2008.05.06 Tuesday
ナゴドで勝ち越し!素晴らしい。昨日のがなければ3連勝?ちっちっち。和田コーチも言っているけれど、そういうこっちゃないよ、勝負事は(笑)。
悔しかったんだよな、みんな。久保田と球児が打たれたことより、久保田と球児に辛い思いをさせてしまったことを悔やんでいたんだよな。相手は天敵中田、またナゴドの呪いに引き込まれてしまうのか、許すもんか。そういう気持ちがビンビン伝わってくる1回表だったし、試合全体だった。
大差の試合ではあったけれど、誰も一切気を抜かなかった。自分の近くに来た打球は全部アウトにしてやる、そういう気迫が横っ飛びしまくる選手たちから伝わってきた。
杉山だってよく頑張った。初回に大量点が入った試合は、おそらく半数近くが終盤までにもつれた試合になっているはずだ。それは、見えざる力によって、援護点をもらった投手に、力以上のノルマが設定されてしまうから。現在の杉山が、「加減をしながら」完投できる投手だろうか?そうじゃない。目一杯飛ばして飛ばして、まずは5回。それがクリアできれば6回、そういう状況の投手じゃないか。7回途中で足がつるほど飛ばしたこと、普通にやっていれば大きく振れた振り子が反対に振れる試合を、しっかり自軍有利のまま踏ん張ったことを評価してやったって良いはずだ。
杉山の後を受けた能見も素晴らしい投球だ。キャンプで誰よりも(久保田の次)投げ込み、オープン戦で絶不調、「伸之ヒジ」をマスターして這い上がってきた。江草もそうだけど、もっと良い場面で投げさせたくなるね。
あまりにも気持ち良かったので、1回表、中田攻略の猛攻を事細かに振り返っちゃったりしよーっと(笑)。
凡例:○はストライクのエリア、×はボールのエリア例えば「外○高×」は「コースは外角ストライクだけど高さは高めのボール」という意味。
集計してみれば、中田はここまでで31球を投げて、その内ストライクは18、ボールは13。13のボールの内、振ってしまったのはわずかに1つ。しかも追い込まれてからの際どい球だ。一方、18のストライクの内、振っていったのは14!ボールを投げれば振ってくれない。甘く入れば打たれる。こういう心理状態に投手を追い込めば、いかに天敵と言えどもパニックに陥れることができる。
ただ冷静に振り返れば、1番から3番までで得点にこぎ着けたことがすべてであって、後は勢いだ。力で抑え込むべき赤星が力に屈しなかったこと。ラッキーを背負ってやってきた男平野がラッキーを運んだこと。そしてその第1打席で、相手先発投手とギリギリのせめぎ合いをして、ことごとく勝つ新井が、またしても敗戦後のクソ集中力を発揮したこと。これにつきる。特に低めフォークを見切ったあの1球が大きかった。
勝負を落ち着かせた3回の2点追加も、すべてこの新井の「フォーク見切り」から繋がっている。打つだけが繋ぎじゃないし、「見る繋ぎ」は「打つ繋ぎ」に繋がる。
大差の試合ではあったけれど、誰も一切気を抜かなかった。自分の近くに来た打球は全部アウトにしてやる、そういう気迫が横っ飛びしまくる選手たちから伝わってきた。
杉山だってよく頑張った。初回に大量点が入った試合は、おそらく半数近くが終盤までにもつれた試合になっているはずだ。それは、見えざる力によって、援護点をもらった投手に、力以上のノルマが設定されてしまうから。現在の杉山が、「加減をしながら」完投できる投手だろうか?そうじゃない。目一杯飛ばして飛ばして、まずは5回。それがクリアできれば6回、そういう状況の投手じゃないか。7回途中で足がつるほど飛ばしたこと、普通にやっていれば大きく振れた振り子が反対に振れる試合を、しっかり自軍有利のまま踏ん張ったことを評価してやったって良いはずだ。
杉山の後を受けた能見も素晴らしい投球だ。キャンプで誰よりも(久保田の次)投げ込み、オープン戦で絶不調、「伸之ヒジ」をマスターして這い上がってきた。江草もそうだけど、もっと良い場面で投げさせたくなるね。
あまりにも気持ち良かったので、1回表、中田攻略の猛攻を事細かに振り返っちゃったりしよーっと(笑)。
凡例:○はストライクのエリア、×はボールのエリア例えば「外○高×」は「コースは外角ストライクだけど高さは高めのボール」という意味。
【1赤星・無死無走者 0-0】
(1)外○低○ 直球 見 <1-0>
(2)中○中○ 直球 振 三塁線二塁打
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ストライク2(振1)
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初球は素晴らしいボール。2球目が甘くなり一発で仕留める。当然三塁線は絞り気味だが、シャープなスイングで鋭い打球だった。この1本で中田の自信を揺るがせた。
【2平野・無死二塁 0-0】
(1)外○高× 直球 見 <0-1>
(2)中○高○ 直球 振 ファール(バント)<2-0>
(3)内○中○ スラ 振 投ボテボテ内野安打
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ストライク2(振2) ボール1(振0)
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ラッキーな打席。バントのファールは俊敏な一塁手ならダイビングキャッチしていたフライ。振り切った打球はバットの下っ面をかすめてセーフティバントのような奇跡の転がり。
【3新井・無死一三塁 0-0】
(1)外○低○ スラ 見 <1-0>
