2009.06.06 Saturday
◇6月5日(金)阪神−オリックス3回戦(阪神2勝1敗、18時、甲子園、46383人)
オリク 000 000 000−0
阪 神 000 002 02×−4
【オリックス】●金子(5勝4敗) 菊地原
【阪神】○下柳(5勝2敗) アッチソン 藤川
[本塁打] ブラゼル1号(神)
いつものパターン、シモが粘っているものの援護なく6回まで0−0。6回ウラ先頭金本四球も、新井は良い当たりながらセカンドライナー、ところがこの日エラー連発の山崎がこれを掴みきれず、慌てて拾って一塁のみアウト。打席にブラゼル。
1打席目は、2回ウラの一死一塁。直球で攻め込まれてカウント2−0、内角直球にやや詰まったように見えたが、力のある二ゴロが山崎のグラブを弾いてライト前へ。記録はエラーながら、まあ良い感じで一死一三塁と好機を拡げた。
第2打席は、遅いカーブとボールになるフォークを交互に投げられて、空振り3つのノー感じ。大好物の低いところから落とされるのと、緩急。「振る打者」の典型的攻略法にはまる。いずれこの攻め方が徹底されてくるが、なんとかボールさえ見きることができれば相手投手を苦しくできる。積極的に振らせることと、低めを見極めさせること。この相反する高度な能力を備えさせることに成功すればブラゼルは大化けする。
さてブラゼルの3打席目、6回ウラ一死二塁に金本。その初球、捕手鈴木はインローにミットを構えた。腰を引かせるボール球要求か。あるいは前の打席の連想から、まったく意識していない得意な低め直球でストライクを取ることで一気に対決を優位にする作戦か。しかし金子のボールは予想外の所に流れてきた。シュート回転で真ん中外寄りへ。ブラゼルも予想外の球にずいぶんと差し込まれたが、それを押し返すだけの体幹のパワーと左腕のパワーがある。またシュート回転で球が流れて行ったのでなんとかタイミングが間にあった。ボールは一瞬センター方向に飛び出したと見えたが、大きくフェードしながらレフト最前列まで届いた。全身のパワーでボールの力と喧嘩できるバッティング。まさに外国人のパワー。欲しかった先制点、欲しかったホームラン。2−0。
「期待していないフリ」を解除した瞬間。ゆうゆうとダイヤモンドをまわる助っ人に、ぐるり一周スタンドの熱狂が降り注ぐ。その熱狂を受けて、さらに興奮状態となったブラゼル、三塁コーチャーを突き飛ばし(誇張)、ホームインするや待ちかまえていた葛城の脳天に杭打ちのようなエルボーを叩き込み(誇張)、ベンチ前で両手を差し出すチームメイトを次々となぎ倒した(誇張)。最後、好投を続ける下柳を見てやっと我に帰って、やさしくタッチ(笑)。「このトラ、あっこへ放り投げたらええん?」とシモに身振りで訊ねる。
いやあ、興奮したわ。あのガンガン、ハイファイブする列に並んで、闘魂注入してもらいたかったわ(笑)。実際あのホームランの興奮、力強くタッチをかわした時の興奮で、選手たちも大きな刺激を受けたと思う。
しかしまあ聞いてはいたけれど、レフト方向へ打とうという意識は素晴らしい。なんといってもタイガースの左打者にとっては浜風という難敵がいるから、あっちへ放り込むという意識と技術は非常に重要。それに左打者が並ぶために、ゲーム終盤左のリリーバーを当てられること多い。いかにしっかり踏み込めるか。いかに球を最後まで良く見られるかが大事で、レフト打ちは欠かせない技法。逆に左に放り込めるのなら、左投手の方が怖さを感じることだろう。それだけ第4打席、左変則菊地原に追い込まれながら軽打した2安打目レフト前は、価値があった。
この二死からのヒットに、同時昇格の代打高橋光が見事なセンター前で続き、外野は前進守備。狩野がカウント2−3となって走者自動スタートなのだから、外野を下げる選択肢もあったと思うが前進のまま、前のヒットを拾う隊形で勝負。狩野の打球はそれを嘲笑うように浅い右中間を破って勝負を決めるタイムリー三塁打、4−0で勝負あった。
ミツも狩野もしっかり振ってのヒット。チームが変わって来たかも知れないね。
余談ながら、ブラゼルに代走を送らなかったのが実に不自然だった。結果的に問題なかったが、そこまで「新井に一塁は守らせない」にこだわる必要あるか?私にはどうもげせなかった。
ブラゼル・デーだから注目がいっちゃうのは仕方ないにせよ、下柳は本当にすごい。ガラじゃないけど、エースの働きだ。本当に立派。5勝目、ナイスピッチング。アッチソンも、藤川も、こういう試合の積み重ねで感覚を取り戻そう。
狩野も下柳と組んで勉強になっていることだろう。走攻守の活躍、ナイス。
今日の虎挨拶は「打ちよったなあ、ブラゼル」で決まりやね(笑)。
