自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
ABOUT
ネットダフ屋を撲滅せよ
今岡選手会長が2年の任期を終えて赤星と交代するという。当初、今岡がリーダーでは…などと野村元監督に言われたりもしたが、リーグ優勝するチームを引っ張ったのだから文句なし。肩書きのないリーダーがたくさんいてくれたのはラッキーだったと思うけど(笑)。お疲れさんの拍手と、次期リーダーへ期待の拍手を贈る。

秋季キャンプを前に行われている二軍練習で、期待の俊足外野手・赤松が二塁守備に取り組んでいるとか(このサンスポの写真はどう見ても悪送球だけどw)。二軍盗塁王&首位打者の看板をしょって、来季は華々しく活躍させたいところ。そのチャンスを少しでも広げるためには良いことだろう。
それにしても外野ならライト、内野なら二塁と、入り口が二つしかないかのような雰囲気はよろしくない。あいつだって、あの人だってウカウカしてられない…の方が良いでしょ。ボビーほど激しくなくても、もうちょっとだけ流動性のあるオーダーを見せていれば、いろいろな可能性も広がるのに。そう思う一方で、金本の「出るべき者は全部出ろ」という価値観にも美しさを感じる。でもやっぱり連続フルイニングは一人二人で十分。チームとしての柔らかさは絶対に必要だと思う。

さて、今回の日本シリーズで、腹が立ったことの一つがチケットが取れないということ。それはまあ、人気カードともなれば、とれないのはある意味当たり前として、その後、ネットオークションに大量の「転売屋」が現れ、正価の数倍以上で取引しているのを見ると、こんなことが許されて良いはずがないと思う。結果的に、5〜7戦がなくなったため、オークションで法外な値段で買った人は、大きな痛手を被ることになった(もちろん買い手に責任があるのだが)。
私の所にも、チケットを先送りしたが、金を払わずに逃げたタイガースファンを悲しむメールが来たり、チケットを入手したつもりがカラーコピーだったなんていう書き込みがあったり…。「騙される方が悪い」なんて言うけれど、本当にイヤになっちゃうね。
こうした「ネットダフ屋」の存在は、決して今に始まったことではない。何にでも詳しくて、いつもびっくりしちゃうBlog @ Wolfyさんによれば、諸外国でもすでに問題となり、またすでに一定の解決策が実施されているという。単純にコンビニや現地窓口での発券をできるだけ遅くまで引っ張ることと購入時のクレジットカードを照合するだけで、こんなイライラすることは簡単に撃退できるのに…。結局、売る側の人たちにしてみれば、早く確実にたくさん売ることが重要なのであって、売れた後に何が起きても知らんということなのだろう。やれないのではなく、やらないつもりなだけ。
オークションで売る人はなんとでも言い逃れができるからなあ…などと、ぼーっとしていたが、そうか、主催者や販売窓口に対して訴訟を起こせば良い問題なのか。「スポーツファン系法律の人」、ぜひお願いできないだろうか。

Posted by torao at 07:59 | comments(22)
[野球全般]球界
星野SDを一歩引いて見る
昨日のテーマ、「二段モーション禁止」については、深夜に面白いトラックバックをもらった。一つは、ドラフト指名を待ち続けて、はや数十年、私と同じ丙午生まれの現役投手、D-blogのzero-52さんから。途中で止まるような動きになるのは、フォームの矯正であるということを実体験を交えて解説している。もう一つは、ルールや審判事情に詳しそうな(失礼な表現でごめんなさい)東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログの下田さんから。二段モーションとストップモーションの混同や、それぞれの何が問題なのかを説明している。どちらもとても面白かった。同じ問題でも、国際化、投手にとってのフォーム、審判の判断など、あちこちからアプローチしないと、「じゃ結局なんのために、どうしたらいいの?」かが、ぼやけてしまうことを再認識。この件は、どうもあいまいな点が多いので、秋季キャンプなどを注目して行きたい。

で、村上ファンド。現在、このページ右上「評論家たちの声」にて、阪神タイガース球団株上場についてアンケートを行っているのでご協力いただければ幸いだ(今回は、タイガースファン限定、1人1票でよろしく!)。
この問題が発生して1ヶ月ほどか。皆さんの議論を聞きながら得た私の現在の意見は、
(1)阪神タイガース球団株式の「上場」には反対。特にスポーツが「大衆の娯楽」「生活の一部」であるということへの理解がない者、「優良なブロードバンドコンテンツであり、ビジネスとしても有望」などという言葉が先に出てくる連中に、儲けをかっさらわれるのは、感情的にもムカつく。
(2)タイガースに限らず、球団株をファンに持たせたり、出資させることは大賛成。これは工夫次第で上場とは関係なくできること。
(3)全球団とも、不健全、不透明な経営と言われてもしかたないことは素直に認めて、上場企業と同じような情報公開を求めたい。
(4)NPB(社団法人日本野球機構)を株式会社に改組し、上場させることは、大いに検討の価値があると思う。現行の「特殊法人」的いかがわしさより、ギラギラの営利団体の方がよっぽど健全だと思う。とにかく球界全体で上昇しようという視点がなけりゃ、これからは何をやってもダメ。と、まぁこんなところか。

で、それを軽く踏まえてもらって、星野仙一阪神タイガース・シニアディレクターのHPや、読売新聞での発言について。
まず、シリーズ惨敗と村上ファンド問題を結びつけていることについてどう思う?私はたとえ関係があったとしても、言って欲しくないな。おそらくファンの沈んだ気持ちを慰めようという優しい気持ちもあるのだろうが、私はよけいに惨めな気持ちになる。加えて、これから星野SDを前面に出した電鉄対村上ファンドの世論戦争が始まることは明白で、シリーズの悲しみを利用しているようにも感じてしまう。かなり違和感を覚える。
次に、「天下の公器」をとっつかまえて失礼な物言いになるが、読売新聞でこういう記事を載せられると、かなり冷めた気分になる。私がずっと求めているのは、読売によるNPB支配を打破すること。NPBを民主的なものにし、そこに権限を集中させること。星野SDの今後の行動が、『「阪神」を守るためなら退行も辞さず』になってしまうのであれば、私は全面的には支持できない。当面、「敵の敵は味方」ということなのだろうが、何かちょっとひっかかって仕方ない。それは、最後の「企業にとって一番大事なのは社員、その次が株主。社員が頑張るから、株主も恩恵を受ける。村上さんの考え方は、まず株主ありき。そう考えるのは構わないけど、僕は違う」という一文にも感じる。おそらく一番大切なのは「選手」というホンネなのだろうが、「客」が出てこないのがおかしい。普通ここは「客」が入ってよさそうなところで、まるっきり登場しなかったことは大いに不満だ。

Posted by torao at 08:25 | comments(34)
[野球全般]球界
国際化の階段 二段禁止
そうそう、このオフは「大混乱のオフ」になること必至なのだが、その内の一つに「二段モーション禁止」の嵐が吹き荒れるということを忘れていた。
野球を見ていて、それはズルいんじゃないの?と思うことがいくつかある。例えば牽制球。ランナーがイヤになっちゃうまで投げ続けたらどうなの?とか(実際は審判が遅延行為と注意、警告することになるだろうが、その基準は審判まかせ)。セットポジションで異様にボールを長く保持してから投げるとか(これもあまりひどければ審判から注意を受けるだろうが、注意されたのを見たことがない)。二段モーションもそう。それぐらい良いじゃんという人もいるが、ダメダメ。もし三段、四段やられてごらんよ、バッターは吉本新喜劇みたいな動きになっちゃうから(笑)。だから二段もダメ!で、秋季キャンプに入っている他球団では、すでにその対策に入っているという。どうやら思っていた以上に厳密に適用されるようで、脚だけでなく、腕についてもよどみない一連の動きをしないとボークを取られるということで、現場は混乱している。

カープの黒田も思わず「違反になるなら、セットで投げる投手が増えるかも。それは見ているチビっ子たちにとって、(投球フォームの)魅力はどうなのか、と思う」と意味のわからぬことを口走ってしまったようだ。別に俊介のアンダースローが禁止されるわけでもなく、野茂のトルネードが禁止されるわけでもない。「手足の動きを止めること」がルールブック通り禁止されるだけなのだから、チビっ子も何も関係ない。みなさーん、自己都合でちびっ子とかファンとか持ち出すのは禁止ですよー、注意注意。

ただ、「打者を惑わすからか、(試合の)スピードアップが目的で違反なのか、今のところ意図が分からない」という部分にはちょっと肩入れしよう。というか、これは国際試合で困らないように、「世界の常識」に合わせようということが目的なのだが、その「世界の常識」自体があいまいだったりするので困ってしまうと言い換えたい。
ざっくり調べたところ、野球には「国際審判」という概念が今のところないらしい。これまでのオリンピックなどでは、各国から経験豊富な審判が集まり、対戦チーム以外の審判が担当するというような形でやってきたそうだ。で、実際どんな感じなのかというと、一応目安として真ん中にあるのはMLBなのかな。MLBの審判は、厳格な競争の中で優秀な人だけがトップにいるような仕組みができているので、非常に「品質」が高い。またエンターテインメント市場の本場でもあり、見せ方、ルールの適用についても観客中心主義で一本スジが通っている。だから、各国の審判とも一応お手本としていることだろう。
それにしても国際野球連盟(IBAF)で「国際審判」の資格や基準を定める必要はあると思う。とにかく各国好き勝手に味付けしてしまっていては、国際大会で不平不満が出続けるだけだもの。昨年の五輪壮行試合のキューバ戦、ものすごく広いストライクゾーンや、そんなのアリ?な牽制球に大笑いした記憶も新しい。同じルールブックを使っていても、解釈の違いでこれほど別物になるスポーツも珍しい。

野球の国際化自体に是非論がある。私は国際化は不可欠だと思う。だとするなら、まずはIBAFの権限、機能の強化が必要で、特にルール、審判について、管理を強化しなければいけない。アメリカで一定の能力を得た審判に、国際審判資格を与える。その基準を常に各国同じように保つために、連携を取り合う…こういった現実的な取り組みがその第一歩として必要だろう。

Posted by torao at 08:32 | comments(19)
[野球全般]球界
Q.日本シリーズを戦うタイガースに一言どうぞ(「評論家たちの声」投票結果)
頑張れ!(52%)
負けるな!(47%)

Total: 278 votes

※ご覧の通り、選択肢に意味はありません。ただ皆さんの激励の声を形にしたかっただけ…。締め切りを待たず、久々の途中終了となってしまいました。たくさんのポチ、ありがとうございました。岡田監督に成り代わりお礼申し上げます(笑)。

Posted by torao at 00:00 | comments(0)
[管理人より]投票結果
オフ初日はたわいもなく
もう負けっ放し。マリーンズVパレードは26人目の選手も一緒に…。負けました…。

今岡のライバルで、鳥谷の師匠、井口が日本人野手として始めて米チャンピオンの栄誉に。主力として活躍したのだから立派なものだ。あっちもあっけなく決まったねぇ…。

さあ忙しいぞ。しょんぼりしてるヒマなんてないんだから(笑)。シリーズで短くなったオフは日程満載。コーチ人事、秋季キャンプ、外国人去就、FA交渉、Vパレード、ドラフト、契約更改、V旅行、井川問題…その間にファン感謝デーなどのイベントもあって、はい正月!そしたらアリゾナやら沖縄やらあちこちで自主トレ始まって、キャンプイン!若手がどうだ、競争がどうだと言ってるうちに、オープン戦!凄いぞ!大丈夫か?と言ってるうちに球春到来!もう桜が咲いてしまった(笑)。

さっそく飛び込んで来たのが、97年のドラ1中谷仁捕手、金銭トレードでイーグルスへの報。タイガースではノーチャンスになりつつあったので良い話だろう。野村新監督親子がいる職場環境は良いのか悪いのかよくわからないが、再生の絶好機と思って励め!

各紙ばらついているのが島野氏の去就。スポニチ大阪が島野氏二軍監督就任&木戸氏フロント入りと報道。能力、適性からすれば、こんなに良い話はないと思う。でも健康状態があまり思わしくないと言われる島野氏、退団説が濃厚だったのだが、大丈夫?「星野氏動く」という噂が出ると、必ず「島野氏も」と言われるキーパーソン。人質扱いしてないよね?(笑)
木戸氏は将来の監督候補と目されているが、GM的人材の育成もますます重要となる。その方向性の中での人事なら歓迎かも。

しかし今オフの最大の関心事は、「野球業界」を舞台に繰り広げられる経済戦争ということになるのだろう。ハッキリ言って、私には対立の構図がよくわかっていない(笑)。ただ読売によるプロ野球支配を崩そうと考えている人がいるということと、その人たちにしても、かなりの「野心(悪い意味で)」を持っていそうだということ。私としては、市場荒らしやパイの奪い合いに終始するのではなく、これまで描き得なかった「プロ野球界のビジョン」を創出してくれるのなら、ゴタゴタ、殴り合い大歓迎だ。むしろ必要なプロセスだとも思う。
今回は阪神タイガースも当事者だ。阪神電鉄も、球団も、保身や体制護持に走ると一気に支持を失うことを肝に銘じて、タイガースだけでなく、今後のプロ野球界を考えた判断をしないといけない。今回も勝敗のカギは大衆が握っている。大衆の武器は声、掲示板、ブログなどだ。おそらく正直者が勝って、ウソをついたものが負けると思う。両方ウソつきの場合は、より面白いウソをついた方が勝つ。誰と誰がどんな戦いをするのかも知らないけど(笑)。

Posted by torao at 08:27 | comments(22)
[阪神]たわいない話
ブレーカーを外して
願いも虚しく藤本のバットが空を切る。小林雅の派手なガッツポーズ。歓喜のマリーンズ。いつも見ている甲子園の黒土の上を、見慣れぬ黒いユニフォームの選手たちが集まり、大声を上げ、体を寄せ合い、飛び跳ね、両手を上げ、抱き合う。遠くレフトスタンドから、聞き慣れない一糸乱れぬ喜びの声援が響いている。グラウンドの真ん中に満面の笑みをたたえたバレンタイン監督が現れて、その体が3回空中に浮いた。
いつも見慣れたタイガースの選手たちが見慣れない表情を浮かべている。見るともなく焦点の合わない視線。そうか、これで終わりなのか。

一度もリードすることさえなかった4試合。
どんなに事実が積み重なっても、まだ感情がシンクロしてこない。怒り、悔しさ、祝福、感謝、決意?…いや、ウソだ。何も自然に沸き上がる感情も言葉もない…。

いや、それもウソだ。本当はあるんだ。ブレーカーが落ちただけ…。永年使い続けて来た安全装置が働いただけ…。

もっとやろうよ。1点を争う日本シリーズをさ。この試合みたいに、いや、この試合よりもっとドキドキするようなさ、追いついたり逆転したり、また逆転し返したりするような、凄い試合をやろうよ。今年のチームでさ、今年のムチャクチャ強いチームで見たいんだよ!7試合目までさ…。もっとやろうよ…。なんだよこのクソ日本シリーズは…。ちくしょう…。



あー、ちょっと泣いたらスッキリした(笑)。
マリーンズおめでとう、強かった。
野球界を心配している野球ファンのみんな、うちのチームが不甲斐なくて申し訳ない。
タイガースファンのみんな、まだまだ念が足りなかったな、またがんばって行こう。
このブログの読者のみんな、ありがとう!みんながいるから書けた。おかげで今季は最高に楽しかった!
チームのみんな、今季は本当にありがとう、感動しまくった。でももっともっと感動させるチームになれる。でも今はおつかれさん!あらためて、セ・リーグ優勝おめでとう!

まだまだ続くよ!これからもよろしく!

Posted by torao at 08:35 | comments(65)
[阪神]たわいない話
【号外】千葉ロッテマリーンズが日本シリーズ優勝
2005年日本シリーズは、千葉ロッテマリーンズが、31年ぶり三度目の日本一に輝いた。
セントラル・リーグ優勝を果たした阪神タイガースの長いシーズンが終わった。

Posted by torao at 22:03 | comments(18)
[野球全般]ペナント展望
奇跡の種
野球は一つの球に集中していなければ大負けする競技。岡田監督の心が、今のその球にあったとは思えなかった。
・下柳が激昂した一塁セーフの判定。なぜ飛び出して抗議しなかった?
・シーズン中にもあった藤川の2イニング目のピンチ。苦しむ藤川からなぜジェフに代えなかった?
・藤川が打たれた後、ジェフではなく桟原に代えたのはなぜ?