(2)外×中○ スラ 見 <1-1>
(3)内○低○ フォ 振 ファール<2-1>
(4)中○低× フォ 見 <2-2>
(5)内○中○ フォ 振 ファール<2-2>
(6)内○中○ 直球 振 ファール<2-2>
(7)外×低○ スラ 振 ファール<2-2>※
(8)中○中○ フォ 振 左前タイムリーヒット
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ストライク5(振4) ボール3(振1※)
※2ストライク後の際どい球
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4球目、低めのフォーク(ワンバウンド)にピクリともしなかった。ここで中田に「ワンバウンドじゃ振ってくれない」とインプット。これが後々響いていく。新井得意の食らいつき打法による粘りが実を結ぶ。
【4金本 無死一三塁 1-0】
(1)外×高× 直球 見 <0-1>
(2)外○低○ カー 見 <1-1>
(3)内×低× スラ 見 <1-2>
(4)外×中○ 直球 見 <1-3>
(5)外○高× 直球 見 四球
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ストライク1(振0) ボール4(振0)
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谷繁は直球で押し込んで併殺が欲しかったが、新井に押されまくった中田に逃げの気持ち。
【5葛城 無死満塁 1-0】
(1)内○低× カー 見 <0-1>
(2)中○中○ 直球 見 <1-1>
(3)外○低× 直球 見 <1-2>
(4)外○中○ 直球 振 レフト前2点タイムリーヒット
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ストライク2(振1) ボール2(振0)
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2球目振って欲しいところだったが、金本にはっきりとわかるボールが続いていたため、「ワンストライクまで待ち」は決めごとだろう。後は谷繁得意の「裏の裏の裏」直球連続だったが、コンパクトに上から叩く意識があったからハードヒットできて、ホームゲッツーを狙ったサード中村の頭をワンバウンドで越えた。
【6鳥谷 無死一二塁 3-0】
(1)外○中○ 直球 振 ファール中途半端<1-0>
(2)内×低○ 直球 見 <1-1>
(3)外○低○ カー 振 ファール<2-1>
(4)中○高○ フォ 振 ファール<2-1>
(5)中○低○ 直球 振 右中間タイムリー二塁打
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ストライク4(振4) ボール1(振0)
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初球は止めたバットに当たってしまって危なかった。最後の球はアウトローを狙った直球が中に入ったが、力のある低め速球だった。それを右中間最深部フェンスにショートバウンド、ギュイーンとかっ飛ばした。気持ちイ~!
【7矢野 無死二三塁 4-0】
(1)内×高× 直球 見 <0-1>
(2)外○低× スラ 見 <0-2>
(3)中○中○ スラ 振 左越2点タイムリー三塁打
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ストライク1(振1) ボール2(振0)
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バットの先、高く上がった打ち損じに見えたが、意外とテコが利いていて一番近いレフトフェンスにダイレクト。巧いレフトだったら捕ったかもね。
【8関本 無死三塁 6-0】
(1)中○中○ 直球 振 中犠飛
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ストライク1(振1)
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まだアウトが取れない中田。破れかぶれのど真ん中、うまくミートしたが微妙に押し込まれてフェンスまでは届かず。しかし犠飛には十分な飛距離。これで先頭打者から7者連続得点。
集計してみれば、中田はここまでで31球を投げて、その内ストライクは18、ボールは13。13のボールの内、振ってしまったのはわずかに1つ。しかも追い込まれてからの際どい球だ。一方、18のストライクの内、振っていったのは14!ボールを投げれば振ってくれない。甘く入れば打たれる。こういう心理状態に投手を追い込めば、いかに天敵と言えどもパニックに陥れることができる。
ただ冷静に振り返れば、1番から3番までで得点にこぎ着けたことがすべてであって、後は勢いだ。力で抑え込むべき赤星が力に屈しなかったこと。ラッキーを背負ってやってきた男平野がラッキーを運んだこと。そしてその第1打席で、相手先発投手とギリギリのせめぎ合いをして、ことごとく勝つ新井が、またしても敗戦後のクソ集中力を発揮したこと。これにつきる。特に低めフォークを見切ったあの1球が大きかった。
勝負を落ち着かせた3回の2点追加も、すべてこの新井の「フォーク見切り」から繋がっている。打つだけが繋ぎじゃないし、「見る繋ぎ」は「打つ繋ぎ」に繋がる。