2008.04.18 Friday
また杉山登板予定試合が雨で中止。「杉」の字の「彡」の部分がよこなぐりの雨に見えてくる(笑)。
自称阪神タイガース評論家(跡地)かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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2008.04.18 Friday
また杉山登板予定試合が雨で中止。「杉」の字の「彡」の部分がよこなぐりの雨に見えてくる(笑)。
2008.03.03 Monday
今日月曜は福岡でナイトゲーム。CS中継なしだけど、ヤフー動画でやってるよ。
2007.04.29 Sunday
さあゴールデンウィークに突入!全国各地、プロ野球真っ盛り!
2007.04.14 Saturday
中盤までは投手戦、後半は乱打(守乱)戦、最後は暴風雨中継と、3つのショーが楽しめた。
2006.09.20 Wednesday
来月2日からのウィンターリーグへの参加予定者を変更。
2005.09.12 Monday
ドラゴンズは「あの試合」を含めて4連敗。持っている力の半分も出していない、そんな試合が続く。気になるライバルは連日強すぎる勝利。本当はプレーオフに持ち込むことは十分可能な数字のはずなのに、タイガースを遠く感じているのではないか。強烈な精神的ダメージを、短期間で立て直すのは難しいことだ。
一方タイガースは優勝に向かって淡々と進んでいく態勢に入った。もはや不安、恐れ、動揺は微塵もなく、スペックどおりの力を発揮できる状態になっている。よくわからない変則日程で火曜長崎、木曜東京でG戦。とびとびで土日は甲子園でS戦。調子を上げているチームとの対戦が続くが、確立された自信は揺るがないだろう。あらためて「あの試合」の大きさ、両チームが賭けたものの大きさを思い知らされる。 大げさに言えば、試合は1回で終わってしまった。T先発は、立ち上がりさえ越えてしまえば尻上がりに良くなる杉山。その初回、一死後完全に打ち取ったボテボテ内野安打から一死一二塁のピンチを招く。ラロッカへは2−0から内に外す球がストライクゾーンに入り、ひっぱたかれるも左中間最深部まで。しかしタッチアップで二死一三塁と走者を進められる。前田にとらえられたかに見えたが、チェンジアップでポイントをバットの先にずらしており平凡な右飛、なんとか切り抜ける。ただし、直球、スライダーともに完璧にコントロールされた球があり、腕の振りも良い。たとえ序盤に失点したとしても形は作れそうだという予感。 「大量点をとった次の試合がどうなのか。あしたもしっかりやりたい」前夜21得点大勝後、赤星のコメント。1回ウラの打席、赤星はこの打席が勝負所であるとわかっている。9.7ナゴヤドーム5時間1分の死闘を制して以来、どの選手も決して「勝つツボ」を外さない。追い込まれてから低めボールゾーンに沈むカーブに、泳ぎながらもしっかりと下半身で粘り、ミートし、ライト前に運んだ。調子に乗せると手強いC先発レイボーンは、塁上の赤星に気を取られ投球が甘くなる。前日無安打の鳥谷が綺麗にレフト前。この時点で前日のムードが戻ってしまった。大きかったのがシーツの四球。相手の心理を見透かしたように釣り球をしっかり見て、厳しい球はファールにしてビッグチャンスを作った。金本2点タイムリー二塁打で先制、もう一人の前日無安打の今岡がタイムリーで続き、暴投と、藤本のタイムリー内野安打で加点、初回いきなり5点。もはや勢い、モチベーションの違いは明かで、大勢は決してしまった。 31歳の誕生日だった今岡は、4打数4安打5打点。本塁打1二塁打2。前日の関本に続き、「サイクル安打リーチ」は珍しい。最後の当たり、おかしなクッションにならずに残念。本塁打は狙い打ち。状況や狙いに応じていくつものスイングを瞬時に切り替えるのが今岡の打法だが、右足の蹴りと前の大きい振りで球を飛ばす「ホームランスイング」は5番に入った今季からのお目見えだと思う。前日、前々日の金本と同じ所に放り込んだ。 金本3打数3安打2四球。今岡の5打点の内の1は、二塁打で金本が俊足を飛ばして一塁から長駆生還のもの。最近の金本の走りは凄い。またも打率・本塁打・打点3部門で二位につける。打点は難しいだろうが、どれか一つとれると良いんだが…。 赤星3安打、鳥谷2安打1四球、下位にもヒットが出て、打線は急上昇。前回のカープ戦で崩された調子をカープ戦で取り戻した。 矢野がスタメンマスクを被ったことには驚いた。たとえ軽傷とはいえ、安心して任せられる控えもいるのだし、休んでも良さそうなものだ。おそらく恐怖感を覚える前に一刻も早く打席に戻りたかったのかも知れない。いやそれよりもせっかく出来た良い流れを変えたくないという思いの方が強かったのだろう。 杉山−矢野のバッテリーは、まさしく好調の流れにスムーズに乗った。矢野のリードは絶妙で、直球、スライダーともにボール球を上手く使うことでカープ打線を手玉に取った。 しかし最大の賛辞はプロ初完投初完封の杉山に贈ろう。常に低めに。力んでも狙いすぎても低めに。そして矢野を信じて、矢野のミットだけを見て、一球一球大切に投げていた。この日も一方的な試合となったが、全員の心が杉山の完封に集中していたのは、そういう杉山の純な気持ちが伝わったからだ。 