自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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今回も遅れてやってきた男 橋本
オープン戦が始まって初の日曜日。私を含め楽しみにしている人も多いのに、オリックス−阪神はまったく見るすべがなかった。やや憤慨していたが、ふと考えれば、関東におりながらオープン戦まで見られて当たり前という感覚になりつつある。なんと強欲な私(笑)。各選手の評価については、実際にご覧になっているichikenさんのページなどを参考にさせてもらおう。
試合は3−2で勝ち。打つ方では、赤星・藤本の一二番が好調、桜井・喜田がタイムリーで結果を出した。鳥谷が調子を落としているようだが、これもまたシーズン中にも必ず訪れる「波」への対処として良い練習になる。
この日の収穫はなんといっても投手陣。ローテ復帰を狙う太陽が3回を、安藤に代わるセットアッパーを期待される藤川が2回を、長身のD4新人・橋本が2回を、それぞれ無失点の好投だったということだ。佐久本が乱調で2点を失ったが、なんとかしのいで、最後は牧野が先頭打者を四球で出しながらも逃げ切ったようだ。佐久本、牧野は最終アピールチャンスに近いものがあっただろうから厳しいかも知れない。

太陽がオープン戦を順調に滑り出したのは大きい。リハビリは投げながら鍛えていくという段階に入っており、ここまではすべて計画通りということだ。他のライバルが自滅して行く中、ローテに入って来そうだ。ちょうど、去年の福原のような位置づけで、当面は球数限定ということにはなるのだろう。

「もう一人の即戦力」橋本健太郎投手が落ち着いて2回を抑えたという。首脳陣の評価も上々で、これまた非常に大きい出来事だ。プロ入り志望ながら、高校・大学とドラフトで指名されなかった、「松坂世代」の遅れてやってきた男。今キャンプでも一拍置いてからやってきた。
一軍投手陣には、負け試合用の中継ぎ投手というどうしても必要な1枠がある。ピシャリと抑えれば、試合の序盤・中盤で相手側に傾いた流れを一気に変える重要なポジション。展開によって、3回、4回というロングリリーフができれば言うことはない。金澤や桟原が務めていた役割なのだが、なんと両名とも故障離脱中だ。橋本に期待されているのはこのポジションだろう。競争相手は、先発ローテ入りを掴めなかったメンバーになるだろうが、勢いの差もあり勝算は大いにある。

Posted by torao at 07:27 | comments(7)
[退団者]橋本健太郎
挑戦者決定!的場
惨敗のスタートもいいか。それなりに見るべきものはあった。仰木オリックスの気合も大したものだったし。
打たれた二人の投手(杉山、ダーウィン)は、次にいつ来るかわからない「ラストチャンス」に備えて、制球力を上げるしか道はない。
杉山は先発投手のコツをわかっちゃいない。野口だって経験豊富な捕手だ、打者が若いカウントから振ってこない球を要求しているのに、必要以上に警戒して、腕が振れず、制球が定まらない。誰も杉山に微妙なコントロールなど求めていない。タイミングと軌道をちょっと外しさえすれば討ち取れるということを知れ。ビビり過ぎ。また一人消えてしまうのか?
ダーウィンはピークを持ってくるタイミングを誤った。今絶頂にいないでどうする。速球は高く、変化球はストライクが取れない。相手打者も打ちやすそうだった。元から枠がない投手だ。スペンサー、ブラウンが調子を上げて来れば、相対評価下落は必至。こうなれば時間をかけてでも立て直すしかないが、次のチャンスはあるのだろうか。
抑えた三人の投手は、少しずつ経験値を高める時期。
最後に投げた久保田は上出来。9回にもなると相手のメンバーも落ちているが、今は順調に投げられれば十分だ。
吉野はまずまず。右打者にストレートの四球を出したのはまずかったが、その後動じなかった。1ページずつ一昨年の日記を読み返しながら記憶を取り戻しているかのよう。暖かく大事に大事に見守りたい(笑)。
こっちもデリケートな中村泰。最近彼に情が湧いてきた(笑)。同様に二死を取ったあとストレートの四球を出し、周囲も、なにより本人も、イヤな予感に包まれたが、よく踏ん張って最後三振に仕留めた。ずっと下向きだった矢印を上に持ち上げたのは大きい。スーパーで買ったイチゴを持ち帰る時のように、大事に大事に取り扱いたい(笑)。って、何でウチの投手はこんなに気を使わせるのかねぇ(苦笑)。たくましく勝ち上がって来いっつーの(笑)。
シーツはさすが。四番に入って狂った去年とは違い、一昨年のように落ち着いた感じ。長打を狙わなければ、長打が出る。これ野球の神髄。
桜井選手の外野守備は、正直言って辛い。追えない、取れない、投げられないでは、上の公式戦で守備位置に着くことはまずあり得ないだろう。ただし代打&DH枠争奪戦に回るだけの打力はある。ケガの影響もあるのだろうが、もったいないなぁ。

的場は一軍枠を固めた。好調の打撃では大絶賛に値するセンターオーバーのHR。あくまでもスイングはコンパクトである。最近流行りのフォロースルーを大きく取る打法でもない。それでも打球は素直に飛んでいく。バッティングは力じゃない、「力学」だと感じさせてくれる打撃だ。素晴らしい。
さらに昨年の故障で心配された肩の方でもレーザービームを披露し、本塁タッチアウトを決めた。もはやライト定位置の挑戦権を獲得し、桧山・スペンサーとの三つ巴の争いになりつつある。

Posted by torao at 08:34 | comments(2)
[退団者]的場寛一
赤松はまだか
江川を引き、岡田を引いた。くじ運の良さで知られたかつての球団社長、岡崎義人氏が逝去。日航機墜落事故で亡くなった中埜肇球団社長の後を受けて社長就任、その年にチームは日本一になった。もう20年も前の話か…。時が経ち、人がかわっても球団はそこにある。巡り巡って岡田監督がまたチームを日本一に導くかも。合掌。

「キャンプ診断、ホークスが1位で、ドラゴンズが2位」
2/25車中ラジオにて、奇しくも別の二人から同じ言葉を聞く。一人はスポーツライターの永谷脩氏で、もう一人は徳光和夫氏。ともに12球団のキャンプを観たという。いわく、首脳陣、ベテラン選手、若手選手のかみ合いが良く、情熱と向上心に満ちあふれてるとか。我が軍へのコメントはなし…。ぬぬ、こしゃくな。今にもの見せてやる…。

いよいよオープン戦だ。当初は新戦力、新興勢力のセレクションを詰める。
とりあえずオープン戦直前、二軍キャンプ終了という区切りで予想表を更新。
デプスチャート 2/26版

注目の先発投手は、井川、福原、下柳は実績で確定。能見が当確。残り2枠を巡って安藤、太陽、ブラウン、杉山、江草の順か。
野手のベンチ入り争いもかなり熾烈。町田がヒザに故障を負ったというニュースは心配だが、これにより代打枠がさらに混沌としてきた。桜井、喜田にも多いにチャンスがある。
ただ、2/25の外野シートノックを見ていて、外野控え選手の守備力が弱いと痛感した。また、代走要因にも事欠く状況。つくづく赤松の故障はもったいなかった。私なら、回復したらすぐにベンチに置く。

Posted by torao at 08:44 | comments(5)
[退団者]赤松真人
鳥谷好調で岡田構想ふくらむ
筒井和也投手のスピード違反には、ほとほとガッカリ。それにしても、うちから何人目のレーサー誕生デスカ?よそにもこんなにレーサーがイマスカ?
解せないのは、「この日」の発表と、ここまでの紅白戦等での起用。今季当面「使えない」ことがわかっている者に、発表前日まで先発させるというのはどういうことだろう。ギリギリまでは経験を積ませたいということか?現場とフロントの意思疎通はできていたのか?どうにも理解に苦しむ…。

