自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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気持ちのバランス
 4日の時点でG木村拓コーチ、容態悪化という発表(報知)
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Posted by torao at 08:10 | comments(19)
[投手]下柳
DT連立成功!
 DT連立3連戦、最終日は神宮が降雨ノーゲーム、甲子園はT勝利。
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Posted by torao at 09:03 | comments(14)
[投手]下柳
下柳のクサビ
◇5月12日(火)阪神−広島7回戦(阪神5勝2敗、18時、甲子園、41558人)
広 島 000 000 000 −0
阪 神 000 000 001X−1
【広島】大竹 ●横山(0勝2敗)
【阪神】○下柳(3勝2敗)
[本塁打] 金本9号(神)
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Posted by torao at 08:40 | comments(11)
[投手]下柳
アマミノシモヤナギ
 「今年のタイガースはどうですかねえ?」この時期、タイガースファンの間で挨拶のようにかわされるこんな質問に対して、私の態度はだいたい一貫しない。
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Posted by torao at 10:16 | comments(8)
[投手]下柳
ファイアウォール下柳
ボギー抹消で空けた枠には能見を登録。
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Posted by torao at 10:32 | comments(5)
[投手]下柳
ジャパンのキーに届け!
下柳が40歳で10勝。
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Posted by torao at 07:57 | comments(13)
[投手]下柳
素晴らしき折り返し
ちょうど折り返しの72試合を終了。
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Posted by torao at 09:54 | comments(9)
[投手]下柳
カネのため!
7/1付けで駐米大使を努めていた加藤良三氏(66)がNPBコミッショナーに就任するとのこと(スポニチ)
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Posted by torao at 08:47 | comments(17)
[投手]下柳
わっしょいわっしょい!
ねえ、あれで最後スワローズが逆転サヨナラでもやってくれりゃ、ドラゴンズは相当凹んだんだろうけど。
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Posted by torao at 08:47 | comments(18)
[投手]下柳
悔しいけどしゃあない
G5連勝、T4連勝と好調同士で当たるだけに、見ているこっちもかなり入れ込んだのだが、結果はGが連勝を伸ばし、Tが一歩後退の初戦となった。
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Posted by torao at 08:53 | comments(9)
[投手]下柳
祝100勝下柳
今年はナゴドでもチャンスマーチやわっしょいが歌えて良いよね(笑)。5回赤星の三塁打で一気に盛り上がった。
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Posted by torao at 08:03 | comments(4)
[投手]下柳
勝っても勉強
いいのいいの。この日も1−0だろうが立派な勝利。
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Posted by torao at 08:36 | comments(12)
[投手]下柳
まるっきり飲む
玉置を抹消。上坂とオクスプリングを上げ。
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Posted by torao at 09:28 | comments(21)
[投手]下柳
誇りの完投負け
あなたの近所の秋葉原、ガトームソンがノーヒットノーラン(関東ローカルCMネタすまん)。
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Posted by torao at 08:58 | comments(20)
[投手]下柳
ぐやじい
キツーい一敗。去年何度も飲まされた煮え湯。
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Posted by torao at 08:19 | comments(18)
[投手]下柳
やっぱり日本一にしてやりたいと思う
公表しない約束だったというWBC60人枠(予備メンバー含む)がサイトで公開されてしまった。
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Posted by torao at 08:18 | comments(13)
[投手]下柳
こんな最終戦があって良いのか?
9月MVPに下柳と今岡が選出。おめでとう。

村上ファンド問題は、双方思惑がありマスコミの情報も錯綜。私のスタンス、イヤでもこれが資本主義。むかついてもこれが現実。ただし人の心は金では買えない、一時は買えても。そこだけは忘れてもらっては困る。野球とタイガースを愛さないヤツがタイガースに危害を加えるつもりなら許さない。とりあえず以上。