最終回、先頭新井が二塁打。外角狙いの栗原をそれより遠い外角スライダーで仕留めた矢野のリードはさすがで、一死二塁。代打野村のセンター前ヒット…チームにとっては「どうでも良い」1点のはずが、赤星必死の形相で前進し、得点を許さず。一死一三塁で森笠。ベンチの指示は、前進バックホーム態勢(たぶん二遊間は併殺態勢)。チームにとって「どうでも良い」1点を防ぎに行く。森笠は浅いレフトフライ、ランナーそのまま、二死。もう杉山はいっぱいだ。握力も低下しているのだろう、あれだけ低めに決まっていた直球が高く浮く。緒方のカウント1−3。だが矢野は直球を要求、杉山も力を振り絞って腕を振る。平凡なライトフライとなり完封が完成した。 次世代の右のエースに、この05年に初完封をさせておくことは、チームにとって決して「どうでも良い」ことではないのだ。皆、それをわかっていた。 2005.09.05 Monday
報道内容の真偽はわからないが、G星野氏招聘に1年10億円というのは実に面白い。星野氏が批判の矛先を向け続けてきた「Gの金権体質」に対して、当事者としてどう望むのか。
プレーオフ出場のかかるパ3位の座は混沌としてきた。5位のファイターズが3位に2.5ゲーム差まで接近してきた。 この日B−Tが行われた札幌ドームで、前半もっとも観客が沸いたのが場内に途中経過が発表された時。Dがリードしているのになぜ?と思ったら、Fのリードに沸いていたのだ。この札幌での2連戦、観衆は19,167人、18,078人だった。通常の土日のF戦に比べたら5千〜1万人も少ない数字だ。空席が目立つスタンドは寂しい限りだったが、逆に北海道に根付いたファイターズ人気は嬉しく思う。 赤星、小休止。3回表無死一二塁。二塁ゴロで一塁走者の杉山と入れ替わらなければいけない場面で、三塁側にファールフライを打ち上げる。上から叩くという意識はあっても、ボールとバットが接触する瞬間のイメージが微妙にずれているのだろう。二晩寝れば治るかな(笑)。 鳥谷は無安打でも、強い当たりの一ゴロが出始めたので、回復近し。 金本は差し込まれての三塁側ファールフライが目立つ。いっぺん、カウントかせぎの緩い変化球を狙い打ちして欲しい。とにかく厳しいところを攻められているのは間違いないのだが。 相手が左打者だというだけで、自信満々に攻めてくるのがベイ先発の土肥。対するTの1,2,4番の左もここのところ当たりがなく、苦しい展開になる。それでも4回表にスペンサーが土肥の失投を逃さず先制HRしたことで試合のペースを渡さなかった。チームとしてどうしても欲しい時、ありがたい一発だった。 試合は5回ウラにベイが追いつく。T杉山−ウィリアムス−藤川、B土肥−加藤と両軍投手がグイグイ攻める投球を見せ、テンポ良く9回終了。TB戦恒例の延長に突入、実に今季7度目だという。 川村が出てきて、なんとなく勝てそうだという空気が漂う。やはり川村は雰囲気に飲まれたかのように今岡に四球。で、スペンサー。ピンチバンターでも良い場面だがそのまま打席へ。初球バントの構えからボール球を見送る。ベンチで苦笑いの岡田監督。どうやら打てのサインに、自分からバントしようとしたらしい。こういう状況を見るのは、今季何度目だろう。(オマエのツキに賭けたから自由に打て)という指揮官に対し、(送っときましょうよ)と答える打者。結果は、双方の思惑通り?スペンサーのツキが生きてボテボテゴロ。送りバントしてもこうは転がらないという打球になった。 続く矢野の打席は、タイガースファン全員の想像通り(笑)。「糸を引くようなゴロがライト前へ、当たりが強すぎて今岡は帰れず」。ここまで一字一句違わず、全タイガースファンが想像しただろう、まさにその通りになった(笑)。 さて一死一三塁で藤本だ。いや、ポップだ。ここしばらくまた打席に入ればフライの日々に戻っていた。上手く当たれば外野フライ、打ち損ねれば内野フライ、三振も少なくない。代打起用を迷うところだが、藤本そのまま打席へ。二塁手を切り捨てるまで勝負を賭け切れなかったようにも見えた。だが、ここで藤本が素晴らしい打撃。川村のフォークを狙い澄ましてピッチャー返し。打球は綺麗にセンター前に抜けていった。大振りにもならず、アゴも上がらず、しっかりと頭を残して、フォロースルーを正面に伸ばした素晴らしいバッティング。殊勲打を放っても、思わず「いつもそれをせい」と言いたくなるのは、藤本のキャラクターがなせるワザ(笑)。 10回ウラは1点差で久保田がマウンドへ。この回先頭の内川には強くミートされたが、レフト金本の守備範囲へ。これで落ち着き、相川、代打鈴木をともにファールフライに仕留めた。前日のイヤなイメージを払拭して、D戦に臨めるのは良かった。 9回を終わってTのヒットはなんとスペンサーによる2本のみ。負けなかったのは杉山の好投のおかげだ。今まで見た中で一番コントロールが良かった。直球、スライダーとも矢野の要求通りに決まっていた。3回の攻撃、またしてもバントの構えから右ひじ近くに死球を受けるも、何事もなかったかのように続投。頼もしさ、安定感にかけては安藤に負けていない。 唯一の失点シーン、5回ウラも惜しいものだった。先頭の種田がヒット、続く内川への5球目、素晴らしい直球がアウトローに決まったのだが、審判がボールのコール。それまでは取っていた高さだった。カウント2−3となって走者はスタート、三塁ゴロの間に種田は二進した。続く相川のタイムリーで1点失う。あれが三振となっていれば…そんな1球だった。 それにしても課題の立ち上がりもこの日はすんなりとクリアし、以後7回までほぼ完璧な投球。その急成長ぶりには目を見張るものがある。若きローテーション投手、杉山がチームに与えている影響はものすごく大きい。 2005.08.21 Sunday
