自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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一瞬にして血も凍る札幌
前回、「パーフェクト(泣)ゲーム」を達成した西口の好投で、Eに連敗したBsに代わりLが3位に浮上。借金5、首位Hとは実に22.5ゲーム差あるが、この勢いで上げてくれば、プレーオフはどんな結末になるとも知れない。さすがにこれでLがパの優勝とかって言われても…。5ゲーム差毎に1勝のアドバンテージにしたら良いのに。それならLはHへの挑戦権が始めからなしになる。

由緒正しき国際組織による、野球ワールドカップがオランダで開幕。思惑含みで、日本ではこの大会を大きく取り上げない方針のようだ。どうしたらこの大会が盛り上がるか、どうすればこの大会に強国のプロを出場させることができるかと考えることを置き去りにしていることが不自然すぎる。アメリカで起きている大災害は目を覆うばかりだが、天災の後に起きている人災を見ると、「アメリカの正義」「アメリカの価値観」がいかに身勝手なものであるかを痛感する。「現実」ばかりにとらわれて「本筋」を失えば、早晩しっぺ返しを喰らう。「WBC参加しかあり得ない」という論調にあらためて反対したいと思う。

ベイ三浦は、「カモ改め難敵」のタイガースを避けて、勝てる相手で確実に勝たせる作戦だそうだ。グフフ。

いや、そうでしょ?何かヘンだと思った。審判がカウント間違えて、四球なのに続行、結局佐伯はヒットを打って「結果」は似たような形に。誰も文句を言わなかったのが不思議。T側はわかっていたかも知れないけど(笑)。ただこの本当は四球だった球が、実に際どい球だったから、みな動きが止まってしまったのかも(笑)。審判「あ、いかん、ストライクだった」、佐伯「ふぅ、危ねぇ。手が出なかった」、安藤「うわぁ、四球だしちゃった…あれ、いいの?(笑)」

金本の打撃に冴えなし。甘いカウント球に手が出てこない。まあ黙って立っているだけでも、相手投手は勝手に消耗してくれるのだけれど…(笑)。そろそろ上げて欲しい。

安藤は良い投球だった。テンポ良し、キレ良し、制球良し。ただしベイスターズ打線は相変わらず積極的で、タイミングが取れればどんどん前目でミートしてくる。ヒットはたくさん打たれたが、幸いにも二死からで、失点は1ですんだ。打たれても勝ち試合のベースを作るお手本のような投球だった。頼りになる。

実にカチッとした試合運びで、王者の風格さえ感じる序盤中盤だった。相手先発門倉の球は悪くない。だがタイガースの各打者が、振るべきでない球(特に低めに外れるフォーク)をしっかり見極め、打つべき球を振っていたことで、重厚なプレッシャーをかけていった。門倉の四球連発は、各打者が「気」で圧倒してのものだった。
3回表の逆転劇、門倉はまさに重圧に押しつぶされそうだった。出してもいない先頭赤星の脚に脅え現実に四球。盗塁を恐れてカウントを悪くし、現実に盗塁されて、なおかつ鳥谷も四球。シーツは初球甘くなるところを狙われタイムリー、なお無死一三塁。金本のHRを恐れ、4ボール目のフォークを低投、その間に三塁走者生還、一塁走者も三塁へ。なお無死一三塁。今岡は初球を狙ってセンターへ大飛球、犠飛となってこの回3点。これで一死一塁となって、門倉はふと気づいただろう。なぜ1本しかヒットを打たれていないのに、5連打でも喫したような気分なのかと。
決して「効率よい攻撃」や「投手の独り相撲」などという言葉では片づけられない、連打に等しい良い攻撃だった。

6回は桧山の二塁打、矢野の進塁打(右邪飛)、藤本敬遠気味で二死一三塁。安藤の投手ゴロを門倉がはじき(記録はH)貴重な中押し点で4−1。7回途中からはウィリアムスが2/3、8回は藤川が完璧。あとは9回表にダメ押しして、久保田で締めれば完璧、優勝に向かって「タイガース強し」と内外に発信する試合だった。…のに(笑)。

