自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
ABOUT
試合を決めた 鳥谷の美技
少年時代のヒーロー「貴ノ花」が死去。輪湖時代、細い身体で土俵際の逆転劇が魅力だった。土俵上の足の運びと腰の強さを今でも思い出す。合掌。

「盟主」よ、しっかりせい三題。
キャプラーさんもさようなら?デイリーの記事はちょっと飛ばしすぎのようだが、首脳陣が二軍に落としたがっていることは確か。ミセリもそうだったが、「二軍に落とせない契約」というのが問題になる。

長嶋さん「顔見せ興業」?もはや「巨人」は伝統芸能の部類か?歴史的遺産をみんなで保護してやらにゃならんのか?

読売巨人軍の代表取締役会長に渡辺恒雄氏が就任?め、めまいが…。

下柳−紀藤の投げ合いはなかなか味わいがあった。下柳は立ち上がり制球が定まらなかったが、それでも低めを狙った球が高く浮かない。これが好調下柳のポイントと見た。たとえコントロールミスがあったとしても、リスクが少なくてすむ投げ方。そういう意識が常にあるように思われた。
結局この日も6回までで下柳を交代させた。次回登板のことを考えてだというが、成功パターンを採らずに、ゲームが壊れたりすることを恐れたのだろう。岡田監督の弱虫(笑)。

その絶大なる信頼を受けた藤川が、珍しく良くなかった。意図したところより甘く甘く入る。充実した毎日の中で疲れは感じないだろう。むしろ(今日は7回までシモさんでええんちゃう?)という心の中の小さな疑問が集中力をほんの少しだけ損ねたのではないか。

上昇ムードの楽天をキッチリした試合で退けた。個人個人の力量の差という土俵に持ち込めば簡単に負けるはずがない。脚力の差、打撃力の差、速球の差…。この日、大きな差が現れたのは守備力だった。
先制を呼ぶ赤星の三塁打。ケチをつけるわけではないが、一塁ゴロでもおかしくないし、悪くても二塁打にしなくてはいけないプレーだった。
2−0で終盤へ。7回ウラ、調子の悪い藤川の速球を鷹野が弾き返す、打球は三遊間をまっぷたつに…割らない!鳥谷が飛び付き、素早く1塁へワンバウンドの送球、アウト!この日、無安打だった鳥谷だが、試合展開を考えれば、ヒーローに匹敵するプレーだった。
続く8回表、この回からショートに入った斉藤が「3アウト目」のショートゴロを弾いてしまう。直後、金本にダメ押しの二塁打(これも上手い外野手なら捕っていたかもしれない)を打たれ流れは決した。
その後も、9回ウラ、4点差でも不安顔の久保田が先頭打者に打たれた「センター前ヒット」をダッシュ&ダイブでセンターフライにした赤星のスーパープレイが出るなど、この日のタイガースの守備は本当に素晴らしかった。

仙台を後にして、我がホームへ。恐いホークスと、強いマリーンズを迎え撃つ。

Posted by torao at 08:37 | comments(11)
[野手]鳥谷
Q.現役引退後、あなたはタイガースの裏方さんとして採用されました(笑)。あなたの職種はどーれ?(「評論家たちの声」投票結果)
打撃投手(14%)
ブルペン捕手(10%)
トレーナー(17%)
スコアラー(28%)
スカウト(28%)

Total: 266 votes

※急募!ブルペンキャッチャー 委細応相談(笑)。意外にもスコアラーとスカウトが人気でした。けっこう地道な仕事が好きですねぇ。
私はブルペン捕手。大きい声を出して、ピッチャーをのせますよぉ!ナイスボール!(笑)

Posted by torao at 23:14 | comments(6)
[管理人より]投票結果
ブラウン助けたシーツの「間」
野球がある月曜日。昼は、神宮の杜で早慶全勝点対決最終戦。夜は杜の都で鷲虎最終戦。

全146試合中50試合が終わり、貯金6、2位ヤクルトと1.0ゲーム差で首位。上々のシーズン序盤だった。いよいよ胸突き八丁の中盤戦、戦力層の厚さを見せつけてやる時期だ。

8回表を終わって9−2と7点リード。ハードなスケジュールを強いられる中、「労働を分散させる」布陣を敷くのに絶好の展開だった。しかし交代で出てきたメンバーが思うように働かず、バタバタの終盤となってしまった。
退路を断って、少ないリードを守ろうとするいわゆる「守備固め」は、ある意味で物凄くアグレッシブな戦術、リスキーなようで成功率は意外と高い。しかし、大量リードのゆとりを利用して主力を休めるという策は、チームとして絶対必要であるにもかかわらず、しばしば「失敗」を目にする。
この日も、攻めの姿勢が見られなかった能見投手、野口捕手のバッテリー、本来の球際の強さを発揮できず二つの「隠れエラー」を犯した秀太選手が、鎮火気味だった楽天を再燃させてしまった。自分を「埋め草」だと感じながらプレーをしていたら、その心のスキは必ず敵につけ込まれる…それが勝負というもの。出るからには、たとえ慣れない役回りでも、その道のスペシャリストとしての強い気持ちでいなければならない。そしてその気持ちを作り上げるのがベンチワークに他ならない。「第二列」に気持ちの弱さが出ないよう工夫と配慮を求めたい。

そういうワケで、終盤に楽天の勢いを見せつけられたのだが、この日は相手エース岩隈投手の立ち上がりを攻略したことで、楽勝の試合。反省はきっちりするとして、打撃陣の好調は素直に喜んで、こっちも勢いに乗っていきたい。金本が絶好調、球の見極めが完璧だ。続く今岡への信頼感で繋ぐ意識が功を奏している。今岡がチャンスを逃さないのは相変わらず、ここへ来てシーツも上昇中だ。外へ逃げるボール球に手を出さなくなれば、なかなか簡単な打者ではない。そして打撃の状態が上がってくれば、シーツの良い影響力は他にも出てくる。
この日は、3点先制した後の1回ウラ、簡単に二死を取った後のブラウンが、相手に気圧されているかのような2連続四球を与え、さらに続く鷹野のカウントが0−3。ここでシーツがマウンドに駆け寄り、ブラウンに声を掛けた。絶妙の「間」と「勇気」を与えたようで、ブラウンは鷹野をショートゴロに打ち取り、序盤を静かに立ち上がることが出来た。開幕当初のように、シーツのリーダーシップが戻ってくれば、チームの状態はさらに上がってくるだろう。

Posted by torao at 08:16 | comments(10)
[退団者]シーツ/アンディー
大声は東北の青空に溶けて
ドラゴンズはホークスに大敗。9失点の先発山井投手を打たれても打たれても代えずに7回まで投げさせた。あくまでも先のことを考えている落合監督は大したものだと思う。しかし、やや饒舌になっているのが動揺の表れか。もはや「言わなくてもわかるだろう?」は通用しない段階に来ているのかも知れない。

最低年俸の「オッサン」吉井が、「史上最高(年俸)打線」をピシャリと抑えたという話は実に気持ちの良いものだ。しかし、よくよく考えてみると、同じような話が仙台にも…(苦笑)。

肩の故障も癒え、自信を取り戻した楽天・金田投手の芸術的な投球。完封されなかっただけ良しとしよう。玉木投手vs濱中選手の「リキみまくり王決定戦」に負けての敗戦なら、受け入れるしかあるまい。ただ吉田豊(この人、私の同級生!背格好も同じくらい。よく頑張っているなぁ)、福盛まですんなり行かせてしまったのは、ちょっと意気地がない。

前回登板時の安藤投手と、次回登板時の安藤投手。二人の安藤投手が「入れ替え」を行った日(笑)。ソフトバンク・ショックから立ち直る過程を見た。結果を振り返って、「2失点完投も援護なく」とも言えるし、「リズムの悪い投球で味方打線を狂わせた」とも言える。プロ入り初の完投だったそうだが、次はプロ入り初完投勝利になるだろう。

ま、くよくよしても仕方ない。こっちも気分を切り替えて行こうか。なんでもフルスタはなかなか楽しいところのようだ。老朽化した球場を、よくここまでワクワクするようなスタジアムに直したものだ。また、場内スタッフや、客席を埋める皆さんの東北特有のおおらかさによる部分も多分にあるとは思うが、経営陣の研究と工夫が実を結んでいるということもあるのだろう。
敗戦にもかかわらず、ダンカン氏もファンサービスに満足げであるし、球場前でそのダンカン氏と記念撮影をした「旅は人生の道標」のshuさんも、かなりお気に入りの様子だ(笑)。現地レポートから、球場内とその周辺の楽しそうな雰囲気がよく伝わって来る(牛タンの旨そうな様子もw)。
札幌ドームで「ノー鳴り物デー」をやった時は、あまりの閑散とした雰囲気に、ヒルマン監督が「もう二度とやらないでくれ」と言ったとか。しかし仙台の青空の下は、肉声の応援がよく似合っていた。テンポがバラバラだっていいじゃないか。いや、そのほうがここでは伸びやかでいい感じだと思った。

Posted by torao at 08:21 | comments(9)
[阪神]たわいない話
仙台雨で他の将を見る
前日の楽な勝利で早く帰って、気合充実、移動日なしの仙台初戦に望もうとしたら雨で中止。あと3つ頑張れば休みだとおもっていたら、休みなしの9連戦となってしまった。ああ、もし自分ならものすごくショックだろうなぁ(笑)。誰だって休みがなくなるのはキライだもの。しかしイヤだイヤだと言っていても仕方ないので、辛抱せいよ!

またもや日ハム・ヒルマン監督のちょっといい話。開場70周年の札幌円山球場で、久々の公式戦開催を実現させたという。
自分のことしか考えていない…そんなことが原因で起こる事件や事故が後を絶たない昨今の日本だ。大自然への畏敬や、常に献身的で、原始的とも言える人間のつながりを大切にする。この外国人監督から学ぶべきことは多い。

中止になると、がぜん「パ・リーグ応援団」になる(笑)。パのチームのファンはどうなのだろう。やはり他の同一リーグチームが負けることを望むのか、それとも注目度が薄かった過去の歴史から、セ・リーグをやっつけて欲しいと願うのか。やや興味がある。

H−Dを見るともなく見ていた。リードしていた中日だが、中盤に川上が打ち込まれ逆転を許す。しかしエースを簡単に負けさせるわけにはいかないと、ベンチ、ナインの気持ちがまとまって、終盤に大逆転。王監督は継投のタイミングを誤ったと敗戦の責を一人背負い込んだ。ドラゴンズは、落合監督の言ったとおりに、弱いはずのイーグルスにボコボコにされて、強いはずのホークスにきっかけを見いだすのか。ホークスもこれ以上マリーンズに離されると士気に関わってくる。両「相手本命」チームの戦いぶりにも注目だ。

絶好調マリーンズ。この日も横浜を寄せ付けず、貯金23、2位ホークスとの差5.0。調子の良い解説者らが「もともと実力はあった」だとか「年々強くなっていた」だとか…(笑)。戦前、圧倒的にホークス優位、少し離れてライオンズなんて声しか聞こえてこなかったではないか。今さら何を言ってもダメだ(笑)。
新加入で活躍している選手もいるにはいるが、大多数は去年と同じメンバー。しかし個人個人のパフォーマンスが飛躍的に向上している。何故か。技術指導が優れているためとは到底思えない。やはり復帰2年目のバレンタイン監督が、チームと選手を把握し、得意の人心掌握術に冴えを見せるようになったからとしか言いようがないのではないか。
とにかくオーダーを変える。活躍した翌日でも変える。ベテランにも若手にもチャンスがある。精神的にも肉体的にもリフレッシュした選手たちが、競争意識の中で持てる力をフルに発揮している。もちろん単純なローテーションではなく、その選手の特性をを生かした起用をしているからだろう。
毎試合後、ベンチに選手を集め、その中心で選手たちを鼓舞するという。勝てば歓喜を表し、負ければ反省点を挙げ励ます。「ボビーの笑顔が見たいから勝ちたい」そんな気持ちが伝わってくる。
気まぐれにも見えるボビー采配だが、個々の特長を引き出し、選手の感情をコントロールし、モチベーションを高める手腕は、さすがに弱肉強食の米球界で頂点まで上り詰めた人物だけのものはある。だれもがマネできるものではないと思うが…。

Posted by torao at 07:58 | comments(10)
[阪神]たわいない話
職人今岡 兄貴との義理
中日が楽天に歴史的大敗で3タテを喰らう。落合監督は必死に暗示を繰り出すが、苦しいのは間違いない。

巨人はロッテに。ロッテはタイムリーを連ねHRなしで10得点。楽勝ムードだったが、ドカンドカンと一発攻勢の巨人に追い上げられ1点差逃げ切り。気がつけばものすごく感情移入していた。小林雅投手が久保田投手に見えた(笑)。

