2007.10.29 Monday
カズオも打ったけど、松坂が力投&好打でレッドソックスが王手!早慶戦はKが熱戦にケリで王手!日本シリーズはDが投打に圧倒して一勝一敗。
自称阪神タイガース評論家(跡地)かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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2007.10.29 Monday
カズオも打ったけど、松坂が力投&好打でレッドソックスが王手!早慶戦はKが熱戦にケリで王手!日本シリーズはDが投打に圧倒して一勝一敗。
2005.09.08 Thursday
約5時間。色々なことがありすぎた。賭け金がつり上がっていく、例えて言えばバックギャモンのような試合だった。元もとこの時期の首位攻防戦、1ゲーム差になるか3ゲーム差になるかという意味で「小場」の勝負ではなかった。だが、両チームともまだ20試合以上を残している段階で、天下分け目の大勝負という程ではない。しかし試合終盤、「負けられない」という要素がぶつかり合い、この一戦の「賭け金」は倍々に膨れあがっていく。
両先発、下柳と川上が好投。どちらも気迫溢れる投球だった。均衡を破ったのは金本のレフトスタンドに飛び込むHR。川上の投球は失投などではなく、力のこもった低めのストレート。「ドライバーショット」の弾道で黄色いレフトスタンドに突き刺さる。アニキの一発の出た試合、むざむざひっくり返されるわけにはいかない。 6回からは藤川にスイッチ。立浪に二塁打は打たれたがウッズを三振。7回も簡単に2アウトを取り、森野は2−3から三振に仕留めようと思った直球に力が入り四球。そして谷繁のヤマ勘にしてやられる。外の直球一本に張って、いちにのさんで思いっきり踏み込むと、あわやライトスタンドというタイムリー二塁打。よもやの球児の失点。いや、球児の失点だからこそ、この試合負けるわけにはいかない。 8回表、この回から登板した不出来の高橋聡を攻める。先頭藤川に代わる代打濱中がカウントを作って、ファールで粘って、最後は相手を怖がらせて四球をもぎ取る。赤星がきっちり送る。そして相手にとって「安牌」のはずの鳥谷が、ガツンと一撃。前進守備のセンターを越し、ショートバウンドでフェンスに達するタイムリー二塁打。2−1と勝ち越し。「君がヒーローだ」と思った(笑)。が、シーツのヒット性のセンターライナーをアレックスが地上スレスレで好捕。飛び出した鳥谷戻りきれず併殺。ボーンヘッドで瞬く間に、「流れ」と「君がヒーローだ」を手放す(泣)。 8回ウラからウィリアムス。二死から一二塁のピンチを招くも、上手いこと5番福留でチェンジにして、久保田を楽にした…と本気で思った私がバカだった(苦笑)。 9回表、前の回から出てきた山井が最悪の出来。金本ライト前、今岡センター前、桧山四球で無死満塁。桧山に代わって代走中村豊。例えばゲッツーを崩したり、最終回しっかり守備を固めてもらうための起用だった。で、無死満塁で矢野が二塁ゴロ、ホームで1アウト。山井はかなりひどかったが、矢野はさらにその上を行っていた。ここで落合監督は岩瀬を投入し、逆転サヨナラへのストーリーを組み立ててくる。代打スペンサーは内角をまったく打てそうにない。徹底的に内を攻めて空振り三振。二死満塁で代打関本。なるほど、一見順番が逆なようで、実は点が取れるのはこっちなのか。野球は深い。外野フライや併殺崩れはない、二死満塁、打つしかない状況で関本は三つスイングして、三つ目の逃げる球をライト前ヒット。嬉しい追加点が入った。おっと、二人目の中村豊はアウトの判定、ブロックをかいくぐったと抗議する中村豊、福原コーチも血相を変えて抗議する…。すでにここから中村豊のための試合は始まっていたのだ。そして、ともかく3−1で最終回を迎える。とてつもなく長く、最終回ですらない9回ウラになるとも知らずに。 先頭のアレックスを迎えて、久保田の状態を手探りするかのように矢野がスライダーを続ける。3球目をバットの先で拾ってセンター前へ。続く森野へは外の直球で押すが、ギリギリのコースをボールとコールされ、カウントを悪くしたところヘナヘナとレフト線に落とされ二塁打。無死二三塁と同点・逆転のピンチとなる。だがここで久保田が開き直る。谷繁に気持ちを込めた球でグイグイ攻め込み、追い込んだ後、インハイで踏み込みを止めておいて、次は外と思わせて内を続けた。つまったハーフライナー性のゴロがほぼ定位置に構える関本の前へ。三塁走者アレックス突っ込む、関本ワンバウンドでバックホーム、タイミングはアウト、だが球審橘高の両手は左右に開いた…。