自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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心理戦を制す
新ドラフト案の続報。完全ウェーバーを目指すらしい。「ザル法」にしないための「付則」が重要になりそうだ。

球宴ファン投票結果発表。タイガースから6人。人気投票なので、その人気に対してとやかく言うのはやめておくが、概ね実力が人気を生んだ人たちが選ばれたと言って良いだろう。矢野でなく古田なのは、残念な反面、今年もこうして12球団のオールスターゲームがあることを考えたら当然かも知れない。矢野は悔しさを試合にぶつけよう、この日のように。

ブラウン登録で、筒井和が登板機会がないまま二軍へ。その筒井和、二軍ホークス戦に先発し、5回自責6。なんだかなあ。

久保田、ついに三者三振でパンチアウト。でも先頭打者に0-3までいってから。どうしても自分を追い込まないとダメらしい(笑)。


その時、MBSラジオ解説の安藤元監督が、悲鳴に近い呻き声を上げた。「がぇ!代打ですよ…はあー、驚きました!これは非情の采配です!」。
4回ウラ、数ある苦手投手の一人・石川投手をとらえ、矢野の三塁線を破る二塁打で3-2と逆転。二死二三塁ととなったところで、若松監督は当然のように藤本を敬遠し、「安全策」を取った。実況アナ「ここで代打は?」安藤「ないですよ。あったら外国人投手が暴れて、殺されます(笑)…」。
しかしすでに岡田監督は決断していた。平田コーチが通訳を連れてブラウンをダグアウトに戻すと、代わりに出てきたのは濱中だった。
「まさかあそこで代打が出るとは…」試合後、若松監督は絶句したという。

監督同士の心理戦だった。試合開始前からペースを握ったのは若松監督。スワローズの先発投手は、大方の予想に反して、中4日の石川。オーダーとしては、桧山だろうがスペンサーだろうが大して影響はないが、突然の「苦手」の登場に、少なくとも心の準備はできていなかっただろう。
調子良さそうなブラウンへの仕掛けも、さすがに若松スワローズだ。3回表には二死から青木がバントヒット。塁上で圧力をかけ、次打者の四球を誘発し、風向きを変える。4回表は、相手の油断を見透かしラミレスが盗塁。動揺するブラウンに真中が痛打を浴びせ先制。さらにチャンスを繋ぎ、警戒の甘いタイガース側を出し抜く8番米野のスクイズで2点目を奪う。自らが動き、心理を読み、即決、断行。登場する選手が変わっても、野村前監督を始祖とするスワローズID野球は生き続けている。
石川の先発は、若松監督としてもリスク覚悟の奇策だったろう。やっと先発投手が揃い、安定した試合運びが出てきたところ、ローテーションを無理にいじりたくない。しかし、タイガースの勢いに対して、ここでじっとしているわけにはいかない。その勝負勘は絶対に正しかった。

しかし、その重責が石川を苦しめたのかも知れない。まんまとリードを奪った直後の4回ウラ、この回さえ抑えれば、完全にスワローズペースの試合になる。クレバーな石川はわかりすぎるほどわかっている。そして、そんな時ほど結果が早く欲しくなり、往々にして失敗する。赤星のヒットに続く、鳥谷の二塁打が大きかった。無死二三塁、スワローズとしては、できれば1点で、最悪でも2点までで止めることを考えた守備陣形。シーツのショートゴロはスワローズにとって予定通り、二塁ランナーを進めさせなかった。さらに金本三振、今岡四球と予定通り進んだところで、再び結果を急いでしまった。先発の読み違えでそこにいたはずの桧山に四球で満塁としたところから予定は大幅に狂っていった…。

ブラウンに対する「仕打ち」は、確かに非情かも知れない。しかし、それで勝利を掴めたのなら、すべて納得いく説明ができる。そして、満塁で代打濱中、江草が藤川までを繋ぐ…それはベンチだけでなく、多くのファンが願った采配でもあった。岡田監督がまた一つ小さい博打に勝った。

Posted by torao at 08:23 | comments(15)
[退団者]岡田彰布
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おはようございます。
ブラウン交代の際には「フォア・ザ・チームや」と伝えたとか。
結果的にあの濱中の1点が効きましたね。
しかしヒット4本,あの回だけで,これで勝つからえらい(笑)。

昨夜のスポーツニュースで観たアニキ語録には笑ってしまいました。
①試合前の甲子園での選出6選手の記念撮影の際,目の前の藤本を見て,
「この際はっきりしようや! なんでコイツが選ばれてるの? 2割5,6分で(笑)」
②記者会見で,「甲子園でホームランを打ちたい」と語った後,
「ベンチにいるときは,広島の新井とウチの藤本をしっかりいじりたいと思います」
「いじられ要員」か(笑)。
しかし,成績云々は確かにあるが,藤本には思い切ってプレーしてほしいと思う。きっともうワンランク上がるきっかけになるはず。

