自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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必死vs余裕
 藤田太陽投手(29)と埼玉西武ライオンズの水田圭介内野手(28)の交換トレードが成立し、両球団から発表される(公式)
期待のドラ1太陽にとっては、環境が変わり、チャンスが増えるのは間違いなく良いこと。出身の東北だったらなお良かったかも知れないけどね。
 水田選手のことは良く知らない。大化けする可能性は誰もが持っているものなので、期待している。タイガースへようこそ。しかし背番号が困ったねぇ…。
◇7月11日(土)阪神−巨人8回戦(巨人5勝1敗2分、18時、甲子園、46854人)
巨 人000 000 011 000−2
阪 神000 020 000 000−2
【巨人】グライシンガー 野間口 越智 山口
【阪神】安藤 アッチソン 藤川 筒井 渡辺 江草

 フジTV系が放映権を持つ試合。関西では関テレとサンテレビで中継。全国ではCSのフジテレビなんちゃらでのみ視聴可能。緊縮財政の我が家では今月1試合(しかも中止の可能性も少なからずある)のための契約は見送られ、ラジオ「観戦」。ABC制作有田氏の解説。途中延長に入った頃のTの攻撃中の有田氏、「ジャイアンツはみんなダグアウトの最前列で声援を送っているのに、攻撃中のタイガースの方はダグアウトの最前列に一人もいない」と指摘していた。サンスポでダンカンも指摘。チーム状態がそうさせるというのもあるが、そのチーム状態を良くするのも、そういう一人一人の行動から。それを当たり前のようにさせていくのがリーダーの資質。

 良い試合だったけど、しっかり勝ち切りたかったね。どうしても勝ちたい試合だったから。安藤が完璧な投球で7回をゼロ。丁寧に粘り強く投げた。打線も少ないチャンスの一つをものにして、1本のシングルタイムリーで2点取ったのも大きかった。プランどおりの展開で、プランどおりのアッチソン、藤川の継投を試みたが、そこでプランが狂ってしまった。勝ちを忘れてしまったチームが指の間から勝ちを滑り落としてしまった。

 まあそれにしても憎たらしきはジャイアンツ。追いつめられて貧するタイガースを嘲笑うかのように、余裕のある戦いぶり。余裕があるから0−2とリードされてもグライシンガーを打席に送る。「アッチソンと藤川を打てば良い」というメッセージでもあり、「しっかりとした負けなら、そう痛くもない。中継ぎ休ませられて良い」という判断でもある。同様に前日働いた野間口に「試合をくれてやる」。意気に感じて結果を出して一段上がる。「あと一人」と追いつめられても、育成出身松本にそのまま打たせて、「藤川から同点打」という結果を導く。とにかく良い方に良い方に回って行く。こっちにしてみりゃ、ムカムカする方、ムカムカする方に転んで行く。ただね、やっぱり中軸、主力が、アウトになっても走者を進めているという事実、その野球の質の高さは認めないとね。
 落合のような裏っぽい、妖術っぽいものじゃなくて、実にまっとうな、「正しいジャイアンツ」的なところがなおムカつくんだけどさ(笑)。

 良い野球をする相手と、良い試合をすることは、今のタイガースに取っては必要なこと。勝てなかったのは悔しいけれど。アッチソン、藤川の継投で勝てなかったことは仕方のないことだ。その後出て来た筒井、渡辺、江草は、流れがあっちに行っている中で、よう踏ん張った。それぞれ大きな経験値を得たね。もう筒井は同点はもちろん1点リードでもどんどん使って行くべきだろう。失敗して負けても怒らない、私は(笑)。

 この2試合でいろいろ感じたろう?悔しいとかムカつくとか、そういう感情も大事だけど、チームを活性化させていくためにはどうしたら良いかというヒントがいっぱいあったろう?選手起用とは投資。収支の見極め。ポジションの見極め。短期的な回収なのか、長期的な仕込みなのか。現在から未来への時間軸。
 選手の必死さは重要。でも経営や首脳陣は、もっともっと冷静に、余裕を持てる未来を目指して、やるべきことに踏み込んで行かないとね。