お口直し。03年に実施していた攻守交代時の全力疾走が復活している。なんでも和田コーチの提唱だとか。もうほんと、好きだワ、和田コーチ(笑)。

2/24、紅白戦に井川、下柳両投手が初登場したが、雨のため早々に終了。井川は、シーツ、桜井に、下柳は的場、喜田にHRを献上。悪コンディションの中、打撃投手然と放っていたので両投手の評価はまったくできない。
二軍キャンプはこの日で打ち上げ、鳴尾浜に練習場所を移す。熾烈なボーダーライン上の争いは、誰が残って、誰が帰阪したのか。断片的な情報(違っているかも知れない)では、安芸スタート組からは、中谷、桜井、喜田、佐久本、橋本(D4)が残留しているという噂。また沖縄スタート組からの帰阪者が誰なのか(狩野と筒井和はわかっているが)は現時点で知らない。早耳の方、教えて(笑)。

岡田監督と吉田元監督の対談はなかなか良かった。特に気になったのが、鳥谷の打順についてのこと。保守的にいくなら、7,8番でのびのびとということになるだろうが、成長を確信するのなら1番というのも確かに面白いと思う。ここまで鳥谷は積極性が良い方向に出ているので、「今岡型・超積極1番」でいけるかもしれない。2番赤星、3番シーツと繋ぎを考えられる並びになるところも魅力。シーツは03年の金本のように、状況に応じた打撃をする技術とセンスを持っている。
触れられている、1番赤星、2番鳥谷は、鳥谷の魅力を損ねかねないし、ここまで好調の要因である思い切りのよさを奪うことになりそうなので、私は賛成しない。
どうだろうこの対談、岡田好感度を少し上げているように思うが…、ダメ?(笑)

Posted by torao at 06:48 | comments(3)
[野手]鳥谷
吉野が帰って来た!
え?そんなことができるんなら、株の買い占め合戦なんて意味ないなぁ…。なんかまたしても「黒船来襲」に怯える日本って感じ…。堀江社長は非常に厳しい状況に追い込まれている。サンスポも必死だな(笑)。

新外国人選手を実戦で見る日。スペンサーはDHで2打席凡退。まだ顔見せの段階。
ブラウンは先発で2回を被安打3、自責点1。惜しいコースに外れる球が多く、ストライクゾーンにとまどいがありそう。しかしポーカーフェイスでリズム良く淡々と投げるスタイルは先発投手として好印象。
ダーウィンは、2回を被安打6、自責点3と打ち込まれた。直球も「ナックル・チェンジ」も球自体の魅力はあるが、仕上がり十分とは言えない。
三人ともまだ火が点いていない状況。でも、ちょうど良いんじゃないかな。

なんとか自信をつけて欲しい中村泰投手には、最終回1イニングが任せられたが、二死から小宮山に二塁打、中村豊に四球、関本に3ランHRといかれた。チャンスはあと何回あるのだろうか、実に厳しい状況…。
筒井和は、腕が振れていなかったが、丁寧に低めに集めて、なんとか2回無失点で切り抜けた。若い投手にはきっとこういう結果がハリになるのだと思う。

福原はまっすぐを試しながら3回をピシャリ。堂々としたものだ。
キラッと光っていたのが久慈選手。渋いヒットと、横っ飛び&素早い送球のファインプレーを見せた。今季、久慈に一軍枠はあるのか。首脳陣の考え方一つだが、気になるところ。

今年は吉野投手が良さそうだ。二年目の若い小宮山捕手を相手に、自信に満ちあふれる投球動作だった。顔つき、テンポ、コントロール、球速、キレ。まだまだ調整途上だが、一昨年の雰囲気が戻ってきた。久保田、ウィリアムス、藤川に吉野が加われば、試合展開に応じて試合中盤のオプションがかなり拡がる。中継ぎの連勝ローテも夢ではない。
終盤の大事なところ、相手チームの恐怖の左打者を、思い切りの良い投球で翻弄する吉野投手を想像するだけでワクワクしてくる。

Posted by torao at 07:31 | comments(4)
[退団者]吉野誠
脱・ファームの星 喜田剛
牧田球団社長が、井川との契約に「裏書き」がないことを必死に強調。公表しないのだから、契約の内容はわからない。あとは発表の仕方だけの問題。合意の上、前日のような発表を選んだのなら、その後にバタバタするな。泰然として、「双方の合意事項として、メジャー移籍などについては、一切お応えできません。契約にのっとり、今季全力を尽くしてもらうだけです」とでも言っておけば良いじゃないか。当事者同士が歩み寄って妥結したのなら、どちらにも体面があるのだから「痛み分け」に見せれば良いだけではないか。ケンカの仕方も下手なら、ケンカの終わらせ方も下手だ。

いつの間にかキャンプも佳境を迎える。中日は悪天候に悩まされているようだが、阪神は順調に実戦練習を消化している。二次キャンプを一二軍の合同にしたのは、ことの他ヒットだったように思う。チャンスを目前に、「安芸組」のアピールが目立つ。ここからは熾烈な若手によるたたき合いを経て、外国人選手、金本・桧山ら「大御所」への挑戦が始まる。「予想表」を手直し。
デプスチャート 2/23版

2/21の紅白戦で、会心の3ランHRをかっとばした喜田選手に一軍キャンプ残留の噂あり。
その一発について、その前の自打球直撃で緊張が解けたという談話はほほえましい。
79試合、83安打、11HR、56打点、打率.290。昨季、喜田が残したウェスタン・リーグでの成績だ。二軍主力として、安定した実力を示している。
誰もが口を揃えて「きっかけがあれば…」という強打者。おそらく、痺れる場面の経験だけが不足しているのだろう。「自打球」が生んだ一発から、急上昇のカーブを描いて欲しい。

Posted by torao at 07:34 | comments(3)
[退団者]喜田剛
Q.育てなさい!使いなさい!(20代限定)次代のエース捕手に誰を推す?(「評論家たちの声」投票結果)
中谷仁25歳(7%)
浅井良25歳(13%)
狩野恵輔22歳(38%)
岡崎太一21歳(40%)

Total: 271 votes

# すごい票数(笑)。この4人、タイプ違っていて、良いライバルだと思います。守って中谷、打って浅井、バランスで狩野、雰囲気で岡崎。誰が出てくるのでしょうね。

Posted by torao at 22:21 | comments(0)
[管理人より]投票結果
貴重な右サイド 伊代野
井川投手正式契約。詳細未公表ながら「メジャー手形」が発行されたとの報道。おそらく具体的な条件を提示して、「クリアすれば」という話がついたのだろう。
この数週間で、本人も球団も周囲も少々頭を冷やしたところもある。私もそう。井川がいずれメジャーに行くのなら、阪神タイガースのエースを張った者として、堂々と皆に応援されて乗り込んで欲しい、ただそれだけ。だから本人も言うように、単年契約した今年一年目一杯やるだけ。やれ!

