自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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ナベが救う
8/27桟原抹消、8/28安藤登録。
早速安藤が登板して2回をカンペキ。初めはおそるおそるコントロールに注意しながら投げている風だったが、そこはもう甲子園という場所がすぐにすべてを思い出させてくれたようで、途中からは「普通に」安藤だった。どの程度の練習を積み上げてきていて、故障の治りがどういう状態なの知らないが、楽しみだね、こりゃ。中で使うも良し、先発もありそうだね。


延長12回、3−3ドロー。ホームでの引き分けは、それだけで負けに等しい。まず始めに「これで負けはなくなった」がやってくる。相手には「勝ちがない」がやってきて、その後で負けを防いで終わるから、「勝利」の握手をしてゲームを締める。「あとは勝つだけ」を逃したこっちは「敗北」の店じまいをして、足取りも重くベンチを出る。
「こんなんやってたらピッチャーが潰れてしまう。情けないの〜」4回〜12回まで9イニングゼロだったのだから、完封負け一つくらったのと一緒、岡田監督の口調も苛つく。
以前同じ状況で、大矢監督がベンチ出口近くに立って、出ていく選手一人一人に声を掛けながら送り出す様子を見たことがある。踏ん張る投手陣を助けたかったという気持ち、悔しい思いは皆同じ。徒労感は、実際に体を使った選手たちの方が大きい。
今は選手をかばってやる時じゃないのか。悪い時でもオーナーが監督をかばってくれたように、「お疲れさん。よう頑張った。明日は必ず勝とう」と一人一人を労ってやる時じゃないのか。最下位カープに勝てなかったというよりも、自分たちの心の中にある動揺に勝てなかったのだから。例え心の中で「情けないの〜」と思っていてもね。


久々に甲子園に戻る。基本的に我が巨大空母に戻れば安心感はある。それは間違いない。だけど甲子園は優しいだけじゃない、時には厳しい母なのだ。このゲームでそれを痛感した。
甲子園の観客は、まるでベテラン選手のように試合の流れを読む。勝手に読んでしまう。「ここでこうなったから、次はこうなるに決まっている」それがタイガースにとって良いことだと、「ほらみろ!そうだ!いけー!おりゃーどんどん!」となって一気に流れを持って来るのだが、逆に出ると、「そんなんしてたらあかんて、ほれみろ、あ〜あ、こら、あ〜あ、何しとんねん、アホー」となって、どんどん選手を萎縮させていく。下位球団相手、勝って当たり前だという考えは捨てて、丁寧に丁寧に試合を運んでいかないといけないね。

1回表、ヒット、バント、エラーで作ってしまった二死一三塁のピンチ、打者栗原は能見の変化球にタイミング合わず、簡単に追い込まれる。ここで高校野球の監督が考えそうな仕掛け。一塁走者スタートして、捕手から二塁に送球する間に三走がスタート。まんまとダブルスチールを許してしまう。矢野から関本への送球が高く、チャージして処理できなかったのもあるが、楽々セーフのあのタイミングだと三走梵はギャンブルスタートをかけている。矢野は三走の動きを視界に入れているように見せていたが、スタートするはずはないとたかをくくっていたのではないか。サインプレーの中ではもっとも原始的なもの。やられて悔しいプレーだった。

先発能見は、まっすぐの走りがイマイチだったことで自信を持てないマウンドだったのだろう。右打者インコース膝元へ曲げ落とすスライダー、懐をつくクロスファイアの制球がともに悪く、外を狙われてしまった。カープ打線は、逃げる相手をつかまえるのは上手い。大股で近寄ってきて、首根っこを掴むように、踏み込んで来ては強く芯でとらえてくる。
まあこの日の調子なら、結果は変わらないかも知れないが、前回結果を出した野口とのコンビの方が能見との相性は良いと思う。
【仮説「バッテリーの相性とはSMである」】
矢野はドS、矢野「こらー、もっと隅っこに集めんか」、投手「ひぃ、このへん…」、矢野「もっと隅っこ!」投手「ひぃ」。
野口はドM、野口「インハイまっすぐ下さい」投手「これか」野口「ひぃ!今度はど真ん中にチェンジアップ」投手「これか」野口「ひぃ」…
みたいな(笑)。失礼。