前日の大敗を完全払拭してタイガース快勝。前日の惜敗を引きずるかのようにドラゴンズ大敗。ゲーム差は4.0となる。まだまだ勝負はこれからで、ここで油断してはならない。だが、今季の最終結果について、おぼろげなイメージを抱かせるのに十分な結果。この日の結果はとても大きい。
以前に「杉山が好きだ」と告白したが、訂正することにする(笑)。おそらく今まで、杉山はにやけ顔のせいで損をしてきただろう。何度となく「何ヘラヘラ笑ろとんねん」と責められたに違いない。以前ドラゴンズ戦で死球をぶつけた後、笑いながら謝っている様子を見て、底知れぬ怖さを感じたが、どうやら緊迫したり、注目が集まったりすると、タラ〜っとひとしずくの冷や汗をかきながら、表情が笑顔になってしまう男のようだ。だが、このヘラヘラしたあんちゃんの評価は急上昇、「あの人、いつもはただヘラヘラ笑ってて何考えてるかさっぱりわかんないんだけど、ああ見えてけっこういいところあるのよ、こないだも…」と近所のおばちゃんも大絶賛という感じ(笑)。 この日は、あたかも杉山とバックを守る野手陣が信頼関係を構築していく一日のようだった。杉山の調子はあまり良い方ではなかった。指にかかった良い球もあるが、やや甘めに入る傾向が出ていた。初回は藤本の個人技に助けられた。青木をセンター前安打で出し、続く宮本は高いバウンドで二遊間のゴロ。藤本追いついて、そのまま二塁ベースを踏み、ジャンピングスローで併殺を完成させた。だがその後も岩村四球、ラミレス二塁打と、ピリッとしない。しっかりせい!なんとか宮出を打ち取る。 二回ウラは、一死一塁で小野の遊ゴロを鳥谷がトンネル。打球が速くあっというまに左中間を抜ける…一塁走者一気に生還。併殺で終了のはずが、1点失ってなお一死二塁となる。これまで好守を続けてきた鳥谷にしては珍しすぎる軽率なプレー。なにか前日の捨てゲームから、集中力を戻し切れていないような印象を受けた。続く館山はバントを失敗し、追い込まれながらも、高いバウンドのゴロで、二死三塁、内野安打王青木に繋ぐ。がんばれ、ここで点を失ったら鳥谷がなお凹む…。イージーなサードゴロに踏ん張る。 スワローズ先発の館山は、前回甲子園で三塁を踏めぬ完封を喫した相手。この日も手を焼いていた。右打者へは懐に食い込むシュート、外角へ直球とスライダー。左打者へは逃げていくシュート、さらにやっかいなのが体に向かってくるような投げ方から、最後インローいっぱいに曲がって入って来るシュート。1回二死三塁の好機で、あの金本が腰を引いて逃げた球で見逃し三振を取られている。加えて、どちらにも有効な、タイミングを外すチェンジアップがあるのだから、打ちづらいことこの上ない。それでも3回表には、鳥谷、シーツがしっかりミートして打ち返すも、踏み込みが今ひとつ弱く、相次いでセンター青木の正面へのライナーとなる。流れはスワローズにあった。 3回ウラ、先頭宮本のどん詰まりのボテボテ。どうしようもない内野安打が今岡の前へ。無死一塁。続く岩村の地を這うような打球は二塁手藤本の正面へ、完全な併殺コース…だが送球を焦り、グラブからボールがこぼれる…二塁送球をあきらめ、あわてて一塁に投げるが大きく捕手寄りに逸れ悪送球。無死二三塁とピンチを拡げてしまう。久保コーチが出てきて集まる内野手。すまん、杉山…1点は捨てろ、この後しっかり行こう。 だが続くラミレスへは初球を死球で、無死満塁。ところが、ここで杉山の「意外といい人」魂に火が点いた。ここで点を取られたら、藤本がなお凹む。宮出への入り、ここしかないという外角低めいっぱいにキレの良いスライダーを二つ続けて決める。続く3球目はストライクからボールになるチェンジアップで泳がせ、二飛、一死。リグスへは予定通り外直球のボールから入り、高めのスライダーで釣って遊飛、二死。最後は懸命な杉山にツキも味方して、城石を一ライナーに仕留め、大ピンチを切り抜ける。 ここで岡田監督が動く。選手をベンチに集め、その中心から檄を飛ばす。「今までやってきたことを忘れたらアカン。1つ1つ集中していけ」。何と言うことはない。言葉の内容が重要なのではない。いつもは選手、コーチに任せきりの構えを取り続ける岡田監督自身が試合中に直接指示を与えたことが重要なのだ。6/29米子でのカープ戦、走塁ミスが重なった試合で、「何じゃお前ら! 何を慌てとんねん! どしっと構えて、野球せんかい!」と怒鳴ったことがある。この日もエラーに加え、桧山の牽制死もあり、集中力の欠如、焦りが見え隠れしていた。あの日と同じように、この檄が逆転の流れを呼び込んだ。 解説の加藤博一氏によれば、試合前、桧山は岡田監督にかなり手厳しく「オマエはもっと初球から打ちに行かんかい!」と叱責されていたという。この日は第1打席(中安)から積極的な姿勢が見えていた。4回表二死、初球の直球を強振、振り遅れて空振り。良い感じだ。2,3球目、低めのボールゾーンに落ちる球を見切る。4球目は、インハイへの直球、これはコースが良すぎる、手を出さず。