自称阪神タイガース評論家（跡地）

甲子園の試合が先に終わったので見ていたけど、熱量の高い試合するなぁ。勝利目前（二死一塁）から長打で追いつかれるも、二死満塁逆転の大ピンチを救った二塁田中の超ファインプレーが凄かった。

◇６月２１日（日）阪神−楽天最終戦（２勝２敗、１４時、甲子園、４６８５６人）　
楽　天　０００　０２０　０００−２　
阪　神　０１２　０１０　００×−４
【楽天】●藤原（０勝１敗）　チルダース　川井　小山　青山　松崎
【阪神】○能見（３勝４敗）　アッチソン　ウィリアムス　Ｓ藤川（７セーブ）
[本塁打] 中谷１号（楽）

　能見が放牧から戻って先発。ちょっと休んで、思い詰めた雰囲気が取れて、多少はサバサバと投げ込めるようになっていたように思う。５回２失点で休養たっぷりの勝ちパターン救援陣に繋ぎ、久々の３勝目。今はこの内容でも十分だからね、チームにとっては。次はもっと高いレベルに挑戦せい。

　久々に打球のツキに恵まれて勝利。ブラゼルのなんとか当てたゴロは飛んだコース良くタイムリーとなり、桜井のどん詰まりもポテンと右前に落ちてタイムリーとなる。初登板の新人藤原投手をめった打ちにするでもなく、勝たしてやるでもなく。まあ相手の若手に優しすぎるウチにしたら上出来やね（笑）。

　でもこの試合は、イーグルスで代打に出た中谷仁の試合だったね。智弁和歌山出の捕手は、９７年タイガースのドラフト１位。ちなみに２位が水戸商の井川慶、４位が東芝の坪井智哉。当然将来の正捕手候補だった。その後不幸なケガのために選手生命の危機。カムバックして０２年には１７試合に出場。０５年オフ、イーグルスにトレードされるも出場機会は少なかった。
　そしてこの０９年６月２１日、プロ入り１２年目にして思い入れのある（はずの）甲子園球場に第１号ホームラン。打った瞬間、走っている時の顔。なんというか、相変わらず高校球児みたいなその顔を見たら、１点差に迫られた現状のことなど、どうでも良いと感じてしまった（笑）。
　そして兄のように慕う赤星、会心のスタートをピシャリと刺した送球！赤星今季２１度目の盗塁企図にして初の失敗である。（追記：２２度目の盗塁企図で２つめの盗塁刺が正しい。二盗は初失敗）素晴らしいフォーム、コントロールでピシャリとベースの角に投げた。今季初めてアウトになった赤星がどことなく嬉しそうに引き上げるように見えた。そして中谷の嬉しそうな顔。
　思い出に残る試合になったな。中谷、球界で１年でも長生きせいよ。


　リリーフ陣もまだ手応えを掴むまで行かず、貴重な追加点も無死満塁からの併殺のみ。会心の勝利！という程のキレも勢いもないけれど、気分良く交流戦ブレークを活用して、しっかり練習して、調子を上向きにしているセの列強に向かって欲しいと思う。