流れを作った。
心せよ。金本を生んだメンタリティが生き続ける球団、「広島東洋カープ」を決して侮ることなかれ。

さあ、待ちに待った直接対決。JQKもフル充電完了、井川・福原・安藤もここでやらなきゃ何時やるんだという心境だろう。敵将・落合監督の口癖は、「投手が良いチームが勝つことになっている」。私もそう思う。

Posted by torao at 08:43 | comments(9)
[阪神]試合のポイント
必勝法に勝つ必勝法
野球殿堂入りもしている、俳人正岡子規ゆかりの松山で2試合。現在も使われる野球用語「打者」「走者」「四球」「直球」「飛球」などは子規が翻訳、というより「考案」したという。そもそも「野球」という言葉も。私はベースボールのことはあまり詳しくない。もっぱら野球ばかりを観てきた。だから書く時の言葉も一般に意味がわかるようなら和製語の方を選ぶ。ボークとかはムリだけど(笑)。ボークにも和製語ある?
さてそんな日に、「俳句的日常」という野球好きの俳人さんのブログからTBをもらった。面白い偶然を喜んだ。

ベイスターズがなかなかドラゴンズに勝てない。2勝8敗1分だ。あの第一次星野ドラゴンズ、1986年世紀のトレードと言われた落合対牛島だ。去年の主砲、ウッズを持って行かれた相手だ。一方的な対戦成績になってしまっているのは、そういう因縁、気負いも関係あるのか。とにかく接戦をひっくり返されることが多い。Dがナンボ勝とうが、もはや気にならないが、先日ハマスタの帰り道、あちこちで見た、親子連れのベイスターズファンがガッカリする顔が目に浮かぶ。根性見せろ!ベイスターズ。

主砲を持って行かれたのはベイスターズだけではなかったっけ(苦笑)。カープはやはりタイガースに分が悪く、これで3勝9敗。言っては悪いが、「チクショー」という気迫を感じない。絶好調の新井など、いくら尊敬する先輩といえども、現在の成績では相手4番より上なんだから、へりくだることはないぞ!いや、とても助かってはいるんだけどね(苦笑)。

温泉街で乱痴気騒ぎ(笑)。ま、たまにはハメをはずすのも良いか、19安打13得点。相手投手の出来との関係なので、過度に喜ぶべきでもなかろう。ただ、不振を自覚していた選手にとっては勢いをつける試合になったかも知れない。

そして下柳は今回も人を食ったような投球。正直に言えば、なぜ下柳が打たれないのか、そのメカニズムを正しく説明できる自信はない(笑)。ともかく打たせて取る投球がさえ、10勝1敗。ひとりで貯金9は、これぞエースの仕事。わかった?福原投手!「うぎゃ(以下略)」(笑)。

桟原は2回を投げ、2回とも連続四球から入るという最悪の投球。代わった7回はともかく、落ち着いたはずの8回までというのはいけない。球に力があり、しっかり投げさえすれば打たれないのはわかっているのだから、自信を持って打者を攻めて欲しい。自己評価が低すぎるのだろう。

9回は能見が三人で片づける。次は先発登板がウワサされているが、ストレート、スライダー、チェンジアップをうまく配せば、面白い結果になるかも知れない。ポイントはリードと、コントロール。この日コンビを組んだ野口で行ってみても良いかも。

実績面でも心理面でも勝負付けが済んでしまっているような対戦なのだから、相手エースを1,2回で攻略してしまえば、試合は決まってしまう。
1回の黒田は調子の良し悪しをはかる以前に不運だった。鳥谷、シーツには「勝っている」にも関わらず、どうしようもないところに打球が飛んでしまう。ボテボテとポテンで一死一二塁。ただここで金本に強く攻めらず、四球としたことで、不運は増加し、タイガースへの勢いとしてしまった。続く今岡のボテボテ遊ゴロ(普通の足ならヒットw)で1点。続いて、顔を合わせるすべての人から「低めを捨てて、ファーストストライクから思いっきり振れ」と言われ続けているであろう桧山(笑)が、0−2からストライクを取りに来た高めの直球をレフト前にはじき返し2点追加、3−0とする。
桧山と対戦する投手には、「桧山を抑えるための必勝法」がある。これは有名な話らしく(笑)、桧山への配球は8割方このマニュアルどおりでやってくる。ただし、投手にはコントロールミスがあり、失投があり、必勝法通りに投げられないこともよくある。それをほぼ8割の率で打ち返せば、桧山は3割打てる打者なのだ。そのためには、「桧山流これで3割必勝法」すなわち、「低めを捨てて、ファーストストライクから思いっきり振れ」を実践しなければならないのだ。この日の桧山には、その姿勢があった。チャンスであろうとなかろうと、必勝法vs必勝法の勝負ができれば、それなりの結果は残せる選手なんだから。

