2005.06.30 Thursday
「きょうは序盤で終わっているようなゲーム。わざわざこっちでつぶれて…ぶさいくなゲームや!」「もっと地に足を付けて野球をしないと。イケイケでは続かんからな。こんなことしてたら流れはすぐ変わる」これが試合後の勝利監督インタビューだった。
前半から中盤にかけての度重なる走塁ミス、判断ミスを指しているらしい。確かに先制機を逃したことで劣勢にまわった試合で、勝利はラッキーでしかなかったと言える。思い切りの悪い、自信なさそうな走り方ではムードに影響する。しかしいずれも(曲がりなりにも)次の塁を狙った結果の失敗だ。注意を喚起することはしても、叱責するようなプレーではない。
むしろぶさいくなゲームの中、地に足がついていなかったのは自分ではなかったか。
何が言いたいのかというと、ブルペンワークである。「藤川問題」である。
「Home Steal」のあらんじさんが、「納得できない継投策」という記事で、一昨年の安藤投手と今季の藤川投手の比較しながら、その誰の目にも明かな登板過多と、それによる故障の心配について書いている。またそれを受けて、「鯛が酢・おミルク(タイガースを観る)」のichikenさんは、「リリーフ労働基準監督署より通達」という記事で、かつての伊藤敦投手、福間投手の数値を引き合いに出して、藤川の登板過多がいかに物凄いペースであるかを指摘している。こうして数字を見せられると、「オラオラ、球児いったれー!」とばかりは言っていられなくなる。
2点ビハインドの7回表、福原に代打片岡。この時点で当然「次の投手」の準備は進んでいる。その人選はいくらなんでも藤川ではなかったろう。そして、片岡粘りに粘って四球(試合展開上、もっとも光ったプレーだった)。続く赤星の二ゴロで代走浅井が二進、鳥谷の内野安打で一死一二塁。「次の投手」は実戦を想定しながら、投球練習にも自然と気合と力が入っていく。ここでシーツに逆転3ランHR。そして「球児!」と声がかかる…。この瞬間、「次の投手」の今日の仕事は終わり…。
試合展開によって投手起用は変わる、それはあたりまえ。しかし、登板過多についての危機意識と、各投手の心意気を汲んでやる姿勢が足りない。
負け試合を拾うことはとても大切だ。特に試合前の円陣で矢野が言ったとおり、この日のテーマは「借金王に白星を」、どうしても勝ちたいという気持ちはわかる。しかし無茶をしてまで拾いに行っても、得るものと同じくらい失うものが出る。例えばこの日、「次の投手」は、緊迫した1点差ゲームで、今までにない投球をして、自信を持ったかも知れない。
「イケイケでは続かない。こんなことしてたら流れはすぐ変わる」その通りだと思う。
前半から中盤にかけての度重なる走塁ミス、判断ミスを指しているらしい。確かに先制機を逃したことで劣勢にまわった試合で、勝利はラッキーでしかなかったと言える。思い切りの悪い、自信なさそうな走り方ではムードに影響する。しかしいずれも(曲がりなりにも)次の塁を狙った結果の失敗だ。注意を喚起することはしても、叱責するようなプレーではない。
むしろぶさいくなゲームの中、地に足がついていなかったのは自分ではなかったか。
何が言いたいのかというと、ブルペンワークである。「藤川問題」である。
「Home Steal」のあらんじさんが、「納得できない継投策」という記事で、一昨年の安藤投手と今季の藤川投手の比較しながら、その誰の目にも明かな登板過多と、それによる故障の心配について書いている。またそれを受けて、「鯛が酢・おミルク(タイガースを観る)」のichikenさんは、「リリーフ労働基準監督署より通達」という記事で、かつての伊藤敦投手、福間投手の数値を引き合いに出して、藤川の登板過多がいかに物凄いペースであるかを指摘している。こうして数字を見せられると、「オラオラ、球児いったれー!」とばかりは言っていられなくなる。
2点ビハインドの7回表、福原に代打片岡。この時点で当然「次の投手」の準備は進んでいる。その人選はいくらなんでも藤川ではなかったろう。そして、片岡粘りに粘って四球(試合展開上、もっとも光ったプレーだった)。続く赤星の二ゴロで代走浅井が二進、鳥谷の内野安打で一死一二塁。「次の投手」は実戦を想定しながら、投球練習にも自然と気合と力が入っていく。ここでシーツに逆転3ランHR。そして「球児!」と声がかかる…。この瞬間、「次の投手」の今日の仕事は終わり…。
試合展開によって投手起用は変わる、それはあたりまえ。しかし、登板過多についての危機意識と、各投手の心意気を汲んでやる姿勢が足りない。
負け試合を拾うことはとても大切だ。特に試合前の円陣で矢野が言ったとおり、この日のテーマは「借金王に白星を」、どうしても勝ちたいという気持ちはわかる。しかし無茶をしてまで拾いに行っても、得るものと同じくらい失うものが出る。例えばこの日、「次の投手」は、緊迫した1点差ゲームで、今までにない投球をして、自信を持ったかも知れない。
「イケイケでは続かない。こんなことしてたら流れはすぐ変わる」その通りだと思う。