自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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オリの中の虎
 「オリの中の虎(岡田彰布著・ベースボールマガジン社)」の読書感想文。
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Posted by torao at 08:09 | comments(4)
[退団者]岡田彰布
Bs岡田彰布監督
 カープに野村謙二郎氏が、バファローズに岡田彰布氏が監督就任。
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Posted by torao at 08:37 | comments(13)
[退団者]岡田彰布
「頑固力」を読む
 ドラフト2位の国際武道大・柴田講平外野手(22)と仮契約。
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Posted by torao at 10:21 | comments(5)
[退団者]岡田彰布
岡田監督お疲れさまでした
 最後は美しい試合だった。バックのミス、貧打を補って余りある若き両投手、岩田と吉見の魂こもる投げ合い。ウッズと藤川の勝負。戦いの終わり。中継が終わる。
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Posted by torao at 08:39 | comments(28)
[退団者]岡田彰布
岡田野球って何?
レギュラーシーズン最終戦は、岡田監督辞意報道後の第一戦でもあった。
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Posted by torao at 07:34 | comments(14)
[退団者]岡田彰布
岡田監督辞任決意
各紙報道によると、岡田監督が辞任の意向を固め、すでに経営陣、首脳陣、選手ら関係者にも伝えているという。
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Posted by torao at 09:14 | comments(37)
[退団者]岡田彰布
野球やってる
バース氏が来日して、始球式やら解説やら。試合前には岡田監督、掛布氏と3人そろったんだって(サンスポ)
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Posted by torao at 08:45 | comments(11)
[退団者]岡田彰布
祈りが通じた
オールスター前に10ゲーム以上引き離す独走だ。何の文句のつけようもない。それなのにどうも気乗りがしない。新井離脱、打線不振…だがしかしチームは○●○●○●○●と踏みとどまっている。Dとは8勝2敗1分と圧倒的に分が良いではないか。
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Posted by torao at 10:00 | comments(18)
[退団者]岡田彰布
役の微妙なズレ
試合後の選手サロンで、誕生日のノムさんにサプライズパーティか(サンスポ)
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Posted by torao at 08:42 | comments(8)
[退団者]岡田彰布
サイコロの重心
あんまりナメてるとやられる。おごるなってこと。
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Posted by torao at 08:44 | comments(18)
[退団者]岡田彰布
潮目
またナゴドで5時間ゲームだ。
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Posted by torao at 08:41 | comments(29)
[退団者]岡田彰布
07シーズン終了を受けて文句を言う
2連敗でクラシリ敗退。07タイガースのシーズンが終了した。
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Posted by torao at 08:42 | comments(38)
[退団者]岡田彰布
普通にやったらええんよ
退場には訳があった。元々岡田監督は「激情型」ではない。本心は「どうせ言っても判定は変わらん」という主義だ。
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Posted by torao at 10:15 | comments(16)
[退団者]岡田彰布
勢い良し
ダイジェストにしちゃうと、5回表ウラの攻防とJKFってことになっちゃうんだけど、他にも印象的なプレーがいくつかあって、なかなか良いゲームだった。特に両チームとも良い守備がゲームを締めていた。
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Posted by torao at 10:12 | comments(7)
[退団者]岡田彰布
もっと入れ替えを!
8日のBs戦で上園を先発で使う!なんていう記事が出ている(サンスポ)
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Posted by torao at 08:44 | comments(9)
[退団者]岡田彰布
赤松のブログ、元気ないね。君に求められているのは出塁、これだけだよ。
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Posted by torao at 08:44 | comments(8)
[退団者]岡田彰布
昇る人降る人
ダルビッシュ気持ちよかった!
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Posted by torao at 08:38 | comments(11)
[退団者]岡田彰布
岡田監督執念の勝利(笑)
ベイ惜しかったなぁ。
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Posted by torao at 08:29 | comments(20)
[退団者]岡田彰布
しゃべらん問題
甲子園球場を高校球児に明け渡し、長いロードへ。
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Posted by torao at 08:33 | comments(19)
[退団者]岡田彰布
7月の正念場
新庄ラスト東京ドームに、3万6千超の観客、すごい。ちゃんとHR打って勝って応えたのもエライね。さすが新庄だ。
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Posted by torao at 08:30 | comments(24)
[退団者]岡田彰布
なんなんだろう
村上氏にインサイダー疑惑
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Posted by torao at 09:10 | comments(25)
[退団者]岡田彰布
ボール ストライクを言う前に
まさに息詰まる好勝負。両者譲らぬ最高の試合だった!
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Posted by torao at 08:30 | comments(30)
[退団者]岡田彰布
06「補強」の行方
一軍の宜野座キャンプが終了。2/19中に帰阪したメンバーは、20日に安芸に入って、21〜24日は一二軍同じ場所で行う。その後二軍は鳴尾浜に戻り、一軍安芸キャンプは3/2まで。
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Posted by torao at 08:23 | comments(13)
[退団者]岡田彰布
藤本と鳥谷の盗塁は増えるか
台湾で活躍していた「暗黒戦士」中込投手も現役を退き、沖縄でクラブチームの運営にあたるという。
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Posted by torao at 08:36 | comments(16)
[退団者]岡田彰布
奇跡の種
野球は一つの球に集中していなければ大負けする競技。岡田監督の心が、今のその球にあったとは思えなかった。
・下柳が激昂した一塁セーフの判定。なぜ飛び出して抗議しなかった?
・シーズン中にもあった藤川の2イニング目のピンチ。苦しむ藤川からなぜジェフに代えなかった?
・藤川が打たれた後、ジェフではなく桟原に代えたのはなぜ?


さて、反省はできたか?十分、自己嫌悪にさいなまれたか?言ってみれば3試合続けて0−10(ほぼ)負け。おそらく全員初体験だろう。私もこんなの見たことがない。で、どうする?「ただやるだけです」、「がんばるしかない」というのも芸がない。それでも岡田監督は、これまでどおりシーズン中と同じように、ただひたすらに主力の復活を信じ、待ち続けるのだろうか。それならそれでも良い。とことん信じ続けられるのなら。

過去のシリーズ史を振り返ってみる。先に3連敗した場合の最終決着は、
0-4 6回
1-4 5回
2-4 1回
3-4 1回
4-3 3回
第4戦の「一矢報いる率」は約63%。最終的な逆転V率は約19%。次1つ勝てば30%に跳ね上がり、2連勝すれば60%、3連勝すれば75%と上がる。そう悲観したもんでもない。ただし、だ。0−10(ほぼ)を3つやられた後、などというサンプルは存在しない。もしあれば4連敗の確率が限りなく100%に近いだろう。この状況からの逆転優勝があれば、それは奇跡だ。さて、どうすれば奇跡は起きる?

「奇跡は起きるものじゃない、起こすものだ」どこの誰が言ったセリフ?でも本当にそうだと思う。本気で自分が奇跡を起こして見せると思っている者が、少なくとも一人いなくては何も始まらない。岡田監督自身もそれになって、一人でも多くそんな人物を発見して、起用して欲しい。
杉山の笑顔か、久保田の怒りか、中村豊のひたむきさか、和田コーチの優しさか…。砂漠に一つ小さな奇跡の種。小さなきっかけから、強い信念が伝わる。それに呼応し、一人また一人と、自分も奇跡のためには必要な人物だと…。そんな連鎖が生まれない限り、道は拓けまい。
野球は審判に負けを宣告されるまで、勝負は決さない。まだ何も終わっていない。終わってないぞ!

Posted by torao at 08:37 | comments(33)
[退団者]岡田彰布
さあ、行こう!野球小僧たちの日本シリーズ
ブログを始めてから、たくさんの野球ファンと交流する機会ができた。また交流はなくても、一方的に読んでいるブログもある。実際に会うことはなかなかなくても、何度も何度も触れ合ううちに、その人の心の中がだんだんわかってくる。会ったことはなくても、昔からの友達のような感覚になるから面白い。Dファンのあの人、YBファンのあの人、Sファンのあの人、Gファンのあの人、Cファンのあの人、Hファンのあの人、Lファンのあの人、Bsファンのあの人、Fファンのあの人、Eファンのあの人。今季勝ち残ったのは、TとM。日本中の野球好きが見守る日本シリーズが始まる。


「相手どうこうじゃなく」という岡田監督のセリフを何度聞いたことだろう。シーズン序盤から、終盤まで、常に前年覇者ドラゴンズとの競り合いだった。抜いて、引き離して、迫られて、離して…、そのたびに「相手どうこうじゃなく」と言い続けてきた。自分の力を信じる。前日の監督会議の席上、話題になっていた「予告先発」は岡田監督から切り出したという。「全然、不利やったら、OKするわけない」なるほど、わかるような気がする。ボビーにとってデータが大切なように、岡田監督にとっては集中力が必要だったのだろう。

今季を振り返れば、昨年できあがった岡田監督へのイメージがどんどん変わっていくことに我ながら驚きの連続だった。「硬直・無策・見えてない」という印象が少しずつ変わっていく。実は試合中の行為自体はそんなに変わっていない。でも同じことが「信念・信頼・集中」に感じられるのだ。勝負は勝たなきゃダメということ?(笑)
「信念・信頼・集中」などと言うと精神修養のようだが、何のことはない原点に戻れ、「子供の野球」に戻れということだ。

放課後、家にかばんを置いて、原っぱに、あるいは校庭に集まる。ボールは小さいソフトボールだったり、軟球だったり、ビニールボールだったり。よーし、今日はかっとばすぞー!中には員数合わせでイヤイヤ来ていた子もいたかもしれないが、みんな今日は自分がヒーローになってやるとバット振り回した。気分は田淵だったり、掛布だったり、ラインバックだったり…(笑)。足の速いヤツは周囲の制止も聞かず、塁間を走り回った。審判なんていないから、アウトだセーフだ、毎日ケンカ(笑)。そんな中で誰もが一目置く強打者、アキヒコがいる。2点負けてるけど、まだわからない。こっちにはアキヒコがいる。なんとかアキヒコにまわせ!よし2アウト一二塁でアキヒコだ!こんな時、アキヒコは絶対に打つ。みんな知っている。ぱこーん、ほら打った!まわれまわれ!逆転ホームランだ!
そんなアキヒコが、いやいや全国の「アキヒコ以上」の中でもトップにいるほんの一握りのアキヒコが集まったのがプロ野球だ。そして「なぜアキヒコは打てるのか」を追究したのが岡田野球。「野球が好きだ」「野球は面白い」「あいつと野球するのが楽しい」「あいつならやってくれる」「勝ちたい」「俺はできる」「お前に任せた」「明日もまた野球やろな」…数限りない自分やチームメイトの野球への思いを、一瞬に、一点に集中させるのが岡田野球。

