自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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若手の勢いとベテランの経験で逆転勝利
 前半に先手を取られ、突き放されたと思ったら、一気にひっくり返して、最後にはとどめを刺すという「対ドラゴンズあべこべ勝利」。

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 「3番や4番にバント」に対していろいろ意見がある。私の判断基準は二つだけ。「相手がイヤだと思う状況ならアリ。相手がラッキーと思うような状況ならナシ」それと「ちゃんとできるのか」。だから4番が華麗にバントを決めて大喝采の場面もあるし、2番や9番でもバントして欲しくない時だってある。そういうもんじゃないかね。

 仕上げた桧山、球団タイ記録の代打98打点おめでとう。初球ヒザもとタテ落ちのインスラにハーフスイングで空振り。あれ、谷繁とのかけひき、「エサ」じゃないかな。ウィニングショットにするにしても、裏をかくにしても、桧山の「空振り球」であるあの内角タテスラが、意識の中心になる。しかし続けてしまうとベテランの対応力で見切られてボール先行になる恐れもある。満塁で若い投手にそれは苦しい。だから3つ揃えるわけにはいかない。

 となると、それを引き立てる「正反対の球」外角直球はストライク3つの内、必ず一つは来る。それが桧山の狙い球だった。満塁という状況で無駄なボール球は使いづらいから、大きく外すことはないだろう。
 外角直球を確実に投げさせるためには、「内角タテスラに困る男」を印象づけたい。それがあの不格好な初球空振りだったのではないか。

 外角低め直球を仕留める。それが桧山の戦略。そうでなければ見逃せばボールのアウトロー146km/hにあそこまで踏み込んでドンピシャ左前に弾き返せるワケがない。
 打撃技術も素晴らしいが、ここらあたりのインサイドワークがさすが経験豊富な「職人さん」だ。

 岩田は1番から4番を抑えていたのに、5番井端、6番谷繁、7番平田にだけやられて3失点。6回途中、井端に四球を出したところで交代となった。このタイミングでの交代は不満だろうが、「そんなの知ったこっちゃない」という態度で交代したのはいいと思う。どちらかというと投手の気持ちを思いやりすぎ、「嫌われたくない」が基本スタイルの和田監督だから、「恨むなら恨め、オレはURM」というキッパリ感はいいじゃないか。でも鄭も連続四球で、うわ恐るべし和田裏目力とは思ったけど、なんとか結果もついてきたからね。打線に助けられての2連勝で、岩田ももっと迫力出していかないとね。

 二神に代わって昇格した中谷がスタメン7番ライトで即先発。ヒットはなかったし、タイミングは合わなかったけど、とりあえず舞台を踏んで、フルスイングした。不覚にも大ファールで興奮してしもた(笑)。
 定員オーバーなのはわかるけど、坂も中谷も、二軍で調子の良さを見せた選手は、いい時にどんどん使ってやって欲しい。左右気にせずにね。狂ってきたら下げたらいいだけの話なんだからさ。

 「強化指定選手」扱いだったのかと思いきや、その後「干され気味」だった大和がスタメン2番で大活躍。4回は逆転大連打の中でもっとも効いたどん詰まりで広い三遊間をフラフラっと抜いていくヒット。送りバントを一つ決め、8回は追加点のきっかけとなる左前これまた渋いヒットからスパッと初球盗塁成功、その後チャンス拡大して桧山の2点タイムリー(鳥谷、前日の反省を生かした鋭い走塁良かったね)に繋がった。

 ま、とにかく若手が入ると勢いのある走塁と連打が出るね。上本もまたマルチ、苦しむ良太にもタイムリーが出た。もろいところもあるけれど、それが若さのいいところ。そして成功しても失敗しても成長が待っている。もうストップかけようとしたってムリだわな。

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Posted by torao at 09:01 | comments(10)
[阪神]たわいない話
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昔はPL より弱い、今は大阪桐蔭より弱いと言われる昨今、久々のナイスゲーム!

尊敬する金本には申し訳ないけど、やはり面白いオーダーが組めましたね!
個人的にはサード坂、ファースト良太なら、望みの「鳥谷以外は20代」のスタメンが完成したのですが、監督としてはそう一気には行けないでしょうね。

鳥谷にバントの構えをさせたり、良太にバントさせた事は賛否両論でしょうけど、良太が成功した事で和田監督は救われました!
そして桧山の場面、当然小林正が出て来ると思ったら中日ベンチが動かなかったのは、野外球場の暑さのせいで老体二人(高木監督、権藤コーチ)がベンチを出たくなかった?とにかく続投には救われましたww

