2004.01.31 Saturday
日本プロ野球選手会が12球団の選手が選ぶ2003年のベストナイン、MVP、ベスト審判を発表しセ・リーグでは優勝した阪神から多数選出された。先に発表されている記者投票による連盟表彰との違いが面白い。遊撃は二岡でなく宮本、三塁は鈴木健でなく立浪、左翼はラミレスでなく金本。良く言えば記録だけでなくチームにおけるリーダーシップなどが加味されているようだ(単に見方が保守的とも言える)。もっと興味深かったのがベスト審判。このような調査の存在すら知らなかった。今回は名幸(なこう)一明氏が初選出された。過去2年も規定試合数以下ながらベストの数値を得ていた。今年は注目したい。
日本プロ野球選手会ベストナイン他
連盟表彰
NAKOU FREAK(名幸審判公認ページ)
2004.01.30 Friday
代理人を通じての契約更改が難航している井川に対し星野SDがイメージダウンを心配しているという話。すでに2億1千万円の提示は受け、今岡の2億3千万円を攻防ラインにしているようだ。さて井川の年俸はいくらが妥当なのか?1年間エースとして個人で貯金15を作った実績は揺るがない。だが、星野SDに全面賛成だ。プロ野球選手はタレントと一緒、人気商売なのだからイメージを損なうようなことはすべきでない。およそ井川に「金に強欲で、自分勝手な男」というイメージは似合わないのに、知らない人が報道を見れば「2億以上ももらおうというのに」「優勝旅行にも行かずに」となる。潮時だ。
2004.01.29 Thursday
1/28お茶会に濱中が登場。140試合、4番を打ちたいと発言した。期待されながらケガに泣くシーズンが続いてしまった。ほんわかとした雰囲気から不注意と言われることもあるが、多分に不運なところもある。昨年ケガをした頃、私生活でも離婚。子煩悩な様子が伝えられていただけに、ただのファンである私まで胸が痛んだ。心機一転、今年から大看板「31」を背負い、相当な決意が感じられる。虎の4番を張るからには、半端な覚悟ではやっていけない。苦しみを乗り越えた濱中が、「ほんわか」から「キリリ」に変わって、勝ち負けを背負う。
2004.01.28 Wednesday
移籍2年目の野口捕手が沖縄トレ選手お茶会に3番手で登場、控え捕手の裏話などを披露した。星野前監督をはじめとして、去年の矢野の活躍は野口の存在があってこそという声を耳にする。高いレベルでの競争、またベンチ全体の精神的ゆとりという意味でも野口の果たした役割は大きかったのだろう。選手生活の大半は控え捕手としてのものだが、腐らず闘志を持ち続け、準備を怠らない。これは「一流の控え捕手」の資質だ。この日長時間マスコミを相手にした野口だったが、それなりの記事になったのは大阪ニッカンだけ。デイリーにいたっては、鳥谷vs藤本に押されてしまい、「阪神・野口が約2時間にわたって熱弁を振るった」で片づけられてしまった。これも野口らしい。
2004.01.27 Tuesday
今オフ最大の話題は、3割藤本vs超大物鳥谷に尽きる。迎え撃つ藤本はグアム自主トレなどで左右の脚力をバランスよく強化した結果、弱点だった送球が改善されたという。一年間レギュラーを張った実績、自信に加え、最大の弱点が改善されればさらに優位だ。一方ホームラン、盗塁の少なさと、藤本の持ち味でもある「頼りなキャラ」な部分に鳥谷の攻め入るスキがあるし、藤本の「のびしろ」があるとも言える。岡田監督のタイプから言って、守備の差が微少なら、打撃で決めるのではないだろうか。
2004.01.26 Monday
沖縄での先乗り自主トレ中に星野式お茶会を選手が交代で行うという。初回が今岡で2時間ほど担当記者と談笑したらしい。マスコミへの対応といえば松井秀喜が思い浮かぶ。記者に話しているのではなく、その記者を通して大勢のファンに自分の考えを理解してもらうことを意識しているのだそうだ。阪神では毎冬「お家騒動」という時代が長く続いた。そのメカニズムは監督、コーチ、選手の間のちょっとしたコミュニケーション不足やミスを、マスコミがほじくり出して派閥や系列の対立を造り出すものだった。星野前監督は逆にマスコミを利用しつくすことでお家騒動を封じ込めた。自分の考えを発信することがチームワークにつながっていく。
2004.01.25 Sunday
