2009.12.27 Sunday
今日はこのブログの誕生日。満6歳。丸6年。干支半分。そして7年目に突入。
自称阪神タイガース評論家(跡地)かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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2009.12.27 Sunday
今日はこのブログの誕生日。満6歳。丸6年。干支半分。そして7年目に突入。
2006.11.30 Thursday
そんな30億円とか言っちゃって、いいのかね、NYY。
2006.11.11 Saturday
Dを戦力外となった高橋光信を獲りに行くようだ。
2006.10.17 Tuesday
優勝を逃し、惜しくも2位となった06シーズン。しかしその本当の「最後の1球」まで、心からワクワクできたことが嬉しい。
2006.10.04 Wednesday
神宮に行ってきた。逆転優勝の目がまだあるペナントレース終盤とは思えないような緩い景色だったなぁ。
2006.09.28 Thursday
5−1、9回表カープの攻撃も2アウト、打席の倉と相対する井川が涙をこらえながら投げている。
2006.04.15 Saturday
かつての奪三振王でも、最近の井川は三振の山を築くというような投球はなかなかない。この日10加えれば、通算1000奪三振を記録するということだったが、正直期待薄だと思っていた。
2006.01.05 Thursday
井川の今年の抱負は「楽しむ!」だとか。他にもふっきれたような言葉が並んでいて好感を持った。
2005.10.23 Sunday
さて、日本シリーズ初戦は●1−10×。
「(ボコボコにされながら)ま、霧も出てきたし、今日はこのへんで許したるわ!」(ドテっ)って感じでね(笑)。試合の細かいところや、両軍の応援が素晴らしかったことや、霧の美しさなどは、ご存知のとおりということでスパッと割愛。 もうこっちも意地でね(笑)、この後に及んでまだ井川を弁護するよ。良かったでしょう、基本的に。スゴいという程ではなかったけど、直球をメインに、どの球もまずまず。ストライクをとってもらえないクロスファイアをもっとしつこく使えば良いのに、スライダー、チェンジアップが多めだったのは矢野の考えだろう。パカーンといかれた長打はほとんど外より。井川もさ、首をなんべんもブルンブルン振ってさ、「矢野さんまっすぐをインコースに投げさせて下さいよ」てやって欲しかったよ。 特に5回ウラ、西岡に芸術的プッシュバントを決められ、今江にライトオーバー二塁打で再度勝ち越され、しかし福浦を遊ゴロで一死二三塁となった場面。ここでサブローをねじ伏せれば試合はまったくわからなかった。内の速球3つ、すべて気持ちの入った素晴らしい球。でもなかなかとってもらえず1−2。チェンジアップが絶妙のところに決まって2−2。ここでチェンジアップを続け、やや内側に入ってレフトオーバー、痛恨の2点タイムリー二塁打を食う。 井川よ、矢野よ。本当にこの配球で悔やまないのか?そんなことがあり得るのだろうか…。正直私にはよくわからない。なかなかとってもらえない内の速球。だが、同時に打者にとっても、「ボールかも」と迷う球。一瞬にして目の前を通り過ぎる球…。 橋本が悪夢の連打で「普通の負け」にならなかったのはちょっと痛い。ちょっと痛いけど、これもいつかどこかで見た景色(笑)。確かその後は良くなったような気がする。違うとイヤなのであえてウラはとらないけど(笑)。で、8,9回にプチ反撃ができれば、よーし第2戦だー!っと意気上がるのだが、なーんとなくこの日はそんな空気もなかったような気がしないでもないので、霧でうやむやにして終わらせちゃうってのも、ま、いいか。ちぇ、残りの2回で15点取れたのになぁと言っておけばいいでしょ(笑)。 いやあ、それはそうと、昨日はワクワクだった。もう、感動の「9.7」、感動の優勝、感動の最終戦と盛り上がって、プレーオフとか見せられてずーっと「おあずけ」。もうヨダレダラダラで待ちくたびれてのシリーズ開幕。そんなこんなですっかり忘れていたが、やっぱり思い出した。「ワクワクといったら開幕、開幕といったら井川、井川といったら打たれる、打たれるといったらガッカリ、ガッカリといったらフテ寝…」 最近ちょっと睡眠不足で良くないと思っていたのだが、昨夜は久々にぐっすりと死んだようによく眠れた。この前よく眠ったのは、9/20甲子園でのドラゴンズ3連戦、前日の杉山KOに続き、井川で連敗した夜だったかな。もう大丈夫と心では思っていても、やっぱり不安で不安で仕方なかった。だから早く寝た(笑)。翌日が下柳で「The Game リメイク版」以後6連勝だったなぁ。 で、その前のフテ寝は9/6。ああ、D中田にぴしゃっと抑えられて井川で負けてね。次の日はもちろん「9.7 The Game」で以後6連勝ね。あの流れの変わり方は凄かった。 その前のフテ寝は、8/31か。甲子園でのD3連戦のはずが、初戦雨で中止で2連戦になって、しかも球児が扁桃腺炎で離脱中。そんな大事な試合で、3点先制してもらった井川が、直後に5点取られて逆転されて…ああヤバイと思ったなぁ、あの時は。でも次の日は下柳が初回に1点取られたけど踏ん張ったんだった。今岡が2本3ラン打ってね。以後3連勝かあ…。 その前は8/9D戦。序盤で山本昌を攻略して5回ウラで7−1。優勝への流れは間違いないと思ったなぁ。そのウラに9点取られるなんて思わないでしょ?普通(笑)。あの日も良く寝たなぁ(笑)。そしたら2連勝して、なんのことはないカード勝ち越しだ… って、これけっこうどこまでも続けられそうだぞ(笑)。井川投手よ、そんなに人の健康を気にしなくてもいいんだよ。こんな「エース」をどこまでも弁護する「自称評論家」ってのも問題あるなぁ(笑)。 そういうわけで、この1敗で、ますます日本一間違いなし!と思った人ー?はーい!…あれっ?(笑) 2005.10.17 Monday
私事だが、今まで長いことご協力をいただいた、「人気ブログランキング」へのリンクを外した。今まで毎日のようにクリックしていただいたおかげで、小躍り大躍り(笑)させてもらったことに声を大にしてお礼申し上げたい。
大した理由はなく、ちょっと気楽に行こうかな…程度のこと。ブログ自体は何も変わらず続けていくつもりなので、引き続きよろしく! またもや1点差。パ・リーグプレーオフは2勝2敗のタイになった。まさに、がっぷり四つ。ただしこのプレーオフの「土俵」は、ものすごく狭いのだ。どちらも二歩下がれば俵に足がかかる。土俵際、ギリギリのところでホークスが踏ん張る、最後、つりだそうとしたのがまずかったのか、つり合いになって、狭い土俵を横歩きでくるっと回って、一瞬にして体が入れ替わった。今度はマリーンズが土俵際で俵に足がかかった状態、四つに組んで動きが止まった。「よーい、はっけよーい」と声が掛かって、今夜決戦のプレーボール。いよいよ相手が決まる。 おお、ついにシリーズ前合宿が始まったのか。野手陣が10/16夜から大阪市内のホテルに集結、フェニックスリーグでの登板が終わった投手が順次合流する。いよいよ週末の開幕に向けて、気分を盛り上げていく。セとパであまりにもシリーズ前の状況が違うわけだが、それは言っても仕方ないこと。今岡が言うように、かえって疲れが取れてベストコンディションで望めると良い方に取ればよい。まずは第1戦、普通の試合に持ち込めれば上出来だ。それならやはり井川しかいない。平常心と言っていいのかどうかわからない、揺れない心。だが今季は今やっている野球ではないところで、その心が揺れてしまっていたかのように思う。だがシーズン最終登板、そして10/16教育リーグと、受ける矢野が良くなっているという投球をして、その心が日本シリーズだけに集中して行っているのがわかる。 「忘れ物」と言えば、今年は「忘れっぱなし」の井川。でも、そもそも忘れ物の始まりは、2年前の福岡からだったな。取りに行くぞ。そこまではみんなで一緒に取りに行くが、最後は自分の直球で取って来い! 2005.09.21 Wednesday
