自称阪神タイガース評論家（跡地）

小林雅が今季初の救援失敗で首位と7.5差、プレーオフ圏内の３位Ｆとは、ＤＴ間と同じ4.5差。最高潮を知ってしまっただけに、狂った歯車は直しにくい。そういうもの。


チーム状態が悪い時はある。長すぎるかも知れないが、それなりに力のある打者がそろっているのだから、今の底を我慢しなきゃいけない。試合の中で野手ができる我慢は、ボールとストライクの見極めを良くすること。狙い球に対して強くスイングすること。全力疾走を怠らないこと。守ってはバックアップ、ベースカバーなどの基本的プレーを怠らず、献身的に動くこと。集中してボールへの反応を良くすること。手堅く守ってチームの結びつきを強くすること。野手が偶然に頼らず、意識を高めてチーム状態を良くできることといったらこれくらいだろう。連敗は仕方のないこと。相手にも波があり、こっちにも波があるのだから。だからその時々でベストをつくすことの方が長期的には重要になってくる。
いちいち検証しないが、フェンスダイレクトの当たりをＨＲと決めつけゆっくり走ったり、なでるようなスイングを繰り返したり、必要のない送球でムダな進塁を許したり…。やるべきことをやっての３連敗ではなかったと思う。それぞれが、気持ちを込め、その発露たるプレーだったのだろうが、今は辛抱の時という謙虚さがあれば、違う行動になっていたのではないか。
この日で言えば、５回ウラＤの３点目、一死一三塁から英智がセンターフライ。赤星は力の限りダイレクトでバックホームする。肩の弱い赤星が、遠い位置からやまなりのボールで返球する…当然、三塁走者は生還し、一塁走者は二進する。これがどれほど愚かな行動なのかは、本人もわかっていたと思う。それでもやらずにはいられない程の精神状態だったのだろう。それでも、そうだとしても、やっちゃいけないことなのだ。この走者が失点に繋がることはなかったが、辛抱しているチームに決して良い影響は及ぼさない。
苦しいのは良くわかる。逃げたくなったり、ヤケになったりしたくなるのもわかる。でもここで辛抱しなけりゃ、強くなれないよ。やることやって負けたらしゃあないやん。とにかく辛抱あるのみ。

さあ、城まで落ち延びておいで。そしてもう一度立て直そう。城に戻ったら、疲れ切って傷ついた兵を眺めてごらんよ。中には働く場のなかった兵、遠征に行かなかった若い兵もいる。良く探せば目から気合がみなぎっている者もきっといるはずだ。善戦していれば、期待していなかった負傷兵が戦力に戻るかも知れない。まずはメシをいっぱい食って、ぐっすり眠って、やれることをコツコツやっていこう。そして次の長征では必ず勝利し、雪辱するのだ！