2004.08.31 Tuesday
大賛成!そのために行く(36%)
どっちかといえばあった方が良い(30%)
ない方が良いんだけど…(21%)
本当はキライ。まぁ仕方ない(12%)
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自称阪神タイガース評論家(跡地)かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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2004.08.31 Tuesday
大賛成!そのために行く(36%)
どっちかといえばあった方が良い(30%) ない方が良いんだけど…(21%) 本当はキライ。まぁ仕方ない(12%) Total: 80 votes 2004.08.31 Tuesday
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200408/bt2004083101.html
8/31、8連勝の阪神は8連敗中のナゴヤドームで首位・中日に挑む。予想先発は、川上対井川。3つ勝ってもまだ遠い首位だが、奇跡を夢見るには十分な展開になる。広島戦の大勝を忘れて、ひたむきにつなげ。 選手会の出した仮処分申請の判断を待つために、代表者会議は何も決められず、事実上の延期。9/8のオーナー会議直前、9/6に持ち越しとなった。選手会も必死の抵抗を続けるだろう。 「もう一つの合併」という「おいおいまだあるのかよ」的な言葉が定着してしまっているが、正しくは「ダイエー問題」と言えるだろう。産業再生機構活用による再建となれば、球団を保有し続けることはあり得ないし、例え自主再建ということになっても、債権者との交渉上、難しい部分が多い。身売りすれば良いことだが、今どき球団を買いに来る企業群(新興企業、外資系、消費者金融など)を仲間に入れるのがイヤというところなのではないか。特に「会計収支をガラス張りに」なんてのをやられることを嫌がっているのかも知れない。せっかく「話のわかるやつら」でまとまっているのに、時代の先端を行く改革者などに来てもらっては困ると…。そこで身内による事態収拾しか手がないということではないだろうか。 ここまでプロ野球は、豪族が創り、育ててくれた。これは事実だ。豪族たちは日本にプロ野球が根付くようにと、莫大な投資をしてくれた。だから多少不明朗な形であろうとも豪族に儲けが入っても誰も文句はなかった。 しかし時代は変わった。豪族がロマンのために金を注ぎ込む時代は終わり、プロ野球をビジネスとして成立させなければいけない時代になった。このゴタゴタが、いかにしてビジネスとして成立させるかを探る動きなのであれば、豪族時代の旨味とは決別し、正確な経営情報の開示に踏み切らざるを得ないだろう。 2004.08.30 Monday
http://www.sponichi.com/base/200408/30/base167526.html
8/30代表者会議。そろそろ来季のプロ野球の姿が見えてくる時期だ。 安藤と藤本を登録、金澤とホッジスを抹消。ウィリアムスは水曜に登録予定。金澤は前で後ろで大車輪だっただけに、きっちりとした方針のある抹消であって欲しい。二軍も優勝のかかる時期だけに援軍? 来季和田コーチが一軍復帰の噂。まぁこういうのはチーム内人事なので良いでしょう。 阪神が強いのか、広島が弱いのか?8連勝で5割。 若手に引っ張られ、ベテランのクリーンアップも打ちまくった。特に「宵っ張り」桧山が始業からよく働いた(笑)。 三東は悪いながらも6回を自責点1。度胸が据わってくれば立派な先発投手だ。打撃が良いのも先発投手として大きな武器。 藤川、中村泰、安藤がそれぞれ1回ずつ、奪三振2ずつ、被安打0。若手中堅投手の頼もしいこと。 藤本の復帰で、注目された内野布陣だが、岡田監督は鳥谷を外した。途中大差がつく展開の中で、アリアスを下げ、一塁関本、二塁今岡、三塁鳥谷、遊撃藤本とした。なかなか味のある采配だと思う。 中堅、若手が勢いをつけ、ベテランが決める、締める。世代間の調和が良い連鎖を生んでいる。この終盤の戦いは、来季に向けて「勝てる形」を見極める場でもある。チームの好調状態に貢献できない者は、来季の主戦力から外れるということだ。出場機会の少ない選手は必死で結果を出すしかない。好調なチームには、世代交代の波がどんどんやってくる。 2004.08.29 Sunday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004082905.html
鳥谷と浜口京子さんの話、ようやく賛同者が現れたようでうれしい(笑)。 7連勝。この日を最後に抹消予定だった(?)ホッジスが好投。7イニングスをソロHR2本に抑える。スライダー、チェンジアップがよく変化し、コーナー低めに決まっていた。こういう投球をしてくれると使えるのだが、他の投手も好調となると取捨に悩む。 久保田が2イニングスを完璧。直球は150km/hを楽に越え、スライダーは140km/h台、フォークが130km/h台。コースと配球を間違えなければ、絶対打たれないような投球だった。 広島先発河内は打ちづらかっただろう。ボールはほとんど抜け球で、体の近くにもビンビン来る。ストライクはコーナーいっぱいの最高の球。四球四球とタダでチャンスをもらっては、併殺でムダ遣いを繰り返す。しかし今はどんなに悪い流れでも、大技小技で攻略する勢いがある。 金本&桧山が美しいHR。金本はしばらく使ってきた久慈のバットから、自分のものに持ち替えたとのこと。いよいよ本来のフルスイングが戻って来た。ここのところ桧山は徹底して「終盤の男」(笑)。序盤から働くこと。 新・大阪名物「レッド&セッキー」誕生。6回無死一塁。赤星好スタート、関本ファール…。ファール3本の後、狙いすました打球がショート方向へ、ベースカバーに入るシーツの左、まんまと逆を衝いた。外野の動きを見て赤星は一気に生還。シングルヒットで一塁走者生還という「伝説的プレー」だった。 塁上に赤星がいれば、打者にとっては集中を欠く要素が多い。投手はセットポジションで長くボールを持つし、牽制も多くなる。盗塁のために数球は待つ必要もある。しかし関本は塁上の赤星を自分の打撃に活用できる。赤星が塁上にいることで、相手バッテリー、相手野手から得られる情報をヒントに、打球方向を決められるのだ。右打、ミートの巧さという技術的裏付けがあることはもちろん、犠牲をいとわない素直な性格にも2番打者の適正がある。当然、スラッガーとして開花していくと思っていた関本だが、もっともっと素晴らしい資質を持っていたことに驚く昨今。 さあ、今日にも藤本が合流できる。岡田監督は今岡、アリアス、関本、藤本、鳥谷から一人外さなければならない。勢いを止めず、士気を低下させず、チームの和を壊さず、将来を見すえた、そんな難しい一手を打たなければならない。私ならアリアスを外す。 2004.08.28 Saturday
http://www.sponichi.com/base/200408/28/base167342.html