桜井広大、01年ドラフト4位、いずれ必ず出てくる男だ。今年は沖縄キャンプ抜擢でさらに気合いが入り、毎日の練習で鳥谷以上に目立つことを宣言している。入団時の体力測定で身体能力の高さが評判になった。当時の岡田二軍監督は将来の主砲候補として、試合で使い続ける方針を明確にした。水谷二軍打撃コーチもその素質を認め、手塩にかけている。PL学園3年時、若気の至り、暴力沙汰で苦い思いを味わう。各チームがドラフト上位での指名を見合わせる、いわば土砂降りのプロスタートだった。当然桜井を見る目は温かいものばかりではないだろう。今年の新成人は、どれだけ大人になったのかを野球で表現すれば良い。
2004.01.24 Saturday
野村野崎電話会談(フィクション)。−−−ノム「うちの息子が二軍暮らしなのは、構成上仕方のないこと、ずっとクビにしないでくれてることに感謝します」社長「何を仰います、この優勝は監督の教えがあってこそ。それにカツノリ選手の野球への態度は若い選手の手本になっていますよ」ノム「アレももう30、そろそろ先のことも考えていかにゃならんのです」社長「軽く請け負えませんが二軍バッテリーコーチやトレーニングコーチなら・・・・」ノム「親バカですが、最後に選手としての可能性に賭けさせてやりたい。それに私も歳です。できれば孫には近くにいてほしい」社長「え?」ノム「在京球団から話があったら進めて下さい」社長「・・・・」ノム「先のことは何ですが、今後も阪神さんとは仲良くさせていただきたいと・・・」社長「・・・わかりました」−−−ある晴れた昼下がり、人質は売られていった。ドナドナ・・・・
2004.01.23 Friday
堀内巨人はやっぱり侮れない。就任当初はしゃぐ堀内監督を見て空中分解を予感したが、その後の堅実な組閣や、遠慮ない発言を見ると、今の巨人にはハマるかも知れないという悪い予感がしてきた。特にケガで調整が遅れている清原をグアムに帯同せず二軍の宮崎キャンプ行きとしたことは注目だ。寄せ集めのスター軍団だけに、「特権」を認める悪しき慣習が複雑にしがらんで人間関係を悪化させてきた。堀内監督のやり方は正しいように思う。元々清原は怒りのパワーをエネルギーとするタイプなので今年は恐い。コミュニケーション上手な熱血オヤジ須藤ヘッドとのコンビが機能すると案外チームとしてまとまっちゃうかも知れない。阪神ファンはペシミストだ。
2004.01.22 Thursday
今阪神ファンのアイデンティティーは揺らいでいる。強くなったのはうれしいがひっかかるのはその「強くなり方」だ。FA、ドラフトを席巻する巨人に対し、戦わねば道は開けぬという星野戦略が功を奏したが、ふと気づけば、毛嫌いしてきた「G的補強」をやっているのではという疑問が。一つ一つの事例を見れば、「哲学」に違いがあるのは承知だが、これ以降若手野手がポジションを奪うような場面があるのかどうか不安だ。巨人を見よ。若手野手の入り込む余地などない。一方阪神はどうなっていくのだろうか。関本、桜井、喜田ほか若手のブレーク希望。
2004.01.21 Wednesday
台湾でクローザーをつとめていた新外国人モレルのインタビュー。内容は、与えられたポジションでベストを尽くし、チームの優勝に貢献したいということ、熱狂的なファンで有名なタイガースでプレイできてうれしいということが強調されている。ことアジア球界経由で日本に来るプレイヤーは、気持ちの良い人が多い。そもそも年俸度外視で、チャンスを求めて、積極的に遠い異国の地で挑戦する精神そのものが立派だと思う。発言を読んでいると思わず応援してしまうが、「いい人」だから良い選手とは限らないのが難しいところ。まずは外国人枠外からのスタートとなる。
2004.01.20 Tuesday
沖縄キャンプ組の注目投手は、前川、牧野、細見、モレルの新戦力と、中村泰、杉山、そしてこの三東の二年目組だ。ムーアも抜け、自慢の先発左腕トリオが欠けてしまった。首脳陣は若手による穴埋めを期待しているという。三東は、昨秋のキャンプで制球、キレに成長が見られたということで沖縄への抜擢となった。若手投手が一軍の公式戦で思い切った投球をするのを見るのがなにより好きだ。誰でも良い、今年もたくさんそういう場面を見せてほしい。
2004.01.19 Monday