M−HはMが連勝で差は3.0に。Fが負けてプレーオフ進出の目がなくなった。奇しくも去年のこの日は新庄がサヨナラ満塁HR(走者を追い抜き記録はシングルヒット)で札幌が沸きに沸いた日。これで3位の座はL対Bの一騎打ち。
安藤が練習に参加。どうやら野球ができる環境に戻ったようだ。元気な野球選手が野球をできないという状況は大変辛いと思うので、ともかく良かった。 林、江草を抹消し、ブラウン、前川を登録。ロング含みの救援要員と江草の代わりなのだろうが、人選はこれで良いのだろうか。まずは見てからにしようか。本当は見るような展開はあまり歓迎していないのだけれど。林は早速二軍ホークス戦で二塁打2本、格の違いを見せつけたようだ。 桧山、ひとり元気に猛打賞。チームを引っ張れ。 逆転を目指しJQKが登板。調整の意味もあるだろうし、球児には「例の記録」と前のイメージ払拭も期してのことだろう。ところが谷繁に一発。フライング気味にタイミングを取る「ヤマカン君」なので、ストライクはいらないし、ストレートもいらない。もったいない!調子落ちとは思わなかったが、うつむき加減にベンチに戻る球児は見たくないなぁ。 完全にふっきれて、明るくのびのびやっているドラゴンズ打線。対して何をびびっているのかプレッシャーを感じているかのようなタイガース打線。D先発中田は、頼みのフォークが上手く制球できず、ストライクとボールがはっきりする悪い出来だった。しかし打者有利の打つべき状況で、打つべき球を見逃して、みすみすチャンスを逃した。 3回裏、一死二塁、打者片岡、0−3直球ど真ん中見逃し、結果四球。 同じく、一死一二塁、打者今岡、0−3外より直球見逃し、結果遊ゴロ併殺。 4回裏、二死二三塁、打者赤星、0−2真ん中フォーク見逃し、結果三振。 確かに四死球も多く、見極めは大切だったが、度重なるチャンスでの消極的な姿勢は、相手バッテリーを勢いづかせてしまった。もちろん、カウントが不利になっても、気持ちを込めた球を良いコースに投げられる、中田という投手の能力の高さは認めざるを得ない。 気持ちはわかる。だが結果を怖がれば、余計悪い結果が待っている。思いっきり振っていこうや。 井川が喫した2本の2ランHRで負けた。やってはならない先制点、同点に追いついてもらっても、踏ん張り切れずにもう1本。森野と福留、どちらもランナーを出した直後、打った瞬間に「あー」と声が出るような当たり。結果を見れば、「またもや」ということになるし、岡田監督も言うように、もう分析してもしょうがないことだ。でもする(笑)。 まぁ全然なっていないのだが、チェンジアップが勘定に入れられるようになったおかげで、ちょっと格好がついた。また右打者への内角に食い込む直球は自信を持って投げているようだ。あとは左のロングヒッターを打ち取るヒントさえ手に入れれば、気分的にももう少し上向いて来ると思うのだが。左打者の胸元で「勝負する」のは、ややスライド気味に指がかかる直球の球筋と、コントロールの荒さを考えるとちょっと怖い。踏み込まれるのを防ぐために、内側はあくまでもボール球を配しておいて、外角低めの直球とスライダーの出し入れで勝負する。矢野ももちろんこの王道を基本に考えているはずだが、どうしても井川のコントロールが定まらない。入れるべき外角球が遠く外れ、外すべき内角球が甘く入る。その裏にある「安全に行きたい」という心理、自信の無さが諸悪の根元かも知れない。 ただ、「あれもダメこれもダメ」から、「あれは良いので次はこれ」という良い方向に変化しつつあるような気はした。1点差に追い上げた直後の3回表、先頭荒木に四球、井端にヒットで迎えた無死一二塁。ナインの叱咤を受けて、福留に対し思いっきりインハイ直球で攻めて二ゴロ併殺、ウッズにも直球で押し込みライトライナー。久しぶりに「負けるか」という井川の気持ちを見た。確かに遅すぎるが、まだ先がある。 2005.09.14 Wednesday
例によって地上波放送開始前に勝ち負けが決まってしまった試合。ドラゴンズを3タテしてちょっと気分が盛り上がっていたGファンには悪いが、勢いが違った。楽しみにしていた長崎のGファンにも申し訳なかった。なにぶん、こっちも必死の「優勝へ一直線」中なので手加減できなくて…(笑)。
赤星3試合連続猛打賞の3安打4得点。鳥谷復調気配2安打3得点。シーツ繋ぎヨシ決めてヨシ2安打2得点4打点。金本ど迫力2安打2得点6打点。1打席目で空振り三振したスライダーを低い弾道のライナーで叩き込んだ満塁HRにクラっ(笑)。今岡文句なし4安打4打点、ここに来て打率.285に上げてきた。スペンサーG投手に癒しと潤いを与える無安打(笑)。矢野2安打1得点。関本上に繋ぐ3安打3得点。16得点で53年ぶり3日連続2けた得点。バンザーイ、バンザーイ…(笑)。 さて、浮かれ過ぎ厳禁。では今日の自戒のお言葉。 「油断しないよう、引き締めていきます」金本 ははー。ありがたく頂戴しました(笑)。それにしても金本と井川はドサマワリに強い(笑)。 もう誰が投げたってOKな場面で、橋本と藤川が1回ずつ。どちらも場面を感じさせない真剣な投球。球も良かった。 先発の両左腕にとって、この日の球審佐々木のストライクゾーンはちょっと狭かった。特に右打者の内角寄りをなかなか取ってもらえないと厳しい。そんな条件下、G先発高橋尚の出来では、好調T打線を抑えるのは困難だった。ただ2回のシーツの押し出しの1球はとりわけ気の毒な判定。頭に血が上ったまま金本の満塁HRを浴びて「終戦」となった。 球審のストライク、ボールの判定で、その試合の傾向が決まることは良くある。広ければ投手戦になり、狭ければ乱打戦になる。それを続けていけば、プロ野球全体の試合展開に一定の傾向を生むこともできる。NPBが審判をしっかり管理するということは、公正を保つという大義に加え、興業としての方向性を管理するということでもある。私はやや広めのストライクゾーンの方が好きだ。 先発井川は、7回を投げ、先頭打者を出すこと6回。しかし5併殺という怪投で、なぜか1失点にとどまった。Gの攻め方が荒くなったのはひとえに序盤大量援護のおかげ、打線に感謝の12勝目だ。しかし「基本性能」の低下は依然変わらず。直球は狙ったところにほとんど行かない。チェンジアップは使い物にならない。唯一、頼りになるのはスライダーだけだった。緩急の差でタイミングを外し、経験の乏しい打者から凡打を山稼ぎしたという内容だった。「直球は捨てて、スライダーだけ反対方向に打ち返せ」という指示で簡単に攻略できる投球だったと思う。バントの失敗、ベースカバーの遅れなどもあり、まだ「のめり込み度合い」の高さを感じないのが残念だ。ただ、もしこの一つの勝利が薬となって、直球に当たりが帰ってくれば、一気に別人になる可能性はある。そんな予感を抱かせるから井川はタチが悪い(笑)。 散髪したといってもハタからはまったくわからない(笑)。情けない投球に怒号を浴びせながらも、私たちは「その時」を、そんな頑固な井川と一緒に喜びたいと心から思っている。次を楽しみにしているぞ。 2005.09.01 Thursday
神戸、大阪ドーム、甲子園と近畿で3試合が行われた8/31、大阪でプロ野球構造改革協議会が開かれた。制度を変えた目的がハッキリしないドラフトへのツッコミは当然。選手会側としてWBC参加に消極的なのも当たり前。「日本代表」の試合さえあれば、プロ野球が発展するという安直な考えは持たない方が良い。最悪のシナリオは、「日本代表だけはちょっと興味ある」という客層を拡大することだ。
