自称阪神タイガース評論家（跡地）

いよいよ明日からペナント後半。優勝＆プレーオフ出場を賭けた戦いが再開する。子どもたちは夏休みが始まった。熱くなるなるね。


一軍練習に召集されたのは、杉山、桟原、金村、玉置だった。で、杉山と玉置を一軍帯同させるとのこと（サンスポ）。ただ、先発陣は、中４日で回すジャン、下柳、ボーグルソン、上園の４人までしか固まっていないし、中継ぎ陣もジェフとハシケンが離脱している。しばらくは若手にどんどんチャンスが与えられるような、流動期が続きそうだ。

中でも急激に伸びているという玉置が楽しみ。もともと力のある直球で目を引いて、遅いカーブとスライダーを器用に使っていた。昨年は自信のあるスライダーで実戦力をアピールしていたが、もっと直球を磨け、と裏目に出てしまった。そんな時期があって、直球の力を認められての抜擢になるので、こっちの期待も高まるというもの。浅い回のリリーフで、試合展開に関わらずエイヤっと使ってみて欲しい。


思うに、他のすべての球団から、タイガースは下位で寝ていてくれと思われているだろう。「井川の穴」という言葉で片付けてしまうのは本意ではないが、頼りない先発投手陣のせいで、ここ数年誇ってきた投手力を落としてしまった。しかしＪＦＫを始めとしたリリーフ陣が起点となって、投手力全体が着実にステップアップしている。チーム防御率はいつの間にか3.61、Ｇの3.40、Ｄの3.58に迫っている。投手力の良いチームが上がってくるのは自然の流れである。
そうなると、３位にいるベイスターズはもちろんのこと、上のチームも下のチームも、タイガースへの警戒心は高まる。開幕当初、実力上位と目されていただけに、いよいよ来たかという雰囲気になる。そういうムードは願ったりかなったり。自信回復には他者の評価も絶対に必要だから。
意外と大したことないと見下ろされると、両者の力関係だけじゃなく、重力まで加わって、勝負にならなくなる。しかし再び「見下ろしている程弱くない」と評価を再考した時に、その優劣の関係も再構築され、多くは逆転する。そして自分を恐れているということを感じれば、なおのこと自信を強くしていける。後半戦のタイガースは、そんな流れに乗るのではないかと予想している。いくぶん希望的にすぎるが（笑）。