【お詫びと訂正】「俳句的日常」を間違って表記していました。訂正して、お詫びいたします。申し訳ございませんでした。また、お知らせいただきましたかきぴーさま、ありがとうございました。

Posted by torao at 09:18 | comments(12)
[野手]桧山
いいなあ道後温泉w
原爆の日に広島とはできたらやりたくないんだが、まあそうも言ってられない。相手打線もかなり活発なようなので、心してかかれ。そして一日でも早く世界から核兵器よなくなれ、すべての兵器よなくなれ、戦争よなくなれ。

2.5ゲーム差?いや、もう本当に気にならなくなった。最後までタイガースらしい、素晴らしい試合を見せてくれたら、もう他に何も望むものはない。これ偽らざる本心。

今の今までよくわかってなかったのだが、この松山での2戦は、「もう『死のロード』なんて言わせない!飛行機で行く二泊三日道後温泉老舗旅館貸切の旅」じゃないか。なるほど、これはよく考えたもんだ。しかも旨いモン食って、温泉で疲れを癒しつつ、カープに2連勝し、決戦のナゴヤに乗り込むという、もう今季の展開を読み切ったかのような日程(まあ勝敗はそう上手くいくかどうかは別にして)。どうせこんなお大尽企画は、岡田監督の発案に違いない(笑)。それにしても連敗止めておいて良かった。せっかくの楽しい旅行がだいなしになるところだった(笑)。「死のロード」改め「旅行天国」バンザイ(笑)。

8/4の試合を見て、試合展開とは関係ない雑感。
赤星は完全に上り調子に入った。ケガが治ってきて、「ケガをかばうモード」から通常に戻すのに手間取っていた感じ。後は秋口から取り組んできたライト線への鋭い打球が帰ってくれば手が付けられなくなるだろう。
鳥谷はそろそろ大きいのが見たい。最近、変化球に泳いで空振りするシーンをよく見るが、あれはあれでOK。そうやっている内に低めの見極めもできるようになるだろうし、なによりしっかり振っているから。本当は早いカウントから、直球のタイミングで積極的に振っていって欲しいなぁ。
シーツは本当にありがたい。序盤ピンチをしのいでベンチに戻る安藤に近づき何やら耳打ち。自分なりに気づいたことをアドバイスしたのだろう。常に周囲に気を配っているのがよくわかった。
金本、そろそろ来る。今岡が楽になれば、次は金本が来る。一二塁間を痛烈に破る金本ヒットが出たので、坊っちゃんスタジアムではライトスタンドをひとまたぎ確実だ。あ、そうそう、この古い歌詞、スタンドをひとまたぎしたら場外やんなあ(笑)。坊っちゃんならアリだけど、甲子園はムリ(笑)。
今岡、そのままそのまま、最後までそのまま(笑)。
問題は、スペ山おさむ。そういえば、「スペ山」で検索したら「スペースマウンテン」のことと思われる記述が。どうやらその筋ではそういう略語があるらしい(笑)。で、もうどうするんだろう6番ライトは(笑)。だんだんどうでも良くなってきた(笑)。そろそろ今まで通りコロコロ変えているのに、出した人出した人打ちまくるということにはならないか?ならないか(笑)。
矢野、たいしたもんだ、本当に。ゆっくり温泉で休んでほしい(笑)。
関モン(そんな人はいないけどw)。実は最近ポップがポップじゃなくなりつつあるような気がしないでも。そういえばゲッツーシチュエーションでは、鳥谷と1球ごとに目を合わせながら、グラブを口に当てながらベースカバーの確認をしていた。やはりこの二人の二遊間は見ていて楽しかった。だからこそ関本はもっともっと打撃を見せないと…ね。
安藤イイ。歩くのがノロイのがイイ(笑)。完全に先発投手のカンを取り戻している。5回だけ重圧に負けちゃったかな。でも太い頼もしい柱になった。
「JFK」ってのはどうなの?(笑)特に「なにわの」はいかんでしょ、キダタローじゃないんだから(笑)。呼び名はともかく、三人の勇姿は素晴らしい。なんかもうムチャクチャ気分が盛り上がる(笑)。そして藤川の直球を見たら、もう例え打たれて負けても、そのせいで優勝できなくても良いという気分にすらなる(笑)。