さて、反省はできたか?十分、自己嫌悪にさいなまれたか?言ってみれば3試合続けて0−10(ほぼ)負け。おそらく全員初体験だろう。私もこんなの見たことがない。で、どうする?「ただやるだけです」、「がんばるしかない」というのも芸がない。それでも岡田監督は、これまでどおりシーズン中と同じように、ただひたすらに主力の復活を信じ、待ち続けるのだろうか。それならそれでも良い。とことん信じ続けられるのなら。

過去のシリーズ史を振り返ってみる。先に3連敗した場合の最終決着は、
0-4 6回
1-4 5回
2-4 1回
3-4 1回
4-3 3回
第4戦の「一矢報いる率」は約63%。最終的な逆転V率は約19%。次1つ勝てば30%に跳ね上がり、2連勝すれば60%、3連勝すれば75%と上がる。そう悲観したもんでもない。ただし、だ。0−10(ほぼ)を3つやられた後、などというサンプルは存在しない。もしあれば4連敗の確率が限りなく100%に近いだろう。この状況からの逆転優勝があれば、それは奇跡だ。さて、どうすれば奇跡は起きる?

「奇跡は起きるものじゃない、起こすものだ」どこの誰が言ったセリフ?でも本当にそうだと思う。本気で自分が奇跡を起こして見せると思っている者が、少なくとも一人いなくては何も始まらない。岡田監督自身もそれになって、一人でも多くそんな人物を発見して、起用して欲しい。
杉山の笑顔か、久保田の怒りか、中村豊のひたむきさか、和田コーチの優しさか…。砂漠に一つ小さな奇跡の種。小さなきっかけから、強い信念が伝わる。それに呼応し、一人また一人と、自分も奇跡のためには必要な人物だと…。そんな連鎖が生まれない限り、道は拓けまい。
野球は審判に負けを宣告されるまで、勝負は決さない。まだ何も終わっていない。終わってないぞ!

Posted by torao at 08:37 | comments(33)
[退団者]岡田彰布
IMAGINE
甲子園に移動して日本シリーズ第3戦。先発は下柳と小林宏。
さて、気持ちも落ち着いてリスタート。2つ先にやってしまったのは痛いが、まずはこの1戦ビシッと取ること。焦らず慌てず、相手のムードに乗らず、カチッとした野球をやろう。
1点を大切にしよう。4,5番に頼ってはいけない。4,5番を乗せてあげよう。赤星は何が何でも塁に出よう。塁に出たら思いっきり走ろう。もし赤星が出塁できなかったら鳥谷が出よう。1,2番で必ずどちらかが出塁しよう。そうなれば、鳥谷、シーツはしっかりとチャンスを繋げよう。積極的に打てる球を必要な方向に打ち返そう。もしカウントが悪くなっても、自分のアウトを無駄にしないよう、走者を進めよう。そういう気持ちで打席に入っていれば、外野を抜くような当たりになる。さあ、チャンス拡大、金本登場だ。もうこの前の2戦の勢いなんて相手投手は忘れてしまっている。打席から放たれる高温、しかし表情と脳はあくまでもクールに、鋭い視線をぶつける。魅入られたような好球を逃さずに、強くしばけ。ボールが悲鳴をあげてどこまでもどこまでも伸びていくライナーを見せてくれ。他の誰にもマネのできないドライバーショットで、霧に覆われた重い空気を切り裂け。いや気圧された投手はまともにストライクを投げられなくなるのかも知れない。何度も何度も見た光景だ。「オレが歩かされたら頼むぞ」「今季はお前が打点王を取れ」この言葉からすべては始まったんだ。金本さんを返す、金本さんを返す…そう、今岡はそれだけを考えたらいい。今までどおりに。その状態に入れば、次にどんな球が来るのか、どういう形で打てば良いのか、何も考えなくても見えてくるのだから。喜びの大歓声に包まれて、ようやくいつもの甲子園に帰ってきたことを実感しただろう。さあ、もうみんな思い出しただろう。自分たちがどんなに偉大なチームを作り上げたかということを。どんなに誇り高いチームの一員であるかということを。そしてどんなに愛されているチームであるかということを。桧山を迎える大歓声。あのクソ弱かった時代、未来の4番と言われた男。もうHRばかり狙わなくても良い。こだわってきた綺麗なフォームで、初球から積極的に打っていけば良い。コースに逆らわずに、左中間へ、ライト線へ、すなおにバットを合わせれば良い。塁上で微笑む桧山を見るのが、みんなの幸せなんだ。下位に回ったって安心させない。矢野は、内を開き気味にひっぱたくか、外を踏み込んでライト線に弾き返すかを決めている。相手捕手に気づかれないように。この流れになれば、狙いは外さず一撃する勝負強さがある。そして藤本。打席の問題児。もう、思い切って行け。今さら何を言っても仕方ない。次は投手だ、悔いのないよう思いっきり振って来い。ただ、追い込まれたら頭を切り換えろ、粘って粘って相手投手に1球でも多く投げさせろ。大舞台での強さを知ってるぞ。さあ、シモさんはいつもどおりバントをきっちり…続け、続け!回せ、回せ!さあ何点入った?いや、まだまだ、カチッと攻め続けよう!
どんなに好調な打線だって、内へ外へ、低めに逃げていく変化球と、剛速球にも感じる130km/h台の直球にはそうそう的は絞れまい。「のらりくらり」下柳の投球をそんな風に言うけれど、バッテリーの頭の中は緻密な計算で埋め尽くされているのだ。時に吼え、時に笑顔、打たれても、抑えても前後裁断。正に今必要な精神。さあ、リードした展開、待ってたよ、藤川球児。速いとか凄いとかじゃないんだ。球児の直球は、美しくて哀しいんだ。空振りを取ると、嬉しいんだけど、泣けてくるんだ。2試合の勢いってなんだったっけ?10点取った打線の繋がりはどこ?ジェフの気合も最高潮、逆にちょっと心配になるけど、大丈夫、オリンピックのジェフだ。どんなに慣れたって、こんなジェフは誰にも打てないんだ。溜まってた鬱憤を晴らすガッツポーズと咆哮。さあ久保田にも伝わったはずだ。大丈夫、まだ大丈夫。スライダーもフォークも使いながら、そうそれで良い。ランナーを出しても大丈夫。いざとなったら思い出せばいい。ウッズに投げたストレートを。二死満塁で、打てるもんなら打ってみろと開き直って投げたあのストレートを。

さあ、イメージトレーニングは終了。難しいことは何一つない。いままで毎日やってきたことをやるだけなんだから。
今日も一日がんばろう(笑)。

Posted by torao at 07:48 | comments(30)
[阪神]たわいない話
Q.日本シリーズ大予想(「評論家たちの声」投票結果)
T4勝0敗(6%)
T4勝1敗(26%)
T4勝2敗(34%)
T4勝3敗(20%)
その他(11%)

Total: 552 votes

※10/24現在、32%が「死に票」となりました(泣)。これからこれから!

Posted by torao at 22:42 | comments(0)
[管理人より]投票結果
言い訳は許されない
第2戦、●T0−10M。みなが言うとおり、次も負けたら、「ロッテより弱い」あ、これじゃ当たり前か、「楽天より弱い」と言われても仕方ない。戦前、似たようなチームカラーの両チームと言われたが、2試合を見る限り似ても似つかぬ両チーム。ただ、Tがもっとも調子良い時は、やはり序盤・中盤のもみ合いから、流れを一気に掴んで、一気に大差をつけるような試合がよくあった。確かにそんな雰囲気に似ている。そう、マリーンズは絶好調オブ絶好調。一方のタイガースは、打ってダメ、守ってダメ、投げてダメのどん底オブどん底。なんとも恥ずかしい限り。いずれにせよ、多くのタイガースファンが待ちに待って、楽しみにしていたシリーズの開幕2戦が、ワンサイドになってしまったことは残念としか言いようがない。

パの燃えるようなプレーオフ期間中、すっかり冷めてしまったかのような心と体。しかしそれは、金本が言うとおり言い訳にならない。昨季から始まったこの制度、同じ条件でドラゴンズは、初戦を完封で失ったといっても接戦(0ー2)だったし、第2戦には勝利して、最終戦まで持ち込んでいる。だから、それを言い訳にすることはできないし、第一、そんなカッコ悪いこと願い下げだ。その間、十分体を休ませ、練習を積み、コンディションを整えて来たのではないか。どんな結果が出ようとも、それは自分の責任として受け入れなければならない…………。あれ?ちょっと待って。

去年、シリーズはセ主催の順番、本拠地ナゴヤドームの第1戦は10/16だった。で、優勝が決まったのは10/1、最後とびとび日程になったとは言え、最終戦が10/11だ。

 04 D 最終戦〜シリーズ開幕=5日間(初戦:ナゴヤ)
 05 T 最終戦〜シリーズ開幕=17日間(初戦:千葉マリン)

うえ〜!昨年よりまるっきり厳しい条件じゃないのよ。なんだよ、この日程は!雨がなかったから?知るかよ。うぎゃあ、ダメだよ、こんなの!去年ですら落合監督が「待たされたのは不利」っていってたのに、それより12日も多く待ったなんて、不利すぎるぞ!ズルい!うぎゃあああ!パ・リーグズルイ!パ・リーグズルイ!パ・リーグズルイ!……

カッコ悪いからやめろ?でも、ほんのちょっとだけ言い訳しても良くない?ダメ?あっそう…ケチ(笑)。

しかしここ数十年、本当にズルかったのはセ・リーグだ。自分たちにはG戦放映権という安定した収入があるからといって、パをないがしろにし続けてきた。どれだけSOSを出されても、見て見ぬふりをし続けた。そこでパは窮余の一策、ある意味の制度矛盾を抱えながら、プレーオフ開催に踏み切った。球団消滅の悲劇を経てようやくセも危機感を持ち、交流戦を実施。今度はパに刺激され12球団でのポストシーズンのあり方を検討なんて言って、どちらかというとパに擦り寄るような姿勢が見え隠れ。ゴタゴタしながらも地域密着路線を真面目に進めているのはパ・リーグ。球場に足を運んでもらえるよう、努力をしているのもパ・リーグ。

だから2つまではいいよ。でも、もうダメだったらダメだったらダメだったらダメっ!はんじんがんばれー、ぐやじ〜〜〜(泣)

Posted by torao at 07:55 | comments(47)
[野球全般]球界
井川の●
さて、日本シリーズ初戦は●1−10×。
「(ボコボコにされながら)ま、霧も出てきたし、今日はこのへんで許したるわ!」(ドテっ)って感じでね(笑)。試合の細かいところや、両軍の応援が素晴らしかったことや、霧の美しさなどは、ご存知のとおりということでスパッと割愛。


もうこっちも意地でね(笑)、この後に及んでまだ井川を弁護するよ。良かったでしょう、基本的に。スゴいという程ではなかったけど、直球をメインに、どの球もまずまず。ストライクをとってもらえないクロスファイアをもっとしつこく使えば良いのに、スライダー、チェンジアップが多めだったのは矢野の考えだろう。パカーンといかれた長打はほとんど外より。井川もさ、首をなんべんもブルンブルン振ってさ、「矢野さんまっすぐをインコースに投げさせて下さいよ」てやって欲しかったよ。
特に5回ウラ、西岡に芸術的プッシュバントを決められ、今江にライトオーバー二塁打で再度勝ち越され、しかし福浦を遊ゴロで一死二三塁となった場面。ここでサブローをねじ伏せれば試合はまったくわからなかった。内の速球3つ、すべて気持ちの入った素晴らしい球。でもなかなかとってもらえず1−2。チェンジアップが絶妙のところに決まって2−2。ここでチェンジアップを続け、やや内側に入ってレフトオーバー、痛恨の2点タイムリー二塁打を食う。
井川よ、矢野よ。本当にこの配球で悔やまないのか?そんなことがあり得るのだろうか…。正直私にはよくわからない。なかなかとってもらえない内の速球。だが、同時に打者にとっても、「ボールかも」と迷う球。一瞬にして目の前を通り過ぎる球…。

橋本が悪夢の連打で「普通の負け」にならなかったのはちょっと痛い。ちょっと痛いけど、これもいつかどこかで見た景色(笑)。確かその後は良くなったような気がする。違うとイヤなのであえてウラはとらないけど(笑)。で、8,9回にプチ反撃ができれば、よーし第2戦だー!っと意気上がるのだが、なーんとなくこの日はそんな空気もなかったような気がしないでもないので、霧でうやむやにして終わらせちゃうってのも、ま、いいか。ちぇ、残りの2回で15点取れたのになぁと言っておけばいいでしょ(笑)。


いやあ、それはそうと、昨日はワクワクだった。もう、感動の「9.7」、感動の優勝、感動の最終戦と盛り上がって、プレーオフとか見せられてずーっと「おあずけ」。もうヨダレダラダラで待ちくたびれてのシリーズ開幕。そんなこんなですっかり忘れていたが、やっぱり思い出した。「ワクワクといったら開幕、開幕といったら井川、井川といったら打たれる、打たれるといったらガッカリ、ガッカリといったらフテ寝…」

最近ちょっと睡眠不足で良くないと思っていたのだが、昨夜は久々にぐっすりと死んだようによく眠れた。この前よく眠ったのは、9/20甲子園でのドラゴンズ3連戦、前日の杉山KOに続き、井川で連敗した夜だったかな。もう大丈夫と心では思っていても、やっぱり不安で不安で仕方なかった。だから早く寝た(笑)。翌日が下柳で「The Game リメイク版」以後6連勝だったなぁ。
で、その前のフテ寝は9/6。ああ、D中田にぴしゃっと抑えられて井川で負けてね。次の日はもちろん「9.7 The Game」で以後6連勝ね。あの流れの変わり方は凄かった。
その前のフテ寝は、8/31か。甲子園でのD3連戦のはずが、初戦雨で中止で2連戦になって、しかも球児が扁桃腺炎で離脱中。そんな大事な試合で、3点先制してもらった井川が、直後に5点取られて逆転されて…ああヤバイと思ったなぁ、あの時は。でも次の日は下柳が初回に1点取られたけど踏ん張ったんだった。今岡が2本3ラン打ってね。以後3連勝かあ…。
その前は8/9D戦。序盤で山本昌を攻略して5回ウラで7−1。優勝への流れは間違いないと思ったなぁ。そのウラに9点取られるなんて思わないでしょ?普通(笑)。あの日も良く寝たなぁ(笑)。そしたら2連勝して、なんのことはないカード勝ち越しだ…
って、これけっこうどこまでも続けられそうだぞ(笑)。井川投手よ、そんなに人の健康を気にしなくてもいいんだよ。こんな「エース」をどこまでも弁護する「自称評論家」ってのも問題あるなぁ(笑)。

そういうわけで、この1敗で、ますます日本一間違いなし!と思った人ー?はーい!…あれっ?(笑)

Posted by torao at 08:51 | comments(35)
[退団者]井川慶
さあ、行こう!野球小僧たちの日本シリーズ
ブログを始めてから、たくさんの野球ファンと交流する機会ができた。また交流はなくても、一方的に読んでいるブログもある。実際に会うことはなかなかなくても、何度も何度も触れ合ううちに、その人の心の中がだんだんわかってくる。会ったことはなくても、昔からの友達のような感覚になるから面白い。Dファンのあの人、YBファンのあの人、Sファンのあの人、Gファンのあの人、Cファンのあの人、Hファンのあの人、Lファンのあの人、Bsファンのあの人、Fファンのあの人、Eファンのあの人。今季勝ち残ったのは、TとM。日本中の野球好きが見守る日本シリーズが始まる。


「相手どうこうじゃなく」という岡田監督のセリフを何度聞いたことだろう。シーズン序盤から、終盤まで、常に前年覇者ドラゴンズとの競り合いだった。抜いて、引き離して、迫られて、離して…、そのたびに「相手どうこうじゃなく」と言い続けてきた。自分の力を信じる。前日の監督会議の席上、話題になっていた「予告先発」は岡田監督から切り出したという。「全然、不利やったら、OKするわけない」なるほど、わかるような気がする。ボビーにとってデータが大切なように、岡田監督にとっては集中力が必要だったのだろう。

今季を振り返れば、昨年できあがった岡田監督へのイメージがどんどん変わっていくことに我ながら驚きの連続だった。「硬直・無策・見えてない」という印象が少しずつ変わっていく。実は試合中の行為自体はそんなに変わっていない。でも同じことが「信念・信頼・集中」に感じられるのだ。勝負は勝たなきゃダメということ?(笑)
「信念・信頼・集中」などと言うと精神修養のようだが、何のことはない原点に戻れ、「子供の野球」に戻れということだ。