カウント2−2からの5球目は沈む球がストライクゾーン低めへ。「桧山攻略法」どおりの勝負球だが、同じ球種のボール球を2つ見ていたこと、前のインハイの直球で、落ちる球に山を張れたことが大きかった。やや泳ぎながらもフルスイングした打球は、タイガースファンが溢れるバックスクリーン右に飛び込んだ。「今日も館山にやられるのか」という恐怖と焦りを吹き飛ばす同点HRだった。 4回ウラ、アクシデント。打撃の良い館山が放ったピッチャー返しが、杉山の足に当たる。治療の後、マウンドに戻る杉山は、例の照れたような笑い顔。掴みかけた流れを離してなるものかという平常心で後続を断つ。 5回表、桧山の一発から館山のリズムが狂い始める。藤本へはバランス崩れて0−3とする。なんとか持ち直して三ゴロを打たせるが、これを岩村が悪送球し、無死一塁。それまでピタッと締まっていたスワローズ側に気流の乱れが生じている。 当然バントの構えの杉山に対して、館山の初球は顔にまっしぐら直球。杉山も必死で逃げるも避けきれず…うつぶせに倒れ込んで動かない杉山。いったいどこに当たったんだ!しばらくすると杉山は立ち上がり、またしても治療のため裏に下がる。当たったのは胸の上部、細い骨のあるところだけに心配が募る。 ほどなく、杉山が小走りでダグアウトから表れ、例の笑い顔で館山に会釈しながら一塁ベースに立つ。私はいまだかつて、深刻な死球を受けて、笑い顔で相手投手に会釈をする選手など見たことがない。敵も味方も全員が心配した、異様な球場の空気を一瞬にして振り払い、清々しい気持ちにさせたのはもちろんのこと、もう勝ち負けなんてどっちでも良い、ああ良かった!と、皆に、ことにスワローズ側に思わせた、最高の笑顔だった。 打席に向かう赤星は、集中を増している。投手に死球?許すまじ。鬼の形相である。無死一二塁、初球をまるで復讐のようなセンター返し、当たりが良く無死満塁。 タイムリーエラーを犯した鳥谷からも珍しく気迫を感じた。もはや館山には鳥谷を下に見る余裕はなくストレートの四球、押し出しで2−1と逆転。続くシーツはインハイに詰まっても、もう勢いの違いでライト前にぽとりと落ちる、3−1。 そして金本はもちろん第1打席で見逃した、シュート気味のインサイドのボールを待っていた。必ず来るその球を打つ。集中力は極限状態だ。3球目にやってきたその球をコンパクトにミートしただけで、打球は右中間深くへ消えていった。タイガースで初めての満塁HRで7−1とし、試合を決めた。 他にどんなことがあったかというと、満身創痍の杉山は5回のマウンドに上がり、ラミレスに一発を献上するも、ど根性で投げ切り、勝利投手の権利を取って降板。検査を受け、足、胸とも打撲、軽傷の診断を受ける。 代わって6回を桟原、7,8回を江草、9回を太陽が繋ぐ。桟原、江草はいつも通りの素晴らしい投球。太陽は小野にHRを打たれるなど、あまり良い内容ではなかった。 7回表には矢野がソロHRで加点。低めのスライダーを矢野特有の美しいスイングでバックスクリーンに運ぶ。2日間の休養で、矢野の打撃は完全に復調した。 8回表の追加点は、鳥谷のヒットと今岡の凡フライを青木とラミレスがお見合いしたという、本当はエラーの「なんちゃって打点」。鳥谷の打撃が良くなっている。この日、第4,5打席で打ったヒットは、いずれも強いゴロでライト前へ。ライト側への長打も近そうな、予感のある2安打だった。一方、今岡は相変わらず良くない。後ろ重心が強すぎで、差し込まれることが多すぎる。それでも出しておけば打点がつくから不思議なのだが(笑)。 この日の試合、見られなかった方が多いようなので、今日はダラダラと試合経過を追ってみたのだが、コーチングスタッフ、投手、野手の結束強化を感じた大きな1試合だったように思う。 2005.07.17 Sunday
下柳(球宴期間登板なし)、濱中(守備ミニキャンプ)を抹消。林、前田を登録。ここらへんで赤松かなぁとも思っていたが…。でも二人とも良いところを見せて欲しい。
カープ先発の小山田はまずまずだったが、立ち上がり2回、四球がらみでランナーをため、制球が甘くなったところを矢野に二塁打され2点を失う。その後、杉山、鳥谷にも四球を出してしまい、前日と同じような雰囲気になりかけたが、シーツを三振に取り、なんとかしのぐ。 しかし5回は、エラーを足掛かりに、どん詰まりのヒットが続き、犠牲フライ、フィルダースチョイスと、訳のわからぬうちに2点を失う。藤本にもタイムリーがでて、気がつけば5点差…。 この呆然とするような点の取られ方をする前、5回の表。カープはわずか6球で攻撃を終えている。しかも手を出すべきでないような初球のボールに手を出して凡退…。みすみすリズムと流れを相手に手渡した。 カープは負のスパイラルに陥っている。打者は、若いカウントからボール球に手を出して凡退、ガムシャラとムチャクチャのはき違え。投手は四球連発、野手はエラー連発…。同じプロなのに、相手チームには到底勝てないような気になる。私はこういうチームがいかに弱いかをよーく知っている。戦力がないということは絶対的に辛いことだが、気持ちを合わせるということから始めるしかない。 終わってみれば8安打。もっと打っていたような気がするが、効果的な集中打だった。2回先制、5回中押し、あとは8回のダメ押しチャンスをものにできれば「2−5−8のスジ攻撃」で完璧だったが、贅沢は言うまい(笑)。 