ま、試合のない日ということでだらだらと…今日はこんな感じで(笑)。

Posted by torao at 08:42 | comments(10)
[阪神]たわいない話
目撃談 満塁弾
夕方、突然ハマスタに行かなきゃと思いたつ。日程の都合で、もうこれがハマスタ最終戦。移動途中から、このページの愛読者であり、虎ネタの話相手でもある会社の後輩に、出先からハマスタ直行することを告げると、「じゃよろしくお願いします」と言われる。よろしくはこっちなんだけど(笑)。
関内駅からスタジアムに向かう途中で、崎陽軒のシウマイ弁当とお茶を買って、当日券売り場へ。ちょっと迷ったけど、ええい、せっかく一人で来たんだ、S席5,500円(涙)にて入場。試合開始直前。
ライトスタメンは報道の通り濱中。取り急ぎ写メールでエントリー(笑)。キーボードからなら「書くより遙かに速く」打てるが、携帯からだとカタコトの外国人のようにしか言葉が出てこない(笑)。

すぐさま弁当を食い始め、以後は一切席も立たず、じとーっと試合を見ては、チェンジの度に携帯でこのコメントを打つという変態客ぶり(笑)。近くにいた関西から来た「虎おっかけ夫婦(これとてかなり変態客だと思うがw)」からもの珍しそうな視線を感じる(苦笑)。ではそのコメントとともにこの一戦を振り返り。


序盤はBペース。先発土肥は、「何故か打てない130km/h台の直球」を駆使してT打線から三者三振の立ち上がり。緩急はないのだがシュート、スライダーを交えてくると押し込まれてしまう。
対する安藤の方は丁寧な投球だが、ベイ打線当たっている。自信満々に振ってくる姿はTと対照的。これは安藤もここしばらくのような勢いに任せた投球はできない。1回ウラは一死一二塁を切り抜ける。
二回表、一死から初安打は今岡。そして打席に濱中。ああハマちゃんのスタメン復帰に立ち会えて嬉しいが、とにかく「あんなこと」にだけはならないで欲しい、「そんな場面」の目撃者にだけはなりたくないと思う。一人で目頭に熱いものを感じている内に三振(笑)。

 今日も三振が多いなあ。| torao携帯 | 2005/08/04 6:29 PM |

二回ウラ相川の二塁打などで一死二三塁のピンチ。本当にB打線は甘い球を逃さない。しかし安藤は、土肥、石井を連続三振にしとめ先制を許さず。一塁が空いているということを十分に意識した良いリードと、安藤の落ち着き。

 安藤なんとか踏ん張っている。| torao携帯 | 2005/08/04 6:41 PM |

三回表、二死から赤星がレフト前。初球セイフティの構えを見せて、サードを2歩前進させて、狙い通りの一打。当然走る場面だが、土肥は牽制が上手い。2球目は打者に投球しているのに塁に戻ってしまった。それでも3球目にスタート、さすがの判断、さすがのスピード、さすがのスライディング。二死二塁、だが鳥谷はあえなく三振。

 赤星盗塁見たー。鳥谷残念。| torao携帯 | 2005/08/04 6:52 PM |

三回ウラ、赤星の復調気配に勇気をもらったか、安藤がリズムに乗る。ぽんぽんぽんと三者凡退。次はクリーンナップの攻撃だ。さすが勝っている投手は、こういうところのメリハリが上手い。わかった?福原投手!…「うぎゃあああ(以下略)」。

 3ウラ三者凡退。得点の予感。| torao携帯 | 2005/08/04 6:57 PM |

4回表、そういうもんだ!シーツ四球。これは先取点イタダキの流れ。ところが、アニキの詰まった打球はおあつらえ向きの二ゴロ併殺打。ガッカリなんだけど、この時の種田のバックトス!かっこいい!種田のこと、カッコ悪いと思っている人、それは間違い!打って良し、守って良し、走って良し、センス良し。で、次の今岡はレフト前ヒット。ええ、ええ、わかっていましたとも(苦笑)。期待の濱中の角度良く上がった打球はどん詰まり、レフト定位置へのフライ。

