自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
ABOUT
夢中の一つ先
広島市民球場は、誰かの引退試合でもないシーズン終盤の消化試合というのに2万オーバーの客入り。とても良い雰囲気だった。
ちょっと7回表のところだけね、黒田へのメッセージ企画がT側の進行を妨げちゃって、プレー中の風船打ち上げになっちゃった。両軍応援団、「グラウンド内第一」で頼むよ。
でもカープファンの思いは伝わったようで、黒田も感激して残留に傾きつつあるようだ。10/16の最終戦にも大勢詰めかけて、一気に落としちゃえ!(笑)「にわか日ハムファンのブログ」のルパート・ジョーンズさんも言っていたけど、実は来季カープ優勝というのはシャレでもギャグでもなくあり得る話。「竜虎時代」なんて言うけど、チームなんて1年あればガラッと変わるもんだ。やっぱりカープは黒田が引っ張らないとオモロないよ!


一軍に上げたのは、岩田、玉置、伊代野、狩野、喜田、坂、赤松の7人。町田は上げなかったね。思いつかなかったのか、町田が固辞したのか。きっと、一打席もムダにしないで若手にチャンスやってくださいとかって言ったんじゃないかな、そういうことにしとこう(笑)。


試合は、C先発大竹の立ち上がり、二死無走者から3番鳥谷が右中間へのソロHRで先制。ポイントが近く差し込まれ気味に見えたが、レフトへのHRで見せる左腕の強い押し込みを、右方向の打球にも応用できた高度な一撃だった。鳥谷は、できることが少しずつ増えていくので見ていて面白い。
さらに金本の久々のヒット(頑張らないと3割切っちゃう!)に続いて、濱中もしぶとくセンター前、気を抜かない金本は三塁に進む。
ここで6番に入った喜田が、甘い直球を逃さず一塁線を破る二塁打、プロ入り初打点を記録する。この辺、先輩たちが高い意識で高度なプレーを見せることで、若手を刺激し打ちやすい状況を作ってあげているように見えた。
初回の4連打で、「勝てないローテ投手」大竹を攻め込んだので、T先発岩田にはおいしい展開になるかと思ったが、世の中甘くないね。この日いっぱい運んだCファンの力も大きく、あっけなく逆転されてそのまま、Tの得点は1回の2点だけに終わってしまった。他チームのことながら、6勝13敗の大竹は、これだけ我慢して使い続けてもらったんだから、来季は働かなきゃいけないね。もっと勝ちそうだ。

さて、岩田は速球とスローカーブのコンビネーションが持ち味の投手だが、この日は制球がままならず。特にカーブが途中まで高く抜け続けてしまい、配球の役に立たず。直球、スライダーについても、下半身の粘りが使えておらず、リリースが早すぎるため威力なし。とにかくばらつきすぎだった。気ばかりが焦って…という感じだった。インローを狙った直球が甘くなったところを完璧に持って行かれた前田の一発。その後怖くなってストライクが入らず、立て続けに暴投なんていうのもあった。それでも3回ウラをなんとかかんとか三者凡退に切ってマウンドを降りることまで経験できたのだから、これは大きい。やるべきことも明確なので先はあるよ。

2番手の玉置は、徹底してスライダーにこだわった。狩野のサインに首を振ってまでスライダーを投げた。この日投じた球数30球。その内スライダー21球、直球が9球。これは明らかに首脳陣へのアピールだ。すでに玉置は直球の生きの良さと、マウンド度胸の良さでは高い評価を得ている。一軍で使えるという評価を得るには、たとえば打者有利なカウントで、絶体絶命のピンチで、きっちり狙ったコースでストライクを取れる変化球があるかどうか。このテーマに取り組んでいる、そしてその結果を出す。この男、自分を戦略的に売ろうとしている。プロとしての賢さ、逞しさを感じた。心に強いものがあるタイプだけに、首脳陣には使い方を誤らないように注意して欲しい。というか、どんどん使え(笑)。