放課後、家にかばんを置いて、原っぱに、あるいは校庭に集まる。ボールは小さいソフトボールだったり、軟球だったり、ビニールボールだったり。よーし、今日はかっとばすぞー!中には員数合わせでイヤイヤ来ていた子もいたかもしれないが、みんな今日は自分がヒーローになってやるとバット振り回した。気分は田淵だったり、掛布だったり、ラインバックだったり…(笑)。足の速いヤツは周囲の制止も聞かず、塁間を走り回った。審判なんていないから、アウトだセーフだ、毎日ケンカ(笑)。そんな中で誰もが一目置く強打者、アキヒコがいる。2点負けてるけど、まだわからない。こっちにはアキヒコがいる。なんとかアキヒコにまわせ!よし2アウト一二塁でアキヒコだ!こんな時、アキヒコは絶対に打つ。みんな知っている。ぱこーん、ほら打った!まわれまわれ!逆転ホームランだ!
そんなアキヒコが、いやいや全国の「アキヒコ以上」の中でもトップにいるほんの一握りのアキヒコが集まったのがプロ野球だ。そして「なぜアキヒコは打てるのか」を追究したのが岡田野球。「野球が好きだ」「野球は面白い」「あいつと野球するのが楽しい」「あいつならやってくれる」「勝ちたい」「俺はできる」「お前に任せた」「明日もまた野球やろな」…数限りない自分やチームメイトの野球への思いを、一瞬に、一点に集中させるのが岡田野球。

さあ、そんなほんの一瞬に込められた精神のきらめきを楽しもう。
投手の指先からボールが離れる時、体からボールに何が移ったのかを見よう。藤川のボールが、当たってなるものかとバットの上へ逃げていくところを見よう。
赤星の左足のつま先が地面を蹴ってスタートを切る一点を見よう。プレッシャーに負けない、磨き上げた技術への絶対的な自信を見よう。
丸いボールに丸いバットを丸く振って、そのボールが弧を描いて飛んでいくのを見よう。そのインパクトの一点に、金本のたゆまぬ努力の積み重ね、妥協しない心の強さを見よう。ボールが観念してしばかれるままになるのを見よう。
今岡の真っ白で純粋な気持ちを見よう。ボールが喜んでバットの芯に飛び込んでくるのを見よう。
野球が楽しくて仕方ない!こんな最高の舞台で野球ができるなんて嬉しい!今日もみんなで力を合わせて勝とうな!明日もまた野球やろな!よーし、今日はかっとばすぞー!
一番打者・赤星。先発投手・井川。いよいよだ。野球小僧たちの胸の高まりを見よう。

Posted by torao at 08:01 | comments(18)
[退団者]岡田彰布
The 駄文
もう限界だ。ヤキュをくれ。いや、下さい。もう一晩寝てからと簡単に言いますがムリです。しかも明日、朝じゃなくて夜じゃないですか。絶対にムリです。
ついに今朝は幻覚を見ました。鳥谷のサヨナラHRで日本一が決まりました。私は信じられないほど熱狂して泡を吹いて倒れてしまいました。目が覚めたらふとんの中でした。ええ、寝ている間に見ました。夢?ああ、幻覚じゃなくて夢ですね。お願いです、ヤキュを下さい!くれって言っとろが!ヤキュを…がくっ(倒れる)。


(起きあがる)以前の私なら、すくなくとも2年前の私なら、日本シリーズに負けてもどうってことなかった。もうリーグ優勝で十分。まあ約20年に一度しか優勝できないのだから、その都度日本一になってくれたら言うことないが、もうとにかく十分と思っていた。でも、今回は心の底から日本一になって欲しいと思う。とことん彼らの喜ぶ顔を見ていたい、そう思わせるチームだ。金本、矢野、下柳は私の二つ年下。たった二つ。立派だなあ。脂がのりきったベテランがしのぎを削って、実力のある中堅がしっかりと中心的な役割を果たし、若手は若手で競いながら、励まし合いながら伸びている。とにかく自分のやりたいことをやりたいだけやっているという楽しそうな顔がいいね。また彼らが抱き合って喜び合う姿を見たい。

それに大阪オフ会をまた祝勝会にしたいしね(笑)。なんか聞くところでは御堂筋パレードってひょこっと行って見られるようなもんじゃないんだって?始発とか徹夜とかから場所とりするんだとか。まあ最前列じゃなくてもいいから、彼らと一緒に喜びたいな。やっぱりそのためにも今回は日本一になりたい。

けっこうこちらにも、あちこちのブログでも「日本シリーズ行ってきまーす」のメッセージを目にする。まあ、のべ20万人分以上のチケットが売られたわけだから、珍しくないのかも知れないけど。良かったねぇ、楽しんで来てね、しっかり応援頼むよ。でもほとんどの人は、行きたかったけどハズレたーだと思う。で、想像通りヤフオクをちらっと見れば(見ない方が良いよ)、同じ業者がずらーっとたくさん出品しているのが目に留まる。もちろんスタート出品価格は安いのだが、どんどんせり上がっていくからね。一所懸命当たるといいなと抽選に申し込んだり、必死にネットや電話を繋ごうと思っても、なかなか幸運に恵まれないのだが、別に行きたいとも思っていない「確保要員」さんたちにごっそり持っていかれて、その元締めさんにがっぽり稼がれているというわけだ。で元値の数倍で買う方も買う方で、誰も買わないで大損すれば良いのにって思うけど、そんなことはあり得ないし、ガラガラなスタンドの日本シリーズなんてもっとイヤだ。こんな現状を球団はどう思っているのだろう。ファンクラブ優待とかちゃんとやって欲しいよなあ。やっぱりいろいろと事情があるのだろうが…。それと、もう1回言っておくぞ。そうやって金稼いでいい気になってるヤツらよ。今の世の中、こんなの当たり前とかって思ってるだろうが、そうはいかない。お天道様はそんな悪行を見逃してはくれないぞ。それと野球の神様もな!具体的にどんなバチがあたるかって?そら、おまえ、閻魔大王がなぁ…(以下あまりにも残虐な描写のため割愛)。
まあとにかくそんな状況の中、チケットを確保された方はおめでとう!ウチの選手たちは大歓声の中でこそ力を発揮する選手ばかりなので、声援なにとぞよろしくプリーズ。

Posted by torao at 08:04 | comments(20)
[阪神]たわいない話
見せつけろ!
捕手が欲しがっている賞として有名な、スポニチと(社)電池工業会が主催する「最優秀バッテリー賞」に、藤川―矢野、渡辺俊―里崎が選ばれた。各選手には賞金100万円が贈られるという。締まりのない選考過程もなかなか面白い。

ベイの親会社が変わるかも知れないという話題もあるが、シリーズ後にしておくれ。シリーズ前、シリーズ中に騒ぐようなら、遠慮なく「そんなヤツら」の烙印を押させてもらう。生きるか死ぬかのビジネスの世界で、そんな暢気なこと言うなって?昔は本物の戦争でも「クリスマス休戦」や「オリンピック休戦」なんていうのがあったんだけどねぇ…。金の亡者に金以外の「信仰」を求める方が無理なのかねぇ…。

日本シリーズのチケットは全部売れちゃったみたい。10/19ネット&電話受付後約1時間で完売。10/20から予定されていた一般販売はなし。でも、どうせこれからオークションやらチケットショップやらに出てくるわけだ。「野球の神様」のたたりを畏れぬ不届きものめ!(笑)でも、今年はお客さんいっぱいのシリーズになるのは良かった。

で、仕方ないのでTV観戦。地上波の放送予定が決まったということで、「プロ野球の視聴率を語るblog」さんに速報あり。
---以下「プロ野球の視聴率を語るblog」さんからコピペ---
1 10/22(土) テレビ朝日
2 10/23(日) テレビ東京
3 10/25(火) テレビ朝日
4 10/26(水) TBS
5 10/27(木) 日本テレビ
6 10/29(土) テレビ朝日
7 10/30(日) テレビ東京
------
Mと仲の良いテレ東が2試合ゲット。先日のグッジョブもあったので良かったねと言いたいが、地域によって「カンベンしてくれ」となるのかな?でも第2戦はNHK−BSも放送する(他の試合は未定だそうだ)。他スカイAも2試合録画放送するので、いつもの解説で保存したい方には良いかも。サンテレビは特にアナウンスないけどどうなんだろうね。

けっこう各地のスポーツバーで、こんなイベントがあるのかも。ヤキューウェブ別館さん経由で知った。一人でTVを見る緊張感に耐えられない人向き?(笑)

さあ、あと2日。赤星vs西岡の盗塁王対決か、それも楽しみだなぁ。
あたりまえといえばそうなのだが、赤星はビッグゲームで必ず重点マークされる。短期決戦ならば、金本と同等の「殺傷能力」を持ち得るからだ。
今季、追いつめられたココイチの試合をことごとく勝利したTだが、赤星個人としてはそんな試合で輝くことが少なかったような印象だ。シーズンを通しても、肋骨に負傷を抱えていた期間が長く、盗塁にせよ打撃にせよ、辛抱しなきゃいけなかった。そういえば、2年前のシリーズでも、力を出し切れなかったよな。初日のサヨナラ打を追った時に、ケガをしたんだったっけ。今回はコンディション万全で望めるだけに、4月スタートダッシュを切った時の赤星が見られるかも知れない。楽しみだ。
青木?西岡?3年早いわ!ってところを見せつけて欲しい。3年…?ま、いいか(笑)。

Posted by torao at 08:42 | comments(14)
[退団者]赤星憲広
暗黒を抜けて出会う
古田がスワローズの監督に就任。南海ホークスの野村克也氏以来29年ぶりの兼任監督が誕生する。その頃まではそう珍しいものでもなかったことを考えると、ここ30年で野球の中身はずいぶん変わったのだろう(外は…w)。古田ならできるんじゃないか。面白そうだ。
労組プロ野球選手会の会長は辞める。後任はS宮本が有力視されている。

バレンタイン監督が予告先発を持ちかけている
とか。どうなの?予告先発ってお客を呼ぶためのものであって、日本シリーズでやる意味あるの?こっちにはメリットあるとは思えないなあ。


さて、千葉ロッテマリーンズである。ホークスとはひとまずお別れ。ぜひ城島には残ってもらって、また来年交流戦やその他の場で対戦したい、ということで。
そう、マリーンズ。千葉の暴風は、ついにパ・リーグを飲み込んでしまった。風を生む低気圧の真ん中にいるのはマリサポと呼ばれる熱心な応援団の存在だ。
球団史をひもとけば、不人気の歴史がある。パ・リーグの盟主、毎日オリオンズとして誕生し、経営者に見放され、客が入らず、本拠地を失い、「ジプシー球団」と呼ばれた時代もあった。招致活動を受けて92年に千葉に流れ着いた時も、ピンク色を使ったユニフォームの他には、何一つ明るいものなどなかったように思う。
ところがそんな時に、後にマリーンズの宝になるものが生まれる。「川崎のファンと、浦和レッズを応援していた埼玉のファンが一緒になって核ができた。そこに千葉のファンが加わっていった」(手塚運営部長)というマリサポことマリーンズ・サポーター。普通、サポーターはサッカーを応援する人を指し、マリサポとは「横浜マリノス・サポーター」にひっかけた呼び名だ。人気がなくて、誰もいなくて、無法地帯となっていたスタンドを、サッカーのように若く活気があるスタンドにしたいという高い志を持って集まった人たちだ。
そして95年、広岡GMがア・リーグ最優秀監督(86年)に選出されたこともあるボビー・バレンタイン監督を招き、万年下位低迷だったチームを2位に引き上げる。マリサポの絶大なる支持にもかかわらず、この年のみでバレンタイン監督は解任。球団内の確執が原因とされている。すでにパ・リーグでも有数の熱心な応援団と呼ばれるようになっていたマリサポは、最後の最後まで、それこそ飛行機が飛び立ち、見えなくなるまで、ボビーへの礼を尽くしたという。
時を同じくするように、阪神タイガースは92年の躍進を最後に、出口の見えない暗黒時代にいた。弱くても弱くても熱狂的なファンに支えられるチーム、それが阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズ、浦和レッズだと言われる時代だった。関東にはその3チームをすべて応援している人も非常に多く、いつかはT−Mの日本シリーズが見たいと言い合っていたという。また口の悪い人は、T−Mの「裏日本シリーズ」で、どっちが弱いか決めようと言っていた(笑)。
マリサポは、98年の18連敗、02年の開幕12連敗を経て、そのパワーと勢いを蓄えていった。そして、04年、ついにボビーが帰ってきた。メッツでバリバリに活躍した本物の監督が、またしても暗黒時代のマリーンズにやって来た。嘘か誠かわからないが、その理由は、「世界一」のマリサポを喜ばせるためだという。04年は、「新庄フィーバー」のファイターズに、0.5差及ばずプレーオフ進出を逃す。しかしついに05年、31年ぶりのリーグ優勝を掴み、つい4,5年前まで「いつかは見たい」と言っていた、阪神タイガースとの日本シリーズに駒を進めた。

今や、千葉ロッテマリーンズは、プロ野球界の星である。低迷する「関東のプロ野球」で唯一輝きを放つチーム。例えばジャイアンツの応援団は、マリーンズ・スタイルに非常にインスパイア(笑)されているし、ベイスターズやスワローズの営業は、「千葉方式」の研究がこのオフのテーマになるだろう(やる気があればね)。

マリーンズが出てきて残念かって?全然そんなことはない!もう完全に切り替えは済んだ。舞台は秋の千葉マリンスタジアムと、甲子園球場だ。そう、野球は空の下でやるもんだ。エキサイティングな熱戦をやろうじゃないか!どっちが強いか、決めようじゃないか!

Posted by torao at 08:39 | comments(29)
[野球全般]他球団
マリーンズ優勝 ホークス敗退
ついに千葉ロッテマリーンズが31年ぶりのリーグ優勝を決めた。ジャイアンツV10ならず、長嶋茂雄引退の年、金田正一監督が胴上げされて以来だという。よく覚えているよ(笑)。
僅差の接戦、8回表の逆転劇、そこから9回ウラまでの息もできないような緊迫した空気。生きるか死ぬかの戦いを生き残ってきた。第3戦、悪夢の逆転負けで、完全に失った流れを無理矢理奪い返す強い勝ち方だった。
対戦相手は決まった。先発陣良し、リリーフ陣良し、長打力より勝負強さで繋いでくる打線よし、守備力・機動力良し、献身的に応援するスタンド良し。マリーンズとタイガースは良く似ている。
しかし、相手は関係ない、自分の力を信じろという岡田監督に対して、相手を徹底分析してデータに基づく選手起用を行うバレンタイン監督。その個性はまったく逆と言える。ここまで来たらジタバタせずにまっすぐ行くだけだ。血が騒いできた。

個人的にはホークスを応援していた。交流戦でまみえた時から、絶対にこの強いホークスを負かして日本一になりたいと、心から思った。ただ「城島のいないホークスなら…」という声が多くのTファンから上がったのも事実である。私は、簡単にその考え方を受け入れたくなかった。シーズン終盤、的場捕手はよく城島の代わりを務めていたし、城島が欠けることでチームがぐっとまとまったり、「城島的なもの」をチーム全体で補ったりして、プラスに作用する可能性も大きい。だが、こうして戦いが終わってみれば、その「大黒柱不在」という現実はあまりにも大きかった。「道を極める」王貞治的集中力をほどよく和らげて、チームに大仕事をもたらす…守備やリードはいけても、そんな類い希なリーダシップまで代わりが務まるはずがない。それでも満員の福岡のファンの前で、第5戦ぎりぎりまでわからない勝負をしたんだ。試合終了後、前を向いたまま号泣する的場に、松葉杖の城島が近づいて声を掛け続けていた。その言葉を聞きながら、頷きながら涙が止まらない的場。的場よ、本当に良く頑張った。
そして、2年越しの苦悩の中、幻の決勝タイムリーを放った松中にとっては、誰よりも厳しい現実だった。おそらく松中は(ファンに、チームメイトに申し訳ない)と謝り続けるのだろう。謝るなら自分の「腕」に、自分の「練習」に謝ればいいじゃないか。どれだけ磨き上げた技術を持っているかは皆知っているんだ。それを出せなかったことは、自分に謝れば、もうそれでいいんだ。
BSもCSもなく、東京では野球中継と言えばジャイアンツ戦しかなかったあの頃、左打席で投手を睨み付け、右足を高く上げたきり、ボールが近づいてくるまでピクリとも動かなかった王貞治。この日、マリーンズの歓喜をとらえる視線は、その時のままだった。2年続けての悪夢、レギュラーシーズンで2位に4.5差をつけながらプレーオフで敗退するという現実を前にしても、相手を讃え、ぐっと歯を食いしばり、前を向く。王貞治が率いるホークスへの尊敬の念がいっそう強くなった。

(追記)
私は今回のプレーオフをかっこいい鷹ファンである、DAIさんの「鷹の戯れ言 【勝ちどきあげろ!】」で楽しませてもらいました。今日のエントリー「止まらない涙の中で」に、魂を揺すられる思いです。
ありがとうございました。

Posted by torao at 08:33 | comments(22)
[野球全般]他球団
Q.TV視聴実態調査!(「評論家たちの声」投票結果)
(1)スカパーやケーブルTVでCS局を視聴していますか?(2)お住まいは関西?関西以外?

