2008.05.27 Tuesday
Gゴンザレス、ドーピングでクロ。NPBから1年間出場停止処分、Gから解雇。
ところが本人は、摂取していないと言い、検査に不備はなかったと言い、「科学的事実が覆らないことは理解している」と言っている。なんじゃそら。まあ、異議申し立ての機会は保証されているらしいので、今後の主張に注目。
アメリカでは、スポーツ選手だけじゃなく、クリエイティブやITというジャンルの労働者にもドーピングが蔓延しているという。禁止薬物はもちろん、サプリメントや健康食品なんかもひっくるめて摂取するものには気をつけないとね。みんな安易に薬物に頼ったらあかんよ。
本拠地甲子園で行われたセパ首位決戦第1ラウンドはタイガースが自軍の戦い方に引きずり込んで連勝。ロースコアの競り合いなら、いつかは決められるだろうというムードだった。ホント、負ける気はまったくしなかったんだけど、おいおいそろそろ決めようや!と言いながらズルズル11回まで来ちゃって、引き分けは負けと一緒だぞと不安になったところでやっと決まった。
3イニングス目に入っていたL守護神左腕グラマンは良い投手だね。特に右打者の外へ逃げながら沈んでいくチェンジアップがクセモノ。ルーには悪いが本当に最後、金本で勝負してくれて助かった。
まあそうは言ってもあの場面でキチッと決められる金本はさすが。ここしばらく派手なところは赤星や新井に譲っていたが、ぼちぼちアニキ頼みの頃かな。
サヨナラはそりゃもちろん嬉しかった。でもちょっともどかしい部分もたくさんあったから、はあ、やっと決まったってそんな感じ。その前10回ウラは、フォード鳥谷の連続安打で一死一二塁、矢野の併殺コースを処理し損ねて二死一三塁まで行ったが関本凡退。てか普通内野安打になる投前ボテボテをグラマン好守&セッキー足遅すぎでアウト。でもあれで決まったら、それはそれで関本はちょっと気恥ずかしいだろうな(笑)。
その前の9回ウラ、ここがねえ、ちょっと不細工だったんよね。矢野ヒット、関本犠打で一死二塁。代打高橋光がつまりながらもセンター前に落とす。センター前進、ショートバック、後ろを振り向いてその様子をじーっと見ている矢野。二走からは距離感が掴みづらかったのかもわからないが、センターの守備位置さえ頭に入っていたら、打った瞬間に落ちると判断できそうな打球に思えたが違ったか?打った瞬間に、角度がついていてわかりやすかったであろう三塁和田コーチの指示を見るという判断でも良かったのではないか。
ま、ここはしかたない。光信、ナイスヒット!いやあ、これ嬉しかったね。ひょっとしたら金本のサヨナラ打より、嬉しかったかも知れないよ。代走秀太と交代して、ベンチに下がる。満面の笑顔で、あちこちから伸びてくる手をバシバシ興奮しながら叩いていく。ねえ、ずっと二軍でさ、若者と一緒になって頑張ってたんだもんな。最後に、バルちゃんともタッチ。バルちゃんの笑顔を初めて見た。同じ二軍で時を過ごした仲、きっと努力家の光信のことが好きなんだなと思った。
で、一死一三塁となって赤星。また赤星?と思ったが、ここは力無い三ゴロ。決めごととは言え、矢野がゴロゴーで飛び出して三本間で挟殺。これもねぇ、1ランク上の判断があっても良さそうに思ったよ。赤星で三ゴロなら併殺はないんだから。もっともここはせめて二ゴロ、遊ゴロにできなかった赤星に非があるのだろうけど。二死となって走者は一二塁に後退。で、平野がビューティフルに三遊間を破るも、秀太は三塁にストップ。もうこれは打球や守備位置からしてしょうがないんだけど、タメ息出ちゃうよね。新井三ゴロでサヨナラならず。
まあそんな感じで終盤はずーっと押しまくっていたのだけれど、その勢いを持ってきたのが投手陣。先発下柳、ライオンズ打線がパワフルなグーなら、もうふわっと包んじゃうパーだったね。もうどうやっても勝っちゃう気がした。強く振れば振るほど、まるで風圧で逃げていくようなシモの球。どこまでも追いかけてくれたので楽だっただろう。それだけにね、1点リードをもらった直後6回表の不運な内野安打による1点が残念だった。ま、その前のエンドランを決めた片岡栗山を褒めるべきなんだろうね。とにかく7回1失点の下柳は最高の仕事をした。
久保田2回、これはまずまず安心して見ていられた。
藤川1回、出来は良かったと思う。でも正直、銀仁朗のフルスイングが怖かった。今の藤川から1点取るのは「何かの間違い」が必要。そしてその間違いが起きるとすればああいうムチャ振りだと思うから。
そして最大の賛辞は、相手もさあと盛り上がる「藤川後」の11回表、ちゃっちゃかちゃっと8球で片付けちゃった渡辺に贈りたいね。まさにコーヒーを入れる間もない早業だった、個人的な話だけど(笑)。人間の心理なんて単純なんだよ。守りに着きました、キビキビ投げました、もうチェンジになりました、と来りゃ、そりゃもう次はサヨナラしかないと思うワケよ。その割にはずいぶん苦労したけどね(笑)。