 予感空振り…。| torao携帯 | 2005/08/04 7:07 PM |

そして掴み損ねた流れは相手側へ。多村ヒット、種田の三塁強襲ヒットは、上手いサードなら併殺を獲れた。安藤気落ちしたか、投手ゴロをさばけず遊内野安打に。無死満塁である。集まる内野陣。一三塁がバックホーム、二遊間は1点やってでも併殺を狙う陣形を敷く。
ところで、やはり鳥谷の守備位置は石井に比べて深い。フットワークと強肩は鳥谷の方が上。ただし打球処理の判断や、逆シングルでの処理はさすがに経験がものを言う。
さて無死満塁、安藤勝負所である。渾身の直球、詰まった打球は、ライト前方への浅いフライ。これなら三塁走者は帰れない。あっ…ライトはハマちゃんだ…。この時、ほんの短い時間しかなかったのにもかかわらず、私の脳裏には「最悪のシナリオ」と、「濱中との思い出」が走馬燈のようにフラッシュバックした…。と、思う間もなく、前進する濱中のスピードが緩んだかと思うと、センター方向からとてつもない速度で小さい人が走ってきた。赤星は、難なくこの「ライトフライ」を捕ると、中継に返球した。濱中が捕るのならと身構えていた三塁走者は塁に戻るしかなかった。私は泣きそうだった(笑)。
安藤だってそうだと思う。絶対抑えてやる!という気迫が出ていた。土肥を三振、石井を投ゴロ。ピンチを脱出した。今日は絶対に勝つと思った。

 ライトフライを赤星が取った。| torao携帯 | 2005/08/04 7:16 PM |

5回表、先頭矢野、追い込まれてからの膝元の直球に、素早く体を回転させた。レフトスタンドに飛び込む先制ソロHR。このあたりから、一人でS席に見に来ているクールな野球好きを演じているのがアホくさくなる(笑)。二死から赤星、セイフティを試みるが、村田が無駄なくさばいてアウト。それでも間一髪なんだからやっぱり赤星ってスゴイっ!

 矢野きたーー| torao携帯 | 2005/08/04 7:24 PM |

5回ウラ、さあ安藤、暑くて苦しいけれどあと2回頑張れ!本当に暑かった。風もあまりなく、湿度が高い。上着は脱いで、ネクタイは外していたけれど、会社帰りの姿はヨレヨレ(笑)。
この回、安藤しんどかったんだなあ。一死から金城にど真ん中をセンター前。続く佐伯にはファールで粘られ、ど真ん中に入ったスライダーをジャストミート、ライトへ逆転2ランHR…。矢野にもらった1点が、逆にしんどさを倍増させてしまったようだ。続く二人を空振り三振に切って取れるだけの球があったんだから…。

 佐伯…| torao携帯 | 2005/08/04 7:38 PM |

連敗中の重い空気が球場を包む。矢野の一打で吹っ切れたような、弾けたような雰囲気が来るのものと思っていたのに…。6回表、二死から金本四球で出るも、今岡三塁ゴロ。

 重苦しいなあ。| torao携帯 | 2005/08/04 7:53 PM |

6回ウラ土肥に代打・古木。リードしているベイが先に動いた。なぜか打てない土肥に苦しんでいただけに、何か流れが変わるかも知れない。木塚、ホルツ、川村、クルーン。今日はなんとかできるような気がする!

 投手交代、木塚。チャンス来い!| torao携帯 | 2005/08/04 8:00 PM |

そう、今日はハマちゃんの日なんだから。ああ、三振。二死から関本に代えて桧山。初球を見事にセンター前ヒット。あなたはこれから必ずファーストストライクを打つこと!ああ、片岡ピーゴロ…。投手交代、ウィリアムス。負けられない、そうだせっかく5,500円も払ったんだから、球児が見たい(笑)!

 ジェフ登場。せっかくなので球児がみたい。| torao携帯 | 2005/08/04 8:11 PM |

ジェフ、石井にインチキ死球。イヤな予感が走ったが大丈夫。今日は「ヨシオ・ジェフ(by ichikenさん)だった。後続をピシャッと絶つ。残すは8,9回。赤星からの好打順。この回だ。

 頼むー| torao携帯 | 2005/08/04 8:20 PM |

当然、B側もこの回がヤマ場と読む。投手は川村。Bのリリーフの中で、もっとも怖くない、私は(笑)。赤星レフト前、よしキター。さあどうする。Bはバントと決めつけた陣形、しかし転がされればどんなあたりでも赤星は刺せまい。鳥谷に失敗させるプレッシャーだ。1球目見逃しのあと、送りバント。捕手前、普通なら失敗バント、併殺になっても不思議ではないが、赤星だから大丈夫。一死二塁。シーツの三遊間ゴロ、石井追いつくも一塁セーフ。赤星なら、送球後三塁も獲れただろうがここは自重。それで良い。
川村汗まみれ。打者金本。おそらく川村はホームランを打たれるイメージしか湧いてこなかったのだろう。厳しいところをついたが四球。一死満塁で今岡。
ここでどんな結果を想像したか。私は今岡が満塁HRを打つと思った。もちろん希望の延長だけど(笑)。初球の直球を見逃し。四球で満塁、その初球である直球ど真ん中を悠然と見逃し。もうこれは今岡のペースだ。4球目の落ちないフォーク、上体は前にのめって完全に泳ぎながら、バットはボールを芯でとらえる。shuさんがいるレフトスタンドに満塁HRが飛び込んだ。「僕らの夢を乗せて」という小学生のような言葉が頭に浮かんだ。いや小学生はそんなこと言わない。子供に戻りたい大人の言葉だ。何か世界の景色が一変したような気がした。
あとのスペンサーの二塁打や矢野のタイムリーはもう、サービス(笑)。