甲子園の入りは、前日より減って36,252人。今季、平日ナイターのチケット販売は苦戦しているようだ。無敵の人気を誇るタイガースだが、現在の入場者の最大の目的が「応援を楽しむこと」であり、人気の正体が「ファンによるファンの人気」であることを認識して、巨大な観客席の隅々にまで楽しみを供給することを意識しなければ、「天下」は続かないだろう。

危険な3連戦を●△○で乗り切る。選手もファンも弛緩しきったムードの中、試合を壊さなかった初戦杉山投手の投球によるところが大きい。毎日試合に出ている野手やリリーフ投手は、「勢い」「流れ」「疲れ」という連続性の影響を受けやすいが、それを断ち切ったり、リフレッシュしたりできるのが、たまに出てくる先発投手。ピリっとすれば良いことがある。

間隔をたっぷり空けて福原投手が登場。「ミニミニキャンプ」の成果か、見違えるような投球を見せた。技術、体力、精神すべてに、わずか数日の余裕が良い影響を与えたようだ。リズムよく投げる、意図どおりの球を投げる、立ち上がりに力を発揮できる準備をするといった基本的なことに格段の進歩が見られた。1回表、スムーズな投球で三者凡退とした時点で、この日の勝ちを確信したファンも多かったのではないか。福原は連敗から一転して連勝モードに入りそうだ(頼む!)。

今岡(神)49、金本(神)46、多村(横)39、ラミレス(ヤ)36、前田(広)35。セの打点王争いは、同一チームの4番、5番がハイレベルで争っている。今岡は右手指の故障に苦しみながらの出場だというが、それもまた集中を高める要因にしているのかも知れない。
特殊な選手だ。こと打撃に関してはどんなことでもできるだけに、5番という打順については賛否両論あったように思う。しかし、金本、今岡と並べたことではじき出されたこの数字の前では、他の選択肢は霞んで見えるだろう。

類い希な集中力。自分で決めたことは曲げない。完璧にやってのけるまで曲げない。ただし自分で決めたことでなければ、その集中力は一切使われることがない。「頑固職人」今岡の本質だと思う。「義理のある親方」「世話になった兄弟子」への忠誠も重要なファクターだ。
「いい場面で打てて嬉しいです。打点? 金本さんの後で打たせてもらっているんで。とにかく金本さんが出たら打つ。それしかない。ボクの打点はすべて、金本さんのおかげですから」ああ、なんて「今岡な」コメントだろう!素晴らしい。
3番今岡4番金本で、昨季は金本が初タイトルを獲得した。ここらあたりの二人の感謝と信頼の関係についてはサンスポの記事に詳しい。
「今季は打点王を取れ。歩かされた時は頼む」シーズン前、昨季の打点王金本が、後を打つことになった今岡に言ったという。この言葉を意気に感じ、心に決め、集中力を高め、技に託す。

Posted by torao at 08:28 | comments(16)
[退団者]今岡誠
濁流は食い止めたが…
5/25の交流試合は、引き分けに終わった阪神−オリックス以外、すべてパが勝つ準パーフェクト。しかもすべてセの本拠地でだ。交流戦前半はあと1試合、「パは強いなぁ」というのが実感だ。ほんの数年前まで、パのスターがFAでセに移籍して来ても、思うように活躍できない様子を評して、「パの野球はセでは通用しない」などとする声があった。その頃はオールスターでも日本シリーズでもセが強かったこともあり「セは緻密、パは大味」というのは「定説」ですらあった。その「定説」が大間違いだったのか、その後の数年間で事態に変化があったのか、正直に言うと私は知らない。しかし選手を金漬けにしてモチベーションを低下させるFA制度そのものの問題や、リーグが変わり対戦相手がわからなくなるという条件を考えれば、当時の声が無責任な風評に過ぎなかったように思われる。
少なくともパのどの球団も、チームを強くして、面白いゲームをして、少しでも多くのファンを惹き付けようと、セの球団よりはるかに一所懸命努力してきたということだけはよくわかった。
何事もふだんからどっぷり浸かっているのとは別の世界を垣間見るのは面白い。きっとパ・リーグファンも、セ・リーグ各チームとの対戦で、普段とは違う発見や楽しみを得ているだろう。
今後も阪神戦で手一杯で、なかなかパのチームは観られないだろうが、相当に意識を変えさせられた交流戦である。

甲子園の観衆は、37,451人。超満員のいつもより10,000人少ない?もっと少ないように見えたような…。ああ、ちょっと前の阪神戦はこんな感じだったなぁ、と思っていたら、ちょっと前の阪神戦のような立ち上がりボコボコの井川投手…。こうして「史上最長の大凡戦」が始まってしまった。井川もそろそろ「負け時」ではあったが限度がある。その後なんとか試合にした点はまあアレだが、一つも褒められはしない。
オリックスもオリックスだ。相手のエースを攻略したんだからすっと勝てばいいものを、エラーあり、主軸にHRを打たれ、またエラー…あっさりと逆転を許す。
阪神は阪神で、「ごっつぁん勝利」目前でクローザー久保田が相手主砲ブランボーに同点HRを配給。「どっちがより勝ちたくないのか」を見せ合うような試合になってしまった。後は守備固めをしたことで、赤星の盗塁と、金本のHR以外に得点方法がなくなった阪神が、久保田、江草で守りきるという延長戦を12回まで。笑っちゃうほど双方締まらないゲームだった。阪神の選手は、ちょっとぐらい空席があるからといって、いじけないこと!(笑)。

今岡選手の1000本安打を勝ち試合にできなかった久保田投手。外角低めに狙った速球が高く浮いた。前の試合からコントロールが安定してきたと思っていただけに、非常に残念な1球。この試合さえ勝てれば…という登板だっただけに大きかった。

凡戦の中にも、オリックス加藤投手と代打濱中選手の対決は見ごたえがあった。MAX156km/hの速球と、ナックルを駆使し、最後は打ち取られたが、濱中は速さに徐々に順応しつつ、抜いたナックルにも対応するという打撃技術の高さを見せてくれた。この試合で唯一ぐっと惹き付けられるようなシーンだった。

Posted by torao at 08:44 | comments(11)
[阪神]試合のポイント
色気の3失点も「良い負け」
「癒し・その1」。中日が楽天に負ける。山本昌が登板を回避したようだ。本格的に浮き足立ってくるのか?立て直せるのか?。

「癒し・その2」。長野に連れてこられたロッテ怒る。G上原を粉砕、真田をボコボコ。

さすが仰木マジック。オーダーの妙で初回の3得点をつくりだした。笑顔の素敵な北川選手の活躍はなんだか嬉しい。阪神戦以外でガンバレ。

「ばね指」というのがあるのか。今岡が故障を押して出場しているのだという。ところでこういう情報をひた隠しに隠す落合流と全部しゃべっちゃう岡田流はどちらが良いのだろう(笑)。どちらも行き過ぎか(笑)。

決して負けて良いということはないが、全部は勝てない長丁場のペナントレース、どう勝つかはもちろん、どう負けるかもかなり重要だ。
良い負けといものがあるとするなら、失点しても土台を崩されることなく、終盤に反撃があり、休めるべきを休め、出すべきを出し、試すべきを試す…ということになるだろうか。この日は中盤以降、控え捕手や控え選手にもう少しチャンスを与えても良かったように思うが、全体としては良い負けの部類だろう。
杉山がプランどおり7回まで好投、プランどおりブラウンに「1イニングぴしゃり」のテスト成功、プランどおり牧野を試して、結果も想定の範囲内か。もう一度我慢して使えば良化しそう。

2回以降の杉山投手の投球は素晴らしかった。特にほどよく荒れた速球が威力を示した。何を考えているかわからない外見も手伝って、打者を不気味な恐怖感で支配した。
それだけに初回が悔やまれるのだが、ある意味でツキもなかった。先頭打者に三塁打を打たれ無死三塁。オイオイという立ち上がりだが、阪神サイドとしてみれば、1点はあげていいので、傷口を拡げてくれるなという場面。2番早川が三振、続く谷がセカンドフライ。思惑以上に首尾良くいったわけだが、二死まで来てしまったことでバッテリーに「色気」が出た。ブランボーに変化球を見切られ四球、後藤で切ろうと試みるもあえなく裏目。後藤、北川に連続タイムリーを浴び、結局3失点となってしまった。もし早川がショートゴロでも打って、とっとと1点入って、一死走者なしとなっていれば、試合展開は全然違っていただろう。何が幸いし、何が災いするかわからないものだ。ただ矢野捕手も杉山の扱い方がこれでわかっただろう。攻めさせて「大吉」、逃げさせて「大凶」なのだ。

さて、のんびりムード、倉敷での「休養」もおしまい。家にいる家族と、甲子園のスタンドにいる「家族」の元に帰って、また戦いが始まる。この場所では、気を抜こうと思ったって、そう簡単に抜けるもんじゃない。
先発は、福原説と井川説があるが、きっちりとした野球を継続して行けばそれで良い。前2カード同様、今回も●○○といきたいものだ。

Posted by torao at 08:35 | comments(10)
[阪神]試合のポイント
Bsの闘志をやりすごせ
オールスターファン投票開始。野球好きに本格的な夏の到来を告げる。交流戦の実施によりオールスターのありがたみが減るという声もあるが、各球団の主力とガチンコ勝負をしたことでより楽しみが大きくなると思う。むしろ日本シリーズの方が、その希少性が損なわれると言える。まぁ、同じガチンコとはいえ、交流戦とシリーズは全然別物だから、心配ないな。

ロッテの李承ヨプが5試合連続本塁打を記録している。これは球団記録に並ぶものだという。でその記録保持者が、後に阪神に移籍したアルトマン。懐かしい(笑)。巨人戦でパ記録(6試合)、王・バースの日本記録(7試合)に挑む。
それにしても初戦を長野、翌日から東京ドームというのもなかなかエライ日程だ。怒れ!ロッテナイン!

交流試合も倉敷→甲子園のオリックス戦で折り返しとなる。「関西ダービー」と言うが、営業的には一番苦しいところのようで連日大入りの甲子園も空席が出そうな状況らしい。
基本的に「ポジティブ系」(笑)でやっている当サイトだが、このオリックス戦がもっとも「危険」な3連戦になりそうな気がしてならない。
交流試合に入ってからオリックスは好調だ。巨人にこそ1分2敗としたが、中日、広島、横浜、ヤクルトにはすべて2勝1敗でトータル8勝6敗1分。3カード連続勝ち越し中でもある。その原動力は「『嫌われ者』の意地」だ。
「こんなに面白いならもっと早くからやれば良かったのに」と人々は軽く言うが、その実現までの経緯、去年の騒ぎを忘れたわけではあるまい。オリックスと近鉄の合併に端を発する、選手会と機構側の攻防、ストライキ、プロ野球ファンの「蜂起」。交流戦実施の陰で、近鉄バファローズの歴史と伝統が犠牲になった。東北に生まれた新球団の人気と裏腹に、球界改革の「核弾頭」となった合併球団オリックス・バファローズは「身勝手」「良いとこ取り」とののしられ、ダーティーイメージにまみれた。しかしその球団には、自分の意志とは関係なくプレーをし続けなければならない選手たちがいる。そのやりきれない思いをぶつけるには、この交流戦こそが最高の舞台だ。
仰木監督以下、阪神戦にかける意気込みが結集されるのが恐い。同じ関西の球団でありながら、新聞はいつでも一面、球場は連日超満員の人気球団と、「不人気」のレッテルを貼られた球団。闘志のパワーレベルはケタが違う。

阪神に油断はないと思う。しかし先週、精神的にも肉体的にも極限近くまで張りつめたテンションは、今週緩めざるを得ない。故障をもっとも警戒しなければならない周期でもある。その中で闘志のレベルが高い相手は大変な難敵となる。
報道では、連敗中の福原への配慮からローテを微調整し、杉山−福原−井川の順で望むとか。初戦杉山の出来次第では「濁流シリーズ」になりかねない。
疲労から来る故障を避ける意味でも、今週は「危険」がゴロゴロしていることを強く認識して、「謙虚さ」と「集中」に努めて欲しい。
先発投手が責任を果たし、中継ぎ投手陣の起用法を落ち着かせ、小技を含めたキッチリとした野球に努めれば、勝敗にはこだわらなくても良いとすら思える3連戦だ。

Posted by torao at 08:18 | comments(12)
[野球全般]他球団
Q.「ザ・大勝利」ワタクシ的一番好きな勝ち方は?(「評論家たちの声」投票結果)
9x-8 8点ビハインドをミラクル大逆転!(21%)
2x-1 息詰まる投手戦! 9回逆転サヨナラ!(34%)
5x-4 逆転逆転逆転逆転!最後にまた逆転!(27%)
32-0 投打ガッチリ!虎祭りだ!大爆勝だ!(15%)

Total: 315 votes

※意外な僅差でした。私も投手戦がいいな。そろそろそんな試合が見てみたい!