こちらはぶっちぎりでV。タイガース二軍、ウェスタンリーグ優勝。だが「おめでとう」は、一軍で活躍した時に贈る言葉。みんなで勝利を重ねていったことは良い経験になっただろう。 藤川の代わりとして(いや代わりになどなるわけはないが)登録されていた能見を抹消。そのせいで抹消中の秀太の穴を埋めるべく、久慈を登録。 また、例によってドラゴンズにとっては、もうこれ以上ないという勝ち方だ。タイガースとしては本意ではないが、こうなった以上は、「そんな勝ちでもこんな勝ちでも1勝は1勝」とばかりに、つまらない勝ち方をしよう。あんなに素晴らしい勝ち方をしても、まだこんなにつまらなく負けなきゃいけないのか…とドラゴンズをがっかりさせよう。どっちにしたって、9月に入ってのこの僅差、どっちも当分楽にはなれないのだから。 桧山、素晴らしい150号。記念すべき試合を白星で飾れなかったのは残念。 それを含め、逆転されてから反発があったのは良かった。今まではこれがほとんどなかった。しかし4回ウラ、5回ウラと、もう1点、あの時のもう1点と思わざるをえない攻撃だったように思う。 橋本、桟原。経験の浅い投手には苦しい状況、良く投げた。良い経験をしている。 7,8回は福原がリリーフ登板。完璧に抑えた。ぜひその間に逆転して、勝ちをつけてやりたかった。ドラゴンズの上位には、左右の揺さぶりより、前後(緩急)が効く。福原は上手かった。 Dの若い中継ぎを打ちたかった。彼らのもっとも自信のある球、石井、高橋聡ならスライダー、鈴木、山井なら直球を狙い打つべし。 湿気が多く無風の甲子園球場は、薄くモヤが立ちこめていた。首位攻防の異様なムードがさらに増す。ましてや不安を抱えた両エースが、前日の中止でそろって不安を増幅させながらスライド登板。選手だけでなく、観客も含めて、息苦しさを覚えるような立ち上がりだった。 2回ウラ、その重い空気を金本の痛烈な打球が切り裂く。続く今岡の打席、追い込んでからのストレートがことごとく甘いコースへ行くが、今岡タイミングが合わずファールにしていた。だが6球目、ひっかけるはずのフォークが、落ちずに内に流れてくる…バットがボールの芯を射抜く…白く煙るレフトスタンドに消える先制2ランHR。金本の全力疾走直後の今岡の集中力は凄まじいものがある。 一死後、矢野も内低めの直球をやや開き気味にタイミング良く振り抜くと、またしてもレフトスタンドに入る。3−0という願ってもない展開に、甲子園は大いに沸く。 直後3回表、実にあっけなく逆転される。何でもない三ゴロを今岡がエラー。もちろん打った荒木の脚力が誘ったエラーだ。井川は当然一走荒木を警戒する。井端はいつも通り直球をライト前へと狙っている。そこへやってきた初球は外へのスライダー。すこしでも左右に角度がついていれば併殺コースなのだが、予定よりひっかかった打球は二遊間を抜ける。無死一二塁。ここまで井川の投球に問題があるとは思えない。 打者立浪。初球はインハイへ直球、きわどくボールの判定。2球目も直球アウトロー素晴らしいコースへ。え?これもボール?0−2。立浪は第1打席、初球を打ち上げ三飛。イメージとまったく合っていないという打撃だった。バッテリーは直球で押すのが安全だと判断していた。3球目外への直球ファール、やはり合っていない。4球目また直球インハイへ、やや力んだ分外れて1−3。立浪は次の5球目、どうせ来るだろう直球を「いちにのさん」で打ってやろうと待っていた。そこへカウントを取りに行く球、やや置きに行った直球が真ん中高めへ。振り切る立浪、ライトポールへ伸びて行く打球、悲鳴とどよめきに包まれる球場…打球はわずかにライトポールの右へ…ファール。だが、この1球で形勢が変わった。井川の頭に、同点・逆転という怖さが、立浪の頭に打てるという自信が生まれた。6球目の直球は、打たれまいと力むばかりに地面すれすれに遠く外れた…。そして甲子園を埋めた大観衆の脳裏に、「井川またも背信投球」という言葉が浮かんだ…。 2005.08.24 Wednesday
スポーツ新聞風に11・11・22・66などと数字を並べてみる。なーんだ?
答えは「井川完投11勝目で11年ぶりのロード勝ち越しを決める。これで貯金は22となり、今季66勝目。これは昨季の最終勝利数と同じ」。 良いものをもっているのになぁ…と相手のことながら思ってしまうカープ先発大竹の投球。もっと強気に責めればどんどん勝てるだろうに。6回167球!11奪三振!7四球で9安打。惚れ惚れするような直球とスライダーと、うんざりするような制球と投球間隔の悪さを併せ持つ。なかなか攻撃の順番が回ってこなかったカープ野手陣は、待ちきれなかったかのように打席で早打ち。「ボール支配率」は、80%対20%くらいではなかったか。 鳥谷この日もヒット2本。ラッキーな当たりも含めて、調子良い。打率も.290台間近まで上げてきた。 勢いとラッキーに満ちた試合だったが、それを呼び込むだけのものはある。 試合開始直後はあまり良い流れではなかった。赤星を出すまいと意識しすぎて四球、走者赤星を意識しすぎて鳥谷も四球というのは、若手投手によくあるパターン。だがこの後、シーツには逃げるスライダーと、高めの直球を上手く配され三振。金本は膝元へのキレの良いスライダーにバットを根本から折られ一ゴロ、二塁鳥谷封殺。二死一三塁で、今岡は0−3となってから三振でチェンジ。荒れ球投手に手を焼く展開になるのかと思われた。 1回ウラ一死、山崎の当たりはセンターへのポテンヒット、普通は。だが赤星がこれをスーパーキャッチ。イヤな流れに陥りそうなところを未然に防ぐ。10mほど高く上がった打球なら、この人全部取っちゃうかも知れない(笑)。その直後、嶋が先制HR(普通、こういうところで打たれないと思うがw)。井川の「おかげでソロですみました」というのは素直な心境だろう。0−1。 取られた直後、2回表、桧山の打席は価値があった。ファーストストライクを積極的に振りに行き(空振り)、相手投手にプレッシャーをかけながら、ボール球はしっかり見極め、良いコースへの球に食らいついてファールで逃げる。今までできていなかった、カッチリとした打席を作って先頭打者として四球で出塁する。桧山はこの日、2安打2得点。三振に倒れた打席を含め、1球1球やるべきことをしっかりやっていた。 結果的に赤星のショート正面へのゴロが大きくイレギュラーし、桧山が同点のホームを踏む。1−1。 同点にされた2回ウラは、わずか5球でチェンジ。イヤらしいはずのカープ打線、積極策が裏目に出ていく。 3回表は、一死から4,5番が連続ヒット。さらに暴投と、三塁に送球した捕手倉の悪送球で金本生還。2−1と逆転。 試合の流れはまだわからない状態。「ごっつぁんゴール」はもらっているものの、最少に抑えられている。3回ウラは、先頭倉が二塁内野安打。大竹が送って一死二塁。だが緒方のライナーは藤本の正面、走者戻れず併殺。やはりツキはこちらにあり。 5回表、一死から今岡レフト前ヒット。力感はないが、それはいつものこと。ややスイングがしっかりしてきたように思う。桧山がレフト線への二塁打、一死二三塁。これが大きかった。二死後、藤本敬遠で満塁。井川は初球をフルスイング。打球は大きく弾み、内野安打。3−1。続く赤星は、よく球を見て圧力をかけ、カウント2−3からレフト前ヒット。5−1。ようやく出た綺麗なタイムリーヒットで、試合の大勢は決した。 8回表、二死一二塁の好機では、大活躍の桧山に、しっかりチームとしての方針を伝えた上で、代打濱中。濱中にも上昇してもらわなきゃ困るということだ。ここらあたりなかなかコーチングスタッフの細やかさが感じられた。濱中、意気に感じたか久々のタイムリーヒットで応える。6−1。矢野もライト前ヒットで続き7−1とダメのダメを押す。 井川にとっては楽な投球。7回終了時点で、1000投球回も記録。記念の花束ももらう。直球は148km/hを計時。最近抜け気味だったチェンジアップも良かったのだが、130km/h半ばの半速球(ツーシーム)を、初球や打者有利のカウントで投げたのが効果的だった。変化が一定しておらず、かつ打つ直前で変化するため、面白いように凡打になった。 ヒーローインタビューは、まったくぶっきらぼうに対応した井川。こんなもんじゃ満足できない。まだ全然足りないということだろうと思う。来週のD戦が楽しみだ。 2005.07.20 Wednesday