この日は守備で再三良いところを見せた。サード今岡は、好守というよりアクロバティックだったが、二遊間の数々のファインプレーは見事。特に終盤8回、一死一塁から福井の打ったボテボテのショートゴロに鳥谷が猛チャージ、難しいバウンドもまったく危なげなく裁き、6−4−3の併殺にしたプレーがお気に入り。何食わぬ顔でやってのけるところがカッコイイ!まぁ、何かにつけてオーバーアクションの藤本も、それはそれで良いけどね(笑)。 ウィリアムスと久保田は調整登板の色が濃い。どちらもあまり間隔が空きすぎると良くないだけに、戦略的な交代と言える。いや、でも杉山の完投も見てみたかったぞ。それは次のお楽しみということか。少しずつ少しずつレベルを上げているのは本当に好感が持てる。 この日は、立ち上がりから直球が走っていた。第1球は、内側真ん中のまっすぐ。その後も、速球でインサイドをえぐる投球が冴えた。逆にもっとも頼りになる武器であるスライダーの制球が定まらなかったが、カープ打線の粗い攻めに助けられた。 これまでの課題であった立ち上がりを抑えるために、投球練習を多めにしたという工夫は○。 次の課題は、点をもらった後の投球か。2点取った直後の3回表、森笠の一打(センター前タイムリーヒットかという当たりを、杉山がグラブに当ててショートゴロにする)はラッキーで、ほとんど失点したも同然だった。追加点をもらった直後の6回表、またしても先頭を出し、暴投で失点。 3回は直前に自らランナーとして一塁から三塁まで全力疾走をしているし、6回といえば一番投手が苦しいところ。それを加味したとしても、やはり得点の後の回を、淡々と抑えて欲しい。そうすれば杉山はさらに次のレベルに上がれる。 高校時代のライバルで、大学時代のチームメートだった友人が亡くなったという話が取り上げられている。「ヘラヘラした兄ちゃん」というイメージを少し修正したりして(笑)。 2005.06.27 Monday
杉山(即先発)と関本(即スタメン)を登録、ブラウン(登板機会なし)と町田(首痛)を抹消。
相手の拙攻と自滅で楽な試合展開。休み前のG戦で、救援投手橋本一人というのはありがたい。その橋本も3回をパーフェクト、魔球も戻って来て4奪三振。プロ入り初セーブを記録した。 鳥谷好調キープ。特に3本目、左腕佐藤のインコース直球を叩いた右前ヒットが素晴らしかった。併殺時の悪送球がタイムリーエラーになってしまったが、二塁手、一塁手にも責任があるプレー。また鳥谷のこと、二度と同じ過ちはしないと思う。良い誕生日だったろう。 今岡の勝ち越しソロHRは惚れ惚れする打球。ビッグイニングの口火を切った。 「不調」の金本だがやれることは必ずやる。この3連戦ではグラウンド・コンディションを利用した頭脳的打撃を徹底。固い地面に叩きつけヒットと打点を稼いだ。さすが。 この日のヒーローは矢野だ。先制ソロHRでまずは味方打線に勇気をあたえる。嫌な感じのする相手先発マレン攻略に気勢が上がった。続く打席では、今岡HRの後、相変わらず不調のスペンサーがあえなく三振、マレンが落ち着こうとした矢先、インハイの直球を強振、どん詰まりのライナーをセンター前に運ぶ。マレンの自信を失わせる一打だった。 また、調子が悪かった杉山を上手くリードしたことも大きい。立ち上がりから頼みのフォークが高く浮き、連打を食う。拙攻に助けられた部分も大きいが、早々にフォークを捨て、制球、ブレーキとも抜群だったスライダーに活路を見いだした。粘り強かった。 5点差で中盤といえば、普通はかなり安心してられる。しかし、ことジャイアンツ重量打線が相手となると、3ランHR1本で2点差、そうなれば逆転もあっという間。現にそんな場面を何度も体験してきた。前日のローズの一発もそうだが、「これだけはダメ」と考えれば考えるほど、結果はその唯一のダメなことが起こりやすくなる。「右に池があります」と言われると、必ずボールが池ポチャするアレである(何も言ってくれなきゃいいのにw)。G打線相手の場合は、「四球だけはダメ」「HRだけはダメ」と考え始めたが最後、ランナーがたまってドスンだ。思うに、「○○はダメ」の○○の部分に意識の多くがとらわれてしまうのだろう。 見ていて応援したくなる投手だ。杉山は、インタビューを受ける度に「打者に向かって行く気持ちを忘れずに」と繰り返す。同じ言葉を繰り返し繰り返し脳に送り続ければ、指先の神経にまでその信号が届くのだろう、きっと。 6回の杉山は明らかにエネルギー切れ、握力も低下したようで、この日の「命綱」スライダーが抜ける。それでも、内角に配した直球には「向かって行く」という迫力があった。 肩で息をしながら、フラフラになりながらの6回122球。無四球というのが素晴らしい。しかし岡田監督は「まだまだもっといい投球ができる」と言う。もちろん本人もそう言いたいだろう。そうでなきゃ困る。 しかし、G打線についての考え方も、もはや過大評価なのかも知れない。少なくともこの試合では、ランナーをためるべき場面でもボール球にバットを振り回す「ソロHR未遂打線」でしかなかった。 2005.06.01 Wednesday
辛抱、辛抱…。SもDも勝ってまだまだ大混戦。ヤクルトは新外国人投手ガトームソンが初勝利、故障のゴンザレスがセットアッパーで復帰と、ここにきてさらに戦力アップしている。中日も松坂撃破で上昇ムード。交流戦後のリスタートで大きな動きがありそうだが、まずはそこまでキッチリとした野球で辛抱あるのみだ。