能見が同点に追いつかれて、こっちの攻撃に勢いなく。ヤバイ雰囲気を安藤が一気に引っ張り込んで、さあ!というところでも援護できず、KJFとカンペキに抑え込んでも点取れず。ついに藤川に2イニング放らせてもサヨナラにできず。読みの良い甲子園のファンが、これは負けるかもと思った時に、渡辺がその心配を払拭する快投を見せた。
藤川の後の11回表。場内の雰囲気だけじゃなく、藤川の後というだけで実際相手は意気上がるし、「藤川よりははるかに打ちやすいボール」に期待が高まる。ところが渡辺は落ち着いていた。ねぇ、今年は押し出しもやったし、いろいろやっているから根性も座って来たよ。大したもんだ。緩急自在にアレックスを追い込んで、最後はインローズバっと決めてぴくりとも動けず。新井、栗原へは、正直渡辺の球というより、矢野の外一辺倒に恐怖を覚えていたが、直球の球筋が素晴らしいこと!150km/hでシューっと音を立てながら(想像)攻めてくる。その残像にビビって内野ゴロ二つ(一つは内野安打)。ラスト前田にはチェンジアップに手を出させず、当てさせず、締めは直球で空振り三振!12回は先頭にヒットを許して江草の助け(助けになっているのかどうか疑問だけどw)を借りたが、とにかく素晴らしいまっすぐを度胸満点に投げ込んだ。もうこれを見ただけで良いじゃない、この試合は。私はそう思ったよ。

※10:06 事実関係をちょっと修正

Posted by torao at 08:48 | comments(10)
[投手]渡辺
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お久しぶりです。
NHKを見ていましたが、渡辺をはじめリリーフ陣がグッジョブ連発でした。
こないだまでは、押し出しとか、パリッシュにデッドボールくらわして外野を疾走していたり(そら違う?)、で、なんか煮え切らない投手という印象でしたが、昨日の速球の走りは一皮むけた感がありました。後から投げるピッチャー6人が全て良いなんてことはそう考えられませんが、JFKはともかく、みんなそれぞれの持ち味が存分に出ていたと思います。
江草・渡辺・安藤(すぐに先発復帰でしょうが)で中継ぎ陣も「え〜わ」(EWA)ですね。(順不同)ちゃんちゃん。
後は私のファンクラブ会員証番号の28番が復活すれば…
| 当たりや | 2007/08/29 9:18 AM |
初めまして。楽しく読ませていただいてます。毎日先発で、気を揉んでいるのは私だけでしょうか。よっしゃー!!今日は、いける!と思った事が今シーズン一度もありません。中継ぎ、抑えがいくら球界一とはいえ、これでは・・。(なんぼ取られても取り返したるという、かつてのバースがいた頃ならまだしも・・。古いね、私も・・)こうなったら、全員野球で、登録投手が2イニングづつ投げるのはどうでしょうか。勝ち投手も日替わりメニュー。相手が慣れた時には
| 田舎の虎おばさん | 2007/08/29 11:20 AM |
一回の矢野がなあ....
今年は矢野がなあって言うの多い気がするなあ。

| たまねぎおじさん | 2007/08/29 12:43 PM |
toraoさん、こんにちは。
ロードあけ甲子園初戦、今年もモヤっとした試合でしたね。
でも大丈夫、一つ勝てば甲子園が勢いをつけてくれますよ!

昨日の試合、私のモヤットはなんといっても先発捕手でした。
前回広島戦完封の能見をわざわざ中9日で持ってくるんなら、
広島戦2試合連続完封(8/4,18)の野口を使ってほしかった!

まぁ「とにかく打たんと」ではこんなもんでっせ、岡田はん。
打てんときに点を取る、打てるときもあと一点よけいに取る、
そういう采配してくれんと。そういう指導してくれんと。
「こんなんやってたらピッチャーが潰れてしまう」って?
そらそうよ!あんたのこっちゃで!