両手両足をバタバタさせて抗議する矢野…三塁ベンチから脱兎の如く駆け寄ってきたのは平田コーチだった。身の危険を感じたか橘高は退場のポーズ、岡田監督始め、全コーチが飛び出しての抗議が続く。そして岡田監督は選手をベンチに戻した。試合放棄も辞さぬと腰を据えての抗議行動。選手たちも荒れ狂う。スタンドからの野次に気色ばむ藤川。もちろん判定が覆ることがないのはわかっていただろう。審判団に反省を求めるとともに、岡田監督はチームの戦闘意欲が充填されるタイミングを見計らっているように見えた。牧田球団社長もベンチにやって来て事態を沈静させ、18分の中断は解けた。やってやろうじゃないか。やるからには勝とうじゃないか。 平田コーチは退場、3−2、1点差となってなお無死一三塁で試合再開。岩瀬の代打井上。久保田も気迫溢れる投球をするが、井上がついてくる。最後は2−3から低めボールゾーンに沈むスライダーをレフトに犠牲フライ、ついに同点となる。 だがこれで一死一塁。ここで切れば、流れはまたこっちにやってくる。荒木の打球は、センターやや右に強いライナー。浅めに守っていた赤星が難なく追いつき…だが、ボールはグラブに収まらず、後方に大きく弾んでいった…あわてて球を追う赤星、それより早く中村豊が球に追いつき、一塁走者谷繁を三塁に止める。一死二三塁。赤星はどんな顔をしたら良いかわからないという顔をしていた。見るに忍びないほどだ。今まで赤星の走力で何本の長打がセンターフライになってきただろう。赤星の守備のおかげでどれだけ失点を防いだだろう。このたった一度の失策のために、赤星を一生苦しませるようなことがあって良いはずがない。そもそも自分がふがいないばっかりに…久保田の顔には自分への怒りがこみ上げていた。 井端は敬遠。一死満塁となって、落合監督は代走から入っていた英智に代えて渡邉を告げた。すると、岡田監督が自らマウンドに近づいて行く…。毎日マウンドに行く落合監督ではない。マウンドは久保投手コーチに任せっきりの岡田監督が今季初めてマウンドに行ったのだ。そして小さく息を吸い込むと、笑顔になった。その笑顔で何かを狙っているのではない。見返りや打算とは無縁の穏やかな顔。からかうような目つきでも、おもねるような目つきでもない。(心配要らん。思い切って直球を放り込め)なんと言ったかは知らないが、そう言ったと思う。星野前監督は、後任の岡田監督を評して、「野球少年」「野球小僧」と言った。その表情は野球が楽しくて仕方ないというようなまさに野球小僧の笑顔だった。 円陣が解け、試合再開。久保田の怒りから「荒熱」は放出され、パワーだけが残った。そして渡邉に4球、ウッズに3球、魂のこもったストレートを投げ続け、わずか7球で二つの空振り三振を奪った。 10回表、赤星出塁できず。この雪辱は次回へ持ち越し。二死から3,4番で一二塁のチャンスを作るが、今岡は遊ゴロ。10回ウラ先頭福留がレフトオーバー二塁打。本当にドラゴンズは強い。矢野はベンチに攻め方を確認した上で、アレックスを遊ゴロ、走者進めず。これが助かった。続く森野とは勝負を避け、一死一二塁。そして、打者谷繁。ここで福留がスタート。打者にしか集中していない久保田のスキをつく。タイミングはセーフ、だが判定はアウト。憮然とする福留、猛抗議をしながら割って入る高代コーチ。この試合をぐちゃぐちゃにしつつ、面白くもした。審判も人間だ。無意識に帳尻が合うように見えてしまうこともある。谷繁ライトフライでチェンジ。赤星のこともあり、イージーなフライをことのほか丁重に、両手で拝み取りした中村豊が印象的。11回表は、その豊からの攻撃である。 前の回からマウンドに上がった平井は、直球の走りが戻ってきた。直球3つで豊を2−1と追い込む。4球目、外角高め、速球で釣って来たが、バットが止まる。追い込まれてからしぶといのが中村豊の持ち味だ。打席でも、野球人生でも。 優勝した03年、「星野軍団の鉄砲玉」的存在で、常に前のめりでベンチに座っていた。守備固め、代走、代打。そしてムードメーカーとしても貴重な存在。観客を入れた後の大雨の試合、沖原とともにダイヤモンドを全力疾走、ビニールシートにヘッドスライディングしたのもその年のこと。だが、岡田元年、一軍での出番はほとんどなかった。今年2月のキャンプイン、中村豊はやはり二軍スタートだった。それでも手を抜かずに、きっちりと出番に備えていた。2月後半、雨の紅白戦で、ついでのように出場すると、満塁HRを打ってみせた。その後のオープン戦でも、打球の追い方、スローイングの正確さなど守備能力の高さを再認識させ、開幕一軍の座を確保。