狩野捕手、左背筋挫傷で離脱。ここからが勝負だっただけに残念。代わりに出場した中谷が堅実さを見せ、一軍キャンプ残留の噂あり。

能見良し。ストレートを課題とした日、球速はなくとも低めに決まった。逆にスライダーの制球がブレたが、とにかく先発投手として投球をまとめる能力が高い。あとは長い回を投げるスタミナに未知の部分が残るが、現在のところ、「ワタクシ的」ローテ入り確実、いや先発三番手評価に浮上(笑)。
太陽上々。実に楽しそうに2回を投げきった。惚れ惚れするような低めの速球が帰ってきた。スカイAの放送では、5月あたりに先発できるようにゆっくり調整させていく方針だとか。それで良いと思う。明るい表情が印象的だった。
藤川最高。ものすごくタメのあるフォーム(というより投球動作が一度止まっている)から、快速球を連発。キレの良い変化球も交え、捕手の構えたところにピタっと決まっていた。かなりレベルアップしている。
牧野と佐久本はまずまず。あいかわらず牧野はイキのいい速球を投げていた。失点してしまったが順調に調整できていると思った。でも、しばらく待機かなぁ…。佐久本は秋季キャンプから好調維持。とりあえず第一関門をクリアした模様で、帰阪メンバーから外されたという噂。

最後にマウンドに上がった伊代野投手、今の阪神には貴重な右サイドハンドのセットアッパータイプ。久しぶりに投球を見たが、良いじゃないですか。変則フォームから丹念に低めをついていた。なるほど葛西二軍投手コーチとの二人三脚でがんばっているのだな。
廃部のローソンから救済されるように、最初で最後の02星野ドラフト10位。優勝した03年には1勝をあげた。昨年はヒジの違和感にも苦しみ、存在感が薄れていた。
(あまり自信がないが)去年より腕が下がったかも知れない。球の軌道もかなりクロスするような感じになっている。意外と左打者の内角をつくような投球が面白そうな予感だ。今シーズン戦力として働くのではないか。

Posted by torao at 07:34 | comments(7)
[退団者]伊代野貴照
佐久本、チャンスを掴めるか?
03年春先までトラッキーの中の人だったAさんが、横浜のブラックホッシーくんを経て、今年から楽天イーグルスのマスコットの中の人になるんだって。彼のプロ意識は半端じゃないから楽天は素晴らしい仲間を持った。Aさんファンは注目。

紅白試合の合間、バッティングデー。好印象はスペンサー。来日当初から一貫しているのだが、右打ちに専念し、インコースの球だけ思いっきり引っ張るという打撃練習を続ける。そしてだんだんと右への打球が強いライナーに、左への打球が迫力あるサク越えになってきた。「太い」という声もあるが、阪神最強助っ人は細かった?(笑)。まぁ、バースの再来までは期待しないが、このどっしり感には、何か思わせぶりなところがある(笑)。

2/21、2/23と予定されている紅白戦のポイントは、一二軍当落線上にある選手のセレクションと、先発ローテ候補の適正見極めだろう。二軍キャンプは2/24に打ち上げとなり、二軍メンバーは帰阪する。この二日ですでに引かれた「仕切り線」を越えられるか。特に二軍キャンプスタートを強いられた、中堅・ベテランメンバーにとっては大切な二日間になる。
あまり賛同を得られる自信がないが(笑)、私は佐久本投手に注目している。秋季キャンプで、左サイドハンドの幻惑的なフォームから、かなりキレの良い球を投げていた。2/19に登板予定があったようだが悪天候のため出直し。吉野・中村泰・佐久本、このうち誰か一人でも絶対的な自信をつけて欲しい。

Posted by torao at 07:16 | comments(8)
[退団者]佐久本昌広
中村豊 再び雨中に輝く
サンスポ小早川氏による阪神キャンプ診断。選手層の厚さで優勝候補だと。そうでしょう、そうでしょう、グフフ。的場がライトのスタメンを奪うと大胆予想。へぇ、あったら面白い。密着してない人の意見を聞くのは新鮮だなぁ。そういえば、私の場合はもう毎日密着しすぎて、考え方が「岡田的」になっているかも(笑)。顔つきまで?…気をつけよっと(笑)。

雨の紅白試合は、投手にとって少し厳しかったかも知れない。結果として全員打ち込まれたが、この時期にしてはそんなに悪いとも思わなかった。それぞれ打たれて、かえって課題が浮き彫りになって良かったと思う。全員上積みを予感させる。
安藤投手は、頭で分かっているのだろうが、まだ指先がセットアッパー(笑)。バットに当てられるのを、最後の最後リリースの瞬間に拒んでいる。ファールでカウントを取り、早めに凡打を打たせるという、先発投手の感覚を体に染みこませて欲しい。もっと軽やかに!
筒井和、江草、田村も寒い中、時々良い球が来ていた。結果を欲しがって、小さくなっていたが、打たれてスッキリしただろう。次の機会は「打ってみぃ!」と叫びながら投げ込んでこい。
鳥谷最高。内角球に対し、「反射」でサク越え。しかも腕を畳んで綺麗な軸回転で。この人が本当に去年内角攻めに苦しんだあの鳥谷なんだろうか。むしろ内角打ち名人のようだ。「内角?来てみぃや、ほりこんだるわい!」という感じ(鳥谷は東京っこなので絶対こんな口調ではないが)。これだけ素晴らしいと逆に色々な心配が頭をよぎるが、ま、それはそうなってから心配すれば良い(笑)。とにかく、鳥谷最高。
的場が良い。特に第一打席、ファールで粘って四球を取ったのは相当好印象だ。2番打者に置いてみたい衝動にかられる(笑)。
沖原が意地を見せた。1本は「幻のHR」にされたが、2本のサク越えで存在感を示した。今年33歳になるトシのいった「若手」。二軍でくすぶっているわけにはいかない。

そして中村豊が見事な満塁HR。途中から「お座なりな」出場。しかし田村の乱調で回ってきたチャンスに思いっきり振り抜いた。オレを見てくれ!ダイヤモンドを1周する顔が訴えていた。
03年に、下柳、野口とともに日本ハムとのトレードで入団。ベンチで前のめりになっている「戦う控え選手」のリーダー的存在だった。出場すればそれなりに堅実な結果を残して来たが、そのチャンスがなかなか来ない。悶々とした状況だと思うが、切れることなくよく集中を持続していると思う。首脳陣も昨年の反省から、こういう選手を上手く活用して欲しいと切に願う。
そういえば優勝した年の梅雨時、満員の観客を入れた後で突然の大雨、中止になった試合があった。その時、ダイヤモンドを全力疾走、最後にホームに敷かれたシート上を水しぶき上げながらヘッドスライディングして、ファンを慰めたのが中村豊と沖原だった。そしてこのパフォーマンスが星野監督の心を少なからず動かし、その後の活躍場所を確保したということがあった。雨のグラウンドで意地を見せた二人で思い出した。

Posted by torao at 08:29 | comments(5)
[コーチ]中村豊
レンタル移籍は大賛成
安芸合同キャンプ初日。いやいや賑やかで楽しい。
桜井選手(ヒジ手術)と林選手(右指骨折)はもう大丈夫だ。快打連発。喜田選手も元気。上がった太陽投手、狩野捕手もハツラツ。いいよいいよ!(笑)