でてこい野口!はよこい赤松!
| ume | 2007/08/29 12:45 PM |
3点も得点できれば、その昔は御の字でした(古過ぎますか?)。
安藤と渡辺があてにできるようになったのですから、これからはカテナチオ戦法です。
| 一虎ファン | 2007/08/29 1:40 PM |
せっかく我が家へ戻ってきたのに、気負いすぎ。
木戸さんが言ってた「広島は、勝っても負けてもいいからのびのびやってる」(ちょっと失礼な言い方やけどね)
別にトップ通過せんでも余力を残しておいて最後の最後に勝てばいいと思うよ。
昨日の関本みたいにぶち当たればセーフになることもある。
昨日は赤星も鳥谷も「えっ!?なんでホームへ走れへんの?」ってのがあったしね。
肩の力を抜いても甲子園のみんなが後ろを押してくれるよ。
広澤さんのヘラヘラキャラ(ほめてます)を今こそ選手に伝授しなくちゃ。
これでフライばかりってことはなくなると思うんだけど…
| とらみ | 2007/08/29 2:03 PM |
昨日の渡辺痺れましたね。JFKに江草に渡辺、あと橋本と阪神のリリーフ陣は凄いです。でも只今3位が現実です。野球は先発投手ですねその意味でも安藤が普通の状態で戻ってきてくれたのは大きいです。もしかしたら日曜日先発ないかな?
気が早いけど来年は球児と久保田を先発転向してもらって。抑えはウィリアムス、橋本渡辺で十分戦えると思います。
| クリキントン飛雄馬 | 2007/08/29 2:13 PM |
一回のダブルスチール。
あれは、キャッチャーとセカンドのボーンヘッド。
三塁ランナーの動きを目の端で確認しながら送球しないと。
アレックスは最低挟まれるつもりで途中緩めていた。
まんまと、その動きに騙されましたね。
要反省。

バッテリーはSMの関係。
上手い!!
その描写は団鬼六もマッ青(古過ぎ)
たまに、その立場が逆転したりしますけどね(笑)
久しぶりの我が家に戸惑うのは昨日まで。
今日からはノビノビやろうぜ!
| 西田辺 | 2007/08/29 3:31 PM |
昨日は単純に見れば緊張した投手戦。
リリーフのええとこ全部見れて良かった。(と、自分に納得させてます)
安藤登場のとこはサイコーの盛り上がり。
又、「全部勝つ!」なんて言っちゃって最後の最後までがんばってね。
が、しっかーし!広島とでは相手間違ってます。
今日も負けたし。
打つのがええ時とあかん時が極端な感じ。あかん時の方が多いけど。そこで、
「まあ調子ええ時あればこんな時もあるわ。明日は打ちよるで。」ってな大らかなコメント又してくれへんかなぁ〜岡田監督。
| お調子者 | 2007/08/30 12:23 AM |
to 当たりやさま
あ、渡辺ってあの渡辺なのか!(違うって)
渡辺、江草、玉置で、WET。湿っぽい?(笑)

to 田舎の虎おばさんさま
初めまして、ようこそ!
チーム状態が悪くなった時、藤川先発、以後ジェフ、久保田、渡辺…の順で投げさせろ!と叫ぶ。これはタイガースファンの基本中の基本ですね(笑)。正しい行動パターンです。

to たまねぎおじさんさま
そもそも矢野がいなくなっちゃった時期がありましたからね。やっぱり守備の要ですからね。

to umeさま
何が怖いって、甲子園の客を敵にすることほど怖いことはないんですよね。

to 一虎ファンさま
「カテナチオ」?…かちかち、ぽん。へえ、なるほどねぇ、知らない言葉でした(サッカー事情に相当うといw)。じゃ、ぐーっと守備陣は退いちゃいますか。全員フェンスにへばりついて、絶対ここは通さない!ってホームランは防げないなぁ、それ以前に全部ヒットになっちゃうけど。

to とらみさま
いえダメです(笑)。あくまでも目標はセ優勝で、日本一への道はボーナスステージです。G、Dとギンギンに競り合って、まくりきるんです。
走者への指示が間違ってますね。「転がったら全部ゴーだ!」でした。あの時期にはそれで結果を出していたのにね。

to クリキントン飛雄馬さま
確かに先発投手です。そういう手もありますよね。でもそんなことを考えさせてしまうのは、あの人やあの人やあの人や…が先発でしっかりしてくれなかったからなんですよね。

to 西田辺さま
ボーンヘッドでしたね。走者の動きへの目、そして高い送球、矢野のダブルエラーがあって、関本も瞬時の判断を誤ってしまいました。
SMネタでおちちゃん描いてくれないかな(笑)。

to お調子者さま
そうですねえ、監督はもうちょっと選手たちのマインドを考えてあげて欲しいと思いますね。ファン視点はもうええから(笑)。
| torao | 2007/08/30 1:10 PM |

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