自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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Good Luck! V戦士沖原
片岡登録、牧野抹消。片岡は万全のコンディションで上がってきたようだ。遠慮は要らない。いきなり爆発して欲しい。

巡りが良い。金本がダメなら今岡が良い、二人がダメならシーツが良い、みんなダメなら他が良い…。ジェフがダメなら球児が良い、球児がダメならジェフが良い、みんなダメなら久保田が良い…。これらは偶然などではない。気持ちがチームとして固まっている時にのみ起きる現象だ。

4−4同点で8回ウラ。先頭の今岡が四球で出る。代走を送り、「ピンチバンター」を出し、浅井、矢野、濱中らの代打を注ぎ込んでも良い場面だったが、岡田監督はまったく動かず、打者桧山以下3人凡退でランナーを進めることすらしなかった。甲子園球場は怒号に包まれ、暗雲が立ちこめたかに見えた。しかし日ハムに来るはずの流れは9回に来なかった。ウィリアムスが踏ん張ったということもあるが、9連敗中の日ハムの勢いがあまりにも弱かった。
まったく結果論でしかないが、この後10回表、一死三塁のピンチをジェフが切り抜け、金本のサヨナラHRが生まれることで、チームのムードはさらに盛り上がった。

この試合はアニキ。間違いない。初回の逆転HRと最後のサヨナラHR。特に最後のどえらい打球。ホークスに松中・城島があるなら、タイガースには金本・今岡がいる。そう胸を張る事のできる喜び!(笑)。

サヨナラHR直前のシーツのセイフティバントについて、私は高評価。「HR狙いました、失敗しました」よりも遙かに気持ちが次の打者に伝わる。そして、かわりっぱなの投手にびっくりさせてダッシュさせることの心理的効果、筋肉に与える影響も見逃せない。アンディ先生の考えは深いと見た。それに比べて岡田監督のコメントは…(苦笑)。

6月末までの期限を前に、トレードが発表された。今すぐ戦力アップさせたい楽天と、少し先を見据える阪神の思惑が一致した。楽天からやって来る前田忠節(ただとき)選手は打撃が弱いものの、守備、走塁にかけては定評がある右投右打の内野手。和歌山県出身。PL学園−東洋大という経歴は3つ年上の今岡選手と同じ。99年のドラフト3位で近鉄入り。その他、経歴や特徴などはこの名鑑に詳しい。小技を磨いて久慈選手の後継となれ。

03Vのパーツ沖原選手の移籍は淋しい。アマ時代の00年、プロアマ合同で望んだシドニー五輪の日本代表。メダル無しに沈んだチームの中、3ランHRなど活躍を見せた。その28歳の秋、阪神がドラフトで6位指名した。小学生の子を持つ崖っぷちルーキーは、01年、野村監督命名「F1セブン」の一員として売り出された。71試合に出場、打率は.197ながら勝負強い打撃で、4HR、14打点を記録した。
01〜03のキャンプではショートのレギュラーをめぐって激しい競争が繰り広げられ、有力候補の沖原は、惜しくもそのチャンスを掴みきれなかった。プロ入りが遅かった事が災いしたが、それははじめからわかっていたこと。沖原はどんな境遇でも常にベストを尽くしていた。
優勝した03年は、代打に代走に守備固めにムードメークにスーパーサブぶりを発揮した。9月15日優勝を決めた試合でも、0−2とリードされた場面で追撃のタイムリーを放ち、サヨナラ勝ちに繋げるなど、勝負強さを発揮した。
ドタバタの中で船出した楽天イーグルスのおかげで、沖原にもう一度チャンスがめぐってきた。このチームでなら沖原はまだ若い。
平穏な生活を捨てて28歳でプロ入りし、いつでも腐らずにやってきたチャレンジャー沖原に幸多かれ!

Posted by torao at 09:20 | comments(15)
[退団者]沖原佳典
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