オーナー会議が開かれ、ドラフトを始めとする諸問題について話し合われた。焦点のドラフトは、2007年から新制度(詳細未定)で実施、今年と来年は暫定制度で行うという。自由獲得枠が「希望選手枠」に名を変えて1人になり、高校生だけ早い時期に行って1巡目は入札・抽選になるとか。細かいところまでわからないが、非常に複雑そうだ。なんでも1998年を例に取れば、高校で松坂を取り、大学・社会人で上原を取ることも可能な制度だとか。それだけをとっても、2年間の暫定措置とはいえあまり良いとは思えない。暫定の先にある、理想型を提示できず、問題先送りとしてしまったことも×。
それに先立ち行われた実行委員会では、マリーンズの瀬戸山氏に代わり、タイガースの野崎取締役が選手関係委員長に就任した。架け橋としての活躍に期待したい。 帝国の逆襲。ドラゴンズ6連勝。「あと2カ月ちょっと、落ちるわけない。昇り始めたらずっといくよ、と前にいわなかったか」落合監督がまたも暗黒の力で妖術をかけてきた!お、落ち着け…こっちさえ5割で行けば、あと12連勝を加えた18連勝まで追いつかれることはないのだから…あ、あわてるでない!猛虎軍にフォースのご加護を!(笑) ベイスターズのクルーンが161km/hを記録。でも161km/hを赤星が、直後160km/hを鳥谷がともにファール。所詮、スピードガンの測定値なんてたいして価値がないこともよくわかった。だって、久保田の153km/hの方が速そうだったし、藤川の150km/hの方がもっと速そうだったし、それよりも三浦の141km/hの方がもっともっと速そうだったから(笑)。 そういえば、ハマスタのスピードガンがエラーばっかりで、クルーンの記録で煽るだけ煽った観客からブーイングを浴びていたなあ。あっさりと甲子園で出しちゃって良かったの?(笑) この日も井川はコントロールが悪かった。「だいたいこの辺」と狙って、たまにものすごく良いところに決まるという感じ。逆にそいういう時の方が、球がよく切れているように思う。打者もやや荒れた投球に手を焼いていたフシがある。この日も四球やヒットでピンチを背負うが、ここイチの踏ん張りは効いていた。 しかし同時に後ろで守る野手にとっても、思ったところに球がいかない、ボールが先行するというのは、いかにも守りにくい。特に安藤や福原の軽快なリズムが最近流行なだけに。 6回表、併殺を焦った藤本が一塁に悪送球。この走者が唯一の失点となってしまった。しかしこの回先頭の小池を出した場面も、ボール2つ先行の後、甘い直球をヒット。問題のショートゴロも詰まらせようとして投げた直球がど真ん中へ。野手が想像する通りにならない投球が、バックのリズムを悪くした。予想と違う打球に、藤本の二塁ベースカバーの遅れ、そのため鳥谷の送球が小さくそれて、藤本の送球が大きくそれる…。態勢を崩していた藤本が一塁に投げたのは防げたミスだが、元をただせば井川が作ってしまった流れだった。 井川も味方のエラーを失点につなげないようにと必死の投球だったが、結局二死後、種田への初球が大暴投。矢野が中腰で高めボールを要求した時だったが、立とうが、ジャンプしようが届かない、とんでもないところに投げてしまった。私は、この矢野の構えを見ていると不安になる。打てる範囲に入ってしまって痛打されたり、この日の井川のは大げさすぎるが、もっと全然高くなってしまい、何の意味もない1球になってしまったり。普段、投手は高めのウエストをどれくらい練習しているだろう。矢野の構えたところにボールが収まる確率はかなり低いように思うのだが…。とにかく矢野のあの構えをみると落ち着かない(笑)。 しかしよく追いついた。7回ウラ、先頭今岡ヒットで出るも、スペンサーが見逃し三振。素晴らしいコースに2球続けて入れられて、なんとかしたかいという思いとイライラが頂点に達したか、激しい抗議の末、退場となってしまった。ショボンとしてしまうところになにかひとつ「熱い石」を置いていったようにも見えた。矢野凡退の後、ポップフジモト(そろそろたいがいにせいよw)が得意のポテン。井川に代わる片岡が、きわどいハーフスイングと、きわどい見送りをしのぎきって四球、二死満塁の好機を赤星に繋ぐ。これが実に大きかった。 さすがの三浦も動揺し、赤星にストレートばかりで1−3。なんとか一つ入れて2−3。ここまで全部直球だ。そして6球目のフォークは完璧なロケーションだったが、赤星のバットが止まった。本当によく1点取れたよ…ほっ。 もうその後はジェフ(この日も「なんとか」)、藤川が1回ずつ、久保田が3回6三振の快投で点を許さず、こっちも三浦、川村、クルーンの前にサヨナラできず。疲れたけれど面白い試合だった。 しかし毎日毎日良い投手が出てくるもんだ。あんなにビタビタとコーナーに決められたら、打てないのは仕方ない。ここのところ、全体に打線が低調だ。こう言う時に、ムードを変えるのが金本であり、今岡でなくてはいけない。前半最後、ベイスターズの先発は斉藤か。ストレス発散の猛打爆発、強い強いベイスターズに2勝1分の勝ち越し、貯金21を心より願う。 2005.06.15 Wednesday
人気ブログランキング経由で、米マイナーリーグ審判・野中雅貴さんのブログを知る。とても刺激的。
ロッテの交流戦1位確保が決定。ヤクルトとの残り2つもこっそり応援。阪神の交流戦優勝はなくなったが、セの1位として、ぜひソフトバンクより上になりたいので横浜をこっそり応援。そして大事なリスタートを控え、オリックスを激しく応援(笑)。 地元・鳥谷が右に左に素晴らしい守備。特に三遊間の打球に飛び付き、立ち上がってすぐ送球するプレーには、思わず大声を出してしまう(笑)。守備範囲の広さ、肩の強さ、スローイングの正確さをグレードアップしつつ、課題のグラブさばきも格段に柔らかくなった。藤本が二塁に入った時の二遊間の固さは、かなり頼もしい。加えてこの日の鳥谷は、試合展開に重要な意味を持つ2本のヒットを放つ。先制タイムリーはピッチャー返し、満塁を作る繋ぎのヒットは三遊間。物足りないと思い続けて来たが、毎日一歩ずつ階段を登っているのかも知れない。 井川が作った試合。リリーフ陣も呼応した。「井川が勝利投手になって、うれしいね」ジェフのコメントこそ嬉しい。 シーツの異変を知らなかったので、6回二死からのビッグチャンスで代打・濱中が登場したのにはぶっ飛んだ。いくら満塁男でも、前の打席で二塁打を打っている3番打者を代えるとは思わなかった。映像を確認すると、鳥谷の打席ですでにネクストに控えていたので予定の起用ということだろう。高めに浮いた直球を逃さない濱中の打力は感動的だ。 それにしてもシーツは心配。 3点リードした6回ウラ、四球と連打で一死満塁のピンチ、打者フェルナンデス。井川は肩で息をし、ここまで張りつめてきた緊張と集中力が限界に達しているように見えた。初球のチェンジアップがワンバウンドになり、2球目のスライダーが高めに抜けるが打ち損じでファール。(もう打たれたらしゃあない、ここは信じて真っ直ぐほうらせるしかない)矢野は、この日井川が復活を賭けたストレートで勝負することを決めたのではなかろうか。3球目はこの日井川を助けて来た角度の良い直球が低めに決まる。前回登板時、球速計時はそこそこあっても、抑えが効かず浮いていた直球が、高いリリースポイントから低めに決まっていた。ビデオ映像を重ねてみればほんのわずかな差なのだろうが、短期間にバランスの修正ができたのかも知れない。2−1からの4球目はベストピッチ。アウトローへの直球144km/h。ところがフェルナンデスも食らいついてファールで逃げる。画面に映った井川の表情は明らかに先程のアップアップの顔と違っていた。セットで構え、打者を睨み付ける。怒りにも似た顔つき…チャンスで打席に入った時の今岡と同じ表情だ。そして5球目、渾身のストレートを投げた後、マウンド上で井川が舞った。昨年ノーヒットノーランを決めた試合で報じられた写真と同じように。直後、真ん中高めをフェルナンデスが空振りすると、井川は腹の底から吼えた。 次打者中島を遊ゴロに仕留め、井川はこの日のマウンドを降りた。この試合で井川が訴えたものはとてつもなく大きかった。少なくとも私にはその叫びが届いた。 2005.06.02 Thursday
