自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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野球を楽しむ一つの形
野球の楽しみ方というのは本当にたくさんあるものだ。
今、タイガースのファンは他球団のファンより人数が多いようだ。その理由はいくつかあると思うが、「ファンが熱狂的だから」という理由がけっこう上位に入っていそうだから笑っちゃう。「野球」はあまり重要じゃなくて、面白そうな場所に面白そうな人が集まって面白そうなことをしていることが重要なのだろうね。これはこれで人を惹き付けていく要素なのだから、素晴らしいことだろう。

で、勝った負けたで一喜一憂するのは、入り口は違っても、どのファンもほとんど同じだ。その体験を数限りなく繰り返すことでチームへの愛情がどんどん深まっていく。そうするともっとチームのことを知りたくなって、知れば知るほど、また愛情が深まっていくというのも似たり寄ったりだろう。
でも、そこから先の有り方には実にさまざまなタイプがある。結果を甚大に受け止めるか、それをわざと軽く流そうとするか、その辺でちょっと「マジメ系」と「お馬鹿系」に分かれたりする。あるいは、もっとチームに強くなって欲しいという欲求が素直に言動に直結する人と、ちょっと粋を気取って負けたってかまわない、それも愛嬌だなんて強がってみる人もいる。
最近の傾向として、特に女性ファンが増えるに従って、個人の選手やその周辺の小ネタ(交友関係や私生活、趣味とかね)に妙に詳しい人が増えているように思う。福原はおはぎが好物だとか、下柳の犬がどうだとか、実にどうでも良い情報に精通していたりする(笑)。これもまた野球のマニアックな楽しみ方の一つなのだと思う。どうもネットの世界をぐるぐる回っていると、いつも爽やかな当ブログのカラーとは合わないような、もっとディープな趣味の世界もあるようで(笑)、深い溜め息を吐きながらも、野球文化の奥深さを感じたりして。

で、話はずずっと高尚な方向に引っ張り上げて(笑)、masaka2さん経由で知った、道作さんの「日本プロ野球記録統計解析試案」という、タイトルからしてまず高尚なサイトのように、野球の面白さについて、知能を駆使してアプローチするという、ある意味究極的な楽しみ方もある。このサイトは素晴らしい。文句なし。コンテンツは大量で、多岐にわたっているが、どれもこれも面白く、また自分の持っていた感覚が数値に裏打ちされる楽しさや、逆に思い込みが間違っていたことへの驚きなど、発見がたくさんある。おすすめ。
特に私が面白いと思ったのは、「シュタイニッツの強制システム」という文。今もって最強と語られることの多い、黄金時代の西武ライオンズの戦法を、チェスの名人を例に取って「戦術論」から考察していて、いやあ面白い。

Posted by torao at 08:42 | comments(11)
[阪神]たわいない話
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おはようございます。ハンドブック拝見しました。
アドレスをお知らせしていない私の名前まで入れてくださって、本当にありがとうございます!

「シュタイニッツの強制システム」、さっそく読ませていただきました。
チェスの必勝理論「強制等価交換」を犠打(一死と進塁の交換)に当てはめた仮説は面白いですね。

「犠打は得失点の偏差を縮小して実力上位のチームをより有利にする」という文章になっていますが、
「価値比較において【一死<進塁】という局面では犠打が有効になる」と解釈して私は読みました。
「但し野球は【完全情報ゲーム】ではないのでこの価値比較が難しくそれゆえにとても楽しい」と。
【9回裏同点無死一塁で2番関本】という場面を想像するだけでいくらでも語り合えますもんね!

あ、いや、もちろん藤本でもその他でもいいんですよ。みんなガンバレ!
| ume | 2007/02/15 11:12 AM |
>深い溜め息を吐きながらも、野球文化の奥深さを感じたりして。
・・・先日もトラオさん完全退いてたもんな〜w

実は私もディープ過ぎて、時々ついていけない時がありますけんど 笑


| でんまん | 2007/02/15 11:25 AM |
この理論は割り切っていえば同じスタイル・戦法で戦った場合、地力で勝るチームが圧勝するという事ともとれますよね。
この現状を打破する場合に違うスタイルで戦う事も有効かもしれません。
しかし逆に言えば地力さえ相手を上回れば・・
ここまで言えばおわかりかと思いますが
中日との対戦成績の改善のヒントなるでしょう
確かに井川が抜けて地力が落ちたのは阪神かもしれませんが新戦力の台頭で上回ればと願っております。
| KEI | 2007/02/15 11:51 AM |
「マジメ系」「お馬鹿系」に加えて、最近では「妄想系」というのもあるようです。w
私はそのいずれにも属しておりません。
・・・強いてあげれば、「ぐふふ系」?