さあ、そんなほんの一瞬に込められた精神のきらめきを楽しもう。
投手の指先からボールが離れる時、体からボールに何が移ったのかを見よう。藤川のボールが、当たってなるものかとバットの上へ逃げていくところを見よう。
赤星の左足のつま先が地面を蹴ってスタートを切る一点を見よう。プレッシャーに負けない、磨き上げた技術への絶対的な自信を見よう。
丸いボールに丸いバットを丸く振って、そのボールが弧を描いて飛んでいくのを見よう。そのインパクトの一点に、金本のたゆまぬ努力の積み重ね、妥協しない心の強さを見よう。ボールが観念してしばかれるままになるのを見よう。
今岡の真っ白で純粋な気持ちを見よう。ボールが喜んでバットの芯に飛び込んでくるのを見よう。
野球が楽しくて仕方ない!こんな最高の舞台で野球ができるなんて嬉しい!今日もみんなで力を合わせて勝とうな!明日もまた野球やろな!よーし、今日はかっとばすぞー!
一番打者・赤星。先発投手・井川。いよいよだ。野球小僧たちの胸の高まりを見よう。

Posted by torao at 08:01 | comments(18)
[退団者]岡田彰布
優勝監督 岡田彰布
甲子園のファンは選手にとって強い味方だと言われるが、私は必ずしもそうだとは思わない。現実に球場がつくり出す雰囲気に飲まれて舞い上がり、消えていった選手もいたし、怒号と不調の悪循環にはまり込む選手もいる。甲子園のファンは、ただ表現力が豊かなだけでなく、野球をよく知っている。流れを見る目があるから、その流れを増幅させる力を持ち得る。何が言いたいかというと、いったん信頼を得れば、「心配するな大丈夫だ」と強い力で背中を押してくれるが、不信を持たれれば、「おいおいオマエで大丈夫か」という暗い雲を作ってしまう。岡田監督の功は多々あるが、ファンを信じさせ、その信じて疑わないという力で試合の流れを固めたことは、甲子園球場という地の利を十分に生かす戦略だった。赤星が出塁すれば点になる、苦しい時は金本がなんとかしてくれる、ランナーがいる時の今岡はすごい、6回が終わってリードしていれば後はJQKで盤石…。観客はまったく疑いなく選手を見つめ、選手もその強い追い風の中、安心して勝負に集中する好循環。そして、その時対戦相手は、必要以上に追い込まれることになる。この現象を生み出すために、岡田監督は選手の力を徹底的に信用し、その長所を最大限発揮できる環境を整えた。簡単に言えば、任せたのだ。
こうして甲子園のファンを力にした。他球団では持ち得ない強い味方だ。優勝がかかったこの試合、勝因の第一は、この観客だったと思う。超満員今季最多48,576人の観衆は、タイガースがいつもどおりに強い勝ち方をすると信じて疑っていない。完全に。そんな異常な空間があれば、勝つことなんて簡単だ。こちらは力を発揮でき、対戦相手は萎縮して行く。

下柳が打たれるはずがない。特に若手の多いG打線は、投球術の格好の餌食だろう。誰もがそう思っている。1回表、あっという間に三者凡退。
そんな調子なら赤星が出塁して、点が入るだろう。赤星は遊ゴロに倒れたはずなのに、足が気になった二岡が悪送球。G先発内海の暴投もあって、タダで無死二塁をもらう。二死となっても、金本が場内の空気のままに一二塁間を破り1点先制。試合の筋書きは、選手やベンチでなく、観客が決めている。
二回表、下柳は小久保、二岡、阿部をわずか9球で片づける。これは若い内海から大量点が取れそうだ。スペンサーがレフト線に会心の二塁打、矢野得意のライト前ヒットで無死一三塁。関本の詰まったゴロは三遊間のど真ん中を転がって行く。もう、そうと決まっているのだから仕方がない(笑)。2−0となってなお無死一二塁。下柳は初球を送りバント、もし内海が思い切って三塁に送球すればアウトだったが、萎縮しているから、ちょっとしたギャンブルも仕掛けられない。一死二三塁で赤星の打球はやや大きめに弾んだ二ゴロ。前進守備の二塁岩館、これを取って…体をくるっと反転させて一塁送球。バックホームするための前進守備でゴロが飛んできて、ランナーが突っ込んでいるのにバックホームできないのだ。投げてもセーフになったらどうしよう…若さの唯一の特権である、思い切りの良さを完全に奪う、負けそうだという空気。その間に1点追加、3−0。ここで「空気」は翻意した。「もういいよ、あまり大差がついては締まらない。点はそれでいい」と。
次はシモさんの気迫が見たいと空気が言う。4回は走者を二人出すが、二岡を逃げ落ちるフォークで翻弄し空振り三振。5回6回は続けざまに得点圏に走者を進められるが、狙い通りに三振を取り、狙い通りにポップフライを打たせる投球。特に6回、皆、下柳がこの回までだとわかっている。二死三塁で小久保。内へ外へ、巧みに投げ分けるも、さすがにかつてダイエーホークスを背中で引っ張った男、意地で食らいつく。最後はスライダーが、いつもの倍キレた。ぐぐっと懐をえぐられ、打球は力無いセカンドフライ。下柳はいつもより足取り軽く、上向き加減でベンチに戻って来た。今日も6回をゼロ封だ。「The Game」や「The Game リメイク版」と同じ。5回または6回をゼロに抑えるのが、まるで当たり前のようだ。去年までは、7回を3点で済ませれば上出来の投手だったことなど、本人も忘れているのだろう(笑)。

3回からタイガースの打線は淡々と。「空気」のおおせのとおりに、手早く進めていく。その時が待ちきれないのだ。それにまだ登場していない選手たちに早く出てきてほしいのだ。
6回ウラ、二死から四球で出た関本に代走藤本。そして、下柳に代わり代打濱中。いつにも増して大きな歓声で迎えられる。今年のタイガースを象徴する選手の一人だ。セ・リーグ同士の対戦だけなら、TとDに大きな差はない。運命を分けた交流戦で、2年前、4番打者として打点王を取ろうかという活躍をして、その後地獄を見た男が帰ってきた。その復帰戦で逆転タイムリーを打った時、我がことのように喜んだ岡田監督や、チームメイトたちの顔が忘れられない。

7回、いつものリンドバーグの歌声とともに、リリーフカーに乗った藤川球児が登場。投球と同時に、日米野球で松井が打席に入った時と同じようなフラッシュを浴びる。間違いなくこの試合のハイライトシーンだった。
藤川を見るだけで、目頭から鼻の奥あたりがツンと痛くなる。それは私だけではないはずだ。たぶん、あの美しい直球の球筋に「刹那」を感じるから。たぶん、肩肘の故障を乗り越え、奇跡的なバランスの上に突如でき上がった希代の速球王に「刹那」を感じるから。今この時、藤川の直球を見ることができる喜び、そしてそれは決して永遠ではないという悲しみがこみ上げるのだと思う。
そんな繊細な儚さを感じさせる藤川が、長いプロ野球の歴史の中で、1シーズンでもっとも多くの試合に登板するという記録を打ち立てた。その記念すべき試合で、矢野は当たり前のように同じサインを出し続ける。藤川は11球連続の直球で3つのアウトを取り、記念の花束を受け取った。

そして球児が投げればそこが試合のヤマ場。そこを境に試合は壊れていく。4月、タイガースは今と同じような強さを見せた。いつも球児が投げた後、試合終盤に追加点を奪って勝ったものだ。
一死後、鳥谷はボテボテの内野安打。シーツ倒れるも、金本のライト前ヒットで、二死一三塁。今岡とは勝負せず、左腕マレンは桧山と勝負。だが、打席に入った桧山は長く苦しんでいた桧山とは違う。満塁の初球、絶対にストライクが欲しいところ、一点の迷いもなく振り切り、矢のようなライト前ヒット。貴重な追加点を奪う。さらに矢野もレフト前ヒットで続き、試合を決める。5−0。

8回は、ウィリアムス。藤川ともども、どこへ行ったってクローザーができる投手。昨年は不調が長く続いたが、今年ははるかに安定していた。弟分の藤川、久保田を引っ張っていかなければいけないという精神的な張り合いがそうさせたのだろう。この日は格違いのG若手3人を当たり前のように三振3つ。

最終回のマウンドには久保田が上がる。開幕当初から藤川と比較され、クローザー適性を疑問視された。その問題は未解決かも知れない。だが「The Game」の9回ウラ、渡邉とウッズを連続三振に取った男だ。まだまだ上積みがある。
優勝目前、完封リレーをみんなが待っている。そこで連打、ゲッツー、暴投で1失点。で、またヒット。お前、オモロイな、わざとやってる?(笑)。えーと、ここでHR打たれたら点差は…とかってマジで計算したじゃないか(笑)。阿部の当たりは金本の正面へ。誇らしげにキャッチしたグラブを掲げ、喜びの笑みを浮かべたアニキ。矢野が久保田に抱きついた。投球内容からか、ちょっとまだテンションが上がっていなかった久保田(笑)。一番早くやって来たのは球児か?あとはどんどん、押しくらまんじゅう(笑)。周囲のコーチとひととおり握手をした後、満面の笑顔を浮かべた岡田監督が輪の中へ向かう。花道をあけてさあどうぞ。笑顔の「野球少年」が舞う。1回、2回、3回目が大きく、ぽーんと高く舞って、4回、5回。あちこちで抱擁。全身で喜びを爆発させていたのが、矢野、下柳、金本だったように思う。そしてはばかることなく泣いていたのは藤川だった。

優勝監督インタビュー。場内から岡田コールが響き渡る。選手の時はいつも聞いていたが、今年、監督として満員の観衆から岡田コールが沸き起こることを予見した人があっただろうか。
受け答えは、上手ではないが、堂々としていた。「宿敵ジャイアンツを倒して」岡田監督らしい言い方だ。子供の頃から根っからのタイガースファン。公の目がある場所では、ジャイアンツの選手と仲良くする様子は決して見せないのが選手岡田のポリシーだった。
「最高の選手たち」「強いチーム」を繰り返した。そして前回やり残した日本一を取ると宣言した。
私は「もっと強くなるチーム」という言葉が嬉しかった。本当にそうだ。模範を示すベテランがいて、投手にも野手にも、まだまだ上手くなる余地のある選手がゴロゴロいる。岡田監督には、選手それぞれの将来像がくっきりと見えているのだろう。そしてそのビジョン通りに成長する時、その選手は、甲子園のファンから絶大なる信頼を得ているはずだ。本人がどう評価されようと、そういう状況を数多くつくり出す。岡田彰布はそういう監督だと思う。

Posted by torao at 05:52 | comments(41)
[退団者]岡田彰布
ドーンとしてデーン
NPBの実行委員会が開かれる。MLB側から、WBCに出るのか出ないのか早く決めろとプレッシャーをかけられる。これについては、右上の「評論家たちの声」にて投票受付中。また、再来年シーズンから、新しいセ・パ共通ルールでプレーオフを行うことを検討することになった。

