自称阪神タイガース評論家（跡地）

今朝は、そのしきたりにのっとって（無理矢理）タイガース投手陣を嘆いてみることにする。

【ベテラン陣の「峠越え」】
　勝負所のシーズン終盤、下柳が登録抹消された。「登板機会がないため」と真弓監督のコメントが報じられたが、ニッカンでは「疲労回復に努めてもらうということ。それ以上はない」という山口コーチのコメントが紹介されていた。相当コンディションが落ちていたということだろう。
　借金王に返り咲いた福原、息切れした安藤とも、柱になることを任せられたベテランが「衰え」を感じさせてしまった。

【若手が出てこない】
　そういう状況下、誰だってイキの良い若手の台頭を切望する。しかし二軍から推薦され、上がってくるような投手がいない。もちろん首脳陣の責任は大だが、下で有無を言わせぬ活躍をした投手がいなかったことも事実だ。
　白仁田＆黒田のシロクロはキャンプ話題王でおしまい。鶴＆若竹の高卒コンビもまだまだ。蕭＆ジェンも安定感なく、来なきゃいけない金村大＆小嶋にも勢いがなく、玉置はケガ。ヘロヘロのベテランを押しのけるチャンスだというのにどんぐりの背比べだ。

【頼りない中堅】
　エース格を期待された岩田、久保田はケガで大きく出遅れ。石川、上園、阿部、桟原も常時一軍というレベルに見られない。杉山はおるんか？ヨソを見渡せば、完全に自分たちの時代だというのに、若手的存在に甘んじている。久保、江草、渡辺も、活躍してもなお「頼りない」という印象が消えない。

【不透明な投手たち】
　一皮むけたかに見える能見だが、いつ「能美ちゃん」に逆戻りしてしまうか。藤川は存在そのものが「繊細」。西村も一軍経験で「勘違い君」にならんとも言えん。

【育てられない親たち】
　ならばタイガース投手陣は人材に恵まれていないのか。そんなはずはない。ドラフトではちゃんと評価の高い投手を連れてきている。やらせてみて、自信をつけさせてみて、失敗させて、這い上がらせて、力をつけさせる。「ベストメンバー」「勝てる陣営」の言い訳の下に、そういう当たり前の苦労をしようとしない首脳陣に問題はないのか。

　いやあ、しきたりとはいえ、無理矢理タイガース投手陣を嘆くのは、非常に骨が折れたなぁ。でもなんとなく、いつもよりキーを叩く指の滑りが滑らかだったような気もするけど、まあ気にしないでおこう（笑）。