「延長12回までルール」で、3連続引き分けは珍しいなぁ。こっちは連敗したけど、サッパリしてるだけ良しとするか(苦笑)。と、「下には下がいる」と気を紛らわせるテスト(笑)。
絶好調ヤクルトに首位の座を明け渡す。ま、いいでしょう。当面はつかず離れずの位置をキープしよう。 オールスター第1回中間発表。先発投手を除き、セのすべての部門を阪神が独占。毎度のことになりつつあるが、まったく興ざめだ。毎年最下位の頃なら多少かわいげもあったが…。久保田が1位じゃ、藤川の1位が霞んでしまう。ま、第1回ということで、これじゃいかんと全体票も伸びるでしょう。 虎ファンに告ぐ。選ばれし選手が恥ずかしい思いをするような投票は厳に慎むべし。 勝負は序盤で決していた。1回表、ホークスは足を絡めた猛攻で井川を攻めまくる。3つのアウトの内、一つは長打性のあたりを信じられない好守でセンターフライにしたプレー、もう一つはセンター前ヒットに猛チャージし、ストライク返球で本塁刺殺したプレー。赤星による2アウトのおかげで、井川はなんとか1失点でおさまる。1回ウラ、四球で出た赤星が城島に刺され二盗失敗。2回表、先頭ズレータにソロHR。ここらへんで、すでにマウンド上に立つ井川と、バックを守る野手との間にあるべき熱いエネルギーを帯びた連帯感が切れ始めた。その空気はあっという間に満員近い球場全体に伝播し、巨大な「不信」空間ができあがってしまった。 5回、112球、12安打、自責点8。マウンドを降りる井川に、いたわりや慰めは微塵もなく、罵声と怒号が浴びせられた。 試合後、岡田監督は怒りを隠そうともせず、井川の二軍降格を明言したという。 井川自身、頭が整理できていないようだった。前日登板した杉山が「攻める」という言葉で、身体の隅々の神経にまで意識を行き渡らせたのとは対照的だ。おそらく井川の頭にあったのは「コントロール」と、それに必要ないくつかの「チェックポイント」だったのだろう。しかしそれらを統合させる「メイン信号」が発信されていない。エースが永年の経験の末、たどり着いたと思っている境地は、本質とかけ離れた「技巧」の世界に過ぎないのではないかという印象を受けた。 井川は、どこへ行き、誰になるのか。そしてそのために何をし、何に勝つのか。ここは野球人生の正念場、腹を決めてかかるしかない。 「2年前の日本シリーズで対戦したときと比べ、井川はアグレッシブさが足りない感じだった」。ズレータのこの言葉をあらゆる角度から検証して欲しい。 2005.05.13 Friday
来季開幕前、3月に国別対抗「ワールドクラシック」が開催されることになったという。主催者は大リーグ(MLB)機構とMLB選手会で、いわゆる「アメリカのグローバル化」が色濃く出たイヤらしいものではある。しかし、「国内リーグ衰退の危機」におびえるNPBは、一刻も早く真の「日本代表戦」を実現させたいのだろう。
ヨーロッパ各国が「戦争の代わり」として発展してきたサッカーと違い、それぞれの国内リーグのみで伸長してきた野球が、スポーツとしてにわかに(真の)グローバル化することは想像しづらい。ただし各国のトッププロ同士のガチンコ勝負が必要な時期に来ているのは間違いない。 本来、このスタートの時点から、米大リーグに「うまみ」が集中する仕組みに乗るべきではないと思うが、それ以外にスタートの道がないのであれば、今後の展望を打ち出し、賢く交渉し続けなければいけない。だが、それこそ日本が一番下手な分野だ…。 好投の先発投手を援護できない「見殺し打線」に業を煮やし、打順を変えた。意図はわかる。強引さの目立つシーツを2番に置き、右打ちの意識を高め、3番は濱中で主軸の働きを期待し、4,5番は信頼を示す上でも不動とし、確実性を見せている関本には、中軸がチャンスメークした場合にポイントゲッター役を期待するというもの。 残念ながらまったく機能しなかった(笑)。特に2番シーツに、ランナー赤星を意識させるのは調子の落ちている現時点では厳しすぎる。阪神の2番打者は、本当に大変だと思う。関本はよく務めているが、関本本来の魅力を封印している部分も多分にある。こういう用法をするか、いっそ弘田や平田や和田や久慈のような「旧式な2番打者タイプ」でも良しと開き直るか…。 それでも気分は変わっただろう。なにより勝利が最大の気分転換になった。 欲しかった追加点を叩きだした鳥谷の打球は、降りしきる雨の中、よく伸びていった。右中間フェンスダイレクト、あと少しでHRだった。状態は上向き。 ここのところ、まったく試合を左右するような打撃ができていなかっただけに、鳥谷にとっては大きな一打、ぜひとも気を良くして、積極的に振っていって欲しい。下半身さえどっしりしていれば、即座に恐い打者に変身できる。近いところまで来ているのではないだろうか。 ただしこの打席は投手が甘かった。制球がままならず、球は高く浮き、お決まりの膝元攻めができていなかった。もしも膝元の直球をしっかりと右方向に弾き返せるようになればホンモノだ。春先はそれが出来ていたのだから…。思い出せ!鳥谷! 4番の一発は、精神安定剤になった(笑)。初回、エラーでもらったランナーを進められず、この回このまま終われば、またイヤな雰囲気で立ち上がらなければならない…そんな中だった。金本のスイングはまさに一閃、ドライバーの芯を食ったような打球は、低くどこまでも飛んで行く…まるで上昇カーブを描きながらスタンドに突き刺さったかのように見えた。 エースを育て、支えるのが4番の仕事。言葉はなくても、金本の気持ちは井川に伝わっていた。 四方八方から浴びせられる、まばゆい「謎の光」に包まれ、エース井川がマウンド上に君臨していた。光の名前は「絶好調ビーム」(笑)。「今こそ頼む」という全国タイガースファンの願いが通じたようで、嬉しかったなぁ。体調も良くなって来たのだろう。千葉という土地も合っていたようだ。雨も好きなのかも知れない。野口との相性、リードが良かったのは間違いない。だが、最大の要因は「ビーム」だ。私達は知っている(笑)。 引き出したのは野口捕手のリード。序盤は直球主体で腕を振らせた。 今季、井川の腕の振りは鈍かった。バランスとコントロールを重視していただめだろう。そのため、打者は常に変化球のタイミングで待っていた。速球に遅れることはあっても、変化球に泳ぐ打者は少なく、甘い変化球を痛打されてきた。 野口は、委細構わず序盤を速球で押した。井川の腕の振りが鋭さを増す。打者は当然その腕の振りに合わせ速球に合わせる、変化球にはまったく合わなくなっていた。打てない速球があり、同じ投法で曲がり落ちる球と、逃げていく球がある。だから打てっこない。そう、これが井川。 中盤、終盤、チェンジアップが浮く場面もあった。野口は丹念に低めを強調した。そして真っ直ぐやスライダーを放らせる時は、自信満々真ん中に構えた。大丈夫タイミングさえ外せば打てっこない。真ん中狙えば、どっかへ散るだろう、そんなにコントロールが良いわけでもなし。井川は野口とのテンポの良い「キャッチボール」で乗っていった。最後には、球を投げながら吼えている、躍動感のある井川が戻っていた。 野口捕手と井川はよく合う。しかしなによりも絶好調ロッテ打線を無四球完封、井川投手のピッチングを褒め称えよう。 2005.05.06 Friday
一二軍の入れ替えが難解…。5/4付、藤原を下げて上坂を上げ。結局藤原を使わず。走攻守どれをとってもバランスの良い、逆に言えば特徴のない藤原なので、使う機会が見つからないということだろうが、それなら上げるな。本人の身にもなってみろ。赤星のケガも考慮して上げた上坂は、代走にバント要員にと即使ったのに。ひょっとしたら試合前練習などで、その待遇を受けるだけの理由があったのかも知れないが…。藤原よ、腐るな。