Dの先発は、中5日のエース川上ではなく、新人の中田だという。2軍調整後2連勝中、春先にはTも完封寸前(8回0/3、9回に金本の2ランHR)という投球をされている。大事な直接対決の初戦に新人を持ってくるとは、いかにも落合監督らしい。新人でも度胸の据わったヤツはいるし、新人だからこそ、ただ目の前の打者に集中できるということもある。Tの先発は井川だろうから、負けたとしても、チームとして精神的な逃げ場はある。もともとDは直接対決で多少分が悪くても、他で圧倒的な勝率を上げれば良いという考えもあるだろう。比較の中で、自分たちは少しでも良い気分でいられて、敵は少しでもイヤな気分にさせる。これが落合監督の一貫した姿勢だ。
ここに来て、不甲斐ない投球をした朝倉、野口を即座に二軍に落とした。「自分の中に恐怖心のある選手は使えない」。攻める姿勢のない者、ネガティブな思考にとらわれる者は不要と言い放った。代わりの兵ならいる。士気なき者、心弱き者は消えろ…ショッカーのボスのようだ(笑)。

一方、うちのボスはいつもどおり。「そんなもんオマエ、初戦は井川よ。いつもと一緒。決まっていること。子供のころからそうや。うちのエースやからな、やってくれなきゃ困る」てなもんだ(セリフはイメージ)。この「日常感」にハマって来ると、岡田野球を愛しく思えてくる(笑)。夜になるとお父さんが帰ってきて、ビールの栓を抜きながら、テレビのチャンネルを野球に合わせて、「おっ、今日は勝ってるな」と言ってニッコリ笑う…。そんなノスタルジックな日常感(笑)。
岡田監督ほど評価の難しい監督はいないかも知れない。まず、わかりやすく評価されるほど動かない。大きなワクだけ作ってやって、ワクを小さく使っている場合にだけ、「もったいない」と苦言を呈する。そんな雰囲気。だから選手たちは自分で相手投手の出来を見極め、試合の流れを見定め、自分がすべき事を探す。
コメントはあくまでも凡庸である。気の利いたことを言うでもなく、必要以上に褒めそやしたりせず。むしろそんなこと言わなくても…とツッコミを入れたくなることを言う(笑)。「普通にやればいいものを」苦言はあくまでも与えたはずのワクを使い切らないもったいなさという観点から出てくる。
重要な試合、重要な場面で良い結果を得るためには、平常心で臨まなければならないと言う。だが平常心ほど難しいものはないとも言う。このペナントレース中盤から終盤にかけて、(おそらく)図らずも確立されつつある、この日常感あふれる岡田野球は、各選手の器を大きくしているように思う。一見「鈍重」、だがその実「荘厳」。集中力の高め方を身につけ、逆境にも冷静さを失わず、失敗を引きずらず、成功しても浮かれず、小さいことにとらわれず、大きな流れを大切にする。凡事徹底、当たり前のことを当たり前にやる強さ…。

かつて岡田監督が出演したCMの商品名から、「ボケ・キャラ」へのからかいを込めて使われる呼称「どんでん」(笑)。だが、土俵中央からジリジリっと寄っていく、岡田タイガースの強さも表現しているように思えてきた(笑)。
えっ、最終結論も出ていないのに褒めすぎ?。でも、私はそれだけ岡田野球にハマりつつあるのだ(笑)。さあ、今日という今日は、井川、頼むぞ!

Posted by torao at 08:41 | comments(16)
[退団者]岡田彰布
笑顔は虎を救う…か?
マンデー パ・リーグやめちゃうのか。新鮮味がなくなって、デメリットが大きくなってしまったのなら仕方がないか。交流戦の時など、毎週月曜1試合だけやって、NHKあたりに全国中継してもらったりすると良いと思うんだけどなあ。

スワローズ岩村選手、男だね。立派だ。メジャーへの夢は母譲りだったのか…。サヨナラ弾で決めた先輩想いの青木も偉かった。これからは陰ながら岩村を応援したいと思う。ドラゴンズ戦でがんばれ!(笑)。

男と言えばカープ前田。マエダっ!マエダっ!マエダーーー!マエダーーーー!3日で5HRか。スゴイ!今日もがんばれ!マエダーーー!マエダーーーー!(泣)

話題が続かない…(苦笑)。

さしたる根拠もなく、「Gは初物に弱い」という古い呪文に頼ってダーウィン先発。「突然変異」を期待したが、あまり代わり映えしない内容だった。いいヤツなんだけどね(苦笑)。
5回から登板した江草は、四球2つの走者を長打で返される…与えてはいけない点を、やってはいけない方法で与えてしまった。「胃腸炎ショック」をこれでおしまいにしてくれたら良し。
前日「前田ショック」に襲われた桟原は、あれは天災(天才)だから仕方ないと立ち直った様子で2回をパーフェクト。橋本も良い球が戻って来て、「抹消ショック」から立ち直りつつある。小さいながらも後に繋がる希望の光。

タイガースファンよ!3連敗に絶望的な気持ちになるのはわかる。だが、ものごとにはやって良いことと悪いことがあるのだ。いくらひどい試合を中継したからといって、TBSを襲撃するなど、逆恨みにもほどがある!…え?やってない?あ、そう、すまんすまん(笑)。関西地域発の強力な「磁場の乱れ」が、電波と干渉しちゃったかな(笑)。

というのは冗談としても、わざわざ東京から遠征したshuさんや、ichikenさんを始めとする甲子園に詰めかけたタイガースファンには、あまりと言えばあまりの試合。ロード勝ち越しをもって凱旋してきたはずの一戦は、タイガース側に見るべきものがほとんどない試合となってしまった。特に打つ方はまたしても1ケタも1ケタ、わずか3安打、しかも2回までで打ち止めという潔さ。出塁も3回の四球でおしまい。取られた三振は13個。6回まで投げた工藤に7個、シコースキーと林が投げた残り3回で6個…。そりゃ電波も止まるわ(笑)。
42歳でフタ桁10勝を記録した工藤は凄い投手だ。クロスファイヤーの速球と、曲がりが大きく低めにコントロールできるカーブを維持しているのは、ストイックな自己管理のたまものだろう。それに加えて、打者の思考パターンを読む老獪さ、押しては引き、引いては押す駆け引きの上手さ。工藤のペースに乗せてしまうと手がつけられない。だから工藤を攻めるには、立ち上がり、いかにその思考を混乱させるか、それが勝負なのだ。「工藤攻略は一瞬の勝負」その認識が首脳陣に、各打者にあっただろうか…。実に歯がゆい。

Dと1.5差。だが岡田監督は「きょうの話ばかりしてもしゃーない。そんな深刻になるなよ」と作り笑顔。苦しいだろうな…。でも、だからこそ「笑顔」、それで良いと思う。

Posted by torao at 08:32 | comments(16)
[退団者]岡田彰布
心理戦を制す
新ドラフト案の続報。完全ウェーバーを目指すらしい。「ザル法」にしないための「付則」が重要になりそうだ。

球宴ファン投票結果発表。タイガースから6人。人気投票なので、その人気に対してとやかく言うのはやめておくが、概ね実力が人気を生んだ人たちが選ばれたと言って良いだろう。矢野でなく古田なのは、残念な反面、今年もこうして12球団のオールスターゲームがあることを考えたら当然かも知れない。矢野は悔しさを試合にぶつけよう、この日のように。

ブラウン登録で、筒井和が登板機会がないまま二軍へ。その筒井和、二軍ホークス戦に先発し、5回自責6。なんだかなあ。

久保田、ついに三者三振でパンチアウト。でも先頭打者に0−3までいってから。どうしても自分を追い込まないとダメらしい(笑)。


その時、MBSラジオ解説の安藤元監督が、悲鳴に近い呻き声を上げた。「がぇ!代打ですよ…はあー、驚きました!これは非情の采配です!」。
4回ウラ、数ある苦手投手の一人・石川投手をとらえ、矢野の三塁線を破る二塁打で3−2と逆転。二死二三塁ととなったところで、若松監督は当然のように藤本を敬遠し、「安全策」を取った。実況アナ「ここで代打は?」安藤「ないですよ。あったら外国人投手が暴れて、殺されます(笑)…」。
しかしすでに岡田監督は決断していた。平田コーチが通訳を連れてブラウンをダグアウトに戻すと、代わりに出てきたのは濱中だった。
「まさかあそこで代打が出るとは…」試合後、若松監督は絶句したという。

監督同士の心理戦だった。試合開始前からペースを握ったのは若松監督。スワローズの先発投手は、大方の予想に反して、中4日の石川。オーダーとしては、桧山だろうがスペンサーだろうが大して影響はないが、突然の「苦手」の登場に、少なくとも心の準備はできていなかっただろう。
調子良さそうなブラウンへの仕掛けも、さすがに若松スワローズだ。3回表には二死から青木がバントヒット。塁上で圧力をかけ、次打者の四球を誘発し、風向きを変える。4回表は、相手の油断を見透かしラミレスが盗塁。動揺するブラウンに真中が痛打を浴びせ先制。さらにチャンスを繋ぎ、警戒の甘いタイガース側を出し抜く8番米野のスクイズで2点目を奪う。自らが動き、心理を読み、即決、断行。登場する選手が変わっても、野村前監督を始祖とするスワローズID野球は生き続けている。
石川の先発は、若松監督としてもリスク覚悟の奇策だったろう。やっと先発投手が揃い、安定した試合運びが出てきたところ、ローテーションを無理にいじりたくない。しかし、タイガースの勢いに対して、ここでじっとしているわけにはいかない。その勝負勘は絶対に正しかった。

しかし、その重責が石川を苦しめたのかも知れない。まんまとリードを奪った直後の4回ウラ、この回さえ抑えれば、完全にスワローズペースの試合になる。クレバーな石川はわかりすぎるほどわかっている。そして、そんな時ほど結果が早く欲しくなり、往々にして失敗する。赤星のヒットに続く、鳥谷の二塁打が大きかった。無死二三塁、スワローズとしては、できれば1点で、最悪でも2点までで止めることを考えた守備陣形。シーツのショートゴロはスワローズにとって予定通り、二塁ランナーを進めさせなかった。さらに金本三振、今岡四球と予定通り進んだところで、再び結果を急いでしまった。先発の読み違えでそこにいたはずの桧山に四球で満塁としたところから予定は大幅に狂っていった…。

ブラウンに対する「仕打ち」は、確かに非情かも知れない。しかし、それで勝利を掴めたのなら、すべて納得いく説明ができる。そして、満塁で代打濱中、江草が藤川までを繋ぐ…それはベンチだけでなく、多くのファンが願った采配でもあった。岡田監督がまた一つ小さい博打に勝った。

