自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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上り坂!
さて再起動プログラムの動作を検証してみようか、この2連戦の打者スタッツ。
鳥谷 10打数4安打1打点
赤星 5打数0安打1四球1犠打
庄田 4打数1安打1四球
シーツ 9打数1安打1打点1犠飛
金本 7打数4安打1四球2打点2本塁打
今岡 8打数4安打
林  7打数4安打2打点1本塁打
矢野 3打数1安打1四球2打点
野口 4打数2安打1打点
藤本 2打数0安打
関本 2打数0安打
坂  4打数2安打1打点
投手 3打数1安打1犠飛2打点
桜井 2打数2安打1打点
桧山 1打数0安打

まだ上位から中軸へ大チャンスを回すという展開を作れていないのが減点ポイントだが、そこにさらなる上積みがあると考えようか。いろんな仕掛けがそれなりに動作しているので、総合評価は「かなり良い」で良いんじゃないかな。


嬉しかったこと。7回二死から鳥谷がこの日3本目のヒットで出塁。当然の盗塁機。前日もこういうシチュエーションでスタートを切っている。鳥谷大きなリードで圧力をかけて、寺原牽制球2つ。打者庄田は速い球に合わせて待てる。4球目、150km/hのシュート回転が高めに浮いたところを、素直に弾き返し三遊間を破る。シーツ凡退で得点には結びつかなかったが、こういう姿勢は今後も継続していって欲しい。


主張を感じさせる前日のオーダーを変える。赤星に代えて庄田(守備は林をセンターに)、藤本に代えて坂。捕手は上園のパートナー野口。調子の良いものから使っていくよということか、若者路線もちゃんとやっていくから心配するなという外へのメッセージか。


上園の犠飛素晴らしい。全打席でバスターヒッティング。相手投手の球をしっかり見る意識の高さ。相手の配球、制球の甘さにも助けられた。
鳥谷タイムリー含む3安打。どっしり構えてやれば良いのよ。守備時、フライの対応をもっとしっかり。
金本連日のHR。両方ソロってのがもったいない。足をひきずっていたのが気になるが、心配しても意味ないからしない(笑)。もっと上げてくるだろう、当然。
野口タイムリー二塁打。昨日の矢野と同じようにね。リードも良いし、なんかムッチャ頼りになる。
その他皆よく働いたよ(笑)。


結果的に点差がついてしまったが、JFは調整登板。藤川が最後に鈴木尚を打ち取ったのは新球チェンジアップだって(サンスポ)。腕もしっかり振れていたから、武器になると思う。
それにしても4−1、3点差になった直後6回ウラから久保田投入ってのはちょっといただけない。79球、夏のデーゲーム、村田、金城、さらにHRを打たれた同級生吉村という主軸を迎えるところは確かに苦しい。しかしスタミナが売りの上園なんだから、もう少しずつ試練のハードルを上げていっても良い頃だと思う。スイッチするにしても2点くれてやるつもりで桟原を出してみいっつうの。大丈夫、大丈夫、打たれないし、打たれたってどうってことないよ。正しいことをやっていれば、大きく流れを失ったりはしないよ。

それにしても久保田。凄いね。これだけ働いてるのに、ことあるたびに「去年のことを考えたらまだまだ全然足りない」と発言する。この言葉と、不運な安打を重ねられても黙々と強いボールを投げ続ける久保田を見て、何も感じないような選手なら要らない。
これからタイガースは、若手の台頭とベテランの巻き返し、さらには怪我人や不調者の復調でV字回復を見せつけるわけだが、そのV字すべての軌跡においてチームを背骨として支え続けているのが久保田であることを忘れてはならない。07タイガースは、フィジカル&メンタル両面で久保田のチームなのだ。