 これで優勝だ!| torao携帯 | 2005/08/04 8:36 PM |

ああ、もう夢のよう。球児がリリーフカーに乗ってやって来た時は、エレクトリカルパレードでミッキーがやって来た時のように感激して泣きそうになった(笑)。ビュンビュン152km/hの速球を見られて嬉しかった。

 もう最高!| torao携帯 | 2005/08/04 8:47 PM |

で9回はもうどうでもいいや、あ金本も一二塁間を鋭く破るヒット。次の試合では久々の一発が出そうだ。4点差あってもきっと久保田も見られるんだろうな。ホント、最高だぜ!

 余裕しゃくしゃく。| torao携帯 | 2005/08/04 8:59 PM |

久保田登場、あっという間にあと一人。ファーストゴロで試合終了。嬉しそうに手を合わせる阪神タイガースのみんな、最高の試合ありがとう!

 勝ったよ!| torao携帯 | 2005/08/04 9:13 PM |


和田コーチのいうとおり
、あの瞬間は我を忘れて両手を上げたよ。
この日がちょうど100試合目。これで57勝。少なくとも私にとっては単なる1勝ではなかった。

Posted by torao at 08:25 | comments(26)
[退団者]今岡誠
試合開始
ライト濱中。

Posted by torao at 18:04 | comments(35)
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泳げ!泳げ!
(気晴らし豆知識)オリックス・バファローズには、歌藤と加藤、二人のカトウ投手がいて、区別して言うために「歌う方の歌藤」「歌わない方の加藤」と呼ばれる。日本には膨大な人数の加藤さんがいるが、「歌わない方の加藤」と呼ばれている人は、そうはいないはずだ(笑)。

スワローズ強いな。TDから4連勝か。ありがとうごんざれす。連日ありがとうごらみれす(笑)。

「あんだよその目は。オレが悪いってのかよ。あああ?そりゃいっきなり二塁打、HRて打たれたのは、そりゃ、まあ、ちっとはアレだけど、1回表からタダでもらった二死満塁で三振てなんだよ。オレがどんだけガッカリしたか。じゃ、あれか?追加点とられたのが気にくわねえのか?お前らオレがバントで送ってやっても点とってくれねえじゃねえか!ああ?練習したのによぅ。違うか?おい、藤本、違うか?ああ?」と福原が逆ギレしたかどうかは定かでないが(笑)、試合開始早々から敗戦ムード濃厚な試合となってしまった。どっちも悪い!(笑)。

ここしばらく打てないタイガース打線と、簡単に点を取った昨日今日のベイスターズ打線を見ていて思ったこと。ベイ打線は泳ぐのを恐れず、ミートポイントを投手よりに置いて前でさばく。特に石井、金城が顕著。泳いだら泳いだで、その時は小手先の技術で勝負する。ファールで粘ったりはしないのだが、投手にしてみれば攻め込まれるような感覚を持つのではないか。タイガース打線の方は、「うねり打法」の影響か、手元に呼び込んで打つタイプが極端に多い。当たっている時は、ボール球に手を出さず、ジリッジリッと相手投手にプレッシャーをかけるような怖さがあるが、当たりがなくなる時は、球速に押し込まれているような印象になる。赤星などは、オフから正田コーチとともに「泳いでから勝負」の打法に取り組んだはずだが、ケガなどもあって、押されっぱなし打法になっているし、スペンサーも思い切りの良い決め打ちが影を潜めている。
その1球1球への微妙なタイミングの遅れが、後手後手に回る展開を生んでいるように思えて仕方ない。

