2010.02.08 Monday
安芸の話題はどうしても少ないのだけれど、こんな話題。
育成2位・田上、11日の2軍紅白戦に1番で先発(スポニチ)
八木2軍打撃コーチが、11日に行われる2軍紅白戦で育成2位の田上(22=創価大)を1番で先発起用することを明言した。
「まだ他(の打順)は決まっていないが、田上は1番です」と同コーチ。ベースランニングなどで魅惑の快足を披露するルーキー。キャンプスタートから、わずか1週間で首脳陣のハートを射止めた。
田上も「大学時代はずっと1番で愛着あるんで。出塁して、どんどん走っていきたいです」。勢いそのままに実戦でも走り回る。
先日はこんなのもあった。
阪神・平田2軍監督、西谷の打撃を高く評価(サンスポ)
阪神・平田2軍監督が2日、楽天を戦力外になり、トライアウトで育成選手として入団した西谷を高く評価した。
「バッティングがいいね。広角に打てるし、元気もある。チャンスをものにしていってほしい」。西谷は「全部アピールしなければいけないけど、客観的に考えて、バッティングかなと思う。(そのためにキャンプは)守備も含めて下半身、体の力をつけていきたい」と力を込めた。
私の昨日の「予想戦力図」、誤りに気づいて直したのだが、現在支配下登録は65人(枠は70人)。育成選手は10人いる。予想戦力図では、そのうちの「40人枠」を一応その年の戦力として活用していくだろうという設定だが、実際一軍で出場する選手はもう少し多くなる。昨年を例にとると、投手24人、捕手野手28人、計52人が一軍出場を記録している。
現在のところ沖縄キャンプにC枠までときっかり同じ40人が参加しているが、実際のところは残りの25人(育成入れたら35人)のうち十数人は一軍出場機会があるものと思って良い。特に今年は大黒柱のアッチソン、赤星、昨年重要なパーツだった藤本、ジェフ、その他にも今岡、バルディリス、メンチといったそこそこの出場をしていた選手がいなくなっているのだから、より多くの選手にチャンスが回ることが容易に想像できる。
だからこそ、平田二軍監督も、八木打撃コーチも、目立っている育成選手をとりたてて、大いに活性化しようとしているに違いない。ナベの底から火にかけて、ガンガラガンガラ煮立てようと。
もちろん「育成」なんてのは、球団にとっての便利な区分けに過ぎず、田上は昔で言えば「ドラフトどん尻のバクチ」だし、西谷は「戦力外になった未完の大器」だ。そういう選手が自分の置かれている境遇に一念発起し、下克上を成功させることなど、今までにいくらでもあったこと。
これから一番のお楽しみは、D枠、E枠からのゴボウ抜きだ。大いに期待している。