巨人が国内でのレンタル移籍を推進させるという話題。どうやら流れはできたようで、いろいろな課題はありながらも、近く国内レンタル移籍制度はスタートすることになりそうだ。大歓迎したい。
レンタル移籍の対象にせよという意味ではないことを予めお断りした上で、例えば沖原選手や、秀太選手。試合に出ればそれなりの結果を残す実力があるのは誰もが認める。さらに試合に出続け、自信をつけることで、想像もしない活躍をする可能性も大いにある。内野手が思うように成長していないチームにとっては即戦力として欲しいだろう。
例えば中村泰投手。ブルペンではキレ良し、コントロール良しでナンバーワンでも、本番に登板するとノーコンになってしまう。また、例えば喜田選手。二軍では頭一つ二つ飛び出る強打者も、一軍で代打起用すると気負いが先に立ちボール球に手が出る。ならばとボールを見に行けば甘い球にも手が出ない。そうなると使う方も「ダメだこりゃ」となってしまう。中村投手、喜田選手がどうだかはわからないが、同じような境遇から、移籍して楽な場面から成功体験を積み重ね、自信を掴み、エース級・主力級に成長するなどという話はけっこう良くある話だ。
言いたいことは、一軍の試合にでることこそがプロ野球選手の「唯一の仕事」であり、その仕事をした人間だけが「プロ野球選手としての精神的な成長」を得ることができるということ。準レギュラークラスの実力を持ちながら出場機会を与えられない選手を二軍で待機させるくらいなら、他球団で大舞台を踏ませた方が何倍も、いや何十倍も何百倍もの経験値を積むことができる。
プロ野球選手としての自信と誇りが身に付いてはじめて、一流への階段を登り始めることができるのだと思う。レンタル移籍制度に賛成。

Posted by torao at 08:44 | comments(7)
[野球全般]球界
桜井、回復順調
二次キャンプの安芸入り。二軍キャンプ打ち上げの2/24までは一二軍合同キャンプとなり、紅白戦も4試合予定されているという。まずは19日、恒例の「テレビ紅白(よみうりTV 12:00〜)」からスタートだが、天気が心配。

ここまでのところ、「ケガ人情報」より、「回復情報」の方が多く喜ばしいキャンプだ。右ひじじん帯損傷で昨季を無にした桜井も順調に回復しているという。
本来なら今年が「仕掛けの年」になるはずだった。昨年キャンプ、オープン戦では岡田監督の起用に応え、勝負強い打撃を見せつけた。二軍の四番で経験を積んで、05年レギュラー争いに勝負というシナリオは、昨春のケガで頓挫した。
長期療養を必要とする故障は、その選手の人生を左右する。絶望感から立ち直れなければそこでおしまい。ただしそこから這い上がって来た時は、心技体が異質にグレードアップしていることが多い。一言でいうなら、野球に対する姿勢が変わるということだろう。帰ってきた桜井にも大いに期待したいと思うが、くれぐれも大ケガを繰り返してしまった濱中の轍を踏まぬよう、ケガとその原因をしつこく再確認して欲しい。
そんな桜井をはじめ、阪神の中堅若手外野手は楽しみなタレントが実に多い。強打のレフト金本からレギュラーを奪うべき、濱中・桜井・林、俊足攻守の赤星を追い落とさなければならない上坂・赤松・高橋、巧打&バランスの桧山に挑む的場・葛城・庄田などなど。いずれも、今すぐには比肩できなくとも、その可能性を覗かせる素材だ。これから始まる紅白戦、オープン戦では、その気概があるかを見ていきたい。

Posted by torao at 08:08 | comments(3)
[野手]桜井
期待しないで期待する 新外国人考
無事に宜野座一時キャンプを打ち上げ。この日は井川、下柳両左腕も打撃練習に登板し、順調なところを見せた。赤松、矢野、桟原らに故障があったがいずれも大事なく、ここまではとにかく「順調」!

さっそく一二軍の入れ替えが発表。太陽投手、狩野捕手が昇格し、前川投手、桟原投手が降格する。前川は調整遅れを下でみっちり取り返せということ。桟原はすでにブルペンに入るまでにはなっているが、周りを気にせず焦らずに治せということだろう。
関連して、区切りということで予想図も手直ししてみた。
デプス・チャート2/17版

この時期、他球団も新戦力、特に新外国人の力の程に注目が集まる。巨人のミセリ横浜のクルーンなど、「要警戒」が伝えられる選手も多い。
こちらタイガースの新外国人は「さっぱりムード」全開だ(苦笑)。もともとダーウィンはテスト生で5番目の男。先発型ブラウン投手は、制球勝負の軟投派のようで、完成までにはもうしばらくかかりそう。スペンサーにいたっては、ほぼ「ダメ確定」の方向に話題が向きつつある。
これかなり良い傾向だと思う。元来、アメリカ式キャンプ調整方法は、日本とスケジュールが全然違う。そこへもってきて記者がなんやかんやと煽るので、張り切っちゃって、疲れちゃって、ストレスになっちゃって…という部分が多分にあるのではないか。
全体的な戦力層が厚くなってきたこともあり新外国人への期待も、「やってもらわにゃ困るけど、過度に期待はしていない。サプライズなら儲けモン」今の私の所感だ。おそらく首脳陣も同じような気持ちでは?と思う。こんなムードの時こそ、びっくりするような活躍をする選手が現れる!といいんだけどね(笑)。

Posted by torao at 08:12 | comments(6)
[退団者]スペンサー/シェーン
能見は確かに即戦力だった
下柳が沖縄で住民とトラブル…。初動が悪かったようだ。つまらないことで心を痛めなくて済むよう、早く片づけてしまえ。

辻本投手初ブルペンって、そりゃブルペンぐらい入るがな(苦笑)。細かい情報はぜひとも伝えて欲しいが、本人のためにもならないので、こういう「パンダ扱い」はやめておけ。「勘違い」してしまって、そのまま大成しなかったトラ君は数知れず。マスコミに言わせりゃ「ファンが喜ぶから」ということなのだろうが、こういう流れにはファンが「あほか」と対処していこうじゃないの。

2/15、宜野湾にて横浜と練習試合。強風下で集中しづらい状況だったが、チームとしての積極性が目立ち好感が持てた。和田コーチの言うように、前の試合の反省を生かしたというところだろう。
打では鳥谷。5打数4安打1HR3打点。気合の入り方が群を抜いているように思う。攻守ともに「強さ」「鋭さ」「速さ」が増している。調子が落ちてきても、気持ちの強さは失わないで、一年間強気一本で通して欲しい。

投げては先発杉山がまあまあ。気負いから制球が甘くなり、2本塁打の3失点。ただし投球フォームには躍動感があり、本塁打以外はそれほど悪くはなかった。球が低く集まるようになれば良化の予感。

実戦デビューの能見は良かった。この投手は必ず来る。
まず精神面が良い。緊張感も気負いも不安も制御して、冷静に集中しながらも静かに燃えている。さすがに故障続きで苦労してきただけのことはある。トシもとっているが、新人離れしている。
そしてなんと言っても「腕の振り」が良い。速球でも、変化球でも、まったく同じように大きく、速い腕の振り、能見投手の素晴らしさはこれにつきる。視覚効果の高さと言い換えても良い。この日、速球はスピード、コースとも決まっていなかったが、打者はスライダーに手も足も出なかった。すべてストレートのタイミングで対処していた。なるほど星野伸之というイメージはよくわかる。
これに真っ直ぐが決まり始めたら…ふっふっふ、楽しみ楽しみ。

Posted by torao at 07:36 | comments(8)
[投手]能見
盤石?貧弱?救援投手陣
キャンプ休日。若手野手は正田コーチにハッパをかけられ打撃練習岡田監督、島野・平田コーチらは、星野SDとゴルフを楽しんだらしい。2/15は横浜と練習試合、2/16で沖縄キャンプは打ち上げ、2/18からは安芸二次キャンプのスタートだ。
安芸に移動すれば一二軍を柔軟に入れ替えできるようになる。すでに故障明け順調の太陽を一軍昇格することが決まっているらしい。