石毛博史、佐久本昌広、新井智、立川隆史、的場寛一、松下圭太に戦力外通告

前日までに「球児80登板」「赤星60盗塁」「金本40HR」はクリア。この試合の合言葉は「今岡147打点目」、そして何と言っても「シモさんに最多勝を!」。
雨の中でも快調に滑り出した下柳だったが、4回表に2四球3安打が集まり2点を先制される。しかし相手に勢いをもっていかれながらも2点でしのいだのが大きかった。誰とはいわないが、乗れていない投手なら大量失点してもおかしくない場面だった。
「シモさんに最多勝を!」すぐに反撃だ。4回ウラ、シーツがライト線へのポテン二塁打。死球の影響がまだ残っているのか代走関本が送られる。相手先発は門倉。この日も直球とフォークが冴える。思えば今季、ベイスターズとの対戦成績は大きく勝ち越しているものの、この門倉や三浦をはじめとした投手陣には手を焼いた。ロースコアで延長に入るのが当たり前のようだった。ドラゴンズについで、今年の優勝を格別なものにしてくれた相手の二番目だ。「なんとかしてやりたい」気持ちは見えるが、この日の金本には良いボールが来る。それでもきっちり右方向にゴロを打って、走者を進める。一死三塁。門倉、今岡へはフォーク連投。だが3球目甘く入ったところを難なくライト前へ。記念すべき147打点目、初代ミスタータイガース藤村富美男を越える球団記録を樹立した。これで1−2、取られた後すぐ取って士気も上がる。
なんとか早くリードを取って、JQKに繋ぎたい。しかしこれ、後ろの投手もたまらんだろうなぁ。自分のことならまだしも、チーム一丸となって取りに行く他人の記録だからなぁ(笑)。そのためにはまず逆転打。
6回表、先頭鳥谷。この日のテレビの解説は吉田氏と福本氏。今季の印象的なシーンを振り返りながらの中継だ。6月交流戦明けの大阪ドームで鳥谷がレフトに放り込んだ「掛布のHR」がリプレイされる。そうあの日は鳥谷が2本HRを打ったんだったなあ。ここまで門倉に攻め込まれ2三振の鳥谷、だが切り替えは上手いので、なんとか出塁したい。2球目、落ちないフォークがど真ん中へ、体全体でタイミングを合わせてフルスイング。しなるようなバットの滑り出し、しっかりと腕が伸びたところでボールを捉え、さらに前方へ強く押し込み、大きく美しいフォロー。打った瞬間「行った」と叫んだ。打球はセンターバックスクリーンへ一直線。鳥谷8号同点弾。なぜか鳥谷がHRを打つと物凄く嬉しい。数が少ないこともあるが、その1本1本によって目に見えて成長して行くような気がするから。この若者の毎日の努力が形となって結実しているような気がするから。
さあ関本もヒットで続き、一気に逆転だ…と思ったが期待の4,5番がしょぼーん。ところが二死から桧山の打球が左中間へ伸びる、関本回れ回れ、おっとセンター多村、上手く追いついてフェンスまで抜けなかった。二死二三塁。矢野四球で藤本。ああ、岡田監督の顔に迷いが(笑)…「まま」と言ったように見えた。藤本打席へ。3球目、藤本は落ちないフォークと思っただろうが、スライダーがインハイへ。まんまと詰まらされ、浅い浅いライトへのポップフライ。藤本は藤本なりに今季を総括した(苦笑)。
7回表、石井にヒットは打たれたが、無難におさえる。下柳、ここまで110球。今季は、ずいぶんと大切に使ってもらった。80球前後で中6日。若い頃、馬車馬のように使われた男が37歳にして受けるVIP待遇。しかしその待遇に見合うだけのことはあるここまでの14勝だった。
7回ウラ先頭打者下柳そのまま打席へ。とことん行ったれ!鳥谷の四球はあったがあっさり終了。
8回表、金城三振、佐伯センター前、多村三振、種田センター前。当たっているベイ打線と打ち気を利用した下柳の投球術。ニュートラルゾーンにぴたりと止まっている流れがフラフラし始めた。二死一二塁、外野はバックホームに備えて浅めに守る。村田への2球目、インハイをえぐるつもりの直球がやや甘めに入ったところを思いっきりひっぱたかれる。上がった、打ち取っただろう!…左中間に高く上がる打球は意外なほど伸びて行く…金本追うも無理、赤星全力で背走…左中間最深部フェンス直前この打球を捕った!両手を頭上で叩いて喜ぶ下柳!赤星でなければ到底追いつけない打球。迫り来るフェンスの恐怖に打ち勝ってよくぞ掴んだ。下柳125球、さあ流れは来ただろう!
8回ウラ金本三振しょぼーん。今岡四球、よし来た、ここは赤松だろう、そうだ!いいぞ!「走れ!走れ!赤松!」しかし、門倉もよく頑張っている。チームのエース格として、Aクラスがかかる最終盤戦、気合が入っている。俊足ランナーに牽制球も入れずに第1球を投じる。フォークか直球の投手、桧山はこの初球に甘い直球が来る確立90%以上と読んでいただろう。ところがここで来たのはスライダーだった。うまく修正したものの微妙に泳がされ平凡なセンターフライ。やるな、ベイバッテリー。二死一塁。こうなれば赤松が走るしかない。3球目、スライダーでスタート。捕球体勢が悪かったので大丈夫だろうと思ったら、余裕のアウト。相川の送球は素晴らしかったが、赤松の脚をもってすれば、あそこまで余裕で刺されることもあるまい。スタートが悪かったか、走路が思った以上に軟らかかったか。途中終了。
9回表、先頭その相川がヒット。好投門倉に代えて万永が送りバント成功。石井死球で一死一二塁。OK、ゲッツーもらおう。代打内川、投ゴロ、バウンド高くゲッツー取れず、二死一三塁。打者金城、イヤな予感…佐伯勝負にしない?初球来るぞ、絶対来るぞ、あードキドキする。初球外角低め、いつもの通り金城体ごと突っ込んでくる、相変わらず巧みなバットコントロール、ジャストミートやられた…セカンドライナー真っ正面!よくそこにいた藤本!(笑)。下柳135球。やっぱり狙ったところにちゃんと投げると正面にいくんだなぁ。福原にも教えてやりたいなぁ、あ、出てこなくていいよ(笑)。
9回ウラは7番矢野からか。もう下柳も限界だろう。なんとしてもこの回サヨナラで決めなくちゃ。投手は加藤に代わって、さあ行こうぜ!矢野、藤本、ショボショボーン…。ああ、もう…どうする代打は、ウェイティングサークルに控えていた浅井は引っ込んで、さあ出てくるのは…やっぱりそうだよな、そうこなくちゃ!今日一番の拍手に迎えられて登場したのは、そう下柳!それしかないだろ、そらそうよ!シモ最高!三振して怒ってるシモ最高!(笑)。
10回表、一死から多村二塁打。ケガやアクシデントが無ければエラい成績を残しただろうな。種田の当たりはセンター前か?いやいやどん詰まり、鳥谷がちゃんとそこに守っていた!走者動けず二死二塁。また村田か、慎重に。OK!浅いライトフライでしのいだ。ナイスピッチング!凄いぞ、下柳148球。やっぱりタフな男だよ。
10回ウラ。金本がイマイチで、シーツ、今岡は下がっている。これだけタレントがありながら、得点パターンが見つからない。赤星が出塁できれば…あえなく三ゴロ。
もうさ、めんどくさいから鳥谷決めちゃってよ。あの日と同じように2本目、サヨナラでさ、思いっきり振って来い!ああ、初球ど真ん中スライダー、行こうぜ!しかし投手もさっきの一発で相当怖がってるな、逃げて逃げて1−3。さあ次行けよ、うわ。そこはしゃーない、アウトローに直球決まって2−3。さあ、次いけよ。直球、外角高め、ひっぱたいた!センターやや左に上がる、良い角度、伸びる、入ったあああ!!また掛布のサヨナラHRだ!すごいぞ!鳥谷!加藤呆然、鳥谷は…無表情(笑)、おいおい(笑)。下柳は?…おっさん、着替え中(笑)ベルト締めながら、胸元のボタンは開いたまま(笑)。さあ鳥谷、三塁コーチとタッチ、みんなが待っているホームへ突っ込んだ!やったあああ!!ボコボコボコ(笑)。下柳もお出迎え、ぺこりぺこりとお辞儀をしながら丁寧に握手をする二人、へんなの(笑)。喜び爆発!下柳と金本が抱き合う!すぐに羨ましそうな目をした矢野が近づいてきて下柳と抱き合う!ああ、なんて幸せが満ちた時間なんだ。ああ、なんて幸せに満ちあふれた空間なんだ。シモ、トリ、みんな最高だ!!

