自称阪神タイガース評論家（跡地）

　言い訳でしかないけど、スカスカ日程の交流戦の方が難しいのよ。あとは先週中継ぎ登板した久保をどうするか。岩田、安藤、休み、スタンリッジ、能見、メッセンジャー、岩田でも回るけれど、もっとも安定感に欠けている岩田を中５日で使うつもりがあるか。どこかで久保をはさむか、それとも鶴や二軍投手の今季初先発があるか。それもこれもまずは今夜の岩田の投球次第だ。

　二軍にこれといった戦力がないとか、あまり活躍している選手がいないという声もよく聞くけれど、私はそれはまあそんなに気にしなくていいと思っている。主力の成績が悪いので、確かに「性能」の良い人を求めたいのは当然だが、持っている性能が発揮できるかどうかは、多少の場慣れは必要だし、運にも必要になる。むしろ今チームが必要としているのは「機能」しかも、雰囲気作りという比較的簡単な機能だ。

　成績がふるわない選手に代えて、実績のない選手にチャンスを与えてみる。ほとんどのケースで代役にもならない結果になる。それでもその選手にとっては「チャンスを掴むための大勝負」だ。それを体験することで何か変化が生まれる。そこに成長がある。代えられた選手にしてみれば、内心ドキドキしながら見つめたりして、大きな刺激になる。これはチームにとって必要な「機能」だ。

　ひどい不振であれば１０日間ファームでみっちりやりなおすことで精神的にも技術的にも反発して帰ってくることもある。それも一つの二軍の機能なのだが、ほとんど機能不全になっている。

　チームの雰囲気に変化と緊張感をもたらすという機能がある若手抜擢。しかもそれが時々意外な性能を発揮して、長続きはしないまでもチームの性能向上にも貢献することがある。それはそれでもうけもん。心に余裕があるチームだけがその「もうけ」を享受できる。

　タイガースはハッタリでもいいから、もっと余裕をぶちかますべきだと思う。

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