星野SDいわく、投手とりわけ中継ぎ、抑えをいかに不安なくするするかがポイントだと。桟原が腰に違和感があり、数日様子をみているが、そう言われてあらためて見ると、中継ぎ陣が貧弱に思えてきた(苦笑)。
ベンチ確定組は久保田・ウィリアムス・藤川・桟原。吉野・中村泰・ダーウィンが枠争い、先発争いの展開次第では、金澤・能見・江草・三東(リハビリ中)あたりも救援適正を買われる可能性もある。一見「充実のラインナップ」だが、開幕してふた月もたてば、「他にマシなピッチャーはおらんのか?」となる。必ずなる(笑)。
ここで忘れないでもらいたいのが、二軍の不遇トリオ、牧野・佐久本・石毛だ。それぞれ使用方法に気を配れば、非常に面白いスペシャリストだ。みな経験も実績もそこそこ持っている。間違っても腐らせないよう注意してもらいたい。

Posted by torao at 07:23 | comments(5)
[阪神]メンバー構成
Q.一人多いんです。二軍で待機すべきは?(「評論家たちの声」投票結果)
ウィリアムス(1%)
ブラウン(18%)
ダーウィン(15%)
シーツ(0%)
スペンサー(64%)

Total: 194 votes

※「今季大活躍したスペンサー選手も、開幕前はこれほどボロカス言われていました」となるのか、それとも…。

Posted by torao at 05:16 | comments(2)
[管理人より]投票結果
前川に時間は残されているか
2/13、ファイターズと2度目の練習試合。交流試合を見据えて、ファイターズ打線の特徴や、パ・リーグ審判の傾向など、十分見せてもらった。斥候役の投手・捕手諸君、ご苦労であった!(苦笑)

ふるい落とすつもりもない練習試合で、前川投手は自分から落ちていってしまった。この時期、微妙なコントロールが未調整なのは仕方ないにしても、まったく「それ以前」の投球に終始してしまったことは本人が一番残念だろう。「このボールが良い」「この攻め方が良い」と思わせるような、その片鱗すら見ることができなかったのが痛い。大変厳しい言い方になるが、このままやっていてもダメだなと思わざるを得なかった。

他の投手に比べて遅れているという印象だ。トレーニングを積み、食生活を改善し、身体を絞って来た。去年より状態は良いのかも知れない。だが、人並みに戦える身体を作るところまでで精一杯だったのではないか。
すでにライバルたちは、新球を試したり、得意球に磨きをかけたりしているのに、この日の前川の投球には、なんの意図も感じなかった。確かに他の投手たちの仕上がりが早すぎるきらいはある。だが自分の置かれた立場を考えれば、この時期からすでに選別作業が開始されることはわかっていること。

スタートダッシュに失敗してしまった以上は、落ち着いて基本戦略を練り直し、勝負の方法と時期を考え直した方が良い。
先発ローテーション入りしてスタートした去年から、取り巻く環境は大きく変化した。イキのいい投手が激しい競争を繰り広げている。もはや台頭してくる若手投手たちと同じように戦っていても勝ち目はない。いったいどのボールでどうやって打者を打ち取るつもりなのか。成功しているマウンド上の自分の姿から逆算して調整し直して欲しい。現役を続行したいなら、理想を捨てて現実を見据える時期を迎えていると思う。
遅れているだけなら取り返せば良い。一年契約したのだから、もちろんチャンスはある。

Posted by torao at 08:28 | comments(8)
[退団者]前川勝彦
金本と今岡のチーム
2/12安芸組がオリックスと練習試合。喜田活躍、中村豊HR、桜井戦線復帰、先発田村3回1失点好投、伊代野1回ピシャリと嬉しい文字が並ぶ。2/19から数試合予定されている紅白戦に使ってもらうためにはアピールの毎日だ。

2/12は「バッティング・デー」。実戦形式が続くと不足しがちになる打ち込み量を補った。投手陣では下柳、ブラウン、ダーウィンが打撃投手を務め、それぞれ順調なところを見せた。新外国人投手二人はなかなか面白い。
ブラウンは制球重視の変化球投手。クセ球で芯を外し、凡打を打たせるタイプ。詰まらせるような配球が決まれば使える。仕上がりはまだまだでコントロールがバラついていたが、そんな妄想を抱かせる投球容だった。
ダーウィンは、しなやかな腕・ヒジの使い方で、スピードが豊か。自称「ナックル・チェンジ」という落ちる球も変化が大きく有効。制球がまとまってくれば、なかなか打ち難い投手だろう。二軍に置くのは惜しい。

この日のハイライトは、今岡と金本が並んでかっ飛ばしたフリーバッティング。二人とも気迫を込めて、シャープで強いスイングを繰り返した。特に金本の飛距離はものすごく、打球は面白いようにフェンスの向こうに飛んで行った。気合良し、体調良し、勘良し、まさにホームランを打つ練習という感じ。打撃練習を終えた二人には、期せずして観客からの拍手が送られた。「ああ、今年はこの二人のチームになるんだな」私はなんとなくそう思った。
ヒトの集まりが、「強いチーム」という生命体に成るためには、決まった過程が必要だ。
第一に「核」の存在。自分自身は揺るぎない信念を持ち、強い引力で人を惹き付ける。03年を例に取れば星野仙一だ。
もう一つは、化学変化による人の結合。03シーズン序盤、なぜ打線があそこまでつながったか。若き四番、濱中を育てようと言う金本の献身がチームに有機的結合をもたらした。
05タイガースは、金本&今岡という二つの核が、お互いを尊重し合いながらも火花を散らせる。FAでやってきた打点王&はえぬきの首位打者が、揺るぎない優勝への意欲と自信を持ち、尊敬と信頼関係でチームを結束させる。その繋がりはやがてチーム全体に拡がり…そんなストーリーを思い描いた。

Posted by torao at 08:16 | comments(3)
[野手]金本
背水・的場が3安打
練習試合だろうがなんだろうが、対外試合が見られる喜び。ありがたい。

同じ出場選手でも、立場が違えば、目指すべきこと、考えねばならぬことがまったく違う。本人がなんとコメントしようとも、ポジションを確実にしている先発の安藤投手、赤星選手、鳥谷選手らにしてみれば、この時期の練習試合に大した意味はない。今年一年取り組むものを早く試して、進捗状態を確かめ、安心感を得たいということだろう。安藤にとってはカーブとシュート、赤星と鳥谷にとっては前でさばく打撃。どちらも完成形には遠いものの、実戦イメージはできた。

一方、一軍枠サバイバルの当事者にとっては、いくらコーチから「結果は関係ない」「結果を求めるな」と言われてもそうはいかない。そして言っているコーチだって絶対に結果を求めているのだ(笑)。コーチの言葉の真意は、「成功体験を積み重ねるため、なんとか結果を出してほしい。そのためには、結果のことばかり考えて固くなるのではなく、実力が発揮できるようリラックスして望んでくれ」ということ。
江草、中村泰、吉野の左腕トリオからは隠しきれない焦りを感じた。それであたりまえだと思う。ここで一球でもキラリと光りそうな投球を見せ、「○○は使えない」というレッテルさえ貼られなければ上等だ。三人とも第一関門は十分クリアだ。

そして、「今年が最後」というくらいに腹をくくっている選手たちは、また違うモチベーションで、この「ただの練習試合」に望んでいることだろう。秀太、沖原、的場らにはそれを感じた。
特にこの日、先発起用に3安打で応えた的場からは、他の選手にない集中力がみなぎっていた。厳しい攻めにも食らいついて反応し、右・中・左と打ち分けた打撃には見るべきものがあった。故障した肩の具合も良いようだ。
昨年も同じような存在で、キャンプ序盤からアピールを続けたが、走塁中の大ケガでまたしても1年を捨てざるを得なかった。正直に言えば、私は的場はもう終わったとその時思った。なんてついてない選手なんだと…。それでも的場は、ひょうひょうとした顔で帰ってきた。相当芯に強いものがなければできない芸当だと思う。
だがチャンスは多くない。練習試合でもオープン戦でも、大きなミスは許されない。そして今年は違うというところを見せ続けなければならない。もちろんケガだけはダメだ。不運続きの逆指名1位に熱い声援を送るファンは多い。