これから色々なモヤモヤすることがあるかも知れない。でも絶対に20年ぶりの日本一を勝ち取ってくれ。球団の70周年、本社鉄道開業100周年のおめでたい年を、おめでたい結末で終わらせてくれ。それだけの力があり、それだけの感動を与えられる、私が今まで見てきた中で最高のチームだ。最高のやつらだ。

Posted by torao at 08:37 | comments(43)
[投手]下柳
シナリオを書き直す
この際、このページをいつも読んでくれているみなさんが、私のことをどう思っているかなどまったく気にしないことにする(笑)。私は私で、冷静ぶったり虚勢をはったりして演技してきたのだが、なんのことはない昔の阪神タイガースをよく知る、一人のタイガースファンでしかないのだ。信じられない敗戦、信じられない連敗、信じられないV逸を見続けてきた、どこにでもいるただの阪神ファンだ。そしてそのたび毎に、「どうせあのブドウは酸っぱかったんだ」と自分をごまかしてきた。正直に言おう、この連敗で私はビビっていたのだ(笑)。
マジックが8だろうが、「普通逆転は不可能」だろうが、残り試合がたっぷり10試合以上あって、どうしてたったの6.5ゲーム差なんかで優勝を確信できるだろうか。そんなもん、たったの5連勝と5連敗であっという間に形勢逆転じゃないか。こっちは普通の球団じゃないんだぞ。あの、負け続けDNAが脈々と伝わる阪神タイガースなんだぞ。
ニヤニヤ笑いながら流れをかすめ取る、イヤらしいあの落合監督が、人はいいけど甘っちょろい岡田監督のエラーを虎視眈々狙っている。ああ、もう不安で不安でたまらない(笑)。

だが、目の前の阪神タイガースは、私のよく知る「ダメ虎」ではなかった。こともなげに勝った。熱く淡々と。下柳がいつもと同じように前後左右に打者の重心を崩しながらアウトを重ね、金本がいつもと同じように皆の勇気を奮い立たせる一発をスタンドに放り込む。熱く淡々と。ジェフが、球児が、久保田が勝利だけを目指して打者に対していく。いつもの通り、ごく普通に。
まるであの「The Game」のシナリオを、あそこでああなっていたらもっとすんなり勝っていたのにと添削したような試合だった。あの試合、金本の先制弾の後、追加点が奪えず試合を重苦しくした。走塁ミスで流れをやってしまった鳥谷は、チャンスメークからきっちり2点目のホームを踏んだ。あの試合では活躍できなかった片岡が、ライト前ヒットでそのチャンスを拡げる役を果たした。主役の座を中村豊に譲った桧山も重要なタイムリーヒットを放った。地団駄を踏んで悔しがった矢野は、スカッと二塁打を放ち、微妙な判定を2つも生み出した関本が、またもやタイムリーで「文句なしの4点目」を決めた。
そしてあの試合で、直球にヤマを張って球児からタイムリーを放った谷繁。前日も同じようにHRを打たれてしまった。「自分のミス」と悔やみながらも、またもや真っ向ストレート勝負でねじ伏せた藤川、あの日のシナリオを書き直した。
もう一人の主人公、久保田も二死から四球を出す「こだわり」は見せたものの(笑)、シナリオの書き直しに応じた。観賞用としてはまったく別の趣がある「The Game リメイク版」がここに完結。「オリジナル版」のようなはらはらドキドキ5時間のサスペンス巨編ではない。途中、大声で「ヒャッホー」と叫びながら、ノリノリで突っ走って、最後にはおまけのNG集のような「番外編シモさんインタビュー」まで付いた3時間足らずの爆笑コメディーだった。

