自称阪神タイガース評論家（跡地）

選手会が挙げた問題点は、（１）本人が同意していないのに減額制限（４０％）を大きく超える減額を提示し続けたこと、（２）戦力外とする場合には１２球団合同トライアウトまでに通告すべきといＮＰＢと選手会との申し合わせ事項を守っていないこと、だそうだ。
ノリは「公傷」を争点として交渉が長引いてしまったという経緯もあって、「逆に迷惑をかけてしまった」と発言しているが、選手会としてこの２つの問題点を指摘するのは当然の動きだと思うし、この点でオリックス側に弁明の余地はなさそうに思うのだが。


スポーツ紙関西版には、ベテランから若手まで自主トレの様子で賑やかになってきた。気づけばもうキャンプインまで半月。毎年言っているけど、月日はあっという間にたってしまう。

公式のトラ番ニュースは、他紙にない前田忠節の話題だった。ＰＬ→東洋大という華々しい経歴は３つ上の今岡と同じ。その後、Ｄ３位で近鉄→楽天と続くエリート街道とは裏腹に地味な苦労人という印象がある。０５年シーズン中の６月に沖原のトレードでやって来たが、ここまで目立った働きはない。０６季も開幕ベンチは得たものの試合出場わずかに１、打席に立つこともなく5/1に抹消されると、一軍ベンチに戻る機会がなかった。

守備には定評があるのだが、それはそれで将来性ということもあって同じ「前田姓」の大和に注目が集まってしまう。どうやってその存在感を首脳陣にアピールしていくのか、やはり課題と言われ続けている打撃なんだろうか。
しかしあまり読んでいる人も多くないであろうこの記事に、前田忠の心意気を見たように思う。「毎朝一番に鳴尾浜に現れる前田忠。今日も7時に起き、お風呂、朝食を済ませて球場入りです。ランニング、ノック、バッティング、ウェイトと、いつものメニューをこなし…」これを書いた記者の思いが伝わる。地味で地味で仕方ない前田、首脳陣から注目されることも少ない前田だけど、こうして文句も言わずできる努力をずっと続けてるんだ、チャンスをやってくれよ…そんな感じかな。
町田コーチから「上腕三頭筋」を鍛えておけとアドバイスされたとか。そうか、今季から町田コーチが下の選手を見るんだったね。見る人、教える人、伝える人、使う人…ファームの組織が良くなれば、チームは絶対に弱くならない。町田コーチ、頼むよ。
今年も前田に与えられるチャンスはそう多くないだろう。でも何かやってくれるかも知れないね。