Posted by torao at 08:23 | comments(15)
[退団者]岡田彰布
そのとおり、良くお解りで。
「きょうは序盤で終わっているようなゲーム。わざわざこっちでつぶれて…ぶさいくなゲームや!」「もっと地に足を付けて野球をしないと。イケイケでは続かんからな。こんなことしてたら流れはすぐ変わる」これが試合後の勝利監督インタビューだった。
前半から中盤にかけての度重なる走塁ミス、判断ミスを指しているらしい。確かに先制機を逃したことで劣勢にまわった試合で、勝利はラッキーでしかなかったと言える。思い切りの悪い、自信なさそうな走り方ではムードに影響する。しかしいずれも(曲がりなりにも)次の塁を狙った結果の失敗だ。注意を喚起することはしても、叱責するようなプレーではない。
むしろぶさいくなゲームの中、地に足がついていなかったのは自分ではなかったか。

何が言いたいのかというと、ブルペンワークである。「藤川問題」である。
「Home Steal」のあらんじさんが、「納得できない継投策」という記事で、一昨年の安藤投手と今季の藤川投手の比較しながら、その誰の目にも明かな登板過多と、それによる故障の心配について書いている。またそれを受けて、「鯛が酢・おミルク(タイガースを観る)」のichikenさんは、「リリーフ労働基準監督署より通達」という記事で、かつての伊藤敦投手、福間投手の数値を引き合いに出して、藤川の登板過多がいかに物凄いペースであるかを指摘している。こうして数字を見せられると、「オラオラ、球児いったれー!」とばかりは言っていられなくなる。

2点ビハインドの7回表、福原に代打片岡。この時点で当然「次の投手」の準備は進んでいる。その人選はいくらなんでも藤川ではなかったろう。そして、片岡粘りに粘って四球(試合展開上、もっとも光ったプレーだった)。続く赤星の二ゴロで代走浅井が二進、鳥谷の内野安打で一死一二塁。「次の投手」は実戦を想定しながら、投球練習にも自然と気合と力が入っていく。ここでシーツに逆転3ランHR。そして「球児!」と声がかかる…。この瞬間、「次の投手」の今日の仕事は終わり…。
試合展開によって投手起用は変わる、それはあたりまえ。しかし、登板過多についての危機意識と、各投手の心意気を汲んでやる姿勢が足りない。

負け試合を拾うことはとても大切だ。特に試合前の円陣で矢野が言ったとおり、この日のテーマは「借金王に白星を」、どうしても勝ちたいという気持ちはわかる。しかし無茶をしてまで拾いに行っても、得るものと同じくらい失うものが出る。例えばこの日、「次の投手」は、緊迫した1点差ゲームで、今までにない投球をして、自信を持ったかも知れない。
「イケイケでは続かない。こんなことしてたら流れはすぐ変わる」その通りだと思う。

Posted by torao at 08:34 | comments(24)
[退団者]岡田彰布
ボヤいて叩いて繰り返し…
カープ野村謙二郎選手が史上33人目の2000本安打。出生率が異常に低かった丙午(ひのえうま・古来災いが多い年と言われる)年生まれの星。同い年として誇りに思うぞ!(笑)。

関本が思ったより軽傷らしく、早々に復帰できそうだ。身体強いんだか弱いんだか(笑)。

どっちもどっちの悪循環。四死球連発の自滅福原には、どこにも弁解の余地はない。そんなことをしていれば打てるものも打てなくなる。しかし拙攻続きの打線も投球に影響を与えただろう。5回までに無死二塁の走者を帰せないこと3度、うち2度は走者を進めることさえできなかった。頼みの金本・今岡は気負いすぎてバットが出て来ず、「交流戦の積極性」をすっかり忘れてしまったようだ。調子が悪くても、ピンチになっても、ツボは外さない山本昌投手の上手さは認めるが、それにしても簡単に一死三塁を作れるようでないと、まだまだ大したことないチームと言わざるを得ない。で、結局山本昌に勝ち星を献上してしまう。まだまだ謙虚さが足りない。

そして落合監督は、福原自滅のおかげで、妖術崩壊の危機を免れ、MPが10増えた(笑)。

鳥谷は3安打でチャンスメークした。しかし走者を置いた場面で2度凡退は残念。もう期待の星だもの(笑)。

藤本も3安打。特に2回のタイムリー二塁打は、無死二塁から右方向へのゴロを意識した打撃で、進歩が見られる。他もこれまでの「ぶん回し」とは違うミートを心がけた打法。8番にいても2番のつもり打っていれば良いと思う。

岡田監督の腹の内はわからないが、5回まで四球連発しながらも奇跡的に無失点だった福原を、早々に見切って得意の継投策で勝つ方法もあった。負け数ばかりが増えている福原に勝ちをつけるには、その方が現実的であるし、一戦必勝のためなら当然の策だろう。それをあえてしなかったのは、《福原よ、その程度の投手でいてくれるな》という気持ちに他ならない。
井川・福原の両輪が、先発投手陣を引っ張るようでなければ、安定した戦い方はできない。両投手は柱なのだから、リードや同点の5,6回で代えるわけにはいかない。中継ぎだけで1年間勝ち切ることは難しい。ここは自分でなんとかしろ…しかし、首脳陣の願いも虚しく、福原は6回の始末すらつけることができなかった。

「自滅や。しょうがない。なんぼフォアボール出しとるんや。自分で自分のクビをしめとる。どうしようもない」試合後の岡田監督の談話、いやボヤキ…。落合流を真似しろとは言わないが、《勝負すらできない自分を恥と感じないようでは福原も終わりだ。次の登板で気持ちを見せてもらおう》くらいのことは言っても良いのではないか。ただボヤくだけでは、何試合くれてやっても穴のあいた底をふさぐことはできない。

Posted by torao at 08:26 | comments(10)
[退団者]岡田彰布
ゲームプランはどこへ…
さあ大変だ!来年からは二段モーション禁止だ!三浦も岩隈も藤川も…みんなやりなおし!ま、来年からね(笑)。

言うこと言っちゃってスッキリするのか?それとも、はや4月で空中分解してしまうのか?巨人ローズ切れる

下柳が右下腿三頭筋炎のため登録抹消。軽傷の内に大事をとってとのこと。サンスポの先発予想では、4/27が井川、4/28は中5日で安藤の予定とか。その後は、全員中5日に繰り上げて、谷間を江草・ダーウィンでしのぐか、先発要員を補充するか。いずれにせよ、今季もっとも安定した投球をしていた勝ち頭の離脱は痛すぎる。

ついに和田コーチも「絶句」してしまった。責任を感じてるのはわかったから、いつものように元気だしておくれ(笑)。

集中力勝負になった。両チーム決定的なチャンスを生かせず、0−0のまま試合は終盤へ。福原、山本昌ともに持ち味を出した良い投げ合いだったが、疲れが出て甘く浮いたところを先に仕留められてしまったのは福原だった。
7回表、先頭打者・森野の集中力は尋常ではなかった。この日森野は「敗因」となる走塁ミスを2つ犯していた。5回表、先頭打者として二塁打で出塁し、チャンスは無死一三塁に拡大。山本昌がたたきつけた打球は鳥谷の前で大きくバウンドし、なかなか落ちてこない。捕球した鳥谷バックホームをあきらめ…えっ?三塁ランナー森野は何を迷ったか本塁に突入していなかったのだ!一塁でアウトになった山本昌は、明らかに「還れただろ?」という不満の顔をしていた。
しかしまだ一死二三塁。打順はトップに戻って荒木。しかし打球は前進守備の鳥谷の正面にイージーゴロ。これではランナー動けない…えっ?今度は猛然と本塁に突っ込んでいる!もちろん楽勝でアウト!中日に大きく傾き賭けた流れが、一気に戻されたプレーだった。
7回表、その森野が先制HR。自分のミスは自分で取り返す。タイガースバッテリーは、そんな打席の森野の気迫を敏感に感じるべきだった。

戦前、両チームともにこの試合を重要だと考えただろう。4/25コンディショニングのために甲子園を訪れた金本も「前半の山」という言葉を使っていた。ともに同じようなゲームプラン、すなわち「少ないチャンスをものにし、総力をあげた継投と守備固めで競り勝つ」を描いていたはずだ。違いがあるとするなら、阪神は「これまでやってきたように」、中日は「これまではあまりできていないが」という前置きが入ることである。
で、そのゲームプランはどのように実行されたか。最後にグラウンドに立ったメンバーがすべてを物語る。点差は関係ないとばかりにマウンドにはクローザーの岩瀬。石井、岡本から予定通り繋いだ。一塁には去年のゴールデングラブ渡邉、三塁・レフトにはそれぞれ名手川相・英智。これが最終形だ。
一方のタイガースは、福原のあと、江草、橋本、ダーウィンとマウンドに上がった。思い描いたプランからどんどん遠く離れていった。7回、福原が失った点はわずか2点。確かに重い2点ではあったが、ゲームプランを放棄するほど重いものであっただろうか。いやそれ以前に、7回の2失点を防ぐのが今季のプランではなかったのか。
福原の球数は6回を終わって100球前後と交代期にさしかかっていた。ここまで零封しているだけに7回頭からのスイッチは難しかったかも知れない。
しかしここまで岡田阪神は、ここで藤川にスイッチして勝ってきた。各選手に見られる疲れが、スタートダッシュの仕上げに迷いを抱かせたのかも知れない。また首脳陣はまだムリをする時期ではないと考えているのかも知れないが、ここを重要局面と考える私にとっては、実に悔やまれる采配だった。

6回表二死、一塁走者・福留、打者・森野。落合監督は福留を走らせた。森野がキーマンになるとわかっていたかのようなサインだ。盗塁が成功すれば森野、谷繁のどちらかがタイムリーを打つ。失敗すれば次回、森野からの攻撃でチャンスができる…。さらに、この回あまりゴチャついていると7回から藤川にスイッチされてしまう…。
両先発投手が好投して0−0で終盤に入るような試合は、ベンチワークが決めると言っても過言ではない。

Posted by torao at 08:35 | comments(14)
[退団者]岡田彰布
変化あり 岡田監督
NPB実行委委員会のワーキンググループがJリーグ事務局を訪ね、選手契約や移籍の仕組みなどについてヒアリングしたという。
競技の違い、歴史の違い、手本となる国の文化の違いなど、参考にならない部分も多いだろう。しかし本当に参考にしなければいけないのは、「中央組織」の役割だ。出資企業に頼らない経営を目指すJリーグは、各クラブの経営状況への監視を怠らない。また、Jリーグ全体がフェアな競争ができるようテレビ放映(全国放送)のスケジュールと収入・分配を管理している。一方のNPBは、親会社の宣伝媒体から抜け出そうとせず、その親会社に多数のメディアが関与している。常に理想の姿を掲げ、そこに邁進するJリーグに対し、NPBが危機的状況を迎えてもなお、理想の姿を見つけられない原因はそこにあるような気がする。