ベイ先発寺原の立ち上がりは相当良かった。直球が走って低めに決まる。重心をずらして投げるシュートも150km/hを越える。カーブで緩急をつけ、フォークを落とす。これは手こずる。強いボールで完全に抑え込まれるという形が、前半のタイガースは多かっただけに早く1点欲しい。
そこで3回に飛び出た坂の一発にはびっくりした。2−0と追い込まれた3球目、寺原はインローでヒザを引かせようとしたが、坂はヒザから下はそのままに腰から背中をたわめるようにして間合いを作り、肩は開かず腰を開いて、走るはずのないバットのヘッドを無理矢理走らせる。すくい打ち。ふらふらと上がった打球は切れることなくライトスタンド最前列に落ちた。反応だけで打ったように見えたが、面白い打者だ。広島、東京ドーム、神宮、横浜と狭い球場の多いセの場合は、こういう打撃がとても有効。甲子園やナゴヤではちゃんとファールにしないとダメだけどね。

同点に追いつかれた直後、5回表に奪った突き放しの2点も坂の点。アウトローに逃げる150km/hのシュートにバットが伸びる。鋭く三塁線を抜き二塁打。一死二三塁とした。ただ合わせただけなのだが1−2から相手の最高のボールにこれまた素直に反応する。先のHRにしても、この二塁打にしても、そこを打たれちゃゴメンナサイのコース。良い投手を崩すには、こういう打者のこういう打撃が何より効く。
この坂の活躍の意味はデカすぎる。ベンチ最年少の活躍はそれだけでチームを明るくするが、それ以上に内野手全員にピリッとした緊張感が生まれる。ナイスナイス!

Posted by torao at 08:45 | comments(10)
[野手]坂
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>07タイガースは、フィジカル&メンタル両面で久保田のチームなのだ。

昨年のV逸責任の矢面に立たされ(ホントはそんな所に
原因はないのに)、そんな悔しさが今年の久保田を
支えているんでしょうね。
ましてや、わが子を守るための所作での怪我。
マウンド上でも、必死に子供を守る思いが伝わってくるようです。

何か、あの絶不調時に比べると皆の顔に生気が戻ってきた
感じがする。
「おぅ、そらもう必死よ!」と口の端に笑みを湛えながら
目の前の勝負に集中してる。
まるで、去年のあの時の様に。
もう少しだ。
| 西田辺 | 2007/07/02 10:44 AM |
おはようございます。
たぶん久保田はやられる時の印象が強すぎるんですよね。あのふてぶてしい顔でヒールになってしまっています。
49回投げて49奪三振、防御率2.01は立派の一言なんですけど・・・
JFKには必要以上に期待をかけてしまう、悲しい習性が染み付いてしまいましたね。
久保田のためにも継投を考えてほしいですね。
| fmamiya | 2007/07/02 10:46 AM |
御祓い、
グッジョブ!!

 なんか、toraoさんが、好きになりました。

今まで、嫌いやった訳ではないけれど。
| 酔虎伝 | 2007/07/02 11:33 AM |
“07タイガースは、フィジカル&メンタル両面で久保田のチームなのだ”
確かに。球児は不世出のピッチャーですが、久保田との協力体制なくして、あれほどの登板&投球はできなかったはず。ジェフも含めて、ブルペンに互いに信頼しあえる投手が団結して控えているのは本当に素晴らしいことです。
次の目標は、JFKに誰かが割って入ってくることですね。桟原、ハシケン、がんばれ。

ところで、坂っていつの間に阪神に来てたんですか?(笑)
最初、誰だかわからなくて、「常総学院の」と言われて、「ああ優勝したときダルビッシュから決勝打打った主将だったコだ!」と気づきました。ダメダメじゃん、私(笑)
| あーちゃん | 2007/07/02 1:54 PM |
toraoさん、体調、いかがですか。
久しぶりのヤキュが二つとも上玉でしたね。
砂漠に水をまくように、一気にしみこみました。

スキがあれば一つでも先の塁を奪うぞという姿勢を全選手が示してほしいです(できれば、3塁コーチも)。
| 一虎ファン | 2007/07/02 2:22 PM |
去年よりはたらいてるのは久保田ひとり?という昨今でしたね(笑)。坂のデビュー試合のバッティングはもうひとつでしたが、ツカミましたね。旬の選手をどんどん使って欲しいと思います。左側に守備してる選手の心臓を縮みあがらせるくらいにね(笑)。

この二日間でもっとも印象に残っているのは橋本の投入でした。ゲームが重くなるのは(攻めていても)守りに入ったと見えるときで、攻めていると見えるときは軽いですね。橋本の(チェンジアップを亡霊にしながらの)剛速球が焼きついています。
| BSミツルH | 2007/07/02 5:20 PM |
いやいやよく試合を見ているからこそのコメントの数々、なかなか観察力が鋭いブログですね。