渋い活躍を続けてきたが、4月後半右太ももの故障で離脱。その頃、ちょうど故障者続出で、岡田監督が「下柳、中村豊、藤本が帰ってくるまでいいチーム状態でいよう」とナインを鼓舞したことを思い出した。 カウント2−2平井が投じた5球目は真ん中低めへの直球。やや低い。豊のバットはまた動きかけて止まる。2−3。この総力戦、自分の後ろにもう岩瀬はいない。守備要員で手間取っているヒマはない。平井に焦りがあっても無理はない。6球目真ん中高めに直球、豊は歯を食いしばり、渾身の力と思いを込めてバットを振り切った。打球は高く高く、常識外に高く上がる。下がるレフト。驚き、どよめき。レフトポール右、スタンド最前列にボールが真上から落ちて来た。二塁を回った豊は右手を突き上げて、自軍ベンチに吼えてみせた。そして絶対勝つと誓い合ったチームのみんなが、目を見開いて待っている。球児も赤星も、岡田監督も笑っている…。最後に久慈が豊のヘルメットを持ち上げると、豊の笑顔が大写しになった。 後は久保田が3イニングス目を抑えるだけ。他に選択肢などない。あるもんか。直球で井上を見逃し三振、直球で荒木を空振り三振、井端ライト前ヒットは置いといて(笑)、代打川相を直球で空振り三振。ついにこの面白くて、長くて、イライラして、ドキドキして、緊張のあまり吐き気をもよおして(笑)、カッカして、そしてなにより面白かった試合が終わった。 たかが1勝、それは事実。でも賭け金まで安かったとは絶対に言わせない。 2005.02.20 Sunday
サンスポ小早川氏による阪神キャンプ診断。選手層の厚さで優勝候補だと。そうでしょう、そうでしょう、グフフ。的場がライトのスタメンを奪うと大胆予想。へぇ、あったら面白い。密着してない人の意見を聞くのは新鮮だなぁ。そういえば、私の場合はもう毎日密着しすぎて、考え方が「岡田的」になっているかも(笑)。顔つきまで?…気をつけよっと(笑)。
雨の紅白試合は、投手にとって少し厳しかったかも知れない。結果として全員打ち込まれたが、この時期にしてはそんなに悪いとも思わなかった。それぞれ打たれて、かえって課題が浮き彫りになって良かったと思う。全員上積みを予感させる。 安藤投手は、頭で分かっているのだろうが、まだ指先がセットアッパー(笑)。バットに当てられるのを、最後の最後リリースの瞬間に拒んでいる。ファールでカウントを取り、早めに凡打を打たせるという、先発投手の感覚を体に染みこませて欲しい。もっと軽やかに! 筒井和、江草、田村も寒い中、時々良い球が来ていた。結果を欲しがって、小さくなっていたが、打たれてスッキリしただろう。次の機会は「打ってみぃ!」と叫びながら投げ込んでこい。 鳥谷最高。内角球に対し、「反射」でサク越え。しかも腕を畳んで綺麗な軸回転で。この人が本当に去年内角攻めに苦しんだあの鳥谷なんだろうか。むしろ内角打ち名人のようだ。「内角?来てみぃや、ほりこんだるわい!」という感じ(鳥谷は東京っこなので絶対こんな口調ではないが)。これだけ素晴らしいと逆に色々な心配が頭をよぎるが、ま、それはそうなってから心配すれば良い(笑)。とにかく、鳥谷最高。 的場が良い。特に第一打席、ファールで粘って四球を取ったのは相当好印象だ。2番打者に置いてみたい衝動にかられる(笑)。 沖原が意地を見せた。1本は「幻のHR」にされたが、2本のサク越えで存在感を示した。今年33歳になるトシのいった「若手」。二軍でくすぶっているわけにはいかない。 そして中村豊が見事な満塁HR。途中から「お座なりな」出場。しかし田村の乱調で回ってきたチャンスに思いっきり振り抜いた。オレを見てくれ!ダイヤモンドを1周する顔が訴えていた。 03年に、下柳、野口とともに日本ハムとのトレードで入団。ベンチで前のめりになっている「戦う控え選手」のリーダー的存在だった。出場すればそれなりに堅実な結果を残して来たが、そのチャンスがなかなか来ない。悶々とした状況だと思うが、切れることなくよく集中を持続していると思う。首脳陣も昨年の反省から、こういう選手を上手く活用して欲しいと切に願う。 そういえば優勝した年の梅雨時、満員の観客を入れた後で突然の大雨、中止になった試合があった。その時、ダイヤモンドを全力疾走、最後にホームに敷かれたシート上を水しぶき上げながらヘッドスライディングして、ファンを慰めたのが中村豊と沖原だった。そしてこのパフォーマンスが星野監督の心を少なからず動かし、その後の活躍場所を確保したということがあった。雨のグラウンドで意地を見せた二人で思い出した。 |
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