自称阪神タイガース評論家（跡地）

　「岡本育子の小虎日記」（メール募集企画やってるね。詳しくはこちら）のウィンターリーグ情報によると、台湾に派遣されていた一二三、３０打席目でようやく初ヒットだそうだ。ただここまで２１打数で１０三振１安打は、本人にとって「あの惨めなどん底体験がスタート」にするしかないない結果。この遠征中に何か野手一二三の原点になるものを手に入れて欲しいと願うばかり。

　一方の育成島本は、５回を投げて被安打５、四死球１、奪三振１０で自責点１。特にイニング平均２つの奪三振については、ショートリリーフながら遠征チーム中のトップだというから、大いに目立っている。枠一つ必要やで！

　球児が付けていた２２については、ふさわしい選手が出てくるまでは空けておく「準欠番扱い」などという報道があった。今オフは金本の「６」を欠番に（本人が丁重に辞退したとか）とか、赤星の「５３」を五十嵐に（未遂）とか、大谷投手がダルビッシュの「１１」を付けることにダル父が一言愚痴ったとか、「背番号への敬意」に関する話題が多い。

　「５３」の例に見るように、タイガースは敬意を払っているようで、その実、かなりテキトーだ。依然はもっとひどかったので多少はマシになったが、それでもビッグネームを獲りに行こうとする時の奴隷っぷりは、情けないの一言で、それに比べたら過去の名選手への敬意やファンの思いなんてものはハナクソ程度なんだろうと見てとれる。

　とかなんとか言いながら、永久欠番については番号がなくなっちゃうのもつまらないし、伝統が引き継がれていく楽しさを奪うものだから反対だし、あんまりもったいぶり過ぎて、その背番号を付けるのがプレッシャーになり過ぎてもいけないと思う。そろそろいいんじゃない？という時に、いいんじゃない？という人に付けてもらうのがいい。

　しかも本人がそれを希望するかどうかってのもある。もし大和が来年飛躍して、走攻守で目立ち、「センターで盗塁王」になったとする。「今、キミにこそ赤星の５３を！」と言っても、大和は「０でイイ」って言うんじゃないかな。結果を受けてももちろんだけど、期待だけで「軽く」あげてしまうのも悪くないのかも知れない。とかくファンの思いが「重い」になりがちのチームだけにね（笑）。