自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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よう勝った
◇9月30日(水)ヤクルト−阪神21回戦(ヤクルト12勝9敗、18時、神宮、17252人)
阪 神 100 000 204―7
ヤクル 000 000 001―1
【阪神】○能見(12勝9敗) アッチソン S藤川(25セーブ)
【ヤクルト】●ユウキ(5勝6敗) 押本 五十嵐 橋本
[本塁打] ブラゼル15号(神)
 降り続く雨の中、気温も下がる中、声援を送り続けた両チームファンの皆さんお疲れさま!熱のこもった素晴らしいゲームになった。
 タイガースは、先日の岩田に続き、中4日で能見を立てる必勝態勢。一方のスワローズは順番通り、タイガース戦でも良い内容を見せているユウキ。ショート先発は右手剥離骨折が伝えられていた宮本がテーピングをして出場。もうここまで来れば理屈じゃない、根性だ。初戦だってあのヘッドスライディングがチームを動かしたものなぁ。

 しかし能見も根性で負けていなかった。不安を挙げればキリがない登板だっただろうが、初回金本の先制タイムリーでもらった1点を意識しすぎるでもなく、止まない雨に心を乱されるでもなく、強い気持ちで投げ続けた。能見で勝たなきゃ誰で勝つんだ。重責を感じさせない集中した投球には、落ち着きと風格があった。
 でも4回二死満塁、畠山センター前逆転タイムリーか?おお平野前進してキャッチ!という場面はドキドキ、ほっ(笑)。
 飛ばしていったのもあって6回にも一死一三塁のピンチを招くが、力を振り絞ってガイエルへの代打、イヤらしい福地を空振り三振に取る。二死としてアッチソンにマウンドを譲り、お役御免となった。絶対落とせない試合に厳しいローテで登板し、試合を作るどころか、苦しい1点リードをゼロに抑えたまま勝ちパターン継投に繋ぐ。これをエースの仕事と呼ばずに何と呼ぶ。根性を見せた92球。ナイスピッチ能見。
 アッチは畠山四球で二死満塁とするも、雰囲気のある川本を素晴らしいインロー直球で見逃し三振、窮地を脱した。

 一方のユウキも根性の投球。2回以後はメリハリの利いた投球で、良く振れているT打線を抑え込んだ。味方が大きな好機を逃し、打順のめぐりから言って最後の回となる7回表は、鳥谷からの「最後の山」。鳥谷は食い込んでくる速めの球をファール、ファールで粘るが、最後は捉えきれずに一ゴロ。当たりを取り戻している金本。カーブ、フォーク、カット…変化球を続けタイミングを外す。2−2、ファール、ファールで7球目、渾身の高め直球ボール球、本当に気持ちの乗った伸び上がるストレートに、金本のフルスイングが空を切る。主軸に対する必死の攻防に、ユウキ思わずガッツポーズで2アウト。山を越えた…心の中にチラッと芽生える安堵。しかしこの日のタイガース打線には、ひと山越えてもうひと山の粘りがあった。外へのカット、2球続けたところを新井がしぶとく一二塁間を破るヒット。これがユウキの101球目。

 7回表二死一塁、打席にブラゼル。前の打席(5回)は内野安打で出塁している。珍しくファールでしっかり粘り、バットを折られながらも一塁左へのゴロ、痛い足を引きずりながらも一塁へ全力疾走、ユウキのベースカバーが遅れて出塁した。その後併殺で戻って来た時の足取りは、とても出場できるようには見えない。相当痛そうだ。
 戦線復帰後、ブラゼルの振りは弱々しかった。それでも真弓監督は辛抱して使っていた。どうしても必要なワンピース。どうしても欲しい、局面を一変させられるホームランバッター。そして7回表二死一塁、今がまさにホームランシチュエーション。
 初球フォーク振らずにボール。スワローズバッテリーもホームランだけを警戒する局面。2球目川本の要求は内角ボール球、ふわっとした抜き球でファールを打たせる意図。その球が狙いより低く行き、腕が良く伸びる所、タイミングが完璧に合う。すくい上げたライナーが真っ直ぐライトポールへ、右か左か…コンとポールに当たる!ヒザの力が抜け崩れ落ちるユウキ、痛みを我慢しながら、足を引きずりながら、やっとのことでダイヤモンドを一周するブラゼル。

