自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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変化へのせめぎ合い
 株主総会が話題だ。「育てながら勝つのは難しい」はウソ、事実誤認。そこに気づかないと固定観念から脱却できないよ。

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 13安打、四球も4つもらいながらも1点ずつの4点止まりで残塁14。大拙攻は何も変わっていないようで、タイガース内部では何か大きな蠢きがあって、一進一退のせめぎ合いをしているかのように感じた。

 何も変わらない、誰にも変えられない、しょうがない…それでいいのかよ、それじゃダメだろ?だってどうしろっていうんだよ、やってみたらいいじゃないか、余計悪くなるだけ考えればわかるだろ、考えてるからダメなんだやってみりゃいいじゃないか、ホレ何も起きないじゃないか、ここを少し我慢しないでどうするんだよ、やっぱり普通に淡々とやっていくしかないんだよ、あれ?、おっ?(←タイガースいまここ)。

 中村が好守の際に肩を痛めて下がったこと、L先発西口がピリッとしなかったこと、ライオンズの攻撃が雑だったこと、中継ぎ投手の質が低いこともむろんある。あるけれども、じわりじわりとタイガースが地殻変動を起こした。

 序盤で3点を失い今日もまた…と白い空気に覆われそうな試合。4回先頭四球の金本がバッテリーエラーで二進するも新井は三振、ブラゼルのヒットで金本は帰れず一死一三塁。打順は「元気期待」の7番良太。この下位で無得点なら、新井の三振や、そこそこのワンヒットで帰って来られない鈍重打線をまた嘆きたくなるところ。良太はポテンながらタイムリーを放つ。
 いつもと同じという展開から、たまたまだろうがなんだろうがいつもと違う1点をもたらしたことが大きい。

 それでも後は続かない。続かないどころか5回は一死満塁で新井、ブラゼルが凡退し無得点。おなじみ「知ってた」という光景が繰り広げられる。

 だが6回は、さっきの良太のタイムリーの後、続くことができなかった柴田、今成が連打でチャンスメークする。この日安藤(骨に異常なし良かった)に代わって登録即1番スタメン起用された野原祐は追い込まれて苦し紛れの投ゴロ、全力疾走でなんとか併殺は阻止した。と、いうような平凡な感じには進行しなかった。野原は一塁にヘッドスライディングをしたのだ。この好機でゲッツーを食らうわけにはいかない、なんとかしたいという思いが自然とそうさせたのがじんわり伝わってくる。正面からどんな必死な顔をしていたのか見てみたかった。

 野原の思いは、平野に伝わったのだろう。一塁ヘッドスライディングに込める思いを平野がわからぬはずがない。二死一三塁、投手代わって左の松永。コンパクトスイングで左前に返した。1点差に迫るタイムリーで野原祐の必死さを繋ぐ。しかし続いた好機で金本は決められない。ちぐはぐ。良かった人が悪かったり、悪かった人が良かったり…闇のタイガースと、光のタイガースの攻防が続く。

 7回投手はマイケル。ここまでいいところなしの新井兄が先頭で左越二塁打。打撃上昇中のブラゼルだが好機で三振、続く新井良太が投手足下を抜く中前で兄が必死のランニングで生還。同点。中間走のスピード、ローリングスライディング(とくに必要なし)いい走塁だった。
 良太への代走大和、初球二盗成功で勢いに乗る。しかし柴田、今成は続けない。そう簡単にいかない。

 同点の9回、投手ウィリアムスから金本ヒット、代走田上。新井兄が三遊間ヒットで続く。ブラゼル中飛で一死一三塁、打者は代走から出場の大和。相手バッテリーとすればイヤだと思う。大して打てない、非力なのはわかっているが、ボテボテゴロでも点は入るし、スクイズだってあり得る。先に3ボールにしてからフルカウントにした相手バッテリーの攻めは戦術なのか、そうでもないように見えた。
 フルカウントからタイガースベンチが出した策は、三走スタート、大和は絶対にゴロ打ちという「ヒットエンドラン」。田上がそうコメントしちゃっている(言わないんだよ、そういうのは)。スリーバントアウトがないだけで、スクイズと変わらないギャンブルプレーだ。大和の打球は地上スレスレ投ライナー、最悪の併殺プレーになりかけていたが、その打球がウィリアムスのグラブを弾きコロコロと転がってくれたのはやはり大和の気合い、和田監督の気合いだろう。早すぎたという田上のスタートも、投ゴロでもセーフになるような、あるいはワンバウンド空振り三振でも本盗成功になりそうなものだった。

 救援陣が支えた試合。筒井、榎田、福原の無安打、無四球リリーフ素晴らしかった。
 急遽登板回避した球児が大したことないのを願う。福原堂々の1点差締めナイスピッチング。変化の胎動もすべて堅いリリーフ陣あってのことだ。

 ベテラン選手もそれぞれ働き、支えた。でも白い空気を変えたのは、若手たちの不器用な熱さだ。固定観念を振り払うには、さらに腹をくくっていかないとね。

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Posted by torao at 09:24 | comments(9)
[阪神]たわいない話
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決勝点の田上の走塁、忍者みたいに早かった、空振りでも入ったんじゃないですかw

新井兄弟、なにか「兄〜チャンスメーク型、弟〜タイムリー型」って感じ、個人的には一度「兄1番、弟5番」で試してみたくなります!