背筋の違和感で二軍調整していた橋本が一軍登録、代わって能見が二軍へ。橋本同様、能見も心身ともにリフレッシュして戻って来い。 二軍戦では、赤松が3戦連発となる4号HRを打っている。「HRは要らない。四球が欲しい」とコメントしていたようだが、そういう意識の中でも当たればスタンドインもあるというパンチ力はぜひ欲しい。まだまだ二軍で経験が必要なのか?そろそろ上で見せてくれないか?(笑)。 杉山−杉内、打者がアレルギーになりそうな対決(笑)。そのとおり、どちらも素晴らしい投球だった。もちろん勝負を分けるだけの違いと差があったのだろうが、そんなに大きなものではない。 両陣営とも、初球、ファーストストライクを狙えと言う指示が出ていたのだろう。序盤から勝負が早い。しかしどちらもキレが良く、空振りになり、ファールになり、凡打になった。向こうが一度だけ、たまたま芯を食ってHRになった…ただそれだけのこと。しかしほぼ埋まった甲子園でも物怖じせず、いつもどおり、いやいつも以上の投球をした杉内はやっぱり凄い。 まったく反撃できなかった悔しさはあるが、気持ちを切り替えやすい試合だろう。2時間半の短いゲーム、旅行日ナシの強行日程が続き、気疲れもある。久しぶりの我が家に早く帰れてゆっくり休めたことをプラスと考えれば良し。 「(七回の松中は)長打を警戒して慎重になってしまった。(ズレータの一発は)低めにいっていたので、失投だとは思ってません。その前のフォアボールが…」 杉山のコメントがすべてを物語っている。松中、城島、ズレータと並ぶ強打戦にも臆することなく、初球から勝負球を投げ込んでいった。かわそうとする球ではなく、二死満塁カウント2−3から投げるような気のこもった球をストライクゾーンに投げ続けた。 相撲の仕切で「時間前に立つ」というのがある。両者の気合がのれば、規定いっぱいの時間は不要とばかりに勝負が始まるアレ。この日、ホークス打線の早打ちは、ベンチの指示もあろうが、杉山の気迫が各打者の気持ちを高ぶらせていたようにも見えた。 HRを打たれたことより、弱気の四球を出してしまったことを悔やんでいる。遙か先を行っていた同世代のライバルたちとの投げ合いの中、杉山投手の急成長が嬉しい。 2005.05.19 Thursday
交流試合期間に入って、新鮮なだけでなく、一戦一戦見ごたえのある試合が続く。順位表を見てみると相変わらずの混戦模様ながら、中日・阪神・ヤクルトが貯金組、横浜・広島・巨人が借金組とやや開いてきた。今のところ理想的な位置どりだ。
二軍に目をやると、的場選手が代打出場を果たしたという。また這い上がって来た。今キャンプでは走攻守にキレを見せ、右翼レギュラーの大穴的存在だったのだから、その持っている力は間違いない。いつかきっと花を咲かそう。 藤本も二軍戦出場間近。故障前同様ではなく、何かきっかけを掴んで上がって来て欲しい。 「松坂大輔が甲子園に帰ってきた」雨模様の平日に44,030人を集めた。やはり当代一のスターだ。何事にも動じない精神力の強さ、球種一つ一つの完成度の高さ、体の強さ…見る者を文句なく惹き付ける。 しかし今季、松坂は勝利に恵まれず、これで3勝5敗。エースがエースの投球をしても勝てないのでは、なかなか順位も上がってこないだろう。 象徴的だったのが追加点をあげた5回ウラ。先頭・鳥谷の打球は三遊間を鋭く破る。が、三塁手フェルナンデスはグラブをひょいと差し出しただけ。届かなくたって打球を追いかけ、飛びつくのが三塁手の「労働」だろう。杉山の送りバントで二塁ベースカバーが遅れた遊撃・片岡の動き、ストライクのスライダーを後逸した捕手・細川…甲子園の雰囲気に飲まれたのかも知れないが、「投げているのはウチのエース。絶対負けられない」という迫力と集中力がナインから感じられなかった。 試合を「つくった」のがウィリアムス。8回に2点献上、1点差に迫られ、試合をこの上なく盛り上げた。何やっとんねん(笑)。投げてみないとわからない「ジェフ劇場」が続く。もともとコントロールで抑える投手じゃなし、目一杯腕振って真ん中狙ったらよろし。 桧山選手、読んだ?…ワケないな(笑)。まさに第一打席の初球、代打と同じ状況で、松坂唯一の失投を仕留めた。やや置きにいった直球を素直に弾き返すと、特有の緩やかな円弧はどこまでも伸びて、右中間最深部を越えて行った。 松坂としては、初回赤星はじめ上位3人で切り、二回もっとも警戒すべき金本・今岡を越え、一瞬の真空状態だったのかも知れない。しかし相手は桧山だ。誰も期待していないその一瞬は、決して逃さないのだ(笑)。 自分の年齢を表して、常に同業の他人の名で呼ばれるというのはどんな気分なのだろう。自分と別世界の人物だと思っているうちは誇らしくもあるだろうが、その存在が近くに感じられて来たなら、妬ましくも疎ましくも感じられるだろう。この日、杉山、藤川、久保田は、「年齢を表す人物」に激しい闘志をかき立てられたのは間違いない。 今季に限っては、同世代をリードする投球を続けている藤川は、下位打線を寄せ付けない。特に打撃に色気を出す松坂には内角高めに151km/hの直球を放り込み、どん詰まりのショートゴロに切った。 