 グラウンドコンディションを意識したのか、深谷球審の超ワイドなストライクゾーンの助けもあったけれど、能見とユウキの投げ合いは明暗のコントラストくっきり、実に野球らしい美しいドラマだった。

 3−0となってあとはスイスイと思いきや、快調アッチソンの後、2回を任された藤川が打たれまくってヒヤヒヤ。アッチソンとは体の強さが違うんだろうな。気持ちはあっても球が行かない。そして球児とともに出場した矢野も気後れしていたんじゃないだろうか。2盗塁を許し、リベンジの機会を活かせなかった。

 9回、先頭大和の三遊間コースヒットからビッグイニングになった。鳥谷がぐんと成長したのは、大和が出るようになってからだと思う。大和にヒットが出るようになったのは野原や柴田が上がってきてからだと思う。一番下っ端だと甘えが出る。お兄さんになると、良いところを見せなきゃ…と張り切る。
 トリしぶとく左中間コース二塁打、金本レフト線根性2点タイムリー二塁打、新井ライト線力ずく三塁打(ライト飯原根性ダイブ及ばず、負傷してしまったようだ)、バル凡退を挟んで、柴田がセンター犠牲フライでプロ初打点!スワローズ必死継投の五十嵐から4点を奪って試合を決めた。

 後半ジャイアンツ戦を圧倒的勝率で完全優勝を阻止して「日本一への資格」を取得、ナゴドのD戦で「日本一への手応え」をゲット、この神宮の死闘に勝ち越し「日本一への歩み」を継続。脇目もふらず、あくまでもこの歩みを続けること。負けても負けても歩み続けること。今季は本当に24年ぶり日本一のまたとないチャンスだぞ!

(追記)懐かしいVTRを見ながら、あらためてすごい選手だったんだなあと痛感した。中日ドラゴンズ立浪和義選手、22年間の現役生活お疲れさまでした!

Posted by torao at 08:53 | comments(15)
[野手]ブラゼル
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確かに。着眼点いつものことながら、鋭いです。
"お兄さんになると、良いところを見せなきゃって張り切る。"
能見兄ぃも岩田の復帰以降かも・・
そして、みんなの兄貴が三打数三安打!
ずっとみんなの兄貴の金本さんは大変だが、残りわずか、振り絞ってますね。

一戦一戦、チーム一丸となってるという感じが強く伝わってきます。振り切れ、投げ切れ、われらがタイガース!!
| おから | 2009/10/01 9:44 AM |
能見のがんばりは感動ものでした。
残り5試合全勝で、今季勝率5割なんですネ。
でも、toraoさんの表現「日本一への資格」「日本一への手応え」「日本一への歩み」を拝見すると、そんな気分になってきます。
「日本一への死角」がもしあれば、それを未然に防ぐことが、大切でしょう。最後のヤクルト戦、1点リードの9回裏・・なんて場合には、守備力重視での決断もありかと。
| Yalkeys | 2009/10/01 10:12 AM |
復帰後なかなか打てなかったブラゼルを使い続けたのはこの日のため。それに応えるブラゼルありがとう。

1.5〜2線級相手だとさすがに打線爆発しますねぇ。

ようやく使ってもらえるようになった若手たち(大和、野原祐、柴田)も戦力として役割を果たし。

さて残り5試合の先発は?
順番通りなら
3S 4D       7C 8S 9S
岩田−安藤−休み−休み−久保−能見−岩田 
だけど
3S 4D       7C 8S 9S
岩田−久保−休み−休み−能見−岩田−久保
の貯金あり3人組で回せばいいのでは。
久保が中4日2回連続となるが9日はもう総力戦だし安藤を中継ぎスタンバイさせれば先発5回でOK。