これだけ毎日毎日タイガースを見続けて、タイガースを考え続けているのに、まだもって払拭できなかったこの負け犬根性(笑)。星野前監督によってその消し方を教えてもらったはずが、永年住み慣れた居心地の良さに知らず知らず戻ってしまう。だが今季、金本と下柳がその「屈辱のDNA」をこてんぱんにやっつけてくれたように思う。
強さ、継続、技術、自信、信頼、集中力、結果、明るさ…
二人がチームにもたらしてくれたものを言葉にし始めたら切りがない。「黄金期」がやってきたとは言わないが、「暗黒期」から抜け出したことは間違いない。愛すべき「ダメ虎」とは決別せにゃならんね(笑)。

Posted by torao at 08:05 | comments(29)
[投手]下柳
下柳悔しがる
IBAFワールドカップ5−8位決定戦、プエルトリコに勝って、最後の5−6位決定戦へ。せっかくだから最後勝って帰っておいで。

選手会との条件交渉もまとまったようで、WBCへの参加が正式に決定した。来年の3月は、王日本代表監督のもと、ひょっとしたら日本人MLB選手もいっしょになった代表チームが見られるのかも知れない。タイガースからも、あの選手やあの選手が選出されるんだろうなぁ。今はまったく関心ないが…(苦笑)。

シーツは骨折していなかった!ああ、良かった。ここまで来たら一人も抜けないで輪を作ろう。

祭日もあって9/17から甲子園で変則5連戦。もう相手はどこでも関係ない。最大の敵は、試合開始時間の間違いだ。気をつけよう(笑)。16:00 14:00 14:00 18:00 18:00 だ。

試合のない日、話題は9/15対G戦にさかのぼる。先発下柳は、いつも通り、いやいつにも増してその投球術でG打線を翻弄していた。球が出てくる時はど真ん中か?と思わせて、右に曲がったり、左に曲がったり、曲がりながら沈んでいったり、ぴゅっと食い込んできたり。打ち気がないと見ればど真ん中の直球をズバンと入れて、打ち気にはやっていると見れば、緩い変化球でつんのめらせる…。これは見た目以上に打ちにくいのだろう。自分がどう見られているのか、それをわかった上での緻密な計算がある。4回を終わってパーフェクトピッチングだ。
5回先頭の小久保に内野安打を許す。打ち取った打球だが、飛んだコースが良く、鳥谷懸命の送球もわずかに及ばず。下柳は地面を蹴り上げて、大声を上げて悔しがった。異常なほどの悔しがり方。その後内野ゴロ2つで二死までもってきたが、仁志にタイムリーヒットを打たれる。なんとか後続を断ってベンチに戻ると、グラブを叩きつけて悔しがった。試合展開は初回の大量点で楽勝ムード。それだけに異様さが引き立っていた。
下柳という人は、その投球同様、なかなかわかりにくい人だと思う。シャイで口下手なイメージとは裏腹に、バラエティ番組で面白おかしくしゃべって見せたり、目立つことがキライという印象の割には、芸能人や格闘家との交流は結構ハデ。ああ見えて、したたかな計算がありそうなのは、投球術と同様なのかも知れない。
この日の「怒りのポーズ」に、本人は「演技」と照れたらしいが、その言葉あながちウソではあるまい。実際、あれを見た人は、下柳はこんな楽勝ゲームでも1球たりとも手を抜いていない、絶対に勝つという気迫が溢れているというピリッとした緊張感を感じただろう。
たんたんと、ひょうひょうと投げるのは大事。だが、時には気迫を表に出して、ピリッとした空気を作ることもチームを引っ張る立場にある投手には必要なのだ。下柳は、この試合をテレビで見ているはずの井川の目も意識して、メッセージを発していたような気がする。

Posted by torao at 08:52 | comments(9)
[投手]下柳
笑顔 信頼 勝負強さ
なんかもう、やるって決めてるのかな?と思わせる報道…(苦笑)。あのジャイアンツが初めて外部から監督を招聘したというのは、星野氏にとってはものすごく名誉なことに思えるのだろう。小泉自民党総裁ばりに「俺がジャイアンツをぶっ壊してやる!」などと思っているのかな。

一方、タイガースは来季も岡田監督続投。当たり前だが正式決定。

矢野、金本、桧山と頭近くへの投球に岡田監督が激昂。三塁側ベンチににじにじ詰め寄るシーンがあった。初回下柳が、前日4安打の井端への初球、スライダーのすっぽ抜け(らしき)ボールを頭のはるか上を通した。矢野への球は、それへの報復としても、金本の頭にだけはタイガース関係者(ファン含む)は許さない。落合監督がいうように桧山へのは狙ったわけではないだろう。岡田監督としても回数が多いことに切れたのだろう。でもあれファールだったね(笑)。

大事な試合で、それぞれ素晴らしい働き。
赤星3安打3盗塁。これで今季53個で背番号に到達。
鳥谷試合を決める追加点を呼ぶ2塁打。
シーツ4安打、昌KOの道を作った。
金本無安打も投手をヘトヘトにさせ、今岡の気合を40%アップさせた(笑)。
今岡は今季阪神の象徴とも言える活躍、率はそこそこ、ふだんは地味なもんだが、ココイチでは「神」の勝負強さ。それが今岡でありタイガースである。金本が出塁できない日は、『金本さんの失敗を取り戻す』と意気込んだ。3安打2HR6打点、めったに見られぬ三塁打付き(笑)。お見事。
下位では先発関本があとひと伸びでHRという二塁打。守備のピンチで下柳に一声かけるなど、存在感を見せていた。