 平野チャンスメーク良いよ。関本よう打った。鳥谷ナイスプレー&チャンスメークの四球、安藤グッピッチ、アッチ&藤川ドンマイ、筒井&ナベ&エグ自信持ってどんどん行け。出ている選手たちに必要なのは必死さと集中力だけ。今日も良い試合を。勝利を。

Posted by torao at 10:36 | comments(17)
[阪神]がんばれ!
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試合終盤、勝っていても相手先発投手が投げ続けているとなにか不気味なもんですね。
昨日は延長に入ってからチャンス潰しまくった(ポップ藤本健在でしたね↓新井サンFAの時プロテクトリスト入ってたのかな?)のによく負けなかったととるべきですかね。
昨日は3番葛城選手ブレーキでした。今日こそ桜井3番で使って欲しいな〜。
| スーパーエリーバ | 2009/07/12 10:54 AM |
読売の初戦、見てきました。1塁のアルプスで。勝てればこれからのムードが変わるかもというゲームでした。応援に熱中して、試合内容はよくつかんでません。
ただ、11回裏の攻撃がもうちょっと、ベンチの采配が?と思えた。せっかく、高い交通費を使って、千葉県からいったのに!
昔、江本が言っていた言葉「ベンチがアホだから負けた!」を思いだす甲子園でした。
昨日はフジのCSでの実況で、私の加入のケーブルは今年から、追加料金なしで見れますが、勝てなければ得した気分もとんでしまいます。
サンスポのダンカンさんも言っていますが、戦う姿勢で残念ながらですね。ここまで来たら、徹底的に最下位にならないと変身できないのでは?金属疲労ですかね、これから、恐ろしいものを見るような気がします。当たらなければいいけど。一生懸命応援している応援団がかわいそうで。一度、全員で応援を拒否するのも?
| ミス・コンバート | 2009/07/12 11:50 AM |
私も、去年後半の失速は疲労か、追いつかれるストレスかぐらいしか想像できなかったんですけど、この2戦で両者の試合のやり方の違いがはっきり見えたように思います。
逆に、腹立つかもしれないけどどんな姿勢でゲームに取り組んだらいいのかよくお勉強できたでしょ、と思う。
おっしゃる通り采配や人事はベンチの考えなきゃいけない点ですが、選手はもっと必死になってほしい。必死になったから2日も続けて12回延長まで持ち込めたんですよね。戦略でも戦力でも優ってる相手にそこまで決めさせなかったというのは、地の利だけじゃないですよね(笑)。
| 南河内郎女 | 2009/07/12 11:50 AM |
藤田太陽がチームを去ってしまうんですね。
アンチGを公言しての入団(更にGの誘いも蹴ったらしい)には「ホントよく来てくれた」と感激しましたよ。
故障とかチーム事情なんかで活躍できなかったけどLの環境とフィットする事を願っております。

水田は全然知りません、昨日のL−BS戦の直前に初めて顔を拝見しました。オトコマエやね、頑張れ〜。
お互いプラスになりますように。

| BUCK-TORA | 2009/07/12 11:52 AM |
采配の上手さと下手さが出ましたね。
もうこれは仕方ないです。経験の差というか…。

それにしても太陽遂に決まりましたか…!
西武では出番あるだろうから、全力で腕振って欲しいすね。
水田選手は、ガチガチの阪神内野陣へようこそ。。
| 芹沢 | 2009/07/12 12:27 PM |
えっと、今更何を聞くねんと叱られそうですが、新井選手のサード固定は、真弓監督のシーズン前から公言した約束でしたが、その理由はなんでしたっけ?(純粋な質問です。詳しい方、教えてください)。
選手起用法が疑問符だらけになってきましたので、そもそも何デだっけ、というのを考え直したいと思いまして・・・。

それにしても水田とは・・・????。赤田は確かに藤田とのバラスとしては厚かましいと思いましたが。何度も繰り返しますがチーム編成のビジョンが微塵も感じられません。
| ナラノトラキチ | 2009/07/12 1:30 PM |
toraoさんは昨日のテレビの田尾さんの解説を聞いてはいらっしゃらないのですね。見事なまでの逆神でしたよ。プレーの質を見ずにプレーヤーの名前だけでやっているような解説でした。

