2008.05.16 Friday
「デーブ打撃コーチじゃ…」という声をずいぶん聞いたように思うが、何がどうなるかなんて誰にもわからないもんだね。うちの打撃コーチもそうだけど、北関東お笑い太め系打撃コーチは成功するのかな?(笑)
前日若竹が1安打完封したサーパス相手に、上園は3回7安打6失点KO。
見たわけじゃないけど、闘争心にあふれ、あの先端がツンツンとんがった球を投げ込んでいた上園からは想像がつかない成績だ。今は苦労の時か。
北陸3連戦、悪天候も悪コンディションもあったけど、無事に3試合できて良かったね。楽しみにしていた地方巡業が中止になってしまう事ほどガッカリなことはないもんね。
普段はあることないこと誇張の多いスポーツ紙だけど、この北陸シリーズでは、なんかじんと来るような記事がいくつかあった。やっぱり地方巡業はファンが近くに感じられるんだと思う。
その1、スタンドに「球児」ボードを持って応援してくれている少年を見つけて、サインボールをプレゼントした藤川の話(サンスポ)。
その2、「ケガなく1年間 戦えますように」というメッセージの入った大きな千羽鶴をもらって感激した桧山の話(スポニチ)。
先日はフェンスから乗り出して打球に手を出した「ファン」もいたが、本当の応援する気持ち、本当に応援するという行動がどういうものなのか、選手の心に届く応援というのがどういうものなのか考えるべきだろうと思う。
先発ボーグルソン今季初勝利、ついでに木曜日も今季初勝利だそうで良かった良かった。初回1点を失ったが、不運なポテン、犠打、パスボール、前進守備でゴロヒットという流れだから、これはもう責められるものじゃない。その後どんどん調子を上げ、鋭い速球は低めに集まっていたし、変化球も効果的に使えていた。
1失点で踏ん張っていたが、6回に2点目を奪われる。これもちょっとかばってあげたくなるよ。先頭打者は出すとうるさい1番天谷、福井出身で家族も呼んでいて燃えている。そこまでボギーは知らなかっただろうが、軽くサードファールフライに打ち取った…と思ったら、スタメン抜擢の坂が追いすぎて落としてしまう。揺れる心のままに天谷を四球。弱いと言えば弱いんだけど、こうなっちゃうんだよね。東出犠打で一死二塁。アレックスのセカンド右を襲うゴロは平野が良く止めて一塁でアウトにした。アレックスは良い働きをしていた。右方向へ強いゴロを転がして、最低でも走者を進めるという姿勢は素晴らしい。新井もそれを忘れないで欲しい。二死三塁。
栗原へは絶対に甘い球だけは投げないという意志を貫いて四球。それで良い。同じように前田にも、初球の入りはアウトローへのチェンジアップ、まったく間違いじゃない。しかしそこは前田、決め球のようなその球をセンター前に落とす。赤星はこのポテンに途中までは激しく突っ込むが、間に合わないと見るや落ち着いて処理、三塁に向かった栗原を刺してチェンジ。冷静な好プレーだったと思う。
スミイチで硬直していた試合がこれで動く。C先発宮崎はなんと6回まで1安打無失点。ここまで飛ばして来ただろうが、2点リードとなってやはり気持ちに変化が出るのだろう。仕方のないことだ。
先頭金本は初球打ち、微妙にタイミングを外されながらもピッチャー返し、イメージほど速い打球ではなく宮崎これをグラブに当てて弾いてしまう。セカンド前に転がるうちに金本一塁を駆け抜ける。動揺は加速していく。葛城へは追い込んでから痛恨のフォーク引っかかり死球、無死一二塁で鳥谷。さあどうする?そらそうよ打てよ!好きそうな低めの直球を一つ見た後の3球目、外へ逃げていく半速球に上手く下半身で距離を合わせてヘッドを綺麗に返す。ここはコースに逆らった強い気持ちが吉と出て一二塁間突破のクリーンヒット、無死満塁。打順は7番野口、いやあ、なんて上手く出来てるんだ!脚本通り桧山登場。わっしょいわっしょいが福井の夜に鳴り響く。ここで代わった梅津もしんどいね。はっきりとわかるボールで0−3としてしまう。一つ見てからの5球目、やや内より低い球、悪い球じゃなかったが、桧山に宿った「代打の精霊」の力が上、くりんとタイミングばっちり腰をひねると糸を引くようなライナーがライト線内側を抜けていく。二人還って同点!桧山連日の同点二塁打!スゴイ!