昨日は連勝でまさしくWinWinです。
| 縦じまサラリーマン | 2007/07/02 6:35 PM |
昨日の試合を見に行ってました。土曜日の試合とスタメンを変えてきたのは、正直ビックリしました。岡田監督のことだから、同じオーダで来ると思ったんですけどね(^_^;)。
坂選手は、交流戦の最終戦で満塁のチャンスで三振したのを見ていたので、「どうかなぁ」と思っていたのですが、プロ入り初ヒットがホームランとは恐れ入りました(笑)。
上園投手も頑張りましたね(*^_^*)。同級生・吉村選手にホームランを打たれた後は悔しそうにしていました。その怒りを次打者・鈴木尚選手にぶつけて三振をとってましたが(笑)。勝ち越しの犠牲フライは、よくライト・佐伯選手のところに上げたと思います。センター・金城選手のところだったら、ホーム上でクロスプレーになったかもしれません。岡田監督いわく「バテたから代えた」そうですが、6回まで投げさせて欲しかったですね。でも、近いうちに上園投手の完投勝利を見れるような気がします。桜井選手もバースデイ・ヒットを打ったし、昨日は若手選手の活躍を見ることができてお腹一杯になりました(笑)。
| ぴゅあらっく | 2007/07/02 9:08 PM |
夏の甲子園優勝チームの出身でスリムな体型の二塁手,そして左打ちの巧打者…
というと,わたしの年代では,やはり元Gの篠塚利夫(和典)選手が思い浮かぶ。
一発長打の怖さはないが,どんなコースへ投げても,体をしならせて正確にミートしちゃう感じ。バットの先まで神経があるみたいに。対戦する側から見れば実にイヤな難しい相手だった。
坂も上って上って…篠塚みたいになってくれたらなぁ。
いやいや,こうやってすぐ「○○二世」って連想しちゃうのはトシのせいかも(と,ちょっと反省)

>相手の最高のボールにこれまた素直に反応する。
坂は坂。自分の持ち味をこれから出していってくれれば良い,としましょう。
| おかぼん | 2007/07/02 11:19 PM |
to 西田辺さま
やっぱり初球から振っていく庄田、桜井らが風をもってきていると思います。食うか食われるかの中で今の地位を築いて来たベテランが、そう簡単に退けるかよと意地になってきたってのもありますよね。

to fmamiyaさま
6連戦が基本形になってから、どういう起用法になるのか。ここの出だしが見物です。

to 酔虎伝さま
へんなコメント(笑)。タイガースについてはとくに願掛けてないんですけど、きっと四六時中タイガースのことを考えているから、ついでにお祓いされたんですよ(笑)。

to あーちゃんさま
坂は去年の今頃、牧野とのトレードでやってきましたよ。そういえば高橋勇はメガネッシュくんから打ったんだったね。

to 一虎ファンさま
体調は、咳と痰がとれないんですよ、もうちょっとですね。あと、久々運動による筋肉痛(笑)。この3連戦は、きっと好走塁も見せてくれますよ、きっと。

to BSミツルHさま
私も橋本ですね。あと桜井。「もってくる」という力仕事は誰にでもできるもんじゃありません。グラグラと不安定な存在が、ギリギリ頑張った時、一気に来ます。桜井とハシケンにはそれを感じました。その後、勢いに乗るのは簡単ですけどね。

to 縦じまサラリーマンさま
そうでもないです。適当に書いているだけです(笑)。

to ぴゅあらっくさま
上園んにゃろうは、ルーキーのくせに吉村との勝負を楽しみやがりましたね。まったくけしからん&愉快な野郎です(笑)。1−0の場面で「打たれて悔いなし」の勝負ができるんだから大したタマですよ。

to おかぼんさま
そうそう、篠塚。私もそう思います。
>坂も上って上って…篠塚みたいになってくれたらなぁ。
よかった。「坂も上って上って…上坂みたいに」じゃなくて(笑)。
| torao | 2007/07/03 12:25 PM |

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