岡田監督談話の中で、沖縄キャンプ帯同選手について言及している。42人(内投手20人)の中には喜田、桜井、的場ら若手野手の抜擢もあるという。昨年にはなかったことだ。この三人の内開幕一軍を勝ち取れるのは1人またはゼロか。だが結果的にゼロだったとしてもプレッシャーの中での競争は若手にとって財産となる。また金本、赤星のレギュラー当確組、その他の右翼戦争にも大きく刺激を与える。そして一昨年まで二軍監督をつとめ、若手育成に積極的な岡田監督なら「若手外野手一軍枠1」があるような気がする。
2004.01.18 Sunday
片岡、中日の立浪とともにグアムで自主トレをしていた秀太が帰国早々に鳴尾浜で練習したというお話。グアムでは立浪にレギュラーを獲れとカツを入れてもらったそうだが、現実問題秀太のレギュラーはないだろう(一番可能性が高いのが今回お世話になった片岡を押しのけて三塁レギュラーか)。しかしこの秀太という男には不思議な持ち味がある。試合の流れを一発で変えるようなことをやってのける。スーパーヒット、スーパーキャッチ、スーパーランニングの方は大歓迎だが、信じられない凡ミスも多い。今年も負け試合のワンポイント・ムード・チェンジャーとして期待する。
2004.01.17 Saturday
今秋ドラフトの目玉、明大の一場投手争奪戦は、すでに阪神、巨人、横浜に絞られているらしい。そんな中、横浜の山中専務取締役が、阪神、巨人という「持てるもの」に対し、引っ込んでいて下さいというお願いにも近い牽制球を発したというお話。確かにここ2年の横浜の低迷は深刻だ。昨年の対阪神16連敗など、常識では考えられないことで、飛び抜けて弱いチームがあってはリーグの盛り上がりに影響する。山中氏のお説ごもっともだ。ん?この弱さ、横浜はたったの2年間のこと、阪神はどうだった?私は常々「阪神ファン」である前に「野球ファンで」ありたいと思っているが、にわかに強くなっただけでつい思い上がってしまう。戦力均衡は大事だ。
2004.01.16 Friday
藪が今年を阪神最終年として、メジャーに行くという。プロは自分が商品、良いことだと思う。川尻のメジャー志向は有名だったが、藪も密かに思いを強くしていたらしい。藪と川尻。阪神ファンにとってこの二人への思い入れは強いものがあるのではないか。「ダメ虎を支えて来たエース」とも言えるし「ダメ虎の象徴」とも言える。本来昨年の優勝に大きく貢献して欲しかったが、藪も後半の故障、離脱のイメージが強く、セ・リーグ13位タイの8勝(3敗)の印象も薄くなってしまった。今年若手に有望な投手が多いため、登板機会が減るようであれば、これまでの実績からはたしてメジャーからのオファーがあるのか、厳しい状況が待っている。
2004.01.15 Thursday
グアムで自主トレ中の一コマ。桧山は今年もレベルの高い外野レギュラー争いのまっただ中。現状ではライトのレギュラーを死守するため浜名らの挑戦を受ける立場か。96、97年と2年連続して20本塁打以上した時、阪神ファンは「次の4番」としてさらなる飛躍を期待したが、それに応え切れていないと思う。勝負強さには良いものがあるだけに、年間通して活躍できる心身のスタミナが必要だ。衆目の「次の4番」はいつしか浜中のものとなっており、このままでは左の八木的な存在になっていくこともあり得る。
2004.01.14 Wednesday
これまでどちらかというと頑なな発言が多かった今岡だが、選手会長に就任した今年は柔軟さも見える。岡田監督は去年と同じ1番二塁に固定と明言しているが、本人としてはクリーンアップへの進出もできるとのことだ。去年の優勝オーダーを大きくいじることはないという考えもあるが、あの打線のつながりは一過性のものと考えた方が良いかも知れない。そうだとするなら、長い野球の歴史が作ってきたセオリー、「1番打者は俊足と選球眼、好機に強い打者は3〜5番打者」に立ち帰るのも悪くないだろう。冷静に考えて浜中が抜けた後のクリーンアップは頼りなかった。また下位打線からの攻撃で点を取っていた現実を忘れてはならない。
2004.01.13 Tuesday
近鉄から移籍の前川がジャンボ軍団の自主トレに参加しているという話。前川-川尻のトレードは双方うまくいきそうな予感がある。登板機会に恵まれなくなってしまった川尻は使ってさえやればそれなりの結果を残すだろう。阪神にしてもムーアの解雇で左腕先発は是が非でももう1枚欲しい。PL出身、まだ今年で26歳の前川。環境がかわることでここ数年の不調から脱して12勝した01年のような活躍をする可能性は十分ある。若手との激しいローテ争いになる。