6連勝。どうやら優勝する気らしい。火が点くの遅すぎ。 コーチ人事、島野ヘッド、正田打撃、久保投手の噂。他チームで任に就いている人もいる。誰がなんのためにこういう情報を流すのか…。ストーブリーグ、火が点くの早すぎ。 若者たちが良い。エラーやミスもあったけれど、守備でハツラツとしたところを見せてくれている。特に、前日といいこの日といい、内野安打性の当たりをアウトにする関本の状況判断の良さには驚いた。福原11回、久保田1回の好投リレーもしびれた。やっぱり「岡田阪神」は、若々しさをウリにすべきだ。 「球界再編」「合併」「1リーグ化」などという、きれいな言葉は似合わない。これはもはや「球界のゴタゴタ」以外はない。五輪停戦が明けて、もはや関係のないハズのナベツネが何かを語ったり、合併推進派がどさくさ紛れの既成事実積み上げをしたり、対抗手段として選手会による仮処分申請があったり…。 この諸問題、一貫して感じるのは多くのオーナー、代表から「野球への愛情」が感じられないこと、そして野球好きとの温度差があまりにも大きすぎることなのだ。 プロ野球ファンの内、少なからぬ割合の者は「野球中毒患者」である。ひいき球団の中継があればもちろん見る。そうでなくてもヒマな時間にメジャー中継があれば見るし、高校野球があれば見るし、ひょっとしたらソフトボール県大会でも見ちゃうかも知れない。家族からは「毎日毎日野球ばっかり…」と言われているかも知れないし、本人も「野球さえなければだいぶ違う人生だったかも…」などと責任転嫁しているかも知れない。心のどこかに、「もう野球なんか見るのやめにしようかな」と思っているかも知れないのだ。 でもやめられないし、やっぱりやめてたまるか。それは、長年の生活習慣であるということもさることながら、選手への愛情、球団への愛情、野球への愛情、そして野球好きである自分への愛情を裏切れないからなのだ。自分の愛し続けてきたものを、どうして簡単に捨てられるだろう。 「もう財政がしんどいから、球団経営から降ります」「そうですね、ファンの数も頭打ちで縮小均衡でいくしかないですね」 プロ野球経営者も時代を経て質が変わってきたのだろう。プロ野球チームもビジネス・ツール。それはそれで大いにけっこう。「愛」だの「夢」だの「ロマン」だのという余分なものに関わっているヒマはないかも知れない。「オリックスと近鉄のファンを合計して、2割減って」などと、他の業界と同じようにM&Aの効果を計算しているかも知れない。 ただし野球ファンを「普通のカスタマー」と思ったら大間違いだ。もはや野球を見捨てた「賢明なる者ども」は遠くに去り、昔気質の愛情溢れる「野球バカ」だけが、煮詰まって残っているのだから。バカの反撃を思い知るが良い。 2004.08.27 Friday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004082703.html
合併問題で二つの法的手段。一つ目は近畿鉄道株主による合併差し止めの仮処分申請(26日・大阪地裁)。仮処分までに合併した場合は、株主代表者訴訟へと展開させるという。確かに売却に比べ親会社にメリットがない合併は株主が不満を表明する十分な理由である。もう一つは、選手会による合併差し止め、選手会の地位保全を求める仮処分申請(27日予定・東京地裁)。プロ野球界のゴタゴタについては、政界にも政治利用しようとする勢力もありそうなだけに、決定が注目される。国をあげた「五輪停戦」は終了、「政治日程」は、8/30の代表者会議、9/8のオーナー会議へと続く。 藪5勝目、チーム5連勝で、長期ロード5割。壊れたと思ってたら、いつの間にか治っていたという感じ。それはきっと希望を失わなかった若い人たちのおかげだろう。これからはベテランたちもつられて乗っていかなきゃいけない。特に8/31からは藤本らも合流する予定で、どのような内野布陣を敷くのか俄然注目。 藪が久々の快投。文句なし。冷静に考えてみると、リガンと藪の途中離脱が今季の展開の中で、どれほど痛手であったか。特に今季の藪は防御率が低く、大崩れも少ない状況だっただけに…。そして、藪の離脱もホッジス、マイヤーズを慌てて獲得に走らせた一因である。二人に恨みはないが、彼らを起用していく中で、チームが何かを失っていたような気がするのだ。 そんな中、目にとまったこんな記事。 【記録メモ】▽藪(阪神)投手のゲーム最多刺殺5のセ・リーグタイ 26日の横浜20回戦(大阪ドーム)で記録。リーグ3人目。 はて、「刺殺」、シサツ、しさつ…?こちらで調べてみた。 刺殺 フライを捕球した野手、送球を受けて打者や走者をアウトにした野手に記録される。(中略)PO Put Outs そして一方、 補殺(捕殺にあらず) 送球で打者や走者をアウトにした野手に記録される。(中略)A Assists とある。 例えば、一死三塁でセンターフライ、センター新庄これを捕って、バックホーム!タッチアップを狙った走者が本塁直前タッチアウト!の場合。フライを捕った新庄に刺殺1、本塁で刺した場面、捕手に刺殺1&新庄に補殺1が記録されるということだ。 【まとめ】 ・刺殺は、1試合27アウトあるとすれば、27個記録される。アウトが発生した一番近くの人に記録される。 ・補殺は、アウトの手助け(送球)に対して記録される(単なるフライアウトの場合は、補殺は記録されない)。野球にも「アシスト」という記録があったのね。 ということで、ルールも公式記録もよく知らずに、漫然と野球をみている「自称評論家」でごめん(苦)。 2004.08.26 Thursday
五輪代表銅メダル。猛打爆発が一日遅かった。でも選手たちが満足そうな笑顔を見せてくれたので、それだけで良かった。誰になんと言われようと関係ない。自分のやったことを誇らしく思えることがなにより尊いのだ。
五輪野球はコーチ陣を含め、ベンチ入り人数が少ない。高校野球のように控え選手がコーチャーズボックスに入ったり、グラウンド内のボールを拾ったり、用具を片づけたり。どんなスタープレーヤーでも一人一人が協力してチームが成り立っていた。野球の原点に帰って、チーム一丸という強い結合ができているのを感じた。我を捨てて、和をつくる。誇り高きジャパンの選手たちは、日本プロ野球がなくしかけてしまっている、そんな精神をチームに持ち帰って育んで欲しい。 この五輪で学んだことを次に生かそう。今回、全員プロでも負けた。次は球界の全面支援態勢が必要だ。「各球団代表による混成チーム」ではなく、「ナショナルチーム」を作らなければならない。そのためには、人数枠は要らないし、ペナントレースの中断も検討すべきだ。そして一発勝負になった時、打てない投手から、いかに1点を奪うかについて、国力のすべてと4年の歳月をかけて考えよう(笑)。もっと強くなるさ! 阪神4連勝。ちょっと遅い、でもよくやった。まだまだ銅メダルは残っているぞ! 赤星が盗塁を荒稼ぎするようになると、やはりチームが乗ってくる。「前へ前へ」という勢いが出てきた。ちょっと遅いけど、最後に赤星の実力を見せてやれ。 鳥谷殊勲打。慣れて来た。ちょっと遅いけど。でもはじめだけパッと輝いて、フェイドアウトしてしまうより、ジワジワ上がって来る方がよっぽど良い。 桧山1000安打。ちょっと遅いけどよくやった。長く見ているともどかしく思うことも多々あるが、こうしてみれば立派な成績だ。特に少〜しずつ少〜しずつ進歩しているのが良い。体はまだ若そうだ。さらに長くがんばれ! 井川10勝。ちょっと遅いけど。結局、最終的に勝ち頭になるのは井川なのかな。エースなんだから当たり前だけど。まだまだ今季このままでは終われないぞ! 2番関本はよくがんばっている。赤星とも相談して、「走者と打者の連携」についてよく研究しているという。持ち味のHRは陰を潜めているが、しぶとさ、勝負強さは素晴らしい。大きいのを狙いに行くと粗っぽくなる欠点があるだけに、常に出塁の意識が要求される2番打者というのは意外と向いている?岡田監督、ヒットかも。ちょっと遅いけど…(苦) 2004.08.25 Wednesday
http://www.sponichi.com/spe1/200408/25/spe1167020.html
のらりくらりの下柳がつかまりかけて、金澤が鎮火に失敗するも同点までで踏みとどまり、藤川がアップアップしながらも持ちこたえて、久保田がびしっと締めていたら、勝利が転がり込んできた。横浜もエース格と主戦捕手を召集され、リリーフエースが脱走してしまっては、チーム力も士気も低下しているようだ。我がタイガース選手諸君、もはや優勝争いは他人事だが、「最低銅メダルを持ち帰る」精神で、「5割越えAクラス」を狙うのだ。 「藤本がウィリアムスにやられて日本敗れる」阪神ファンなら誰もが思い浮かべた最悪のネガ・イメージが現実に…。オーストラリアに二度までもやられるとは思ってもみなかったが、これがオリンピックなのだろう。今後は、五輪の時だけ結成するチームではなく、サッカーの代表のように常に代表チームが存在して、常に活動しているような運営をして欲しい。 負けた後で言うのもなんだが、そもそも「決勝トーナメント」という一発勝負の仕組みが野球っぽくない。相性の良し悪しで勝ち抜け順位を操作したりできてしまうのも良くないし…。その点ソフトボールのページ・システムという決勝方法はよく出来ている。考えた人偉い。次回はそれ採用希望。しかし国際的には「五輪に野球はいらない」という意見が多数で、いつ削られてもおかしくない状況だ。プロリーグを持つ各国は、交流を深め、国際的な関心を高める努力を怠るべからず。 2004.08.24 Tuesday
