自称阪神タイガース評論家（跡地）

一方、二軍では先発させたアッチソンが１回表にボークを取られて、審判に暴言吐いて退場処分。終了っぽいね。「アッチ損」の「あっち」は敵チームのことじゃなくて、こっち（代理人サイド）に対するあっち（阪神球団サイド）のことだったわけね。あー損損。



最終回５点差で一死満塁、わからんぞ！というニヤリとした空気が漂う甲子園。岡田監督は、浅井に代えて代打藤本。クルーンが赤星をいやがっているイメージで、まず押し出しをもらおうという寸法だったのだろうが、投ゴロ併殺で試合終了。この時点で全国のタイガースファンが、先程噛み殺した言葉をつぶやく。「浅井でええやん」（笑）。ま、しゃあないね。

この日のジャイアンツは火曜日とはうってかわって集中していた。火曜日は例えば守備でもあとちょっとのところでグラブからボールがこぼれるシーンが連発していたが、この日は強い当たりもことごとく上手く裁かれた。
何より初回の集中打。下柳の側にも多少の問題はあったかも知れないが、そこそこの場所に投げてはいたが、しぶとく食らいついていたし、単打で繋ぐ意識が３点先制に繋がったと思う。スキャンダルに選手が発奮したような気もするな。
結局、ヨシノブ、小笠原、阿部、上原、豊田といった力を出し切れていなかった連中が額面通りに働けば、しかも普通に意思統一ができて、普通の集中力を発揮できれば、普通に強いチームってこと。こっちも強いチームに一丸でぶつかる気持ちを忘れちゃいけないね。


江草が失点してしまって、中盤で水が開いてしまったが、まあまあ途中までは初回の３失点を「普通のこと」と消化して、自分たちの展開に持ち込みかけたと思う。３回ウラ二死走者なし、カウント２−１から、関本が本当に良く見た四球。追い込んでから強気に行けないのは、見逃し方が「怖い」からだろう。続く新井も同じように四球。金本の強い三ゴロを古城が小さく弾く、拾って二塁を投げようとするが新井のスタート良く、一塁に送球するも金本全力疾走でセーフ。二死満塁、葛城の高いバウンドの三ゴロ、二塁送球するも金本またも全力疾走でセーフ、１点返す。で鳥谷はヒットにできそうにない球以外には決して手を出さないから押し出し四球で２点目。この回はこれで終わっちゃったけど、とても素晴らしい攻撃だと思った。
５回、６回、打球が正面をついたりしたが、良い打撃、良い打球が続いたところで、原監督は早めのスイッチ。結果的に内海を攻略したという手応えまではなかったけれど、やろうとしていることは良いと思う。打てない投手を打てないままにしていないような気がするから。ボールを良く見て、打つべき球を打つ。判断良いスタートと全力疾走。少なくともこれはできていた。誰の手腕かはわからないけれど。故島野コーチ？（笑）