久々登板の藤川はまったく心配なし。多少制球はばらけたが、また調子が上がってくるかと思うとワクワクしてくる。

「勝利に近いのは、リードしている方のチームである」というのは真理である。真理であるが故に、「そうそう逆転なんてあるもんじゃない」という曲解を生み、その心理的ギャップにつけ込むような戦術も生まれる。野球というゲームは、双方に9回の攻撃のチャンスがあり、どの回に何点取ろうと自由である。前半でたくさん点を取られても、後半でそれ以上の点を取れる可能性が低くなるわけではない。この当たり前の理屈を体験として身につけさせたのが落合野球だ。
ドラゴンズが逆転劇を演じる時、まだ負けているはずのDの選手たちは、逆転するのが当たり前という気持ちで攻めてくる。すると守っている方の投手も、チームも、観客も、逆転されそうだというイメージを持ってしまう。成功の源泉はポジティブ・シンキング、そしてその成功体験が積み重なって、揺るぎない自信となっていく。この好循環を生み出す能力がことのほか高いのが落合監督で、その能力を私は「妖術」と呼んでいる(笑)。
そして、その妖術への有効な対抗策を(図らずも?)巧みに使うのが岡田監督である。岡田監督に首尾一貫した姿勢は、「そんなん関係ない」である。相手が何をやってこようと、自分の能力を最大限発揮することに集中すれば良い。相手は関係ないのである。
タイガースは、8度の攻撃のうち5度も無死2塁(無死一二塁を含む)という形になった。打順のめぐりや、試合展開もあったが、岡田監督は一度として送りバントも、進塁打も要求しなかった。『オマエの一番良いバッティング(ピッチング)をしたらええんや』普段は問題の多いこの姿勢も、この勝負の大一番に限って言えば、妖術を圧倒したと言える。いや、普段の姿勢があるからこそ妖術に屈しない強さがあると言った方が良いのだろう。

誰もが追いつめられていたはずだ。前二度KOされた下柳もそう。だが、下柳−矢野のバッテリーは立ち上がりから柔和な笑顔を浮かべながらプレーしていた。追いつめられた状況だからこそ、このチームでプレーできる楽しさを味わっているかのようだった。惜しい球をボールと言われても、打たれても、ピンチを迎えても、先制点を奪われても、『大丈夫、大丈夫。自分たちの野球ができていれば問題ない』というチームへのメッセージを笑顔に込めていたかのようだった。追いつめられた重苦しい空気が、下柳の笑顔でほどよくほぐされ、良いパフォーマンスを生み出すベースになった。3回表、荒木の三塁線を破ろうかという当たり、今岡横っ飛びでキャッチすると素早く立ち上がって一塁でアウトにしたプレー。下柳は笑いながら今岡に何事か語りかけると、1回から気合入りまくりの今岡も照れたように笑った。
その今岡の猛打爆発で大量リードを奪い、福原、JQKと繋ぐ継投でお役御免。ベンチに戻った下柳が、降板後の投手たちと談笑したり、スペンサーとじゃれ合ったり、いつものように手を打ちながら声援を送ったりする様子がたびたび抜かれていた。重圧から解放されてほっとしたのだろう。「信頼」という言葉に集約される岡田野球を形にした勝利、お立ち台に呼べなくとも、「投のヒーロー」は間違いなく下柳だった。

Posted by torao at 08:45 | comments(12)
[投手]下柳
日本の職人芸二つ
中日がバタバタしながらも4連勝。まだ本当の勝ち方ではないのに上げて来る。やはり侮れない。

ブラウン抹消、代わりは桟原。能見は二軍戦でまずまずの投球だが…どうなる?今後のローテーション…江草出動?。

久保田3イニングスをパーフェクト。まったく打たれそうな気配がなかった。スライダーのコントロールが完璧、速球の走り完璧。

藤川の調子落ち如実。それでもここというところで最高の球を投げられたのは成長の証。少しリフレッシュが必要だろう。4連投か…。あの場面、橋本ではまだ無理か?

渡辺俊、下柳による職人芸的投げ合い。
渡辺俊は前後(緩急)の揺さぶりを軸に、高低の出し入れで打者を翻弄する。下から出てくる球は、そのまま上がってくるのか、途中まで上がってまた下がるのか…。真っ直ぐが多いとわかっていてもどこまでも上がっていく軌道にはなかなか慣れない。
一方の下柳は、徹底した低めへのコントロールと、スライダー&シュートによる横の出し入れを軸にしながら、直球・スローボールで前後に揺さぶり、フォークで高低を使う。とにかく「すべての手」を使って抑える投球。

下柳の3回の失点は悔やまれるだろう。先頭にヒット、バントで送られて一死二塁。フランコを上手く追い込んだが、勝負の真っ直ぐが中途半端な高さに入る。予定どおりの詰まったゴロが、フランコ・シフトの二遊間を予定外に抜く…。
この回の2本のヒットはいずれも鳥谷のグラブの「到達領域」。ずっと安定してキレの良い守備を見せていた鳥谷だったが、今季初2番打者に抜擢されたプレッシャーが微妙に守備に影響したのだろうか…。

