自称阪神タイガース評論家（跡地）

１７試合、８５．２回、８勝５敗、防御率２．４２、奪三振８３という成績は、歴代新人王と比べ、質・量いずれにおいても最低レベル。本来はセでは３２年ぶりの「該当者なし」（パでは００年にあり）となっても仕方ないところであったが、まるでそれを避けるのが「大人の選択」であるかのような圧倒的得票率だった。
まあ記念のものだから、ありがたく受け取って、今後「さすが新人王」と言われるような成長を遂げないとね。いやよく考えたら、上園は何もケチをつけられるようなことはしていないんだからね。もっともっと登板数が多くても良かったのに、放らせなかった首脳陣のせいなのだ。思いっきり胸を張って良いね。新人王おめでとう！


林が右肩にメスを入れるとか。残念、ショック。このケガさえなければ、今年一塁レギュラーをガッチリ確保できたのにね。まあしゃあないわ。とにかく治せ。打つのに困るケガなんだから、野球で食うためには治すしかないわ。
この地獄をどう抜け出すか。林の野球人生最後の大勝負だ。


タイガースファンにとって、「タイガースのドラフト下手」はジョーシキである。しかし他のジョーシキ同様、それは固定観念による印象に他ならない。特に野村監督が編成にある程度口出しをした時期を境に、球団の基礎はドラフトで作るが実戦されていると言って良い。確かにＦＡやトレード、外国人で柱を作っている部分もある。自慢のＦＫ、ナベに江草といったブルペン、頼りなさもあるが、安藤、福原、今岡、赤星、関本、藤本、濱内、鳥谷ら主軸をなす選手たち、期待の上園、林、桜井、狩野らがムクムク起き出し、さらに若手の活性化が加速しそうな現状は、決して「ドラフト下手」という印象で決めつけることはできないだろう。
不思議なもので、そういう評価は、自分のひいきチームには厳しめに出てしまう傾向が強いようで、他球団のファンにしてみれば、最近のタイガースのドラフト戦略はけっこう手堅いという評も良く聞く。こっちにしてみれば羨ましいドラフトを終えた球団のファンにそう言うと、やっぱりヨソの方がよく見えるらしい（笑）。

ただそれにしても特に最近は抽選になるような注目の新人がほとんどパに行っているよねぇ。強くて人気安定のＤ、殿様商売で押せちゃってるＧとＴ以外の、ＹＢ、Ｃ、Ｓは、地域密着志向で必死の営業努力をするも、がなかなか数字になって現れず苦戦を強いられている。集客の目玉となる注目のフレッシュマンがちょっと偏っているよなぁ。完全ウェーバーにすれば、こういう「くじ引きのイタズラ」もなくなると思うんだけど。まあしょうがないから、入団後に伸びるスターを育てていかないとね。
せっかくフレッシュさは客を呼ぶキーであると、パの成功チームが教えてくれているんだからね。球場の魅力と、ファンが作る雰囲気で殿様商売しちゃっている球団も、そのへんをしっかり肝に銘じておかないと、知らんよ（笑）。