五輪代表(46%)
球界混乱(39%) ペナントレース(6%) 高校野球(6%) Total: 43 votes 2004.08.24 Tuesday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004082402.html
球界の混乱深まる。合併問題について選手会側は、特別委員会の開催を求めていたが、退けられた。これにより、ストライキ決行の可能性がかなり高まる。世論、大義とも選手会側にあり、必死に焦る「縮小1リーグ派」は選手会の意向を無視し続けるのは難しいと思うが…。また、ライブドア(ほりえもん自薦)、シダックス(ノムさんによる他薦)がパ・リーグ補完に名乗りを上げるなどして、先が見えて来ない。 五輪後、日本代表の二塁手として貴重な経験を積んだ藤本の帰国に合わせ、二塁藤本、三塁今岡、遊撃鳥谷の布陣が取られるかも知れない。今岡が脚に痛みを抱えながら出場しているということもあり、可能性は高そうだ。これに一塁関本を加えた内野陣が、おそらく岡田監督が描く「こうなったらいいな」だろう。 1985年にしても2003年にしてもそうだったが、キャリア最高成績を残すベテラン選手が多い時にチームは強くなる。その意味では先発投手陣にしても、主軸打者にしても、外国人選手にしても、その将来性を考えて、どんどん次の手を打って行くことも必要だ。最近すっかり評判の悪い岡田監督だが、上手く二軍と連携をとって、若い芽を育てていって欲しい。 2004.08.23 Monday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004082301.html
五輪野球代表はギリシャに順当勝ち。準決勝でオーストラリアにリベンジ、決勝はキューバ(またはカナダ)と金メダルを賭ける。いつもの選手が、いつもと違う顔でやっている野球を見るのは面白い。 高校野球優勝は駒大苫小牧。深紅の優勝旗が初めて白河の関どころか、津軽海峡を越えた。いやいやそんなことよりも、とにかくノーガードの打ち合いを堪能した。野球って面白いね! 一方、面白くないのがプロ野球界のゴタゴタ。ロッテ瀬戸山代表によれば、予定通り9/8のオーナー会議で「もう一つの合併」が発表されるとか。本当に…「必死だな」。 批判の雨あられの中、試合前の岡田監督の下に中西太氏が訪れ、一時間にわたって激励&アドバイスしたという。心配してくれる大先輩の存在がありがたかっただろう。 もうモヤモヤした思いは吹っ切って、やりたいようにやったら良いと思う。外国人を外したければ、外せばよいし、葛城や鳥谷に賭けてみたいのなら、どんどん使ったら良い。岡田監督が理想とする野球をかいま見せて欲しい。 三東&桟原、若手がナイスピッチング。特にプロ初先発の三東がうれしいプロ1勝。ひどい立ち上がりだったが、HRを打たれた後、良くなった。とんでもないワンバウンドでも空振りが取れるのは、腕の振りが良く、ヒジの使い方が柔らかく、球が遅れて出てくるように見えるから。もっともっと三振が取れるはずだ。必要なのは一軍での経験。どんどん使って欲しい。 2004.08.22 Sunday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004082202.html
五輪野球代表は、台湾に大逆転勝利。ノリの犠打が良かった。野球って面白いね! 悪循環を断ち切るということは、かくも難しいことなのか。沈黙の主砲・金本がぶち込み、打率急降下・今岡が運び、スタメン落ちアリアスがつなぎ、故障明け久保田が頑張り、そして飛べない黄金ルーキー鳥谷がやってのけても、それでもまだ流れがこっちに向いてこないとは…。さらに踏ん張った藤川、殊勲の秀太でやっと勝てた。 延長11回表、鳥谷の2ランHRは内容があった。相手は五十嵐、送りバント失敗2本で追い込まれた後、剛速球の厳しいコースを立て続けにファールでカット、外より低めの直球を右中間に放り込んだ。スタンド間際のファールフライを岩村が取れないというラッキーにも恵まれ、ようやく鳥谷株、かなりの上昇ムード。 二軍暮らしが続いた秀太がびっくり箱。もともと大仕事をする男だ。インタビューでは思わず言葉を詰まらせていたが、これで満足して欲しくない。やれることを精一杯やるのが秀太の仕事。ベンチに去年の臨戦態勢を再構築せよ。 ところで…ホッジス、マイヤーズ、モレルに期待を込める時期はもう過ぎた。誰にも気を使うことなく、若手を使っていけ!そうすれば勝運もやって来るさ。 だいぶ前から勝った時に書こうと思っていたのだが…(苦)。岡田監督は、もう少し「コメント」というものを重視すべきだ。記者相手に発するコメントは、顧客たるファンに直接メッセージを届ける大チャンスであり、部下たちもそれを通して監督の意図を知ることが多いという。そして最も重要で、恐ろしいことは、その「コメント力」によって、その人物の「実力」〜決断力、リーダーシップ、賢さ、忍耐力、勝負強さなどが判断されてしまうということだ。良いコメントを発するというのは、かなり高度な技術だ。膨大な現象、情報、条件をインプットし、自分の感情や判断を加えて出力される雑多な言葉たちを羅列し、瞬時にまとめて、自分の指針に沿って選び抜いた項目から、さらにタイミング的に今言うべきと判断したものだけを、効果的な言葉を使って誤解のないように伝えなければならない。それを聞いた人は、その表面に出た氷山の一角を基に、その裾野に拡がる人間性を類推しているのだ。前任者星野SDは、(好き嫌いはあるだろうが)「コメントの鬼」である。またその重要性を知るからこそ、岡田監督に「NHK解説者をやって勉強して来い」と進言していたのだ。 さて、この日の岡田監督コメントから(少々意図的に)抜粋してみる。 「ピッチャーを総動員した。まだあしたがあるのになあ。」 …本当に「コメント力」というのは大切だ。 2004.08.21 Saturday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004082101.html
五輪柔道すごかった!競泳チームもそうだが、チームとしての精神的な結合がある時、予想もしなかった好結果を生むことがある。その好例だった。興奮、興奮…(喜)。 (暗転)えー…、そのー…。 さて一方、阪神タイガースは出口の見えないトンネルの中だ。いろいろな側面があると思うが、選手が持てる実力のすべてを発揮できていないということが最大の問題点だ。監督・コーチが、やらなければならないことは、単なる言葉のやりとりではなく、選手が実力を発揮できない理由を丹念にひとつひとつ排除する細かい「作業」だと思う。 好調時の動作を見失っている選手ががいれば、それを指摘し矯正するのが仕事。 疲労が蓄積している選手、故障を抱えている選手がいれば、それを見抜き、休ませるのが仕事。 選手の起用方法や、チーム運営に不満のある選手がいれば、納得するよう話し合うのが仕事。 緊張感に欠ける選手がいれば、危機感を持たせるのが仕事。 プレッシャーにつぶされそうな選手がいれば、リラックスさせるのが仕事。 すべてがうまくいかずパニック状態になっている選手がいれば、問題をシンプルにして、明確な解決方法を与えるのが仕事。 プライベートなこと、人間関係のことで悩んでいる選手がいれば、相談に乗るのが仕事。 勝ち運に恵まれずに意気上がらないチームがあれば、勝ち運を呼び込む「統計的ヒント」を与えるのが仕事。 選手が持てる力をグラウンドで出し切っていないのは、首脳陣の職務怠慢であり、首脳陣の責任が問われるのは、まさにその部分なのである。 選手起用、采配などが注目されるが、首脳陣のやるべき仕事の8割が、これらの基礎的な作業だ。この優劣によってチームの強さが決まるのであり、采配で決まる勝負などごくわずかのことだ。岡田監督は、新人監督が陥りやすい勘違いの道を歩んでいる。まずは目の前で起きているすべてのことを、素直に受け止める謙虚さを持つこと、そして自分がやらなければならない作業に従事することだ。 2004.08.20 Friday