セ・リーグも開幕して2カード目。3球場で本拠「開幕」を迎えたが、平日のナイターにもかかわらず多くのファンが球場を埋めた。半額キャンペーンを打った神宮のヤクルトとスカイマークのオリックスの健闘が目立つ。阪神、巨人を迎えてテコ入れした広島、横浜も頑張っている。それにしても、この観客動員の実数を見ていると、セだのパだのウチのチームだのと言っていられないと強く思う。

中村泰投手が二軍戦に先発し、6回無失点7奪三振の好投で存在をアピールしているという。オッケー、期待してるぞ!二軍に調子の良い投手が何人かいると心強い。

連勝同士の対決は、先発投手の差で阪神が大勝。初回二死からシーツのソロHRで、広島先発長谷川は調子が狂う。さらに2回に大崩れして試合を壊してしまった。一方の下柳は味方の援護で楽になり、6回を2失点。オープン戦で長い回を投げられなかった不安を一掃するナイスピッチングだった。久保コーチが「もう一人のエース」と称し、藪・伊良部が抜けた後、投手陣の精神的支柱となる存在。文句ない「開幕」だった。
江草投手も「開幕」。2回をきっちり抑えた。前日、江草が出てくる展開について「あまり希望しない」などと書いたが、この日のような、終盤で大差で勝っているような展開のことを忘れていた。長年染みついた負け犬根性とは恐ろしい(笑)。
前回ワンポイントだった吉野が9回1イニングスを完璧。首脳陣が気を使って来た甲斐もあり、完全に自信を回復した。藤川、ウィリアムス、久保田の代わりを務められる状態にある。
ベンチ入り投手陣が、開幕4戦にして綺麗に登板をすませた。井川だけがつまずいたが、4/7広島戦で中5日登板もありそうだ。ここできっちりと勝てば、優勝した一昨年とそっくりの出だしになる(そうなると4/6は太陽の先発で負けなんだけどw)。

この日、岡田監督を筆頭に阪神ベンチは闘志を全面に出していた。「オウ、やったろうやないか」そんな空気がベンチにあった。開幕シリーズ・ヤクルト戦のキーワードが「リラックス」なら、この広島戦は「ケンカで負けるな」という感じか。まだまだ遠い道のりだが、昨年は意識して避けてきた前任者の特徴を、今年は素直に見直しているような気がする。さてこの岡田監督の変化をどう見たものか。

Posted by torao at 08:05 | comments(8)
[退団者]岡田彰布
開幕直前戦力評価その3
開幕メンバーが公示される。開幕戦の登板予定がなく、「一軍スタート」という名誉にこだわらない下柳の登録を外し、野手を1人多く入れた。二軍戦でも精彩を欠いていた葛城を上げてきたのは、期待の大きさと叱咤激励の表現だろう。
開幕戦、ヤクルトは石川投手の先発が予想されている。当面6番ライトはスペンサーを中心に起用していくだろうが、開幕戦だけは石川との相性の良い桧山を使って、花を持たせても良いと思ったのだが…。
いよいよ出陣前夜、緊張感が高まる。

前日より続き。
チーム力の強化策として、コンバートと配置転換を行った。
今岡を打撃に専念させ、藤本二塁でセンターラインの守備力を強化する目的で行われたコンバートは、ある意味予定通り。優勝直後で、新人・鳥谷が不安定だった去年は無理だったが、当然打つべき手だと思う。オープン戦を見ている限り、二遊間の守備範囲は期待通り広くなっているが、プレーの正確性、力強さの面では、まだまだ成長の余地がある。実戦で上手くなる部分も大きいポジションだけに辛抱強く見守りたい。
投手の配置転換も今季の目玉。大胆にも、中継ぎで実績のある安藤を先発に、そして肩・ヒジに故障経験のある久保田を抑えに回す。この施策が失敗すれば、チームは大いに動揺し、岡田監督の求心力も失われるという、非常にリスキーな策だ。当人たちは意気に感じているようで、モチベーションは高まっている。なんとしてでも結果が欲しい。

近鉄から正田打撃、久保投手両コーチを主任級コーチとして招聘した。また二軍総合コーチだった和田コーチを一軍打撃コーチに起用し、相手投手の分析力を活用する。ここまで岡田監督の談話から、選手起用について正田、久保両コーチに信頼して任せるという姿勢が見られる。昨季、監督の意志をチーム全体に行き渡らせ、かつスタッフの意見・アイディアを吸い上げるという、理想の組織像が崩れたことに対する反省からだろう。岡田監督自身の変化もあるだろうし、復帰した島野総合コーチのアドバイスもあるだろう。首脳陣の組織再編が、チームの勝利にどう影響していくかも見物だ。

決して派手な戦力を持っているわけでも、傑出した指導体制により率いられているわけでもない。戦前の予想では、ドラゴンズの戦力が突出している、あるいは、今年もジャイアンツの打線は驚異だと伝えられている。確かにそれらは事実かもしれない。
だが、タイガースの今季からは、強い決意、闘志、そして明るさを感じる。戦力が戦力になるためには、選手個々の気持ち、そしてチーム全体としての気持ちが強く働かなければならない。最後の結果は、二年目岡田監督の闘志が、戦う集団を形成できるかどうかにかかっている。

Posted by torao at 07:05 | comments(7)
[退団者]岡田彰布
ヤス 雪と風とタメ息の中で
右肩関節唇損傷の的場選手は、手術なしで治療するそうだ。比較的軽傷だったということだろう。今季絶望とまではいかない様子なので、一安心。
一方、金澤投手が右ひじを手術するという。詳細は入院後とのことだ。
ここ数年、リードされた展開でのロングリリーフや、谷間を埋める先発起用で活躍してきた金澤だが、今季は先発ローテ入りを狙っていた。大変残念な事態だが、手術したタイガースの投手は、みんな大きくなって帰ってきている。がんばれ!

桟原、江草両投手がインフルエンザで離脱…。たった一度の風邪ひきも、時と場合によっては痛恨の出来事となる。さぁ、なんだかまた急に台所がせわしなくなってきた…。

3/13対巨人オープン戦(甲子園)は途中中断するほどの吹雪の中行われた。このような悪天候の中では、ピッチングもバッティングも守備も走塁も、まずは「ケガをしないように」ということが第一になる。また白い雪が舞っていては白球は見づらく、集中も落ちる。この日、各選手が残した成績そのものは「参考記録」程度にとどめるべき。それでも、「悪天候の練習」という高い意識で取り組んだ者や、残り少ないアピールの場に、そんなことは言ってられない者は、やはりそれなりの結果を残すものだ。いつでも積極的な走塁の赤星、一軍入りのチャンスを必死で獲りに行っている橋本がそんな感じ。まずは両軍ケガもなく9回までこなせて観衆も満足、良かった良かった。

3番手で7回から登板した中村泰投手。味方のまずい守備でピンチがやってくる。
抑えなければ…ああ、またこんなこと考えちゃダメだ、ああストライクが入らない…ああ、ダメだ…。
結局この回、被安打1ながら、1つの押し出しを含む3与四球で2失点。悪い時の泰投手がついに出てしまった。スタンドからもれるタメ息の中、パニックに陥っていく泰投手の心情が手に取るようにわかった。
巨人打線も主力は早々に下がっている。必死な若手たちとは言え、この悪天候の中、結果なんてどっちでも良い。ただ淡々とストライクを投げれば良かったのに…。やっぱりなんにも変わっちゃいないのか…。
それでも予定の2イニングス目、泰投手は気を取り直して投げた。三者凡退だった。
「ヤス(中村泰)もこの前は先発で、きょうはリリーフで登板して、最初にエラー絡みで失点したけど、次の回は3人で抑えた。またいいイメージで投げられる。修正ができている。去年までならズルズルといってたが、次の回を3人で抑えたのが一番大きい。成長しとるよ、ヤスにしてもな」
岡田監督の試合後インタビューだ。みんなで、この好素材をモノにしようと本当に一所懸命だ。そして岡田監督のこの談話に、監督としての成長も感じる。

Posted by torao at 08:08 | comments(5)
[退団者]岡田彰布
いつも一緒…
2/1お正月。この日から「今季」と言えば間違いなく05シーズンを指す。日本列島に大寒波が襲来していると言うが「球春到来」なのだ!

これを決着と言って良いのか…井川軟着陸。岡田監督は阪神でプレーするつもりかどうかを尋ね、その意思確認をもって「スッキリよ」としてしまったが、チームメートやファンはまだスッキリしていない。このキャンプの中で、井川が個人だけでなくチームを思う姿勢を見せた時、多少はスッキリするかも知れない。

折に触れ岡田監督の言葉に文句を言ってきたが、もう一つ嫌いなフレーズがある。それは「いつも一緒」「やることは同じ」「いつも言っていること」というヤツ。この日も記者団に、全体ミーティングで言ったことは?と問われ「キャンプでやることは同じ。去年の反省を踏まえて今年は、勝つという気持ちだけ持ち続けてと。あとはキャンプについて言うことは一緒。個々のレベルアップ、実戦練習とか。毎年やってることやけど、勝つ姿勢が大事」と答えたようだ。言いたいことは「勝つ姿勢が大事」のはずなのに、「毎年同じ」に引っ張られてしまうコメントだ。おそらく「つまらなくとも基本練習の反復が大切」という意味で言っているのだろうが、普段から悪い結果の後でも「(何度も言っているのに)いつも一緒」というように使っているため、どうにもビシっとこない。要は語彙が貧困ということなのだろうか、それならそれでポイントだけを述べるようにしたら良いと思う。
少なくとも優勝直後に4位に転落し、さあ今年こそという「大晦日」に「キャンプでやることは同じ」と発言されるとガクっと来る。そりゃ大半は、いやほとんどは毎年同じメニューをこなしていくのだろう。だが、指揮官が各人にしっかり認識させるべきことは、メニューが例年と同じであることではなく、去年とは何を変えねばならないかであるはず。
改めて昨季を振り返れば、あと一本タイムリーが出ずに泣き、あと一人抑えきれずに泣き、ここ一球の勝負に敗れ、その積み重ねとして4位の地位に落ちていった。予定外の故障者はあったかも知れないが、戦力的に4位に沈むほど弱かっただろうか。「勝つ姿勢」「勝ちへの執念」が大切なのは、岡田監督が言うとおりだ。その気持ちを燃え上がらせ、鼓舞するトークができるかどうか。監督の重要な能力の一つである。ハッキリ言って、岡田監督が「去年と一緒」なのでコケた(泣)。

Posted by torao at 08:16 | comments(9)
[退団者]岡田彰布
岡田監督、前言撤回!?“二遊間は白紙”
http://www.sponichi.co.jp/osaka/base/200501/24/base175632.html