なし&関西(22%)
なし&関西以外(18%)
視聴&関西(23%)
視聴&関西以外(35%)

Total: 368 votes

※ということで、当ブログ調べによる、タイガース戦中継の平均視聴率は、約80%であることが判明しました。サンプルに問題がある?ビデオリサーチ社だって、600世帯しか調べてないんだから、同じようなもんでしょ!(笑)
それにしても関西でもCS利用者多いですね、あ、野球だけじゃないもんね(笑)。

Posted by torao at 00:30 | comments(7)
[管理人より]投票結果
予告先発 第一戦井川
私事だが、今まで長いことご協力をいただいた、「人気ブログランキング」へのリンクを外した。今まで毎日のようにクリックしていただいたおかげで、小躍り大躍り(笑)させてもらったことに声を大にしてお礼申し上げたい。
大した理由はなく、ちょっと気楽に行こうかな…程度のこと。ブログ自体は何も変わらず続けていくつもりなので、引き続きよろしく!

またもや1点差。パ・リーグプレーオフは2勝2敗のタイになった。まさに、がっぷり四つ。ただしこのプレーオフの「土俵」は、ものすごく狭いのだ。どちらも二歩下がれば俵に足がかかる。土俵際、ギリギリのところでホークスが踏ん張る、最後、つりだそうとしたのがまずかったのか、つり合いになって、狭い土俵を横歩きでくるっと回って、一瞬にして体が入れ替わった。今度はマリーンズが土俵際で俵に足がかかった状態、四つに組んで動きが止まった。「よーい、はっけよーい」と声が掛かって、今夜決戦のプレーボール。いよいよ相手が決まる。

おお、ついにシリーズ前合宿が始まったのか。野手陣が10/16夜から大阪市内のホテルに集結、フェニックスリーグでの登板が終わった投手が順次合流する。いよいよ週末の開幕に向けて、気分を盛り上げていく。セとパであまりにもシリーズ前の状況が違うわけだが、それは言っても仕方ないこと。今岡が言うように、かえって疲れが取れてベストコンディションで望めると良い方に取ればよい。まずは第1戦、普通の試合に持ち込めれば上出来だ。それならやはり井川しかいない。平常心と言っていいのかどうかわからない、揺れない心。だが今季は今やっている野球ではないところで、その心が揺れてしまっていたかのように思う。だがシーズン最終登板、そして10/16教育リーグと、受ける矢野が良くなっているという投球をして、その心が日本シリーズだけに集中して行っているのがわかる。
「忘れ物」と言えば、今年は「忘れっぱなし」の井川。でも、そもそも忘れ物の始まりは、2年前の福岡からだったな。取りに行くぞ。そこまではみんなで一緒に取りに行くが、最後は自分の直球で取って来い!

Posted by torao at 08:33 | comments(19)
[退団者]井川慶
みんなでオフ会 みんなのオフ会
ムシャクシャするような話題の多いプロ野球界だが、この日はお待ちかねの「第1回自称阪神タイガース評論家オフ会 in 東京」だ。予報では雨だった天気もなんとか持ちそうだ。特になーんにも考えてなかったが、ただの飲み会というのも主催&幹事として芸がないな、そうだ抽選会でもやろうかな。景品を8つばかりと「くじ」を仕込んで会場へ。さあ全員が初対面の飲み会は久しぶりだ。気合入れて行ってみよう(笑)!
20分前くらいに会場入りするとすでにメルさんががお待ち。私より気合入ってるかも(笑)。以後続々とご来店、受付をしていく。メルさんもそうだが、ROM(これ古いネット用語だよなぁ)さんがたくさん来てくれるのは本当に嬉しい。アクセス解析で見る限り、固定読者のほとんどはROMさん。このオフ会をきっかけにどんどん書き込みしてくれたらうれしいな。エビスビールさん、ベタさん、Qたろーさん、かをちんさん、喜八さん、隆慶一郎さん、milkさん、shoulderさん房寅吉さん、初めまして。tacocoさんはなんと大阪からの参加!大阪オフの日程が韓国でのマラソンと重なったため、急遽東京参戦、翌日はついでに皇居周りを走るという。スゲぇ(笑)。さらに大阪のおみやげまで持ってきてくれたので、景品に入れさせてもらおっと。びっくりしたのは女性の多さ。HNだけではどっちかわからなかったから(笑)。この日集まった23人の内10人が女性。ichikenさん、うらやましいでしょ?(笑)イイ感じです。
そして、ブロガーのみなさんとは初対面なのに、まったくそんな気がしない。特に今シーズンまるまる交流があった方、さらにもっと古く、去年の球界のゴタゴタをともに語って来た方とは、もう会っただけで感激だ。でも、その気持ちはまだできるだけ抑えて抑えて…。R62号さんおりがみさんlamb_laboさん、これからはどんどんお邪魔しますよ!おう、敬華さんか!そうかそうか!あ、はみさん?なんかようやく会えましたよ。shuさん?shuさんなの?そうか、やっぱりshuさんだなぁ、もう嬉しいなぁ(笑)。あ、それは…1枚のCDロムもいただいた。例のヤツだ!。
さらにさらに、いつも書き込みをして下さるコメンテイターのGAIAさん、おかぼんさん、ばかぼん父さんとも初対面。もう本当に嬉しいです。スーパーサウスポーあさちゃん。は仕事のあと遅れて参加予定、他数名まだですが始めましょう!「優勝おめでとう!カンパーイ!」
そうしたらすぐに一人来たよ。「おそくなりました。カネシゲです」カネシゲタカシ監督!なんだか旧友に会うような気持ちだ。
ほぼ全員が初対面同士、どんな会になるのかドキドキだったが、なんてこたない。3つの卓に分かれたが、一体感のあるスペースで、みんな楽しもうという意欲満々、優勝の喜びを語り、好きな選手を語り、プレーオフを語り、日本シリーズを語り…。話題は尽きることがない。
おかぼんさんに近づいて、いつもどのようにブログを書いているか、なんて話をしていたら、がさごそと怪しげな紙袋を取り出した。「一応、人数分ありますので」とおかぼんさん。見てみると、A4サイズ4ページの印刷物。日本の草分け的スポーツ誌の、あのおなじみのレイアウト。でもよく見ると、「Member」って書いてある(笑)。そしてその中身は「The Game」。完璧ほんものの雑誌そっくり。カッコイイ!どうもおかぼんさんは、そっちのスジの方らしい。感激!
shuさん自慢のボール(桧山とキャッチボールをしていた赤星が投げ込んだのをキャッチしたというやつ)、敬華さんが鳥谷や赤星と握手している写真、tacocoさんが濱中と握手している写真など、「ご自慢グッズ」を拝ませてもらう。
「選手注目!」幹事の私は立ち上がって、会話に夢中の全員にわざと小さな声で呼びかけた。さすがは日本シリーズを間近に控えた「戦う集団」、「はい」という返事とともに、一瞬にして注目が集まった(笑)。「そんじゃ自己紹介をやりましょう。人数が多いので、背番号と、名前と、学年を言っていきましょう!」。ちょっとこれは事前に考えておいた企画。やっぱりみんな自分のことをみんなに話したいと思う。でも長ーくなると、大人数だと大変だし、短すぎても味気ないし。作戦成功。順番に、好きな背番号、そしてその番号を背負っている(いた)選手への思い、HN、「学年」ことファン歴を語ってくれた。自己紹介が終わった方に、感謝の気持ちを込めて、「The Gameリーフレット」を配っていった(って作って下さったのはおかぼんさんだけどw)。良い感じで回っていたら、あさちゃん登場。いらっしゃい、いらっしゃい。初対面だけど、顔ですぐわかったよ(笑)。するとお店の人が慌ててあさちゃんの後を追いかけてくる。「お客様!」「あ、はい」「お履きものをぬいでお上がり下さい!」あさちゃん、入り口に大っきい下駄箱あったやん!土足で上がってきちゃった(笑)。
あさちゃんも来たので、もう1回カンパイ!「優勝おめでとう!」いいね、何回でも言いたい!(笑)。
「選手注目!」戦う集団に号令をかける。「ドラフト会議やりまーす」。コンビニ袋に仕込んだ二つ折りの紙で作った久慈ちゃうくじ。もちろんハズレにハンコを押したりはしてない(笑)。
私が用意した景品は、97年のカルビープロ野球チップスのカード、桧山、和田、田村、葛西、そして金本(C)。それと復刻ヘルメットをかたどったマウスと、99年&00年の未使用タイガースカレンダー。それにtacocoさんのおみやげ、タイガースのお菓子4点を加えて大抽選会。当たった方、おめでとう!(笑)。あ、「第2回 in 大阪」の時には、出すべき景品がないや。ま、いいね(笑)。
あさちゃんが、四国のちょびうささんに電話。テレビ電話はできなかったし、電波も良くなくてあまりしゃべれなかったけど、参加ありがとう!
おしゃべりばっかりで食べ物減ってないよ!でも、楽しくて食べてるヒマないや(笑)。ラジオを持ってきている方がいて、H0−2Mという途中経過が知らされる。相手が決まるか…。まあそれもよかろう。shuさんがおもむろにノートPCを取り出して、例のヤツこと「みんなで優勝 みんなの優勝」オフ会バージョン上映会。ゆずの「栄光の架橋」に乗せて、各選手に贈られるコメントとともに感動の名場面の写真が切り替わって行く。敬華さん、泣いちゃった(笑)。3つのテーブルを巡回して上映会は続く(笑)。
オフ会

本当に楽しい時間はあっという間。「選手注目!この後は決めてないけど、カラオケ行って、歌わないで(笑)、最後に六甲おろしを歌いましょう(笑)」。ということでこの場はお開き。その間、お店の方に「他のお客様のご迷惑になりますので」と注意されること数度、ごめんなさい。ちょっと浮かれすぎました(笑)。外に出て、shuさんがこの日大阪で飲んでいるというテドさんichikenさんたちに電話。私も代わらせてもらった。今度行くからね、待っててよ!
いったんここでお疲れ様、仕事びっちりのカネシゲ監督他、ハイタッチしてお別れ。またね!ただね、このオフ会、ここからさらに面白くなっていくのよ(笑)。

2次会に参加したのは、私、R62号さん、おかぼんさん、かをちんさん、GAIAさん、喜八さん、Qたろーさん、敬華さん、shuさん、あさちゃん、tacocoさん、はみさん、ばかぼん父さん、メルさん、隆慶一郎さん。たぶん(笑)。
飲み物を頼んで、予定通り歌わずに、そうそうプレーオフどうなった?ラジオ入るね。おう8回で0−2のまま?え、追加点?0−4か。決まったねぇ。誰がやりだしたのか、カラオケのマイクを携帯ラジオのスピーカーに近づけたら、おお、結構ちゃんと聞こえるやん(笑)、でもちょっとエコー効き過ぎ(笑)、調節したら、おお、しっかり聞こえる!なんとなく前方のテレビ画面を見てしまう。そこには間抜けな「曲待ち画像」しか映ってないんだけど、何となくヤフードームの映像に見えてくるから不思議だ(笑)。ちょうど混んでいる時間帯だったのか、飲み物がなかなか来ない。試合は9回ウラ、このままではマリーンズの優勝祝いのカンパイになってしまう!早う酒持ってこんかい!(笑)
なかなかドリンクが揃わなかったけれど、なんとか試合終了前に、カンパイできた。「優勝おめでとう!」。しかしやっぱり気になるプレーオフ。みんな野球好きねぇ(笑)。あいかわらずラジオを聞きながら、関係ない画面を見るという、新しいカラオケボックスの使用方法に興じる、異様な集団(笑)。ハタから見ればロッテファンにしか見えないだろう。しかし、え?何々?1点返した?おう、がんばれホークス!沸き上がる集団!なんなんだ(笑)。え?一死一三塁になった?何かモメてない?何々、1点差になったの?うあ、すげぇな。これ逆転したらエライことになるな。The Game2?いや書かないよ!見てないし(笑)。shuさんが腹を抱えながら言う、すぐそこにスポーツバーあったじゃん!(笑)。いやいいのだ、十数人がカラオケボックスでじっとラジオに耳をそばだてる、ラジオオフ会、おもしれー(笑)。二死二三塁で松中?最高だ!勝っても負けても納得できるだろう?ええ?敬遠?ヤフードームに負けないほどの、大ブーイングに包まれるカラオケボックスの一室(笑)。そしてズレータ押し出し四球で同点!同じく沸き上がる一室(笑)。完全に何の集団かわからない状態だ。そしてついに迎えた10回ウラ、川崎のサヨナラ打。なぜかハイタッチする人たち(笑)。スゴイ試合だったねぇ。というより、こんなに大勢で、こんなに盛り上がってラジオを聞いたの初めてだよ、最高。ありがとう、カラオケボックス(笑)。
なんか、もう、達成感(笑)。shuさんが、とりあえず、BGMで六甲おろし流しときましょうとカラオケをセット。なるほど優勝後の場内一周の時みたいにBGMとしてね。と思ったら、その映像が20年前の優勝の時のもの。バースだ、掛布だ、岡田だ、その他懐かしい選手やコーチがどんどん出てくる。歌わずにはいられるか!一息ムードはどこへやら、猛虎モード全開で歌いまくり、画面の選手に声援おくりまくり、ホームランの映像が出れば「入ったー、やったー」、胴上げの映像が出れば「バンザーイ、バンザーイ」。アホです、私ら(笑)。
で、これを3〜4回、繰り返しましたか?歌わなくて良いって言っても、流れれば歌っちゃう「パブロフの犬」状態。もうわけわからん(笑)。この後は、しばらく各選手のテーマ曲なんかをBGMに流しながら、昔話なんかも交えてご歓談。そうそう、あれをみんなで歌おうか。「栄光の架橋」。べつにTの優勝曲じゃないし、Mの選手でテーマ曲にしている人もいたけどさ(笑)。ああ、良い歌だね。みんなで大絶叫しながら大合唱。感動したよ。他になんか歌えそうな曲ないかね、shuさんがこんなのどうかなと何気なく入れてみた「阪神タイガース酒飲み音頭」。♪酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞー♪ってやつね。これが意外と良いのよ。今岡の2ベースで酒が飲めるぞ〜とかね、赤星の盗塁で酒が飲めるぞ〜とかね、井川とか金本とか出てきて、かなり盛り上がった。これいつの歌かなあなどと思っていたら、2番の歌詞が、アリアスがどうした、八木がどうした、藪がどうした、広沢がどうした、ポートが締めただ…いない人ばっかりたたみかけられて大爆笑。これ良かったわぁ。それでもう1回六甲おろし歌って、最後にshuさんの作品を鑑賞しながら、小声で「栄光の架橋」を歌って、「日本シリーズは10月25日に幕を開ける」という画面にみんなで気合を入れて。「勝つ!」と叫んで全日程終了!土砂降りの雨の中、家路についたのであった。

参加者の皆様、お疲れ様でした。ノドぼろぼろですが(笑)、おかげさまでとても楽しいオフ会でした。またやりましょう。
さあ、今度は大阪に行くでえ!(笑)。

Posted by torao at 11:22 | comments(39)
[管理人より]お知らせ
市民球団礼賛
やっとあと1週間だ。もう死にそう。こんなアホ日程、来年はヤメれ、頼む。

S若松監督、お疲れ様
。「今度は小さな子に野球を教えてあげたい」やさしくて、マジメで、粘り強くて、闘志を秘めて、決して諦めない小さい人。かなり好きだった。後任は古田選手兼監督。選手会はどうする?
これにてレギュラーシーズンすべて終了。とにかくお疲れ様。

球界がゴタゴタするのは仕方ない。ここ数年はゴタゴタしながら良い形を見つける作業を続けなきゃいけないのだから。
各企業の思惑や、今後の球界への影響について語るのは、とりあえず他の人に任せる。昔のように「根回し」や「予定調和」がない分、面白いと言えば面白いのだが、正直に白状すれば、ちょっとついていけてない。ついていくことを拒否しているとも言える。そんなことをあれこれ考えていても、ちっとも楽しくないのだ。今は考えると楽しいことがあるものだから、そっちへ逃げ込んでしまっているということか。シリーズが終了するまでは、ユニフォームを着ている人たちの動きを見て楽しんでいたいのだ。勝手な希望ではあるが、あとプレーオフと日本シリーズが終わるまでのちょっとの間だけ待っていてくれ。頂点の試合を思いっきり堪能してから、じっくり、急いでやろう。頼む。


