自称阪神タイガース評論家（跡地）

中でも、１失点完投の岩隈を相手に、無四球完封という離れ技をやってのけたＢｓ金子はお見事！ＤＨ制は打ち合いを演出するという側面もあるけれど、信頼できる投手を途中交代させないから、スーパーエースを育てるシステムだと言えよう。金子はこれを機にチームの顔として君臨できる投手になれると良いね。

　そんな３連休初日、私も球春開幕とばかりに今季初スロピに出かけた。これまでも３度４度とチャンスがあったのに、なぜか全部雨天中止だったのだ。ところが日本全国連休初日、そこそこの好天ということで、どこの道路も大渋滞。浦和のはずれ荒川河川敷から、川崎市の自宅に帰り着くまで６時間近くかかってしまった。文化放送のＬ−Ｍをまるまる聞けたのは良かったけれど、とにかく疲れたわあ。

　そんなわけで晩メシ食って死んだように眠って今。なんだかオープン戦もあいかわらずデタラメにやっているようだけど、録画もまだ見ていない。デタラメかも知れないし、やさしさかも知れないな。どっかの東のチームがやさしさに欠ける試合をしていたようだが、ああいうえげつないことをしてはいけない。この時期、どこのチームのファンにも「今年はどうなんだろう、楽しみ！」という淡い期待があるものだ。できることならその期待を煽るだけ煽って、みんな楽しく、華々しく開幕したいではないか。それがやさしさというものだ。まあとりあえずそういうことにしておこうか、どうせなんの数にもならないオープン戦なんだからね。

　ところが、フロントの方ではそうも言ってられないようで…。ドタバタドタバタ大騒ぎで、新しい先発投手用外国人を獲ってこなくちゃと、ウロウロしているらしい。もうええやん（笑）。
　ＤＨ制がスーパーエース育成システムなら、安易に年俸１〜２億円の予算を切って外国人で弱みを解消しようとするタイガースのやり方は、「育成放棄システム」だ。毎年毎年有望な投手をドラフトで連れてくるのはなんなのかと。昨日の記事じゃないけれど、ベンチ入りとそこからこぼれる選手の実力差は縮まっている。今季は特にそれを実感できるレベルにある。「最下層」に位置する選手たちにもチャンスを与えたいと思わせるものがある。それは選手たちの頑張りであり、育成担当コーチたちの頑張りであり、スカウトの頑張りでもある。
　これで新外国人を連れてくれば、良かろうが悪かろうがタダで３〜４試合は先発させることになるだろう。その一軍公式戦２０〜３０イニング、輝いている若い投手にやったらええやん。

　とにかく、これは！と思って獲ってきたフォッサムをダメだこりゃと見限りながら、それでもまだ外国人で解決しようとする「リガン・リーソップ症候群」という強依存を断ち切らないと話にならない。ホンットに、もうええやん！