9回表、守備から入っていた中村豊がセンター前ヒットで出塁。赤星の送りバント、一瞬のもたつきも許さず一塁セーフ。無死一二塁。後は鳥谷がバントをするだけだった。その後、3,4,5番が、併殺になったり、三振したり、凡退して点が入らなかったらそれはそれで仕方ない。いや、そんなことはまずあり得ないことだ。とにかくここで鳥谷が一死二三塁さえ作れば、それでこの美しいゲームは「ほぼ完成」だった。しかし結果は最悪だった。初球ボールの後、2球目をバントの構えから見逃し、3球目バントしてファール。バントを止めさせ4球目を見逃し三振。続くシーツは初球を打って三ゴロ併殺。一瞬にしてダメ押し機は消え去り、エネルギーの絶対値はそのままに、プラスとマイナスが入れ替わった。スリーバント失敗なら、ここまで流れは変わらなかっただろう。いやそれより前に、この瞬間のためにベンチにいた男、久慈に気づいて欲しかった。采配にも問題あり。

9回ウラは久保田がつるべ打ちにあう。一塁線を破ろうかという強いゴロを止めたシーツの好守で同点を免れ、久保田の開き直り、そして鳥谷の悪送球を瞬時の判断でアウトにした二つ目のシーツの好守で得た勝利。ここまで来ればどんな勝ちでも、勝ちは勝ち。もしこの試合を落としていたら…ねぇ(苦笑)。

本日の猛凡賞:鳥谷 しっかり反省しよう(笑)。

Posted by torao at 08:32 | comments(12)
[野手]鳥谷
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楽天は100敗は逃れたようですね〜。
よかったね、というべきなのか(^^; 

昨日は試合見れず。中継もないし。
携帯に来たメールで勝ったんだ〜!と
知った次第。
くぼちんはまた劇場やっちったのね。
ま、今日は結果よければ全て良しといっておこう。
今日も中継はありません。
どうなることやら・・・。
| ちょびうさ | 2005/09/04 9:04 AM |
おはようございます。
昨日は出張先で,途中経過も確認できず,携帯で結果だけ知りました。家のビデオは家人の都合により4時(7回裏)までしか撮れなかったので,いいとこしか観てません。文字で読むだけでも血圧が上がりそうな9回だったんだ…世の中には知らないほうが幸せということもあるんだな(笑)
監督談話にあった,去年の札幌ドーム。延長10回,3点リードで登板したマイヤーズ(久々に聞いたな,この名前)がいきなり3連打で無死満塁,そしてウッズに逆転満塁サヨナラHRという,マンガのような展開でした,そう言えば。8月初めでしたが,これで首位中日とは10ゲーム差となり終戦記念日となってしまいました…それを思えば,1年でここまで来ているんだから,結果オーライではなく(オーライなんだけど),トリも久保田もしっかりプレッシャーをはねのけてくれよ! ね。
| おかぼん | 2005/09/04 9:05 AM |
今日も勝ちますように。できれば楽勝で(笑)。

to ちょびうささま
昨日の「劇場」は、作・演出鳥谷、主演久保田って感じ。でもまあ、あんな流れで、良く勝ったということにしましょう。
猫とインコは共生OKなの?

to おかぼんさま
もうね、書き起こすだけで寿命が縮むのでさらっと流しちゃいましたよ(笑)。そう、知らない方が良いことってあるんです(笑)。ここまで来て、あれで負けたら鳥谷の人生狂わせかななかった…勝って本当に良かったですよ。
| torao | 2005/09/04 9:26 AM |
おはようございます。
久保田が久々に劇場開場しましたね。
ご指摘の通り鳥谷が主演ですが、試合の流れが
向こうに行ってしまった中、良く1点差で
止まったなと思いました。逆転サヨナラ覚悟
してましたので。

今日は2人に(出てきたら)しっかり仕事して
もらわないと。勝てて良かった!
| たに | 2005/09/04 9:42 AM |
昨日の試合は、結果だけ見て
「よし。勝った!」     と思っていたら、最後がそんな冷や汗ものだったとは・・・

桧山さんのファンになってから
他球団の24もなんだか気になって(Gの24は別ですが)
昨日も「門倉さんの次のピッチャーから打って勝って」
などと思っちゃいましたが、昨日はほぼ自滅でしたね。

| イエロー | 2005/09/04 10:15 AM |
今岡の「この時期は、勝てばいいんですよ、何でも」というコメント。ペナントレースの終盤に至っては、そのとおりだと思うが、反省すべき人はきっちりと反省してもらいたい。でないと、ココ一番の時、必ずしっぺ返しを食らう気がする。以前、シーツの一塁守備は並だといいましたが、訂正します。つくづくウッズでなくて良かった。(何回言うねん!^^)