球児が少し心配ですが、福原は見事な代役をこなしましたね!

今日は晴天の関東ですが、明日・明後日は雨の予報、また「泥んこ相撲」だけは勘弁して欲しい。
| 虎ジジィ | 2012/06/15 9:44 AM |
株主総会は注目してましたが、選手批判が多かったのは残念。
選手は頑張るだけ、使う側の問題を指摘して欲しかったです。

本盗気味の暴走。賭け。でも成功すれば次は相手が警戒してくれる。それが野球の面白さだと想います。

昨日は2軍で秋山3失点もストレートに威力あり好投、上本復帰即ヒット&即盗塁。ザラテは西武ウィリアムスより上の投球を披露(15試合で未だ無失点)。
なかなか見ごたえのある試合でした。
| 明日虎 | 2012/06/15 10:15 AM |
地上波が途中で終わったので、3塁ランナーとのエンドラン(?)が見れなかった。
阪神以上に点の入らない全国レベルの軟式野球で、偶に見られる
作戦ですね。
でも、これに味を占めて何度もやる作戦じゃないけどね(笑)
「熱くなれ!」を標榜するなら、何が必要なのかハッキリしたゲームでした。
良太だ野原だ、と言うことではなく「あいつがあんなプレーをするなら」と、
周りが呼応する事ですよ。
野原のヘッドスライディングに、平野がバットで応え、兄のチャンスメイクを
弟が実らせ、また兄が必死の形相で点をもぎ取る。
負傷の球児の無念を、ブルペン陣が心配御無用と抑えきる。
一生に一度、出るか出ないかのサインにお互いを信じ、ベストを尽くす。
それが出来ない選手は弾かれて然るべきだと思う。
スキル的に出来る出来ないの議論になると、そこから一歩も踏み出せなくなる。
若手が育たないんじゃない。
育つ環境を整える事をサボって来ただけ。
ここが、球団の一番シンドいワーキング。
球団も楽しちゃダメですよ!
| 西田辺 | 2012/06/15 10:43 AM |
小宮山は3失点の責任をとらされたんですかね?
もしくは、パスボールの? 貧打線の?

デイリーでは、強肩今成!とのコトですが、
小宮山が2つ刺したのも、良かったと思うのですが…。
| 53 | 2012/06/15 12:46 PM |
あの展開で球児登板せず。先日どなたかが書かれていた、矢野ちゃんとのラジオ対談(しごくまっとうな正論)のペナルティーなのかと勘ぐってしまいました。
ホントに負傷ですよね。軽い違和感でしょ。長いこと虎な生活していると、いらん不安が増していく。
で、ホントのホントに負傷ですよね。安心したいんです。
| 虎おやぢ | 2012/06/15 12:58 PM |

あー雨降ってきたーっ(*_*)

只今サンテレビで「虎辞書なる!!」を見てます(^O^)

2005.9.1中日戦、打つ打つ今岡のヒッティングマーチ懐かしい(#^.^#)

球児の膝、足プレートに引っ掛かったって書いてるけど、早く治りますよーにm(._.)m

| 阿倍野区 ケイ | 2012/06/15 8:42 PM |
若手の不器用な熱さ...ナルホド。
とにかくベテランは腰が重い。軽いのはヘッスラやる平野くらいか。若手は怪我も恐れずチャレンジする事が出来る。今、全力でやらないといけない時だ。
この点では決してベテランを見習ったり遠慮しててはいけない。二度とないかもしれないチャンスと思って命がけくらいにやる時だ。

株主の声は監督も真剣に受け止め、秋から力を入れてきた若手の能力を高めていってほしいですね。ベテランも刺激されるし。
| 虎ねえ | 2012/06/15 8:57 PM |
いや9回のヒットエンドランは、1塁走者だけとのものでした。結果オーライだけど。
株主の件は何をいまさらってな感じですけど、ここでも金本は出てこない。城島なんて怪我だからしょうがないのに。マスコミが情報操作してるかも知れませんな。
事実だけを見つめなければ。
| kou | 2012/06/15 9:52 PM |

初めまして。
恐れ入ります。【スポーツアンテナ】というアンテナサイトを運営しております、axcelと申します。
誠に勝手ながら、貴サイト様のRSSを取得、表示させていただいております。

http://sport.antenam.info/

つきましては、、
当サイトリンクまたはRSSを取得表示していただくことは可能でしょうか。RSSのURLは以下となっております。

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※アダルト記事は除外しております

なお、当サイト作り始めて間もなく、はまだ制作中でございます。


何卒ご検討の程、よろしくお願い申し上げます。
それでは、突然失礼いたしました。
| axcel | 2012/06/16 1:41 PM |

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