でもやっぱりこの長い試合をずーっと見ていて、嬉しいな、ありがたいなと思うところはたくさんあったけど、平野に対して一番そう思った。良いところも悪いところもある選手だとは思う。だけど平野はタイガースに来て良かった。タイガースも平野に来てもらって良かった。濱中を出してまで平野を取ったのは南社長の判断だと聞いたが、つくづく必要な時に必要な選手を連れてきたと思う。
平野にとって良かったと思うのは、タイガースが、ケガをしないのが当たり前のチームである点。金本加入以来、タイガースでは不注意な事故によるケガが極端に減った。常に危険を回避するために、神経を集中する、その大事さを示し続ける手本がいるのだから、当たり前だ。もちろん体を鍛えることで故障を防ぐというのもある。平野の意識も多少なり変わっていると思う。
もちろん二塁とライトにスキがあったというチーム事情も平野にとっては好条件だった。
特に二塁の守備。打球の処理については、まあ上手い選手はたくさんいる。しびれるのは併殺だね。送球。この日もたくさん併殺に絡んだが、小さい体全身の力をボールに乗せるのが上手い。それとステップワーク。走者の動きに対応して、ピボット、ジャンプを使い分ける。流れに乗って送球できるショートと違い、セカンドは体をターンさせないといけない。それだけ強靱な筋力と俊敏さが必要になる。平野のゲッツーは見ていて楽しい。
そして頭だ。「ヘッド」スライディングもまあアレだけど(笑)。良く考えているよ。延長11回、サヨナラのお膳立ては一死から赤星の内野安打に続く平野のバントヒット。セーフティに備えて前進してくる投手の右を強く転がして抜こうという狙いだ。まんまと当たって一死一二塁にした。そこまでに赤星と二人でセーフティの構えを見せて、グラマンの動きはインプット済み。まさに計算通りのスモールだけどビッグなプレーだった。
試合展開、走者の状況、アウトカウント、守備陣形、投手のタイプ…2番平野は常にいろんなことを考えながら、やるべきことを判断している。技術がともなわずに、できないときももちろんあるが、捨て鉢になって考えることを放棄したりはしない。そういう所は、同じように気持ちを出しながらも、クールな頭を持ち続けている新井にも共通しているし、チーム全体に波及している。2番平野がタイガース打線を変化させる触媒になったことは間違いない。
ところが本人は、摂取していないと言い、検査に不備はなかったと言い、「科学的事実が覆らないことは理解している」と言っている。なんじゃそら。まあ、異議申し立ての機会は保証されているらしいので、今後の主張に注目。
アメリカでは、スポーツ選手だけじゃなく、クリエイティブやITというジャンルの労働者にもドーピングが蔓延しているという。禁止薬物はもちろん、サプリメントや健康食品なんかもひっくるめて摂取するものには気をつけないとね。みんな安易に薬物に頼ったらあかんよ。
本拠地甲子園で行われたセパ首位決戦第1ラウンドはタイガースが自軍の戦い方に引きずり込んで連勝。ロースコアの競り合いなら、いつかは決められるだろうというムードだった。ホント、負ける気はまったくしなかったんだけど、おいおいそろそろ決めようや!と言いながらズルズル11回まで来ちゃって、引き分けは負けと一緒だぞと不安になったところでやっと決まった。
3イニングス目に入っていたL守護神左腕グラマンは良い投手だね。特に右打者の外へ逃げながら沈んでいくチェンジアップがクセモノ。ルーには悪いが本当に最後、金本で勝負してくれて助かった。
まあそうは言ってもあの場面でキチッと決められる金本はさすが。ここしばらく派手なところは赤星や新井に譲っていたが、ぼちぼちアニキ頼みの頃かな。
サヨナラはそりゃもちろん嬉しかった。でもちょっともどかしい部分もたくさんあったから、はあ、やっと決まったってそんな感じ。その前10回ウラは、フォード鳥谷の連続安打で一死一二塁、矢野の併殺コースを処理し損ねて二死一三塁まで行ったが関本凡退。てか普通内野安打になる投前ボテボテをグラマン好守&セッキー足遅すぎでアウト。でもあれで決まったら、それはそれで関本はちょっと気恥ずかしいだろうな(笑)。
その前の9回ウラ、ここがねえ、ちょっと不細工だったんよね。矢野ヒット、関本犠打で一死二塁。代打高橋光がつまりながらもセンター前に落とす。センター前進、ショートバック、後ろを振り向いてその様子をじーっと見ている矢野。二走からは距離感が掴みづらかったのかもわからないが、センターの守備位置さえ頭に入っていたら、打った瞬間に落ちると判断できそうな打球に思えたが違ったか?打った瞬間に、角度がついていてわかりやすかったであろう三塁和田コーチの指示を見るという判断でも良かったのではないか。