対する阪神は8回ウラ、先頭・桧山の二塁打、矢野の犠打、代打・濱中の犠飛と流れるような攻撃でようやく同点に追いつく。
それまでの膠着状態がウソのようだが、その前の8回表、ロッテが一死三塁の好機を逃した流れがあればそんなものだ。本当に野球は生き物のよう。
特に二死三塁で打席に入ったフランコが初球にセーフティバントを試みてファールになったプレーが分水嶺だったのではないだろうか。フランコ・シフトの弱点である三塁線にバントが決まれば、どうしても欲しかった追加点が入る。フランコのアイディアは良いが、その発想自体が相手の守備陣形に影響された受け身の考え。大事な初球、速球で勝負を賭けてきたタイガースバッテリーに対し、一見「名案」その実「超消極的」なフランコのバント失敗で、パワーバランスは一気に崩れたように感じた。

それでもその流れを「負け」にしないロッテの強さは本物。阪神もよく負けなかった。
気迫と意地のぶつかりあいの楽しさ、プロの技術のすさまじさ。この試合に限っては、打線の無援を嘆く気にもならない。両投手に勝敗はつかなかったが、それもまた良いではないか。

Posted by torao at 08:29 | comments(15)
[投手]下柳
金本と下柳が示す模範
交流戦に入って、巨人の調子が上がってきた。投手陣は相変わらずだが、それを上回る打撃陣の爆発が目立つ。
「交流戦だと相手のことをよく知らないので…」これがよく聞くキーワード。したがって投手有利というのが一般論なのだが、どうやらパの看板打者を集めてきた巨人の場合は例外のようだ。ローズ、小久保、清原はパの投手こそ「かつてのイメージ」を感じ、恐れを抱くのだろう。そして各打者も「かつてのイメージ」を思い出しつつあるように見える。

左ふくらはぎ痛の片岡選手だが、ようやく回復近しの報があった。濃密な6連戦が続く交流試合は、ことのほか選手の体力を奪っているように見える。今は出る幕のないように思われる片岡だが、今岡・シーツのサブ、左代打の切り札は必要な役割。
もう焦っても仕方ない。着実に回復させ、最高の状態を作って来て欲しい。

交流戦前半のヤマ場、LH6連戦は1試合を残して3勝2敗。「控え目な目標」5割をクリアし、「チャレンジ目標」4勝2敗を窺う。それにしても投手陣の集中力が素晴らしい。
そしてそれになんとか報いたいとする打撃陣にようやく繋がりが戻ってきた。

試合展開は理想的。初回金本先制2ランHR,3回今岡の2点タイムリーで加点、2点差に追い上げられた直後の6回金本タイムリー、8回にはシーツのタイムリーと金本のこの2本目の2ランHRでとどめを刺す…。素晴らしい。特に前の打者の失敗をカバーするような打撃が多かった。「それでも負けない」前日からのムードが生きた。

やはり阪神打線の顔は金本をおいて他にない。皆で作ったチャンスに力みまくってポップフライ、空振り三振もあるけれど、ここぞとという場面で空気を一変させる力を持つ男こそ4番打者。球界広しと言えども、「4番目を打っている打者」ではない「4番打者」はそう多くはいないだろう。
コンディションはあまり良くなく、右足首に張りがあるという。フルイニング男に休息はありえないが、今年おとずれたただ一つのチャンスであるDHにも、「オレがDHで出たら、浜中が出れんやろ」と首を横に振ったという。だがそれもあってか、ここのところバッティングは力みがなくなった。威圧的なフルスイングから、コンパクトなミート打法に変えて好結果を続けている。それで十分、あの飛距離なんだから(笑)。

金本にもっとも影響を受けているのが、この日4安打で打率が3割を大きく越えた鳥谷だろう。まずケガをしないで試合に出続ける。試合後も必ずバットを振り込んでから帰る。現時点で力強さは足下にも及ばないが、金本の背中をしっかりと見て、やるべきことをやっている。そんな選手が成功しないはずがないと信じている。

先発下柳投手は、今回も低めの変化球を打たせる投球が冴えた。さらにこの日は意識的に懐を衝くボールを多く配した。もちろんデータの裏付けもあるのだろうが、逃げればどこまでも叩きに来るホークス打線を「それなりに」抑えるには、失投覚悟でも内のボールを投げなければいけない。いつもより早い5回66球の降板でも、おそらく下柳はクタクタになっただろう。
「リリーフに迷惑をかけてしまった」こんな短いコメントでも、あるだけ珍しい(笑)。だがそんな言葉はなくても、下柳の考え方はチーム全員に伝わっている。
藤川「僕には真っ向勝負しかない。逃げるボールはありませんから」
江草「ああいうところでしっかり投げるのがボクの仕事です」
下柳の後を受ける投手は、いつにも増して集中しているように思えるのは、気のせいだろうか。
9回ウラのベンチ、下柳が降板後のウィリアムスに通訳を介して何事か話している様子が映し出された。自分なりに気づいたことを助言していたようで、ジェフも真剣に聞いていた。
まずは自分の持ち場を目一杯、それができたら、周囲にも助力を惜しまない。藪が米国に去った後、投手陣を静かに、だが力強く牽引している。

Posted by torao at 08:00 | comments(13)
[投手]下柳
長期熟成下柳開眼
死球合戦、乱闘騒ぎの西武−巨人、判定が覆りまくる中日−ソフトバンク。交流戦の見所はプレーで頼む。審判が試合を管理できていないとこういうことになってしまう。やはり線審復活しかないのか。