CSファーストステージは貯金あり3人組でまわせる。

セカンドステージは1・2戦は安藤・下柳でしのいで3人組に後をたくす。




残り5試合
| アルスタ | 2009/10/01 10:29 AM |
どちらのチームも必死で雨の中「高校野球臭」のする好ゲーム!
館山、石川と当たらなかったとはいえ、素晴らしいカード勝ち越しでした。
おっしゃるように、この重責と悪天候の中、好投の能見はもう「エース」と呼ぶに相応しい存在ですね。
アッチも登板数が、今季最多に並んだらしいけど、他の最多登板投手とは投球イニング数や内容は比べものにならない!私の中では『チームMVP』です。
そして、やや疲れ気味の球児には、この二日間「ゆっくり休んで」と言いたい。
AFの二人、そして満身創痍の金本、新井、関本、ブラゼル、本当にご苦労様です。
| ジジィ | 2009/10/01 10:48 AM |
スワより残り試合が少ない不利さは、「自由に良い投手を無茶して使える」という利点でカバー。ここの2勝はデカいです。

そして立浪引退、泣きました。
二塁打に始まり二塁打に終わる。本当にすごい選手ですは。
| 芹沢 | 2009/10/01 12:24 PM |
昨夜のゲームは「ハラハラ・ドキドキ」のオン・パレード。でも結果良ければ全て善しで、能見に関しては、「よく頑張ってくれた」以外に言うことなし。ただ、正直に白状すれば、

1)ブラゼルの安打の後(走るというより”競歩”のような前進姿に見えたため)「こりゃ〜ダメだ」→すぐに代走→広大はバントで送り→代打者安打期待で1点狙い、と感じた。

2)ところが....である.....、結果「ブラちゃんのHRで実質勝負あり」となったのである!

昨夜も含めて、勝負のあやは分からない、と深く感じた我輩であった。

「閑話休題」

岡田のオリ監督要請受諾がほぼ間違いない、との巷の風声。そこでこの機会を友好的な「トラ−オリ共同体」構築の礎にするため、氏に是非ともお骨折り頂きたきテーマを以下に挙げさせて頂く。

1.”浜ちゃん”を鍛え直して、外人の間に挟む形の「クリーン・アップ一員」に生き返らせる

2.”今岡”を引き取って「もう一花咲かせる舞台」を作ってやって欲しい。

3)そして、その他トラの2軍で”くすぶってる輩”を何名か引っこ抜いて1軍で思い切りプレーさせてやって欲しい。ちなみに小生好みの”輩・候補者”を挙げると、「藤本・敦」、「スギやん」。また何なら「林ちゃん」もよろしいよ!

とにかく我輩、これらの”に〜さん達”がトラでは出番がなく、やたら”腐ってゆく”姿を見るのが忍びないのであります。

ただし最後に、

* トラとの交流戦には出さない
* そして、オリの1軍で活躍の場に慣れた暁には、「必ず・返す」

という2つだけは堅くお約束して頂きますよ!(はははははは.....)




| さくら と 寅 | 2009/10/01 12:53 PM |
 確かに、鳥谷選手が好調に成ったのは、大和選手が上がってからですね。
大和選手が、上がってすぐの頃、鳥谷選手と途中交代で2安打した試合が有ったと思います。(プロ入り初安打の日だったかな)この時、鳥谷選手は、『久々に』ショートのレギュラーが安泰ではないと感じたのではないかと思います。シリに火が点いたという感じでしょうか。もちろん、体調が良くなったのが、一番の後半戦好調要因でしょう。いや、好調というか、一皮むけたという感じですかね。
 今は守備固めの選手にも、バッティングが期待出来るのが心強いですね。監督も思い切って代えやすいことでしょう。
 最後に、立浪選手、ピンチの時、ことごとく打たれたイメージです。私の中で、C前田智選手と並ぶ、うるさいバッターの代名詞でした。今でも藤川投手のストレートに強い等、打つだけならまだまだやれそうですね。22年間苦しめてくれて(笑)有り難う。お疲れ様でした。
| スーパーエリーバ | 2009/10/01 2:29 PM |
能見投手よくがんばった。新人の時、札幌ドームで初勝利(?)、さすが自由枠と思っていました。その後、大事なところでビビッてしまう癖を出し、勝てない日々でしたが、今年はそのビビリを克服。すっかり左のエースです。

いつも狩野のリードのおかげ、と能見は言いますが、ここに来てその狩野もすっかり立派な捕手になりました。第一戦での走りまくられた矢野の様子を見ていると、正捕手は確実に狩野になりましたね。前半戦は、心配でどうにもならず、岡崎を使えと主張し続けたのですが、ごめんなさい。

残り5試合、力の限り戦ってほしい。毎試合CATVで応援するぞ!