もはや私は「言っても無駄」的に感じていますが、昨日と一昨日の終盤の失点はキャッチャーのリードの問題と思っています。
怪我をしないリードというかボール球の有効利用というか、そもそも解っていない印象です。
昨日の9回、Gは下位打線、マウンドに藤川。普通は「打たれっこない」場面でしたが、ランナー三塁で打者松本、藤川は球速はともかく伸び上がるストレートではなくコントロールを利かせた投球(ここがポイント)で実際打たれた球は狩野の要求どおりのインコースのベルトの高さのストレート。
基本ストレート狙いのバッターにあのコースを投げればバットに当たる(一昨日の安部などはあのコースをゴロでもヒットにできる)し状況は内野の頭を越えればヤバイのに能見にしても藤川にしても投手の武器を活かさないミスリードはとても見ていられないです。

ちなみに安藤・グライシンガーともにボール高めで一昨日が延長戦でなければ乱打戦もありえる出来でしたよ。
| 熊虎 | 2009/07/12 1:34 PM |
ナラノトラキチさま、新井のサード固定については、ファーストは林、葛城、関本、今岡、高橋光など守れる人がたくさんいるので固定せず「流動的」にしておき、シーズンを通して「三番サード新井を固定する」という目論みだった気がします。
皮肉にもブラゼルが上手くハマりましたけど……

あと、トレードの水田選手は外野もできるらしく、確かに便利ではありますね!
| ジジィ | 2009/07/12 1:47 PM |
昨日は、絶対的守護神が、打たれた後、久保田ジェフそしてアッチソンなき
延長のマウンドを筒井、渡辺、江草で凌いだのを評価しています。

しかしそこに出てこなかった能見。
自分は、昨日の8回表の2点勝っていて、巨人が松本と小笠原の時に投入してほしかったです。

いつも能見はリベンジの場がなく、いつしかファームに落ちてしまうので、心配です。
球は、一級品なんだから
ここで踏ん張ってほしいです。
| クリキントン飛雄馬 | 2009/07/12 2:55 PM |
お久しぶりです。

水田はなんか昔の平尾みたいな選手みたいな感じです。顔の系統は違いますが…
数年後に日本シリーズでMVPを是非とも、阪神で。それにしても西武の編成はうまいですねぇ・・・
| ふわふわ | 2009/07/12 3:05 PM |
連日の延長フルイニング、選手たちには「お疲れ様」としか言いようが無いけど。
その中でチョイと気になった事。
9回表、2死3塁として松本の打席。
球児のミッションは、難敵グライシンガーから「必死のパッチ」で奪った
1点リードを守りきる事。
しかし、左前安打を打たれ役目を全うできなかった。
その打球を見送った球児は笑みを浮かべ、舌をぺロット出した。
その笑みと舌出しの意味が分からない。
先発投手が積み重ねた0と、チームが掴みかけた勝利と、ファンの喜び
を失った瞬間に見せた表情。
「上手く打たれちゃったなぁ」とか暢気な気持ちなのか、悔しさ紛れの
気持ちからなのかは分かりません。
ファンや首脳陣が「球児でやられたらしょうがない」と言うのは
同意するけど、勝ちを逃して笑顔を見せる事には首を傾げてしまう。
どんな絶対的守護神と言われた大投手でも、抑えきれない事はある。
でも、今のチーム状況と昨日の展開で笑顔はないんじゃないの?
勝った瞬間の会心の笑みなら何時でも見たいけどね。
| 西田辺 | 2009/07/12 3:12 PM |
ナラノトラキチさま、あともう一つ悪の根源はメンチ!2月のキャンプ時に紅白戦で少し打っただけで手放しで喜んだ真弓監督がメンチの実力を見抜けずライトのポジションを与える宣言をしてしまい、そこで余ってくる林、葛城も1塁手で使えるという安易な考えで新井サードと成ったわけです。
| スーパーエリーバ | 2009/07/12 3:23 PM |
>西田辺さん