Posted by torao at 19:20 | comments(5)
[管理人より]投票結果
江草「日本シリーズ」勝利を呼ぶ火消し
パの実力ナンバーワンと目されるホークスに、敵地で勝ち越した。2年前の日本シリーズの印象や、初戦、安藤が松中に打ち込まれる様を見せつけられた時は、3連敗すら想起したが、気圧されることなく、じわじわと持てる実力を発揮した。
恵まれている点もあった。前回とは違い、レフトスタンドには「いつもと同じ」大応援団がタイガース選手を励ました。これはホークスにとっては大異変だ。それは甲子園のレフトスタンドに他球団の応援団が大挙押しかけてきたことを想像すればわかる。ホークスにとっては、「いつもと違う」本拠地での戦いとなり、少なからぬ動揺があったろう。
ローテーションの巡り合わせも、好調の杉内、星野と当たらず、新垣、和田、加えて二軍から昇格即今季初先発の寺原が出てくるラッキーもあった。
個々の選手はともかく、チームとして気合負け、力負けしなかったことが大きい。初戦、短評すれば「ソフトバンク猛打爆発、阪神に圧勝」となるのだろうが、試合後、両軍の感想は違っていたはずだ。点差は試合展開が生み出したもので、攻撃力、爆発力に大差なしと感じたのではないか。返す返すも代打浅井の二塁打から始まる猛反撃が貴重だった。

例年と違う交流試合、しかしまだ5月半ば過ぎである。この3連戦で岡田監督がとったリリーフ投手起用は尋常じゃない。好調の江草に、1回、1回、3回の3連投。そして、勝利の中心人物「7回の男」藤川に、2回、2回1/3の連投を果たした。こんな起用法を続けていくことは論外だが、このホークス戦に勝利への執着を見せたのはファインプレーだと思う。
昨季、4位に沈んだとはいえ、タイガースのチーム力は12球団トップクラスである。足りないものは、具体的に思い描く「絵」だった。もはや「世紀の日本シリーズ」、3勝3敗で迎えた福岡ドームで敗れた記憶は薄れつつあった。あの時、皆が心に誓った「ホークスを倒して日本一になる」という信念がぼやけ始めていた。それをもう一度くっきりと描き直した2勝1敗になったと思う。

金本も、濱中もこの3日間「日本シリーズ」を戦っていた。自分の調子のことなど何一つ気にせず、目の前のボールに、チームの勝利に集中していた。下柳も矢野も桧山も今岡も赤星も藤本も、2年前を思い出し、日本一になる「絵」をインプットしたに違いない。数日前になぜ藤本をあわてて上げるのかと書いたが、これが目的だったのかも知れない。

そして、2年前からチームをパワーアップさせた選手たちもいる。鳥谷、藤川、江草…。この日の勝利は江草のものだ。3回ウラ、1点リードの無死満塁で先発・能見が作った火事場をわずか3球で鎮火した。その後も、インサイドに自信満々投げ込む真っ直ぐを中心に、ホークスを圧倒した。この日の投球で江草はまた一つ階段を登った。

Posted by torao at 08:34 | comments(12)
[投手]江草
金本と下柳が示す模範
交流戦に入って、巨人の調子が上がってきた。投手陣は相変わらずだが、それを上回る打撃陣の爆発が目立つ。
「交流戦だと相手のことをよく知らないので…」これがよく聞くキーワード。したがって投手有利というのが一般論なのだが、どうやらパの看板打者を集めてきた巨人の場合は例外のようだ。ローズ、小久保、清原はパの投手こそ「かつてのイメージ」を感じ、恐れを抱くのだろう。そして各打者も「かつてのイメージ」を思い出しつつあるように見える。

左ふくらはぎ痛の片岡選手だが、ようやく回復近しの報があった。濃密な6連戦が続く交流試合は、ことのほか選手の体力を奪っているように見える。今は出る幕のないように思われる片岡だが、今岡・シーツのサブ、左代打の切り札は必要な役割。
もう焦っても仕方ない。着実に回復させ、最高の状態を作って来て欲しい。

交流戦前半のヤマ場、LH6連戦は1試合を残して3勝2敗。「控え目な目標」5割をクリアし、「チャレンジ目標」4勝2敗を窺う。それにしても投手陣の集中力が素晴らしい。
そしてそれになんとか報いたいとする打撃陣にようやく繋がりが戻ってきた。

試合展開は理想的。初回金本先制2ランHR,3回今岡の2点タイムリーで加点、2点差に追い上げられた直後の6回金本タイムリー、8回にはシーツのタイムリーと金本のこの2本目の2ランHRでとどめを刺す…。素晴らしい。特に前の打者の失敗をカバーするような打撃が多かった。「それでも負けない」前日からのムードが生きた。

やはり阪神打線の顔は金本をおいて他にない。皆で作ったチャンスに力みまくってポップフライ、空振り三振もあるけれど、ここぞとという場面で空気を一変させる力を持つ男こそ4番打者。球界広しと言えども、「4番目を打っている打者」ではない「4番打者」はそう多くはいないだろう。
コンディションはあまり良くなく、右足首に張りがあるという。フルイニング男に休息はありえないが、今年おとずれたただ一つのチャンスであるDHにも、「オレがDHで出たら、浜中が出れんやろ」と首を横に振ったという。だがそれもあってか、ここのところバッティングは力みがなくなった。威圧的なフルスイングから、コンパクトなミート打法に変えて好結果を続けている。それで十分、あの飛距離なんだから(笑)。

金本にもっとも影響を受けているのが、この日4安打で打率が3割を大きく越えた鳥谷だろう。まずケガをしないで試合に出続ける。試合後も必ずバットを振り込んでから帰る。現時点で力強さは足下にも及ばないが、金本の背中をしっかりと見て、やるべきことをやっている。そんな選手が成功しないはずがないと信じている。

先発下柳投手は、今回も低めの変化球を打たせる投球が冴えた。さらにこの日は意識的に懐を衝くボールを多く配した。もちろんデータの裏付けもあるのだろうが、逃げればどこまでも叩きに来るホークス打線を「それなりに」抑えるには、失投覚悟でも内のボールを投げなければいけない。いつもより早い5回66球の降板でも、おそらく下柳はクタクタになっただろう。
「リリーフに迷惑をかけてしまった」こんな短いコメントでも、あるだけ珍しい(笑)。だがそんな言葉はなくても、下柳の考え方はチーム全員に伝わっている。
藤川「僕には真っ向勝負しかない。逃げるボールはありませんから」
江草「ああいうところでしっかり投げるのがボクの仕事です」
下柳の後を受ける投手は、いつにも増して集中しているように思えるのは、気のせいだろうか。
9回ウラのベンチ、下柳が降板後のウィリアムスに通訳を介して何事か話している様子が映し出された。自分なりに気づいたことを助言していたようで、ジェフも真剣に聞いていた。
まずは自分の持ち場を目一杯、それができたら、周囲にも助力を惜しまない。藪が米国に去った後、投手陣を静かに、だが力強く牽引している。

Posted by torao at 08:00 | comments(13)
[投手]下柳
浅井の元気で「第二試合」完勝
なるほどね。リベンジっていうのはそういうことか。西武の西口投手は、8年前の日本シリーズの借りを返したそうだ。うちなんざ6年早いか(笑)。

藤本が戻っているのだが、なぜそう慌てて使うのだろうか。5/21甲子園の二軍戦で実戦に戻るや、なんと親子ゲームの当日夜から一軍復帰。「故障明け」への扱いとは思えない。この2試合の様子を見る限り、打撃での「目慣れ」、守備での感覚、足の運びも万全とは言えない。何より恐れるのは、復帰プログラム無視の強行出場で、さらなる故障を招くこと。もちろんプロのやること、その心配なしということなのだろうが。
関本の状態が相当悪いという判断なのだろうが、少なくとも守備と送りバントでは堅実さを見せていたので、緊急事態とは思えない。上坂も秀太も久慈(藤本に代わって二軍降格)もいる。どうしても藤本を起用しなければならない「何か」があるのだろうか…私にはわからない。岡田監督と藤本の関係は謎が多い。

相手の流れを止める男、橋本投手が背筋痛で登録抹消。軽傷ですぐ戻れそうではあるが、残念としか言いようがない。「この日の試合だって橋本さえいれば勝っていた」と言う程おめでたくはないが、代わりのいない、非常に貴重な戦力なのは間違いない。戦線復帰は慎重に見極めて欲しい。
で、代わりに上げたのが佐久本投手。二軍での活躍ぶりはあまり伝わって来なかったように思うが、どういう起用法を想定しているのだろうか。この日だけでは意図がわからないが、相手の猛攻を止める役割は荷が重く、敗戦処理のロングも期待できず、やはり左ワンポイントでいけるかどうかという投手ではないのか。いきなりもっとも不得意な「火事場」に放り込まれた佐久本が不憫でならなかった。

そうそう、2年前のリベンジだとかなんとか言うのなら、忘れてはいけない男がいる。度胸の据わった投球でホークス打線をぴしゃりと抑えた、そう、吉野!吉野〜〜っ!…え、二軍?そうだっけ?ナンデサゲテンデスカ!

ハシケン不在の間は、江草が踏ん張るしかない。この日も大当たりの大村を含めて三者凡退で切った。登板のたびに自信を強くしている。次のステージも近いだろう。

ホークス打線に対し、安藤投手&野口捕手のバッテリー。見てみたい組み合わせではあった。かわそうとすれば逆にやられる恐怖の打線に対して、どこまで勇猛果敢に攻めていけるかが勝負のポイントだと見ていたから。
松中の2本のHRは、配球を見ても、リプレイを見ても、スタンドインしないはずの球だと思う。でも現実は2本とも文句なく打たれている。これをどう考えたら良いのだろう。あれやこれや考えたが、「松中がスゴくて、安藤がスゴくなかった」ということで片づけようと思う(笑)。いや本当は(笑)じゃないのだが…(苦笑)。
さしあたり第2戦に向けての対策は、松中の前に走者を出さぬこと…以上。

6回、今岡のHRで反撃ムード。しかしそのウラに試合はぶっ壊れた。普通はこれで終わり。新垣完投、笑顔はじけるホークスナイン、TVスイッチオフ、ぶちっ。しかしそれを許さなかったという、そんな小さな小さなことに、私はいたく感動した。済んだことは仕方ない。しかし明日もあさってもある。7回から別の試合だと思ってしっかりやろう。そんな空気が感じられた。もちろん、ホークスだって強豪だ。同じ気持ちで戦っていたように思う。で、結果、この日の「第二試合」は6点を奪った阪神が勝っただろう(9回ウラがあっても、たぶん)。
赤星は常に警戒の的である。主軸が振れていて、長打も出ている。鳥谷も状態が良い。少なくとも、タイガース打線への警戒感は増しただろうし、見下ろされるような状況にはならなかった。
7回に代打で登場し、うつむいてしまうようなムードに明るさを取り戻してくれた、浅井選手の元気なバッティングを高く評価したいと思う。

Posted by torao at 08:31 | comments(10)
[野手]浅井
矢野、井川を生かす
首位。久しぶりの良い響き(笑)。同率でも、背後からピッタリつかれてても構わない。ちょっとだけその言葉の響きを楽しもう。首位…(笑)。

交流戦に入って、強いはずの中日がパタッと止まった。セ・リーグで4連勝して望んだ交流試合。しかしこれでオリックス、西武、ソフトバンク、日ハムと4カード連続の負け越し、なんと交流戦3勝9敗である。ウッズの出場停止も大きかったが、他にもなんとなく感じることがある。セの対戦チームは大きな先入観を持って戦ってしまっていたのではないか。
「中日は強い」「岩瀬は打てない」「岡本の球は速い」「守備を固められると点が取れない」「落合監督の代打は当たる」などなど。最近ではメンタル・トレーニングなどと科学的に研究されているようだが、こういった「暗示」が、パフォーマンスにもたらす影響は甚大である。実は落合監督の上手さとは、体験の積み重ねで、自軍の選手に「成功の暗示」をかけ、相手選手に「失敗の暗示」をかけることが、秀でて巧みなことなのではないだろうか。
パの各チームの戦いぶりを大いに参考にして、リーグ再開後は「落合妖術」を解こうじゃないか。

1勝1敗で迎えた対西武第3回戦、4万人を越えるファンがいつものことながら良い仕事をした。西武先発大沼投手は、明らかに甲子園球場に飲まれていた。この日阪神が奪った5点の内、2点は観客の力によるものだ。グッジョブ!(笑)。
そして、さらに褒め称えたいのは、8回ウラ、先頭桧山の「2塁打」を西武レフト和田がダイビングしてスーパー・キャッチした時。場内からは大きな拍手が沸き起こった。
ナイスプレー!和田選手、ナイス!阪神ファン!
これ、甲子園球場では画期的なことではないだろうか。交流試合の意義を感じたりした。(小声で)まぁ余裕で勝ってたから出来たのだろうけど(笑)。