そうは言っても、日本シリーズは来週だし、昨日はPOお休みだし、東京オフ会は今夜だし(笑)、考えることも書くこともないので、カープについて書こうと思う。
岡田監督も、大切なシリーズ前にゴタゴタされてイライラが募ったのだろう、今言わなくても良い、持論の「球団減&1リーグ」をぶち上げてしまったらしい。言いたいことはよくわかる。問題の本質はそのとおり、球団経営がもたないということなのだ。だが、球団減を第1優先とするのは顧客を失うことなので賛成できない。それは本当の最後の手段だと思う。
今すぐやるべきことは、みんなが口を揃えて言ってきたことだ。MLB、NFL(アメフト)、Jリーグ等を参考に、オーナー会議からは完全に独立した中央組織をしっかり作り、各球団経営について情報公開を義務づけ、またその内容にもかなり突っ込んで口を出すこと。全国放送の放映権料をそこに一元管理分配させること。ドラフト&FA&年俸において戦力均衡の仕組みを作ること。一刻も早くやらなきゃいけないことはこれだけだ。あー簡単。
ちょっと言っていて虚しくなるが(笑)、それは簡単に出来たとして。
問題は各球団の経営についてだ。目指すべき姿は、広島東洋カープではないのか。地域に必要な社会資本として認識され、市民と地元財界と自治体で支える、親会社を持たない市民球団。赤字を補填してくれる人はどこにもいない。必死で予算通りの売り上げを達成し、予算内で選手をやりくりするしかない。時にはスター選手に満足してもらえるだけの年俸を出せないこともあり、その場合は我慢してもらうか、移籍かになる。現在の扱いは「唯一の貧乏球団」だが、それは違う。これがあたりまえの球団の姿なのだ。
シリーズが終わって、タイガースの選手も契約更改がある。また例によってファンも一緒になって「もっと給料を上げろ」という声が出るのだろうが、これからのプロ野球のあるべき姿も考える必要がある。「選手の年俸が低くては、子供たちの夢がなくなる」という言葉、一番キライだ。この言葉を繰り返し読めば、その中にある、ウソと欺瞞に耐えられなくなる。
ただし、選手年俸を抑制するためには、球団側も誠実に情報を公開する必要があるし、その経営方針の最重要項目に、球団経営の健全化を掲げなければならない。お互いがプロ野球を守ることを第一に歩み寄ることだ。

カープは今季最下位。だが、村上ファンドに狙われた阪神電鉄のチームよりも、楽天に狙われたTBSのチームよりも、ずーっと長いこと強かったのだ。今季だって、事業総予算では天と地ほど違うジャイアンツとわずかな差。確かにしばらく下位に低迷しているが、本塁打王新井、伸び盛りの栗原、倉や石原という捕手にも成長が見られるし、お家芸とも言える俊足好打の選手も増えてきた。前田、緒方、嶋らベテランも健在で、エース黒田を柱に投手陣さえ整ってくれば強いチームだ。
詳しく知らないが、広島でのカープ戦TV中継の視聴率は安定して良いらしい。その一方で市民球場の客の入りは冴えない。ただ女性や子供の割合が多いのが特徴で、いざとなるとドドっと観客が押し寄せるメリハリはある。
今季最終戦は、 野村謙二郎の引退試合だった。観客は29,777人(最後の777は茶目っ気?)。満員の観客が手に「7」と書かれた赤いシートを掲げたという。いったいいつ以来なのだろう、大入りだ。そしてその一杯のスタンドに向かって「カープがきょう新しい一歩を踏み出しました。子供たち、野球は楽しいだろ」と野村が絶叫した。そう、広島東洋カープには市民球場をいっぱにするだけの力が、もちろんあるのだ。
市民球団・広島東洋カープよ、永遠なれ!

Posted by torao at 09:04 | comments(16)
[野球全般]他球団
怒れ!ホークス
いったい何がどうなっているのやら。楽天がTBS株を大量購入して筆頭株主になっているという。さらに経営統合を持ちかけているのだという。そのこと自体は今後有望な媒体を持ちながら高級なコンテンツを持たないIT会社が、TV局の資産とノウハウを手に入れたいという要望なので大いに理解できるし、勝手にやってくれたら良い。しかし、どうやらライブドアの堀江氏に触発されて、去年の球界のゴタゴタに端を発しているということになると、放っておく訳にはいかない。おう、野球バカだぜ、悪かったな(笑)。

さて、すっかりただの「暴言ジジイ」と化した読売の渡辺氏によれば、(1)楽天の三木谷氏はイーグルスとベイスターズのうちのどちらかをどうにかしようとしている、(2)オリックスの宮内氏は村上ファンドの名を借りて、バファローズとタイガースをどうにかしようとしている、(3)ライブドアの堀江氏がカープをどうにかする動きがあるとのことだ。どこまでが本当で、どこまでがネタで、どこまでが妄想かまったくわからないが、現在もIT業界にとっては垂涎のコンテンツであるプロ野球をめぐって、いろいろなパワーがうごめいていることは間違いなさそうだ。
それはそれで良い。世の中はいつまでも同じ形でじっとしていてはくれない。ただ野球に関わろうという人には、すべて同じ一つの指針だけは持っていてくれ。経営者、出資者、スタッフ、プレーヤー、ファン…みんなだ。
「野球を楽しもう!楽しい野球を!」
この気持ちから出ている動きには、どんな立場のものでもまずは暖かい目で見ようと思う。逆に、「○○のためには、野球がつまらなくなっても仕方がない」的な動きには断固反対したい。もちろんベイスターズに危害が及ぶような動きには警戒をしたいと思う。

マリーンズが王手をかけた。ホークスは去年と同じように敗退してしまうのか?「鷹の戯れ言 【勝ちどきあげろ!】」のDAIさんの記事を読んだら切なくなってきた。福岡の鬱憤を晴らさないでいいのか?シーズン89勝もしてるのに、何一つ喜びのない鷹ファンを置き去りにして良いのか?
ズレータがついに言ったらしい。「オレたちは、シーズンが終わって2週間も待たされた。でもロッテは先に2試合も戦って、勢いがある。このルールはフェアじゃない。1位になった意味がない」ズレータよ、今ここでそれを言い出しても何もならないことを、それを言うことの方がフェアじゃないということを、わかった上で、それでも言いたいよな。みんな言いたいんだよ。怒れ!荒れ狂え!ホークスよ、もう我慢しなくていいんだ!剥き出しの怒りをボールにぶつけろ!

「野球を楽しもう!楽しい野球を!」
これからセパ両リーグでポストシーズンのあり方を検討していくという。やはり、長いペナントレースで2位や3位のチームが、合理性もなく日本一に成り得るシステムは良くない。楽しめない人がたくさん出てしまう。ルールはルール、だからこそルールを作る時に、細心の注意を払って欲しい。やっぱり3リーグ制しかないよ!

Posted by torao at 08:35 | comments(29)
[野球全般]他球団
不在者の存在感
C2−4YBでベイの3位が決まる。3年連続最下位から脱出(6−6−6−3)。ちなみにその前の連続最下位のTは4−1−4−1か、良い良い。山下前監督らの仕込みが実ったのか、牛島監督の気迫がチームに火をつけたのか。特に長距離砲として期待した外国人選手がまったく働かず、純国産打線でのAクラスは立派。投手陣も良く、来季層の厚みが出てくれば、絡んできそうだ。
C先発黒田は完投負け。やっぱり立派な投手だ。最多勝おめでとう。そして下柳も、最多勝おめでとう!


日本シリーズ初戦開催地は、福岡なのか千葉なのか。いよいよPO2ndステージが始まり、まずMが先勝した。
両先発の気迫溢れる投手戦、1点をめぐる激しい攻防。絶対負けられないという気持ちの入った試合は、TV画面からでも熱を感じるようだった。見る限り力の差はない。素晴らしい投球を、素晴らしい打撃で打ち返すような場面の数々。本当の勝負はこれからだ。それにしてもバレンタイン監督。ミラクル・メッツを率いた監督。ポストシーズンの鬼。類い希なカリスマで、豊富な手駒を自由自在に操る。だが今度は、まったく別なカリスマ、不動の王貞治が目を閉じて己の感覚のみで居合いを抜くはずだ。この勝負面白い。

交流戦以来、久々にホークスの試合を見た。骨折で戦列を離れた「精神的支柱」城島は、松葉杖でチームを鼓舞しにやって来たという。
レギュラーシーズン終盤に起きた悲劇だったが、代わりに入った的場捕手は、しっかりその穴を埋め、チームの強さが崩れることはなかった。年は一つしか違わないが、年俸は50倍。このビッグゲームで、意地を見せた。7回裏二死三塁から放った同点タイムリー。8回表無死二三塁、4番サブローのファールフライを必死の形相で追いかけ、パイプ椅子を蹴飛ばしながら、フェンスギリギリで捕球。絶対にその言葉は言わせない、言わせるものか。その気持ちが伝わってきた。だが、その直後、厳しい現実がやって来る。ベニーに喫した試合を決める2点タイムリー。当然のようにマスクを被る城島の顔がアップになる場面で、的場にカメラが切り替えられることはない。
試合終了後、ドームの観客はレフトの一角を除き、あっという間に誰もいなくなった。だれもが思っているけれど、だれもが言わない言葉だけが、福岡のドームに充満していたように感じた。

Posted by torao at 08:40 | comments(15)
[野球全般]他球団
村上問題ほぼ決着
いよいよパ優勝をかけて最終決戦。千葉マリンの暴風が福岡上陸だ。考えれば考えるほどおかしなルールのプレーオフだが、無責任に見ている分には面白い。レギュラーシーズンでは10勝10敗のタイ。先発は杉内とセラフィニ。おそらく物凄い熱戦になるだろう。ドキドキワクワク。
中継は、スポーツi ESPN(CS局)、BS−i(TBS系BSデジタル局)のみで地上波全国ネットはなし。嘆かわしい限りだが、責められるべきはTV局側ではなく、プロ野球界側だろう。まったく金の使い方を知らない。「根来経費」その他の「死に金」かき集めて、プレーオフ放送のために拠出せいちゅーの。いつまでも殿様商売してるな!

その裏で消化試合と片づけられない一戦、C−YBもある。。C黒田は単独最多勝に挑む。前回の中継ぎ登板でケチがついたが、なんといっても最下位カープとしては、できるバックアップは最大限やろうということだったのだろう。対するYBもSとの激しいAクラス争いが続いていてマジック1。なんとしてもこのC戦で決めないと、神宮での若松監督勇退試合が決定戦なってしまう。新井の球団タイとなる44号、野村の引退試合など、この試合はいろいろなものがかかっていて面白い。さあ、下柳最多勝なるか?

フェニックス・リーグにて不死鳥が復活(笑)。濱中逆転満塁HR。グリップを修正中だとか。見たいねぇ、大爆発。


どうやら私は見誤っていた。村上氏は、投資した1000億円もの金を長期スパンで運用するつもりらしい。阪神電鉄という会社はそこまで魅力ある会社だということか。電鉄会社の中でダントツの優良企業なんだってさ。しかし、1口10億円単位で各国の大口資金を集めるファンドグループのリーダーが、「阪神ファンにきいてほしい」などと発言するとは思わなかった。なんとも現実感がないなぁ(笑)。

で、ファンの意見はどうかというと、星野SDが「上場には反対。言いかたは悪いけれど“水と油”だな」「阪神タイガースはファンのもの。電鉄が預かってるだけなんや。本当にタイガースが好きなら、こんな時期にこんなこと、せえへんよ」と発言したことで、上場反対に一気に収斂しそうだ。

で、まともなことを言っているように見える村上氏だ。その行動の裏には「世の中こうあるべきだ」という信念があるかのごとく。でもそれは、多分にまやかしだ。いくら大義名分があろうとも、この人は儲けがなければ動かない。儲けがあればなんでもやるという「死の商人」よりははるかにマシだが、「義のためなら損をしてでも」という人では絶対にない。そして儲けが最大になるタイミングは見誤らないが、そのことがかえって対人関係を悪くしていることに気づかない。子供のような精神構造が見受けられる。今回、良かれと思ってやったことで、憧れの星野SDと面会し、対立したことが悲しかったらしい。天才村上少年よ、ここで人の心の機微を学んでくれ。君のような勤勉でまじめな人間は、それがわかればもっと社会の役に立つ人になれる。

で、それに対する渡辺氏の発言が「偽善者のインチキ野郎だ」。素晴らしい!まったく議論すべき余地なし。もう日本プロ野球界はこの人にまかせておけば間違いない。

でさらに、「ゴロネさん」こと辞任した根来前コミッショナー、え?辞職したのにまだ現職?これはまた不思議な…。でその根来コミッショナーの私的諮問機関「プロ野球有識者会議」が会合し、球団の上場について否定的な意見が大勢を占めたと発表。それを受けて、根来氏は「我が意を得た。間違いではなかった」と語ったそうだ。さすが根来氏、その行動の迅速さたるや、日本プロ野球界のリーダーにふさわしい。

球団と離れた話では、阪神電鉄と村上ファンドは共同チームを作って、不動産の有効活用など、企業価値を高めるための検討を進めていくという。阪神電鉄は安定した株主を得て、さらに良い企業になっていくかも知れない。なにごとも一面だけを捉えてわーわー騒ぐべきではない。
「敵」「味方」「善い人」「悪い人」という単純な尺度ではなく、奥の方、その人が何を大切にしている人なのかを見ていきたいものだ。

Posted by torao at 08:33 | comments(15)
[野球全般]球界
元年の終わりに
祝杉山投手御結婚。もう一花咲かせれば完璧だ。

決まっていたこととはいえ日本シリーズまでのこの時間で、どのように疲れを取り、調子を整え、気持ちを高めていくか。選手、コーチにとって難しい問題だろう。だが、スポーツニュースで伝えられた、全体練習での各選手の表情を見れば大丈夫。必ず万全の状態で福岡入りするだろう。とにかく今年はみんな腹が据わっていて、自信に満ちている。そうだ、最後は勝つんだから、ジタバタすることはない!

