自称阪神タイガース評論家（跡地）

シートバッティングは、チーム内の投手と打者が対戦するのだから、どっちかが良い結果を出せば、どっちかが悪い結果を残すことになる。見ている方としても、どうなってくれるのが良いのかがよく分からない練習だ。でも悪い結果が出れば、課題も早く見つかるってなもんで悪いことばかりじゃない。それに競争が激しいのはわかるけど、キャンプ１週目のこの時期に調子をピークにできない選手もいるだろうから、結果はまだあまり気にしないことだと思う。ただ「心がけ」は過大評価を受けることはない。岩田が指にマメができて2/8紅白戦の登板を回避。ところてん式にそこを江草が埋めることになり、江草が投げるはずだったシートで小嶋が登板。スクランブルでもきっちりとした投球をして、その精神力を評価される。前田忠が打席でコンパクトに右方向に弾き返していたことも「やるべきことがわかっている」という評価を得ただろう。


和田コーチのブログがキャンプインとともに復活している。「千本のノックより、１本の生きた打球」「その生きた打球１本をさばく為に何百本のノックを受ける」というのが、勝負の世界に生きた人の証言だろう。印象的だった。（リンク）


プロ野球実行委員会のドラフト制度検討委員会が、この２年間の暫定期間を検証し、新しい制度作りに入っていくらしい。その動き出しとして、１２球団のスカウト代表者を集めて、意見聴取を行ったとか。で、外に出した情報というのがこれ。
長谷川・コミッショナー事務局長は「（違反をしているという）うわさを聞かなくなったという意見で一致した」
頭がくらくらしてきた。彼らは、彼らの間で飛び交っていた「うわさ」を撲滅するために２年間の暫定制度を試行していたらしい。いや実際はもっといろんな狙いがあったのは分かるが、第一情報がこれだったことには、本当にガッカリした。
しかしよく考えたら、なんのためにドラフト改革を行うのか、その目的と方向性が特に宣言されていない中で「改革」を行うっていうんだから、それじゃせめて「うわさ」を封じ込めることくらいしか出来ないかも知れないね。
ドラフト改革を含む、ＮＰＢの構造改革とは、本来日本プロ野球の将来像を描き、それを実現するための処方であるべき。しかし、どんなにまわりがそう言っても運営者自身がそれをできない。それならそれでしゃあない。彼らがやっているように「当面の人気をアップさせるために」いくら場当たり的でも、せめてこれくらいは意識してやって欲しいのだ。何のために改革するのか？それはもっとお客さんに好きになってほしいから。まずこれを抑えておいてくれ頼むから。そうしたら、うわさを聞かなくなったという意見で一致したなんていう誰に向かって言ってるんだかわからないコメントは発しなくなるから。