前日の続き(笑)。「藤本が遊撃にこだわる姿勢はいいこと?そらそうよ。まだ何にも決まってへんのやから。新聞がいろいろ書くからや」と岡田監督。珍しく記事に文句をつけた。そうそう、自分の意図と違う書き方をされた時は、反論しないといけない。そしてマスコミ取材の受け方、自分が関西スポーツ紙の中でどういう扱いを受けているのかをよく考えた方が良い。
憶測だが、星野監督時代、スポーツ紙は最高潮に売れただろう。ファン同様、いや経済的事情が絡むだけに、ファン以上に、マスコミの中には「星野復活」を望む声は大きいに違いない。阪神の監督を生かすも殺すも新聞次第という鉄則は今も厳然として生きているのだ。そして現在の関西スポーツ各紙は、岡田監督の味方と言い難いのは確かだ。
もちろん岡田監督にも問題がある。最大の欠点はその語り口ではないだろうか。「そらそうよ」「そんなん、○○よ」「わかっていること」…。何か、傲慢に決めつけているという印象が残る。でも本当にそうなのだろうか。去年、言動や行動がブレたことしばしば。口調とは裏腹に、自信もなく、悩みも多いに違いない。(余談)対極は長嶋氏だろうか。「どうでしょう…○○ではないでしょうか?」字にすれば自信なさそうだが、本人の中ではすべて揺るぎない結論として決まっているに違いない(笑)。伝えたいことをストレートに受け取ってもらうためには、どういう態度で、どういう語り口が効果的なのか。これを考えて徹底させることだって監督の重要な職務だと思う。
今年、戦力面、コーチングスタッフとも昨年より上積みが見込める中で、監督のマスコミ対策も重要課題であることをお忘れなく。

Posted by torao at 08:29 | comments(9)
[退団者]岡田彰布
藤本「オレはやっぱりショートがやりたいんや」
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200501/tig2005012305.html

節制し身体を絞り、身体の使い方を考えながら質の高い打撃を意識する…。片岡選手が変わろうとしている。今年のように期待が薄くなった時にドカンと弾ける予感だ。もっともこの予感、あまり当たった試しがないのだが(笑)。

仰木オリックスがキャンプに臨時コーチとして、中西太氏、稲尾氏を招聘するとか。え〜、太さんは先約済みだぞ!(笑)。まぁ、ちょっとならいいけどね。
そう言えば去年の暮れにNHK制作の「プロ野球70年 みんな野球が好きだった field of dreams」シリーズの再放送をしていて、この西鉄黄金時代の面々のことも取り上げられていた。この番組は面白かったなぁ。おそらくいずれDVDやビデオが発売されるだろうが、是非とも全編欲しい。巨人のV9時代の前に存在した西鉄黄金時代。私が野球を見始めた時より、もっと昔のお話。まだプロ野球がどうなっていくのかわからなかったころ。日本プロ野球が最高に輝いていた時なのだろうと思う。そしてその幻影と呪縛から逃れ、新しい輝きを放たなければいけない。

藤本の言葉、「まだキャンプも始まってない状態でレギュラーが決まっているというのは、僕らにとってはどうしたらいいのか、と思います。遊撃というこだわりもあるし、守れるうちは遊撃でやりたい」。良く言った。キャンプインしたら、直訴もしたら良い。そして言ったらやる。とことん勝負しろ。所詮まだまだ机上の空論、グラウンドで力を見せるだけだ。
岡田監督もひるむな。自分のやり方でやったら良いし、今後も方針をどんどん出したら良い。選手に好かれるのが監督の仕事ではない。やる気にさせればそれで良い。「ここは決まっていないから競争しなさい」と言って競争が生まれるなら、こんなに楽なことはない。「ここは決まっているからオマエは無理だ」と言われて、始まる競争だってある。要は選手個々の特性を活用して奮起させることだ。
岡田監督ひょっとするとそのあたりを意識しているのかな?それともその場その場のリップサービスに過ぎないのかな?いずれわかるだろう。

Posted by torao at 08:19 | comments(7)
[退団者]岡田彰布
【岡田彰布の人間像】天性の指導力を証明してくれた〜元オリックス監督・仰木彬
http://www.sanspo.com/tigers/zou/tig2003120109.html

年が変わった。ということは、次に月が変わればキャンプイン、あっという間に「球春到来」、熱くなるうち交流戦、勝った負けたで夏が来て、オールスターで折り返し、勝負が見えると秋になり、シリーズ終われば冬が来て、ああ気がつけばまた一年が終わってた(笑)。こんなこったから野球バカはどんどん年をとる(笑)。

元旦号のスポニチ(たぶん本紙のみ)で、細木数子の「大予言」。ところでこの人の活躍振りは大変なものだが、当たるの?紙面では、1985年の阪神日本一を予言し、一昨年の阪神優勝も、去年の中日優勝も、西武日本一もズバリ当てたとかって書いてあったが、ネットであちこち見て回るにつけ、どうにもインチキ臭い(笑)。ま、それはさておき、なんでもプロ野球の優勝予想の場合は、オーナーと監督の運気により判断するとか。その結果今年の優勝は、パ・ホークス、セはタイガース!そして日本一は阪神タイガース!おめでとう!(笑)
彼女がホンモノかどうか、私はこの結果だけで判断することにしよう(笑)。

年明けの新聞紙面には、各選手の自主トレの状況や予定が並ぶ。温暖な海外に行く者、沖縄、和歌山などを選ぶ者、実家周辺を拠点とする者、社会人チームと行動をともにする者…。それぞれが胸に秘めた来季の目標達成に向けて動き出す。自分自身、チームのライバル、対戦相手との闘いが始まる。
去年は「競争」をテーマに掲げながら有名無実化してしまった。大量のケガによる離脱が最大の原因。「機会均等」の下手さも手伝った。今年はもっとまともな競争が生まれそうだ。先発、中継ぎ、抑え、捕手、内野、外野。ざっとメンバーの顔を思い浮かべるだけでも、楽しみになってくるではないか。

あくまでも「やるのは選手」、ただし「やらせるのは監督」。デイリー(本紙のみ。WEBにはなかった)の元旦号には、岡田監督直筆決意文が掲載されていた。力の入った長文で好感を持った。「阪神を愛するファンのために、阪神が好きでたまらない選手たちを率い、阪神とともに生きたきた岡田彰布は全力で戦います」の一文が印象的。
指導者としての岡田監督の評価は、この一年で地に落ちたと言って良い。掲載される監督談話は前任者と比較され、ファンから完全に「ダメ出し」された。もはや笑いの対象とされているのが悲しい現実である。だがしかし、岡田監督は「まだ」1回失敗しただけだ。1年は長いが、監督という仕事の単位としては、まだたったの1回だ。私は、自分の力を発揮できなかった、この初めの失敗を大目に見ようと思う。早稲田のスターが、あこがれの阪神にクジ引きで指名された、あの時以来の「縁」をまだ信じたい。
リンクを貼った新監督就任時の特集記事を読み返し、私自身もう一度、岡田監督を励まし応援しようと決意新た。

Posted by torao at 08:11 | comments(5)
[退団者]岡田彰布
岡田語録(鉄血くだらな帝國/トラハタより)
http://www.asahi-net.or.jp/~BH3H-SMJY/tigers/okadagoroku.htm

ええっ?巨人(楽天も)がFAの藪にオファーを出していたって、ニッカンさん、それ本当?いやぁルール違反でも何でもないから良いのだが見境のない話だこと。カッコ悪っ!

将来のクリーンアップか、不動の二番打者か…、関本自身はいったいどちらを目指しているのだろうと気になっていたが、イベントに同行したサンスポの記者に「攻撃的2番が目標です。アウトになって走者を進めるのではなく、ボクもヒットで続いてチャンスを拡大する。そういう選手になりたい」と語ったという。
「関本2番はもったいない」という声を多く耳にする。議論の分かれるところだが、赤星とのコンビネーションには見るべきものがあったし、目指すべき「つながる打線」への寄与は大きいかも知れない。これを新たな「関本の持ち味」とすることに私は賛成だ。

補強の最終形がようやく定まったか。スペンサー外野手、ブラウン投手でほぼ決まりだそうだ。それぞれライトと先発投手としての活躍が期待されている。私としては、同じポジションを争う故障明けの若手、桜井と太陽にも負けて欲しくない。同じようなレベルなのでは…?

12/18の夜は、昨年に続き友人を介して知り合った、とある雑誌編集部の虎党たちと忘年会(反省会?w)。場を盛り上げてくれたのが、「そらそうよ」「グフフ」「そんなもん、オマエ…」「夏頃からわかとった」「攻撃中やからわからん」「あっホンマ?…(絶句)」など数々の「岡田監督フレーズ」だった。読んでいるだけだと、切なく、悲しく、イライラするこれらの言葉も、酒を飲みながら自分で発してみると、なんと面白いことだろう(笑)。ひたすら笑い続けてしまった。虎系のお集まりの際はおすすめ(笑)。
12/18岡田監督を激励する「メンバーズ・80岡田会」でのスピーチより。
「(監督)1年目で日本一になって尻すぼみよりも、最初は4位ぐらいで上がっていく方が勢いがつく。ホップの4位で来年以降はステップ、ジャンプと飛躍。優勝に向かって頑張っていきたい」

来季はステップかいな(涙目)

※リンクしたサイトには、他にも面白い読み物がたくさんありました。勝手に紹介させていただいております。

Posted by torao at 07:54 | comments(9)
[退団者]岡田彰布
【聞いてえな】福原?結局、つめが甘いということだよ
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200410/tig2004100704.html
楽天監督に掛布氏?仕方ないかな、という感想。久万オーナーとの関係が最悪なだけに、今は阪神のユニフォームを着るつもりもないだろうし…。報道のされ方からして、もう読売側との調整も済んで、あらかた決定という印象だ。始まれば…応援してしまうと思う(苦)。
それにしても星野だ、バースだ、オマリーだ、掛布だと、「うちの人」たちの名前が良く出る。最先端のITによって、「まず阪神ファンをおさえろ」という調査結果でも出たのか(笑)。確かに甲子園のスタンドを見れば、球団として「究極の愛の形」だとは思う。
新球団候補による1回目のプレゼンがあり、やはり楽天優位は揺るぎないという。決まってるのならとっとと進めろ。事実上コミッショナー不在で、セ・リーグ会長、パ・リーグ会長という人物がいかなる役職なのかもわかりにくく、機構側といっても既存球団の代表の集まりに過ぎない。この「審査」というものが意味不明なら、「機構」という組織まで意味不明。こんな状態なら、ナベツネ氏をコミッショナーにして、あれやこれや語ってもらった方がどれだけわかりやすいか。依然として「野球は誰のもの?」。
石川−石井−五十嵐にひねられた。好投の先発・福原に打線の援護なく見殺し。毎度おなじみ。お、思いついた。岡田阪神「見殺し打線」、かっこええ!(泣)。
そりゃ打点王争いをしているラミレスに2ラン喰らったのは悪いが、7回を2点で抑えて文句言われちゃ福原もたまらない。失投だってコントロールミスだって、そんなものは当たり前。この日の敗因は打線。2ランHRをどうしても責めたいのなら、コントロールミスを責めないで、タイミングを外せなかった配球を責めるべし。岡田監督のコメントは、いつでも新鮮な驚きにあふれている(泣)。

