2007.01.05 Friday
投手として151km/h、打っては170m弾、数十年に一人の逸材と言われているようだ。好きな球団はタイガースなんていう情報もあって、タイガースとしても地元のスターをなんとしても獲りたいと必死みたい。もっとも地元といったって、広島出身だそうだけど。
ドラフト制度は、2年間の暫定期間を経て、今年は新しいやり方を決めなきゃいけない年。それなのに「数十年に一人」がいちゃ、どうも目の前がチラチラしてしまって、普通のことができなくなっちゃいそうだなぁ。
別のところやここでも何度か書いているので、もういいよって言われそうだけど(笑)、やっぱりね、どうしてもまた球団同士のエゴのぶつけ合いになっちゃいそうだから、書きたくなっちゃうのよ。もっともらしい理屈を並べて「私はこう思う」「当球団としての見解はこうである」なんて言うより先に、プロ野球を盛り上げるために、何が必要か。選手たちや現場で戦う人たちを心からワクワクさせて、そのワクワクが見ている人、今は見ていないけれど噂に聞いてワクワクして見てみたいと思う人…そんなふうにワクワクを拡げていくためには何を優先すべきか。ここをまず徹底的にやって欲しい。そしてその優先順位が決まったら、そのあといくらでも自分とこのエゴを出し合って、優先順位にのっとってエゴ調整すりゃいいんだ。
私のドラフト改革優先順位は、
(1)新人の権利の制限 (2)公正 (3)公平 (4)戦力均衡
まず、第一に「新人の権利の制限」。リーグ繁栄のために、新人選手には、資本主義やいくつかの法の下に与えられている権利の制限を許してもらおうということ。これがある意味でドラフトの定義であると思う。ドラフトなし=自由競争、これが資本主義の原則である。しかし、12球団という閉ざされたリーグの経営を単純な自由競争の原理で行えばその弊害も大きい。例えば、契約金や給料で自由競争になれば、新人選手にとっては喜ばしいだろうが、その結果として、球団経営を苦しくさせファンの喜ぶパフォーマンスを維持できなくなったり、人気球団と不人気球団という球団間格差を生みやすくなったりする。この点は、制度の根幹であり、これを否定するような議論はドラフトの否定、つまりドラフト不要論ということになると思う。
二番目に「公正」。当たり前のことだが不正が日常茶飯事というような制度は最悪だ。不正をするかどうかはモラルの問題で終わらせてしまっては、不正容認と同じだ。ドラフト候補者、候補者の周辺に利益供与をすることに意味があるような制度は、不正を誘発すると言って良い。また、第一の「新人の権利の制限」を当たり前だと思っていないからこそ不正が生まれるのだと思う。
次に「公平」。この場合、1年分の全指名選手を、各球団の希望に応じて極力均等に分配しようということ。そのためには、できるだけシンプルなルールで、一貫したものであるべき。高校と大学&社会人に分割するのは、一貫した公平感を損ねていると思う。
また、「既得権益」を極力排除するということも公平を保つためには必要だと思う。
また第一の「新人の権利の制限」を了解しない新人がいた場合(これは新人の考え方、信条の問題なので一概に善悪は言えないと思う)、それでも公平が保たれる仕組みが望ましい。例えば、指名権や指名後のトレードなども検討の価値があるのではないか。
で「戦力均衡」。公平に分配したいが、なかなかそう上手くはできない。有利不利がどうしても生じるのなら、できるだけその差を少なくした上で、「弱いチームを強くする」という方向性にすべき。リーグの理想は、すべてのチームが同等の力を持っていて、どの試合も、どのシーズンもどこが勝つかわからないという競争状態にあること。しかし、安易に制度としてそれを作りだそうとしても、「弱くても制度で強くなれる」という共産主義的退廃を生みかねない。公平な分配を心がけ、どうしても仕方ない部分は「弱い方優先」にするくらいがちょうど良い。
ドラフト制度は、2年間の暫定期間を経て、今年は新しいやり方を決めなきゃいけない年。それなのに「数十年に一人」がいちゃ、どうも目の前がチラチラしてしまって、普通のことができなくなっちゃいそうだなぁ。
別のところやここでも何度か書いているので、もういいよって言われそうだけど(笑)、やっぱりね、どうしてもまた球団同士のエゴのぶつけ合いになっちゃいそうだから、書きたくなっちゃうのよ。もっともらしい理屈を並べて「私はこう思う」「当球団としての見解はこうである」なんて言うより先に、プロ野球を盛り上げるために、何が必要か。選手たちや現場で戦う人たちを心からワクワクさせて、そのワクワクが見ている人、今は見ていないけれど噂に聞いてワクワクして見てみたいと思う人…そんなふうにワクワクを拡げていくためには何を優先すべきか。ここをまず徹底的にやって欲しい。そしてその優先順位が決まったら、そのあといくらでも自分とこのエゴを出し合って、優先順位にのっとってエゴ調整すりゃいいんだ。
私のドラフト改革優先順位は、
(1)新人の権利の制限 (2)公正 (3)公平 (4)戦力均衡
まず、第一に「新人の権利の制限」。リーグ繁栄のために、新人選手には、資本主義やいくつかの法の下に与えられている権利の制限を許してもらおうということ。これがある意味でドラフトの定義であると思う。ドラフトなし=自由競争、これが資本主義の原則である。しかし、12球団という閉ざされたリーグの経営を単純な自由競争の原理で行えばその弊害も大きい。例えば、契約金や給料で自由競争になれば、新人選手にとっては喜ばしいだろうが、その結果として、球団経営を苦しくさせファンの喜ぶパフォーマンスを維持できなくなったり、人気球団と不人気球団という球団間格差を生みやすくなったりする。この点は、制度の根幹であり、これを否定するような議論はドラフトの否定、つまりドラフト不要論ということになると思う。
二番目に「公正」。当たり前のことだが不正が日常茶飯事というような制度は最悪だ。不正をするかどうかはモラルの問題で終わらせてしまっては、不正容認と同じだ。ドラフト候補者、候補者の周辺に利益供与をすることに意味があるような制度は、不正を誘発すると言って良い。また、第一の「新人の権利の制限」を当たり前だと思っていないからこそ不正が生まれるのだと思う。
次に「公平」。この場合、1年分の全指名選手を、各球団の希望に応じて極力均等に分配しようということ。そのためには、できるだけシンプルなルールで、一貫したものであるべき。高校と大学&社会人に分割するのは、一貫した公平感を損ねていると思う。
また、「既得権益」を極力排除するということも公平を保つためには必要だと思う。
また第一の「新人の権利の制限」を了解しない新人がいた場合(これは新人の考え方、信条の問題なので一概に善悪は言えないと思う)、それでも公平が保たれる仕組みが望ましい。例えば、指名権や指名後のトレードなども検討の価値があるのではないか。
で「戦力均衡」。公平に分配したいが、なかなかそう上手くはできない。有利不利がどうしても生じるのなら、できるだけその差を少なくした上で、「弱いチームを強くする」という方向性にすべき。リーグの理想は、すべてのチームが同等の力を持っていて、どの試合も、どのシーズンもどこが勝つかわからないという競争状態にあること。しかし、安易に制度としてそれを作りだそうとしても、「弱くても制度で強くなれる」という共産主義的退廃を生みかねない。公平な分配を心がけ、どうしても仕方ない部分は「弱い方優先」にするくらいがちょうど良い。