どうやらなかなか燃えてこなかった久保田にも微妙な変化があったように見える。自軍の同い年の投手たちがわずか1点のリードを繋いで来た。それを最後まで絶対に守ってやるという強い意志が、その一球一球に込められているような気がした。MAX153km/hそれでもなかなか空振りが取れない。しかしこの日はコントロールミスはない。丁寧に投げ込んでいく。だんだん調子が出てきた…。代打中村をスライダーで、最後の打者栗山を152km/hの直球で空振り三振を奪い、歓喜の一瞬を呼び込んだ。 そして、松坂と堂々渡り合った先発・杉山。自分の持ち味を十分発揮した。速球は最高150km/hを記録。低く曲がり落ちるスライダー、ストレートと錯覚しやすいフォークを駆使し、再三の大ピンチにも思いっきり腕を振った。本人の談話にもあったとおり、矢野捕手が身をていしてワンバウンドを止め続ける様子に、バッテリーの強い信頼関係が生まれていた。 杉山にとっては投げやすいマウンドだったかも知れない。相手は第一人者、負けてもともと、失うものはないという気持ちで向かっていった。この男、なかなか正体不明で(笑)、だからこそ面白い投手だと思う。 2005.04.24 Sunday
今季初めて土曜日の横浜スタジアムは、阪神戦ということもありよく入った。その数、発表は24,903人。それしか入らないのか…。確かに小さい球場だ。この日ライトスタンドに飛び込んだ4本のホームランは、甲子園なら4本のライトフライだったかも知れない。
外野フェンスなしの球場(でなければフェンスまでの距離が200mの球場)で行う野球が私の見てみたい夢の野球だ。フェンスオーバーのHRはない。あるのはランニングホームランだけ。長距離打者の時、外野手はどこらへんに守備位置を取るのだろう。150mの大飛球を50mほどダッシュした赤星が悠々とキャッチする。そんな野球が見てみたい(笑)。 ま、そんなわけで抑えの久保田投手が2本のソロHRを喫してしまったが、200m球場なら凡フライだ。臆することなく強気で攻めて欲しい。ベンチ、捕手、チーム、ファン、みんなで新クローザーを育てていかないと。 杉山投手の好投には驚いた。いやその前に、杉山投手の先発起用に驚いた。4/20の巨人戦、1回で42球も投げていたからだ。しかもその内容が被安打5(内HR3)、失点5という散々なもの。しかし久保コーチは、既定路線を変更することなく、この日の今季初勝利に繋げた。そこまでの信頼があったとも、チーム事情に余裕があったとも思えないが、ずいぶんと落ち着きのある選手起用をしたものだ。 この日の杉山投手は、よく腕が振れていた。直球の制球は相変わらず悪いが、その荒々しさのために好打者が並ぶ横浜打線に的を絞らせなかった。もっとも素晴らしかったのがフォークと見まがうばかりの落差のあるスライダーで、低めによく決まっていた。「完成度の低さ」を逆に長所にする、現時点ではこの方向性で十分に戦力になる。もちろんプロとして今後の課題が盛りだくさんであることは忘れないでほしいが。 さぁ、打線を繋げて能見投手にプロ初勝利を贈ろうじゃないか! 2004.11.12 Friday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200411/tig2004111204.html
ウラが気になってしょうがない。ダイエー問題は、ソフトバンクがすべてのしがらみをすべて精算する形で決着しそうだ。またしても何の根拠もない話で恐縮だが、この買収劇のウラに「高塚氏逮捕」がどう関係したのか、しないのか気になる。高塚氏といえば、ダイエー本体の「末期症状」の中、球団を切り盛りしてきた張本人である。最終的なポジションは、ダイエー球団オーナー代行、ホークスタウン(コロニー・キャピタル資本のホテル、ドーム球場の運営会社)社長、経済誌「ダイヤモンド社」社長という要職を兼務した実力者。不可解なウラ契約の陰に必ず存在する男だ。その「すべてを知る男」が、9/29にホークスタウン社長を「重大な法令違反の可能性がある」として解任され、翌9/30にはダイエー球団を辞任、10/25に強制わいせつ罪(部下へのセクハラ)で逮捕され、さらに拘置期限開けの11/15には余罪があるとして再逮捕されるという。そして「ダイエー球団の精算」はすべてこの期間に終わりそうな勢いだ。高塚氏は事実関係は認めているが、犯意はなかったとしている。 もちろんセクハラについては、詳細を公表することで被害者がより大きなダメージを受けるということも、その罪が非常に重いものであることも承知している。しかし、これだけの大物が、このタイミングで、何があったのかが伝えられることなく完全に「娑婆と断絶」されるというのも何かウラがありそうな話だ。ああ、におう。 野崎社長はウラにまわる。新社長は牧田専務に決定。野崎氏は取締役連盟担当として、今後の球界改革に集中することになった。良かったと思う。新社長も前社長に負けないように人望を集めて欲しい。 ウラでうごめく選手の取り合い。伝えられるところでは、ペタが巨人退団決定→楽天入り濃厚、清原も退団か?→阪神とオリックスで取り合い、バーンは近鉄との取り合いの末阪神入り濃厚とのこと。 松坂がグレート・ピッチでメジャー相手に完投勝利。でも第6戦(日テレ放映)まで登板しなかったのって、何か「ウラ」があるんじゃないの?結婚がらみで疑う私(笑)。 