なおも無死二三塁。ただねえ、ここが実は危うかった。こうなればもちろん即座にまくって、できたら大量得点と行かなきゃいけないのだが、8番に入った坂が腰引けまくり。右サイドハンドの梅津に対して、左打者が腰を引いちゃ話にならない。三振で一死。ボギーに代打藤本、そっか藤本か、えーと、あのう、スクイズじゃダメですか?えー、あー、ぎゃあああポップううううう!で二死二三塁。これ同点止まりはマズイだろう、まあ優位は動かないが、負ける可能性がグンと上がるぜ。今度は梅津が赤星にクサいところ攻め、ところが1−3からのスライダーはど真ん中、赤星見事にレフト前に弾き返し逆転3−2、一塁上でいつもの派手なガッツポーズ!やったね!平野三振でここまでだったが、逆転まで行けたからまずは良し。逆にカープは赤星には打てない球を投げ続けなきゃいけなかった。
7回ウラは渡辺。この継投は試合の流れから言ってしごくまっとう。また渡辺が調子良いんだこれが。同じタイミング、同じ強い腕振りから、直球、スライダー、カーブ、パームと飛び出して来る。次に何が出てくるのか?手品師のような投球であっさり三凡。
カープは急激にもうダメだという気持ちに傾いていくのだろう。CSで見ていたRCCの解説陣、安仁屋&佐々岡の声も諦めムードだ。そういえば8時前に「ではこのへんで失礼します」と地上波放送が終わっていたのにはビックリしたけど。でもよく考えたら、どうせ尻切れになるなら試合前半をたっぷり見せてもらうのも良いよね。試合がまだ決まってないところが一番面白い部分なわけで、9時までやっていても実は途中で試合が決まっていることもあるわけだから。
で8回表はカープのエラーを鳥谷の犠飛でそつなくつついて追加点4−2。
8ウラジェフビュンビュン三凡。手続が進んでいく。
9回表、代打バルちゃん一邪飛の後、赤星がコズロースキー(毎日出てる)から四球。平野がこの日2つめの犠打、二死二塁。新井が2−3からカーブに食らいついてライト前へダメ押しタイムリー、5−2。1,2,3番で心を揃えて、取りたい1点を取る。んー素晴らしい。
最後は球児が万全。前日ヒットを打たれた赤松に、絶対打たせないとばかり首を振ってフォーク、大人げない投球で三振を奪った。
終わってみれば良い遠征だったね。ともに移動日なしながら、タイガースは本拠地に帰るが、カープは試合後のバス移動で名古屋に入るとか。きついね、頑張ってね、ドラゴンズジャイアンツに勝ってね!(訂正:勘違いしました。名古屋まで出ておいて、翌日新幹線移動だったんですね。ごめんなさい。訂正します。shizukaさん、ありがとうございました!)
前日若竹が1安打完封したサーパス相手に、上園は3回7安打6失点KO。
見たわけじゃないけど、闘争心にあふれ、あの先端がツンツンとんがった球を投げ込んでいた上園からは想像がつかない成績だ。今は苦労の時か。
北陸3連戦、悪天候も悪コンディションもあったけど、無事に3試合できて良かったね。楽しみにしていた地方巡業が中止になってしまう事ほどガッカリなことはないもんね。
普段はあることないこと誇張の多いスポーツ紙だけど、この北陸シリーズでは、なんかじんと来るような記事がいくつかあった。やっぱり地方巡業はファンが近くに感じられるんだと思う。
その1、スタンドに「球児」ボードを持って応援してくれている少年を見つけて、サインボールをプレゼントした藤川の話(サンスポ)。
その2、「ケガなく1年間 戦えますように」というメッセージの入った大きな千羽鶴をもらって感激した桧山の話(スポニチ)。
先日はフェンスから乗り出して打球に手を出した「ファン」もいたが、本当の応援する気持ち、本当に応援するという行動がどういうものなのか、選手の心に届く応援というのがどういうものなのか考えるべきだろうと思う。
先発ボーグルソン今季初勝利、ついでに木曜日も今季初勝利だそうで良かった良かった。初回1点を失ったが、不運なポテン、犠打、パスボール、前進守備でゴロヒットという流れだから、これはもう責められるものじゃない。その後どんどん調子を上げ、鋭い速球は低めに集まっていたし、変化球も効果的に使えていた。