若手が活躍して、ベテランがトドメというある意味今季最高の快勝じゃないかな!中谷には、またチャンスあげて欲しい!
| 虎ジジィ | 2012/08/24 9:27 AM |
久し振りに言う事なしのナイスゲームでした!本当、いつもとは逆パターンの展開でしたね。というか、今年初めて中日に勝ったのを生中継で見た気が…(苦笑)。
 あと、中谷の大ファールは自分も興奮しました。ああいう弾道の打球を打てる選手を阪神で久し振りに見たような…。
桧山もお見事でした。…んでも、地味かもしれんけど、決勝タイムリーを打った俊介の事も忘れんであげて。
| 梅虎 | 2012/08/24 10:46 AM |
トラオサンの桧山に対する愛情あふれる洞察に感心致しました。
 ワシは桧山は落ちる球は打てないので今日もこのボールでやられるのか!と思っていました。(笑)結果が全ての代打ですから良かったですね。
 良かったと言えば中谷良いですね〜!
プロは金を払っても見たいと思わせるのがプロならば、あの大ファールは期待込みで中谷を見に行きたいと思いました。
 逆に岩田、小宮山バッテリーは、何でいつまで経っても二流以下なのか?を探さないと今年で終わるぞと思いました。
| 大虎真弓 | 2012/08/24 10:58 AM |
なるほど!桧山のあの見事な外角低め速球への対応はそういう裏があったのかもしれませんね。トラオさん、さすがの洞察力です!

昨日は4番のバントが勝負を分けましたが、高木監督が「阪神と同じことしたらいかんわな」と言ったのが笑えますw

中谷はキャンプでは守備がダメダメでしたがどこまで鍛えたかもっと見たかった。また使ってほしいです。
| ガク | 2012/08/24 11:33 AM |
すぽるとで北條の打球が飛ぶのはリストの柔らかさにある、など絶賛されていた立浪氏。この人と桧山は同じ年ですね。どっちも流石です。
俊介もしぶとくやりました。

結局中日には攻めまくるしかなさそう。谷繁を悩ませる様に頭も演技も使って。
和田さんは正直すぎるので、桧山に打撃コーチ兼務してもらってもよさそう。

中谷のスタメンは若手の刺激にもなったと思う。どっちの投手も夏バテの頃だから頑張って打ってほしいですね。
| ベガ | 2012/08/24 12:31 PM |
計算して内角タテスラを空振りしたかは分かりませんが、空振りした後に外角ストレートが来る!と読んだのは間違いないでしょう。

打席の中で配球を読んだベテランの味と芸術的な流し打ち。
素晴らしい一打でした。
| 明日虎 | 2012/08/24 1:33 PM |
中日高木監督の試合後のコメント

4番にバントさせるなんて阪神みたいな真似してたらあかん。

阪神に付いては昨日は普通ならバントのところを強行して来たり嫌な野球をしてきた。

攻撃では1点しか取りに行かない野球
守備では簡単に1点を相手に献上する野球

相手の嫌がる事をしない、相手に点はすぐ与える布陣を敷く、どれだけ舐められていたか

そろそろ投げられない外野手の先発起用含めて考え押す時期では、和田監督は新人や若手に付いては結果出なければ容赦なく2軍へすぐに落とす監督

貴方自身は3年契約、新人監督と言ってもここまで結果出せないのなら容赦なく自分自身を排除してください
| れいん | 2012/08/24 2:08 PM |
はじめまして。
公式で初めてトラオさんのコラムを読んで以来大ファンです。
今朝は、「恨むなら恨め。俺はURM」で爆笑してしまいました。
皆さんの愛情溢れるコメントも、色々な意見を聞けるのですごく勉強になって大好きです。
チームは笑えない状況が続きますが、それでも毎日試合が始まる事がわたしにはすごく嬉しくてわくわくします。
これからも毎日更新、楽しみにしています(^ー^)

| アイマルコ | 2012/08/24 2:56 PM |
 勝利の翌日はコメント少なめ(^^)復刻ユニ、初優勝の昭和12年春季といわれましても・・・(><)むしろ対戦相手の広島・初優勝昭和50年ユニの方が(^^)確か第一次吉田監督の下、田淵・本塁打王に輝くも3位に甘んじたシーズンかと・・・(><)讀賣は球団史上初の最下位、対戦成績20勝6敗だったかな・・・?
 夏の高校野球・全国大会決勝の翌日に福島県では来春の選抜へと続く秋季大会の支部予選が開幕(夏の代表校は支部予選免除、9月の県大会から出場)。負けたら終わりの高校野球と24x5+4x6のプロ野球・・・、バント、進塁打の持つ意味を考えて夏季大会の様な天候の下、秋季大会を観戦してこようかと(^^)
| 奥虎鳳 | 2012/08/25 12:41 AM |
うーん またですか…

4番目の打者を4番打者にして欲しいな〜

| 虎克 | 2012/08/25 11:10 AM |

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