それこそ藤川はイメージで抑えちゃった感じ(笑)。球の回転、フォーム、制球とも絶好調時に比べかなりバラついたが、雰囲気と勢いでいけた。休みと練習で少し整えたいところだ。

久保田にセーブ。よし、クロージング成功だ!悪かったところは反省して、次回気をつければ良い。こうやって成功体験を積み重ねて、自他ともに認めるクローザーが出来るのだ。

確かに井川の投球は悪かったが、悪くても抑えられたことはものすごく大きい。「悪い」という事実を受け止めた上で、集中力と忍耐力を切らさなかった。気のない(ような)変化球を淡々と配置し、ここぞという場面では気合を込めた球を見せた。エースの落ち着きが完全に戻った。

矢野捕手の洞察力が井川を大いに助けた。西武ベンチは、チームとして「井川攻略策」を指示したフシがある。相手は前回完封勝利しているエースで、自軍先発はまだ十分な実績のない「若手」。なにか思い切った策を取らなければ勝ち目なしと考えても不思議はない。若いカウントから積極的に振ってくる打者が極端に少なかったように感じる場面、甘いスライダーに手を出してこないと感じる場面があった。特にこの日の井川は立ち上がりに制球難で苦しんだため、自滅やスタミナ切れを狙ったようにも感じた。
バッテリーは見破ったかのように、早めに打者を追い込んだ。井川が対戦した30人の打者の半数は3球目までで2ストライク−1ボールというカウントにしている。狙い球を絞らせずにカウントを稼ぐリードが冴えた。
前回の井川の登板前日、それまで不調の井川は「矢野さんの言うとおり投げるだけ」と言った。しかし実際にマスクを被ったのは野口だった。そして、見事な完封勝利に、井川には野口の方が良いと各方面から声が上がった。辛抱の男、矢野にも意地があっただろう。チームのエースをリードできないでは正捕手の名が泣く。
リスクの少ない選択を基本にしながら、相手チーム、打者の狙いを見抜き、ヒラリとかわす。矢野の良いところが色濃く出た試合だった。

Posted by torao at 08:34 | comments(8)
[捕手]矢野
杉山「年齢を表す人物」との勝負に勝つ
交流試合期間に入って、新鮮なだけでなく、一戦一戦見ごたえのある試合が続く。順位表を見てみると相変わらずの混戦模様ながら、中日・阪神・ヤクルトが貯金組、横浜・広島・巨人が借金組とやや開いてきた。今のところ理想的な位置どりだ。

二軍に目をやると、的場選手が代打出場を果たしたという。また這い上がって来た。今キャンプでは走攻守にキレを見せ、右翼レギュラーの大穴的存在だったのだから、その持っている力は間違いない。いつかきっと花を咲かそう。
藤本も二軍戦出場間近。故障前同様ではなく、何かきっかけを掴んで上がって来て欲しい。

「松坂大輔が甲子園に帰ってきた」雨模様の平日に44,030人を集めた。やはり当代一のスターだ。何事にも動じない精神力の強さ、球種一つ一つの完成度の高さ、体の強さ…見る者を文句なく惹き付ける。
しかし今季、松坂は勝利に恵まれず、これで3勝5敗。エースがエースの投球をしても勝てないのでは、なかなか順位も上がってこないだろう。
象徴的だったのが追加点をあげた5回ウラ。先頭・鳥谷の打球は三遊間を鋭く破る。が、三塁手フェルナンデスはグラブをひょいと差し出しただけ。届かなくたって打球を追いかけ、飛びつくのが三塁手の「労働」だろう。杉山の送りバントで二塁ベースカバーが遅れた遊撃・片岡の動き、ストライクのスライダーを後逸した捕手・細川…甲子園の雰囲気に飲まれたのかも知れないが、「投げているのはウチのエース。絶対負けられない」という迫力と集中力がナインから感じられなかった。

試合を「つくった」のがウィリアムス。8回に2点献上、1点差に迫られ、試合をこの上なく盛り上げた。何やっとんねん(笑)。投げてみないとわからない「ジェフ劇場」が続く。もともとコントロールで抑える投手じゃなし、目一杯腕振って真ん中狙ったらよろし。

桧山選手、読んだ?…ワケないな(笑)。まさに第一打席の初球、代打と同じ状況で、松坂唯一の失投を仕留めた。やや置きにいった直球を素直に弾き返すと、特有の緩やかな円弧はどこまでも伸びて、右中間最深部を越えて行った。
松坂としては、初回赤星はじめ上位3人で切り、二回もっとも警戒すべき金本・今岡を越え、一瞬の真空状態だったのかも知れない。しかし相手は桧山だ。誰も期待していないその一瞬は、決して逃さないのだ(笑)。

自分の年齢を表して、常に同業の他人の名で呼ばれるというのはどんな気分なのだろう。自分と別世界の人物だと思っているうちは誇らしくもあるだろうが、その存在が近くに感じられて来たなら、妬ましくも疎ましくも感じられるだろう。この日、杉山、藤川、久保田は、「年齢を表す人物」に激しい闘志をかき立てられたのは間違いない。
今季に限っては、同世代をリードする投球を続けている藤川は、下位打線を寄せ付けない。特に打撃に色気を出す松坂には内角高めに151km/hの直球を放り込み、どん詰まりのショートゴロに切った。
どうやらなかなか燃えてこなかった久保田にも微妙な変化があったように見える。自軍の同い年の投手たちがわずか1点のリードを繋いで来た。それを最後まで絶対に守ってやるという強い意志が、その一球一球に込められているような気がした。MAX153km/hそれでもなかなか空振りが取れない。しかしこの日はコントロールミスはない。丁寧に投げ込んでいく。だんだん調子が出てきた…。代打中村をスライダーで、最後の打者栗山を152km/hの直球で空振り三振を奪い、歓喜の一瞬を呼び込んだ。
そして、松坂と堂々渡り合った先発・杉山。自分の持ち味を十分発揮した。速球は最高150km/hを記録。低く曲がり落ちるスライダー、ストレートと錯覚しやすいフォークを駆使し、再三の大ピンチにも思いっきり腕を振った。本人の談話にもあったとおり、矢野捕手が身をていしてワンバウンドを止め続ける様子に、バッテリーの強い信頼関係が生まれていた。
杉山にとっては投げやすいマウンドだったかも知れない。相手は第一人者、負けてもともと、失うものはないという気持ちで向かっていった。この男、なかなか正体不明で(笑)、だからこそ面白い投手だと思う。

Posted by torao at 08:33 | comments(13)
[投手]杉山
でも好きなんだなぁ 桧山
5/18早朝の時点で夜の予報は小雨。井川−松坂も見たいところだが、交流戦は後の日程が大変なので、おそらく「小雨決行」だろう。

西京極では勝ってないのか…。じゃ、もう止めない?京都の人には悪いが、甲子園もそう遠くないでしょ(笑)。
ヤマ場6連戦のアタマ、重要な試合ではあったが、ライバルもみんな負けたことだし、もう「参りました」と謝って、次の試合に切り替えるしかないだろう。それ程、帆足投手の出来が良かった。ひょっとするとどんな攻略法を使っても抑えられたかも知れない。
それでも遅すぎるとはいえ8回に小さい見せ場、9回に大きな見せ場を作って、完封阻止、さらには相手のクローザーを引っ張り出して、1点差に迫るタイムリーを浴びせてやったのだから、次の試合への意気も上がるというもの。上がるよな?(笑)。

防御率3点台前半をキープしながら、6連敗で1勝6敗の福原。この際「右のエース」としてあまりに不甲斐ないという批判はしないでおこう。この程度の投球だって、勝てる投手は勝てるのだから。いや違う。これほど「ココイチ」の踏ん張りが効かない投手に「エース」の称号を使ってはいけないということだ。
確かにツイてない。2回、先頭カブレラの二塁打は、この日スタメンに復帰したスペンサーのミスによるもの。捕れると判断した打球はどんどん切れて、ダイブしたグラブの先を抜ける。上手く守ればシングルだったのに…。打てない上に足をひっぱられて…。福原は気落ちしたかもしれない。
だが回は序盤、先頭打者を出塁させまいと一所懸命にチャレンジしたプレーじゃないか。そんなランナーこそ帰してなるものかという「気持ち」を見せて欲しかった。続く和田の初球に易々と右打ちを許し三進され、好調な石井義に若いカウントからタイムリーを喫する。どっちが悪いという問題ではないが、投手と野手の信頼は、ふとした1球で生まれ、ふとした1球で壊れる、その機微に気づいて欲しい。誰がどう見たって、これほど負け続けるような投手ではないのだから。

トシを食うと涙腺が緩む(笑)。どうも濱中選手が打席に入っているのを見ているだけで、目がぷるぷるしてくるのだ(笑)。いつのまにか「野球の神様、ハマちゃんに打たしたってください」そんな祈りを捧げている。大したプロ野球選手だなぁ(笑)。「追撃の2ランHR」は、タイミングがやや早すぎて、場外大ファールと消え、タイミングがやや遅すぎて、センターフライになってしまった。

岡田阪神は、なかなか演出上手、というかたいへん巡り合わせが良いようだ。スペンサーのタイムリーで金本が帰って1点差、二死一塁に代走の秀太。長打で同点、一発出れば逆転サヨナラという場面、打席には野口の代打、京都出身の桧山だ。満員のスタンドの声援は最高潮に達した。
初球やや低めだが甘いコースの直球をチェックスイング。結果的にこの球しか打つべき球は来なかった。最後は緩い変化球に腰が砕けて空振り三振。
昨季、生涯最高の成績を残しながら、例年通り外国人選手をぶつけられる。ナンボ活躍しても安住の地位を与えられない。しかし、それを求めようともしないのが桧山だ。「自分は自分のやるべきことをするだけ」と言い続けた。シーズンに入り、スタメン出場をスペンサーと分け合うもまったく調子が出ず、「ようやく」という兆しが見えた時、左太ももウラを故障。復帰した5/15には岩隈から会心のHR。今季の桧山は、数年前までの「ひ弱な桧山」の陰から、時折去年の強い桧山が顔を出す…。
桧山は代打向きではないと皆口を揃える。4打席立って結果を出す打者だと。そうだとするとずいぶん「のんき」な打者だ。第一打席でチャンスが回って来た時は、代打と一緒じゃないか。少なくともこの日、桧山に求められたのは「左の代打の切り札」の仕事。仕事に集中してこそ桧山じゃないか。そして去年のような強い精神力を見せれば、「代打は向かない」などという同情的な声もなくなる。桧山はいくつになってもまだまだ向上しそうな、不思議な魅力を持つ選手だ。

Posted by torao at 08:20 | comments(14)
[野手]桧山
エース続々登場 交流戦のヤマ場
上海の野球チームはゴールデンイーグルスっていうのか。元もと近鉄と提携関係にあったって…。阪神は、合併バファローズや日本のゴールデンイーグルスより先に「縁組み」を狙っているようだ。
中国棒球界(中国では野球のことを棒球というのだ)は放っておけない。なんたって中国の総人口は、13億人とも、数えたことがないとも言われている。とてつもない人材がゴロゴロいるに決まっている。当然、市場としての魅力も大きい。
業務提携と言ったって、始めはたいしたことはないだろう。昨今のギスギスした関係に、スポーツらしい爽やかな風を送り込んでくれたら十分だと思う。

東京六大学野球では、27年ぶりに早稲田と慶応が勝ち点4同士で直接対決、早慶戦で勝ち点を取った方が優勝というシチュエーションらしい。で、当時勝利した早稲田の主力が、首位打者も獲得した岡田現阪神監督だったという。せっかくなのでその時と同じように、早稲田ガンバレ(笑)。

先の西武−巨人の第3戦は、「警告試合」という異例の体制が敷かれた。その中で報われなかったが好投した新人・涌井投手は立派だったなぁ。
「戦場」である現場レベルでは、ある意味で当たり前だとは思うが、かつてセ・パの盟主と呼ばれた両球団の記念すべき公式戦での再会が、ビーンボールの応酬疑惑というダーティーなものになってしまった。
「落ちたもんだな」両球団の親会社が持つ昨今のダーティー・イメージに結びつけて、皮肉ってみたり…。

訪れる球場ごとにホームランで「においづけ」して来た金本選手。先日の千葉で30球場の大台にのせ、5/17の西京極や、交流戦ということでチャンスがやってきた神戸、所沢とお楽しみが続く。その金本が、先の中日戦に続き、今週を「ヤマ場や」と言っている。前回はヤマ場をものにしきれなかったが、今週は一気に乗っていきたいものだ。