Posted by torao at 08:19 | comments(5)
[退団者]的場寛一
デプス・チャート 2/11版
なにやらライブドアの堀江社長がフジサンケイグループを揺さぶっているとか。株式なんてものにはとんと縁遠いため(苦笑)分からないことも多いのだが、ベイスターズの大株主であり、いやなによりフジテレビの筆頭株主であるニッポン放送の筆頭株主(ややこしい)になったということは、それはどえらいことだ。しかし資金調達が上手いなぁ、驚いた。
ちなみにフジテレビが大株主であるヤクルトのファン、およよさんの記事(Rookie's BAR)がわかりやすかった。

さていよいよ2/11はファイターズとの練習試合。実戦をまじえながらキャンプは続く。
実戦を見据えて、「もし明日からペナントレースが開始されることになったら」という前提で、おそらく岡田監督はこうするのでは?というメンバー表を作ってみた。
デプス・チャート2/11版
改めて振り分けてみると、ここ数年で確実に層が厚くなっていることを実感するが、いかがだろうか。

Posted by torao at 08:47 | comments(7)
[阪神]メンバー構成
三塁ベースコーチに吉竹春樹コーチ
いやいやハラハラしましたねぇ〜、ってのはサッカーW杯最終予選の初戦、北朝鮮戦の話。和田コーチによれば、ロスタイムでの決勝点に沸いたのは沖縄キャンプの宿舎も同じだったようだ(笑)。

コーチャーズ・ボックスも「コンバート」だそうだ。攻撃面での重要ポスト、三塁コーチに吉竹春樹外野守備走塁コーチが入り、福原峰男内野守備走塁コーチは一塁コーチにまわるという。猛虎歴研によれば、吉竹コーチは一二軍をあわせて01年から毎年ベースコーチを務めており経験も豊富だ。85年の阪神優勝と、その後の森・西武の黄金時代を知る男。現役時代は、堅実なフィールディングと勇猛な走塁で名を成した。そのままの仕事っぷりを期待したい。
03年優勝の年、三塁コーチを務めたのが岡田現監督だった。次期監督としてもっともふさわしい修行の場は、三塁コーチであるという星野前監督の持論からの配置。意味するところは、一球毎に変わりゆく局面をすべて把握し、敵味方のスペックを常に確認し、起こりうる事態をより多く予測し、勇気を持って決断する。まさに「采配のエッセンス」が濃縮しているのだという。87年の日本シリーズ「井原コーチのあの走塁」など、ビッグプレーに注目が集まりがちだが、情報入力・処理・演算・出力という、絶えず稼働するコンピュータとしての働きこそ三塁コーチの仕事と言えるだろう。三塁コーチができれば監督が出来るというわけだ。
あの年、岡田三塁ベースコーチは着実に成長していた。シーズン序盤は無謀な突っ込みも、消極的な判断もあったが、時が進むに連れ正確なジャッジをするようになっていたと思う。「星野監督」「島野ヘッド」が岡田監督を育てるという明確な意図を持っていたことも大きい。
と三塁コーチのことをうだうだと考えていたら、ある人の顔が浮かんできた。すぐにとは言わないが、ぜひとも和田コーチにも左側のハコの中で修行を積んでもらいたいなぁと。

Posted by torao at 07:25 | comments(7)
[コーチ]和田
中継ぎのキーマン 藤川球児
第2クール終了。矢野のケガは痛かったが、まずまず順調に来ているのではないか。実戦を控えて、例年離脱者が多発する時期になるので注意してやって欲しい。

藤川が打撃投手として球速豊かな速球を投げ込んだという。「150キロは出ている」という久保投手コーチの「スピード肉眼」はあてにならないとしても、ここまで順調に来ているのは間違いなさそうだ。思えばキャンプの時点で「一軍にいて当然」と目されるのは、プロ入り7年目にして初めてだろう。少しずつながら成長したことを実感する。
低めに制球される直球と、フォークボールのコンビネーションで三振が取れるのが強みだ。最近ではスピードに変化をつけるカーブも使えるようになり、余裕が生まれたように思う。課題は「ひ弱なイメージ」からの脱却だろう。マウンド上での仕草、視線、精神統一など、ぜひ投球以外の要素を研究してもらいたい。そして、相手を威嚇するような近め、高めへの制球を身につければ、もっと抑えられる。首脳陣、捕手陣は、闘争本能を引き出すような助言を与えるべきだ。
内野陣同様、投手陣も「コンバート」の正否が試される。中継ぎの中核だった安藤、久保田を先発、抑えに配置転換したは良いが、中継ぎが試合を壊しては元も子もない。このコンバートの成功は、実は藤川がキーを握っている。勝ち試合をウィリアムス、久保田に繋ぐ役割を通年で担って欲しい。

Posted by torao at 08:05 | comments(6)
[投手]藤川
Q.仙一氏は言いました「今年の井川はヤル!」と。では何勝する?(「評論家たちの声」投票結果)
9勝以下(13%)
10〜12勝(12%)
13〜15勝(28%)
16〜18勝(28%)
19勝以上(16%)

Total: 206 votes

※ 適当に平均すると14.6勝といったところでしょうか。そんなもんじゃ「ヤル!」とは言わんでしょう。

Posted by torao at 11:59 | comments(0)
[管理人より]投票結果
次代の主戦捕手は岡崎か?
矢野のケガは全治3週間。軌道修正すれば開幕には問題ないだろう。野口、岡崎らにしてみればアピールするチャンスが拡大して喜んでいるだろう。今年は「有田・梨田時代」の近鉄のように矢野・野口を上手く併用してほしい。野口は絶対ケガするな!

CSのキャンプ情報をちらっと見たら、解説はその有田修三氏だった。久保田のブルペンを見ながら、「顔つきがクローザーに向いている」というような話をしていて、同感した。言うには、打席から投手を見る時に、主に見るのは投手の顔(表情)であると。これはどんな勝負でも同じかも知れない。目と目が合った時に受けた印象で勝ち負けが決まってしまうことは良くある。特に投手は、自分の顔(良し悪しでなく表情w)が相手からどう見られているのかに気をつけた方が良い。

有田氏は、新人・岡崎捕手のキャッチングについては「まだまだ」という評価。上手いキャッチングは、ボールの勢いを殺すように一点で受けることだが、岡崎は掴みに行く傾向があるので、送球時の握り損ねにつながるということだった。私のような素人に分かりにくいのが、このキャッチング技術の優劣。ワンバウンド捕球の巧さだけでなく、一球一球の捕球にも技術の差があるのだろう。その道の極意は深い。
顔の話に戻るが、岡崎は良い捕手の顔をしているように思うがどうだろう。社会人出身だが今年でまだ22歳、その割には落ち着きがあり、安心感を与える雰囲気を持っている。捕手は我慢して使わない限り育たない。今年あたり、岡崎か狩野かどちらかに絞って、ある程度の試合数を使わなければいけない。

Posted by torao at 08:11 | comments(5)
[捕手]岡崎
二番打者藤本
体調不安の中西太氏が帰京。残念だが仕方ない。早く良くなってもらいたい。