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/08/20/01.html
勝って当たり前というのは、相当なプレッシャーなのだろう。あの井上康生が二度も続けて一本負けを喰らうのだ。勝負というのは恐ろしい…。去年の王者阪神タイガースが連敗するのも仕方ない…、いやいやそんな立派なもんか(泣)。気が付けば、上位3チームは遙か彼方に去り、下位2チームはすぐ背後に迫り、このままでは並ぶ間もなく…。あの85年の後でさえ、もう少し緩やかに落ちていったものだが。しかし、なんだかこんなバカげたことも阪神らしくて良いかな?などと思ってしまったり…(自失)。 相手先発投手読み違えのせいで先発出場した赤星が3安打2盗塁。鳥谷二塁打1本。以上、おしまい、それだけ(泣)。 ライブドア堀江社長が会見。近鉄&オリックスの合併が進んでいくのなら、新球団「バファローズ」を大阪に設立するという。規定上、「大阪ライブドア・バファローズ」誕生への道は極めて険しいが、ナベツネの「いない」球界では、何がどう転んでも不思議はない。 阪神久万オーナーが、その「新参者」に偉そうな発言をしている。阪神タイガースというチームは、球団経営者の努力によって人気球団の地位を得たのでないことだけは、この際しっかりと認識しておいて欲しい。 さてその会見で、球団名「バファローズ」を近鉄から買い取るというアイデアが出た。できれば名前だけでなく、過去の記録など「フランチャイズの歴史」すべてを買い取ったら良い。アメリカン・フットボールNFLのクリーブランド・ブラウンズが一時消滅・再設立の際に、そんな措置がとられたのを思い出す。プロスポーツは単なるビジネスではなく、ファンの生活・精神をも巻き込んだ文化であると言われる。会社は合併できても、精神・文化はそう簡単に「合併」などできない。できてたまるか。 2004.08.19 Thursday
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200408/bt2004081901.html
8/18発売の週刊文春に、ナベツネ辞任の真相に迫る記事が出た。キーワードは、義憤に駆られた右翼団体幹部と、それに協力した内部告発者、世論から総スカンを喰らったことを気に病み、身の危険に怯えていたナベツネ。全体的な構図は想像した通りだったが、狂気の暴力沙汰もいとわない人物が登場していたとは予想外だった。そして、不必要に一場投手を傷つけた上に、「一場投手の獲得断念」をあたかも自らが受けるペナルティの一つであるかのごとくにふるまう巨人の卑劣さに、改めて怒りを覚える。 ウィリアムスが大活躍(泣)。五輪日本対オーストラリア、試合がほぼ決まっていた9回、ジェフ対ヨシノブ。三振の瞬間、心の中で小さなガッツポーズをしてしまった私をお許し下さい(笑)。それと安藤投手、次の機会があれば本気出しなさい! 名古屋では…、えーと、鳥谷がタイムリーを放ち(3三振)、桧山が3安打、矢野が2安打3打点の活躍。苦手の山本昌から4点をもぎ取り、5 1/3でマウンドから引きずりおろした(10勝目献上)。結局この日、好調阪神打線は12安打で5得点を奪った(18被安打10失点)。こんな感じ(泣)。 札幌では、元トラのプリンス新庄が大暴れ。マイク・パフォーマンスもさえ渡り、みんなを明るくしているらしい。愛すべきヤツ。広報へのプレゼントなんてのもちょっといい話。目立ちたがりだけど、結構気遣いの男なんだな。もうこの際、なんぼ負けたっていいから、こういうカラッとした選手の表情が見たいよ、ホント…。 2004.08.18 Wednesday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004081704.html
巨人・工藤が200勝、丈夫で長持ちだからこその大記録だ。 五輪代表は、予選でキューバを撃破。この日も藤本が活躍。7回にはバント安打、9回はダメ押しのタイムリー安打。守備でのエラーはご愛嬌、今や日本代表には欠かせない「幸せのちっこい猿」になった。さらに修羅場を経験して成長して帰ってこい。 さて名古屋でも何かあったらしい(泣)。下柳、高めに球が集まるのを修正できなかった。5回の連打があまりにも痛い。ここのところ、代えずに打たれ、代えても打たれと、継投・続投の判断で悪い結果が続く。「勝負の8月」、安藤とウィリアムスがいない8月に、結果として何も備えられなかったという事実が連日重くのしかかる。 鳥谷、追撃ののろしを上げる二塁打。変化球に上手く反応した。しかしその後は内角を衝かれ2三振。それを打ってからだ。 三東、ワンポイントで立浪を三振に。良い仕事が続く。先発させてみたい。 壊れた試合だったが、打撃陣が粘りを見せた。進歩ととらえて、明るく前向きにやって欲しい。幸いなことに誰も見ていないんだから…(苦)。 今岡の低空飛行が続く。気分屋さんとは言わないが、類い希な集中力でボールに反応する打の職人さん。阪神入団までは、常勝チームでしかプレーしたことながない。優勝争いから脱落するような展開になると持ち味が発揮できなくなる傾向がある。今季からは、選手会長として、プレーでチームを引っ張ると言う。しかしチーム状態が悪くなると、その意識がさらに打席での集中力をそぐ方向に働いているように感じる。エース井川と同じように、今岡も本当のチームリーダーになるステップで、もがき苦しんでいる。 2004.08.17 Tuesday
http://www.sponichi.com/base/200408/17/base166214.html
やはり五輪が始まれば、「ナベツネ辞任」は霞む。できるだけこそっと裏にまわりたかったということなのだろうか、他に隠したいことでもあるのだろうか…なかなか謎が解き明かされないもどかしさがある。 失意のまま名古屋、神宮と遠征ラストスパート6連戦。いかにも勝てそうな気がしないが、なぜかそんな時の方が良く勝っている今年の阪神ではある。首脳陣から、D戦先発予定の下柳、藪、井川に「なんとかせい」指令が出た。それでなんとかなるのなら…。 アテネでは、野球日本代表が岩隈の乱調でオランダに苦戦。しかし藤本が値千金の2ランHRを含む3打点と活躍し、逆転勝利に貢献した。さてこちら日本。鬼の居ぬ間に「選択」された鳥谷がイマイチ弾けない。春先の全然ダメという状態よりは良く、ヒットもぽつぽつ出ている。しかし簡単にやられる打席が多いのが気になる。かねてより内角高めに速い球、内角低め膝元に曲がる球という配球で攻められている。この日金森打撃コーチに内角打ちの指導を受けたというが、内角高めの直球を打ち返さない限り、相手投手は自信満々に投げ込んでくる。本来内角高めの球は、投げる投手の方がビビって失投になりやすいものだ。「当てたらいかん」「甘く入ったら持って行かれる」投手をマイナス思考にさせるためにも、大ヤマ張ってガツンと放り込む必要がある。 2004.08.17 Tuesday
阪神(安藤/藤本/ウィリアムス(40%)
中日(岩瀬/福留)(38%) 巨人(上原/高橋)(15%) 広島(黒田/木村拓)(3%) 横浜(三浦/相川)(3%) ヤクルト(石井/宮本) (0%) Total: 65 votes 2004.08.16 Monday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004081604.html