そうそう、マイヤーズ、マイヤーズ。星野SDがつてだか、なんだかで連れて来て、ビックリ箱のように「わーっ!」といって、ファンを驚かせて、いつの間にか消えていきましたね。わたしは「ビックリ箱助っ人」と呼んでいる。

そろそろ助っ人の首筋に風を感じる頃です。ウィリアムス、シーツの残留方針は決まったようですが、あとの二人は…。例年、外国人選手が一年で、一番よく働くのが9月だそうですから、なんとか頑張って欲しい。下柳に頭をなでられて、猫なで声を上げている(?)スペンサーの姿、来シーズンも見たいと思うのだが。
| いわほー | 2005/09/04 10:36 AM |
札幌の亡霊マイヤーズに取り憑かれた恐ろしい試合でした・・・。
久保田は呪われ、鳥谷は足がすくみ、ファンは凍りつく。
これを祓ってくれたシーツ牧師。
やはり洋物ホラーの救世主は、外国人なのでしょうw
| kaleido | 2005/09/04 11:44 AM |
美味しい海の幸を食べ過ぎて動けんかったんと違う? 昨日は5安打。(安藤と豊のを含む)
今日は4安打。旨いもんだけ食べにきたん?何やっとんスタメン連中は。まあ勝ったからよい。
中日が負けたからよい。どっちにしてもギリギリの勝負だった。これで3ゲーム差で、精神的に少しだけ楽になった。

この2連戦にも福原はリリーフで待機したらしい。だからナゴドの中日2連戦は井川、下さんの可能性が高い。
| goldkazu3750 | 2005/09/04 9:24 PM |
いいんです。もう勝ち方がどうとか、負け方がどうとか言っている時期は終わったんです。結果オーライ、万々歳。勝てば100点満点、負ければ100点減点なんです!向こうが1勝2敗と負け越している中での2連勝はデカいよ!

to たにさま
一人は立派に仕事できましたね。もう一人も守備はきっちりできていましたので、とりあえずヨシとしましょうか。

to イエローさま
たぶんあのまま逆転サヨナラされていたら、本当にえらいことになっていたと思います。冷や汗なんてもんじゃなかったですよ(笑)。
門倉は精神的な弱さが出てしまったように思いました。フォーク投手は弱気になると厳しいですね。

to いわほーさま
反省はね、私らに言われるまでもなく、当人たちがイヤほどしてるでしょうからいいでしょう。もう、しょげた顔されても何にもなりませんから。技術不足があるのなら、補える範囲のことは一所懸命練習して調整しておいたらそれでヨシ。あとはもう、いかに「勝ったぞ!」という盛り上がりをみんなで増幅させていくか。押せ押せの勢いを膨らませていって欲しいです。
とか言ってたらスペンサーが貴重な働きをしましたね。性格的には日本で成功するタイプだと思います。2年目の方が期待できるでしょうし、もしタイガースが契約しなければ、他のチームが持って行くでしょう。濱中の守備能力が戻れば余剰になるのでしょうが…なかなか取捨が難しくなりそうです。

to kaleidoさま
やっぱり北海道は冷え込みますね。ブルブルっ(笑)。

to goldkazu3750さま
ちょっと楽になって、やや油断して詰められて、踏ん張って…の繰り返し(笑)。ここらでグンと引き離しにかかりたいですね。
ループを抜けるためには、井川がやるしかありませんね。でももしまた失敗したとしても、もうショックはまったくなく、むしろデフォルト(笑)。流れは変わりませんよ!
| torao | 2005/09/04 9:47 PM |
落合コメントの質が変わりました。「死んだふり」という新手の妖術かもしれませんが。
| のののー | 2005/09/05 3:03 AM |
ご協力下さい。
「中学三年生の女の子が行方不明」の記事をTBさせて頂きます。
昨日、私のブログにアクセスされた方々のチェックをしていて、中学三年生の女の子が行方不明の記事を見つけました。
| 西やん | 2005/09/05 8:30 AM |
to のののーさま
「普通にやれ」という岡田監督に対して、落合監督は「普通じゃダメ」になってきましたね。まだまだ死にませんよ、あの方は(笑)。

to 西やんさま
犯罪などにまきこまれてないと良いんですが。
| torao | 2005/09/05 12:43 PM |

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