公式戦で西武と相まみえるのは20年前の日本シリーズ以来となる。前回同様、猛打爆発と言いたいところだが、ここは楽天戦で助走をつけたそのままに、バントあり盗塁ありの緻密な野球でカッチリと競り勝ちたい。

福岡のドームに乗り込んで2年ぶりにホークスに挑戦だ。やっぱり日本シリーズの相手、本命はこっち。イヤ〜な印象を植え付けておこう。日本シリーズでは勝てなかったこの場所に歴史的な1勝を残したい。もちろん甲子園では負けない。

「西武、ソフトバンクも相手を意識せずに、自分たちの野球をすればいい。バントも計算している。1点、1点、それが集まれば大量得点にもなる」島野総合コーチのコメントだ。
ファンとしてはどうしてもあれやこれや騒ぎ立ててしまうが、首脳陣、バッテリー、野手陣とも落ち着いた野球で「今週5割」をクリアして欲しい。

Posted by torao at 08:20 | comments(14)
[阪神]たわいない話
ワタクシ的に、視聴率ナンバー1は、阪神対どこ?(「評論家たちの声」投票結果)
西(5%)
ソ(38%)
日(14%)
ロ(13%)
オ(2%)
楽(25%)

Total: 323 votes

※強い強い雪辱の相手「ソ」はよくわかります。でも「楽」の「視聴率」が高いのはちょっと予想外でした。もちろん話題は豊富ですけどね。勝ち試合が見たいということ?(笑)

Posted by torao at 20:20 | comments(2)
[管理人より]投票結果
気持ちはわかる だが久保田よ…
矢野が左手甲に死球。検査の結果、打撲で済んだのが幸い。今後は様子次第だが野口の出場機会が増えそうだ。

この日も、1回の速攻が成功。好投手岩隈から先制点をもぎ取った。赤星ヒット、関本送って、金本タイムリー。ただし、赤星が良いスタートを切ったのに、関本がバントしてしまったプレーがもったいなかった。赤星が足に死球を受けてから、「盗塁よりバント」が定着して、関本も決めつけてしまったか。そこらへんの対応力も備われば、2番打者関本はさらに成長する。

逆転された直後、6回ウラの反撃は凄かった。シーツ、金本、今岡の3連打はテクニックとパワーを見せつけ、あっという間に同点、動揺する岩隈は続く桧山には魅入られたように真ん中のスライダーを投じてしまう、ものの見事に右中間スタンドに放り込んだ。その後も猛攻は続き、岩隈をパニックに陥れた。自信のある配球から、自信のある球を放って弾き返された金本、今岡のバッティングから、岩隈のメンタル面に変化が生まれたように見えた。

立ち上がりの能見投手はかなり良かった。前回の完投勝利の余韻からか、腕の振りに自信がみなぎる。制球は粗いが、よく伸びる直球を中心にした組み立てで3回をパーフェクトで立ち上がる。
しかしちょっとナメすぎた。4回表、高須を歩かせた後、磯部に高めの直球を続け、手痛い逆転HRを打たれる。楽天の数少ない要注意打者に対し、やや軽率な配球ではなかっただろうか。打撃陣は、相手投手が岩隈ということで、少ないチャンスをものにしようと堅い野球を徹底していただけにもったいなかった。
続く5回表も四球がらみで一死二三塁のピンチを作ってしまったが、なんとか1失点でしのぎ、結局能見は5回3失点。試合を壊さなかったことが、後の逆転に結びついた。

この日、吉野に代わって、中継ぎ投手として一軍昇格したブラウンがラッキーな2勝目。遅い遅い変化球で6回1イニングをリズム良く抑え、反撃を呼んだ。

逆転後の藤川が連日の三者三振。「セーブが付く1イニング限定」のクローザーなら、申し分ないのだが、それより登板機会の多い「スーパーセットアッパー」としては、もう少し勝負を早くして、球数が少なくて済むようにしたい。もうそれほどタイガースにおける球児の重要性は高くなっているのだ。カウントを稼げる変化球もあるのだから、メリハリをつければもっと楽に登板を終えられるだろう。

主軸に好投したウィリアムスとは対照的に、久保田が3安打1失点と苦しんだ。本来の「仕事場」がなかなかやって来ず、精神的な調整が難しいとは思うが、非常に不安な投球だ。特に7回の藤川が完璧なだけに、その対比がくっきりとしてしまう。
バッテリーの中で、打ち取り方がイメージできていないのではないか。久保田は三振を狙う投手だ。1ストライク目、2ストライク目、3ストライク目をどう取るのか、そのイメージを固めたい。そのためにはさらなる直球のコントロールと、フォークの落差が欲しいと思う。
同タイプのヤクルト五十嵐もクローザーとしては厳しいという評価が定着しているようだ。久保田には調子に頼るだけでなく、意識を変えて欲しい。

Posted by torao at 08:33 | comments(9)
[投手]久保田
長期熟成下柳開眼
死球合戦、乱闘騒ぎの西武−巨人、判定が覆りまくる中日−ソフトバンク。交流戦の見所はプレーで頼む。審判が試合を管理できていないとこういうことになってしまう。やはり線審復活しかないのか。

前日死球を受けたスペンサーは、軽傷(左ヒジ関節部打撲)ながら様子見で休み。浅井が代わりに入った。第1打席から思い切ったスイングができるのは代打起用時と同様。突破口としての能力を再認識。今度は先発マスクもやらせて見て欲しい。
前日の試合で「シーツは大噴火する」と予言を当てていた岡田監督。この日は、「ヒーローはライトから出る」と予言したそうだ。浅井、守備固めの上坂はヒーローとまではいかなかったが、回の途中で浅井の打順に入れた投手の代打が確かにヒーローになった…。岡田監督、そんなヘンな楽しみ見つけてる場合ちゃうで(笑)。

なぜか不思議とその場面がちゃんとやって来る。7回ウラ、赤星死球、関本送って、シーツ凡退。二死二塁で金本の三塁ゴロをトレーシーがエラー。二死一三塁となり、もしやもしやと見ていると、やっぱり今岡四球で、打順は6番藤川、もちろん代打・濱中。不思議というか神がかっているというか(笑)。
2球目の真っ直ぐに素直に反応すると、美しいライナーがレフト前で跳ねた。ダメ押しの2点タイムリーに、濱中復活を喜ぶ甲子園が沸騰した。
スローで見ると、以前より重心が低くなったように感じる。故障の間、相当下半身を強化したのかも知れない。前よりさらにうねっていた(ホントか?w)。

藤川投手が投げると、試合が壊れる…いや、壊れるのは相手方なのだが(笑)。この日も、2点リードをもらった7回、相手主軸を、速球、カーブ、フォークで三者三振に切ってとるや、そのウラの猛攻を呼んだ。直球が少しシュート回転していたが、球速、ノビは申し分なく、しなやかで鋭い腕の振りから緩いカーブを投げられた日にゃ、打者はどうすることもできない。
改めて調べたわけではないが、球児が登板した後、タイガース打線が大量追加点を奪うケースが多い。結果、後の投手リレーが予定変更、江草や橋本が出てきたり、仕方なくジェフや久保田が大差をもらいながら調整登板したりする。終盤の加点は、翌日にも勢いをつけ、良いことずくめではあるが、ジェフ、久保田の調子を維持するのが難しそうだ。贅沢な悩みに過ぎないが。

下柳投手の安定感は何なんだ?どうしてこんなにコントロールが良くなったのか不思議でならない。よく引退した投手が、「引退する直前に、ピッチングのコツがわかった。でもその時は体力が追いつかなくなっていた」と語る。下柳はコツを掴んだようだ。体力もまだまだありそうだし、今後もますます楽しみだ。今、阪神の投手の中でもっとも矢野捕手のリードにマッチする投手と言えよう。
そして、なんと驚いたことにお立ち台に登った!話した内容はともかく(笑)、これを観られた人たちはラッキーとしか言いようがない!
古くからのトラキチと言われる下柳投手、きっと懐古派ユニフォームを着ての甲子園のマウンドは感無量だったのではないだろうか。

Posted by torao at 08:01 | comments(9)
[投手]下柳
勝負は勝負 されど鷲よ前を向け
交流試合が終わった時、セ・リーグの順位はどうなっているだろう。首位中日が調子を落とし、ヤクルト、横浜が順位を上げてきた。あたかもセvsパの対抗戦をやっているようで、その実、内部で順位を競っている…「当事者間」で戦わないというこの仕組み、なかなか奥が深い。

本ブログの右サイドに「ラクガキ帳」というのがある。そこにサンゲツさんから貴重な意見をいただいた。もったいないので抜粋させていただきたい。
「(前略)楽天戦、見に行ったのですが、せっかくの交流戦なのに、相手チームへのファンサービスが見あたらないのが残念と言うか、恥ずかしいと言うか…
パの球場で流してくれる六甲おろしを阪神ファンはどう感じてるのでしょう?大勢だから当たり前とか思ってるのでしょうか。(攻略)」
本当にその通りだと思う。なぜ交流戦が行われているのか、去年、プロ野球に何が起こったのかをよく考え直したい。
「自分だけ良ければ」というエゴがプロ野球の衰退を招いていると、皆が口を揃えたことを忘れずに。プロ野球全体を盛り上げようという気持ちを忘れずに。

楽しみにしていたナイスな企画、「懐古派ユニフォーム」がお披露目。パンツやソックスの着こなしなど違うところも多々あれど、黄色のアクセントが懐かしかった。シーツとラインバックを結びつけるのはあまりに無理があるが(笑)、ダンカン同様、なにかと往年の選手たちを思い出す一夜だった。つくづく野球はセンチメンタリズムがよく似合うスポーツだ。若い人たちも今にわかるよ(笑)。

エースと4番の活躍で勝利した前日同様、やるべき人がやるべき仕事を完遂させてカッチリ勝った。「打撃は水物、一日で変わる」と良く言われるが、試合の中で「呪い」から冷めていくかのようだった。甲子園球場にはそういうパワーがあるのだろう。
安藤が不安定ながらも要所を締め、藤川、ウィリアムス、江草が隙を与えなかった。
1番打者が4得点、3番が2打点、4番が2打点、5番が5打点。あるべき姿が戻ってきた。この本拠地での連戦で、しっかりと地に足をつけたい。

一方の楽天は、序盤阪神の拙攻にも助けられ、ルーキー一場がなんとか踏ん張って試合を作った。しかし選手層の薄さは隠しきれず、先発投手が降板した後は苦戦必至の状態だ。言っては悪いが、たとえ岩隈が出てきた試合でも、タイガースとしては負けられない相手だ。ここは厳しく勝負に徹して欲しい。
関川、谷中、斉藤、懐かしい顔を見た。山村、川尻、カツノリ…この日出場した選手以外にも、楽天にはタイガースに在籍していた選手、かつてよく対戦していた選手がたくさんいる。皆、プロ野球選手生命を賭けた毎日だと思う。苦しい戦いが続くと思うが、チームを作るという目的を忘れずに、負けても負けても明るく前向きに前進して欲しいと切に願う。

Posted by torao at 08:17 | comments(9)
[野球全般]他球団
井川、強く腕を振る
来季開幕前、3月に国別対抗「ワールドクラシック」が開催されることになったという。主催者は大リーグ(MLB)機構とMLB選手会で、いわゆる「アメリカのグローバル化」が色濃く出たイヤらしいものではある。しかし、「国内リーグ衰退の危機」におびえるNPBは、一刻も早く真の「日本代表戦」を実現させたいのだろう。
ヨーロッパ各国が「戦争の代わり」として発展してきたサッカーと違い、それぞれの国内リーグのみで伸長してきた野球が、スポーツとしてにわかに(真の)グローバル化することは想像しづらい。ただし各国のトッププロ同士のガチンコ勝負が必要な時期に来ているのは間違いない。
本来、このスタートの時点から、米大リーグに「うまみ」が集中する仕組みに乗るべきではないと思うが、それ以外にスタートの道がないのであれば、今後の展望を打ち出し、賢く交渉し続けなければいけない。だが、それこそ日本が一番下手な分野だ…。

好投の先発投手を援護できない「見殺し打線」に業を煮やし、打順を変えた。意図はわかる。強引さの目立つシーツを2番に置き、右打ちの意識を高め、3番は濱中で主軸の働きを期待し、4,5番は信頼を示す上でも不動とし、確実性を見せている関本には、中軸がチャンスメークした場合にポイントゲッター役を期待するというもの。
残念ながらまったく機能しなかった(笑)。特に2番シーツに、ランナー赤星を意識させるのは調子の落ちている現時点では厳しすぎる。阪神の2番打者は、本当に大変だと思う。関本はよく務めているが、関本本来の魅力を封印している部分も多分にある。こういう用法をするか、いっそ弘田や平田や和田や久慈のような「旧式な2番打者タイプ」でも良しと開き直るか…。
それでも気分は変わっただろう。なにより勝利が最大の気分転換になった。

欲しかった追加点を叩きだした鳥谷の打球は、降りしきる雨の中、よく伸びていった。右中間フェンスダイレクト、あと少しでHRだった。状態は上向き。
ここのところ、まったく試合を左右するような打撃ができていなかっただけに、鳥谷にとっては大きな一打、ぜひとも気を良くして、積極的に振っていって欲しい。下半身さえどっしりしていれば、即座に恐い打者に変身できる。近いところまで来ているのではないだろうか。
ただしこの打席は投手が甘かった。制球がままならず、球は高く浮き、お決まりの膝元攻めができていなかった。もしも膝元の直球をしっかりと右方向に弾き返せるようになればホンモノだ。春先はそれが出来ていたのだから…。思い出せ!鳥谷!