それでもいつものプロ野球を見てしまうお馬鹿な私(笑)。 ずるずるずる…という音が聞こえそうな試合。3点のリードを逆転され、拙攻を繰り返すうちに、逆に追加点を奪われ、反撃ムードはどんどんしぼんでいく…。あたかも今季のペナントレース展開を濃縮したような試合だった。借金4、4位。笑っちゃう程弱いわけでもなく、よしここから追い上げるぞ!という勢いがあるわけでもなく…。ダンカンの気持ちはよくわかる。特にバッテリーに元気がないように思う。ぼちぼちフレッシュな起用を希望。 後半、反攻の起爆剤と目されたホッジスが、3点リードをもらいながらあえなくKO。球威もキレもないが、組み立てと制球で抑えるというタイプ。しかし変化球の制球が悪ければつらいし、直球の見せ球を投げないのがもっと×。こちらにも都合があるので次回がラストチャンス。 「解雇」報道を見て、ジョージに火が点いたか?「常時そういうバッティングをしてくれれば」と全国虎ファンから突っ込まれる猛打賞。今季前半、掴みかけていたが、故障以来いつものアリアスに戻っていた。来季?手放せばどこか欲しがるところもありそうだし、結局、球の見極めにはまだ改善の余地を残したまま。まだまだ上が見込めるような…(自信なし)。でもとにかく、なんとなく愛すべきキャラ。レッツゴー ジョージ! 2004.08.15 Sunday
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「ああ、もう今年はオリンピックだし、合併騒ぎだし、ナベツネだからノーカウント!」とキレる夏…。そりゃこんなゴタゴタ見させられりゃ、4年に一度の国別対抗戦にどうしても目が行くって…。毎日やってる会社別対抗戦より…ねぇ。せめて阪神がもうちっと強けりゃ…ぐちぐち…。 モレル、中村泰は評価留保。もっともっと鬱積したパワーをぶちまけるような弾け方を期待。三東、グッジョブ。この投手は精神的に優位な状況をつくってあげれば三振を山ほど取れる。起用法、リード次第の投手だ。 3番サードはどうしましょう…。片岡、関本、出した方が働く。アリアスまで巻き込んで、唯一ホットなコーナーだ。 その一方で鳥谷がグチャグチャ。ボール球を振って、ストライクを弱々しくスカッ…。眼の切れ方が早いのも気になる。疲れてる場合じゃないぞ!まさか去年もらってた栄養費のことが気になって…なんてことはないよな?(邪推) 福原&矢野、バッテリーに責任のある敗戦。打者に臆病になりすぎ、走者への警戒を怠った。今季の矢野のリードについて弱気すぎると感じるケースがあまりにも多い。この日、福原のカーブはブレーキが効いてとても良かった。矢野はこの球をきわどいコースに求めた。結果、カウントを悪くし、ストレートを狙い打ちされ、瞬く間にKOされたのが6回表の悪夢だった。3回表、勝負球に選んだインコースのストレートがシュート回転して嶋にポテンのタイムリーを喫した。この残像が後々まで尾を引いたのかも知れないし、受けている本人にしかわからない感覚があるのかも知れない。しかし、同じ打たれるにしても、逃げて打たれるより、攻めて打たれて欲しいのだ。福原のような緩急がある投手なら、ど真ん中のカーブとインコースの真っ直ぐだけで、十分ゲームを支配できるはず。ど真ん中でカウントを取れれば、打者はその1ストライクで、必要以上に混乱し、後悔し、その打席はすでにバッテリーの勝利となる。そんな味のある配球を求めたい。 2004.08.14 Saturday
ナベツネの突然の辞任。そのあまりにもあっさりした引き際に胡散臭さを感じる向きも多いと思う。わからないことだらけだが、自分なりに見解をまとめてみる。
-- 【事実関係】 8/13、巨人の渡辺オーナーが、土井球団社長、三山代表、高山副代表を解任し、自らも代表取締役オーナーを辞任した。その理由は、明大・一場靖弘投手(22)に現金約200万円を与えたスカウト活動の違反行為(学生野球憲章)に対し、その道義的責任を負うというもの。ちなみにその学生野球憲章の抵触する部分は以下の通り。 ----以下「日本学生野球憲章」より引用---- 第十三条 選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、他から選手又は部員で<あることを理由として支給され又は貸与されるものと認められる学費、生活費その他の金品を受けることができない。但し、日本学生野球協会審査室は、本憲章の趣旨に背馳しない限り、日本オリンピック委員会から支給され又は貸与されるものにつき、これを承認することができる。 2. 選手又は部員は、いかなる名義によるものであつても、職業野球団その他のものから、これらとの入団、雇傭その他の契約により、又はその締結を条件として契約金、若しくはこれに準ずるものの前渡し、その他の金品の支給、若しくは貸与を受け、又はその他の利益を受けることができない。 ----引用おわり---- 【胡散臭い理由】 ・大げさ過ぎる責任の取り方 常識的な考え方として、その程度のことで最高経営責任者、上位4名がそろって辞任、解任すべきだろうか。 ・持続される実質支配 道義的責任を負うといいつつも読売グループにおける役職等は辞さないという。球団経営の実権を握り続けることは明白。 ・なぜ今? 逆指名が認められて以来、有望新人の家族、所属野球部関係者らに多額の金品が渡っているという報道は、具体的な例も含めて、これまでも幾度となくされて来た。メディアとしても週刊誌、夕刊紙、スポーツ紙だけでなく、テレビ、新聞などでも伝えられているし、例えば星野SDなども公然の秘密として発言している。仮に今回、特定のメディアによって報道の準備が進んでいたとしても、例によって黙殺・抹殺できるように思うが…。読売側の説明によれば、「外部からタレコミがあり調査したところ発覚した。他のマスコミから報道される前に、自ら発表した」とのことだが、何を今さら…。 ・「裏金」は裏金にあらず 「裏金」などと表現されるが、本当の裏金なら税法上の問題になる。渡されている金品は、帳簿に記載されている歴とした球団の経費である。読売側が問題にしているのは、まだ社会のなんたるかも知らぬいわば子供としての「学生」に直接金品を渡したことのみで、関係者ら「大人」への買収工作に対する倫理観の欠如については問題視していない。何が道義的責任か…。 【邪推の材料】 ・巨人(ナベツネ)が失うもの 一場選手。明治大学とのコネクション。クリーン・イメージ、「球界の紳士」「球界の盟主」としての信用(相当以前より失墜済)。金バラマキによる選手強奪法(の一部)。球界のドンとしての「顔」。 ・巨人(ナベツネ)が得るもの いち早く球界浄化に取り組んでいるというイメージ。巨人が良くなるというイメージ。必要以上にアマチュアに積まなければならなかった「裏金」の廃止。院政(責任なき口出し)。 ・批判に耐えかね 大衆から嫌われることは、ペンに生きた人にとって受け入れやすいものとは思えない。「コケにしやがって」「好き勝手書きやがって」と群がる報道陣に吐いていたのも、自身が大衆からどう評価されているかを常に気にしていることのあらわれ。表舞台から消えたくなったとしても不思議はない。どうせ辞めるなら効果のある辞め方をと狙っていた…。 また、一時は後継者まで指名して、オーナー交代を明言していたが、後継候補の体調不良により頓挫。その後、後継者については迷走していた。跡目をめぐって内部抗争があった?今回緊急交代の形でケリをつけたのかも…。 あるいは、今回のプロ野球再編に絡み、新聞の売り上げ減少も相当あると思われる。そうなれば、いかに王様に恐れを抱いていた社員たちでも、批判、反発が強まっていただろう。そのあたりを交わす目的も考えられる…。 ・選手会への恨み 賢く、人気もある古田への恨みは根強い。ストライキについて大衆が支持している状況の中、選手への脅しか。また巨人選手会署名活動では、自らが可愛がってきたヨシノブ、上原にも反旗を翻されたような思いになったのかも知れない。今回、巨人のやり口を公にすることで、旨味をしゃぶりつくしている選手へのプレッシャーにはなりそうだ。 ・アマチュア側への脅し きれい事をならべながら、実際は貰う(せびる)というのが現在のプロアマ関係。この際、もらう側のリスクを示したというところか。 ・目くらまし 「球団経営を圧迫する裏金」というところにスポットあてることで、巨人一極集中からの脱却という「球界の革命」から目をそらすことが最大の目的かも…。 【まとめ】 ナベツネも、自分では読売のため、球界のためと思い、一所懸命やってきた。ところがそれが球界のためにも、読売のためにもなっていない現実を見るにいたった。政治家の身の引き方を参考に、読売のためになる方法を画策しながら、上手く責任を放棄した。ちょっとだけ皆に好かれる余生も想像してみた。しかし責任を放り出しはしたが、実権は死ぬまで手放す気はない、断じてない。 2004.08.14 Saturday
