自称阪神タイガース評論家（跡地）

サンスポによれば、予定通り小嶋を上げて、下げるのは狩野とのこと。先発がシャキッとしていない現状、リリーフ陣を減らす余裕はないということか。確かに不安定な先発を引っ張るより、渡辺も西村もどんどん注ぎ込んで勝機を見出すというのが現実的な形だろう。狩野も試合出場が増えること、若い投手たちの球を受け、アドバイスできると前向きにとらえること。

阪神−巨人２回戦（１勝１敗、１８時１分、甲子園、４５４１８人）
巨　人　００３　０００　０００―３
阪　神　０００　０００　０００―０
【巨人】○西村健（１勝０敗）　金刃　豊田　Ｓ越智（１セーブ）
【阪神】●久保（１勝１敗）　筒井　江草　メッセンジャー　西村
[本塁打]小笠原３号（巨）

　昨年の年鑑を見ると、Ｇの内野手として背番号０のキムタクと背番号２の小笠原が並んでいる。１と３は同じ内野手の王、長島で欠番か。ヒゲは濃いけど子役の少年のような笑顔のキムタクと、あったはずのヒゲがなくてつるつる爽やかな笑顔の小笠原。年はキムタクが一つ上。ともに捕手としてファイターズに入団した二人だ（小笠原が入団した時、すでにキムタクはカープに移籍していたけれど）。

　キムタクは、５打席連続三塁打とか、高校通算３５ＨＲとか、強肩の捕手として高校時代から注目されながら高卒時のドラフトで指名されることなく、ドラフト外でファイターズへ。
　小笠原は、高校時代内外野ポジションをあちこち変えられてＨＲを１本も記録していない。高卒時ドラフトでは候補にも上がっていなかったのではないか。社会人の３年間で力をつけてドラフト３位でファイターズへ。

　ともにプロ入り後、捕手から野手に転向し、高校時代の小笠原のようにポジションを変えたのがキムタクで、高校時代のキムタクのように猛打でならすのが小笠原。そんな面白い関係の二人が、名鑑で寄り添うように笑っている。
　惜別の一本は小笠原が相応しかった。そんなことを思った。

　喪章をつけ、半旗を掲げ、黙祷を捧げ、打線の沈黙をもって深い悲しみを表してしまったか。まあそんなことはないだろうけど、亡くなった木村拓也氏に勝利をと球団一丸のジャイアンツに対して、やはり故人との縁浅からぬ人も多いタイガース、切っ先が鈍るのはいたしかたない。これをもって悔やみにケリをつけ、今日はしっかりと打ちまくって欲しい。