4番の一発は、精神安定剤になった(笑)。初回、エラーでもらったランナーを進められず、この回このまま終われば、またイヤな雰囲気で立ち上がらなければならない…そんな中だった。金本のスイングはまさに一閃、ドライバーの芯を食ったような打球は、低くどこまでも飛んで行く…まるで上昇カーブを描きながらスタンドに突き刺さったかのように見えた。
エースを育て、支えるのが4番の仕事。言葉はなくても、金本の気持ちは井川に伝わっていた。

四方八方から浴びせられる、まばゆい「謎の光」に包まれ、エース井川がマウンド上に君臨していた。光の名前は「絶好調ビーム」(笑)。「今こそ頼む」という全国タイガースファンの願いが通じたようで、嬉しかったなぁ。体調も良くなって来たのだろう。千葉という土地も合っていたようだ。雨も好きなのかも知れない。野口との相性、リードが良かったのは間違いない。だが、最大の要因は「ビーム」だ。私達は知っている(笑)。
引き出したのは野口捕手のリード。序盤は直球主体で腕を振らせた。
今季、井川の腕の振りは鈍かった。バランスとコントロールを重視していただめだろう。そのため、打者は常に変化球のタイミングで待っていた。速球に遅れることはあっても、変化球に泳ぐ打者は少なく、甘い変化球を痛打されてきた。
野口は、委細構わず序盤を速球で押した。井川の腕の振りが鋭さを増す。打者は当然その腕の振りに合わせ速球に合わせる、変化球にはまったく合わなくなっていた。打てない速球があり、同じ投法で曲がり落ちる球と、逃げていく球がある。だから打てっこない。そう、これが井川。
中盤、終盤、チェンジアップが浮く場面もあった。野口は丹念に低めを強調した。そして真っ直ぐやスライダーを放らせる時は、自信満々真ん中に構えた。大丈夫タイミングさえ外せば打てっこない。真ん中狙えば、どっかへ散るだろう、そんなにコントロールが良いわけでもなし。井川は野口とのテンポの良い「キャッチボール」で乗っていった。最後には、球を投げながら吼えている、躍動感のある井川が戻っていた。

野口捕手と井川はよく合う。しかしなによりも絶好調ロッテ打線を無四球完封、井川投手のピッチングを褒め称えよう。

Posted by torao at 08:33 | comments(15)
[退団者]井川慶
焦る虎 自信のカモメ
ひとんチのことなので余計なお世話なのだが、「5万5千」で有名だった東京ドームの観客が、5/10が36,045人、5/11が37,041人と低迷している。ビジターチームのファンが極端に少ないということもあるが、過去の栄光から見ればショッキングな数字に違いない。

7点差を終盤一気に追いついた日ハムを、9回ウラ古田のサヨナラHRで振り切ったヤクルト。
オリックス抑えの山口が巨人・清原の頭に死球をぶつけ、危険球退場。追いつ追われつの大接戦は結局引き分け。
セ首位独走の中日に的を絞らせず9回6安打11三振で完封した西武・松坂。
交流試合も2カード目のなか日、各地で熱戦が繰り広げられる。千葉マリンの左半分はあまり熱くならなかったようだが…。

きー。でもこんなん見たらまた熱くなってきた(「マリンブルーの風」さまより)。ロッテめ〜!(笑)。

「焦り」。焦りがボール球に手を出させ、守備の乱れを生み、走塁ミスを呼び、試合を飲み込んだ。前日のリプレイを見るかのような試合展開。特に相手を上回る安打数ながら、ちぐはぐな攻撃で得点できない阪神に対し、相手のミスを必ず得点に結びつけた「王者」ロッテの巧みな攻撃。勢いの差は歴然としていた。ソツがないように集中してやっていれば、ツキもやってくる…ロッテを見ていると、負け惜しみも含めてそんな印象を受ける。

スペンサーの急降下が心配だ。ここまでは、打てなくとも外や低めの選球眼は安定していたが、ここに来てボール球に手が出てしまっている。精神的な焦りが打撃を崩してしまっている。不振の桧山と併用されることで、逆に優位な精神状態でいられたものが、自分一人しかいないという責任感で空回りしているのかも知れない。似合わないので、落ち込むな(笑)。

シーツ!金本!鳥谷!ベストを尽くして打てないのは仕方ない。だが守備でベストを尽くさないのはダメ。頭の中で常にシミュレーションをして、しっかり守るのが第一の仕事だ。

ロッテ先発、小林宏投手は長身から投げ降ろす独特の軌道、低めに丹念に制球されていて、落ちる球の見極めに手こずった。だからこそ攻撃の無為無策が余計に目立った。
疲れの見えた8回表、0−4から、赤星、関本の連続二塁打で一点を返し、なお無死二塁。打順は3番シーツ。ここで登板した二番手・薮田が、シーツ、金本、今岡から、まさかの三者連続空振り三振を奪う。今季ロッテが優勝したら、何度も取り上げられる場面になるかも…。薮田の気迫に対し、阪神のクリーンアップは完全に飲まれていた。もはや年俸も「格」も関係ない。追い込んでいるはずが、なぜか追い込まれていた。「自信」というのは本当に恐ろしい。

ここまで全30試合、交流試合の傾向を見ていると、試合前半の得点が極端に少ないようだ。やはり各打者とも初めての投手に戸惑うのだろう。慣れてきた頃にはセットパアッパーが登場して、その救援投手もたったの3日では全員が見られるわけでもない。この「短期決戦」は普段と違う野球をする必要があるのではないだろうか。
早く見定めなければ、慣れなければ、打たなければ…。打者にとっては、必要以上に「焦り」が生まれやすい。特に先取点を奪われ、リードを許している状況では、余計に焦るだろう。
交流戦の戦い方は、なりふり構わず先取点を取り、常に優位な得点状況で試合を進めることが、いつにも増して重要だ。さらに言えば、どうやって1回に1点取るかを突き詰めて考えた戦術が求められる。戦術が変わるのだから、当然オーダー変更も必要。当たりのある濱中を昇格し、小技を絡められるイヤらしい布陣を敷きたい。

エースには、チームの焦りを解き放つような投球を求めたい。

Posted by torao at 08:28 | comments(16)
[野球全般]ペナント展望
締まったマリーンズを作ったのは…
すでに当サイトでは決定していたが(笑)、赤星選手が月間MVP受賞。同時受賞のはずの藤川投手にはお声がなかったが、十分資格を有していた。他は岩瀬(中)、杉内(ソ)、西岡(ロ)。

対サーパス二軍戦でブラウンとダーウィンがともに4回を無失点。特にブラウンは全回三者凡退に切ってとった。抹消が明ける15日に即登録になりそうだとか。思えば千葉マリン向きな投手だったような気がしないでも…。

桧山の左太ももは軽傷のようで、抹消はせず、代打要員として控える方針らしい。守備に着くのはまだ不安だとか。現在登録されている外野手を見ると、あらあら…いつのまにか「守れる」選手は赤星だけになっていたよ…。実際のところ、赤星・金本は「代えられない」し、ライトの守備固めとして内野手登録の上坂がいるのでこれで良いということなのだろうが、何かあった時のための控えとしては心許ない。上げて使わず、すぐ下げるなんてことをしているとこういうことになる。
なんでもバレンタイン監督は、「枝葉」の部分である、二遊間、一二九番打者をコロコロと入れ替えて使っているとか。なるほどスピードタイプの小型選手は攻守に消耗が激しく、スタミナに難がある選手が多い。休ませながら、競わせながら使った方が調子を保つことができるかも知れない。このあたりは余り意固地にならず、勝っているチームの知恵として頭に入れておきたい。
ちなみに藤本は、6月早々には復帰できるのではないかとのこと。中村豊はすでに二軍戦に出場するまで回復している。

まんまとやられた。相手先発は大方の予想を覆してベテランの小野。まともなストレートは投げず、内へ外へ球を動かす「千葉マリン投法」にしてやられた。金本、今岡がともに3安打しながらの完封負けは、自慢の上位打線が完璧に抑えられたこと、期待の下位打線に当たりがでなかったことと、ここは単純に諦めておこう。もちろんもっと緻密な工夫があってもよかったとは思うが。

完投負け。福原投手早くも5敗目。8回を3失点、155球、よく投げた。ずっと良い内容の投球をしているので、援護がない、守備で足をひっぱられたことが本当に残念でならない。
だがあえて言おう。仮にも「エース」という言葉を使われる投手なら、勝たねばならぬ。0−0で延長に入って、降板したあと負けるのなら仕方ない。投げている間は、リードを許さないという投球をしてこそ、その気迫を見せてこそ、その言葉がふさわしい存在となる。
福原はエースになる資質を持った投手。その自覚と誇りをともに築いて行くのが、4番を中心にした主軸打者の役目だ。赤星、金本、今岡が、福原をエースにしていかなければいけない。昨年に続き、好投すれども負けばかりになっている福原投手を、野手陣の力でエースに育ててやって欲しい。

それにしても本当にロッテがこんなにしっかりする野球をするとは。いや、話には聞いていたが、この目で見るまではどうしてもイメージが湧かなくて(笑)。どうしても十何連敗とかしてしまうポカの多いチームという目で見ている自分がいる。いかんいかん、改めよう(笑)。
なるほど投手力は素晴らしいのだろう。ただ、今残している数字はかなり出来すぎで、シーズン通せば多少は落ちてくるはず。リリーフ陣についても、「どうしようもない」というレベルではなかろう。
だが、守備力の高さは素晴らしいものがあった。再三に渡り好守で投手を盛り立てた。守備の乱れでほころびを見せてしまった阪神とは対照的だった。
しかし本当に代わったところによく打球が行くもんだ。久慈選手のスーパープレーもしかり、大塚選手の超ファインプレーもしかり。あのシーツの打球が抜けていたら、勝負の行方はかなり混沌としていただろう。
交流試合のことを考えなければ、圧倒的実力者といわれるソフトバンクに危機感を抱かせる、質の高いチームであると(ようやく)確認し、嬉しくなった。

ロッテ対阪神、日本一の「サポーター」対日本一の「ファン」。ま、場所がビジターなので単純比較はできないが、「やるなあ、マリサポ」。
肉声をフィーチャーした応援方法の印象は、「かっこいい」(笑)。モノトーンで統一された一団は、なるほど「背番号26」、26番目の選手としてグラウンドと一体化していた。
ん?待てよ、あの引き締まった感じのスタンドが、現在のロッテのチームカラーを生んだのか、サポーターがチームをここまで強くしたのか?そんなことまで考えてしまった交流戦初戦だった。

Posted by torao at 08:15 | comments(11)
[野球全般]他球団
Q.もし一人だけに「絶好調ビーム」を発射できるとしたら誰に?(「評論家たちの声」投票結果)
井川(35%)
福原(11%)
久保田(5%)
金本(20%)
シーツ(9%)
今岡(10%)
その他(6%)

Total: 403 votes

※やはり本調子でないエースと四番に期待が集まりましたね。今度球場に行ったら、それぞれ思い思いのフォームで発射すること(笑)。それにしても大のオトナが「ビーム」って…。403票って…。ありがとう(笑)。

Posted by torao at 13:09 | comments(0)
[管理人より]投票結果
お手本役野口を希望
ロッテめ、なめた広告作りやがって(笑)。ヘイ、ボビー!9点打線の恐ろしさを見るが良い!そして福原の前に、自慢の打線も沈黙するのだ!(笑)

実際のところは、先発投手(福原、杉山、井川)の出来いかんで試合の趨勢は大きく左右されそう。そろそろ左右のエースがしっかりと「らしい」投球をしてくれることだろう、根拠はないけど(笑)。相手先発(小林宏、久保、小野)も好調なので、むりやりチャンスをこじ開け、少ない得点機をモノにしたい。