Posted by torao at 07:47 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
岡田監督vsフロント…和田コーチ昇格を巡り意見対立
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200409/tig2004092906.html
中日がヤクルトに勝ち、マジック1。せっかくの晴れ舞台だが、秋雨前線と台風の影響で全国的に不安定な天気が心配。
石毛オリックス元監督が代表を務める会社が運営母体となり、四国4県4チームによる独立リーグの構想があるという。これはとても面白そうな試みだ。詳しくは9/30に発表記者会見が予定されているという。
モレルが帰国。ベールを脱がないまま来季構想から漏れる。一方9/28にもリガンが術後報告のために再来日する(した?)という。V戦士で今季クローザー役もこなしていただけに来季復調するのなら契約したいが、右ひじじん帯という故障箇所を考えれば難しいかも知れない。それにしてもマイヤーズがベンチに居続けているのは謎。
井川のネット好きは有名。おそらく、ネット上で「井川髪切れ」の書き込みがなくなるまで髪を切らないつもりだ。ヒトから言われるとひねくれちゃうタイプに違いない。そんな話題が中心になる程、今年の井川は良くない。にもかかわらず12勝、最多奪三振確実なのだから、やっぱりたいしたもの&ひねくれている(笑)。
全力疾走で金本の104打点目に協力した今岡、「ホンマやで。必死に走ったわ。これからも必死に走る!!」…いつでも必死に走ること。
10安打しても4併殺では関本4打席止まり。勝ち試合は9回ないからなぁ。さりとて関本のために負けるってわけにもいかないし…。みんなで打つのみ。
断片的に来季組閣の話題が伝わってくる。最終的には、フロント側がしっかりと岡田監督を説得し、フロント側の意向に添った人事が行われるだろう。岡田監督にとっては来季が勝負の年。おそらく「今までの阪神」なら1年でクビだったろう。星野SD&野崎社長の体制になり、ある程度大人の球団運営になっていることが岡田監督延命につながっている。しかしもう1年やって「客を呼べない監督」の烙印を押されれば2年で打ち切り。残念ながら、大方の見方は「それ」だ。次…?本線は「星野監督復活」の予感。

Posted by torao at 07:55 | comments(4)
[退団者]岡田彰布
虎“夢つなぐ連勝”狙って「ナゴヤD9連敗」井川背信3回KO
http://www.sponichi.com/base/200409/01/base167757.html
パ・リーグが9/2に緊急理事会。「もう一つの合併」に動きがあるのかも知れない。
選手会が9/6に臨時幹部会。ストライキについて詰める。
今岡が守備で左肩を負傷。9/1の出場は様子を見てから。
チーム8連勝 vs ナゴヤドーム8連敗、結果はご覧の通り(泣)。
井川・川上エース対決に胸躍らせたが、開始早々の3失点で気勢をそがれた。選手たちにも期待と不安が交錯する一戦、せめて井川が3回ほど先取点を与えないように踏ん張れば、「いける」という空気もできただろうに。エースというのはそういうものなのだろうが、チームの成績と井川の成績はものの見事にシンクロしている。
井川には序盤から飛ばしてもらい、競った展開で中盤を迎えれば、桟原、藤川、久保田、安藤と注ぎ込む目論見だったろうが、桟原が川上に2ランHRを喫すると、中村泰、マイヤーズという「捨てゲーム継投」を選択した。岡田監督の目線は、いまだに現役選手、しかも野手のものだ。おそらく、井川の不甲斐なさ、桟原の情けなさに切れてしまったのだろう。その後の攻撃が淡泊に終わるのも当然のことである。
この一戦は、何があっても捨ててはいけない試合だったと思う。8連勝という大波に乗り、先発はエース対決で、事実上のラストチャレンジ。どんなにうまくいかなくても、最後までベストをつくすべき試合だった。失敗しても失敗しても、好調なリリーフ陣を信用して、「もう1点もやらないから逆転するぞ」という姿勢を示さなければいけなかった。藤川にしても、久保田にしても、安藤にしても、この3連戦はどれだけビハインドがあろうとも、何イニングでも投げる覚悟をしていたと思う。
監督の思惑通り、リリーフ陣を温存したことで、残り二戦を連勝するかも知れない(ムードから言って、その可能性が高いとは思えないが)。それでも私は、この一戦でとった策が最善であったとは到底思えない。もうちょっとムードってものを大事にして欲しい。

Posted by torao at 08:11 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
連敗は「6」でストップ…試練の日々はまだ続く80番
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004082202.html
五輪野球代表は、台湾に大逆転勝利。ノリの犠打が良かった。野球って面白いね!
悪循環を断ち切るということは、かくも難しいことなのか。沈黙の主砲・金本がぶち込み、打率急降下・今岡が運び、スタメン落ちアリアスがつなぎ、故障明け久保田が頑張り、そして飛べない黄金ルーキー鳥谷がやってのけても、それでもまだ流れがこっちに向いてこないとは…。さらに踏ん張った藤川、殊勲の秀太でやっと勝てた。
延長11回表、鳥谷の2ランHRは内容があった。相手は五十嵐、送りバント失敗2本で追い込まれた後、剛速球の厳しいコースを立て続けにファールでカット、外より低めの直球を右中間に放り込んだ。スタンド間際のファールフライを岩村が取れないというラッキーにも恵まれ、ようやく鳥谷株、かなりの上昇ムード。
二軍暮らしが続いた秀太がびっくり箱。もともと大仕事をする男だ。インタビューでは思わず言葉を詰まらせていたが、これで満足して欲しくない。やれることを精一杯やるのが秀太の仕事。ベンチに去年の臨戦態勢を再構築せよ。
ところで…ホッジス、マイヤーズ、モレルに期待を込める時期はもう過ぎた。誰にも気を使うことなく、若手を使っていけ!そうすれば勝運もやって来るさ。
だいぶ前から勝った時に書こうと思っていたのだが…(苦)。岡田監督は、もう少し「コメント」というものを重視すべきだ。記者相手に発するコメントは、顧客たるファンに直接メッセージを届ける大チャンスであり、部下たちもそれを通して監督の意図を知ることが多いという。そして最も重要で、恐ろしいことは、その「コメント力」によって、その人物の「実力」〜決断力、リーダーシップ、賢さ、忍耐力、勝負強さなどが判断されてしまうということだ。良いコメントを発するというのは、かなり高度な技術だ。膨大な現象、情報、条件をインプットし、自分の感情や判断を加えて出力される雑多な言葉たちを羅列し、瞬時にまとめて、自分の指針に沿って選び抜いた項目から、さらにタイミング的に今言うべきと判断したものだけを、効果的な言葉を使って誤解のないように伝えなければならない。それを聞いた人は、その表面に出た氷山の一角を基に、その裾野に拡がる人間性を類推しているのだ。前任者星野SDは、(好き嫌いはあるだろうが)「コメントの鬼」である。またその重要性を知るからこそ、岡田監督に「NHK解説者をやって勉強して来い」と進言していたのだ。
さて、この日の岡田監督コメントから(少々意図的に)抜粋してみる。
「ピッチャーを総動員した。まだあしたがあるのになあ。」
…本当に「コメント力」というのは大切だ。

Posted by torao at 07:54 | comments(2)
[退団者]岡田彰布
阪神2年ぶり6連敗…岡田監督に「辞めろ!」コール
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200408/tig2004082101.html
五輪柔道すごかった!競泳チームもそうだが、チームとしての精神的な結合がある時、予想もしなかった好結果を生むことがある。その好例だった。興奮、興奮…(喜)。
(暗転)えー…、そのー…。
さて一方、阪神タイガースは出口の見えないトンネルの中だ。いろいろな側面があると思うが、選手が持てる実力のすべてを発揮できていないということが最大の問題点だ。監督・コーチが、やらなければならないことは、単なる言葉のやりとりではなく、選手が実力を発揮できない理由を丹念にひとつひとつ排除する細かい「作業」だと思う。
好調時の動作を見失っている選手ががいれば、それを指摘し矯正するのが仕事。
疲労が蓄積している選手、故障を抱えている選手がいれば、それを見抜き、休ませるのが仕事。
選手の起用方法や、チーム運営に不満のある選手がいれば、納得するよう話し合うのが仕事。
緊張感に欠ける選手がいれば、危機感を持たせるのが仕事。
プレッシャーにつぶされそうな選手がいれば、リラックスさせるのが仕事。
すべてがうまくいかずパニック状態になっている選手がいれば、問題をシンプルにして、明確な解決方法を与えるのが仕事。
プライベートなこと、人間関係のことで悩んでいる選手がいれば、相談に乗るのが仕事。
勝ち運に恵まれずに意気上がらないチームがあれば、勝ち運を呼び込む「統計的ヒント」を与えるのが仕事。
選手が持てる力をグラウンドで出し切っていないのは、首脳陣の職務怠慢であり、首脳陣の責任が問われるのは、まさにその部分なのである。
選手起用、采配などが注目されるが、首脳陣のやるべき仕事の8割が、これらの基礎的な作業だ。この優劣によってチームの強さが決まるのであり、采配で決まる勝負などごくわずかのことだ。岡田監督は、新人監督が陥りやすい勘違いの道を歩んでいる。まずは目の前で起きているすべてのことを、素直に受け止める謙虚さを持つこと、そして自分がやらなければならない作業に従事することだ。

Posted by torao at 08:51 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
奇跡はついえたのか?
一勝一敗一分け。近年空々しく聞こえた「伝統の一戦」にふさわしい意地のぶつかり合い。奇跡を起こすのに十分な流れは確かに存在したが、それを生かせなかった。継投で敗れた責は、すべて将が負わねばならない。原因は、自らが言い続けた「勝負の8月」になっても救援投手陣の配置を決められなかったこと、自信を与えられなかったことにある。
たかが一敗、しかし重すぎる一敗を背に、北へ。まだ終わっていないことを見せてくれ!
(携帯よりポスト)

