自称阪神タイガース評論家（跡地）

去年は、黒田タイガース入りか？って大騒ぎの末、Ｃ残留。だが今年はＦＡを行使してＭＬＢ移籍が決定的で、複数球団から年俸十数億円を提示されているとか。
でその１年後、タイガースへは別の黒田が入団する。大社ドラフト４巡目指名の黒田祐輔（くろだゆうすけ）投手２１歳。文武両道、歴史ある名門、県下トップクラスの進学校として名高い静岡高校から駒大へ。しかし駒大監督交代で、何があったか退部、中退。その後は静高ＯＢが社長のシャンソン化粧品契約社員として働きながら、静高で練習を続け、プロ入りへの道を探る。晴れてタイガースが指名。

シャンソン化粧品の社長は若い才能を後援しただけかも知れないが、この広告効果はなかなかバカにできないよ。全国何万、何十万のタイガースファンが以下の事実を知ったのだから。
・シャンソン化粧品は静岡に本社がある。
・大ヒット商品「十六茶」は、シャンソン化粧品が開発し、缶入りはアサヒ飲料との提携によるもの。現在も箱入り茶葉を販売している。
・野球部はない。

加えて、静高ＯＢで現在はタイガースで打撃投手（背番号１０７）をつとめる山崎一玄投手の記憶も呼び起こしてくれるなど、黒田投手指名は意外な波及効果を、野球（タイガース）ファンというごく限られた範囲内だけでもたらした（笑）。

という変わった経歴もウケたようで、タイガースファンの期待も高いようだ。前評判を眺めてみる。

190cm、85kg。５０メートル走６秒０、遠投１１０メートル。安定して140km/hを越える速球のＭＡＸは149km/h。150越えも遠い先の話ではないというのが周囲の見方。長身を利し、角度を付けて投げ下ろすという。他の球種はスライダー、フォーク、シュート。
高校では２年で甲子園出場、一塁手で２番手投手だった。
体と素質に恵まれているのは間違いなし。おそらく「回り道」の原因となったのは、足腰と精神面の弱さだろう。20kgの茶葉を一日300回トレーに乗せるという「茶葉運びトレ」の下積みがどうそれを改善させたか。
実戦を離れていたことから、すぐに答えを求められることはないだろうが、えてしてそういう立場にある者が早く結果を出したりする。

岡田監督が在学中に早大監督だった石山建一氏（静高ＯＢ）は、「黒田は大場より上」と岡田監督に言ったそうだ。全盛時のプリンスホテルの監督や、ジャイアンツの編成本部長だった人のいうことだからね！そら楽しみやないの！