岡田監督の構想通り藤本&鳥谷の二遊間が完成するなら、攻撃オーダーは一番赤星・二番藤本という形が予想される。二人とも好調なら、なかなかイヤらしい上位打線だと思う。しかし赤星の後を打つタイガースの二番打者はかなり特殊な要求をされる。藤本にそれが務まるか?
アウトカウントに関係なく、一塁走者赤星という局面が生まれれば、打者にはサインのシバリがかかる。赤星の盗塁成功率を考えれば当然盗塁を中心に作戦が組まれ、打者はストライクを1つ2つタダであげることが多くなる。
さらに走者二塁となればアウトカウントによっては進塁打を求められる。自分の打席を1つ凡打にして、チームへの犠牲を要求される。成功してベンチに戻れば、ナインから賞賛のハイタッチが得られ、もちろん契約更改の査定には正しくカウントされるだろうが、(バントなら別だが)公式記録上はあくまでも凡打でしかなく、打率は下がる。どこのチームでもあることだが、盗塁数が飛び抜けて多い赤星の後ろを打つタイガースの二番は、他チームとは比べものにならないストレスを消化しなければならない。藤本にその覚悟はあるだろうか。いや、首脳陣は藤本にその覚悟を持たせることができるのだろうか。
昨季二番を多く務めた関本は実にうまく折り合った。どうしても試合に出たいという気持ちが、その難しい役割を「やりがい」にさせた。技術的にも確実性があり、性格的にも合っているようだと私は思った。関本の魅力である長打は影を潜めたが、厳しい条件下でも高い打率を残したことで、これまで思われていた「将来的にあるべき関本像」を変えてもよいのでないか?とも思った。
しかし、守備力を第一とするなら関本より藤本であり、そうすれば普通のイメージどおり、関本=未来の中軸、藤本=未来の上位という設計図に収まるということなのだろう。確かにそのとおりになってくれれば文句はない。今季に限らず、これから数年のチーム形体を左右する大きなポイントだと思う。

Posted by torao at 08:21 | comments(6)
[退団者]藤本敦士
「最強の二遊間」を奪え!
中西太臨時打撃コーチが発熱でダウン。お大事に。
脇腹痛の赤松外野手、回復せずに安芸行き。順調に行けば、開幕ベンチ濃厚だっただけに本当に残念。ちょっと焦ったな。一番初めに辛い思いをするのは吉と割り切って、しっかり治し、怪我をしないための身体造りを研究して上がって来い。必要な戦力だ。代わって庄田外野手が召集された。

矢野捕手が「右下腿三頭筋挫傷」で離脱。練習開始早々のベースランニングで右ふくらはぎにピリッときたらしい。重傷ではなさそうだが、捕手にとって要の筋肉だけに、大事を取っていかなければならない。さあ「控え捕手」たちよ!ベンチ入りが一枚空くということはないが、アピールする場面は確実に増える。ギラギラして行こうぜ。

今年もドラゴンズは強い…。昨年、大きな補強もせずにセ・リーグ優勝を果たし、ディフェンス重視の堅いチームを作った。落合監督の立案能力、実現力の高さが実証された。今季に向けてはドラフトで即戦力ばかり大量指名し「慢心ムード」を一掃。何事も計算通りいくとは限らないが、実に理にかなった運営を行っている。
その中でもベースとなっているのが、谷繁・荒木・井端・アレックスによる鉄壁のセンターラインの存在だ。
この日、ノックの名人落合監督が、中日キャンプ名物「名人育成・地獄のノック」を行ったという。ちなみに過去のノックについてはToshikichiさまのStadio Toshinaoに詳しい。最強の二遊間はこうして作られ、さらに次のステージを目指している。《守備では誰にも負けない》というように、一点について強固な自信とプライドを持った選手は強い。その意地を築き上げるようなチーム作りを感じさせる。
翻って我がタイガースを見れば、今季から内野布陣を入れ替える。岡田構想である藤本・鳥谷の二遊間は、走攻守の総合力では決して引けを取らないし、守備だけをとっても中日の二遊間に追いつき追い越せるだけの可能性を秘めていると思う。しかし前を行く彼らの迫力は凄い、半端じゃない。越えなければいけない存在は無数にある。チーム内の競争の次に見えてくるだろう。

Posted by torao at 08:25 | comments(3)
[野球全般]他球団
良いコーチって
昨日も少し触れた江本孟紀氏が阪神キャンプについて書いている。現役時代微妙に交差した岡田と江本。「岡田という男は、マグロ漁船の船長のような泥臭い親分肌」という見立てが面白い。江本氏は二年目の岡田阪神に上がり目を見ているようだ。

星野SDのHP、今回はコーチのお話
「チームを動かし、選手を動かす本当の主役はそれぞれのコーチの頭脳、情熱、指導力、手腕だということを皆さんにもわかってほしい」と言う。つまらない基礎練習を、工夫しながらみっちりやらせるのが名コーチの一つの要素ということだろう。おそらく今年の岡田内閣にも、良いコーチもいれば、悪いコーチもいると思う。岡田監督、平田ヘッドがそれをいかに束ねるか、その方法論を知り尽くした島野総合コーチの教えをどう消化していくのか、それも見所だ。

で、正田コーチ。キャンプ初めての休日、藤本は志願して、鳥谷、浅井、岡崎は正田コーチに命令されてシブシブ(笑)、打撃練習をしたらしい。けっこうけっこう。誰だって休みたいし、蓄積した疲労を取り故障を防ぐ意味でも休みは絶対必要。だがここでやっておけば、ここでやらなきゃというタイミングもある。その見極めも大切だが、それを信念に基づいてビシッと言える勇気も大切だ。誰だってできれば嫌われるようなマネはしたくない。
正田コーチは、それが言える人なのだろう。「プロ野球選手なら1日24時間のうち1時間はバットをふらないと」とハッパをかける。ええ、ええ、わかってますよ!やりますよっ!くそっ!と言いたくなるだろう(笑)。でもこうやってイヤに思われようとも、助言してくれる先輩こそが、後で恩人と思えるようになるものだ。だがそれが本当にわかるようになるのは、ずーっと後だ(笑)。

Posted by torao at 07:45 | comments(5)
[退団者]正田耕三
第1クール終了。主役は…
第1クール最終日。赤松がシートノックの返球後に腰の痛みを訴え、「左肋間筋肉挫傷」と診断される。休みを挟んで良くなれば良いが、最悪「強制送還」。そうなると目立っていただけに残念だ。

安芸ではもう一人のスーパーアスリート外野手、高橋勇丞がマシン相手に超特大アーチをかっとばしたとか。当然今季中は二軍にてプロの身体造りに専念するものと思っていたが、体力測定の数値では、高卒にしてすでにプロレベルをクリアしているし、ひょっとしたら驚くほど早い特進があるかも。

キャンプインから3日、主役は…、やっぱり中西太臨時打撃コーチだったのではないか。誰彼となくキビキビとした身振り手振りを交えながら指導していく。選手たちも試しては修正しながら、実に楽しそうな顔で話を聞いているのが印象的だ。
とにかく動きが若々しい。足取りも軽やかだし、見本としてみせる時の肩のあたりの構えがピシっと決まっている。太さん、いまおいくつ?と思って調べたら、昭和8年(1933)生まれ、今年で72歳だ。本当にこの年代の方々はお元気だ。
岡田監督のルーキーイヤー1980年、辞任したブレイザー監督の後任としてヘッドコーチから監督代行に昇進。翌年、正式に監督就任。有名な江本氏「ベンチがアホやから」の時のベンチの責任者が中西太氏だった。5位で秋に監督を辞任する。
アホだろうが何だろうが、この人の打撃指導は大人気で、招聘の声が途絶えた試しがない。小柄な打者から、ホームランバッターまで、その信奉者は数知れず。自分の型にはめることはせず、それぞれの打者の個性を見抜き、情熱をもって面白く教える。もはや「芸」の域に達していると思う。秋季キャンプから特に熱心に指導を受けている赤星、鳥谷の飛躍を期待する。
とにかく私は太さんが大好きである(笑)。