5/5付、ブラウン、沖原を下げ、久慈、濱中を上げ。連敗脱出に貢献したブラウンを下げるのはなんとも忍びないが、下柳が戻るとなると致し方ないか。むしろ下柳の代わりに下げる選手に悩む。この中から誰かを下げるとしたら…桧山か?。 DHのある札幌でいよいよ濱中が復活。できれば甲子園の大歓声で勇気づけてやりたかった。8回ウラ大量得点後、桧山の打順で代打という考えもアリだと思うが、それではこの日桧山を使った意味がすっ飛ぶ。あくまでも桧山に対して丁重な岡田監督だった。 おかえり!強いタイガース。エースが試合を作り、四番が決める。それを彩る脇役がきっちり仕事をする。試合の流れが変わったと見るや、それをねじ伏せる中継ぎエースが立ちはだかり、勢いに乗って一気呵成にケリをつける。みんなが待っていたナイス・ゲーム。 ただこの日のエース井川の投球を見ていて、寂しい感覚にとらわれたのも正直な気持ち…。 先日のサンスポのインタビューで、井川が心境を吐露していた。井川は変わろうとしている。「とても打てないストレートがあり、それと同じ投法から変化球が来るのでなお打てない」という、私が大好きだった井川から「脱皮」したいらしい。その気持ちはよくわかる。20勝した一昨年、白星は打線の援護のおかげで、井川の投球自体はその前年より悪かった。昨年はさらに悪くなった。同じやり方ではジリ貧だと考えたのだろう。 井川は下柳を目指しているのかも知れない。下柳もここ数年で目覚ましく投球が変わった投手だ。移籍当初、星野監督は下柳を評して、(コントロールが「だいたい」なので先発向き)というようなことを言っていた。平たく言えば、物凄い剛球もなくなって、制球も甘いので、大事な場面のリリーフには使いづらいという意味だった。 しかし阪神で先発として使われる中で、下柳は制球の良い軟投派として完全に再生した。井川も目の前の壁を打破するために、下柳から少なからぬ影響を受けているように感じる。 しかし周囲が25歳の井川に求めるのは、36歳の下柳的「上手さ」などではなく、3年前の井川の「凄さ」である。このギャップがある限り、井川とその周辺には「きしみ」があり続ける。しかしそれが少しずつ埋まっていって、井川を、現在の下柳と同様な目で見る日が来てしまうのかも知れない。 2勝目をあげて、エースも変わってくるだろうという声もある。「今年の井川」として良くなってくることはあっても、「あの時の井川」のように変わってくることはないのではなかろうか。なんにしても頑固な男だから。 2005.04.14 Thursday
大勝の後は、接戦で負け。得点はソロHR2本のみって、ウチは巨人か?(苦笑)
そういえばこの正念場を迎えるにあたって、投手コーチが「2勝1敗ペースで行けるローテで望む」と言っていたので、この負けは計算の内?はぁ、イガワ…。 今季3つ目の黒星は、またしても井川の登板日だった。 この日は前回の反省から、投球フォームのバランスを意識して、力まないように投げていた。不思議なもので、軽く投げているようでも、スピードガン表示は好調時とさほど変わらない。見た目にはゆったりと投げているのに球は来ているという感じだった。 しかし先発投手として、ねばり強く投げるだけではピンチをしのぎきれない。今年の井川はシフトチェンジが出来ない点に最大の問題があるように思う。ここ一番、アドレナリンを出しながら、目一杯の力で投げ込む…そういう投球がない。それをやろうとするととたんにフォームがバラバラになる…。 今季の岡田采配は、先手先手を打って成功している。井川の不振を考えれば、5回無失点で御の字、6回から橋本・吉野・ジェフ・久保田の継投にスイッチする手もあったかもしれない。しかし、軽い投げ方でしかもゼロに抑えている「エース」を5回で降ろすことは考えていなかっただろう。当然誰も、「1つの白星をきっかけにして」などと低いレベルで見ていなかった。だが、この日の6回の炎上で、考えを改めざるを得ないだろう。 かつてタイガースに「若き左腕エース」と呼ばれた江夏豊投手がいた。先発完投型として剛速球と大きいカーブだけで勝ち星を積み重ね、誰もが認めるエースだった。しかしその勢いは25,6歳の時、急激に衰えた。時が過ぎてから振り返れば、(おそらく)不摂生が元の肥満が進行し、球の力や体力が衰えたのだろう。しかし周囲はなかなかその現実を認められず「本来はそんなもんじゃない」と思い続けた。結果として江夏は低迷のまま数年後、阪神を追われ、移籍先の南海で野村監督のもと「ストッパー」として変身を遂げ、後「優勝請負人」として大成をすることになるのだが…。 井川の不振に、江夏を持ち出すのは不的確かも知れないが、「こんなもんじゃない」「やってくれるはずだ」と言っているうちに思いもよらぬ末路をたどることもあるということ。 開幕からもうすぐ2週間、過去の実績や希望的観測からできあがってしまった幻影を消し去って、現実にそこにいる井川をしっかりと認識しなければいけない。幸いなことに代わりが効く層の厚さがある。時間をかけてでも自信がつくまで二軍で鍛錬すべきではないか。 2005.03.20 Sunday
金本選手のふくらはぎは本当の軽傷だったらしくすでに練習を再開し、3/21は出場予定。入れ替わりに片岡選手が左ふくらはぎに張りを訴えた。矢野も含め、今春はベテランのふくらはぎに不安が集中した。この日オープン戦の解説をしていた吉田氏、真弓氏によれば、打撃練習偏重がもたらしたものでは?ということだった。球団は研究の余地有り。
杉山投手が一軍復帰登板。右手ブラリの「岩隈のマネ」になって、相変わらずコントロールが悪いもののイキのいい真っ直ぐが来ていた。オープン戦の初っ端に期待を込めて投げさせるもボロボロに打ち込まれ、自信をなくしてしまいそうなところだったが、首脳陣は上手く手を打った。結果的に良いタイミングで上昇気流に乗ってきたと言えるだろう。ただあのモーションは好きじゃないけどね。 自然と3人目の捕手枠を固めていた浅井が2安打2打点1HRの活躍。現在の主戦・野口捕手も安定感があり、オープン戦終盤の矢野捕手の状態によっては、開幕直後から不安一杯の矢野捕手を無理矢理スタメンで起用することもないように思う。 エース井川投手が乱調。立ち上がり2イニングスで3失点、結局5回を投げて10安打を喫した。3回以降は打たれながらも追加点を与えず、また無四球だったことは良かったが、出来としてはかなり悪かった。本人の弁「デーゲームがきらい」では済まない。 前回は投球後の形が良かった。地面を蹴った左足は、打者と正対するように下ろされていた。土台が強ければ、前方への重心移動を素早く、しかも急停止できる。前方への運動が急停止すれば、ボールを持った腕が前方に放り出される。この慣性エネルギーを利用することが井川の良い時の秘密。 対照的にこの日、投球後の左足は三塁側までねじれていった。悪い時の形である。こういう時は、土台の支えが弱く、上体の力でなんとかしようと無理がかかり、リリースのタイミングは早くなり、球は高めに浮く。井川が悪い時はいつもこの形だ。 それでも少しずつ修正し、下の弱さに合わせて、上も弱く振ることでバランスを取り直したのは経験のなせる技だろう(まったく力感のない弱々しい投球になってしまったが)。 この際、コンディションを見極め、バランスを調整する練習はできたと前向きに見てあげることにする。 2005.01.19 Wednesday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200501/tig2005011903.html
