自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
ABOUT
久保田投入 小さな博打に勝つ
ベテランの阪神ファンは、永年に渡ってダメ虎にダメ出しし続けて来たから、本当にみんな「自称阪神タイガース評論家」なんだよなぁ(笑)。和田コーチのひとりごとで笑う。

濱中は交流試合開始早々からDHで復活が濃厚とか。ただ、他にもくすぶってしまいそうな良いバッターが沢山いるし、DHの起用は贅沢に悩みそう。そこでまた濱ちゃんが大爆発しちゃって、肩も治っちゃった日にゃ、ライトはどうすりゃいいのよ?もったいないもったいない…(笑)。

ヒッティングマーチ、歌ってたよね?始めこそコールだけだったが、途中から新HMが聞こえてきた。でもラッパの音はほんの小さなものだった。声だけのHM良かったぞ!選手の心にもこっちの方が響くに違いない。ラッパもタイコもなくたって、いい応援できるって!本当に。

広島の狂気の後、魔法が解けたかようなタイガース。前日の福原の失点など、ツキがないとしか言いようがなかった。この日も先発安藤の1失点は、四球→バスター・エンドラン→併殺の間の1点という、「そりゃしゃーないわ」だった。
イヤな流れを変える、これが出来るのが今季のタイガース打線だ。この日は金本の300号がすべての暗雲を晴らしてしまった。アニキの祝砲を負け試合にするわけにはいかないもんね。

それにしても安藤投手の投球には驚いた。立ち上がり吉本球審(前回は狭いストライクゾーンで能見投手を苦しめたのだが)の超ワイドなストライクゾーンに助けられた部分もあるが、キレ良し、コントロール良し、テンポ良しで内野ゴロの山を築く。オープン戦から悩んでいた、中継ぎから先発投手への変身も完成した。今季阪神の重大なチェックポイントの一つである、安藤先発転向の成否について光明が差したのは大きい。
安藤の今季初先発をこの第8戦目に決め、第2戦でリリーフとして調整登板させた。誰もが不安な今季初登板を早々に済ませて、落ち着いた気持ちで先発登板に備えさせた。細やかな配慮という布石を怠らなかった首脳陣も見事だ。

現時点での最大の不安材料であるクローザー久保田が、今季初セーブをあげたのも大きい。楽な場面で初登板を済ませたが、好調な打線のおかげで登板機会がなかなか来なかった。開幕6戦目でやっと来たセーブチャンスで広島に逆転サヨナラを喫し、オープン戦で盤石だっただけに、かえって不安が増幅する状況だった。
この日の安藤投手の調子、球数、疲労度と、3連投となる久保田投手の調子、精神状況を考えれば、この一試合に勝利する確率は、安藤続投の方が遙かに高い。交代は「小さな博打」だった。しかし、首脳陣にまったく迷いは見られなかった。8回ウラ、大チャンスでもない場面、予定通りとばかりに安藤の打順に代打を送る。点差は3点、確かに初セーブをプレゼントするにはおあつらえ向きの状況だ。
しかし決して表には出さなくとも、誰もが不安だったことは容易に想像がつく。そしてその不安のとおり、石井、種田に連打され無死一二塁。次打者金城の初球、甘く入った148km/hの直球を打ち上げてショートフライ。完全な失投と、完全な打ち損じだった。おそらくこの一球がヒットになっていれば、この試合は負けまであったし、そして今季の久保田クローザー構想崩壊も現実問題となるところだった。一死を取り、落ち着きを取り戻した久保田は、実力を発揮できるようになり、あとは落ち着いて試合を締めた。
まだ楽観はできないが、この「1S」で、久保田は上向いて来るだろう。
1シーズンを見越して、首脳陣は「小さな博打」に出た。これは必要な博打だったと思うし、それに勝てて良かった。

岡田監督率いる首脳陣は、大局も、激戦の最前線もよく見えている。豊富な戦力を背景に、かなり立派な戦いぶりだ。次は野口、関本、久慈についての布石が欲しい。

Posted by torao at 09:04 | comments(5)
[投手]久保田
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今年、何より違うなあ〜と私が感じるのは、
岡田監督。たまにベンチで立ってたりするし、
時々なんかしゃべったり、大声を出しているふう。
そうそう、少しは動いて見せてください。
少なくともやる気はあるって見せてください。

私はテレビで、岡田監督が動いたり、
しゃべったりしてるのを見るたび、
「今年は優勝するんちゃう?」とまで思ってしまいます(笑)

どうでもいいことですが、うちの母ちゃんは、
「忍ちゃんとあんどぅ〜とくぼちゃんの区別がつかない」と申しております。
なんとなく分かるような分からないような(笑)

| ちょびうさ | 2005/04/10 9:18 AM |
to ちょびうささま
岡田監督、ものすごく良くなったと思いますよ。選手たちからも信頼されているようですしね。
まぁ、インタビューのぎこちなさは無理に標準語をしゃべろうとしているからってことにしてあげましょう(笑)。
| torao | 2005/04/10 9:34 AM |
安藤が省エネ投法で、ナイスピッチングだったみたいですね、良かったです。
金本の300号も出て、勢いに乗って行きたいですね。

こちらでは野茂が今季初先発し、勝利投手に。
藪がついにデビューしました。
3回2/3を被安打4、自責点0に抑えました。

以上、MLBプレーヤー情報でした(笑)
| ken | 2005/04/10 9:58 AM |
ここ2試合、勝ち星を目前に取りこぼしていただけに、このままずるずると…、の不安を金もっちゃんの300号が吹き飛ばしてくれました。よかったよかった。しかし勝負の分かれ目は5回の表裏の攻防。特に5回表の村田のピッチャーライナー。あれが抜けていたら1アウト一三塁。2-1で逆転した直後だっただけに、その後の展開が危ぶまれた。安藤投手、運も持ってるぞ。もうひとつは1点追加した直後のシーツの盗塁。2アウトながらも得点圏にランナーを背負って、斉藤隆が動揺した。結果、ワイルドピッチにつながってごっつあんの4点目で勝負あり。それにしてもベイスターズ戦はいつも勝つも負けるも紙一重だ。今シーズンも大いに一喜一憂の試合が続きそう。
ムードも上がってきたので、この勢いで今日の試合は能見に5回を2点以内を目標にがんばってもらおう。そうすれば金曜日、三浦に「負けなかった」ことの価値がでてくる。
| いわほー | 2005/04/10 10:43 AM |
to kenさま
MLB情報ありがとうございました。藪投手はロングリリーフ要員からのスタート、まずまずですね。野茂投手とは同い年、どっちも頑張って欲しいなあ。
なんかインターナショナルな読者がいると思うとそれだけで嬉しいな(笑)。

to いわほーさま
コメントというより、見事な「補完記事」ありがとうございました(笑)。あのピッチャーライナー、かなりラッキーでしたが、本当の痛烈な当たりというより、ほんの少し詰まっていたことと、投球後の形が井川ほどは崩れていなかったことが幸いしました。
シーツの盗塁は、「ダメもと」だったと思いますが、見事にはまっちゃいましたね。逆に、相手斉藤投手はいくつになっても青いなぁ…。
三浦に「負けなかった」価値については、まさしくおっしゃるとおり。能見の今後にも重大な影響のある試合だけに、力入りますね。
| torao | 2005/04/10 11:22 AM |

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