Posted by torao at 06:58 | comments(3)
[退団者]岡田彰布
【工藤一彦】球宴までの残り5試合は主戦級投手で勝負
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200407/tig2004070308.html
マイヤーズの就労ビザが予定より早く下りたため7/3ヤクルト戦(札幌ドーム)からスタンバイOKとなった。「リガンより良い(岡田監督)」「161km/hは出る(佐藤コーチ<二日酔>)」と首脳陣の評価もすこぶる高い。起用法も含め楽しみな存在だ。
巨人を3タテして札幌入り。打線爆発で気分悪かろうはずもなく、旨いもん食ったんだろうなぁ(笑)。しかし相手もベバリン&川島、次の広島戦も高橋→ベイル→河内と続く。金森コーチの言うとおり、エース級や苦手を打ってこそ本物だ。慢心するな。
さて6/22以降、6連戦がないという恵まれた日程。思えばこの日程は誰がどのように決めるのだろう。球宴前後にペナントレース展開に動きがあることが多いことを考えれば、フロントの隠れたファインプレーになるかも知れない。岡田監督は早々に前半ラストのロングスパートを宣言し、中継投手を注ぎ込んでいく方針を打ち出した。不満続出かと思いきや、ゴールが見える中では無理も踏ん張りも効くらしく、士気は向上しているようだ。藪の怪我で対応が注目された先発ローテーションについては、対戦カードを睨みながら中4日を使いながらまわすことにしたらしい。残り5試合、井川(5)、杉山(4)、下柳(5)、福原(5)、井川(4)の予定とか(数字は登板間隔)。まだ前半、無理使い禁物という声もあるが、「今が攻め時」とばかりに勢いをつけるのはいいと思う。そもそも球数と調整法さえ気をつければ、一度だけの中4日くらいどうってことないだろう。シーズン序盤は先発投手を辛抱して引っ張って自立を促していた。ここにきて一転して投手大量投入による一人一殺作戦。岡田監督、顔に似合わずなかなかメリハリが効いている。

Posted by torao at 08:15 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
矢野「去年のような…」活躍で3連勝!ファンもヤイノ!ヤイノ!
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200406/tig2004062401.html
根来コミッショナーが、1リーグ制を好き勝手に語るオーナーたちを「ひとりごと」でチクッと牽制。名実ともに権限のない中、存在感を示すことは良いことだと思う。
新外国人投手ホッジスがほぼ決定、もう一人も獲れそうとのこと。
一軍登板なく降格された三東が、二軍広島戦で7回0封「最速146キロ」10奪三振の快投、次回こそは上で暴れろ。
何人かの解説者、評論家が、今岡の体調が思わしくないのでは?と言っている。試合前練習ではほとんんど走っていないそうだ。確かに守備動作にも粘りがないし、珍しく集中を欠いたような打席も多い。チームの柱だけに難しいところもあるが、首脳陣は十分に配慮した起用をして欲しい。
予定通り(?)3連勝。しかし、せっかく辛抱して掴みかけている大切な流れだ。ここは締めていきたい。特に今日は「ミスター好事魔多し」藪投手だけに…(笑)。今週末まで、勝敗は別にしてきっちりとした戦いをしていけば、前半戦を水面ちょっと上で折り返し、後半勝負に持って行けるだろう。
さてヒーロー矢野が、インタビューで「去年のような」というフレーズを連発したという。単純に「去年を思い出してがんばろう」というメッセージを発しているのかも知れないし、ひょっとすると「ほーれみぃ、去年と同じ打順にすれば、去年と同じように勝てるんや」と首脳陣に言いたかったのかも知れない。もしそうだとしてもそのような「労使の対立」は大いに結構なことだと思う。ずっと同じことをするのはラクだし、それなりの結果も出る。しかし進歩はなく、マンネリになればすこしずつ悪くなっていく。赤星は1番、藤本は2番、今岡は3番、金本は4番、矢野はとにかくリードに専念。これが岡田監督があたえたそれぞれのチャレンジ目標だった。それぞれがちょっとの成果と多くの挫折を経験し、悩み苦しみながら精神的にも大きく進歩したと思う。去年と同じ打順に戻ったが、実は中身は去年と違うのだ。正直なところ偶然か計算かわからないが、私の岡田監督への評価、「的確な時期に的確な手を打っている」というものに変わりはない。

Posted by torao at 07:50 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
阪神・岡田監督ザンゲ「代えた俺が悪い」杉山また初星ならず(スポニチOsaka 6/5)
http://www.sponichi.com/base/200406/05/base158273.html
タイムリー欠乏、鋭い打球も野手正面続きの不運、またも杉山のプロ初勝利を消し、借金2で4位転落。
元々私は東京育ちで阪神ファンの天の邪鬼、「岡田バッシング」が激しくなるならとことん岡田監督の肩をもってあげようじゃないの(期間限定)。
監督とは辛い稼業だ。もし鳥谷の打球がちょっと上下左右にずれていて2点タイムリーになってたりすれば、「辛抱強く使い続けた甲斐があった」。安藤、ウィリアムスの継投がハマっていれば「皆でつないだ杉山の初勝利!」となっていた。いや逆に無死満塁で鳥谷に代えて関本登場、ゲッツーになっていれば「本当に鳥谷を育てる気があるのか?」となり、杉山続投で8回に追いつかれていたら「7回1失点で十分ではないのか?欲張りすぎ。杉山に初勝利をつけてやるのが先決」となっていただろう。岡田監督の判断基準は首尾一貫している。「常に優勝を争うチームにするために、この選手に何を経験させれば良いのか」。40代の新人監督、よく覚悟を決めているじゃありませんか。私は選手たちが「岡田さんを男にせなあかん」と結束する日が早晩来ると予想する。
チームのどん底としてのストーリー性も豊かだし、杉山、鳥谷、安藤と若い選手が良い経験をしていると思えばこんなにうれしいことはない。去年の大独走は他チームはどっちらけ。そろそろこのへんで本当の底にコツンと当たって反攻が始まるはずだ。

Posted by torao at 07:35 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
SANSPO.com 5/20 星野SDが動く!V2へ、緊急補強で現場をサポート
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200405/tig2004052001.html
アリアス軽傷でホッ。ポツポツ雨続き、4日で1試合。サツキの太陽は雨雲に籠城。宇都宮の籠城は突入の末、幕。幕を引けるか巨人コーリー。で、新外国人先発投手要不要で星野SDと岡田監督には温度差ありか?というのが記事。
星野と岡田、どちらもバランスを欠いた監督ではない。外部補強も育成もどちらも大切にする。それでもどちらに重きをおいているかには差がある。即効性でいえば育成重視の岡田型より、外部補強重視の星野型だ。またチーム内で出場機会に恵まれない選手を放出してあげるという考えには大賛成。でも私は岡田型の方が好きだ。ベテランが元気な内に若手には力をつけてもらって、二軍から這い上がってくる選手をたくさん見たい。

Posted by torao at 07:48 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
SANSPO.com 5/4 【勝ちまっせ】今、蒔いている種が花となる日が来る
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200405/tig2004050409.html
連休ど真ん中に雨で中止。先発予定の杉山投手、広島の営業サイド、その他みんなにとって痛かった。今日も予報は悪いが、ナイトゲームにしてでもやりたいところだろう。さて記事は岡田監督の基本スタンスを紹介したもの。前任者が常に情報発信し、行動してリードしていくタイプだっただけに、岡田監督は反応が鈍く瞬発力が欠如しているような印象を持たれがちだ。しかし、普段の動きは少ないが、常に観察をしていて、最大の効果を得られるタイミングを見極めて的確に行動する「名将タイプ」とする声も多い。言い換えれば、好不調の波の中で、不調を有効活用するしたたかさを持っている。「阪神強し」という印象はないのになぜか単独首位にいること、そして今後もっと上積みがありそうだと内外に思わせていることは、決して「前任者の貯金」だけが理由ではあるまい。

Posted by torao at 07:40 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
Yahoo! JAPAN SPORTS 4/24 スターティングメンバー
http://sports.yahoo.co.jp/baseball/cl/scores/20040424/stm01020.html
右のエース福原が好投、立ち直りつつある救援陣が反撃を許さず快勝。前夜の井川ショックを払拭した。さて、今日はベンチ入りメンバーから見る岡田監督の特徴について。岡田監督の口癖に「打者はわかる。投手のことはわからん」というのがある。ベンチ入りにも正直に現れており、投手13人対打者15人という比になっている。これは他球団と比較すると異例に多い。わからん→不安だ→いっぱい入れとけ…ということだろう。先発ローテは、当面6人でいくようだ。ただ前川を二軍に落とした穴を誰でうめるのか(杉山との見方が濃いが)まだわからない。救援陣の分類は、リード中=(吉野)・安藤・リガン・ウィリアムス、ビハインド中=(吉野)・牧野・佐久本・江草といったところか。実はさらにルーキー桟原にもかなり興味があるらしい。野手陣は薄目の陣容だ。特に「ココイチ代走」「鉄砲肩」という特殊兵器を入れていない。攻撃に対する「岡田の考え」が出ているように思う。

Posted by torao at 07:30 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
SANSPO.com 4/6 【なんでやねん】岡田タクトの最初の一閃
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200404/tig2004040607.html
岡田戦術の特徴を紹介する面白い記事だ。今ではそんな機会も少ないだろうが、岡田監督は学生時代からの麻雀好き。勝負師岡田は麻雀でつくられたのかも知れない、などと考えてしまう。まず姿はあくまでもどっしりと構え、表情は出さない。長期、中期、短期の展望に備え、常にバランスよく選択肢を整える。偏った戦術は採らず、バリエーション豊富な勝ち方を志す。単純な確率ではなく、勝負の流れを重視した選択に重きを置く。失敗も上手く活用し、相手を欺くための伏線とする。勝負と決めれば、迷わず大胆に断行し、失敗しても決して悔やまない。試合展開や三連勝という結果の話だけでなく、ここまでのチーム作りの中に、雀士岡田の手筋を感じる。

Posted by torao at 13:26 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
阪神タイガース公式サイト 2/13 ファームも始動!静かに燃える安芸の若トラたち
http://www.hanshintigers.jp/topics/column/c06_04.html
二軍キャンプのレポート。上の野手不足で二人召し上げられたり、カツノリが抜けて捕手不足だったり二軍指導陣の苦労が伝えられていて面白い。今季は育成能力に定評のある水谷打撃、山口投手両コーチはそのままに、一二軍のシャッフルが行われた。一軍で高評価を得た前田トレーニングコーチや、和田打撃コーチらを送り込んだのは、若手育成への意欲の表れ。コーチにとってもスキルアップになるだろう。二軍の重要性を知り尽くした岡田流人事だ。さていよいよ沖縄宜野座キャンプも今日2/18で打ち上げ。移動を挟み2/20からは安芸キャンプ。選手の入替も予定されており、八木、久慈、江草、筒井あたりの一軍合流が伝えられている。当然二軍キャンプ(高知)行きを命じられる選手はそれ以上の人数になるはずだ。

Posted by torao at 12:44 | comments(1)
[退団者]岡田彰布
評論家たちの声
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