Posted by torao at 08:09 | comments(7)
[退団者]中西太
浅井は打撃に活路を見いだすか
大阪に市民球団を設立しようという話があるらしい。ポイントは、近畿産業信用組合(格安タクシーなどで有名なエムケイの経営者・青木定雄氏が会長を務める)が旗振り役であること、企業・個人の出資を得て、本拠を大阪ドームとする方針であること、前近鉄監督の梨田氏をアドバイザーとして迎える予定であること。
「お上にたてつく」やり方は嫌いじゃないが、「なぜ?」という疑問ばかりが浮かんでくる。詳しく分かるまでは何とも言いようがない。

CSで宜野座キャンプを見ていたら、家人に「試合はともかく、練習を見るのだけはやめて欲しい」と懇願された(笑)。かろうじてシートノックだけは見た。一部ベテラン、外国人は位置についていなかったが、こんな布陣だった。レフトに葛城・浅井、センターに赤星・赤松、ライトに上坂・的場、三塁に今岡・沖原、ショートに鳥谷・秀太、二塁に藤本・関本、一塁に町田・片岡、捕手に野口・岡崎。プロの流れるようなシートノックは、見ているだけで楽しい。印象的だったのは赤松。送球動作が速く、鋭く正確なスローイングだった。一緒に守っていた赤星との対比で目立ったのかな?(苦笑)。開幕ベンチの予感だ。

4年目の浅井が打撃で良いところを見せているという。「東京六大学リーグで、盗塁阻止率8割」と、鳴り物入りの自由枠で入団。ルーキーイヤーから二年間、ベンチで常に星野前監督の傍らで言葉の「捕手」を務めた。古田が新人時代、同じように当時の野村監督の聞き役だったことを思い出し、英才教育を施しているものだと思っていたが、岡田元年からは二軍暮らし。しかし岡田語録に「二番手捕手は、二軍で常に実戦にあるべき」というのがあり、相当な期待なのかと思っていたら、どうやらそういうことでもないようで、狩野にその地位を奪われ、二軍では外野を守らされ、自由枠のドラフトで岡崎を獲って来られた。本人の伸び悩みがあったのかも知れないが、なんともすっきりしない方針転換だったように思う。
ただし別の言い方をすれば、当面レギュラーは空かず、育成に時間がかかる捕手に専念させていては、浅井の打撃がもったいないということで飛び出した外野兼任なのかもしれない。
03年、主に代打として起用され、迷いのないスイングでたびたびチャンスメイクしたことを思い出す。状況は厳しいが、今キャンプは大チャンス。こっそり注目したい。

Posted by torao at 08:10 | comments(9)
[野手]浅井
スペンサー、第一印象良し!
一斉にキャンプスタート。久しぶりにユニフォーム姿の選手を見て、心の底からワクワクする。今年も野球バカ全開(笑)。

新戦力スペンサーの打撃に注目が集まった
。私もCSで見たがオーソドックスな構えから、クセのないスイング。この日は意識的にボールを手元に引きつけて、詰まった打球を右方向に運ぶバッティングを繰り返していた。時折、インハイに入ってくる球を条件反射的に引っ張ってスタンドインさせるような場面もあったが、球筋をよく見て軽く合わせることに集中していたようだ。
珍しくもない調整法だとは思うが、初日から徹底して右打ち練習を行ったということで私は好印象を持った。スペンサーの打撃練習中には、各社のカメラマンがサードからショートの位置に張られたネット越しにズラーっと立ち並んだ。そんな中、気負うでもなく、神経質になるでもなく、淡々とショボい打球を放ち続ける様子が気に入った(笑)。本人コメント「毎年最初の1週間は右方向を意識している。それから右中間、左中間に打てるようにしたい。そして全体に打っていきたい」というものからも、「日本」を意識しすぎることなく、平常心で臨んでいるのがうかがえる。最近、日本で成功している外国人打者は皆、広角に打てるという特長がある。スペンサーもそうなら嬉しい。
実戦が始まらないと、活躍できるかどうかわからないのが外国人選手。生活環境や精神面で順応性があるか、周囲からの助言に耳を貸す謙虚さがあるか、変化球やボール球が多い組み立てに適応できるか、守備に穴はないかなど、まだまだチェックポイントはたくさんある。だが、練習初日を見る限り、私が持っている「絶対失敗しそうなタイプ」からは外れているように思った。95年のハワイウインターリーグでチームメートだったという桧山にとって、今年の相手は手強いかも知れない。

Posted by torao at 08:02 | comments(7)
[退団者]スペンサー/シェーン
Q.(23歳以上の投手限定)ぜひとも開幕先発ローテーションに滑り込んで欲しいのは?(「評論家たちの声」投票結果)
三東(20%)
杉山(9%)
筒井和(8%)
太陽(26%)
江草(6%)
金澤(7%)
前川(6%)
能見(13%)

Total: 215 votes

※大陽待望はよくわかるような気がします。でもみんなたくさん票を集めましたよ!

Posted by torao at 13:05 | comments(6)
[管理人より]投票結果
いつも一緒…
2/1お正月。この日から「今季」と言えば間違いなく05シーズンを指す。日本列島に大寒波が襲来していると言うが「球春到来」なのだ!

これを決着と言って良いのか…井川軟着陸。岡田監督は阪神でプレーするつもりかどうかを尋ね、その意思確認をもって「スッキリよ」としてしまったが、チームメートやファンはまだスッキリしていない。このキャンプの中で、井川が個人だけでなくチームを思う姿勢を見せた時、多少はスッキリするかも知れない。

折に触れ岡田監督の言葉に文句を言ってきたが、もう一つ嫌いなフレーズがある。それは「いつも一緒」「やることは同じ」「いつも言っていること」というヤツ。この日も記者団に、全体ミーティングで言ったことは?と問われ「キャンプでやることは同じ。去年の反省を踏まえて今年は、勝つという気持ちだけ持ち続けてと。あとはキャンプについて言うことは一緒。個々のレベルアップ、実戦練習とか。毎年やってることやけど、勝つ姿勢が大事」と答えたようだ。言いたいことは「勝つ姿勢が大事」のはずなのに、「毎年同じ」に引っ張られてしまうコメントだ。おそらく「つまらなくとも基本練習の反復が大切」という意味で言っているのだろうが、普段から悪い結果の後でも「(何度も言っているのに)いつも一緒」というように使っているため、どうにもビシっとこない。要は語彙が貧困ということなのだろうか、それならそれでポイントだけを述べるようにしたら良いと思う。
少なくとも優勝直後に4位に転落し、さあ今年こそという「大晦日」に「キャンプでやることは同じ」と発言されるとガクっと来る。そりゃ大半は、いやほとんどは毎年同じメニューをこなしていくのだろう。だが、指揮官が各人にしっかり認識させるべきことは、メニューが例年と同じであることではなく、去年とは何を変えねばならないかであるはず。
改めて昨季を振り返れば、あと一本タイムリーが出ずに泣き、あと一人抑えきれずに泣き、ここ一球の勝負に敗れ、その積み重ねとして4位の地位に落ちていった。予定外の故障者はあったかも知れないが、戦力的に4位に沈むほど弱かっただろうか。「勝つ姿勢」「勝ちへの執念」が大切なのは、岡田監督が言うとおりだ。その気持ちを燃え上がらせ、鼓舞するトークができるかどうか。監督の重要な能力の一つである。ハッキリ言って、岡田監督が「去年と一緒」なのでコケた(泣)。

Posted by torao at 08:16 | comments(9)
[退団者]岡田彰布
評論家たちの声
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