「…まあ皆さん…聞いてください」
「何や! 元気ないな!」
「チームは怖いくらい順調で…」
「ええことやないの!」
「監督のコメントくらいしかぼやく材料がない…」
「そらそうよ」
「しかし,昔から『好事魔多し』言うてな」
「『工事魔多し』ってリフォーム詐欺かいな!」
「ちゃうちゃう」
「『球児間多し』は2段モーション?」
「いや,タメができて球速がついたんや…って,ちゃうがな。いいことが続いてるこういうときこそ気をつけなあかんちゅうことや」
「そらそうや」
「ところで,オールスター第2戦は甲子園やろ」
「それがどないしたん!」
「いろいろ言われとるが,フジモン活躍するで」
「なんで分かるの?」
「名前に書いたああるやないか,『ふ地元熱し』って…」
「責任者,呼ぼうか?」
| おかぼん | 2005/07/08 8:41 AM |
代打・濱中は驚きました。序盤4回でスクイズのスワローズに対して「ここで粉砕してやる!」という意気込み(笑)。2球目の甘いスライダーを見逃して、期待には完全なる形で応えられなかったものの、藤本がちゃんとフォローする…。日程も2位モグラ叩きモードに入ってきましたね。
| BSミツルH | 2005/07/08 8:46 AM |
おかぼんさんご紹介のアニキの会話最高!
誰との会話なのか分かりませんけどネタの方もタイムリーな漫才ですね~( ̄∀ ̄;)

さて、昨日は公用で4回の攻防を見逃したのですけど、toraoさんの解説で状況がよく分かりました。

岡田監督はついに首だけじゃなくてタクトもちゃんと振れるようになったんですね!ヾ(^‐^_)
| 幸運虎 | 2005/07/08 8:57 AM |
ブラウンに対する非情采配が吉か凶かは、今後のブラウンに対するケアにかかってるかなと思います。
今のところ、まじめにコツコツとがんばってくれるナイスガイですが、このまま放っておくと、メイやカーライルのようにブチ切れ助っ人に変身するやもしれませんから…。 ^^;
| ichiken | 2005/07/08 9:28 AM |
おはようございます。
昨日の試合は、誰もが同じことを考え、同じ論点をついてくるとは思いましたが、今日の文章に限っては、torao兄の方が私よりも辛辣?(笑)

それよか、おかぼんさんって何者なんですか?(爆)
去年の「甲子園のレツゴー三匹(byマンガウルフ)」を思い出しました。
サイコーっす。
| かきぴー@ろっこうおろし | 2005/07/08 9:32 AM |
いやあ~、ビックリするほど強い(今は)。

岡田さんは、見込んだ選手は、少々だめでも信頼し使い続けるが、(それで裏切られるとブチブチ言う)、信頼に足らない選手には、徹底して非情。
常々「ブラウン+江草で6回行ってくれれば良い」と言っているので、その割合が5+1でも、4+2でも、3+3でも予定通り。
それができるのは井川、福原が頑張ったため、救援陣に余裕ができたから。

あそこで、藤本を敬遠してくれたのは、「飛んで火にいる夏の虫」。でもプレッシャーのかかった場面で岡田ファミリーの濱ちゃんが、よく結果をだしたと思う。大きな「どん詰まりヒット」だった。結果が吉とでたので、不満がたまらず「For the team」になる。

はたからみたら、ブラウンの気持ちを離すかもしれない「勝負手」なんだけど、岡田さん自身は、そんな心配はハナからしていない、予定通りの行動だったような気もします。

これで、「次が代える気のない」投手でも、相手が「藤本」と勝負してくるケースもでてくるかもしれません。

しかし、岡田阪神は、投打の噛み合わせが良くて、今フィーバー状態ですね。貯金は出来る時にしないと、できません。かつて「鬼門」といわれたナゴドも楽しみな感じです。



| ばかぼん父 | 2005/07/08 9:44 AM |
この3連戦、スワローズは本当によく頑張っていたと思います。
3試合とも先発は良かったし、点をとられた後も、アウェーの大歓声に切れそうになる気持ちを何とかつないで、もう少しで壊れそうな試合を壊しませんでした。
リリーフも、ずいぶん頑張っていましたね。
昨日なんか、ノーヒットですからね。
攻撃陣も川島のヒット、ラミレスの盗塁、スクイズと執念を感じましたし、チームが一丸となって阪神を止めるんだという雰囲気がありました。
終わってみれば、勝ってばかりではありましたが、
最後まで緊張感がある、好ゲーム揃いで、野球が面白いと思える3日間でした。
うちのリリーフ陣にとっても、そりゃあ休むことも大切ですが、終盤に試合を壊して楽勝の試合にばかり投げるより、こういう緊張感の中で良い仕事をすることが、今後にも好影響を及ぼすのではないかと思いました。
特にモチベーションの維持が難しいジェフね。(笑)