前日死球を受けたスペンサーは、軽傷(左ヒジ関節部打撲)ながら様子見で休み。浅井が代わりに入った。第1打席から思い切ったスイングができるのは代打起用時と同様。突破口としての能力を再認識。今度は先発マスクもやらせて見て欲しい。
前日の試合で「シーツは大噴火する」と予言を当てていた岡田監督。この日は、「ヒーローはライトから出る」と予言したそうだ。浅井、守備固めの上坂はヒーローとまではいかなかったが、回の途中で浅井の打順に入れた投手の代打が確かにヒーローになった…。岡田監督、そんなヘンな楽しみ見つけてる場合ちゃうで(笑)。

なぜか不思議とその場面がちゃんとやって来る。7回ウラ、赤星死球、関本送って、シーツ凡退。二死二塁で金本の三塁ゴロをトレーシーがエラー。二死一三塁となり、もしやもしやと見ていると、やっぱり今岡四球で、打順は6番藤川、もちろん代打・濱中。不思議というか神がかっているというか(笑)。
2球目の真っ直ぐに素直に反応すると、美しいライナーがレフト前で跳ねた。ダメ押しの2点タイムリーに、濱中復活を喜ぶ甲子園が沸騰した。
スローで見ると、以前より重心が低くなったように感じる。故障の間、相当下半身を強化したのかも知れない。前よりさらにうねっていた(ホントか?w)。

藤川投手が投げると、試合が壊れる…いや、壊れるのは相手方なのだが(笑)。この日も、2点リードをもらった7回、相手主軸を、速球、カーブ、フォークで三者三振に切ってとるや、そのウラの猛攻を呼んだ。直球が少しシュート回転していたが、球速、ノビは申し分なく、しなやかで鋭い腕の振りから緩いカーブを投げられた日にゃ、打者はどうすることもできない。
改めて調べたわけではないが、球児が登板した後、タイガース打線が大量追加点を奪うケースが多い。結果、後の投手リレーが予定変更、江草や橋本が出てきたり、仕方なくジェフや久保田が大差をもらいながら調整登板したりする。終盤の加点は、翌日にも勢いをつけ、良いことずくめではあるが、ジェフ、久保田の調子を維持するのが難しそうだ。贅沢な悩みに過ぎないが。

下柳投手の安定感は何なんだ?どうしてこんなにコントロールが良くなったのか不思議でならない。よく引退した投手が、「引退する直前に、ピッチングのコツがわかった。でもその時は体力が追いつかなくなっていた」と語る。下柳はコツを掴んだようだ。体力もまだまだありそうだし、今後もますます楽しみだ。今、阪神の投手の中でもっとも矢野捕手のリードにマッチする投手と言えよう。
そして、なんと驚いたことにお立ち台に登った!話した内容はともかく(笑)、これを観られた人たちはラッキーとしか言いようがない!
古くからのトラキチと言われる下柳投手、きっと懐古派ユニフォームを着ての甲子園のマウンドは感無量だったのではないだろうか。

Posted by torao at 08:01 | comments(9)
[投手]下柳
ベテラン・エース誕生 下柳絶好調
巨人のミセリ投手が家族で浅草観光。素晴らしい日本の思い出ができた一日になっただろう。それにしても球団の素早い対応に驚いた。よっぽどナメたマネをしていたに違いない…。

最後のモタモタで楽勝気分に水を差されたが、ここは「9イニングあることが野球なんだよ」というスペンサーの言葉の通り、良いお勉強をしたと肝に銘じておしまい(7回の猛攻で君が2回アウトにならなければもっともっと楽勝だったろうがw)。
モタモタの責任の大半は中村泰投手にある。8−0の場面でストライクが入らないなどとということは誰も想定しない(はずなのだが、実はすべての阪神ファンは想定していたw)。投手にとってもっとも恐いことは、投げても投げてもストライクが入らないという、長い野球人生の中で1度くらいは誰もが持つ原体験。目の前でその光景が繰り広げられれば、次の桟原の投球にも大きな影響を与え、その次の…。
ま、そういうわけで巨人の反撃といったって、牙城を崩されたわけではなく、多少打たれたとしてもすべては「ヤスのせい」ということで片づけて良いだろう。
私は引き続き、この愛すべきヤスを応援する。たとえ二軍に行っても、上がってこられなくても、トレードされても…(泣)。

投手起用としては、別に間違いはないと思う。1−0のままとして7回まで下柳続投でももちろん良いが、7回から藤川投入が今年の勝ちパターン。ましてや前回逃げ込みに失敗しており、早い機会に悪いイメージは払拭しておきたい。7回表、結果として大量リードとなったが、7回だけ藤川がピシャリとしておけば、8,9回はヤスと桟原に良い実戦経験を与えられる。最悪崩れても吉野、橋本もいる。この構想は当たり前で、最善手だろう。ただしあえて言うなら、「4球連続ボール」の可能性が15%ほどあったヤスより、たとえ今季初登板でもその可能性が7%程度の桟原が先だった(笑)。

ようやく打線が繋がった。
まずは「例のヤツ」こと、「二死・得点機で鳥谷」から重苦しくスタートしたが、ここで鳥谷が打開した。バットが折れようが詰まろうが、きっちり振り抜いた打球は文句ないタイムリーだった。
その後は両投手とも素晴らしい投球、バックも盛り立て軽やかな投手戦がとんとんと。7回表先頭の金本の一塁右を抜く2ベースで振り始めたシャンパンのボトル、矢野の3ランHRで一気に栓が抜けた(笑)。シーツの四球をはさんで6連打、代打・浅井、赤星、藤本3者連続の初球打ち。まさにKOKOジャイアンツ!って感じ(笑)。あ、そういえばスペンサーが「ファンの声援も阪神の方が勝っていたよ」って。君、変なところで余裕あるね(笑)。