「シュタイニッツの強制システム」、面白そうですね。後でじっくり読ませてもらいます。

| いわほー | 2007/02/15 12:52 PM |
to umeさま
あれ?あ、本当だ、umeさんの名前が入っているのは手違いです(笑)。でももう直すのめんどくさいのでそのままです(笑)。
記録や統計というものにあまり親しみがないのですが、いろんな読み方ができて面白いですよね。

to でんまんさま
いやいや、あれは「退いていたフリ」(笑)。もっともっと皆さんの想像を絶するような、ディープというより、アンダーグラウンドな楽しみ方をしている人々がいるんですよ(笑)。

to KEIさま
いやいや、そういうショートカットはできないと思います。投手力を含めた守備力(失点率)で圧倒的優位な場合、攻撃力のバラツキを小さくすることで、圧勝しない代わりに取りこぼしを減らすというということで、それ以上でも以下でもないですから。
ですから、失点率で圧倒的優位に立てるような状況にない対Dについていえば、軍縮という戦術が必ずしも優位に働くとは限りません。というよりむしろ、対Dについては、そうではない戦術を考える必要があるかも知れませんね。

to いわほーさま
まあその他いろんな「系」がありますよ(笑)。「ぐふふ系」が何をする系なのか見当も付きませんが(笑)。
| torao | 2007/02/15 1:22 PM |
野球を楽しむ事も、野球に取り組む人の中にも
有りとあらゆる分野からのアプローチがありますね。
物理学・生物学・生物化学・運動生理学・運動力学
心理学etc.なんかもそうですよね。
別に野球に限ったことではないけど、こう言う
方面から
野球を見てみるのも面白いでしょうね。
理系の脳力が劣る私にとって敷居は高いですが(笑)


今週の週ベの浜ちゃんのインタビューで「野球は頭で
稼げる部分がきっとある」って節がありましたが
99年から就任した阪神の監督さんは、その部分を重要視
してた気がするんだが・・・。
それ無しに野球でたっぷり稼げる人がいたら、そりゃ
超天才ですから(笑)
| 西田辺 | 2007/02/15 5:59 PM |
to 西田辺さま
実は古くからセオリーと言われているものには、間違っているものがいくつもある…こういう話は面白いです。
ところが確率的に間違っているはずなのに、現実にそうなっちゃうことが多かったりすることもあったりするのも面白いです。人間は多分に思いこみの激しい動物で、思いこんでいると妙な自信が生まれたりすることも原因かも知れません。
いずれ、頭は大切ですね(笑)。
| torao | 2007/02/15 6:22 PM |
楽しみ方やファンの形は本当に色々ですね
私自身は総合的に見ているつもりなんですがやっぱり偏りはありますね
試合を見るときは自分勝手なセオリーを組み立ててそれを超えるプレーを楽しんでます
| 蒸し返し | 2007/02/15 8:13 PM |
先日Toraoさんからコメントあった「全盛期の西武に勝つのは、近鉄のいてまえ打線が最善手という理論も有り」というのは、このサイトからの情報だった(?)のですね。
お気に入りに入れてじっくり見てみます。

ただ短期決戦は、実力どおりの結果がでなかったり、予想レンジを超えるパフォーマンスがあるので、戦略も変わってくるように思います。
(クライマックスシリーズでの岡田采配は、如何に?)

今でも85年日本シリーズ6戦目の長崎の満塁本塁打なんかは想定外。私にとって筋書きのないドラマが野球の一つの楽しみです。
| Salut | 2007/02/15 9:21 PM |
まあ人それぞれ、色々なファンがいるものですよね。
私の場合格別タイガースファンという訳ではありません。
といっても他のチームのファンでもありません。
これから先もある特定の球団を名乗るつもり事はまずないでしょう。
あえて言うなら私は『選手』のファンでしょうか。
自分が見てて気に入った選手を応援するクチです。
多分少数派ですけどね(ちなみに親父は暗黒時代からの阪神ファンです)。

阪神の場合は浜中が一番ですね。
あの柔らかいリストの使い方を見た瞬間惚れ込みました(笑)。
来シーズンは怪我なく3番をそろそろ打って欲しいものです。
| shige | 2007/02/15 11:53 PM |
to 蒸し返しさま
今度はその「自分勝手なセオリー」をぜひ教えて下さい。

to Salutさま
勢いにまかせてペナントを制し、その勢いのままポストシーズンに入って行ければ一番強いのでしょうが、勢いだけで押し切れるペナントでもないですし、PSでもないんですね。短期決戦となると、守りでもバクチを打つなど、極端な戦術選択が奏効するかどうかという部分もありますよね。

to shigeさま
そういう人もいらっしゃるんですよね。私は、たとえあまり関心の高くない競技を見ている時でも、どっちか(たいていは分の悪い方w)に肩入れして見る方です(笑)。でも確かに敵味方関係なく、この選手はイイ!ってなることは良くあります。
| torao | 2007/02/16 12:07 PM |

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