一部セで残り試合もあるが、改革元年といわれた今年のプロ野球も、あとはプレーオフ第2ステージと、日本シリーズを残すのみとなった。改革として実際に形になったのは、「交流戦」と「観衆の実数発表」だけか。まったく歯がゆい元年だったと思う。
特にドラフトについては、改革どころか「マイナーチェンジ」でしかなく、実務的な変更が加わっただけ、そこに何の思想も見いだせない。
あとは、07年から両リーグで行うポスト・シーズンを検討するとか、国内と海外とを分けたFA期間の短縮を検討するとか、そんな話題が例えば「リーグ理事会」、例えば「選手会」、例えば「実行委員会」、それぞれの会合で話題になったとかなんとか。とにかく締まりがない。いったいプロ野球はどこへ向かうのか、その理想も掲げられなかったばかりか、それをだれがどうやって決めるのかも示せなかった。それで既存の機関がバラバラに思いつきを言うばかりなのが現実なのだ。でたぶん今後は結局、元の木阿弥、特定の力のある人が出てきて大声を出して、バラバラな各機関がなんとなく同じ方へ向いていくという形に戻ってしまうのだろう。去年のストライキに労した時間とエネルギーの大半がムダになってしまったような気がする。
簡単に言ってしまえば、現在のプロ野球を取り巻く、人と金が腐りきってしまっていて、その中枢より少しでも外にいる人にはなんとも手の下しようがないという状況なのではないか。正しいかどうかわからないが、「それ以上は私にはムリです」というシガラミが存在していて、顧客たる野球ファンに正直になれず、改革をしているフリしかできないのではないか。例えばアマチュア球界との接触にしても、スター選手との年俸契約にしても、有望新人選手とのウラ約束にしても、球団の会計にしても…。
で、結局その辺の不実な姿や、不正直な挙動を見て、ファンがファンでなくなっていったり、新しくファンになるべき層に訴えることができなくなっていたりしているのが現状なのではないかと思う。
もしそうなら、それはそれで良いじゃないか。済んだことは仕方ない。「正直すまんかった」と謝って、新しい時代のやり方に任せても良いじゃないか。プロ野球再生なんて難しい話じゃないだろう。

Posted by torao at 08:43 | comments(21)
[野球全般]球界
Q.日本シリーズはどことやりたい?(「評論家たちの声」投票結果)
ホークス(58%)
マリーンズ(36%)
ライオンズ(4%)

Total: 506 votes

※「忘れ物」を取りに行くなら福岡へ。でも千葉の暴風もなかなか強力。どちらでも相手に不足はありませんね。

Posted by torao at 00:49 | comments(0)
[管理人より]投票結果
マリンのうねりに酔う
タイガースの優勝が決まった後、神宮でのS戦で聞いた、六甲おろしの大合唱は素晴らしかった。感謝の気持ちをピタッと揃えた朗々たる歌声に、震えるような感動を覚えた。この日、千葉マリンでMがプレーオフ第2ステージ進出を決めた試合で、同じ気持ちを味わった。マリサポは本当に感動的な応援をする。
「楽曲」がまた良いのだ。私の好みはまず「福浦」。「嵐を呼ぶ」とでも形容したくなるような、なんともカッコいいメロディライン。それと「フランコ」。一転して軽快でファニーな曲調は楽しくて仕方ない。そして何よりその声量と歌唱力の素晴らしさ。アフリカの民族舞踊のようにピョンピョンと跳び続けるビジュアルの奇怪さ(笑)もあって、見事に異様な空間を造り出す。いやいや本当に凄すぎる、マリサポ。

1回ウラ、前日の殊勲者西岡に代えて起用された先頭打者小坂がいきなり三塁打。続く堀の犠飛であっさり先制。しかしその後はL先発西口の好投でM打線も沈黙。M先発小林宏もまったくつけいるスキのない投球で、息が詰まるような投手戦が続く。
その間もずっとマリサポによる健気なまでの合唱が繰り返されている。もう一つ感心するのは、その統率、きっかけの取り方と判断の速さ。歌だけでなく、何種類かのコールをスピーディーに繋いでくる。しかも1球1球、その状況に上手く合わせてパターンを変えていく。そのきっかけは短い太鼓の前奏のみ。指揮者役のサインなどがあるのかどうか、詳しいことはわからないが、本当にスゴイ。また、どんなに大声で歌やコールをしていても、打球へのリアクションが速いところも好感度ポイントだ。過敏なほど試合に集中しているのがよくわかる。
6回ウラ、一死から4番サブローがヒット。応援の音量がさらに上がる。続くフランコの二ゴロゲッツーコースも、走者サブローがスタートを切っており二塁セーフ。この二死二塁からの千葉マリンが凄かった。声と太鼓の音と跳び続ける大群衆が造り出す巨大なうねりのようなエネルギーがプレーヤーを飲み込んでいく。ベニーはツースリーからスライダーにややのめりながらセンター前に弾き返して1点追加。続く李もツースリーから外角低めに落ちるフォークを素直にレフト前に打ち返す、オートマチックスタートの一走ベニーは三塁を取る。二死一三塁。西口の球はまったく悪くない。Mの各打者の集中力が異様な空間の中で研ぎ澄まされているのだ。続く今江は2−2と追い込まれた後、外低めにボールゾーンに逃げていくスライダーに、完全に泳ぎながら、バットを投げ出すようにセンター前に弾き返した。これで3−0、西口をマウンドから下ろした。わずか3点差だが、Lにとっては抗しがたいエネルギーを感じ、勝負あったという気持ちになっただろう。

試合後のインタビューで、バレンタイン監督は落ち着いた口調で、噛みしめるように、選手とファンによる勝利を讃えた。最後はマイクを手に取り、大声でさけんだ。「ミナサン、アリガットゴザマッシタ!フーックオッカニ、イッキマショー!」割れんばかりの大声援に、「鼓舞の天才」が包まれた。ボビー・バレンタインが作り上げたマリーンズ、マリサポによって、持てる力を存分に発揮するマリーンズ。今度は福岡に攻め込んで最強軍団に挑む。

相手はどっちでも良い。もう、待ちきれない。早く勝負しよう!(笑)

Posted by torao at 07:54 | comments(11)
[野球全般]他球団
喜ぶ場所はここではない
OK!M先勝。L松坂もさすがによく投げたが、先発俊介、薮田、小林雅とつないだM投手陣が良く踏ん張った。それと、Mの内野陣、美技連発は気持ちよかった。マリーンズ、ファイティン!(笑)

ファーム日本選手権は逆転、逆転、また逆転の好ゲーム。残念ながらタイガース二軍は、マリーンズ二軍に敗れた。終盤の逆転負けに、木戸監督は「JFKがいれば」といったとか(笑)。勝負のアヤは、5−2と3点リードした6回表、先頭でヒット、犠打で二塁に進んでいた狩野が三塁へ単独盗塁し失敗。真実はわからないが、功をはやったスタンドプレーにしか見えなかった。これで一気に流れは変わった。狩野には良い勉強になっただろう。

この試合は岡田監督も視察に訪れていた。もちろん40人の日本シリーズ登録枠、さらには25人のベンチ入りメンバーの選考の参考にするためだ。
もっとも注目していたのは先発した能見だろう。一発勝負というプレッシャーのかかる試合でどういう投球ができるか。腕の振り、直球の走りは素晴らしかった。またスライダーのブレーキ、チェンジアップの抜け方も申し分なかった。失点は、2回ウラ大松の2ランHR。これは地上すれすれのボール球をゴルフスイングで持って行かれた。イースタンリーグ本塁打王の技術とパワーを褒めるべき内容。6回はへばったか、キレがなくなり連打され2失点。立ち上がりから制球が悪く、四球に苦しんだが、的の絞りにくい投球だったと思う。5回2/3を4失点という成績だが、3〜5回程度のイニングであれば面白い使い方ができそう。調子は悪くない。
投げる方で、もう一人注目していたのは前川だったのではないか。70回2/3を投げて防御率2.29はウェスタンリーグトップ。なるほど直球が速くなっており、150km/h以上を記録したのには驚いた。しかし1点リードで登板した7回、投げ急ぎ、打たれる、投げ急ぎの悪循環にはまり込む。残念だが気持ちの弱さを感じてしまった。ただし、這い上がってくる道程にあるという印象を持った。
手術から復帰し、8試合13回投げていた金澤も久しぶりに見ることができた。能見が残したピンチを落ち着いて切った。どうやら完全に復調している様子で、来季はSHEに奪われた「金澤役」にチャレンジできるだろう。8回1イニングをピシャリと抑えた牧野も腐らずによくやっていたのがわかる投球だった。相変わらず若い球を投げていた。金澤、牧野も日本シリーズの登録枠もひょっとしたらチャンスありか。
打つ方では、やはり林。この日のHRは、M先発加藤の外角高めの直球をレフトへ。左腕の使い方が上手い。上から強く叩ける。非凡じゃ済まないな、こりゃ。ただし次打席のヒットの際に、両足がつったとかで途中交代。最後の最後、林の打順に大チャンスが回ってきていただけに、悔やまれる。水分、ミネラルの補給をおこたったか。まだまだ甘いぞ、リン!
喜田も一発。力強い上半身の回転は、松井秀喜を思い起こさせる。まだまだ打席での雰囲気はないのだが、意外性の一発がある打者としての魅力は大きい。今はこのまま大きくなってくれと見ていたい。
赤松は一時逆転打となったレフト前への2点タイムリーヒット。二死でカウントも追い込まれていたが、強く踏み込み強く振っていた。見る限り右打ちの技術はまだまだか。荒木、井端をイメージした近いポイントでさばく打撃を目指して欲しい。送球の間に二塁に進み、すかさず三盗を決めた。ここらあたりの小気味よさは申し分ない。
前田は噂通り堅実な守備をする。3回ウラ二死走者一塁、M竹原のセンターオーバーを、赤松がクッションをうまく処理し、振り向きざまに中継の前田に送球、前田は二塁ベースはるかセンターよりから、ふりむきざまに本塁へワンバウンド送球、狩野のブロックも決まって本塁刺殺。美しいプレーを見せた。ただし、打撃はペケ。

残念ながらファーム日本一になれなかった。ウェスタンリーグ優勝の際に、日本一になってから木戸監督を胴上げすると決めたのに、それができなかった。掴んだと思ったものが、するすると指の間からこぼれ落ちていった。目の前ではマリーンズの若手が老古賀二軍監督を胴上げし、喜びを爆発させている。
悔しそうな選手の顔を見ていたら、負けて良かったんだと思った。勝って喜ぶ場所はやっぱりここではない。ここでの1勝は、たとえ「日本選手権」の名が付いていようとも、一軍公式戦の1勝に比べれば遙かに価値が低いのだ。どの選手も、今まで歩んできた人生の大半を「誰よりも野球が上手い」と評価されて来たはずだ。二軍にいること自体が、屈辱であるはずだ。今はとことん泥にまみれ、悔しい思いするのも良い。

Posted by torao at 09:43 | comments(17)
[野手]林
【締め切りました】10/15 第1回オフ会 参加者決定!(2005/10/09改)
(しばらく一番上に置きます。最新記事は一つ下になります)

歓喜の優勝から数日、長いシーズンの思い出とともにじわじわと喜びがこみ上げてきます。さて、かねてからお知らせしておりますオフ会の参加者募集も締め切りが近づいてきました。詳しいことは、下記リンクからご覧下さい。参加受付もそちらにてお受けしております。とりあえず「仮」という形での申込みもOKです。
定員を少し増やして、24名としておりますが、お申し込みに応じて増減するつもりです。会場手配の都合もございますので、お早めにお申し込みいただけると幸いです。

ダイヤ10/9追記ダイヤ
基本的に参加募集は締め切りました!「駆け込み」ご希望の方は個別にご相談ということで。さああとは当日を待つばかり!わくわく。

 →「第1回 自タ オフ会 in 東京」のご案内


Posted by torao at 00:00 | comments(10)
[管理人より]お知らせ
秋深しシリーズはまだかいな
星野氏のHPで村上氏との会談をほのめかす。10/7に会談があったという報道もある。「あこがれの星野さん」とお話しできてよかったね、村上少年。もらったサインを宝物にして、おとなしく家でお絵描きでもしてな(笑)。

老人会も動く!球団株の上場を禁止するという。次に来るのが球団の経営情報公開禁止で、その次に来るのが球団の株式会社化禁止・任意団体化推進だろ?そして「プロ野球チームは企業のもの」へとひたすら逆走していくのだろう。極論と極論がぶつかりあうところまでは良い。どっちも他者の言を聞け。自己利益を捨てろ。極端な結果が欲しいのではない。必要なのは「理想」へ向かう議論と思考だ。

「清原、阪神入り」
は、栗、さんまと並ぶ秋の風物詩だな。スポーツ紙よ、もうちょっとこう想像力を働かそうよ。

カープの黒田が15勝目。なんでも5回からちょろっと投げて得た1勝だとか。好きな投手だけに本当にガッカリだ。
最下位チームで一人奮闘し、完投が10。物凄いことだ。沢村賞は決まり。最後下柳と並んだとしても、その価値は黒田の方が上だと私は思っていた。黒田を祝福したい気持ちだった。でもこんなセコいことされちゃ、そんな評価も祝福の気持ちも一瞬にしてパァだ。これをやり始めたら、「別の競争」になっちゃうもの。最後の1試合を先発完投して単独最多勝をとったとしても、私のこのガッカリ感は消えない。できれば沢村賞は該当者なしにして欲しい。

ドラゴンズが全日程終了。今季、ドキドキハラハラの優勝は、強いDがいてくれたおかげ。荒木、井端、立浪、ウッズ、福留、アレックス、森野、谷繁…うなされそうな打線、ソラでも言える。ちなみにG打線を言えと言われても全然言えない(笑)。
就任1年目でリーグ優勝した落合監督をどれだけ意識したことか。なんせ失敗の実績がないものだから、やることなすこと、言うことすべてが気になった。私ほどでないにしろ、岡田監督も意識しただろうと思う。それでも「気にしない」と言い続け、本当に最後は気にしなくて良い状況になった。
終わってみればDは79勝止まり、Tとは10ゲーム差、優勝ラインは80勝だったことになる。例の「The Game」、どっちが勝つにしろ普通の試合だったなら、今頃来週のプレーオフに備えて、ドキドキな日々だっただろうな(笑)。それはそれで良かったかも?いやいややっぱりこれでイイのだ。豊の一発、久保田の激投、岡田監督の笑顔の闘魂注入…ああ、あの試合勝ってよかった、ばんざーい!いつまであの試合の「思い出し感動」でお腹一杯になれるんだろう、オフの間ずっともちそうだな(笑)。

今日は13:00からファーム日本選手権T−M。本物の日本シリーズでも活躍しそうな予感のある期待の若手が総出場だ。唯一絶対勝利が欲しい二軍戦とも言える。しっかり見せてもらおう。
時をほぼ同じくしてパPO(1)M−L。Mのファンの人は大忙しだな、って二軍戦なんてそっちのけだろうけど(笑)。
ichikenさんが良い表を作ってくれた。秋のプロ野球、楽しみ楽しみ!アドレナリンが出てきた(笑)。

Posted by torao at 08:31 | comments(17)
[阪神]たわいない話
善玉悪玉だけで見ないようにするテスト
どうなっちまうんだ?大阪ドームBs監督に中村勝?どうなっちまうんだ?

ブラウンが帰国
。V戦士ありがとう!

「むかつくことが多くても資本主義は受け入れる。ただし人の心は金で買えない。野球とタイガースを愛さないヤツが、タイガースに危害を加えるつもりなら許さない」村上ファンド問題についての私のスタンスを今日も明示した上で、ちょっと様子を見てみよう。

「あんなのはファンじゃない!本当のタイガースファンはあんなことしない」
暴れたり、マナーの悪いヤカラが現れた時、私も口にする言葉だ。万一、自分がこの言葉を言われる側にまわったら…そんなことだけはしたくないと心に決めているが、そう考えると恐ろしい。
デイリーの「 村上氏 星野SDと会談したい」という記事は、例の、関係者の話で構成された、しかも発言の時系列もよくわからない、ヒドいものなのだが、言いたかったことはわかる。それは、村上氏は、ビジネスとして買収に動いているものの、阪神タイガースやその周辺を好意的に見ている、阪神ファンを意識して行動しているということだ。真実なら。
ただここにきて「敵対的ではない」と双方が公式に発表していることから、なんとなくそんな匂いもあると思う。
一昨年の大ブームでもなかった、この9月の株価の急上昇は、阪神電鉄にとって「神風」だった。9月末償還期限の転換社債250億円は、ほとんど株式に転換された。簡単に言ってしまえば、株が上がって、事業拡大のために行った莫大な借金を返さなくて良くなったのである。電鉄として、そう簡単に敵対などできるはずがない。
一方の村上氏も(記事が本当かどうかわからないが)星野氏の言動が気になっていたりするところを見るとタイガースファンを敵に回したくないという心情が見える。電鉄と球団をもっと良くするために、建設的な話し合いがなされてもまったく不思議でないと思う。

運営基盤が安定しているのはもちろんのこと、球団が企業の支配を離れることは、今後プロ野球界が発展していく上で必要な方向性だ。その時に、その球団のファンが出資できるようにすることは素晴らしいことだ。親会社の広告手段として球団が存在している限り、本当の安定した球団経営はあり得ず、常に消滅や親会社の都合による売買、合併などに脅えることになる。
そこで出てきた、「球団の上場」というアイディア。これ自体はとても面白い発想だと思う。ただし、阪神電鉄筆頭株主が出してきたというものには大いに警戒をした方が良い。

筋骨隆々なホークス系ブログ「鷹の戯れ言 【勝ちどきあげろ!】」のDAIさんからTBをいただいた。球団株上場すればファンが球団を所有することになるという主張、また、それに対して野球賭博まで持ち出して経営安定が重要とする主張、双方のウソを見抜いている。数多くの修飾語は別にして(笑)、ただ感情的になるだけではく、「何かおかしい」と感じた時、それを突き止める姿勢が素晴らしいと思う。まさにそう、どっちもペテンなのだ。だからいたずらに「村上も正しい」だとか「ナベツネも良いことを言う」とか、どっちが正義でどっちが悪かというところだけ見ない方が良い。

完成形には程遠いかも知れないが、広島東洋カープにその理想の姿を見ることができるのではないか。地元企業がスポンサーとなっているものの、親会社を持たない市民球団。完全独立採算で、新球場設立のためにはタル募金で市民の援助を仰ぐ。だが、正義を貫いていても、常に厳しい現実にさらされている。金持ちが青天井に戦力を補強できるという仕組みと、現にそれをやってしまった数球団によって、苦しんでいると言って良い。

「出資したい」と思わせることにかけては、おそらく国内スポーツチームNo.1のタイガースが、企業の支配を離れる新しい理想的なビジネスモデルを作り、それがカープや他の球団にも広がっていくようになれば言うことはない。