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ナベツネ突然の辞任には驚いた。これについては自分なりの見解を別にアップする(以前に投票コーナーで「ナベツネ辞任、本当の理由は?」という題目をやった関係で、google経由のアクセスが急増の昨今w)。 キンケードの診断結果は「右腓腹(右ひざ裏)筋挫傷」、短期間での復帰は難しいだろう。オープン戦の頃、打撃絶好調、ガッツ溢れる走塁でチームを引っ張っていた、あの輝きを公式戦のグラウンドではついに見ることができないのか…。本人が一番残念だろう。 久しぶりに、きっちりとした勝利。出場選手は先発の9人のみ、選手がスタンドの雰囲気に後押しされて、自分のパフォーマンスに集中した結果だ。本当はできるんです…うちの子たち…(泣)。 特に片岡の全力疾走&ヘッドスライディングが、チームに欠けていた「ひたむきさ」を取り戻させた。ベテラン揃いの打線、酸いも甘いも知り尽くしているだけに、冷めてしまえばとたんに繋がらなくなる。「チーム状態が辛い時こそ基本の徹底」星野&島野コンビが、師匠たる川上&牧野V9コンビから学んだことだ。 井川が本来の投球。点を取ってもらっては、逆に取られるという悪い流れを断ち切った。連勝できない、波に乗れない、逆転を喰らう…チームが抱える悩みは、エースが生み出してしまったものとも言える。あのエース井川の洋々たる未来はしぼんでしまったのかと心配になる投球が続いていた。この日のピッチングに、井川の負けてたまるかというメッセージを感じた。とにもかくにも今年で4年連続して休みなくローテーションを回し続ける。そのプロ意識の高さ、体の丈夫さは、高く評価されるべきである。特に最近の情報化が進んだ野球では、攻略法を徹底的に分析され、2年続けて良績を残す投手すら少ない。らしくない不調の中でも9勝8敗と貯金ができた。大エースは苦しみながら成長している。 2004.08.13 Friday
キンケード抹消、代わりはモレル。爪を痛めていたが、ここ2試合二軍戦で好結果を出していた。タテに割れるカーブ系(本人曰くスライダー)があるので、マイヤーズよりは使いやすいだろう。
二軍で期待される若手左腕の一人、中林が6回1失点の好投で4勝目(5敗)をあげた。高卒で入団以来、井川が辿った成功への道をなぞるように、大切に育てられている。今季は二軍戦ローテーションを任され、実戦経験を積む。山口コーチもここまでの成長に手応えを感じているようだ。おそらく今季終盤に「一軍経験プログラム」が用意されているだろう。このまま順調に伸びて来て欲しい素材だ。 (携帯よりポスト) 2004.08.12 Thursday
星野SDが招いた外国人選手なら働かないはずがない、そう決めつけていた自分に反省。
キンケードは性格的にも技術的にも日本で成功するタイプだが、ツキがなさすぎ。ハッスルプレーと怪我が隣り合わせではやっていけない。 マイヤーズは球速があり、球に動きがあるため使いたくなる投手だが、タテの変化球がない、高めのストライクに球が集まるという、救援投手としての致命的欠陥がある。「高めのカットボールを反対方向へ打ち返せ」という指示でたやすく攻略できるので、大振りの巨人打線以外では、打球が正面をつくラッキーがなければ抑えられないだろう。いいとこビハインド中のロングリリーフというところ。 確かにあの試合展開で、一死も取れぬうちに負けるとは誰も想像しなかった。岡田監督は、おのれの眼力と、ここまで選択肢を狭めることになった救援陣の起用法を恨むしかない。 夏休みらしくなってきた(泣)。 (携帯よりポスト) 2004.08.11 Wednesday
野球をスタンドから観ると、ひとつの打球に、ありとあらゆることを想定して、9人の選手が献身的に動いているのがわかる。ランナーなしで内野ゴロが転がれば、捕手は悪送球がカメラマン席に飛び込まないようダッシュするのだ。プロなのだからめったに起きないミスでも、常に想定して動くことに意義がある。
6回裏一二塁で、打球は右中間を抜ける。赤星、桧山は打球を追う。今岡、アリアスは本塁までの中継に入る。鳥谷、関本、矢野が、それぞれ二、三、本塁をふさぐ。下柳は本塁返球のバックアップに入る。中継の今岡は一走の本塁刺殺をあきらめ、打者走者を三塁で殺そうとしたが、送球がそれて本塁生還まで許す。…金本は何をやっていたのか?自分とは関係がなさそうな打球こそ、献身の場面なのだ。この6点目は、記録は今岡の失策でも、チーム内では金本の怠慢となるだろう。 旅行中は上手くいけば絆が深まるが、一つ間違えば、チームがバラバラになる恐れもある。手を抜かず献身的に行こう。アリアスに変わって先発予定のキンケードに、一所懸命のプレーを期待する。 (携帯よりポスト) 2004.08.10 Tuesday
ウィリアムスはアテネに発ち、キンケードが一軍登録。8/10から札幌で横浜と後ろボロボロ対決二連戦。
返す返すも悔しい8/8の敗戦。決勝となった二岡の一打は、飛び込んだ桧山が精一杯伸ばした腕の、その先のグラブの下で無情に弾んだ。極限の緊迫感の中、ミリ単位の攻防だった。 失った「大きな流れ」を取り戻すためには、虚脱感に陥ることなく、開き直った明るさで行こう。 (携帯よりポスト) 2004.08.09 Monday
一勝一敗一分け。近年空々しく聞こえた「伝統の一戦」にふさわしい意地のぶつかり合い。奇跡を起こすのに十分な流れは確かに存在したが、それを生かせなかった。継投で敗れた責は、すべて将が負わねばならない。原因は、自らが言い続けた「勝負の8月」になっても救援投手陣の配置を決められなかったこと、自信を与えられなかったことにある。
たかが一敗、しかし重すぎる一敗を背に、北へ。まだ終わっていないことを見せてくれ! (携帯よりポスト) 2004.08.08 Sunday
いつも読んでいただきありがとうございます。
ただ今より親類のいる関西地方に向かいます。 出先ではネットワーク環境がないため、携帯から細々と更新するつもりです。更新時刻や内容が大幅にダメダメになりそうです。8/14ごろには平常通りになる予定です。 今後ともよろしくお願いいたします。 2004.08.08 Sunday
http://www.sponichi.com/base/200408/08/base165253.html
太陽が遠投練習できるまで回復。精神面と足腰の鍛錬を積み、復活を誓う日々。一皮むける良いチャンス、焦らずに着実に。 金澤、マイヤーズ好救援。特にマイヤーズは巨人大振り打線には意外と効果的。 アリアス、前日とはうってかわって選球眼が良かった。要はメンタルの問題か。危機感を持って集中できる環境があれば良いのかも知れない。8/10キンケード登録後、さらに良くなるかも(笑)。 矢野が久々に長打2本。やっぱり打つ方で矢野らしさが出てこないと打線にパンチが足りない!失投で長打を食ったが、全般にリードも良かったと思う。 「流れ」。大きな流れが阪神に来ているのは間違いない。長期ロードを連勝中、この日の組み合わせも福原対桑田、初回に5点を先制。直後の反撃も、仁志のソロHRのみで踏ん張る。流れが変わりそうな6回裏も、無死一二塁と連打された後、清水大きなライトフライで一死一三塁、二岡の一二塁間のゴロをアリアス・鳥谷がいっぱいっぱいのプレーで二塁封殺。1点やって二死一塁と、流れを渡さずに済んだ…かに思えた。しかし阿部にその直後の初球を2ランHRされ流れを持って行かれた。まさに大きな流れに一人で竿を差した。敵ながらこの阿部という男の勝負強さは底知れない。 しかし福原もその後なんとか踏ん張り、迎えた8回裏一死ペタジーニで予定通りウィリアムスに継投。リードはわずかに1点ながら、試合運びの面で、流れは完全に阪神にあった。だがペタジーニの好調さは、流れに飲まれるような生易しいものではなく、ウィリアムスの失投を完璧に持って行った。こうなれば普通はサヨナラの流れになるのだが、阪神救援陣も大きな流れに乗って、また巨人の拙攻にも助けられしのぎ切った。 ロード連勝の勢いは、この日の長時間の「徒労」で、いったんダムに貯められた。次戦次第でこの日の分も合わせて一気に奇跡へと流れ出すか、現実という大きな壁にせき止められるかが決まる。相手打線もペタジーニと阿部が好調で手強い。阪神タイガース、今季の流れを決める大一番と言って良いだろう。 2004.08.07 Saturday