最終回、4点差二死三塁、打者金本というところで、小刻みな継投を見せた牛島監督はクルーンをぶつける。金本は160km/h級の速球に空振りから入り、徐々にタイミングを合わせていった。バットを短く持って、遅れまいと突っ込んだ。ファールフライ落球という幸運もあって、最後はレフト前にタイムリーヒット。泳ぐことを恐れて待っているだけでは押されるだけ。なにも変わらないし、何も始まらない。
程なく試合は終わった。負けは負け、最後追い上げたからと言って、次の試合勝てるかどうか楽観できるようなチーム状態ではない。しかし、チームを背中で引っ張る金本が、なりふり構わず相手の「力」に立ち向かう姿を見せた。そこここに開き直りの気配は見える。今までは後ろにそっくりかえって進めなかった。今度は前につんのめって転べば良い。そこから立ち上がってもまだ先頭を走り出せるだけの貯金は残っているのだから。

Posted by torao at 08:47 | comments(13)
[野手]金本
秀太昇格
やはり仰木監督の力なのだろう。Bが5割復帰で、4位Lとの差を4.0とした。戦力が上がったと言っても、モチベーションは著しく低下していたチームだ。ここまで引き上げてくるのだから、その人心掌握術の巧みさはお見事。

ちっ、スワローズめ。余計なことしてくれて。どんなに差が詰まったって直接対決で叩いてやろうと思っていたのに…。ウソです、ごめんなさい、すごくホっとしたんです、ありガトームソン、ありがとうごラミレス(笑)。

1回一死満塁、先制の絶好機に今岡は二ゴロ併殺。低めへの制球に苦しむ門倉を助けてしまった。他の打席でも悪球を空振りする姿が目立つ。精神的に追い込まれているのがわかる。この日で1000試合出場。和田コーチからも心温まるメッセージだ。6回には反撃のタイムリー二塁打。少しは気が晴れていて欲しい。

3回一死一二塁、またしても迎えた先制機、金本も二ゴロ併殺。0−3から強く叩いた打球は種田の正面。全力疾走も虚しく併殺完成、まさに紙一重だった。しかし0−3から甘い球をフルスイングできたことは前向きにとらえたい。

立ち上がりからフラフラでも、荒れ球を逆利用して抑えてきた井川だったが、4回ウラ独り相撲をとる。何も考えていないようでも、ドラゴンズに追い上げられ、連敗で迎えた8月、ロード初戦。井川の肩にもプレッシャーがのしかかっていたのだろう。序盤からビュンビュン飛ばしてMax150km/hを計時したが、逆に力みとなってしまった。一死一二塁から、8番相川、9番門倉に連続四球で押し出し。思うところにボールが行かない。その度に見せる自分へのいらつき。さらに1番石井に2点タイムリーを打たれ3点を失う。
どのような理由があろうとも、連続四球による押し出しに弁解の余地はない。だがこの回の井川はマウンド上で精神的に孤立していたように見えた。今岡に余裕がなかったのなら、藤本でもシーツでも鳥谷でも3歩近づいて、「オレのところに打たせろ」と声を掛けて欲しかった。

最悪の流れの中でも6回にシーツ、今岡、スペンサーとヒットを連ね2点を奪ったのは良い兆しだろう。ホルツ、川村、クルーンの必勝パターンを打ち崩すことはできなかったが、盤石でないことは確認できた。

岡田監督「今岡、金本がチャンスでゲッツーだったら、しようがないやないか。(中略)その分、あすから大爆発するやろう。あしたが楽しみやな。
『お前を信用して任せる』良くも悪くもこれが岡田野球。赤星が出られず走れず、金本・今岡が好機で併殺、エースが自滅。主役たちが懸命にもがくも、悪い結果を連ねた。勝てるはずのない試合だった。だが脇役たちが必死に食らいついて接戦に持ち込んだ。
江草、橋本は厳しい場面を迎えても踏ん張り、ウィリアムスは8回一死三塁から二者連続三振と格の違いを見せた。最後の反撃は実らなかったが、ブルペンの集中力は必ず次の試合に繋がると思う。
おぅ、そらそうよ。楽しみにしているぞ。

前日に抹消になった上坂に代わり、秀太が一軍昇格。さっそく最終回四球のスペンサーの代走で登場した。守備に不安を見せた三塁の守備固要因として、昇格は当然の策だと思う。
日本一になった1985年、遠征中に連敗して宿舎へのバスが沈痛な雰囲気の時、決まって川藤がバカをやって皆を楽にさせたとどこかで読んだ。ここで呼ばれた秀太には試合での役割以上のものも求められていると思う。秀太、頼む。