ま、ここはしかたない。光信、ナイスヒット!いやあ、これ嬉しかったね。ひょっとしたら金本のサヨナラ打より、嬉しかったかも知れないよ。代走秀太と交代して、ベンチに下がる。満面の笑顔で、あちこちから伸びてくる手をバシバシ興奮しながら叩いていく。ねえ、ずっと二軍でさ、若者と一緒になって頑張ってたんだもんな。最後に、バルちゃんともタッチ。バルちゃんの笑顔を初めて見た。同じ二軍で時を過ごした仲、きっと努力家の光信のことが好きなんだなと思った。
で、一死一三塁となって赤星。また赤星?と思ったが、ここは力無い三ゴロ。決めごととは言え、矢野がゴロゴーで飛び出して三本間で挟殺。これもねぇ、1ランク上の判断があっても良さそうに思ったよ。赤星で三ゴロなら併殺はないんだから。もっともここはせめて二ゴロ、遊ゴロにできなかった赤星に非があるのだろうけど。二死となって走者は一二塁に後退。で、平野がビューティフルに三遊間を破るも、秀太は三塁にストップ。もうこれは打球や守備位置からしてしょうがないんだけど、タメ息出ちゃうよね。新井三ゴロでサヨナラならず。
まあそんな感じで終盤はずーっと押しまくっていたのだけれど、その勢いを持ってきたのが投手陣。先発下柳、ライオンズ打線がパワフルなグーなら、もうふわっと包んじゃうパーだったね。もうどうやっても勝っちゃう気がした。強く振れば振るほど、まるで風圧で逃げていくようなシモの球。どこまでも追いかけてくれたので楽だっただろう。それだけにね、1点リードをもらった直後6回表の不運な内野安打による1点が残念だった。ま、その前のエンドランを決めた片岡栗山を褒めるべきなんだろうね。とにかく7回1失点の下柳は最高の仕事をした。
久保田2回、これはまずまず安心して見ていられた。
藤川1回、出来は良かったと思う。でも正直、銀仁朗のフルスイングが怖かった。今の藤川から1点取るのは「何かの間違い」が必要。そしてその間違いが起きるとすればああいうムチャ振りだと思うから。
そして最大の賛辞は、相手もさあと盛り上がる「藤川後」の11回表、ちゃっちゃかちゃっと8球で片付けちゃった渡辺に贈りたいね。まさにコーヒーを入れる間もない早業だった、個人的な話だけど(笑)。人間の心理なんて単純なんだよ。守りに着きました、キビキビ投げました、もうチェンジになりました、と来りゃ、そりゃもう次はサヨナラしかないと思うワケよ。その割にはずいぶん苦労したけどね(笑)。
でもやっぱりこの長い試合をずーっと見ていて、嬉しいな、ありがたいなと思うところはたくさんあったけど、平野に対して一番そう思った。良いところも悪いところもある選手だとは思う。だけど平野はタイガースに来て良かった。タイガースも平野に来てもらって良かった。濱中を出してまで平野を取ったのは南社長の判断だと聞いたが、つくづく必要な時に必要な選手を連れてきたと思う。
平野にとって良かったと思うのは、タイガースが、ケガをしないのが当たり前のチームである点。金本加入以来、タイガースでは不注意な事故によるケガが極端に減った。常に危険を回避するために、神経を集中する、その大事さを示し続ける手本がいるのだから、当たり前だ。もちろん体を鍛えることで故障を防ぐというのもある。平野の意識も多少なり変わっていると思う。
もちろん二塁とライトにスキがあったというチーム事情も平野にとっては好条件だった。
特に二塁の守備。打球の処理については、まあ上手い選手はたくさんいる。しびれるのは併殺だね。送球。この日もたくさん併殺に絡んだが、小さい体全身の力をボールに乗せるのが上手い。それとステップワーク。走者の動きに対応して、ピボット、ジャンプを使い分ける。流れに乗って送球できるショートと違い、セカンドは体をターンさせないといけない。それだけ強靱な筋力と俊敏さが必要になる。平野のゲッツーは見ていて楽しい。
そして頭だ。「ヘッド」スライディングもまあアレだけど(笑)。良く考えているよ。延長11回、サヨナラのお膳立ては一死から赤星の内野安打に続く平野のバントヒット。セーフティに備えて前進してくる投手の右を強く転がして抜こうという狙いだ。まんまと当たって一死一二塁にした。そこまでに赤星と二人でセーフティの構えを見せて、グラマンの動きはインプット済み。まさに計算通りのスモールだけどビッグなプレーだった。
試合展開、走者の状況、アウトカウント、守備陣形、投手のタイプ…2番平野は常にいろんなことを考えながら、やるべきことを判断している。技術がともなわずに、できないときももちろんあるが、捨て鉢になって考えることを放棄したりはしない。そういう所は、同じように気持ちを出しながらも、クールな頭を持ち続けている新井にも共通しているし、チーム全体に波及している。2番平野がタイガース打線を変化させる触媒になったことは間違いない。