赤松がプロ初安打を含む2安打。1打席目も、躊躇無く走っていれば内野安打取れていたのにもったいない。特に2本目の変化球に食らいつき、ヘッドを効かせてレフト前に返したヒットは内容があった。上半身、下半身とも瞬発力のある筋肉がバランス良くついていて、甘い球を強く返すというスタイルをようやく上でも見せることができたね。外野守備では見せ場が無かったが、ダイビングをやって良い時と悪い時の判断力さえつけば、レベルがアレなタイガース外野守備陣の中では際立った存在になれる。一歩前進できて良かったね。

えーと、他にも色々出ていたけど、ひとからげにして「まだまだやな」。やっぱり吉野や桟原でも一軍選手としての力強さを感じたもの。野手はそうでもなかったけどね(笑)。
何がなんだかわからず、夢中でやるのが精一杯だろうけど、何をアピールするのか、その気持ちだけは強く持って臨まないといかんよ。ラストもう1試合ある。

Posted by torao at 09:45 | comments(12)
[育成]玉置
<< 赤の流れ | TOP | 直訴 >>

ちょっとお邪魔します。
つまらない一鴎ファンでございます。

喜田くん、いい選手ですねえ!
ファーム選手権で、ウチの成瀬相手にHR飛ばした時にそう思いました。
なんか雰囲気ありますよね。兄貴の後継者でしょうか?

将来、また日本シリーズで虎・鴎対決やって、
大松と四番対決してくれたらな〜と先走ってる次第です。
| くままにあ | 2006/10/15 10:50 AM |
12日の甲子園が「協力・中日ドラゴンズ」による「花相撲」だったように、昨日は「協力・阪神タイガース」による「花相撲」でよかったのでは。カープは月曜日に最終戦(対ドラゴンズ)を残しているとはいえ、あいにく平日だし、盛り上げるのなら昨日の試合がうってつけ。鳥谷、金本、浜中のクリーンナップでこちらの体裁も保てていることだし。それにしてもブラウンカープ、来年はもっと手ごわくなっている予感が・・・。

町田登場があるかなあと期待したんですが、残念でした。それも町田らしい選択かもしれません。二軍の若手育成手腕には大いに期待したいところです。

岩田、玉置あたりには、上手くやりすごそうなんて思わずに、たとえ打たれても、失敗を恐れずに「無鉄砲さ」を発揮してもらいたかったのですが、どうだんたんでしょう。マウンドに上がったと言うことだけでも意味があったのかもしれませんが。
| いわほー | 2006/10/15 11:20 AM |
町田の引退の挨拶文の「これでグラウンドでプレイすることはないんだ」という文を読んで「あれ?出ないのかな」と思ってました。
川相も引退だそうですね。心からお疲れ様でしたと伝えたいです。

さて若い選手達はどうなんでしょうか(笑)
喜田は来年こそは1軍に上がってほしいな。
| kuroki | 2006/10/15 11:51 AM |
「代打町田」期待して、肩透かし・・・
本人が固辞したんなら、しゃ〜ないけど。
日ハム八木の快投を見た後なんで、岩田・・・溜息をついたのは、ポクチンだけでしょうか?
| でんまん | 2006/10/15 12:40 PM |
優勝を逃したら、もう若手の成長ぶりを楽しむしかないですからね〜
大量若手起用!楽しいわぁ〜
玉置は、よかったわぁ〜
赤松は、バッティングよかったけど、もっと積極的な走塁を見せて欲しいねぇ。

宮崎もあるし、ハワイもあるけど、
やっぱり、公式戦で見れるのが一番嬉しい。
あと、1試合。
ガツーーンとアピールして欲しいですね。
| grayghost | 2006/10/15 1:09 PM |
岩田は、ちゃんと投げられる状態になってることが判っただけでも収穫だと思います。
玉置も落ち着いてました。

7回の風船飛ばしはイカンです。結局タイガースファンへの評価評判として戻ってくる行為です。
そもそも濱中にも迷惑かけましたしね。

黒田にはこれからもカープのエースとして、タイガースの選手と我々ファンを苦しめて欲しいです。エース黒田を攻略するタイガースを応援するという楽しみを来年も味わいたいものですね。
| cait | 2006/10/15 2:32 PM |
町田といい、金本といい、前田といい、そして先に引退した野村といい、カープで育った選手には、広島魂とも呼べるような独特の精神性が感じられますね。
一人一人の面構えを見ると、ウチよりも強そうです。ドラとの戦いぶりもあっぱれでした。
確かに、来季、ひとつ間違えば(←おいおい)ナニもありうる…。
| 一虎ファン | 2006/10/15 4:21 PM |
現地に行ってました。