日ハムの各打者を上手く抑えたが、事前の情報戦の勝利だという記事がニッカンにあった。なるほど、小笠原を完璧に抑え込んだのは大きかった。よく日本シリーズなどの短期決戦で、極度の不振に陥り、打線の流れを切ってしまう選手が出るが、今回はまさに小笠原選手がそれだった。攻略法がハマったというのもあるが、責任感の強さが空回りした部分も多分にあったのだろう。
記事にあるとおり、思い返してみれば初戦、野口捕手の果たした役割は大きかった。もちろん前日まで甲子園でナイター、移動日なしの札幌でナイター、翌日がデーゲームと続くキツい日程の中、矢野捕手を休養させた意味も大きい。しかし何といっても、強打者の攻め方を実際に「やってみせた」ことが後々大いに役に立った。いくらペーパーに書いてあっても、知らなければ実践するのにためらいがある。だが、様子の分かっている野口は迷いなくリードできていた。前回同様、初戦の先発マスクを野口にする作戦は有効だと思う。矢野も「連休」になり、何かと良いと思うのだが…。

強い強いロッテに勝ち越して、当分、バラ色の交流試合といきたいところだ。

Posted by torao at 08:02 | comments(16)
[退団者]野口寿浩
自己制御機能付新人 能見
SHINJO選手、相変わらずスターだな(笑)。初回のヒットであやうく能見は転覆寸前、関本の「先制打」を難なくかすめ取り、凡フライも軽やかなステップと返球で楽しませてくれた。でも、今岡のHRの後、攻守交代のすれ違いざまにグラブ・タッチはあかんやろ(笑)。

鳥谷が上昇気配。ただこの選手、好調の波が小さいのがダメなところ。今回はしっかり掴んで放すな。打球に伸びが出てきたのは、下半身の踏ん張りが上に伝わってきた証拠だろう。近いうちに今季1号HRも出そうな予感。まぁ打つ方はそれほど期待しないとして、守備、走塁については、攻めの姿勢が出てきているのが良い。ボテボテの打球へのチャージ、捕ってからのスローイングは、切れ味鋭い。

金本、今岡、スペンサー、濱中と続く「ポイント・ゲッターズ」は、投げる方にしてみればウンザリな打線だろう。一難去ってまた一難の繰り返し。得点圏にランナーがいると集中力が急上昇するタイプばかりだ。この日も今岡の2ランHR、スペンサーの2点タイムリーと、少ない得点機をものにした。このブランド力が増してくれば、相手投手にプレッシャーを与え、投球はどんどん甘くなってくる。

能見投手の立ち上がりは不安一杯だった。前回は3回途中KO、この日の相手ファイターズは、イケイケ・ムードになると手がつけられない打線が特長。いきなり先頭打者SHINJOに、初球の甘いスライダーを三遊間クリーンヒットされ、イヤなムード。続く木元は思いきりの良い打者、直球を外に見せながら、スライダーでカウントを取るも、決め球の直球が外に外れ四球。無死一二塁のピンチを招く。
能見の調子は悪かった。直球は指にかかりすぎ、スライダーは制球が甘い。腕の振りも鈍く、チェンジアップにも頼れないという状況だった。だが、能見にはそれを早く自覚し、対処する冷静さとノウハウの蓄積がある。調子が悪い時にこそ好投をやってのけるタイプなのかも知れない。不調の小笠原、穴の多い両外国人にも助けられ、初回のピンチを切り抜けると、自己の不調を手なずけるように、丁寧に投げ込んでいった。
5回ごろには制球力が完全に戻って、球速、制球、腕の振りとも好調時のものになっていた。恐るべきルーキーだ。いや、井川の同級生なのだから、他のルーキーと同じに扱っては失礼なのだろう。
チームにとっても自己にとっても、とにかくデカイ初完投勝利。この日のように、謙虚にやっていれば、運も味方してくれるというもの。完封なんて何度でもできるさ。

Posted by torao at 08:18 | comments(11)
[投手]能見
もっと上に行ける関本
野球は観るだけでも楽しいが、やってみたことがあれば、なお楽しく観られる。子供達には本格的なリトルリーグや野球チームでなくとも、野球遊びをやってもらいたい。しかし野球というのは、決して安全なスポーツではない。バットもボールも凶器になる。こういう痛ましい事故の可能性も常につきまとう。親たちは道具を与える時に、その危険性を十分説明してやって欲しい。上級生は下級生を常に守ってあげて欲しい。子供たちだけで楽しく遊べる環境を残していくために、みんなで注意しあうコミュニケーションを大切にしたい。
今季から、防御ネットをなくしたり、低くしたりした球場もあり、おおむね好評のようだが、観客の危険度が増したことも確かだ。宮城でも試合前練習の打球が、観客席にいた少年の頭に当たり、頭蓋骨陥没となる事故が発生したという。野球場に入ったその瞬間から、ボールが飛んでくるものだと思って注意して欲しい。特に子供連れの親は子供も守らなくてはいけないし、子供だけで球場に行かせる親も、言い聞かせて欲しい。

交流戦二日目は、Gを除きすべてパの勝ち!特に中日を大逆転したオリックスにはびっくり。やはり戦前の予想通りパ・リーグの目の色が違うようだ。

再登録の下柳投手はナイスピッチング。今季はずっと良いが、こつこつ丁寧に投げ続ける姿勢が素晴らしい。この日は低めへのスライダーの軌道、制球が抜群だった。矢野捕手のリードも、走りの悪かった直球を見せダマに、左右の揺さぶりに加え、高低を意識してストライクゾーンを広く使った。運悪く勝利に繋がらなかったが、今後には十分繋がる内容だった。

得点場面、この日まったく「感じ」のなかったDH濱中に、スパッと代打・桧山を告げたところから始まる。前日のヒーロー、虎党の圧倒的支持を受ける濱中に代えて、ここのところまったくパッとしていない桧山を使った。桧山は期待に応え前日の濱中の打球を見るような左翼線二塁打、その後まさかの暴投&ボール見失いで一気に先制のホームを踏んだ。試合前練習などに変化を見つけたのか、この代打はなかなかできない起用だと思った。
しかし、相手の稲葉同様にこの日のツキを持っているはずの桧山が次打席には町田に代わる。どうやら生還時に左太ももウラをやったらしい。確かに止まろうとしてからの再加速でケガをしやすい場面だったが、それにしても弱い、ツキをものにできない桧山だ。不調でも我慢を重ねて使ってもらって、やっとのことで一本出て、さぁこれからチームに貢献するというところだったのに…。

試合展開はままならず、延長12回までもつれ込んだ。久保コーチの「詰め将棋」的継投は結局実を結ばなかった。成功すれば「巧みな継投」、失敗すれば「なにをコロコロ代えとんのや」なのだが、ちょっと策に溺れすぎた印象だ。イニング途中に何度も投手を代えられたら、攻撃側のリズムも狂うが、味方バックだっておかしくなるというもの。そこらへんはよく分かっている岡田監督がしっかりと言ってやるべきだった。

出てきた一人一人の投手は、みんなよく投げた。特に7回から1 1/3投げた藤川投手はあいかわらず物凄い速球で反撃ムードをねじ伏せた。
ウィリアムスは稲葉に痛恨の一発を浴びたが、3つ使えるボールの内、1球でも膝元または胸元にのけぞらせるような球があれば、HRだけはなかっただろう。ジェフは、あれだけ易々と踏み込まれては左打者を抑えられない。

相手先発は入来。やっとまわってきた先発の好機だったらしい。気迫溢れる投球で抑えられてしまった。調子に乗せてしまったことが敗着であり、調子に乗りすぎた打線にも非がある。
初回二死一塁に四球のシーツ、金本の打球で先制していればまったく違う試合になっていただろう。右翼は弱肩の坪井、憤死しても取り返しのつく初回だっただけに、本塁上のクロスプレーを恐れるべきではなかった。吉竹コーチの消極性が出たシーンだった。シーツだから止まったが、スペンサーなら回っとったな(笑)。次の今岡の凡退で、入来は調子に乗ってしまった。

前の日、終盤の猛攻で10点取った打線だが、ボール球に手を出しすぎ、調子に乗りすぎだ。初球、2球目の見極めがしっかりできていれば入来は苦しかったはずだ。特に関本には反省を促したい。赤星に対しては相手バッテリーもかなり神経を使って、高めの速球でフライを打たせる配球に腐心していた。赤星が倒れた後、ほっとしているところをガツンといくチャンスではあるが、絵に描いたように初球のスライダーを直球のタイミングで空振りしていては相手にペースを渡してしまう。赤星が出塁できなかった時こそ、関本にはチャンスがあるということを忘れないで欲しい。

Posted by torao at 09:30 | comments(8)
[野手]関本
濱中 地獄から生還した4打席
5/6下柳登録、林抹消。そうだと思った(苦笑)。

歴史的な一日、交流試合第一戦。神宮の雨天中止が残念だったが、各地で熱戦が繰り広げられた。目新しさだけではなく、真剣さ、気合、集中力…そんなものを見せてもらったように思う。これから2ヶ月近く、天候が悪ければかなりハードな日程も予想されるが、ケガなく、この調子でガンバレ!プロ野球。

予告パンチのウッズに10試合出場停止の連盟処分。プロ野球ががんばっている時に起きたイヤな出来事だけに、中日も責任とってこのへんでちょっと下りてきてもらわんと(笑)。この日ドラゴンズはエース川上が打ち込まれ、打線も元ドラの鈴木捕手の好リードに沈黙。4連勝で迎えた第一戦を5連敗中だったオリックスに6−0の完敗。ナイス!北川!

東北の寒空でも意地の熱戦。E−G本当に弱いのはどっちだ決戦。見せ場を作るも惜敗のイーグルス、この交流戦で変わって来そうな予感あり。

タイガースも良い勝ち方をした。勝ち味が遅いキライもあるが、終盤まで粘り強くプレッシャーをかけ続ける形が戻り、均衡が崩れると一気に試合を決める凄みが出てきた。赤星・関本・シーツ・金本・今岡・スペンサー…この打線は、相手投手にしてみたら相当イヤだろう。特に関本の働きは大きい。「守備良し・打撃微妙」の鳥谷と藤本、「打撃良し・守備微妙」の関本。そう遠くなさそうな藤本の復帰後、また起用法で悩むことだろう。

もう、スペンサー大好き(笑)。打席での雰囲気、特にランナーがいる場面では、相手投手に相当なプレッシャーを与えている。リラックスして甘い球を待つというシンプルな考え方が好結果を生んでいるのだろう。走塁で見せる気迫、長打力…。桧山との併用でもそれなりに結果を出し続けている…大したもんだ。スタメン固定を激しく希望。

安藤投手、ナイスピッチング。野口捕手、ナイスリード。二人で試合を作った。
見慣れないせいもあるのだろが、野口のリードは惚れ惚れする。強気を引き出し、投手を乗せていく。ストライクゾーンを広く使い、緩急を上手く使う。今季初安打も出て、ようやく「開幕」。もっともっと野口を使おう。
安藤も好調を維持している。勝ち星がつかない不運が残念でならないが、勝利に大きく貢献した。相手エース、金村投手との投げ合いは見ごたえがあった。次戦こそ援護をもらいたい。

江草投手、嬉しいプロ1勝目。昨季終盤、先発し7回を1失点で抑えてもつかなかった初白星が、1/3回、わずか9球で転がり込んできた。しかしその9球にはそれだけの価値があったと思う。木元には初球をポテン、不運な当たりで二死一二塁、打者小笠原というピンチを迎えた。だが江草はまったくひるんでいなかった。矢野の要求通りにインサイド低めに直球を叩きつける。この球が素晴らしい。上背があるわけでもないのに角度がある。回転が良いために、低目で伸びる感じだ。徹底的に内を意識させて、最後は外のボールになるスライダーで空振り。気迫のこもった投球が次の回の猛攻を引き出した。胸を張って良いプロ1勝だ。