2004.01.12 Monday
新戦力はいつでも楽しみだ。今年も新人選手の入寮、合同自主トレの季節がやってきた。話題の中心はもちろん自由枠2人だが、この桟原も見逃せない。右サイド気味の変則フォームから意表をつく剛球、マウンド度胸、投げっぷりの良さも前評判が高い。記事は事前の減量指令に対しノルマは達成できなかったものの、調整は順調というもの。ここらへんのエピソードも一年前の久保田とダブる。若手の育成には執念を見せる岡田新監督だけにキャンプ、オープン戦で結果を出し、自信をつければ一軍だ。
2004.01.11 Sunday
昨季は51試合で防御率1.62。セットアッパーとして優勝に大きく貢献した。三年目の今季で先発ローテーションにいれるべき投手なのか、リリーフ投手としての適正を生かしていくのか方向性を決めなければいけない。左の変速ならば中継ぎとしての投手人生に何も不思議がないのに右の本格だと「先発崩れ」というイメージがいまだにあるのだろうか、本人にも周囲にも、いつかは先発でという声が大きいようだ。だがリリーフは身体だけでなく、精神的にも適性がなければ第一人者にはなれない。安藤にはその素質があるだけに球団にはモチベーションを高める企業努力をお願いしたい。
2004.01.10 Saturday
急なトレードに備え選手枠はすこし余裕をもっていた方が良いという話。現時点で枠を一つ余らせる69人となる予定だが、キャンプインに向けてまだトレード話も継続して動いているのではないだろうか。特に手薄なポジションは思い当たらないが、逆に内野手は余り気味だ。上坂、沖原、秀太は良い話があれば出すべき。また、高卒数年の層が極端に少ないなどチーム全体の平均年齢が高いことが気になる。
2004.01.09 Friday
髪型の話はともかく、学生No.1左腕筒井が始動したという。タイプとしては先発だろう。阪神の先発ローテーションは昨年実績から井川、伊良部、下柳は当選、残りを藪、福原、久保田あたりを軸にその他の若手が競い合う展開だろう。優勝したため先発投手陣の層が厚かったように錯覚してしまったが、単に好調な人員が揃っていただけて、豊富とはいえないし、1〜2年目の突き上げが弱い。特にドラフト上位選手にケガが多いのがいけない。開幕時にびっくりするような先発ローテーションができあがっていることを期待する。
2004.01.08 Thursday
野村元監督曰く、阪神は今岡選手会長にかわって駄目でしょう。おなじみの何ともイヤミな発言だが、あらためてよくよく考えれば大したことは言っていない。リーダーとして成長したい、成長させたいというのが今岡および周囲の希望。「人間そう簡単に変わらない」と元監督、こっちの方が真理に近い。桧山から今岡に変わる。まとめ役としての資質という点では、キャラクター、経験ともに元監督のいうとおり桧山が勝る。ここ数年連覇のないセ・リーグ。モチベーション、情報戦などチャンピオンには厳しい環境が待ち受ける。「阪神は駄目」率は高そうだ。野村発言は占い師レベルの統計学からも言える普通の予想だ。むしろ今岡以上に「干していた」、岡田新監督への発言を聞きたい。
2004.01.07 Wednesday
前日の岡田監督の発言を受けて、鳴尾浜自主トレ始動二日目の赤星が語ったという。赤星の最大の魅力は負けん気。入団早々から有言実行を見せられてきただけに、この公約はうれしい限りだ。脚だけは誰にも負けたくないと言ったルーキーイヤーに盗塁王。盗塁王を死守といった二年目は故障しながら防衛。打撃向上、レギュラー死守、もちろん盗塁王という三点セットも昨年実現。これに状況判断と小技(バント、進塁打、併殺打減少)が加われば、本当にイヤなバッターになる。これだけの選手なのに、まだ全幅の信頼を得ていないのだから、阪神ファンは辛口だ。
2004.01.06 Tuesday