広島カープのファン魂を観に行った試合とでも言いましょうか。

>町田が固辞したのか。きっと、一打席もムダにしないで若手にチャンスやってくださいとかって言ったんじゃないかな、そういうことにしとこう(笑)。

toraoさん、いいドラマ作ってくれますね。(笑)きっとそうです。いい選手育ててくれます、町田さんは。

私も失礼ながら「まだまだやなあ。」という印象を受けました。そして、黒田投手はやはり、広島の宝。そう思わせられて帰ってきました。阪神ファンにそう思わすことが狙いだったか?(笑)
| yu | 2006/10/15 5:53 PM |
ただ今現地から帰りました。
まあ、よく6点で済んだな・・って感じでした。

>カープ優勝
後一つ、ピースを入れると今年の日本ハムの様になるでしょう。
そしてそこに黒田は不可欠。
しかし、異様な雰囲気でした。
球場上げての黒田キャンペーン(^^;)
投げてるのは大竹なのに・・・(涙)。
ただ、広島投手陣の意気込みは感じられました。
来年は怖いですね、カープ。
| りさ・ふぇるなんです | 2006/10/15 9:15 PM |
海の向こうのタイガースがまだいますよ〜。
イバン・ロドリゲスが阪神のハッピ着てました。
| | 2006/10/16 4:17 AM |
to くままにあさま
ようこそ、お越しを!他球団ファンの方の書き込みは本当に嬉しいです(荒らしを除くw)。
喜田、雰囲気出てきましたね。打つぞ、打つぞ〜っていう投手を追い込むような気が出てきていたのが嬉しかったです。成長しています。
鴎には大いなる貸しがありますので、またあの舞台でやらないと気が済まないです!(笑)

to いわほーさま
岩田は、もう投げるだけでいっぱいいっぱいでした。でも三者凡退のイニングで終わったことで、良い感じの一軍初体験になったと思います。

to kurokiさま
まあず、「打つだけ班」が充実してたものですから、喜田はワリ食っちゃいましたね。そう考えると来季もなかなか厳しいです。インパクト勝負が必要ですね。

to でんまんさま
大学社会人ドラフトで、即戦力というよりちょっと先に期待という投手を獲る路線が、あまり上手くいっていないように思います。個人的好みでは、私もフレッシュなのが好きです。

to grayghostさま
赤松も1年目は空を飛んだり、火を吐いたりしていたんですが、最近じゃちょっとまとまりすぎですね(笑)。

to caitさま
風船なんてやまちまえ!(←暴論w)。
せっかく盛り上がってきたカープの若手野手達ですから、ここでエースが抜けちゃったらもったいないです。チャンスあるもの。

to 一虎ファンさま
T、D、Cのウェスタン3チームには、なんとも言えない微妙な力関係があって面白いですよね。

to yuさま
お疲れ様でした。去年は野村の引退試合でいっぱいにしましたが、今年は黒田へのアピールですね。カープファンは熱いです。

to りさ・ふぇるなんですさま
お疲れ様でした。
>来年は怖いですね、カープ。
そうでしょう?面白いです。大竹が一番楽しみな存在になるかも…。

to 名無しさま
えー?そうなんですか?注目してみよう!誰だろそんなん渡したの(笑)。
| torao | 2006/10/16 1:02 PM |
この試合で、もっとも印象に残ったのは、高卒2年目の玉置投手だ。入団時には、俊足強肩、打撃センスの良さから、打者としての適性も有望視された逸材。180cm70kgとひょろひょろだった体型も181cm74kgとたくましくなってきた。
| http://www.survetementpascherpc.fr | 2015/10/23 4:44 PM |

←必須!「通りすがり」等は禁止!独自のハンドルネームを入れて下さい。

←空欄可。メールアドレスは入れないで!



評論家たちの声
Tigers-net.com様のご協賛により、
T-Blogで運営しています。