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ダイエー本体再建を目指す銀行団が、産業再生機構の活用を求める方針を明確化。これによりダイエーが球団を持ち続ける道は事実上絶たれる。これまでも間接的に相当注ぎ込んでいるが、今回は直接的に多額の税金が投入される訳だから、ロッテとの合併などでなく、できるだけ高く売却する手段を探らなければ、野球好きはもちろん、野球好き以外の人たちも黙っていない。黙っているな!売却時の障壁撤廃など、野球協約の改訂が間に合わないなら、一時的に産業再生機構で球団を所有してしまえ。歴史的にも「国鉄スワローズ」があったんだから、一時的に国有化しても問題あるまい。より高く売れる条件が整うまでは、「福岡産再ホークス」で良し。 終わってみれば完勝で、早々に2年連続巨人戦勝ち越し決定。失点は先発井川が立ち上がりに奪われた4点のみ、藤川、吉野、マイヤーズがゼロで繋いだ。特筆は吉野。今季初めて「自分本来の仕事」、ペタを併殺に斬った。もう今年は、「吉野はいないもの」と思っていたところ。一歩一歩上昇して「去年の吉野」に戻って来て欲しい。 金本、死球以来初の一発。軽いバットで軽く振って、そこまで飛ぶか?痛くて大変だろうが、完治しない方が良いかも…(笑)。 桧山、頭部死球の影響を感じさせない精神力の強さを見せた。ここにも「アニキ効果」が見える。欲しいところでのタイムリー2本は桧山本来の勝負強さを発揮した。もう得点圏打率最低などと非難された時の影もない。 関本、赤星は好調持続。それぞれ打点、盗塁&得点を稼ぎ、自分の役割を果たしている。アリアスは二度寝(笑)、起きろ!矢野は…リードに専念。ちょっと休もうよ、ケガする前に。 井川に足りないもの。バックを信頼し、打たせて取るという考え方。三振でしかアウトが取れないのでは守っている者も、なにより本人がしんどいだろう。 今岡に足りないもの。リスク承知で勝負するということ。2本のHRは本当に効果的だったが、二度のタッチアップ機にスタートの素振りすら見せないのは零点。無難なプレーだけでは物足りない。どんなに鈍足でも目一杯のプレーをしていかないと本当の球際の強さなど身に付かない。もっともっと失敗しろ。失敗して悔しがる姿をもっとさらして欲しい。阪神ファンは意外とあたたかいよ。 2004.08.06 Friday
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桧山が頭部に死球。打撲の診断だが、頭は心配だ。何事もないことを願う。その後、一瞬の乱闘騒ぎだったが、勝負に集中しているところを見せてくれた気がする。 リスタート決まる。藪、上々の投球。予定通りローテに復帰する。早めにスイッチしたのは、次の登板として8/11横浜戦(札幌D)中5日を睨んでのものだろう。とにかく故障復帰第一戦を上手く立ち上がれたのはとてつもなく大きい。 「6人目の先発」金澤は日程と相談しながら、ロングリリーフ待機との兼用になる。非常にしんどい役回りだが、ここまで良くこなしていると思う。この日も2回をよく繋いだ。 久保田もリスタート。2奪三振の後、HR、四球。役割を果たしたとは言えないが、修羅場で開き直るタイプだから危機感や課題があった方が良いかも知れない。次に期待できる。 この日、締めくくったウィリアムスもじきに離脱する。ここはいよいよ役割分担をしっかり決めていくべきだろう。もう腹を決めて、藤川→久保田を逃げ切りパターンにしちゃおう。 初めは鳥谷。見事第1打席でタイムリー2塁打。試合の流れからも、初の勝利打点にふさわしい打点だった。巨人戦で若さにまかせた大噴火を期待する。 締めは久慈。本人曰く「ネンイチのプレー」。思った通りに球をさばき、思った通りに走者を刺した。野球の不思議「代わったところに打球が飛ぶ」。だから終盤の久慈投入は大切だ。ああ、もっともっと久慈の守備が見たい。 関本がいい。タイムリー2本。「当たりは関係ない。ヒットなら何でもいいんです」と結果にこだわる姿勢が頼もしい。もはや「格」でも片岡に引けをとらない。 アリアスに当たりが出た。長いスランプに悩んでいたが、前日の練習で岡田監督のアドバイスに何かを掴んだ模様。いわく「バットをボールに巻き付けろ」。素人にはなかなか理解しがたいニュアンスだ。スイングの理論はプロなら誰もがわかっている。しかし、コーチの言葉一つで、体の反応がかわるのが面白いところだ。得意の舞台、東京ドームの巨人戦。お目覚めジョージが大爆発の予感。 シーズンも後半、ゲーム差を考えれば、普通は優勝はムリと考えるべきだろう。しかし、五輪イヤーの今年に限っては不確定要素が満ちている。さらに「長期出張」という非日常が重なる阪神にとっては、それが良い方向に噛み合えば快進撃という結果になることも十分あり得る。すべては、井川がリスタートできるかどうかにかかっている。 2004.08.05 Thursday
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久々の降雨中止、金本が打つ打たないで大きく変わるこのチームにとっては恵みの雨だろう。この後は東京、札幌、大阪、名古屋とドームが続くので、選手たちには嬉しい臨時休みとなった。先発予定だった井川はスライドせず巨人戦にまわり、8/5は藪が久々のマウンドに上がる。どうしても連勝が欲しい。 五輪組に代わり、久保田と秀太が昇格。藤本・鳥谷に隠れて、同じ左打ちの秀太はここまでノーチャンス。今季初の一軍昇格だ。ビッグプレーをする男。予想外の活躍をすることもあれば、気負って大チョンボをやらかすこともある。まずはベンチに元気を注入することからチームに貢献せよ。 久々スタメン起用の鳥谷は水を差された。俄然注目が集まり加熱する報道陣に対してピリピリムードが漂っていたという。前半戦では、苦しんだ。思い切っていけば空振り、結果がほしくなると当てに行ってレフトフライという内容が多かった。それでもその一打席一打席を、脳に体にインプットしながら振り込んできた。後半戦は代打、代走、守備からの起用ながら10打数5安打の好結果を残す。その内容もしっかりとらえた打球が多く、追撃の突破口となるような「価値ある一打」も数度ある。エネルギーの蓄積は十分で、予兆もある。あとは 大噴火を待つばかりだ。突き抜けるか?くすぶるか?鳥谷にとってこのリスタートが重要だ。 2004.08.04 Wednesday