1失点で踏ん張っていたが、6回に2点目を奪われる。これもちょっとかばってあげたくなるよ。先頭打者は出すとうるさい1番天谷、福井出身で家族も呼んでいて燃えている。そこまでボギーは知らなかっただろうが、軽くサードファールフライに打ち取った…と思ったら、スタメン抜擢の坂が追いすぎて落としてしまう。揺れる心のままに天谷を四球。弱いと言えば弱いんだけど、こうなっちゃうんだよね。東出犠打で一死二塁。アレックスのセカンド右を襲うゴロは平野が良く止めて一塁でアウトにした。アレックスは良い働きをしていた。右方向へ強いゴロを転がして、最低でも走者を進めるという姿勢は素晴らしい。新井もそれを忘れないで欲しい。二死三塁。
栗原へは絶対に甘い球だけは投げないという意志を貫いて四球。それで良い。同じように前田にも、初球の入りはアウトローへのチェンジアップ、まったく間違いじゃない。しかしそこは前田、決め球のようなその球をセンター前に落とす。赤星はこのポテンに途中までは激しく突っ込むが、間に合わないと見るや落ち着いて処理、三塁に向かった栗原を刺してチェンジ。冷静な好プレーだったと思う。
スミイチで硬直していた試合がこれで動く。C先発宮崎はなんと6回まで1安打無失点。ここまで飛ばして来ただろうが、2点リードとなってやはり気持ちに変化が出るのだろう。仕方のないことだ。
先頭金本は初球打ち、微妙にタイミングを外されながらもピッチャー返し、イメージほど速い打球ではなく宮崎これをグラブに当てて弾いてしまう。セカンド前に転がるうちに金本一塁を駆け抜ける。動揺は加速していく。葛城へは追い込んでから痛恨のフォーク引っかかり死球、無死一二塁で鳥谷。さあどうする?そらそうよ打てよ!好きそうな低めの直球を一つ見た後の3球目、外へ逃げていく半速球に上手く下半身で距離を合わせてヘッドを綺麗に返す。ここはコースに逆らった強い気持ちが吉と出て一二塁間突破のクリーンヒット、無死満塁。打順は7番野口、いやあ、なんて上手く出来てるんだ!脚本通り桧山登場。わっしょいわっしょいが福井の夜に鳴り響く。ここで代わった梅津もしんどいね。はっきりとわかるボールで0−3としてしまう。一つ見てからの5球目、やや内より低い球、悪い球じゃなかったが、桧山に宿った「代打の精霊」の力が上、くりんとタイミングばっちり腰をひねると糸を引くようなライナーがライト線内側を抜けていく。二人還って同点!桧山連日の同点二塁打!スゴイ!
なおも無死二三塁。ただねえ、ここが実は危うかった。こうなればもちろん即座にまくって、できたら大量得点と行かなきゃいけないのだが、8番に入った坂が腰引けまくり。右サイドハンドの梅津に対して、左打者が腰を引いちゃ話にならない。三振で一死。ボギーに代打藤本、そっか藤本か、えーと、あのう、スクイズじゃダメですか?えー、あー、ぎゃあああポップううううう!で二死二三塁。これ同点止まりはマズイだろう、まあ優位は動かないが、負ける可能性がグンと上がるぜ。今度は梅津が赤星にクサいところ攻め、ところが1−3からのスライダーはど真ん中、赤星見事にレフト前に弾き返し逆転3−2、一塁上でいつもの派手なガッツポーズ!やったね!平野三振でここまでだったが、逆転まで行けたからまずは良し。逆にカープは赤星には打てない球を投げ続けなきゃいけなかった。
7回ウラは渡辺。この継投は試合の流れから言ってしごくまっとう。また渡辺が調子良いんだこれが。同じタイミング、同じ強い腕振りから、直球、スライダー、カーブ、パームと飛び出して来る。次に何が出てくるのか?手品師のような投球であっさり三凡。
カープは急激にもうダメだという気持ちに傾いていくのだろう。CSで見ていたRCCの解説陣、安仁屋&佐々岡の声も諦めムードだ。そういえば8時前に「ではこのへんで失礼します」と地上波放送が終わっていたのにはビックリしたけど。でもよく考えたら、どうせ尻切れになるなら試合前半をたっぷり見せてもらうのも良いよね。試合がまだ決まってないところが一番面白い部分なわけで、9時までやっていても実は途中で試合が決まっていることもあるわけだから。
で8回表はカープのエラーを鳥谷の犠飛でそつなくつついて追加点4−2。
8ウラジェフビュンビュン三凡。手続が進んでいく。
9回表、代打バルちゃん一邪飛の後、赤星がコズロースキー(毎日出てる)から四球。平野がこの日2つめの犠打、二死二塁。新井が2−3からカーブに食らいついてライト前へダメ押しタイムリー、5−2。1,2,3番で心を揃えて、取りたい1点を取る。んー素晴らしい。
最後は球児が万全。前日ヒットを打たれた赤松に、絶対打たせないとばかり首を振ってフォーク、大人げない投球で三振を奪った。
終わってみれば良い遠征だったね。ともに移動日なしながら、タイガースは本拠地に帰るが、カープは試合後のバス移動で名古屋に入るとか。きついね、頑張ってね、