それにしても、いつもながらのtoraoさんの分析と、温まる応援歌に、「日本一」への序曲を聴いています。ありがとうございます。
| 背番号10 | 2009/10/01 2:48 PM |
すみません。受験生とかが読んでいるといけないので…
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かんわきゅうだい【閑話休題】

話を本筋に戻すとき、または本題に入るときに用いる言葉。接続詞的に用いる。むだな話はさておいて。それはさておき。さて。(大辞林)
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誤った理解:本題から離れた話をすること。
誤った使い方:会議中に閑話休題だがそろそろ休憩にしよう。
正しい意味:横道にそれた話を本筋に戻す,という意味の語。
正しい使い方:そろそろ閑話休題にして会議を進めよう。
http://www.toolbox-webnet.com/izuko-index/language/mistake004.html
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失礼しました。
| torao | 2009/10/01 2:49 PM |
ド根性野球なのに華がある素晴らしい試合でした。結果が敗北だったとしても文句は付けなかったでしょう…たぶん(笑)

棺桶を背負って今シーズンに臨んだであろう能見とユウキが演出したのも何か味わい深いモノを感じさせてくれますね。
そして、間違いなく安藤の自負心に火が着いたでしょう、次回登板は期待してみます。


当時のド根性学園から入団即スタメンという偉業を成し遂げた立浪も井上に続き引退されてしまうんですね。
「顔」だった選手が同時に去るのはヨソ様の事でも淋しい限りです。お疲れ様でした。

| BUCK-TORA | 2009/10/01 4:48 PM |
技術のあるやつは、精神力を高めよ!
技術の無いお前は、体力つけろ!!

そんなもんすぐには出来るかい!ってよく
高校時代の野球部の友人がぼやいてたんを思い出しました。 能見!やっと精神力が技術に追いついたんですね。 たまにするポカも、昨日は無かったようで、今後クライマックスが楽しみです。

立浪が、送、攻、守の三つが出来て当たり前なのに、送と守が出来ないので引退する みたいなんを言ってたように思うんですが、『そんな事言ったら、うちは何人引退せんとあかんねん』 長男のシュールな言葉に思わずドキッとさせられました(汗)
| | 2009/10/01 8:36 PM |
↑名前抜けてました。
| ブラスと | 2009/10/01 8:38 PM |
鳥谷。
確かに、「次世代のリーダー」と言われながら周りを見渡しても、野手は年上のオッサンばかり。
年下の選手の台頭でようやく「お兄ちゃんの自覚」が出てきましたかね。

ブラゼルの一撃は、全てにおいてデカイ一発でした。
相手の心を折る一打と言うのは、年にそうそうあるものではないが、昨日の一発は
まさにそれ。
今後のチームにも大きかったですね。
この終盤に来てのアッチソンの安定感は特筆ものですね。
使い方さえ間違わなければ、球界トップクラスのセットアッパーと言って良いでしょうね。
球の速さ、コントロールとテンポの良さ、連投の利く頑丈さ。
相当キツイとは思うけれど、もう一踏ん張り頼んまっせ!
| 西田辺 | 2009/10/01 11:26 PM |
コメントが消されてますがなぜでしょうか?
ファン同士のことを書いてたわけでもないですが。
本を売るだけ売ってそのあとはコメントも返さないのはいかがなものでしょう。
あまりにも都合が良すぎではございませんか?
| 納得いく説明を | 2009/10/04 9:10 PM |
qwerさん、納得いく説明をさん、
コメント削除の件、無断にて失礼しました。
しかしながら、私の独断にて削除する可能性があること、コメントの返信については欠礼することが多いですが、必ず読ませていただいていることは、以前からこちらにて説明しておりますとおりです(削除基準について、今朝改訂を加えました)。
http://tigers.torao.net/prof/prof.htm
以上悪しからずご了承下さい。
| torao | 2009/10/05 12:00 AM |

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