この日、一番の仕事は下柳投手。インサイドを攻めるコントロールが安定しているので、打者をいかようにでも料理できる。心がしっかりして、技術がさえ渡り、体調も万全。「6回3点の下柳」から大きく脱皮している。今、矢野捕手のリードがもっともハマる投手だ。

Posted by torao at 08:18 | comments(10)
[投手]下柳
下柳が現状維持でサイン…藪のメジャー移籍にエール
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200411/tig2004112704.html
11/26、「OB会ゴルフ」が開催され、85年優勝メンバーの掛布氏、真弓氏も参加。岡田監督を激励するコメントを発したという。掛布氏「あの強い頃のヤクルトも1、4、1、4だったでしょ。来年は優勝できる?はい。メンバーは残っていますから」。真弓氏「4位でそんな卑屈になることはない。来年に生かして、3、2、1位と上がっていけばいい。1年間指揮をとって選手を把握して、これからよくなる」。うれしいことじゃないの。経営陣からもヤイノヤイノ言われ、ファンからも総スカンの岡田監督。かつての仲間で元気つけてあげてちょうだい。

来季がFA残留2年目となる下柳投手が契約更改。終盤こそ登板機会を若手にゆずったものの、ほぼ通年ローテを守った。22試合、116回、7勝5敗、防御率5.12。7/18の中日戦で7勝目を記録してから、一つの勝ち星も上積みできなかったのが痛かった。その時点では、7勝1敗、勝率なんと.875で独走状態だったのだから。こうしてみると、実は下柳の成績とチームの成績も奇妙にシンクロしていることに気づく。
「6〜7回を3〜4点」誰もこれ以上は期待しない。とにかく仲間の野手に打ってもらってナンボの投手だ。良い時はどんどんゴロを打たせるので、野手陣のリズムも良くなって、取られた以上に点を取ってもらえる。序盤に少々打たれたって、「なに、どうってことない」という空気があるから不思議。一方、ボール球、四球が多い時は、失点が少なくても、援護を得られないからこれまた不思議。下柳の生命線は、周囲との信頼関係なのだろう。
首脳陣もベストを尽くし、投手もバックもベストを尽くす。そういう当たり前の空気がなくなると、下柳の勝ち星もなくなるのかもしれない。
「下柳に勝ちがつく時は、チーム状態が良い時=下柳リトマス試験紙説」をここに発表いたします(笑)。

Posted by torao at 07:58 | comments(2)
[投手]下柳
“マウンドの夏男”粘投・下柳、無失点の7勝目
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200407/tig2004071902.html
下柳、野口の素晴らしい投げ合い。なぜかこういう試合は、より素晴らしい投球をしていた方が負けるから不思議。7回、野口が投じた甘めのスライダー、桧山がそのただ1球の失投を仕留めた。貴重な追加点となるタイムリーを放った葛城も同様で、甘い球を一度で仕留める集中力に酔わせてもらった。
それもこれも、いつも「みんなのおかげ」と口にする下柳のおかげ。運にも恵まれてハーラーダービートップと1差の7勝1敗。勝率.875はダントツだ。
下柳ほど「タフ」という言葉の似合う人を他に知らない。身体も頑丈だが、精神力の粘りが立派。桜庭和志ら格闘家たちと親交が厚いことは有名だが、相手の打撃をもらっても表情一つ変えず耐えて、少しずつズドンと重いボディーブローや、ローキックを淡々と重ねていく。キレキレの必殺技はないが、途中で相手は打ち疲れてペースにハマっていく。そんなタフなファイターを思わせる。第1ラウンドのゴング直後にKOパンチを食らう悪癖さえなければ最強なんだが…(笑)。
ワンサイド、競り負けと、首位中日にとっては尾を引く連敗となっただろう。全体的にピークを過ぎてしまったチーム状態を、落合流ハッタリでどこまで持ちこたえさせることができるか。対戦カードの妙で、中日はすっかり「らしく」なってきた巨人と、阪神はぼちぼち「落ち時」の横浜と対戦する。ここで後半戦序盤の大きな流れが見えてくるかも知れない。

Posted by torao at 09:14 | comments(0)
[投手]下柳
36歳・下柳、勝ち星つかぬも04年ベストピッチ(SANSPO.com 5/24)
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200405/tig2004052403.html
球宴第一回中間発表でいつもの「球宴ジャック」、本当に愛されてる。藤本が五輪代表入りか。金澤が一軍に上がり、佐久本が下へ(この投手、いっつも数日の滞在)。
5/23の劇的なサヨナラ勝利は、本来なら下柳が投のヒーローになっていた試合だ。残念ながら今季巨人戦3勝目はならなかったが、強力打線を相手にゴロの山を築いた。緩急の変化、内外の出し入れ、低めへの出し入れ。球数をたくさん放って、なんとか打ち取っていくスタイル。これという決め球がない分、被打率も高いが、たんたんと試合を作っていく。勝っても負けても多くを語らず、降板すればベンチで試合を盛り上げる。どんな決め球を持っていても、いずれは慣れられ攻略されるのが現代の打高投低のプロ野球。下柳の「投手型」は若手にとって生きた教科書になる。

Posted by torao at 07:34 | comments(0)
[投手]下柳
評論家たちの声
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