Posted by torao at 08:04 | comments(8)
[退団者]秀太/田中
変わる?変われ!変えないで!
郵政やら道路行政やら、本当の政治も騒がしい割にはどこに向かっているのかわかりにくいが、野球界の政局もまたしかり。実行委員会が、選手会が反省不十分とダメ出ししている暫定制度の運用を着々と詰めていたり…。振り返ってみれば、この暫定案は、実行委員会の作業部会がとりまとめたのを、実行委員会→オーナー会議と承認して既成事実化してしまっている。誤魔化しているが、一部の意志決定者が決めているという状態は旧態依然。そんなこんなもひっくるめての「野球離れ」だということがまだわからない。怒れ!選手会。

「G−T戦関東5.2%事件」は、セ関係者によっぽどショックを与えたらしく、セにもプレーオフ導入を検討するらしい。何をいまさらオタオタするか。すぐに目につくそんな数字なんぞに右往左往すれば、余計ドツボにはまることがわからない。ジャイアンツ戦の放映権による収入が激減するという覚悟を決めなきゃ何も始まらないのに…。
さてプレーオフだが、昨季パのプレーオフを見て、新鮮さもありとても面白いと思った。もちろんペナントレースを制したホークスが日本シリーズに出られないという状況は、なんとも複雑だったが、あれほど熱い戦いはそうそう見られない。日本シリーズとはまた違う、本当のガチンコを堪能した。私はどちらかというと、プレーオフ導入には肯定的。ただその仕組みが難しい。
たったの6チームで正当性を維持したままプレーオフをやろうとすれば、前後期制などシーズンを分ける方法しかない。さもなければ現行のパと同様、「なんのための長いペナントレース?」という矛盾を含みながらのものとなる。以前に「新プレーオフ制度」を考えたこともあったのだが、今読み直してみるとあまり良くないなぁ(苦笑)。今度また考えてみよっと。ちなみにこちらが昨年10月のプレーオフについての投票結果(総数47ってのがサンプルとして問題ありますがw)。

ああ、これはなんとも言えない話題だなあ。「甲子園内野も全面芝へ」。確かに内野にも芝がある方が美しくて、カッコ良くて、メジャーっぽいんだけど、この歴史と伝統と血と汗と涙の染みこんだ、鏡のように黒光りした土のグラウンドがなくなってしまうのは悲しい。晴れ続きの日は高く跳ね上がるゴロ、無情のイレギュラーバウンド、横っ飛びのファインプレーの後、ユニホームが土まみれになる姿の誇らしさ…。80余年もの長きにわたって当たり前のようにそこにあったものがなくなるのは寂しいことだ。ああやっぱりイヤだ。土の方が良い!このままが良いよー!(泣)

さて、そんな甲子園球場を高校生に明け渡して、いよいよ長期遠征のスタート。しかし今季は8/9〜8/18の間、ナゴヤ・東京・大阪とドームが続くなど、体にはやさしい日程だ。中程に大阪ドームが入ることで、一息もつける。また甲子園に帰ってくる時、ペナントレースはどうなっているのだろう、ドキドキわくわく…。良い旅を!

Posted by torao at 08:16 | comments(12)
[野球全般]球界
Q.あえてもう一度!貴方が監督なら2番打者は?(「評論家たちの声」投票結果)
赤星(4%)
シーツ(10%)
関本(15%)
鳥谷(42%)
藤本(18%)
その他(9%)

Total: 440 votes

※OK。じゃトリで行きましょう(笑)。その他、スペンサーが2票以上ってのはわかってるんですが(笑)、あとはどんな感じだったんでしょうね。

Posted by torao at 23:18 | comments(2)
[管理人より]投票結果
大後悔時代
パ首位攻防、2戦目はMが大勝。序盤で0−11と新垣がメッタ打ちにあう。ちょうど前日のタイガースと同じような展開だったが、松中・ズレータが渡辺俊からソロHR。ファンも納得顔だった。こういうの見習って欲しいなぁ。声をからして応援しているファンに何か見せようと。大きな空振り三振でもかまわないんだから。岡田監督が大差の試合でも今岡を代えなかった理由はそこにあるのだと思う。

Dがえーと11連勝か。ゲーム差3.0。T久々の連敗&カード負け越&藤川リリーフ失敗。打線は絶不調。そして「死のロード」へ…もう、目の前真っ暗、もうダメだ…。
こういう時は、まずは思いっきり強がろう(笑)。
相当良い感じになってきた。面白い!このままズルズル落ちていくのか、それともマッチレースが続くのか。先に息切れするのはどっちなのか。決着がつくのはいつなのか。ひょっとして146試合目の決着になったら、タイガースファンの心臓は持つのだろうか(笑)。これが勝負の醍醐味だ。この試練の先にこそ、歓喜の大爆発がある!