今度は巨人・上原投手がポスティング懇願態勢に入ったという。というより、懇願していることを公表し、事態の変化を狙ったというのが正確だろう。「あんなに謝ってるのだから許してやったら?」とか「あんなにお願いしてるんだから、聞いてあげれば?」という世論の後押し効果を求めているというわけだ。やっぱり「お願いベース」の制度なんておかしいよ。 藪退団正式決定を受けて、保留だった新背番号が正式決定。他に関本(44→3)、藤原(2→44)、野口(27→2)が決まっている。 田村投手が鳴尾浜のブルペン第一号。なにごとも目立って吉。キャンプの初日にピークを持って行く気構えが見える。ケガするなよ。 藪投手が球団事務所を訪れ挨拶。持ち味である球筋の美しさの如く、終始一貫綺麗に球団を去っていった。気負うこともなく、浮つくこともなく、常に慎重に気を配りながら。 今年、投手陣の支柱であった藪の穴はなかなか埋まらないかも知れない。そういえば、昨オフ、井川投手の契約更改時に、球団から投手陣のリーダーとしての成長を期待されていたことを思い出す。気がつけば若手投手が多いチーム編成の中で、井川投手の活動はまだまだ十分とは言えなかっただろう。そんな中での「夢」発言だっただけに、皆に多くの違和感を与えたのだのだと思う。チームスポーツをやる限りは、個人の実力がついた者が、自分のことは当たり前にこなしながら、いかにチーム全体への具体的な行動がとれるかというのが重要になると思う。コーチングスタッフからではなく、選手たちの自発による、活性化こそ、チームワーク向上には不可欠なものだ。 個人的な夢を実現させる手段は数々あるのかも知れないが、その時その時で周囲から期待されていることに逃げずに取り組みつづけることが、大切なのかも知れない。たとえ遠回りでも、その夢をもっとも大きくした上で掴む最善手かも知れない。藪と井川を見ていてそんなことを思った。 2005.01.08 Saturday
http://www.sponichi.co.jp/osaka/base/200501/08/base174947.html
鳴尾浜がグラウンド開き。正月気分ももう終わり、自主トレ便りが届く頃になる。 今春やってくる新人たちも各所で始動。赤松、高橋両外野手が揃ってスイッチヒッター挑戦の話題。特に高橋は内野守備の練習も行っているという。俊足・強肩、超一流アスリートの両名には、本当に期待している。近い将来必ずやって来る、次世代による外野戦争が楽しみだ。 サンスポに藪のアスレチック入りが近日決定の報。アスレチックスといえば、最近では選手年俸の抑制に成功しながら安定して好成績を残す「奇跡の球団」として定評がある。打者に関しては、徹底的に出塁率重視らしい。特別オーナー補佐に元阪神のキーオ、監督は元中日のモッカ。家族の生活環境を重視していた藪にとっても申し分ない。年間通して活躍はできなかったものの、ここ2年間の藪は「ついに」一皮むけた印象がある。どうか負け越しを作らないで、中4日のローテを守っていって欲しい。 ああ、それに比べて…(苦笑)。井川は1/7自身のHPにて勝手な論理展開。「自分を応援してくれる人がいる→だから自分は間違っていない」。マスコミも関係者も無関係者も「予想通り」やかましくなってきた。次はチームメートがやきもきしてくる頃だ。これは本当に良くないこと。 それにしても、揉める権利すら持たぬ者が、なぜ揉め事を引き起こそうとしているのか。制度の不備を言いたいのなら、しかるべき行動があり、他者に迷惑をかけてまで協力を仰ぎたいのなら、とるべき態度があるだろう。今の井川が持っている権利は、非公式に打診・お願いすることまでだ。 問題解決のために、私が次回交渉の時に井川が言うべき言葉を考えてあげることにする(笑)。なんども暗唱して、心を込めて言えるように練習すること! 「私のわがままでご迷惑をかけてしまい申し訳ござません。夢として将来的にメジャーでプレーしたい、希望としては一年でも早くとは心の底から思っていますが、チームに迷惑をかけることは本意ではありません。今後も精一杯チームに貢献できるよう努力します。どうか私の希望についてもご考慮いただきますようにお願いいたします、ゴン(テーブルにおでこをぶつける音)」 2004.12.28 Tuesday
http://www.sponichi.co.jp/osaka/base/200412/28/base174579.html
スマトラ沖地震による津波の死者が2万人以上に上るという。混乱が続き、安否確認のままならぬ人も多いという。楽しいバカンスを一瞬にして惨劇に変える…。ただただ恐ろしく、何も考えられない…。 来季から背番号が3になる関本選手が自身のWEBサイトを開設。うまいこと背番号の隠れた写真ばかり使うなぁと妙なところに感心する(笑)。メッセージコーナーでは、今季を振り返っていて、アベレージヒッターを目指した経緯などに触れている。まずは「率」、その上で「ロング」ということだろう。関本の持ち味、長打力が影を潜める様子を憂う方も多いが、私はこの本人が考えた末に導いた方針を尊重したいし、成功への近道だと思う。 いよいよ井川問題が動き始めた。これまで伝えられてきたとおり、今オフを含めて1年でも早くポスティングによるメジャー移籍を要求する井川投手サイドに対し、ポスティングは一切認めないとする球団サイド。契約更改交渉は、来季契約の金額提示もなく、双方の主張が平行線を辿っただけだという。井川の要求は筋違いも甚だしく、プロ選手としての人気・評判さえ落としかねないものだ。その手法は賢明とは言えない。逆に言えば、覚悟を決めて、開き直って交渉しているとも言える。なかなかハードな交渉だ。 井川としては、今後どうしたら許可が得られるのか、その条件を引き出したいところなのだろう。ではこの際、球団にかわって私が条件を提示しよう(笑)。「今後2回以上16勝以上、かつ、チームは1回以上日本シリーズ制覇、さらに井川個人が日本シリーズで2勝以上」これなら再来年オフにでも行かしたる(笑)。 2004.10.04 Monday
10/4、広島対阪神戦(広島市民球場)で、井川慶投手がノーヒットノーランを達成した。2002年、川上憲伸(中日)以来2年ぶり82回目。阪神では98年の川尻哲郎以来6年ぶり8回目。試合はシーツのタイムリーエラーによる1点を阪神が守った。
2004.09.15 Wednesday
http://www.sponichi.com/base/200409/15/base169157.html
こういうのを不誠実という。先週のストを選手会側が延期したのは、来季も12球団を維持する可能性を探るという約束のもと。だが合併を既成事実化し、新規参入については障壁を取り除く一方で、具体的運用面で規制をもうけるような発言をする。巨人の桃井球団社長にいたっては、9/12すでに、『(「新規参入球団の加盟促進を積極的に検討する」という項目について)申請があったらそれを阻害しないという意味』という発言をしている。相当頭が悪いようなので、「積極的」「促進」という言葉を誰か教えてやって欲しい。また、今回の合意がなければ、新規参入を阻害し続けていたことを認めたも同然の発言である。詭弁を弄し、かわそうとする態度のどこに誠実があるのだろう。 そんなバカバカしさをよそに、パ・リーグのプレーオフ争い「日ロ戦争」が盛り上がる!これは面白い。 今、日本で一番「髪切れ」と言われているヒト、井川が先発(なんとgoogleで「井川」「髪」で検索すると約1万8千件にヒット!ただし井川遥も含むw)。それはそれは見事な投球で、8回まで10奪三振、0封。打線も連勝中の相手エース川上を攻略、クリーンアップトリオが仲良く1本ずつタイムリーを打った。主軸が打って、エースが完封!これで3連勝! だったのに…。リードした矢野にしても、悔やんでも悔やみきれないことだろう。高橋光は直球に合っていなかっただけに、タイミングを外すことに集中して欲しかった。 「試合は作れた」。今季、惜敗した時の井川のコメントには、判で押したようにこの言葉が入る。もちろん、先発投手として試合を作ることはとても重要だ。だが井川に要求されているのは、その2段も3段も上のレベルなのだ。そのことは井川も十分わかっていて、不甲斐なさを隠すための「口癖」なのだと思う。見るからに不器用な男だ。本心はナインに申し訳なく思い、悔しくてたまらないのだと思う。そしてそうならば、技術的にも精神的にも、まだまだ上がある。 2004.08.14 Saturday
