2007.01.02 Tuesday
楽しいお正月、きまりの悪いお正月、苦しいお正月…いろいろあるとは思いますが、なにはともあれお正月。明るく楽しくいきましょう。
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サンスポサイトの元日号によると、岡田監督は来季「05型JFK」の再建を目指すらしいとか。
今年のタイガースには、いくつか「彼と彼はどうするの?」があるが、そのうちの一つ、「藤川と久保田はどうするの?」問題に、指針を表明したことになる。
どうするもこうするも、05年のJFKの面白さ(タイガースファン限定)ったらなかったわけで、あれが再現してもらえるならぜひお願いしたいものだ。序盤中盤でなんとかリードを奪ったら、試合が動き始めそうな7回(時には6回)、藤川(orウィリアムス)の登場で、場内の盛り上がりが始まる。圧倒的な力の違いで、出てくる強打者をバッタバッタと打ち取って、反撃ムードなんてまったく許さずに、しょぼーんと意気消沈させ、クローザーの久保田に繋ぐ。そしてここはちょっとモタモタしたにしても、最後はドカンドカンと開き直りの速球でねじ伏せる。中継ぎと言えば軟投派という「伝統」のチームだったから、この「おりゃ」「ワオ」「どや」という力投派3枚による力の継投は衝撃的だった。
でも、06年、同じようには行かなかった。ジェフがヒザの手術の影響で出遅れ。復帰後は、安定感もあり良かったと思うが、やはり年長者で、ブルペンのリーダーたるジェフがいないことによる「違い」は厳然とあった。
久保田の不調の原因は正直良くわからない。前年の投げ過ぎなのかと思えば、延長に入って投げれば投げるほど良くなる「尻上がり型クローザー」であることを見ると、どうもそうとも言い難い。先発の方が合っているだろうとコーチからも言われているのはそのあたりがあってのこと。大きな故障を挟んで戻った後も、最後まで自信満々に向かって行くような久保田の「スゴみ」を見ることがなかった。
そして「直球という魔球」を投げる藤川がいる。思ったところより、ボール2〜3個くらい上を通るという。でも、その「変化」にしても、コントロールにしても、故障しないということにしても、紙一重のバランスの上に成り立っている「至芸」が球児の直球なのだ。今年も、その華奢で繊細で精密な仕掛けから繰り出される直球に、チームの浮沈がのしかかるのかと思うと、例によってなんとも言えない不安感が沸いてくるのだ。
しかし、これはこれで良いのだと割り切らないとね。それが球児の望むことであり、苦労して身につけたそのバランスは、外から見るほど弱々しい、偶然に成立しているものではなく、しっかりと体に染みこんだ技芸なのだろう。
「演出家」としての才覚にかけては超一流の岡田監督のこと、タイガースファンがもっとも喜ぶ「藤川球児の使い方」を考えるだろうな。どこで藤川が出てきたら一番ファンはワクワクするだろう、どこで抑えれば一番熱狂するだろう。それは、この試合勝つために絶対抑えなければならないイニング、やっぱり6〜8のここ一番で、スーパーヒーロー登場という場面を作る以上のものはない。クローザーも良いけれど、機械的、事務的に出てくるよりも、「さあ、球児だろう、球児だよな」と皆がドキドキしながら期待する方が楽しいもんな。
で、やっぱり戻ってくる、「久保田今年はどうなのよ」。あの05.9.7の久保田なら、何の文句もないよ。それができる男なんだから、岡田監督の期待に応えて欲しいな。
ただ、ジェフだって毎年ひとつずつトシをとっているわけで、今年も必ず例年通りの活躍ができると決まったワケじゃない。吉野、桟原、橋本、その他チャンスを掴むべき投手たちがしっかり腕を磨いて、突き上げていくことが何より大事だね。
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サンスポサイトの元日号によると、岡田監督は来季「05型JFK」の再建を目指すらしいとか。
今年のタイガースには、いくつか「彼と彼はどうするの?」があるが、そのうちの一つ、「藤川と久保田はどうするの?」問題に、指針を表明したことになる。
どうするもこうするも、05年のJFKの面白さ(タイガースファン限定)ったらなかったわけで、あれが再現してもらえるならぜひお願いしたいものだ。序盤中盤でなんとかリードを奪ったら、試合が動き始めそうな7回(時には6回)、藤川(orウィリアムス)の登場で、場内の盛り上がりが始まる。圧倒的な力の違いで、出てくる強打者をバッタバッタと打ち取って、反撃ムードなんてまったく許さずに、しょぼーんと意気消沈させ、クローザーの久保田に繋ぐ。そしてここはちょっとモタモタしたにしても、最後はドカンドカンと開き直りの速球でねじ伏せる。中継ぎと言えば軟投派という「伝統」のチームだったから、この「おりゃ」「ワオ」「どや」という力投派3枚による力の継投は衝撃的だった。
でも、06年、同じようには行かなかった。ジェフがヒザの手術の影響で出遅れ。復帰後は、安定感もあり良かったと思うが、やはり年長者で、ブルペンのリーダーたるジェフがいないことによる「違い」は厳然とあった。
久保田の不調の原因は正直良くわからない。前年の投げ過ぎなのかと思えば、延長に入って投げれば投げるほど良くなる「尻上がり型クローザー」であることを見ると、どうもそうとも言い難い。先発の方が合っているだろうとコーチからも言われているのはそのあたりがあってのこと。大きな故障を挟んで戻った後も、最後まで自信満々に向かって行くような久保田の「スゴみ」を見ることがなかった。
そして「直球という魔球」を投げる藤川がいる。思ったところより、ボール2〜3個くらい上を通るという。でも、その「変化」にしても、コントロールにしても、故障しないということにしても、紙一重のバランスの上に成り立っている「至芸」が球児の直球なのだ。今年も、その華奢で繊細で精密な仕掛けから繰り出される直球に、チームの浮沈がのしかかるのかと思うと、例によってなんとも言えない不安感が沸いてくるのだ。
しかし、これはこれで良いのだと割り切らないとね。それが球児の望むことであり、苦労して身につけたそのバランスは、外から見るほど弱々しい、偶然に成立しているものではなく、しっかりと体に染みこんだ技芸なのだろう。
「演出家」としての才覚にかけては超一流の岡田監督のこと、タイガースファンがもっとも喜ぶ「藤川球児の使い方」を考えるだろうな。どこで藤川が出てきたら一番ファンはワクワクするだろう、どこで抑えれば一番熱狂するだろう。それは、この試合勝つために絶対抑えなければならないイニング、やっぱり6〜8のここ一番で、スーパーヒーロー登場という場面を作る以上のものはない。クローザーも良いけれど、機械的、事務的に出てくるよりも、「さあ、球児だろう、球児だよな」と皆がドキドキしながら期待する方が楽しいもんな。
で、やっぱり戻ってくる、「久保田今年はどうなのよ」。あの05.9.7の久保田なら、何の文句もないよ。それができる男なんだから、岡田監督の期待に応えて欲しいな。
ただ、ジェフだって毎年ひとつずつトシをとっているわけで、今年も必ず例年通りの活躍ができると決まったワケじゃない。吉野、桟原、橋本、その他チャンスを掴むべき投手たちがしっかり腕を磨いて、突き上げていくことが何より大事だね。