次に、この試合を悔やもう(笑)。切り替え、忘れることも大事だが、せっかく次の日に試合がないのだから、時にはとことん悔しがって、後悔して、そこからやり直したって良いと思う。

両チームとも打線の調子はあまり良くない。双方大量点を奪う日もあるが、良い投手を打ち崩すような好調な打者がいないという状況。
この日は杉山と藤井の投げ合いになった。ピンチを切り抜け続ける杉山に対し、パーフェクトの藤井。普通こういう時は、良い投球をしている方が負けると決まっている。そのとおり、パーフェクトを破ったのがスペンサーのHR。初球外のスライダー、決して失投ではなかったが、見事に右中間中段まで運んだ。久々の一発。選球眼が良く、四球と見逃し三振が多いという「ヘンな外人」。だが、本当に見たいのはこの打撃だ。シーズン序盤は、内は左に、外は右に、どちらもスタンドインさせる打撃が魅力、「加えて」選球眼が良いというのが強みだった。あとはインコースをレフトに叩き込んでくれれば…。初球から思いっきり狙っていいんだぞ!

さあリードを奪って終盤7回。杉山はスワローズの拙攻にも助けられながら無失点で来ている。
ドラゴンズに追い上げられるようになって、「T側の人」が口を揃えて言う。「バタバタ慌てず、自分たちの野球をしさえすれば、タイガース圧倒的優位は揺るがない」、さてでは今年のタイガースの野球ってなんだろう。相手がやられて一番イヤな野球ってなんだろう。それは、質量とも最強のリリーフ陣で圧倒的な防御力を見せつける野球ではなかったか。僅少差の7回表から、藤川を投入し、1点を守りきる「凄み」がタイガースの野球ではなかったのか。確かに杉山は良かった。ここというところで素晴らしい直球、スライダーを決めた。バント処理でも良いところを見せた。将来を思えば、無失点を続ける限り代えたくないというのはわかる。また、「完封」している投手を代えて、失敗でもしたら何を言われるかわからないという気持ちもわかる。だがこの試合は1点差、将来を考えている場合でも、体裁を考えている場合でもない。「自分たちの野球」を忘れた継投策とも言える。さあ、思いっきりこの采配を悔やもう。

でその7回表、杉山がピンチを背負う。一死一二塁、打者土橋、カウント2−3。7球目の高めスライダーを見送る。若松監督は、ここで勝負を賭けていた。当てるのが上手い土橋を見込んで走者にスタートを切らせた。走者は二塁がバント失敗のリグス、一塁が捻挫して全力疾走できない古田だ。これは矢野の想定外の作戦だった。判定はストライク。ボールと言われてもおかしくない球ではあったが、矢野は二塁にも送球できなかった。本来なら土橋を三振にとって「ヨシ」となる場面であったが、意表をついたダブルスチールにバッテリーは動揺した。二死二三塁、打者は好投藤井に代わるユウイチ。初球は外角低めに最高の直球。矢野はタイミングの遅れを見逃さなかった。内角に投げればなお遅れる…内角に要求した直球が真ん中に入ると、タイミングを修正してきたユウイチはコンパクトに振り抜き、センター前にゴロで抜ける…手痛い一打だった。投手は失投をするもの。この場合打者が経験の乏しい若手の代打だっただけに、失投をしてもケガをしない配球が存在したはずだ。

それでも逆転のランナー古田は本塁憤死、前々日同様、負けない試合運びには持ち込める。スワローズは現在リリーフ陣に不安がある。7回ウラ、8回ウラと五十嵐に対し、無死一塁のチャンスから走者を二塁まで進めるも決め手を欠き無得点。好機で打席に入った金本、スペンサー、桧山には、甘いフォークも来ていたが、なにがなんでも一球で仕留めるという集中を感じなかった。思い切りの悪さを悔やめ、あの一球を悔やめ!

9回表二死走者なし。投手藤川、打者リグス。1球目外角低め136km/hフォーク空振り。2球目内角低め142km/h直球ボール。3球目まん中高め117km/hカーブ、レフト中段への決勝ホームラン。失投を悔やめ、配球を悔やめ、甘さを悔やめ、慢心を悔やめ…。

何がいけなかったのか、どうすれば良かったのか、自分たちの野球と言葉で言うのはたやすいが、はたしてそれはどんな野球なのだろうか。考える時間はたっぷりある。思い出して、悔やんで、考えて…。気が済むまで後悔したら、グラウンドでそのモヤモヤした気持ちを晴らしたら良い。次の試合で、吹っ切れた表情を見せてくれれば良い。

Posted by torao at 08:31 | comments(20)
[捕手]矢野
評論家たちの声
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