http://www.sponichi.com/base/200408/14/base165859.html
ナベツネ突然の辞任には驚いた。これについては自分なりの見解を別にアップする(以前に投票コーナーで「ナベツネ辞任、本当の理由は?」という題目をやった関係で、google経由のアクセスが急増の昨今w)。 キンケードの診断結果は「右腓腹(右ひざ裏)筋挫傷」、短期間での復帰は難しいだろう。オープン戦の頃、打撃絶好調、ガッツ溢れる走塁でチームを引っ張っていた、あの輝きを公式戦のグラウンドではついに見ることができないのか…。本人が一番残念だろう。 久しぶりに、きっちりとした勝利。出場選手は先発の9人のみ、選手がスタンドの雰囲気に後押しされて、自分のパフォーマンスに集中した結果だ。本当はできるんです…うちの子たち…(泣)。 特に片岡の全力疾走&ヘッドスライディングが、チームに欠けていた「ひたむきさ」を取り戻させた。ベテラン揃いの打線、酸いも甘いも知り尽くしているだけに、冷めてしまえばとたんに繋がらなくなる。「チーム状態が辛い時こそ基本の徹底」星野&島野コンビが、師匠たる川上&牧野V9コンビから学んだことだ。 井川が本来の投球。点を取ってもらっては、逆に取られるという悪い流れを断ち切った。連勝できない、波に乗れない、逆転を喰らう…チームが抱える悩みは、エースが生み出してしまったものとも言える。あのエース井川の洋々たる未来はしぼんでしまったのかと心配になる投球が続いていた。この日のピッチングに、井川の負けてたまるかというメッセージを感じた。とにもかくにも今年で4年連続して休みなくローテーションを回し続ける。そのプロ意識の高さ、体の丈夫さは、高く評価されるべきである。特に最近の情報化が進んだ野球では、攻略法を徹底的に分析され、2年続けて良績を残す投手すら少ない。らしくない不調の中でも9勝8敗と貯金ができた。大エースは苦しみながら成長している。 2004.05.22 Saturday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200405/tig2004052206.html
いつになくシリアスなダンカンの口調がこの試合、そして現在の井川を物語っている。リードをもらって、直後に先頭打者への四球から崩れていく。もう一回がんばれ!と打席に送れば、次イニングに炎上…リフレイン&フェイドアウト。 これでリーグトップタイの4敗目で負けが先行。援護がなくても淡々とグッジョブを続ける藪とは対照的に…あ、ちょっと待って!この井川のパターンは、まさに去年までの藪そのものではないか!そして今年の藪と言えば、まさに去年までの井川のような揺るぎない精神力。ああ、やっと謎が解けました。まだまだ前途洋々の若きエース井川、今オフFA移籍でメジャー挑戦の藪。双方の思惑が一致して入れ替わったという訳か!ピッチャーの中の人も大変だな。 2004.05.13 Thursday
http://www.hanshintigers.jp/wada/diary/diary_2004013.html
上坂に懲役6月執行猶予2年の判決、今後スピードはグラウンドで。キンケード左手薬指骨折で抹消。平下が昇格、鳥谷も急遽三塁守備練習を行う。井川メッタ打ちで4連続先発失敗、3連敗、チームの連勝も3で止まる。井川で勝てば、今年もこのまま阪神が突っ走りそうな勢いだったが、この敗戦でまだまだ「混セ」は続きそうだ。 エース井川の最大の武器は、速球でもチェンジアップでもなく性格だ。抑えても打たれても淡々と投球を続ける。良く言えば「動揺しない」、悪く言えば「ニブい」。若くして野村元監督にエース指名された理由もここにある。しかしここ最近のマウンドでの仕草や発言には、「いいわけ」じみたものがあり、井川らしからぬ「繊細さ」を見せる。ここがまさに「大エース」への最後の壁だ。「寮を出たのが悪かった」などと言わせないよう、しっかり原点に立ち返って、乗り越えて欲しい。 引用は少し前の和田日記。伊良部、片岡らも「原点回帰」でがんばっている。 2004.05.06 Thursday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200405/tig2004050603.html
またしても井川が乱調。後を受けた杉山も打たれたが、その後打線のがんばりでよく同点まで追い上げた。最後は安藤がサヨナラ被弾。連休最後は連勝お休みとなった。これで三度連続して先発で勝てない井川が心配だ。関係者たちは口々に投げ方などに大きな問題はないという。ほんの微妙なズレがこれだけ結果に影響をあたえるのだから投球フォームというのは微妙なものだ。ここまで順調に成長してきた虎のエースにとって最初の試練の時なのかも知れない。気楽にチャレンジしてもらいたい。話は変わるが、広島の外国人二遊間(ラロッカ、シーツ)の守備はなかなか堅い。外国人でセンターラインを強化するというのは、ずいぶん安直な発想に感じるが、当たり外れの大きい強打者より、守備の堅い選手を連れてきた方が良いかも知れない。球場の狭い広島ならではの選択だ。 2004.03.14 Sunday
http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200403/tig2004031403.html
前回ピリッとしない投球で心配させた井川だが、この日の投球は良かったらしい。今や誰もが認める阪神のエースだが、その進歩の過程を見るにつけ地道な努力の大切さを教えられる。今どき珍しいほど不器用な生き方だ。シーズンが始まると、帽子から髪の毛が伸び放題、同郷のデーブ大久保のような軽口も発しない。新人時代から生活態度は超マジメ、栄養面を重視して食事は寮でしっかり摂る。年鑑の趣味欄は常に「部屋の掃除」、PCを巧みに操り、自身のホームページもこまめに更新する。投球についても常にテーマをかかげ、コツコツと積み重ねて進歩していく。決して急に変わったりしない、昨日より今日、今日より明日…。大きな偉業を達成する人は、得てしてこんな不器用な努力家だ。今年もそんな努力家で無頓着で不器用で口下手な大エースの活躍無くして優勝はあり得ない。 2004.02.02 Monday
ランニングでは先頭を走り、大声でチームを引っ張る、ひと味違う井川のキャンプインだった。長引いた契約更改の後、井川の代理人を務める橋岡弁護士のコメントに、球団から説明された今後の課題はリーダーシップだとあった。早速目に見えるように実践した形だ。昨年も話題になっていたが、橋岡氏は井川の登板試合をすべてチェックしているという。クライアントには本業に専念させ、求められていることを明確にする、なかなか優れたスポーツ・エイジェントのようだ。
2004.01.30 Friday
代理人を通じての契約更改が難航している井川に対し星野SDがイメージダウンを心配しているという話。すでに2億1千万円の提示は受け、今岡の2億3千万円を攻防ラインにしているようだ。さて井川の年俸はいくらが妥当なのか?1年間エースとして個人で貯金15を作った実績は揺るがない。だが、星野SDに全面賛成だ。プロ野球選手はタレントと一緒、人気商売なのだからイメージを損なうようなことはすべきでない。およそ井川に「金に強欲で、自分勝手な男」というイメージは似合わないのに、知らない人が報道を見れば「2億以上ももらおうというのに」「優勝旅行にも行かずに」となる。潮時だ。
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