私事だが、Tigers-net.comさまより、ブログ開設のお誘いを受けている。ウラで(笑)。Tigers-net.comさまといえば、赤星選手をCMキャラクターに全国の虎ファン狙い打ちで展開している阪神電鉄系のプロバイダで、球団の公式ページの運営も行っている。私としても「オフィシャルの中の人」からのお申し出をとても名誉に思い、引越を考えているが、なかなか上手くいかないのが現状。とりあえず杭だけ打ってみた(笑)。 ウラオモテなく期待しているのが杉山投手。夏前に颯爽とローテ入りした時には、さあ今季何勝するのだろうとワクワクさせてもらった。ちなみに世論調査(当サイト調べ)では、55%の方が「4〜6勝」と予想したが、終わってみれば2勝2敗。ローテ定着とはいかなかった。 投球回(53 2/3)に比べ、四死球28はコントロールの悪さを物語り、被安打52はあまりに多すぎる。一方で投球回を上回る57奪三振は、荒れ球が威力を発揮していたことを証明する。 その杉山がシュートをマスターすべく取り組んでいるという。久保コーチなどは、「杉山はシュート・ピッチャー」と先走っている(笑)。確かに杉山に欲しい球種はシュートだ。これまではフォーク、スライダー、カーブと、逃げる球ばかりで、右打者に踏み込まれる場面が目立っていた。抑えられる時は、インコースへのストレートが決まる時、崩れる時はそれが大きく外れる時と決まっていた。もしシュートを自分のものにできれば、久保コーチの言通り10勝できる。面白い存在だと思う。 2004.05.17 Monday
http://www.sponichi.com/base/200405/17/base156282.html
前日の雨中戦で、藤本の腰に異常発生も軽傷の模様。不振の井川がツーシーム、好調の桟原がシンカーに、それぞれ取り組んでいるという。 杉山といえば雨、雨で中止といえば杉山。かわいそうに三度目のお流れである。だいたい同時期に声がかかった同期の久保田は順調に登板を重ねているのに、不運としか言いようがない。伊良部、前川も調子を上げてくる。左腕不足の中、江草に期待する空気も強くなる。杉山に与えられたはずのチャンスは、度重なる雨の中しぼみかけている。こうなれば自分の右腕で一発勝負、すっきりとモヤモヤを晴らしてほしい。でも晴れる日が来るのか? 2004.04.22 Thursday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200404/tig2004042204.html
山本昌に手も足も出ず完敗。前川は3連続KOで先発ローテから外される。片岡の替わりに昇格した杉山投手が8回に登板、下位打線を無難に抑えた。杉山は二軍先発ローテーションの軸として抜群の成績を残しているので、前川と交代するのが順当だろう。しかし少々手荒だが杉山のリリーフ起用も検討してもらいたい。速球とチェンジアップで空振りがとれるタイプ。吉野、安藤、ウィリアムスの調子が上がるのを漫然と待つわけにはいかいと思うのだが…。勝ち試合のリリーフは若手投手にとって勉強になることが多いし、先発などこれからいくらでもできる。去年の安藤、久保田のイメージで使ってみたい。ではローテは誰が埋める?先発の楽なところで安藤を使うという手が良いと思う。また長いイニングを投げて味が出る江草も良いと思う。なにも春のキャンプで決めた「先発タイプ」「救援タイプ」を1シーズン固定させる必要はない。 2004.03.10 Wednesday
http://www.sponichi.com/base/200403/10/base149133.html
左右の2年目自由獲得枠、江草、杉山がそろって好投したという。若手投手陣も遅ればせながらヒートアップして来てほしい。 さて阪神には昔から、「期待程伸びてこない」二人組ユニットの系譜がある(ような気がする)。例えば池田&池辺(1970年代後半)、北村&吉竹(1980年代前半)、伊藤&工藤(〃)、中田&仲田(1980年代後半)、大野&中野(〃)、亀山&新庄(1990年代前半)、新庄&桧山(1990年代中盤)、藪&川尻(1990年代後半)などなど。用法としては、「北村、吉竹あたりがレギュラーを狙う」とか、「藪、川尻で合わせて20勝は必要」とか。定着しつつある「江草&杉山」の早急な「ユニット解散」を望む。 2004.03.02 Tuesday
http://www.nikkansports.com/osaka/otr/p-otr-040301-06.html
2/29のオリックスとのオープン戦では、先発の杉山を始め江草、吉田、牧野、吉野と完封リレーだった。ただ相手打線が悪すぎという気もする。5回無失点の杉山も「惚れ惚れするような投球」にはほど遠かった。しかし結果を出したことは評価できる。シーズンが始まれば、どうしても投手が足りなくなる。毎年のことだ。しかもこの時期でローテーションの枠を狙える位置にいる投手が少なすぎる。本来なら、福原、久保田、球児、藤田、金沢、杉山、江草、筒井あたりで熾烈なローテ争いをしていなければいけない時期だ。野手のチーム力については申し分ないだけに、ここから投手陣の上昇に期待したい。 |
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