記事によれば、開幕戦で対決が必至の井川に対し、巨人のエース上原がライバル心むき出しの発言を繰り返したという。こうでなきゃいけない!阪神、巨人の両エースが「あいつにだけは負けたくない」という気持ちを前面に出して対決する。観る者にとってこんなに楽しいものはない。ここしばらく阪神低迷のせいで「伝統の一戦」「永遠のライバル」など、言葉だけが虚しく響いていた。ある意味一度の優勝は「何かの間違い」と言われても仕方がなく、優勝争いの出来るチームとして継続して行くことが本当の猛虎復活。今年は他チームも「ダントツに強いチャンピオンチーム」として挑んで来る。本当のガチンコが観られるかと思うとワクワクする。
2004.01.05 Monday
オリックスから移籍の葛城が、右翼レギュラー獲得のプランを練りに練っているという話。実力、チームバランス的に左翼金本、中堅赤星は当確で、外野の一角を桧山、浜中、キンケード、葛城、中村豊、平下が争い、桜井、喜田らがチャンスを狙う展開。葛城のレギュラー獲得はなさそうに見えてけっこうあり得るのではないか。ケガに弱い桧山、浜中、来日直後のキンケードはまったく使用不可となる可能性すらあるからだ。守備の良い中村は打撃に、打撃の良い平下は守備にそれぞれ不安を抱える。パ・リーグで走攻守三拍子揃った実績を持つ葛城はダークホース以上の評価をしている。
2004.01.04 Sunday
ドラフト5巡目の高卒捕手ルーキー小宮山はすでに一流のスローイング技術を持っているという。肩の強さは生まれもってのものだけに素質を開花させてほしい。阪神の捕手陣については、年齢、経験ともにバラエティに富んだバランスの良い構成だと思う。トップクラスの評価を得た矢野(35)、レギュラー級の野口(32)、ドラフト上位指名の次期主力候補の浅井(24)、中谷(24)、成長を見せる狩野(21)、カツノリ(30)は戦略的な残留か(苦笑)。岡田監督は実力No.1、No.2は一軍レギュラー争い、No.3は二軍レギュラー、No.4は一軍予備員という位置づけを名言している。近年高卒の捕手が上がってくるケースがとても少ないように思う。中谷、狩野、小宮山には、虎の城島を目指して欲しい。
2004.01.03 Saturday
お正月2日夜、クイズミリオネアに日ハムの新庄が出演していた。独特のカンと運の強さで一千万円を獲得してしまったのには大爆笑した。おもむろにポケットから取り出した鉛筆を転がして答えを導くこと三回、すべて正解だというから痛快だった。阪神時代、メジャー時代と見てきたが、本当に愉快、痛快な男だ。どうしても言動やキャラクターに話題が行ってしまうが、本領はフィールドでの守備。かっこつけて凡フライを落球ということもあったが、間を抜けようかという大飛球を追う時の走りといったら惚れ惚れする。守備位置の取り方、スタートの一歩、どれをとっても人間業とは思えない。そしてなによりバックホームの送球だ。低い軌道の剛速球がキャッチャー目がけて伸びてくる。宇宙人などと言われる新庄だが、原始人の方がイメージに合うように思う。スーパープレイを見せて欲しい。
2004.01.02 Friday
今年のドラフトの目玉、シダックスの野間口、明大の一場の獲得に向け、阪神と巨人が争奪戦を繰り広げているという。昨年は鳥谷&筒井の見事な満願成就だった。そもそも毎年ドラフトの方針は目玉選手を掲げるケースが多かった。その後の展開として二三回諦めが入って無風候補に決まるというのがパターンだった。目玉選手を獲得するというのは大変なんだなぁと眺めてきたが、去年の展開には驚いた。金のかけ方、周囲の落とし方、情の移し方・・・・星野前監督という男によってスカウトのノウハウが一変したという印象を持った。二年連続となれば、「目玉選手は巨人かダイエーに」という流れが完全に変わったと見ても良いかも知れない。
2004.01.01 Thursday
年が変わった。昨年優勝という実績を残した阪神にも大きな変化が待っている。期待のドライチ鳥谷の加入により、ショートがガチンコ。3割レギュラー藤本が二塁とショートの控えになる可能性が少なからずある。頑固職人タイプの今岡を動かす可能性は低いと思うが、三塁今岡、遊撃鳥谷、二塁藤本というプランもあると聞く。そうなれば内外野をこなす新外国人キンケードを加えた一三塁争いがさらに激しさを増すことになり、記事にある片岡の立場は厳しいものになる。昨年移籍2年目の片岡に対し星野前監督は徹底的に屈辱を与え続けた。3年目片岡の真価を見たい。
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