自称阪神タイガース評論家（跡地）

　交流戦以外はパの試合をほとんど見ていないので語れないけれど、ファイターズ打線の印象は強烈だった。バント、進塁打、逆方向への徹底など、繋がりで攻めてくる感じ。小粒感はあっても、たたみ掛ける「いてまえ風」。投手陣も小規模な入れ替えをしながらよく力をキープしている。インフルエンザ禍の苦しい時期を耐えて、ようやくの優勝となって、喜び倍増だったんじゃないかな。

　ボビーについては、よく知らんもんが軽はずみに語るべきじゃない程、こじれにこじれた問題となってしまったようだ。表面的なことだけで言わせてもらえば、ファンを楽しませる努力を惜しまなかった監督。個人的には、岡田阪神ｖｓボビーマリーンズ、０５年の衝撃は、今なお心に重く残っている。あの時、どうすりゃ良かったのか…そんなことを今でも考えてしまう。
　小宮山投手もまあよう頑張りました。学生の頃、スタンドから「♪がーんばれこーみやまー」と応援していたことを考えると、実に感慨深い。まだやっていらしたかと…。日米の経験を生かして、良い指導者になれ！


　もうひとかたの「まだやっていらっしゃる」ベイ工藤投手にはきつい登板になってしまった。当面のライバル、スワローズは工藤を打ち崩し、終盤の見事な逆転勝ちで気勢を上げた。直接対決を前に、負けると勝つとじゃ大違いの試合だからデカかった。高田監督ってのは本当にキモの据わった人だ。昨日は試合中盤から高卒ルーキー中村悠平（福井商）にマスクを被らせる。以後ベイの攻撃を抑える。故障者の代わりに使う梶本、鬼崎が大活躍する。こういう時期になると、こういう若い勢いというのはおっかない。

　その一方でバルディリスを放出するという報道がある。新井がいるから出番がないというのがその理由で、トレード候補として高く売りたいのだとか。チャンスを生かせなかったというのはあるが、ファンにこよなく愛されている、ウェスタンの首位打者を、「そこにＦＡ招聘の大看板がいるから（今季の成績はともかく）」としてクビにするようでは勢いは出ない。なにも今そんな情報を出さなくても…。

　今日明日は、広島も神宮も無理っぽいね。タイガース的には、なんかシーズン終盤からポストシーズンを戦っているということをすっかり忘れてしまうような日程と天気だ。あんまり良いこっちゃないよなぁ。
　ごしゃごしゃ考えても、とにかくこの競り合いに勝って、日本一を目指すしかないのだから、気楽に「見物」していたら良いのだけれど、なんだか気が気じゃないね（笑）。