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伊良部が鳴尾浜でリハビリ開始。米国で受けたプログラムに従って復活を目指すが、いばらの道が待ち受ける。 久保田が二軍戦で1イニングを抑え、予定通り調整を終了。8/4にも登録され、安藤の代わりを務める。 併殺で8回を抑えた安藤が勝利投手。藤本も再三にわたる好守備で投手を盛り立て、さらに9回二死後はしぼみかけた好機を拡げ、逆転を呼ぶ貴重な安打を放つ。二人はチームを離れ、気分良くアテネに出発する。 広島の五輪代表、エース黒田は悔しい最終登板になった。8回までは完璧な投球、特に8回はリズム良く内野ゴロ3つで、広島首脳が黒田に完封を期待して送り出したのは当然。そしてその期待に応えられず158球で逆転されマウンドを降りた黒田は、タオルで顔を覆ったまま、しばらくベンチで泣いていた。自分のふがいなさが悔しかったという。この投手はまだまだ成長を続けていくのだと感じた。 9回、片岡・金本(二塁打)・桧山(四球)・矢野(犠飛)・1人とんで(笑)・関本(2点適時打)・今岡(適時打)という集中打は見事だった。もちろん黒田がいっぱいいっぱいだったということもあるが、金本の一打で方向性が決したといっても良い。それほど現在のチームは精神的支柱を金本に委ねきっているとも言える。 軽重の差こそあれ、全チーム主力が2枚抜ける一大事。この日、劣勢から大逆転を遂げたことは、ものすごく大きい。これにより8/4井川先発でスッキリと勝てれば、「第3の開幕」でスタートダッシュに成功する可能性がぐんと高まる。「新鮮力」の鳥谷、片岡、キンケード、藪、藤川、久保田。彼らがさらに勢いをつけるような活躍をすれば、巻き返しの目はある。この「五輪ロード」期間は阪神にとって大きな意味を持つ。 2004.08.03 Tuesday
NHK(BS含)(50%)
サンテレビ(36%) 朝日放送系(SKY-A)(13%) 毎日放送系(GAORA) (0%) 関西テレビ系(0%) よみうりテレビ系(0%) Total: 44 votes 2004.08.03 Tuesday
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8/3から、豪雨の被害も出たという広島での三連戦。五輪メンバーは1戦までで離脱する。藤本に代わり秀太、安藤に代わり久保田が昇格予定。岡田監督は、久保田を後ろで起用することを明言した。また、藪は8/5先発が予定されているという。ケガの前まで好調だった藪が、同じ調子で戻ってくれれば大きい。 ロード前の甲子園9つを、まさかの2勝7敗。打線は低調、先発は炎上、リリーフが油を注いだ。しかし今年のロードはそれほど悲観したものでもない。二連戦となる札幌や、大阪ドームでの主催試合が間に入るため日程的には楽だ。死球前、絶好調だった金本は脅威の回復力を見せているというし、鳥谷、キンケードら「捲土重来組」が出場の喜びを爆発するようなプレーをしてくれたら「歓喜のロード」になるかも知れない(下手したら「寒気のロード」という説も…)。 久万オーナー流の激励。こうやって新聞に書かれることもわかっていて発言しているのだろう。しかしここまでの数字は、何を言われても仕方ないものだ。キャンプから開幕、春先は、もう少しチーム内に良い意味での「なごやかさ」があったように思う。ぱっとしない成績がそうさせるのだろうが、コーチングスタッフ全体からハツラツとした空気が感じられない。平田ヘッド、どうした!長期ロードを良い機会として、キャンプ時の初心を取り戻して欲しい(この際、毎晩コーチ陣が集まって酒盛りすることも許可)。元気があれば何でもできる! 2004.08.02 Monday
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久保田が二軍戦で試運転開始。150km/hを記録し、制球も良かったという。あと1回二軍戦で調整し、一軍合流予定。 金澤はよく投げた。巨人打線の大振りにも助けられたが、10奪三振(1イニング4奪三振の珍記録含む)は大したものだ。フィールディングとスタミナという課題を克服して、念願のローテ投手を目指せ。 鳥谷は自信をつけてきた。9回二死、相手投手木佐貫の場面で代打登場、遊撃右に良い当たりの内野安打。二岡のエラーもあり二進、その後完封を免れる野口のタイムリーを呼び、最後の追撃期を作った。この日も2番に入りイージーフライ3本に終わった藤本との対比が際立った。ここのところ、「意地」「気迫」を感じるのは鳥谷が一番だ。 野口今季初安打が貴重なタイムリー。面白くない立場で野球をやらされているが、腐らず前向きにやっていると思う。FA権取得の今オフ、悔いのない選択をしてもらいたい。 9番打者赤星が2安打。少しでも気分が換われば良いが。 全般に巨人先発佐藤をナメ過ぎた。そのうちなんとかなるだろうとでも思ったか。序盤でフライアウトが多いと思えば、高めの速球を捨て、外の変化球をはじき返せという指示が出てもよいだろう。無策のまま同じ結果を繰り返したのでは怠慢のそしりを免れない。選手起用の面では、どうしても勝ちたいという気持ちが表れていたが…。 メモリアル・デー。金本選手の連続フルイニング出場試合701。そして甲子園生誕80周年記念。試合前、試合後に、ささやかな、それでいて厳かなセレモニーが行われた。昨今のバカバカしいショウアップとは無縁の、歴史と伝統を感じさせるような良い式典だったと思う。思えば5月は雨続き、6/11横浜での中止で、もう一つも流せない状況になった。なんとそれから中止なしというのだからすごいことだ。試合結果は残念だったが、内容は締まった良いゲーム。金本選手に二死満塁という大きな見せ場も回ってきた。あらためて大記録を達成した金本選手に、心から敬意を表する。 五輪代表選手は8/3まで出場(豪州代表のウィリアムスは、8/7まで出場)とのことで、昨日の記述は誤りでした。お詫びして訂正します。なおアテネ五輪・野球日本代表のスケジュールはこちらをご参照下さい。 2004.08.01 Sunday
http://www.sponichi.com/base/200408/01/base164521.html
いよいよ8月。五輪の8月、何が起きるのか、起きないのか。長嶋五輪監督は正式に帯同断念、中畑監督代行が指揮をとるということだ。もうこの際、腹を決めてやるしかない。8/1の試合後、いよいよ五輪出場選手はチームを離れる。 右肩痛リハビリ中の久保田が、8/1二軍戦で実戦復帰。先発して1回を投げる予定。まずは全力投球への不安を取り除くことから、焦らずにやって欲しい。 キンケードが一軍練習に呼ばれ、首脳陣が状態をチェック。もっとも隣に並んで打たせたアリアスを煽る目的もある。予定通り近日昇格見込み。 そのアリアス、8回シコースキーから頭に死球。診断結果は打撲のみで安心した。直後怒りをあらわにしていたが、シコースキーが直接アリアスに謝罪し和解とのこと。 不思議なもので、チームが勝ったり負けたりする時に、「世論」が関係しているように見えることがよくある。野崎社長の勇ましさに野球好きが期待した時は、阪神は2カード連続勝ち越しと貯金を増やした。今は、古田会長率いるヤクルトが絶好調だ。別に相手が手加減している訳ではないだろうが世の中の「空気」がそうさせるのかも知れない。そういう意味では金本の記録がらみの試合も「空気」が充満している(台風でも試合ができた幸運もある)。 福原、久々に素晴らしい投球。やはり速球に威力のある投手は見ていて気持ちが良い。相手打線を恐れず、勇気ある配球が好結果を生んだ。高校の大先輩・金本の記念試合で気合いも十分だった。 岡田監督も記念試合にあたり、打順を考えた。ケガの金本に頼れない中で、どうやって得点するか。なかなか理にかなった並びで、思惑通り得点できた。とかくままならぬことの多い世の中だが、自分ではない「誰かのために」真剣になると結果が出るから面白いものだ。 昨日、記録達成後の金本起用法について一くさりしたが、恥ずかしながら撤回させて頂く。全力が出せない者を試合に出すべきでないという考え自体は変わりないのだが、こと金本については、どのような逆境にあっても「全力」を出すことができるということがわかったからだ。それにもう火曜日には治りそうだ。いや実際治っていなくても、治っているのと同じ働きができそうだ。いやいやそれよりも何よりも、純粋に出場し続ける金本を見ていたいし、首脳陣も選手たちも金本の気迫になんとか応えたいだろう。存在そのもので周囲を感動させ、行動させ、結果を出させる…。今度のケガで金本の人間力が数段アップしているように思う。 さあ、金本選手の晴れ舞台、全員の力で勝とうぜ! |
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