でそれに続く言葉としては、「これでブラゼルが打ちまくって、チームが刺激されて、連戦連勝になるんちゃう?」などという心の底からの願望はグッとこらえて、「まあマグレやろうけどな。でも、この1本だけでも十分満足したわ」と、まだまだ予防線を張っておこう(笑)。
1打席目は、2回ウラの一死一塁。直球で攻め込まれてカウント2−0、内角直球にやや詰まったように見えたが、力のある二ゴロが山崎のグラブを弾いてライト前へ。記録はエラーながら、まあ良い感じで一死一三塁と好機を拡げた。
第2打席は、遅いカーブとボールになるフォークを交互に投げられて、空振り3つのノー感じ。大好物の低いところから落とされるのと、緩急。「振る打者」の典型的攻略法にはまる。いずれこの攻め方が徹底されてくるが、なんとかボールさえ見きることができれば相手投手を苦しくできる。積極的に振らせることと、低めを見極めさせること。この相反する高度な能力を備えさせることに成功すればブラゼルは大化けする。
さてブラゼルの3打席目、6回ウラ一死二塁に金本。その初球、捕手鈴木はインローにミットを構えた。腰を引かせるボール球要求か。あるいは前の打席の連想から、まったく意識していない得意な低め直球でストライクを取ることで一気に対決を優位にする作戦か。しかし金子のボールは予想外の所に流れてきた。シュート回転で真ん中外寄りへ。ブラゼルも予想外の球にずいぶんと差し込まれたが、それを押し返すだけの体幹のパワーと左腕のパワーがある。またシュート回転で球が流れて行ったのでなんとかタイミングが間にあった。ボールは一瞬センター方向に飛び出したと見えたが、大きくフェードしながらレフト最前列まで届いた。全身のパワーでボールの力と喧嘩できるバッティング。まさに外国人のパワー。欲しかった先制点、欲しかったホームラン。2−0。
「期待していないフリ」を解除した瞬間。ゆうゆうとダイヤモンドをまわる助っ人に、ぐるり一周スタンドの熱狂が降り注ぐ。その熱狂を受けて、さらに興奮状態となったブラゼル、三塁コーチャーを突き飛ばし(誇張)、ホームインするや待ちかまえていた葛城の脳天に杭打ちのようなエルボーを叩き込み(誇張)、ベンチ前で両手を差し出すチームメイトを次々となぎ倒した(誇張)。最後、好投を続ける下柳を見てやっと我に帰って、やさしくタッチ(笑)。「このトラ、あっこへ放り投げたらええん?」とシモに身振りで訊ねる。
いやあ、興奮したわ。あのガンガン、ハイファイブする列に並んで、闘魂注入してもらいたかったわ(笑)。実際あのホームランの興奮、力強くタッチをかわした時の興奮で、選手たちも大きな刺激を受けたと思う。
しかしまあ聞いてはいたけれど、レフト方向へ打とうという意識は素晴らしい。なんといってもタイガースの左打者にとっては浜風という難敵がいるから、あっちへ放り込むという意識と技術は非常に重要。それに左打者が並ぶために、ゲーム終盤左のリリーバーを当てられること多い。いかにしっかり踏み込めるか。いかに球を最後まで良く見られるかが大事で、レフト打ちは欠かせない技法。逆に左に放り込めるのなら、左投手の方が怖さを感じることだろう。それだけ第4打席、左変則菊地原に追い込まれながら軽打した2安打目レフト前は、価値があった。
この二死からのヒットに、同時昇格の代打高橋光が見事なセンター前で続き、外野は前進守備。狩野がカウント2−3となって走者自動スタートなのだから、外野を下げる選択肢もあったと思うが前進のまま、前のヒットを拾う隊形で勝負。狩野の打球はそれを嘲笑うように浅い右中間を破って勝負を決めるタイムリー三塁打、4−0で勝負あった。
ミツも狩野もしっかり振ってのヒット。チームが変わって来たかも知れないね。
余談ながら、ブラゼルに代走を送らなかったのが実に不自然だった。結果的に問題なかったが、そこまで「新井に一塁は守らせない」にこだわる必要あるか?私にはどうもげせなかった。
ブラゼル・デーだから注目がいっちゃうのは仕方ないにせよ、下柳は本当にすごい。ガラじゃないけど、エースの働きだ。本当に立派。5勝目、ナイスピッチング。アッチソンも、藤川も、こういう試合の積み重ねで感覚を取り戻そう。
狩野も下柳と組んで勉強になっていることだろう。走攻守の活躍、ナイス。
今日の虎挨拶は「打ちよったなあ、ブラゼル」で決まりやね(笑)。
でそれに続く言葉としては、「これでブラゼルが打ちまくって、チームが刺激されて、連戦連勝になるんちゃう?」などという心の底からの願望はグッとこらえて、「まあマグレやろうけどな。でも、この1本だけでも十分満足したわ」と、まだまだ予防線を張っておこう(笑)。