自称阪神タイガース評論家（跡地）

いっぺんに大勢の選手を見られるから楽しい。結果も見事阪神タイガースが今季初勝利（笑）。

フォードがアメリカでのビデオに近い感じになってきて、育成枠の田中が元気の良さを買われてチャンスをもらって見事ヒットで目立つ。テスト生のバルディリスも好守好打で少なくとも育成枠ゲットは確実だね。野口さんは相変わらず良い打撃。


元気がないと強制送還された野原がヒットを打ったのも良かったし、大和も良かった。まずは守備で好プレー。三遊間を破ろうかという狩野の強いゴロに深いところで追いつく。完全な横っ飛びではなく、崩れた逆シングルのような形でキャッチすると全身をしなやかに反転させてあっという間に球を放す。２バウンドで一塁アウト。上手い！で、打席ではインローの直球をＨＲ。風にも乗ったが十分な飛距離。大和のツボだそうだけれど、要はフォームの構造上、テコがもっとも完璧に利く位置なんだろうね。どちらかと言えば軸回転より、前後への重心移動がある打者だから、左ヒザがガチっとロックされて、脇が空かずに左右の握り拳の真ん中に支点が定まるのだろう。気持ち良ーく飛んで行った。良いじゃない、大和はこれで「ふりだしに戻る」だね。

投げた投手は、岩田・正田・鶴・渡辺・金村大・橋本・伊代野・小嶋・阿部・若竹・横山。これだけ投げれば、良い内容も悪い内容もあるのだけれど、それぞれが自分の持ち味でアピールしようと必死だから、なかなか見ごたえがあった。
ただ捕手も含めて、どうしても結果が欲しいから変化球の連投になりがちなのがちょっとね。やっぱり周囲を唸らせるのは、直球と変化球をどう配合するか、打者の打ち損じではなく、どう能動的に打者を崩せるかを見せて欲しい。直球をボール球に使うのなら、それはそれで良し。

金村大が目立つ。２年続けて昇格寸前でヒジをやってしまったので、今年は大事にやって欲しいね。まあ荒っぽいけど、ダイナミックな投げ方。制球力アップのためにセットで投げているが、トップの位置からの切り返しにかけては、全身をきつくひねって、グラブの左手をぶんまわして、右足を蹴り上げる。打者への威圧感があるね。フォークは落ち方よりも、球速の変化、前後の揺さぶりに有効で、スライダーもそこそこの安定感がある。とにかく元気な感じが良い。中継ぎから入って、「未勝利戦」を制する可能性も決して低くないね。