「そら将よ」代打策に関しては、仙さん越え宣言してあげてもいいかなと思います。
(何様のつもりやねん←自分)
| ヤマカズファン | 2005/07/08 12:03 PM |
ブラウンに代えて、濱ちゃんの代打策は至極当然におもっていました。あの場面、躊躇は無かったとでしょう。江草も橋本も登板間隔があいていたので、早目からのスタンバイはしていたことでしょう。リリーフ陣のオールスター戦を予想していました。
それにしてもヤ三連戦三連勝は誰も予想だにしなかった結果でしょう。藤本の走塁を褒めたい。勝利打点ならぬ勝利走塁ですわ。このいきおいで中日を撃破した日には、ソフトバンクに続いて「優勝街道一人旅」になりそう。

新ドラフト案は予想外の大改革になりそうでホッとした。とはいえG軍がそうやすやすと既得権を放棄するとは思えないだけに、まだまだ見極めが必要では。
| いわほー | 2005/07/08 12:47 PM |
こんにちわ~。
今日はtoraoさんの記事にもふむふむ、
でも皆さんのコメントにもふむふむでした。
爆笑もあったけど(笑)
ホントに私はブラウンがちょいと可哀想とも
思いました。
結果論で言ってしまえば大成功、結果オーライ、
だから、きちんと茶色のモチベーションをあげてあげてね、って思いました~。

うふっ、今日は真面目に野球の話♪

昨日、昼寝から目が覚めたら、
私の枕の、私の顔の横でちゅんが寝てました。
もし寝返り打ってたらどうするんだよ、と思いつつ、寝た振りしてみてました。
愛いやつです。
| ちょびうさ | 2005/07/08 12:54 PM |
今日はもっといろいろ書くべき事があったような気もしたのですが、長くなるのでやめときました(笑)。みなさんにおまかせしようかなと(笑)。
ちょっとバタバタしてるので、個別のお返事はまたあとで。
| torao | 2005/07/08 1:16 PM |
あそこで濱中の代打は予想できました。岡田監督の采配も大体読めてきたので(笑)
前も「4回に代打濱中」というのがありました。確かソフトバンク戦で能見が先発だったか・・。ブラウンもそれだけ信頼されるピッチングでないと言うことです。

監督はあそこで追加点を入れれば、江草か橋本を2イニング使って逃げ切れると読みました。全くその通りに試合は進んだのだから笑いが止まりませんね!
| 金木犀 | 2005/07/08 5:23 PM |
おかぼんさん、その台本ようできてます。
ぜひ金本・フジモンコンビに演じさせましょう。あっ、このコンビはどんなネタくっても、どつき漫才になりますけど。投手なら橋本、久保田なんかもええボケキャラしてそうや。橋本はネイティブ関西語スピーカーですよって、大いに期待できますわ。しっかし阪神は選手よりもスタッフのほうがお笑い向けがそろっとります。なにせ監督からしてドンデン岡田というりっぱな芸名持ちやし、天然ボケでは平田チーフをおいて他にいてへん。へんな関西弁しゃべりのオマリーなんて、ちょっとほかの球団におりまへんがな。そうそう達川はんの退団は返す返すも惜しい人材でしたな。
| いわほー | 2005/07/08 7:11 PM |
おかぽんさん本当にそのコントいいですよ(笑) 下サンもお立ち台でこそ口数少ないけど、金本さんといいコンビになるんじゃないんでしょうか。あっ、やっぱフジモンをいじり回すか(笑) 隈の親分確かに駆け引き上手になったかも★ 後は、コメントだけですね
| イエロー | 2005/07/08 8:12 PM |
いやいやもはやなんと申しましょうか…この際、どどどっと行ってしまいましょうか!

それはそうと今日もたくさんのコメントありがとうございました。さっき個別のお返事は後でと書いたのですが、今日はちょっとおサボリさせていただきます。例の場面について、いろいろな意見を聞けて楽しかったです。本当にありがとうございました。
おかぼんさん、グッジョブ!(笑)。
| torao | 2005/07/09 12:39 AM |
二軍から這い上がってくる選手をたくさん見たい。
| http://www.ets-perrier.fr | 2015/11/16 10:52 AM |

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