「あっちが良くてこっちが悪い」という考え方は短絡的。「すべてこのままが良い」という考え方も進歩がない。向上を目指した議論は大いに結構、理想の姿を掲げてそこに向かうことは大歓迎。ただし、ペテンで儲けようとするのはノーサンキュー。多少感情的になるのはOKだが、感覚は鋭く保っていたい。

阪神電鉄と阪神球団の経営についても言いたいことは多々あるが、それはまたしっかりまとめてからにしようと思う。

(追記)
このブログは阪神電鉄系の会社のご厚意にいろいろと甘えて、運営していたことを忘れていた(笑)。帳尻を合わせるようで悪いが、今現在の阪神電鉄はかなり好きだ。これからも阪神タイガースをお任せしたいと思っている。頑張って欲しい!
別に言わされてないからね(笑)。

Posted by torao at 08:37 | comments(18)
[野球全般]球界
こんな最終戦があって良いのか?
9月MVPに下柳と今岡が選出。おめでとう。

村上ファンド問題は、双方思惑がありマスコミの情報も錯綜。私のスタンス、イヤでもこれが資本主義。むかついてもこれが現実。ただし人の心は金では買えない、一時は買えても。そこだけは忘れてもらっては困る。野球とタイガースを愛さないヤツがタイガースに危害を加えるつもりなら許さない。とりあえず以上。

石毛博史、佐久本昌広、新井智、立川隆史、的場寛一、松下圭太に戦力外通告

前日までに「球児80登板」「赤星60盗塁」「金本40HR」はクリア。この試合の合言葉は「今岡147打点目」、そして何と言っても「シモさんに最多勝を!」。
雨の中でも快調に滑り出した下柳だったが、4回表に2四球3安打が集まり2点を先制される。しかし相手に勢いをもっていかれながらも2点でしのいだのが大きかった。誰とはいわないが、乗れていない投手なら大量失点してもおかしくない場面だった。
「シモさんに最多勝を!」すぐに反撃だ。4回ウラ、シーツがライト線へのポテン二塁打。死球の影響がまだ残っているのか代走関本が送られる。相手先発は門倉。この日も直球とフォークが冴える。思えば今季、ベイスターズとの対戦成績は大きく勝ち越しているものの、この門倉や三浦をはじめとした投手陣には手を焼いた。ロースコアで延長に入るのが当たり前のようだった。ドラゴンズについで、今年の優勝を格別なものにしてくれた相手の二番目だ。「なんとかしてやりたい」気持ちは見えるが、この日の金本には良いボールが来る。それでもきっちり右方向にゴロを打って、走者を進める。一死三塁。門倉、今岡へはフォーク連投。だが3球目甘く入ったところを難なくライト前へ。記念すべき147打点目、初代ミスタータイガース藤村富美男を越える球団記録を樹立した。これで1−2、取られた後すぐ取って士気も上がる。
なんとか早くリードを取って、JQKに繋ぎたい。しかしこれ、後ろの投手もたまらんだろうなぁ。自分のことならまだしも、チーム一丸となって取りに行く他人の記録だからなぁ(笑)。そのためにはまず逆転打。
6回表、先頭鳥谷。この日のテレビの解説は吉田氏と福本氏。今季の印象的なシーンを振り返りながらの中継だ。6月交流戦明けの大阪ドームで鳥谷がレフトに放り込んだ「掛布のHR」がリプレイされる。そうあの日は鳥谷が2本HRを打ったんだったなあ。ここまで門倉に攻め込まれ2三振の鳥谷、だが切り替えは上手いので、なんとか出塁したい。2球目、落ちないフォークがど真ん中へ、体全体でタイミングを合わせてフルスイング。しなるようなバットの滑り出し、しっかりと腕が伸びたところでボールを捉え、さらに前方へ強く押し込み、大きく美しいフォロー。打った瞬間「行った」と叫んだ。打球はセンターバックスクリーンへ一直線。鳥谷8号同点弾。なぜか鳥谷がHRを打つと物凄く嬉しい。数が少ないこともあるが、その1本1本によって目に見えて成長して行くような気がするから。この若者の毎日の努力が形となって結実しているような気がするから。
さあ関本もヒットで続き、一気に逆転だ…と思ったが期待の4,5番がしょぼーん。ところが二死から桧山の打球が左中間へ伸びる、関本回れ回れ、おっとセンター多村、上手く追いついてフェンスまで抜けなかった。二死二三塁。矢野四球で藤本。ああ、岡田監督の顔に迷いが(笑)…「まま」と言ったように見えた。藤本打席へ。3球目、藤本は落ちないフォークと思っただろうが、スライダーがインハイへ。まんまと詰まらされ、浅い浅いライトへのポップフライ。藤本は藤本なりに今季を総括した(苦笑)。
7回表、石井にヒットは打たれたが、無難におさえる。下柳、ここまで110球。今季は、ずいぶんと大切に使ってもらった。80球前後で中6日。若い頃、馬車馬のように使われた男が37歳にして受けるVIP待遇。しかしその待遇に見合うだけのことはあるここまでの14勝だった。
7回ウラ先頭打者下柳そのまま打席へ。とことん行ったれ!鳥谷の四球はあったがあっさり終了。
8回表、金城三振、佐伯センター前、多村三振、種田センター前。当たっているベイ打線と打ち気を利用した下柳の投球術。ニュートラルゾーンにぴたりと止まっている流れがフラフラし始めた。二死一二塁、外野はバックホームに備えて浅めに守る。村田への2球目、インハイをえぐるつもりの直球がやや甘めに入ったところを思いっきりひっぱたかれる。上がった、打ち取っただろう!…左中間に高く上がる打球は意外なほど伸びて行く…金本追うも無理、赤星全力で背走…左中間最深部フェンス直前この打球を捕った!両手を頭上で叩いて喜ぶ下柳!赤星でなければ到底追いつけない打球。迫り来るフェンスの恐怖に打ち勝ってよくぞ掴んだ。下柳125球、さあ流れは来ただろう!
8回ウラ金本三振しょぼーん。今岡四球、よし来た、ここは赤松だろう、そうだ!いいぞ!「走れ!走れ!赤松!」しかし、門倉もよく頑張っている。チームのエース格として、Aクラスがかかる最終盤戦、気合が入っている。俊足ランナーに牽制球も入れずに第1球を投じる。フォークか直球の投手、桧山はこの初球に甘い直球が来る確立90%以上と読んでいただろう。ところがここで来たのはスライダーだった。うまく修正したものの微妙に泳がされ平凡なセンターフライ。やるな、ベイバッテリー。二死一塁。こうなれば赤松が走るしかない。3球目、スライダーでスタート。捕球体勢が悪かったので大丈夫だろうと思ったら、余裕のアウト。相川の送球は素晴らしかったが、赤松の脚をもってすれば、あそこまで余裕で刺されることもあるまい。スタートが悪かったか、走路が思った以上に軟らかかったか。途中終了。
9回表、先頭その相川がヒット。好投門倉に代えて万永が送りバント成功。石井死球で一死一二塁。OK、ゲッツーもらおう。代打内川、投ゴロ、バウンド高くゲッツー取れず、二死一三塁。打者金城、イヤな予感…佐伯勝負にしない?初球来るぞ、絶対来るぞ、あードキドキする。初球外角低め、いつもの通り金城体ごと突っ込んでくる、相変わらず巧みなバットコントロール、ジャストミートやられた…セカンドライナー真っ正面!よくそこにいた藤本!(笑)。下柳135球。やっぱり狙ったところにちゃんと投げると正面にいくんだなぁ。福原にも教えてやりたいなぁ、あ、出てこなくていいよ(笑)。
9回ウラは7番矢野からか。もう下柳も限界だろう。なんとしてもこの回サヨナラで決めなくちゃ。投手は加藤に代わって、さあ行こうぜ!矢野、藤本、ショボショボーン…。ああ、もう…どうする代打は、ウェイティングサークルに控えていた浅井は引っ込んで、さあ出てくるのは…やっぱりそうだよな、そうこなくちゃ!今日一番の拍手に迎えられて登場したのは、そう下柳!それしかないだろ、そらそうよ!シモ最高!三振して怒ってるシモ最高!(笑)。
10回表、一死から多村二塁打。ケガやアクシデントが無ければエラい成績を残しただろうな。種田の当たりはセンター前か?いやいやどん詰まり、鳥谷がちゃんとそこに守っていた!走者動けず二死二塁。また村田か、慎重に。OK!浅いライトフライでしのいだ。ナイスピッチング!凄いぞ、下柳148球。やっぱりタフな男だよ。
10回ウラ。金本がイマイチで、シーツ、今岡は下がっている。これだけタレントがありながら、得点パターンが見つからない。赤星が出塁できれば…あえなく三ゴロ。
もうさ、めんどくさいから鳥谷決めちゃってよ。あの日と同じように2本目、サヨナラでさ、思いっきり振って来い!ああ、初球ど真ん中スライダー、行こうぜ!しかし投手もさっきの一発で相当怖がってるな、逃げて逃げて1−3。さあ次行けよ、うわ。そこはしゃーない、アウトローに直球決まって2−3。さあ、次いけよ。直球、外角高め、ひっぱたいた!センターやや左に上がる、良い角度、伸びる、入ったあああ!!また掛布のサヨナラHRだ!すごいぞ!鳥谷!加藤呆然、鳥谷は…無表情(笑)、おいおい(笑)。下柳は?…おっさん、着替え中(笑)ベルト締めながら、胸元のボタンは開いたまま(笑)。さあ鳥谷、三塁コーチとタッチ、みんなが待っているホームへ突っ込んだ!やったあああ!!ボコボコボコ(笑)。下柳もお出迎え、ぺこりぺこりとお辞儀をしながら丁寧に握手をする二人、へんなの(笑)。喜び爆発!下柳と金本が抱き合う!すぐに羨ましそうな目をした矢野が近づいてきて下柳と抱き合う!ああ、なんて幸せが満ちた時間なんだ。ああ、なんて幸せに満ちあふれた空間なんだ。シモ、トリ、みんな最高だ!!

これから色々なモヤモヤすることがあるかも知れない。でも絶対に20年ぶりの日本一を勝ち取ってくれ。球団の70周年、本社鉄道開業100周年のおめでたい年を、おめでたい結末で終わらせてくれ。それだけの力があり、それだけの感動を与えられる、私が今まで見てきた中で最高のチームだ。最高のやつらだ。

Posted by torao at 08:37 | comments(43)
[投手]下柳
【号外】鳥谷サヨナラHR!下柳15勝!
下柳が延長10回を完投、鳥谷がこの日2本目となるでサヨナラHRを放ち、劇的な勝利で最終戦を締めくくった。

Posted by torao at 21:33 | comments(27)
[野手]鳥谷
幸運に彩られた第一歩
負けてしまったが、井川と三浦の投げ合いは見所があったし、両チームとも素晴らしい長打、連打があって、良い試合だったと思う。ベイスターズ打線の気迫、集中力は相当なもので、この1試合に限って言えば、「勝ちたい」という結果にこだわる気持ちの質で負けていたかも知れない。1回ずつ投げたウィリアムス、桟原がそれぞれ1点を失ってしまったが、そういうわけで心配なし。

林、プロ1号HR。直球狙いでタイミングを取っているところ、初球は緩いカーブが外れる。2球目も同じ球。林は直球のタイミングで下半身を始動させたが、一度右足に重心を受けて、そこでしっかりと時間を作ってタイミングを合わせた。その間、上半身の動きにはまったく緩みがなく、弓を引いた形をキープ、アゴを引き、小さく鋭いスイングでジャストミートした。乾いた音が響き、打球はライトスタンド前列へ。初々しく速い足取りでダイヤモンドを一周した。非凡の一言。

続けざまに金本40号。ラッキーゾーンのない甲子園、浜風の中の左打者。偉大な記録、おめでとう!

赤星の追撃のタイムリーは、実に久々に一二塁間を抜いた。そっちへの打球が欲しかった。良くなってくるだろう。

1年前の同じ日にノーヒットノーランを達成した井川、野口のバッテリー。その再現とはならず、敗戦投手となってしまった。長打によって4失点した事実をねじ曲げるつもりはないが、状態は非常に良かった。体の開きを我慢して、腕をタテに強く振り下ろし、手首をしっかり返すこと、投球の合間に野口が身振りで注意を与えていた。軸足の蹴り込みに力強さがあり、一方上体には力みがなく、直球の威力は好調時のものに近かった。上下のバランスが良かったため、強い球を投げた後もしっかりと捕手側に正対して、守備動作に移っていた。変化球は原点に帰り、チェンジアップを多投した。高目へのすっぽ抜けも少なく、外の良い所に決まる球も多かった。スライダーのキレも良かったので、右打者の膝元に曲げ落とす使い方も有効にできていた。
変わったのは「気合」だ。どんな心境の変化があったかは知るよしもないが、この日のプレーには気持ちが入っていた。2度打席に立ち、2三振を喫したが、ボールに食らいつき、ファールで粘り、ベイ先発三浦にそれぞれ11球、10球と投げさせたあたりにも気持ちが見えた。その気持ちに応えるように、野口の配球はあくまでも直球でグイグイ、しかもストライク先行で少々強引に攻めた。ボール球を配して、慎重な組み立てをすれば防げた点もあっただろうが、まず今の井川にはこの投球が必要だったと思う。相変わらず、左右低めへの直球の制球力には課題を残したが、シリーズに向け急角度の上昇カーブを見た。

9回ウラ、最後の攻撃、マウンドにはクルーン。この日ダーウィンとともに赤松が一軍登録されたのを知っているTファンは、シーツ、スペンサー、桧山と続く代打陣のうち、一人でも出塁して欲しいと願っていただろう。シーツ三振、スペンサー三ゴロ…。と、思ったら友寄塁審から「物言い」。クルーンの二段モーションで、プラプラさせる左足が地面についたためボーク、「取り直し」となった。結果、スペンサー的四球で出塁、予定通り代走赤松の登場となった。なかなかラッキーなお目見えじゃないか。
黒いストッキングを見せるスタイル。俊足ですよ!脚を見て下さい!という表現。華奢な体に大きな背番号52。両手首には赤いリストバンド。もう一人のレッドのデビューだ。観客は打席に入った人気者・桧山にこの日一番の大声援をひとしきり送った後、「走れ!走れ!赤松」を三度コールした。初球、フォーク、ボール。赤松そのまま。キャッチャーミットにボールが収まるのを見届けると、ぴょんと弾むように一塁ベースに戻った。赤松の今日のミッションは、「盗塁企図」だ。アウト、セーフは二の次。スタンドから「走れ!走れ!赤松」が三度。第2球、直球、ボール。赤松そのまま。カウント0−2。バッティングカウントになって、続く2球も赤松は動かなかった。動けなかったのかも知れない。ベンチにとっても、この場面は桧山の打撃より、赤松の走塁に注目をしているのだ。カウント2−2、絶対にスタートを切らなければいけないところ。クルーン始動、赤松のスタートは一瞬遅れた、低い姿勢から加速、フォーク桧山空振り、相川二塁へ送球、二塁にボールが到達した時、赤松はスピードの落ちないスライディングで、勢いよく二塁ベースに突っ込んでいた。プロ初盗塁成功。ラッキーなことに、続く代打関本のヒットで、プロ初得点も記録した。
これからいくつこの甲子園で盗塁を決めてくれるのだろうか。その第一歩をしっかりと見届けさせてもらった。

Posted by torao at 08:30 | comments(16)
[退団者]赤松真人
ものを言う株主は何を言うか
高校生ドラフトは、えらい騒ぎがあったようで、頼むよ。
近大付・鶴投手、育英・若竹投手、樟南・前田内野手の指名権を獲得。おいおいいろいろな記事も出てくるだろう。後日、それらをまとめて記事にしようと思う。

村上ファンドよ、いったい日本シリーズのチケットを何枚欲しいのだ?そんなまどろっこしいことしてないで、ヤフオクで買え!(笑)。しかし金さえあれば阪神タイガースも買えるんだなぁ。人間も買えるって感じだなぁ。資本主義だなぁ。
投資家の間では村上ファンドはありがたがられているそうだ。企業の持つ資産や実力に、株価が見合っていない、あるいは株主の利益が少ないような企業を見つけ出しては、株を大量に保有し、経営陣に改革を迫るというのがその手法だという。「村上ファンド銘柄」になると株価が上がるんだってさ、たいしたもんだ。
村上ファンドとしては異例のことだそうだが、今回の大量株保有についてコメントを出している(PDF)。阪神タイガースを上場させ、株主利益を得ることが目的などという噂もあるが、真意はわからない。ただなんとなく、野球への関心は感じられるし、タイガースへの好意も感じられるような気がする。
阪神電鉄の価値を高めることは、阪神タイガースの価値を高めることとほぼ同義だと思う。優良な不動産、電鉄、球団が主な事業だろうが、いずれも地域で愛されているかどうかが重要。阪神タイガースが愛されるかどうかが決め手だ。
阪神タイガースの価値を高めるためには、他球団の価値も高くなくてはならない。現在のプロ野球各球団が、その価値を生かし切れていないというのは私も同感なので、期待する気持ちもある。そのためには「プロ野球」が価値を高める必要がある。ものを言う株主が、間接的にでも球界発展のためにものを言ってくれるなら、そうだとするのなら、この動き歓迎しなくもない。
(追記9:00)
ニュースではこの一連の投資額が1000億円にものぼることから、背後に阪神タイガースの経営に並々ならぬ意欲を持つものの存在が噂されているとか。どうものっぴきならぬ状況のようだ。

Posted by torao at 08:38 | comments(29)
[野球全般]球界
Q.2005セントラル・リーグ 最優秀選手(MVP)は?(「評論家たちの声」投票結果)
mvpg

井川 15票 0.9%
下柳 89票 5.4%
藤川 618票 37.6%
久保田 12票 0.7%
矢野 48票 2.9%
今岡 126票 7.7%
金本 705票 42.9%
赤星 31票 1.9%

合計: 1644票

※評論家による投票の結果は、上の通りとなりました。みんなの優勝、おめでとう!ありがとう!