球児は打たれたときに照れ笑いみたいな表情(悔しさの裏返しだとは思いますが)を見せることが多いですね。
昨年までは見逃せていたんですが、昨日はさすがに「なに笑っとんねん!!」と吐き出してしまいました。


昨日の試合が引き分けで終わった後、よく追いついたほうの巨人が悔しさいっぱいの表情を見せていたのに対し、追いつかれてしまったほうの阪神は負けなかったことに対しホッとした表情を浮かべているように見えました。
力で劣るチームが気持ちでも負けていたらねぇ・・・。

なんかtoraoさんの意向とは違うコメントしかできなくて申し訳ないです。
| けいわい | 2009/07/12 5:52 PM |
タイガースの若手トレードは「このコをずっとここに置いてても使い切れないだろう」って意思が働いてます。
この人が欲しい!ってトレードじゃないです。
だって若手が少人数で動くときって基本シーズン途中だもん。
シーズン初めから「やったるぞ!」ってトレードはまず無い。
途中の移籍ってしんどいですからね、会社としても球団としても。
しかしトレードってのは夢があって楽しいですね。
いつもワクワクします。

昨日も見に行ってました。
狩野選手って投手が嫌いなんでしょうかね?
そこに必ず投げられたら苦労はしてないってトコを要求し、打たれるか外れるかして投手を睨む。
そんなんしたらイカンよ……
| レフトの子虎 | 2009/07/12 7:14 PM |
ジジイさま、スーパーエリーバさま、有難うございます。
やはり、どう考えても、消去法的なサード固定ですね。
真弓監督は、オープン戦時期に安易な見通しをして、いくつかの方針を公言していました。それ自体は悪いとは言いませんが、その言葉に自分自身で縛られているのではないのでしょうか?朝令暮改でコロコロ方針を変えるのもいけませんが、もっと柔軟に対応すべき時は、動くべきです。
新井は復活の兆しが見える、とか、上向きとか言ってますが、余りそうは思えません。評価するハードルが下がってるだけじゃないですかね?
テレビの解説で岡田さんが言ってましたが、打撃についての考え方がちょっと?の部分があるのではないでしょうか。今岡も、超人的な働きを見せた次のシーズンから、別の次元の打撃を目指す、などとのたまって、新しい打撃に取り組み、おかしくなりました。まあ、ケガもあったけど。打撃観って意外と大きいのかもしれないと思う今日この頃です。
| ナラノトラキチ | 2009/07/12 11:41 PM |
一言 役割 ですな。
鈴木、松本、亀井etc 立派に自分の役割を理解して演じていますな。
井端、荒木見事に自分の役目分かっていますな。
中日の一発芸人みたいな中継陣も一人一殺みたいな雰囲気もってお見事ですな。
昨日の松本逆らわずそこだけ待っているバッティングや一昨日の阿部みたいに叩きつければ何とかなるのに、ポンポン打ち上げる平野や藤本。
今日の6回の新井みたいに、追い込まれて当てに行く。三振でもええやん。
アニキの役割は四番で決めに行く人なんだから、一つや二つエラーしてもしゃーないやん。
ファンもエラーで文句言わず、チャンスで打てなかったら文句言え。
藤本ができなかったことを、できるようになってレギュラーとった関本のいい例があるじゃないか。(ホントは佐野になって欲しかったけど)
失敗できない雰囲気にしているのは、スポーツ新聞やファン自身と違うのか。
若手がみんな秀太化していくのは、わしらのせいでもあるような気がする。

おちちゃん、「復活の日」やったね。
It's not too late to start again.
書いているうちに興奮してしまった
| こじ | 2009/07/13 1:52 AM |
>西田辺氏
同意。
自分も舌出してニヤニヤしてマウンドを降りていく藤川に腹が立ちましたね。

新井みたいに真っ青な顔をしろとは言わないがあれは責任感がなさ過ぎでしょう。

打たれて笑顔の守護神なんて藤川以外見たことがない。チヤホヤされすぎてちょっと驕ってきてますね。
| 水なすび | 2009/07/13 6:10 AM |

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