ナイスゲームの中で金本が左ヒザを痛めた。あの金本が平静を装いきれていなかっただけに、かなり心配。

濱中は集中できていなかった。おそらく気負いが筋肉をこわばらせていたのかも知れない。無理もないことだ。
第一打席は、二回、スペンサー二塁打の後、二死二塁。ボール球のフォークを空振りし、真ん中やや低めの直球に手が出なかった。見逃し三振。消極性を悔やんだことだろう。
第二打席は、五回、一死走者なし。カーブ、フォークを積極的に打ちに行くもファール。2−0からボールになるフォークを空振り、三球三振。ムチャ振りを戒めたことだろう。
第三打席は、1点ビハインドとなった七回、一死一塁に四球のスペンサー。やや疲れの見え始めた金村の制球が乱れ、変化球が3つ続けてボールになる。0−3からの4球目は真ん中高めの直球。濱中は見送った。岡田監督の表情が映る、かすかな苦笑…おそらく「打て」のサインが出ていたのだろう。03年春先、4番に座っていた濱中なら強振してスタンドに放り込んでいただろう。思い切りがつかない、バットが出ない…そんな印象だった。5球目も見逃しカウントは2−3。岡田監督はここでスペンサーにスタートを切らせる。もちろんあり得る策ではあるが、打者がこの日2三振の濱中となるとリスキーなサイン。三振ゲッツーで、流れを失うことにもなりかねない。だが岡田監督のこのサインが濱中を集中させた。
(監督は信用してくれている、まず当てることから)
結果は外の低めに食らいついて二塁ゴロ。スペンサーは二塁に生きた。この打席で、濱中の「頭」と「体」が繋がったように感じた。
そして第四打席。八回、2点取って同点、二死満塁。途中にはウソのようなエラー(記録は安打)もあった。この男の持って生まれたものだろう、こういう場面が回ってくるのだ。
初球はボール球に手が出て空振り。2球目は建山の速球に振り遅れ空振り。あっという間に追い込まれた。しかし3球目は同じ球をファール。タイミングの修正に成功し、一気に楽になった。4球目の外高めの釣り球を見切ると、5球目、直球が「逆ダマ」でインローに入る。素直に反応した打球は、レフト左を抜く逆転の2点タイムリー二塁打になった。
一年にも及ぶブランクで失った真剣勝負のカンを、4度の打席で、その一球一球で、急速に思い出しているかのようなこの日の濱中選手だった。
そして4打席目で生まれた貴重な一打に、チーム全員の喜びが爆発した。感動的なゲームだった。

Posted by torao at 09:05 | comments(11)
[退団者]濱中治
おかえり!タイガース サヨナラ?あの時の井川
一二軍の入れ替えが難解…。5/4付、藤原を下げて上坂を上げ。結局藤原を使わず。走攻守どれをとってもバランスの良い、逆に言えば特徴のない藤原なので、使う機会が見つからないということだろうが、それなら上げるな。本人の身にもなってみろ。赤星のケガも考慮して上げた上坂は、代走にバント要員にと即使ったのに。ひょっとしたら試合前練習などで、その待遇を受けるだけの理由があったのかも知れないが…。藤原よ、腐るな。
5/5付、ブラウン、沖原を下げ、久慈、濱中を上げ。連敗脱出に貢献したブラウンを下げるのはなんとも忍びないが、下柳が戻るとなると致し方ないか。むしろ下柳の代わりに下げる選手に悩む。この中から誰かを下げるとしたら…桧山か?。
DHのある札幌でいよいよ濱中が復活。できれば甲子園の大歓声で勇気づけてやりたかった。8回ウラ大量得点後、桧山の打順で代打という考えもアリだと思うが、それではこの日桧山を使った意味がすっ飛ぶ。あくまでも桧山に対して丁重な岡田監督だった。

おかえり!強いタイガース。エースが試合を作り、四番が決める。それを彩る脇役がきっちり仕事をする。試合の流れが変わったと見るや、それをねじ伏せる中継ぎエースが立ちはだかり、勢いに乗って一気呵成にケリをつける。みんなが待っていたナイス・ゲーム。
ただこの日のエース井川の投球を見ていて、寂しい感覚にとらわれたのも正直な気持ち…。

先日のサンスポのインタビューで、井川が心境を吐露していた。井川は変わろうとしている。「とても打てないストレートがあり、それと同じ投法から変化球が来るのでなお打てない」という、私が大好きだった井川から「脱皮」したいらしい。その気持ちはよくわかる。20勝した一昨年、白星は打線の援護のおかげで、井川の投球自体はその前年より悪かった。昨年はさらに悪くなった。同じやり方ではジリ貧だと考えたのだろう。

井川は下柳を目指しているのかも知れない。下柳もここ数年で目覚ましく投球が変わった投手だ。移籍当初、星野監督は下柳を評して、(コントロールが「だいたい」なので先発向き)というようなことを言っていた。平たく言えば、物凄い剛球もなくなって、制球も甘いので、大事な場面のリリーフには使いづらいという意味だった。
しかし阪神で先発として使われる中で、下柳は制球の良い軟投派として完全に再生した。井川も目の前の壁を打破するために、下柳から少なからぬ影響を受けているように感じる。
しかし周囲が25歳の井川に求めるのは、36歳の下柳的「上手さ」などではなく、3年前の井川の「凄さ」である。このギャップがある限り、井川とその周辺には「きしみ」があり続ける。しかしそれが少しずつ埋まっていって、井川を、現在の下柳と同様な目で見る日が来てしまうのかも知れない。

2勝目をあげて、エースも変わってくるだろうという声もある。「今年の井川」として良くなってくることはあっても、「あの時の井川」のように変わってくることはないのではなかろうか。なんにしても頑固な男だから。

Posted by torao at 08:11 | comments(12)
[退団者]井川慶
絵はがき(3)

山里を元気に泳ぐ。縁起でもないw。

Posted by torao at 06:52 | comments(5)
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絵はがき(2)

さくらんぼの花

Posted by torao at 13:49 | comments(2)
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絵はがき(1)

福島県の山里より。
GW?Great Weak?ゴルア ワレ?

Posted by torao at 07:21 | comments(6)
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(おしらせ)GWモードになります
いつも読んでいただいてありがとうございます。
休みを利用して、親類の見舞いをかねて、福島県方面に行くことにしました。おそらく中継もインターネットもスポーツ新聞もない環境になりそうで、まともな更新は数日お休みいたします。
そんなわけで気が向いたら携帯から「絵はがき」をポストするかも知れませんが、皆様のコメントも読めないのがさびしい限りです。それでも、よろしかったらいつも通り熱いコメントを入れておいていただいたら嬉しいです。
5/6からは通常通りの更新を行う予定です。
どうか皆様も良い連休(後半)をお過ごし下さい。

Posted by torao at 21:41 | comments(6)
[管理人より]お知らせ
Q.4月のMVPは?(「評論家たちの声」投票結果)
下柳(14%)
藤川(40%)
赤星(40%)
シーツ(1%)
金本(1%)
その他(1%)

Total: 283 votes

※めでたく藤川投手と赤星選手が同率首位でした。下さんもケガがなければ絡んでいたでしょうね。いや、それよりも…。またもや「そんなん言うてる場合ちゃうがな」という状況に…(苦笑)。

Posted by torao at 13:18 | comments(0)
[管理人より]投票結果
橋本・吉野に光明
ホークスに3タテで、マリーンズ10連勝か。勢いこそが最大の戦力であることを痛感する。

タイガースの勢いは、「なくなった」などという甘いものではなく、激しい逆風にさらされている。連敗は消極性を呼び、それがまた敗戦を招くという悪循環。
この日、打線は決して低調ではなかった。1〜6番までまんべんなく出塁できているのに、わずか1得点。笑っちゃうぐらいに繋がらない。肝心なところで弱気の虫が出て、振りが鈍る。バットが出ない。
そんな時こそ、エンドランのサインで打者を楽にさせる手もあるのだが、ベンチも消極的だったように思う。また、チャンスで打席に向かう打者の邪念を振り払ってあげるようなアドバイスもできていない。基本的にどっしりと個人の復調を待つのは正しい。でも、ここ一番という状況では、責任を一緒にかぶってやろうという姿勢も必要だ。
それでも各打者にヒットが出ているのはもちろん良い兆候。ちょうど開幕第1戦と同じような状態で、少し冷静さが出てきていると思う。

消極性は能見投手にも伝染していた。矢野捕手は強気を引き出そうと直球を主体に組み立てようとしたが、ストライクゾーンに来ない。打たれる前から打たれることを怖がってしまっていた。宮本・青木への連続四球は、急上昇したヤクルト打線の連打の引き金となってしまった。

しかしその後を受け継いだリリーフ投手陣に光明を見た。特に火のついてしまった相手の猛攻を見事に止めた橋本の精神的な強さは素晴らしい。そして橋本の好投は、「ビハインド用中継ぎ投手陣」に攻めの好連鎖を生んだ。橋本1 2/3、吉野2、江草2と追加点を防いだ。残念ながら反撃は実らなかったが、それぞれがしっかりとした投球で、期待を抱かせる試合展開にした。
また、なぜか最近登板機会を与えられなかった吉野の好投が好材料。久しぶりにやってきたチャンスを生かそうと、積極的に打者を攻めた。
例え負けている試合でも、より多くの選手にチャレンジさせる場を与えることの大切さを感じた。矢野を休ませるという意味も含めて、野口、浅井にもチャレンジさせないといけなし、せっかく上げてきた藤原、林にも「やや重すぎる荷物」を背負わせてみないとなにも始まらない。首脳陣にも勇気と積極性を与える吉野の好投であって欲しい。

辛い辛い踏ん張りどころで負け。ダメはダメなのだが、少しだけ良い負け方をしたのかなと思う。

Posted by torao at 08:10 | comments(8)
[退団者]橋本健太郎
原因を見つめ次に備えよ
ロッテ強いなぁ。バレンタイン監督は、上手くハマっている時はチームを乗せていくアイディアが次から次と出てくる。主力選手を休ませる、スタッフをねぎらうなど、タイガースの首脳陣もぜひ好調のチームを参考にして欲しい。金本は「特殊事情」としても、いかに主力の疲労を蓄積させないかは考えた方が良い。

「スピード!スピード!スピード!」確かにスローガン通りだが…。楽天が開幕約1ヶ月で、キーナート氏のGM職を解き、一二軍のコーチングスタッフを入れ替えた
「(今は)めちゃくちゃ弱いが愛されているチーム」という長期的には成功しそうな路線を、自らグチャグチャにしてはいまいか。「経営が過度に現場介入するチーム」という路線に未来はないと思うのだが…。

打高投低で1つ目、投高打低で2つ目、打低投低で3連敗だ。毎試合、いくつかの悔やまれるプレーがキーになってしまっている。
この日は、岩村の3ランHRを喫した場面の、矢野のリードがエアポケットだった。5回ウラ、二死一二塁のピンチで、打撃不調に悩む岩村に対し、インコースのフォークを4球続けた。おそらく膝元への変化球を投げておけば空振りが取れる、あるいはファールでカウントが稼げるというデータがあったのだろう。しかし杉山のコントロールが定まらずカウントは1−3。5球目に選択したのは内へ曲がる緩いカーブだった。コントロールミスの投球は、打者の肩口に入ってくる。自分の目に近寄ってくる球は、危険回避の本能が働く球。振り払うようなスイングをすると、打球はライトスタンドに消えた。考えすぎの打者に対し、助け船を出すような1球だった。この日杉山が頼りにしていた直球を1球も見せなかったことが返す返すも悔やまれる。

中日戦での負け越しのショックが今の沈んだチーム状態を引き起こしていることは間違いない。首脳陣には、そこを突き詰めて考え直して欲しい。選手個々の状態やプレーもさることながら、タイミングの重要性を再認識する必要がある。

タイガースの開幕ダッシュはほぼ完璧だった。豊富な中継ぎ投手を贅沢に注ぎ込んで、中盤から終盤に勝負を決めるという戦術が冴えた。特に7回に藤川をぶつけるというのが絶妙で、相手の反撃の芽を摘み取り、戦意を喪失させるとともに、味方のダメ押しを引き出し、さらには次のゲームへの良い流れも作って来た。
しかし「開店セール」は長期間はムリだ。目玉商品を出血サービスしていれば大赤字。固定客が定着したところで「通常営業」にしないと、スタッフの気力も体力も持たない。その「開店セール」の最後が先の中日戦だったのだ。
その初戦、0−0の7回に藤川は投入されなかった。開幕当初なら同じ場面で間違いなく早めの交代で攻めていたのに。おそらく岡田監督の考えはこうだ。
福原は好投している。開幕当初ならともかく、ゼロの投手を代えられない。それに藤川にも疲れが見えるし、先発投手にはそろそろ7回ぐらいは抑えて欲しい。心はすでに「通常営業」だった。

スタッフは「開店セール」の総仕上げにやる気満々だった。これを成功させて、その後でほっと一息つくはずだった。ところが首脳陣はすでに通常営業のことを考えていた。スタッフの疲れを気にしすぎていた。この空気はスタッフに敏感に伝わる。目一杯死にもの狂いでやることはない、これからのことを考えながらやる時期かも知れない…と。かくして「開店セール」は最後の三日間で、特に最終日でまさかの「目標割れ」となり、スタッフの士気は大いに低下してしまった。

シーズンに何度かやってくる踏ん張りどころの第1回目だ。チーム全体で「首位決戦勝ち越しだったのに」と振られた恋人の姿を未練たらしく思い描いてはタメ息をついているかのようだ(笑)。
選手達には、反省が済んだら、もう終わってしまったことをクヨクヨ悩むなと言いたい。
そして首脳陣には、対処療法でバタバタするな、早く「通常営業」の型を定め、力を蓄え、次のキャンペーンに備えろと言いたい。
連敗しているからといって、リードされている場面で藤川に投げさせるのは愚の骨頂であると言わせてもらう。すでに「通常営業」を固める時期なのだ。

Posted by torao at 08:00 | comments(17)
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