Posted by torao at 22:03 | comments(11)
[管理人より]投票結果
秋の鳥谷に期待
この日、試合後、選手会主催の祝勝会が行われたという。優勝当夜は、ビールかけやメディア対応で忙しく、あらためてゆっくりと選手全員でお祝いしたのだという。この席には、登録抹消されているが、チームに帯同している片岡、久慈、町田らや、裏方さんも同席。そして異例なことだそうだが、岡田監督も招待されたのだそうだ。良いもんだねぇ。
この日の試合で多くの選手に出番があったのは、みんなで楽しく飲めるようにという岡田監督の配慮だ、きっと(笑)。

前日の試合では、9回の攻撃で盛り上がった「感謝祭」だったが、この日はおなじみのリリーフ陣で盛り上げた。先発杉山が6回までゼロ。7回1イニングを桟原が地ならしして、8回から、藤川が2/3、ウィリアムスが1/3、久保田が1回。次々と登場するヒーローに、この日もぐるりとスタンドを埋めたTファンから大声援が上がる。ちゃんと2安打されて見せる久保田もそうだが、岡田監督のサービス精神が見えた。
攻めては3回に鳥谷が先制2ランHR、4回今岡狙い打ちの29号ソロは球団タイ記録の146打点目、加えて関本のあとちょっとで今季1号HRになりそうだったフェンス直撃タイムリー二塁打で4−0。6回は中盤の盛り上げ所、二死走者なしから、関本、杉山、赤星(タイムリー)、鳥谷、藤本(2点タイムリー)の5連打で3点追加、7−0。中でもここのところフォームを崩していた赤星が、カチッと決まった形でライナー性の打球をレフト前に弾き返した1本が良かった。残り試合でのヒット量産に繋げて欲しい。そうそう藤本のタイムリー。外角低めのボール球を思いっきりすくい上げるが打球は思うように上がらず、サードの頭の越すのが精一杯。なるほど、そこに藤本のヒットゾーンがあったか(笑)。

日本シリーズに向けて、ありがたいプレーがあった。2回先頭のラミレスがヒットで出塁、続くリグスの打球はやや大きなレフトフライ。ここで一塁走者ラミレス、タッチアップから二塁を狙う。金本慌てて二塁へワンバウンド送球、やや三塁よりにそれたが、関本がなんとかベースとラミレスの足の間にグラブを入れて間一髪タッチアウト。
常識的には暴走だが、金本の捕球体勢と、日頃からの緩い返球を観察した結果のナイストライ。もしこれがシリーズで、セーフになるようなプレーなら、シリーズ全体の流れを変えることになりかねない。ランナーがいる場面では常に、その進塁を阻止する万全の準備が必要ということだ。この警鐘をぜひとも生かして欲しい。サンキュー、ラミちゃん。

先発杉山は3回までと4回からでまるっきり変わった。立ち上がりは得意のスライダーが抜け気味で制球が定まらず。自信なさそうに投げていた。S打線の打ち損じや暴走(と言っては悪いね、ラミちゃん)に助けられた。ところが4点差となった4回ウラからはまったく別人。腕の振りが強くなり、直球はMax146km/h、スライダーはベース直前で鋭く曲がり落ちた。テンポも急に良くなり、打者が足場を慣らす間、グラブを顔の前に構えて「投げて良し」と言われるのを待っているかのよう(笑)。矢野のサインを待つことすらもどかしそうで、投球動作に入りながらサインを見ているような感じ(笑)。完全に自分のペースで放っていた。こうなると杉山は無敵状態に入る。何かがあるまでは大丈夫(笑)。ただしちょっとしたことで無敵状態が解けて、ランナーが出たりするとヤバいのだけれど(笑)。

鳥谷が久々のHR。前日も二塁打、三塁打を放っていて、打撃は好調だ。しばらく右サイドの開きが早すぎて、打球に力が伝わらないという状態が続いていたが、ここのところ下半身の粘りが戻って来て、誘いダマへのスイングが止められるようになってきた。また、高めの球を上から強く叩けているのが長打が増えている理由だろう。
重要な2番打者だ。短期決戦では是非とも絶好調でいて欲しい。ちょうど一年前の秋季キャンプでは、中西太臨時コーチのマンツーマンレッスンで、絶好調だった。この日も神宮では東京六大学が行われていた。鳥谷のバイオリズムはここに合うかも知れない。
例えば同級生のS青木と比較して、鳥谷の現状を嘆く人もいる。将来性と言ったって、大切なのは今だろう、鍛える場所は二軍じゃないのかと。今季、鳥谷が残した成績は、その期待度と比べたら確かに誰もが満足するものではないのかも知れない。
しかし鳥谷については、私は何度でも繰り返し同じことを言いたい。この選手は、歩みは遅くとも着実に進化を続けるタイプだ。体が強く、努力をいとわず、頭の切り替えが出来る。加えて、才気がある。今はまだめったに見られないが、内の球はライトへ、外の球はレフトへ、力のある打球を遠くへ飛ばす能力はセンスだと思う。
物足りなく思われる今の成績も、「史上最強の5番打者」という称号を手に入れようとしている今岡の1年目、2年目と比べて決して遜色ない(ichikenさんが去年12月に調べたエントリーをご参照!)。日本シリーズを経験して、また進化の方向性が変わるかも知れない。とにかく楽しみは尽きない。

Posted by torao at 08:33 | comments(13)
[野手]鳥谷
存在の堪えられない重さ
優勝を決めた試合、関西での視聴率がかなり高かったことがわかったという。関東でのG戦低視聴率報道に明け暮れたシーズンだったが、最後にちょっとスッキリだ(笑)。
しかしG戦関東だけが野球人気ではないのと同様、T戦関西だけが野球人気ではない。その辺はくれぐれも勘違いしてはいけない。それにしてもサンテレビはすごいな(笑)。

監督が代わるチームとその後任報道のまとめ。S若松→古田?、G堀内→原、C山本→ブラウン?Bs仰木→三村?、E田尾→野村。

Cの最下位が確定。12年ぶり?へぇそうなんだ…なんかちょっと意外。あ、そうか、ウチがずーっと最下位だったんだ!すっかり忘れてた(笑)。ナゴヤドームで9戦全敗、急に思い出してきた、あの感覚…。ああ他人事とは思えない。がんばれ!カープ!。

ウェスタンリーグ全日程終了。Tは優勝の他、個人タイトルも総ナメだという。下のタイトルを引っ提げて、翌年は上で大活躍…そんな例も多いだけに、近未来が楽しみだ。
一方で、高校生ドラフトが近づいて、各球団戦力外選手通告が相次ぐ。優勝したタイガースに例外があるでなく、微妙な立場にある選手には辛い日々だろう。

安藤を再登録(福原抹消)、即先発。この試合のミッションとして、安藤に規定投球回数に不足していた6回を投げさせるというのがあった。本人の投球も久々とは思えない、いつも通りの安定感で5回までゼロに抑える。テンポ良し、コントロール良し、直球の走り良し、変化球のキレ良し。味方も6回表までに7点を取って援護してくれる。しかしあまりにも完璧に支度してしまうと、なぜか早く結果が欲しくなってしまうから人間は面白い。コーナー一杯に決まっていた勝負球が、甘く甘く入る。連打され、動揺し、腕が振れなくなり、また打たれ…。この時安藤には「ふっふっふ」という福原の笑い声が聞こえて、うぎゃああと叫びたかったに違いない(笑)。それでもなんとか5点までで止めて、無事に先発投手の勲章「規定投球回数を超えてフタ桁勝利でチームに貯金をもたらす」を手に入れた。「うぎゃああ、じゃ何かオイ、オレはただ回数ばっかり投げただけで、なんの役にも立たなかっ…(フェードアウト)」

「ファン感謝デー in 神宮」という感じの試合。まあとにかく人様のお庭を借りて申し訳ないが、ぐるり一周Tファンが埋めた神宮のスタンドがお祭り騒ぎだ。初回から赤星が内野安打に盗塁(この日2盗塁で計60盗塁に到達)、金本、今岡連続タイムリーで2点先制。追加点は5回アニキの39号ライトへの弾丸ライナー3ランHR、5−0。6回は鳥谷のタイムリー三塁打(打球に力感が出てきた)と林のタイムリーで将来への光も見せる、7−0。その後は「安藤小劇場」で7−5。
そしてグランドフィナーレ9回は、興奮のオールスターキャスト総出演。まずは大歓声の中、代打濱中がライト前ヒット、金本二塁打、今岡敬遠(代走秀太)で無死満塁。またも大歓声が起こって代打シーツ登場。浅いセンターフライで一死。続いて「キョウイチ」の歓声に迎えられて代打桧山、よっ!人気者!(笑)。一塁線を鋭く破ってタイムリー二塁打(秀太は本塁憤死、惜しい!)、9−5、代走中村豊。藤本が低めのボール球をポップにしようとしたが、あまりにも球が低すぎてセンター前に落ちる(笑)。豊ホームインで10−5。関本にもヒットが出たが、赤星凡退で攻撃終了。みんなカッコ良かったよ!

この日のスタメン、3番ライト林、6番ファースト喜田、7番キャッチャー浅井。これまでも、消化試合で来季期待の若手を試すことはあった。だが今年はそれに加え、日本シリーズの戦力として、経験を積ませるという意味も加わる。なんて楽しいのだろう。
これまで代打でなかなか結果が出せなかった喜田だが、この日は落ち着いていた。初回2点取ってなお、二死一二塁。相手バッテリーは、直球に張っているのを見透かし、ゆるい変化球を続ける。2球目は甘いコースに来たが、喜田はあくまで直球待ちで手を出さない。4球目の変化球が同じように甘いところに入ってきた。喜田は合わせるようなスイングで弱々しい一ゴロ。チャンスは潰える。なんとも思い切りがない打席だと思ったのだが、本人は違うとらえ方をしていたらしい。思えばいつも変化球を振らされて空振り三振していたので、この日の初打席でまずは当てて楽になったのだろう。5回にはコンパクトにミートしてセンター前に今季初ヒット。2年ぶり2本目のヒットだ。こうして順を追って、自分の打撃を見せてくれるらしい(笑)。「ヒットよりノーエラーがうれしい。1本出てうれしい。林も打ったんで負けられない」というコメント。楽しみだ。

この日は林威助の打席に目が釘付けになった。スイングが良い。鋭く、速い。だから間が良い。手元まで引きつけられるから、ボール球を見極め、スイングを止められる。誘い球にひっかかるようなレベルの打者ではない。チャンスでもまったく冷静に、自分のリズムで打席に立てる。投手を打たれそうという雰囲気に追い込むことができる。
初回、一走赤星がスタート、空振りで助ける。その後ファール3本の後、センター前へライナー性のヒット。本物の3番打者でもまったく問題なさそうな存在感だった。凡退、あるいはタイムリーを打った他の打席も、その存在感はまったく変わらない。この男ただものではない。「毎日が必死です。日本シリーズのメンバーに入りたい」いや、いてくれなきゃ困る。

Posted by torao at 09:24 | comments(17)
[野手]林
ここからが真剣勝負
まずはshuさんところのこれを見て!何も言わずに…。
(10/3追記:フォトシネマのコンテンツは削除されています)

お祝いムード一色の神宮球場。岡田監督の発案で、球場を引き上げる際にレフトスタンド前で大観衆の声援に手を振って応えた。そうそう。お互いにもう少し「おめでとう、ありがとう」を言いたいよな。本来、ビジターの立場で「わがもの顔」の振る舞いは良いことではないけれど、許可してくれたスワローズ・サイドに、ありがとう。

ブラウン、片岡、久慈を抹消し、喜田、江草、林を登録した。なお9/28シーツを登録する際に前川を抹消している。優勝が決まり、残りの試合は日本シリーズへの大切な準備期間となる。秘密兵器や隠し球も持っていたい。そうそう、先発要員も登板予定がなくなって次々抹消されていくだろう。赤松、試さんの?
いやしかし、結局スペシャル代走もまったく使わないで優勝しちゃったなぁ…ホント、岡田野球恐るべし(笑)。

スタメンでライトに入った濱中の場合は、シリーズ調整と1試合まるまる出るリズムをつかむ練習といったところ。打撃は上向きで、あわやHRという三塁打を含む2安打。ああ、また日本シリーズで泣かしてくれるのか?泣かせろ!(笑)。

浅井は貴重な経験の場。うまく福原をリードしたと思う。立ち上がりは直球、カーブ、フォークを多めで、スピードとタテの変化を印象付ける。直球を狙わせて、徐々にスライダーを混ぜて早いカウントから打たせて取る。なかなか考えた組み立てをしていた。あとは苦しくなった6回、のけぞらせる球など、ボール球を上手く使わせれば完璧だったと思う。矢野でも手を焼いている投手なのだから上出来、上出来(笑)。
初ストライクから振っていく打撃は相変わらず魅力。得点に絡む2塁打を放つ。

さすがに優勝決定から、この試合まではきつかっただろう。未明までテレビ、ラジオの特番出演お疲れさま。CSのスカイAやGAORAで優勝特番を放送してくれた。なるほど、これが関西の優勝特番かと妙に納得(笑)。いいもんだね。
そんなこんなで朝の3時過ぎまで各局の取材対応をして、その後街に出た猛者もいたようで(笑)。それで移動試合、よくやったもんだ。しかも途中までは、そんな疲れも、アルコール臭も感じさせないような試合運びで、4−1とリードを奪う。さすがフルイニング金本が率いるチーム、プロ意識のレベルが高いチームだ。と思っているうちに、あれよあれよと打たれまくって試合が崩れてしまった。ま、この試合はノーカウントでいいだろう。緩めるところは思いっきり緩めて良いと思う。締めるべき時期はまだ当分先でもあるし。
ただし…だ。そうはいっても先発福原は、予定の中でビールかけもそこそこに引き上げたらしいし、もう少しピリッとしても良かった。4−1のまま6回を終えていれば、勢いで白星をもらえただろうが、1点差に迫られては、酔いどれの後の投手に文句も言えまい。
江草は今回も可哀想だったような気がする。気持ちよく金本の所にパカパカ打たれて、金本はヘトヘトになっていた(笑)。だって、かなりハジけてたよ、江草は。ま、ひととおりお祝いの宴会が片づくまではノーカウントとしてあげる。査定はどうだか知らないけど(笑)。

代打で使われた林、今日明日は先発起用もあるらしい。結果は一ゴロだったが、打席での雰囲気が良い。いかにも実践向きな印象。
喜田も代打で登場。もう「積極的にフルスイング。悔いが残らないように三振かHR」そう繰り返し繰り返し唱えている様子が丸わかりだ。力が入りすぎ、打ち気が出過ぎ。見透かされて、ボールになる変化球を振らされた。去年、同じようにチャンスをもらい、甘い球を見逃し、打てない球を振ってしまった。下の実績は申し分なく、少ないチャンスをどうものにするか。喜田の課題はこれだけなのだ。1打席3度振れると思わず、1球だけ来る(かも知れない)甘い球を待って欲しい。彼らにとってはここからが勝負だ。

Posted by torao at 09:11 | comments(17)
[退団者]喜田剛
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